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JP2005187394A - 漢方生薬エキス含有組成物及びそれを含有する製剤 - Google Patents

漢方生薬エキス含有組成物及びそれを含有する製剤 Download PDF

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JP2005187394A JP2003430460A JP2003430460A JP2005187394A JP 2005187394 A JP2005187394 A JP 2005187394A JP 2003430460 A JP2003430460 A JP 2003430460A JP 2003430460 A JP2003430460 A JP 2003430460A JP 2005187394 A JP2005187394 A JP 2005187394A
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Satoshi Yomoda
敏 与茂田
Toshiya Oi
稔弥 大居
Masazumi Akama
雅澄 赤間
Sumihiro Fujioka
純大 藤岡
Toshiki Okubo
俊樹 大窪
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Kanebo Ltd
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Abstract

【課題】 漢方薬エキス製剤は、揮発成分が除去されているか、或は揮発成分を凝縮してエキスに粉末と混合するだけでは得られにくい、漢方薬が具有する芳香分子の機能を効果的に引き出して、漢方薬の効果を十分に発揮させることができる漢方生薬製剤を提供する。
【解決手段】 (a)少なくとも1種の漢方生薬処方から得られた漢方薬エキスと、(b)少なくとも1種の、当該漢方生薬処方を構成する生薬固有の揮発成分と実質同一の香料成分及び/又は当該揮発成分を含有する香料、とからなることを特徴とする組成物。

Description

本発明は、漢方薬エキスと香料成分及び/又は香料を含有する漢方生薬エキス含有の組成物及びそれを含有する製剤に関する。
従来、漢方薬エキス製剤は、所定の大きさに刻んだ漢方配合生薬を常温の水に加えて加熱して煎出し、煎出終了後速やかに煎出滓を除去し、濃縮後、噴霧乾燥あるいは凍結乾燥することにより主に製造されている。しかし、これらの工程の中で、生薬煎出、濃縮及び乾燥の工程では、生薬中に含まれている揮発(精油)成分が水とともに失われてしまうことが報告されており(例えば、非特許文献1参照)、漢方薬が本来有する効果が減じてしまう可能性があることが危惧されている。
上記を鑑みて、精油成分を凝縮して漢方エキスに保留させる製造方法が提案されている。すなわち、漢方薬を抽出溶媒で抽出し、次いで濃縮、乾燥したエキスと、その際発生する精油成分を含む抽出溶媒蒸気を凝縮し、エキス粉末と混合して精油成分を保留させる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記、生薬中の精油成分は脂質と結合しやすい性質があるため、口、鼻、咽頭や胃腸の粘膜などから吸収されやすく、生体内で機能的に働くことが知られている。例えば、漢方薬の湯液を調製する際に発生する匂いの主たる成分はこの精油成分であり、これらの成分が鼻腔や喉の粘膜に直接作用し症状を緩和させて薬理作用を発揮すると考えられている。
また、これらの精油成分が鼻腔から入って中枢系にも作用するとも考えられている。すなわち、このような揮発成分は香りのもとになる芳香分子が、吸い込んだ息とともに鼻孔から入り、嗅粘膜のそばを通る際に粘膜に溶けて嗅細胞を興奮させ、電気信号に変換され、この電気信号が神経に沿って進み、大脳辺縁系の情動回路を直行して大脳皮質に到達し、興奮、鎮静、睡眠促進や抗ストレス効果等を示すことが知られている。
そして、そのような精油成分は経口投与した場合であっても、精油成分そのものが脂質親和性が高いが故に、消化管から吸収されて血液中に入った後に血液脳関門を通って、結果として中枢神経系の作用を発揮することも考えられる。
しかしながら、このような揮発成分は主に多種多様な芳香族系化合物の混合物であり、それらの各揮発成分が有する機能的な作用が協働的な場合もあれば一方では拮抗的に働く場合もあることが考えられること、また揮発成分のバランスの如何により、薬効薬理効果が変わってくることも想定される。さらに、複数の生薬を一括抽出して回収した精油成分を漢方薬エキスと混合した場合には、非常に複雑な匂いを呈する場合が多く、味が悪くなるなど嗜好的にも服用しづらいことが考えられる。
特開昭61−122217号公報 生薬学雑誌、32巻(1)、24頁、1978年
上記したように、漢方薬特有の味と匂いによって、漢方薬エキスと回収した精油成分の
混合物は、嗜好的にも服用しづらいという問題があるばかりか、揮発成分のバランス如何によっては薬効薬理作用が変わってくる可能性もあり、生体に対して必ずしも好ましいとは言えない。
揮発成分である芳香分子類は、細胞膜の構造との関係から、分子構造に起因する荷電状態(電気的エネルギー)と物理化学的特性(双極性のエネルギー)により、生物学的特性、経粘膜吸収、上皮通過、血清による輸送等が決定され、首尾一貫した作用を有している。例えば、電気座標系がプラス荷電では熱感、強壮、刺激促進作用を示し、強心作用、腸強壮作用、神経強壮作用、子宮強壮作用、静脈強壮作用、免疫機能刺激作用、体温上昇作用、内分泌刺激強壮作用などを有するものがある。一方、マイナス荷電では冷感、鎮静及び弛緩作用を示し、神経系鎮静作用、免疫機能変調作用、体温降下作用を有するものがある。
物理化学的特性では、官能基の効果が関与し、極性分子類ではアルデヒド類が抗感染や結石溶解作用を、ケトン類が粘液溶解、脂肪溶解、瘢痕形成作用を、酸、フェノール類、アルコール類が抗感染や免疫機能刺激促進作用を有し、非極性分子類では多不飽和セスキテルペン類が抗ヒスタミン、抗アレルギー作用を、テルペン類がコルチゾン様、殺菌消毒作用を、エステル類が鎮痙作用を有するなど固有の特性があると考えられている。
しかし、揮発成分が以上のような薬理効果が期待されながら、従来の漢方生薬エキス製剤では、揮発成分が除去されており、たとえ抽出の際に発生する揮散成分を凝縮し、エキスに粉末と混合するだけでは、その製剤は芳香ではなく、揮発成分のバランスとしては相殺状態にあり、芳香分子本来の機能が欠落していると考えられる。
従って、本発明は、従来の漢方生薬エキス製剤が欠落した揮発成分の効果を補完しながら、嗜好性を損なわずに漢方薬本来の有する効果を十分に発揮させ、さらに成分を選定することにより漢方薬が有する幅広い効能・効果の中から特定の効能を増強させることを目的とする。
本発明者らの研究によれば、漢方薬エキスと、当該漢方薬処方を構成する生薬に本来含まれている揮発成分を含有する香料及び/または香料成分を加えることにより、漢方薬の効果を十分に発揮させることができ、かつ嗜好性も良好であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、(a)少なくとも1種の漢方生薬処方から得られた漢方薬エキスと、(b)少なくとも1種の、当該漢方生薬処方を構成する生薬固有の揮発成分と実質同一の香料成分及び/又は当該揮発成分を含有する香料、とからなることを特徴とする組成物に関する。
漢方薬エキスとしては、桂枝加芍薬湯、小建中湯、加味帰脾湯、葛根湯、小青竜湯、柴胡桂枝湯、かっ香正気散、独活葛根湯、香蘇散、柴苓湯、小柴胡湯、防風通聖散、防已黄耆湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、半夏厚朴湯、柴朴湯、清上防風湯、四物湯、補中益気湯、人参養栄湯、柴苓湯、八味地黄丸、大建中湯から得られたいずれか1種以上の漢方薬エキスが好ましい。
また、香料成分としては、単離香料、半合成香料又は合成香料であることが好ましい。特に好ましくは、香料成分が、リモネン、ピネン、テルピネン、p−シメン、ミルセン、カマズレン、カリオフィレン、ビサボレン、ジンギベロン、ファルネセン、アズレン、リナロール、ゲラニオール、テルピネン−4−オール、α−テルピネオール、メントール、
ネロール、シトロネロール、ペリラアルコール、ボルネオール、パーチュリアルコール、ビサボロール、サンタロール、ファルネソール、ネロリドール、スクラレオール、1−オクタノール、cis−3−ヘキセノール、2,6−ノナジエノール、サンタリノール、バクダノール、サンダノール、α−アンブリノール、ベンジルアルコール、アニスアルデヒド、β−フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、チモール、エストラゴール、オイゲノール、アネトール、ジフェニルオキシド、ベンジルイソオイゲノール、シトロネラール、シトラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、ツヨン、n−デカナール、trans−2−ヘキセナール、2,4−デカジエナール、トリプラール、リラール、ベンズアルデヒド、リリアール、シンナミックアルデヒド、バニリン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、l−カルボン、d−プレゴン、l−メントン、カンファー、ペリラケトン、アセチルセドレン、アセトイン、ジアセチル、2−ノナノン、ヘキシルシクロペンタノン、cis−ジャスモン、ダマセノン、ヨノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、ジンゲロン、アセチルフェラン、フラネオール、マルトール、ジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、リナロールオキサイド、1,8−シネオール、カリフォレンエポキシド、テアスピランローズフラン、ラクトン類のγ−ノナラクトン、α−アンゲリカラクトン、γ−デカラクトン、ジャスミンラクトン、酢酸イソアミル、酢酸リナロール、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、酢酸シンナミル、アセチルイソオイゲノール、酪酸リナリル、カプロン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸ベンジル、桂皮酸メチル、サリチル酸イソアミル、ジャスモン酸メチル、シクロペンタデカン、ムスコン、シベトン、アンスラニル酸メチル、ゲラニルニトリル2−アセチルピラジン、トリメチルチアゾール、リモネンチオール、メチオナールチアルジルのいずれか1種以上である。
最も好ましくは、香料が、天然香料であり、特に、アニス油、バルサム油、ベイ油、ローズウッド油、カヤプテ油、シトネラ油、桂皮油、丁子油、ジル油、茴香油、ジンジャー油、グレープフルーツ油,オレンジ油、レモン油、ジンジャーグラス油、ひのき油、ラベンダー油、ロベージ油、ハッカ油、ナツメグ油、オコチア油、ポライ油、シソ油、パイン油、セージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、タイム油、バニラ油、トンガ豆油のいずれか1種以上であることが好ましい。
そして、本発明は、上記組成物を含有する製剤に関する。
本発明の漢方生薬エキス製剤は、従来の漢方生薬エキス製剤が欠落した揮発成分の効果を補完し、嗜好性を損なわずに漢方薬の効果を十分に発揮させることができる。さらに、成分を選定することにより漢方薬が有する幅広い効能・効果の中から特定の効能を増強させることも期待できる。
以下、本発明について詳細に説明する。尚、本発明において、「漢方生薬処方を構成する生薬固有の揮発成分と実質同一の香料成分」とは、当該漢方生薬処方に含有される揮発成分を構成する香料成分の少なくとも1種であって、当該香料成分として同一であるものを指す。香料成分として同一であれば、例えば、単離香料、半合成香料又は合成香料であるかは問わない。
本発明に用いられる漢方薬エキスとは、一般用漢方処方の手引き(厚生省薬務局監修、薬業時報社発行、1975年)に記載の通常の漢方処方から煎出した煎出液で、必要に応じて、煎出液を常法に従って、濃縮、噴霧或は凍結乾燥して得られる漢方エキス粉末、例えば、桂枝加芍薬湯エキス粉末、小建中湯エキス粉末、加味帰脾湯エキス粉末、葛根湯エキス粉末、小青竜湯エキス粉末、柴胡桂枝湯エキス粉末、かっ香正気散エキス粉末、駆風解毒湯エキス粉末、独活葛根湯エキス粉末、香蘇散エキス粉末、大柴胡湯エキス粉末、柴苓湯エキス粉末、小柴胡湯エキス粉末、防風通聖散エキス粉末、防已黄耆湯エキス粉末、桂枝茯苓丸料エキス粉末、加味逍遥散エキス粉末、半夏厚朴湯エキス粉末、柴朴湯エキス粉末、清上防風湯エキス粉末、四物湯エキス粉末、補中益気湯エキス粉末、人参養栄湯エ
キス粉末、柴苓湯エキス粉末、八味地黄丸料エキス粉末、大建中湯エキス粉末等であるが、その他一種または二種以上の生薬から煎出し、煎出液を常法より、濃縮、噴霧或は凍結乾燥して得られる生薬煎出液と該生薬エキス粉末も包含する。漢方薬エキスを用いることで、煎出条件の違いによる効果のバラツキの問題や、長期間保存しても安定した品質が保持できる。
本発明に用いられる香料成分は、医薬、食品、化粧品などで許容される、天然香料及び合成香料であり、天然香料としては、アネトール約85%のアニス油、桂皮酸エステルが約55%のバルサム油、オイゲノール約55%を含有するベイ油、リナロールを約85%含有するローズウッド油、シネオールを約60%含有するカヤプテ油、ゲラニオールやシトロネロールを含有するシトネラ油、ケイアルデヒドを含む桂皮油、オイゲノールを含む丁子油、d−カルボンを約50%含有するジル油、アネトールを約50%含有する茴香油、ジンゲロンやショウガオールを含有するジンジャー油、d−リモネンを90%以上含有するグレープフルーツ油,オレンジ油やレモン油、ゲラニオールを含有するジンジャーグラス油、ピネンやテレピネオールを含有するひのき油、酢酸リナロールやリナロールを含有するラベンダー油、ブチリデンフタリドを約70%含有するロベージ油、メントールやメントンを含有するハッカ油、ピネンやカンフェンを含有するナツメグ油、サフロールを90%以上含有するオコチア油、プレゴンを約90%含有するポライ油、ペリラアルデヒドを約50%含有するシソ油、テレピネオールを約55%含有するパイン油、ツヨンを含有するセージ油、α−及びβ−サンタロールを90%以上含有するサンダルウッド油、l−カルボンを約60%含有するスペアミント油、チモールを約50%含有するタイム油、バニリンを含有するバニラ油、クマリンを含有するトンガ豆油などが挙げられる。
本発明に用いられる合成香料としては、モノテルペン系炭化水素類のリモネン、ピネン、テルピネン、p−シメン、ミルセン、セスキテルペン系炭化水素類のカマズレン、カリオフィレン、ビサボレン、ジンギベロン、ファルネセン、アズレン、モノテルペンアルコール類のリナロール、ゲラニオール、テルピネン−4−オール、α−テルピネオール、メントール、ネロール、シトロネロール、ペリラアルコール、ボルネオール、パーチュリアルコール、セスキテルペンアルコール類のビサボロール、サンタロール、ファルネソール、ネロリドール、スクラレオール、脂肪族鎖状アルコール類の1−オクタノール、cis−3−ヘキセノール、2,6−ノナジエノール、脂環状アルコール類のサンタリノール、バクダノール、サンダノール、α−アンブリノール、芳香族アルコール類のベンジルアルコール、アニスアルデヒド、β−フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、フェノール及びその誘導体類のチモール、エストラゴール、オイゲノール、アネトール、ジフェニルオキシド、ベンジルイソオイゲノール、テルペン系アルデヒド類のシトロネラール、シトラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、ツヨン、脂肪族鎖状アルデヒド類のn−デカナール、trans−2−ヘキセナール、2,4−デカジエナール、脂環状アルデヒド類のトリプラール、リラール、芳香族アルデヒド類のベンズアルデヒド、リリアール、シンナミックアルデヒド、バニリン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、テルペン系ケトン類のl−カルボン、d−プレゴン、l−メントン、カンファー、ペリラケトン、アセチルセドレン、脂肪族鎖状ケトン類のアセトイン、ジアセチル、2−ノナノン、脂環状ケトン類のヘキシルシクロペンタノン、cis−ジャスモン、ダマセノン、ヨノン、芳香族及びその他のケトン類のp−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、ジンゲロン、アセチルフェラン、フラネオール、マルトール、アセタール及びケタール類のジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、エーテル及びオキサイド類のリナロールオキサイド、1,8−シネオール、カリフォレンエポキシド、テアスピランローズフラン、ラクトン類のγ−ノナラクトン、α−アンゲリカラクトン、γ−デカラクトン、ジャスミンラクトン、脂肪族酸エステル類の酢酸イソアミル、酢酸リナロール、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、酢酸シンナミル、アセチルイソオイゲノール、酪酸リナリル
、カプロン酸エチル、芳香族カルボン酸及びその他のエステル類の安息香酸メチル、安息香酸ベンジル、桂皮酸メチル、サリチル酸イソアミル、ジャスモン酸メチル、大環状ケトン及びラクトン類のシクロペンタデカン、ムスコン、シベトン、含窒素及び含硫黄化合物類のアンスラニル酸メチル、ゲラニルニトリル2−アセチルピラジン、トリメチルチアゾール、リモネンチオール、メチオナールチアルジルなどが挙げられる。
本発明の漢方生薬エキス製剤は、固形剤、半固形剤、液剤等特に制限されるものではなく、具体的には錠剤、細粒剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、チュアブル剤、発泡剤、ドライシロップ剤、ゼリー剤、ゼリードロップ剤、液剤等の形態をした医薬品、サプリメントなどが挙げられる。
本発明の漢方生薬エキス製剤は、漢方薬エキスと、当該漢方薬処方を構成する生薬に本来含まれている揮発成分を含有する香料及び/または香料成分から選ばれる1種以上を混合したものをそのままの形で使用することもできるが、その他の成分として、通常の医薬品及び食品に用いられるものを使用することができる。好ましくは、結晶セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、乳糖、白糖等の賦形剤を加え、例えば乾式顆粒打錠法あるいは湿式顆粒打錠法により造粒して製造することができる。
また、通常、液状の医薬品に使用される浸潤剤、乳化剤、分散助剤、界面活性剤、甘味料、酸味料、糖アルコール等の賦形剤を加えて溶解し、液体の状態として製造することもできる。
本発明の、漢方薬エキスと、当該漢方薬処方を構成する生薬に本来含まれている揮発成分を含有する香料及び/または香料成分から選ばれる1種以上からなることを特徴とする漢方生薬エキス製剤における配合割合は用いられる種類によっても若干異なるが、漢方薬エキスの固形分として100質量部に対して香料0.001〜10質量部、好ましくは0.01〜5質量部である。当該範囲内での使用により、十分な効果が得られると共に、嗜好性の良い製剤を得ることができる。
さらに、一日の投与量が、内服固形製剤の場合、漢方薬エキス粉末0.5〜25ggに対して香料成分0.5〜25mgとなるよう適宜混合することが好ましい。また、内服液剤の場合、漢方薬エキス濃縮液10〜100gに対して香料成分5〜100mgとなるように混合することが好ましい。
本発明の漢方生薬エキス製剤は、通常成人1日当たり1〜3回に分けて経口投与することができる。
以下に処方例を挙げて本発明を詳細に説明する。
処方例1(防風通聖散)
肥満や便秘に用いられる清熱剤の防風通聖散の場合は、防風通聖散料エキス粉末2000〜6000mgと、処方中のケイガイ(荊芥)及びハッカ(薄荷)に含まれる揮発成分で、脂肪分解と冷感が期待されるl−メントンとd−プレゴンを総量1〜15mg組み合わせる。
処方例2(防已黄耆湯)
肥満やむくみに用いられる化痰利水剤の防已黄耆湯の場合は、防已黄耆湯エキス粉末2000〜8000mgと、処方中の生姜に含まれる揮発成分で、脂肪分解と温感が期待されるジンゲロン1〜10mgを組み合わせる。
処方例3(葛根湯)
風邪に用いられる解表剤の葛根湯の場合は、葛根湯エキス粉末2000〜6000mgと、処方中の生姜に含まれる揮発成分で、粘液溶解、鎮痙、温感が期待されるジンゲロンと、桂皮に含まれる揮発成分で、抗感染と温感が期待されるシンナミックアルデヒドを総量で1〜10mg組み合わせる。
処方例4(柴胡桂枝湯)
風邪に用いられる和解剤の柴胡桂枝湯の場合は、柴胡桂枝湯エキス粉末1800〜6000mgと、処方中の生姜に含まれる揮発成分で、粘液溶解、鎮痙と温感が期待されるジンゲロンと、桂皮に含まれる揮発成分で、中枢抑制と鎮痙が期待される酢酸シンナミルを総量で1〜10mg組み合わせる。
処方例5(小青竜湯)
風邪に用いられる止咳平喘剤の小青竜湯の場合は、小青竜湯エキス粉末1500〜6000mgと、処方中の細辛に含まれる揮発成分で、気管支の分泌をより急速に乾燥させる作用が期待される1,8−シネオール2〜12mgを組み合わせる。
処方例6(かっ香正気散)
風邪に用いられる理気剤のかっ香正気散の場合は、かっ香正気散料エキス粉末1500〜5000mgと、処方中の紫蘇葉、陳皮と生姜に含まれる揮発成分で、リンパの強壮とうっ滞を除去させる作用が期待されるα−ピネンとリモネンを総量で1〜12mg組み合わせる。
処方例7(香蘇散)
精神神経症に用いられる理気剤の香蘇散の場合は、香蘇散エキス粉末500〜3000mgと、処方中の紫蘇葉に含まれる揮発成分で、鎮静と弛緩作用が期待されるペリラアルデヒドと、処方中の香附子と陳皮に含まれる揮発成分で、強壮・刺激促進作用が期待されるα−ピネンを総量で0.5〜6mg組み合わせる。
処方例8(加味帰脾湯)
精神神経症に用いられる補益剤の加味帰脾湯の場合は、加味帰脾湯エキス粉末2000〜6000mgと、処方中の木香に含まれる揮発成分で、鎮静と弛緩作用が期待されるヨノン1〜8mgを組み合わせる。
処方例9(加味逍遥散)
精神神経症に用いられる和解剤の加味逍遥散の場合は、加味逍遥散料エキス粉末2000〜5500mgと、処方中の薄荷,に含まれる揮発成分で、鎮静と弛緩作用が期待されるl−メントンとd−プレゴンを総量で1〜10mg組み合わせる。
処方例10(半夏厚朴湯)
精神神経症に用いられる化痰利水剤の半夏厚朴湯の場合は、半夏厚朴湯エキス粉末800〜3000mgと、処方中の紫蘇葉に含まれる揮発成分で、鎮静と弛緩作用が期待されるペリラケトン0.5〜5mgを組み合わせる。
処方例11(柴朴湯)
喘息に用いられる和解剤の柴朴湯の場合は、柴朴湯エキス粉末1000〜5000mgと、処方中の紫蘇葉と厚朴に含まれる揮発成分で、リンパの強壮とうっ滞除去が期待されるリモネン0.5〜10mgを組み合わせる。
処方例12(清上防風湯)
にきびに用いられる清熱剤の清上防風湯の場合は、清上防風湯エキス粉末2000〜7000mgと、処方中の荊芥と薄荷に含まれる揮発成分で、肥厚性瘢痕の予防が期待されるl−メントンとd−プレゴンと、処方中の枳実に含まれる揮発成分で、リンパの強壮とうっ滞除去が期待されるリモネンを総量で1〜15mg組み合わせる。
処方例13(八味地黄丸)
排尿困難や頻尿に用いられる補陽剤の八味地黄丸の場合は、八味地黄丸料エキス粉末2000〜6000mgと、処方中の桂皮に含まれる揮発成分で、強壮、交感神経刺激と温感が期待されるシンナミックアルデヒド1〜10mgを組み合わせる。
処方例14(当帰芍薬散)
冷えや生理不順に用いられる化痰利水剤の当帰芍薬散の場合は、当帰芍薬散料エキス粉末2000〜6000mgと、処方中の当帰と川きゅうに含まれる揮発成分で、肝臓解毒と排泄促進作用が期待されるフタライドを約70%含有する天然香料のロベージ油2〜20mgを組み合わせる。
処方例15(柴苓湯)
胃腸炎やむくみに用いられる和解剤の柴苓湯の場合は、柴苓湯エキス粉末1000〜5000mgと、処方中の生姜に含まれる揮発成分で、粘液溶解、鎮痙と温感が期待されるジンゲロンと、桂皮に含まれる揮発成分で、強壮、交感神経刺激と温感が期待されるシンナミックアルデヒドを総量で1〜10mg組み合わせる。
処方例16(四物湯)
月経不順に用いられる補血剤の四物湯の場合は、四物湯エキス粉末1500〜5000mgと、処方中の当帰と川きゅうに含まれる揮発成分で、肝臓解毒と排泄促進作用が期待されるフタライドを約70%含有する天然香料のロベージ油1〜10mgを組み合わせる。
処方例17(小柴胡湯)
風邪や肝炎に用いられる和解剤の小柴胡湯の場合は、小柴胡湯エキス粉末2000〜6000mgと、処方中の生姜に含まれる揮発成分で、抗炎症と抗アレルギー作用が期待されるビサボレン1〜10mgを組み合わせる。
処方例18(桂枝茯苓丸)
冷えや生理不順に用いられる活血化お剤の桂枝茯苓丸の場合は、桂枝茯苓丸料エキス粉末1000〜3000mgと、処方中の桂皮に含まれる揮発成分で、強壮と温感が期待されるシンナミックアルデヒド0.5〜6mgを組み合わせる。
処方例19(補中益気湯)
疲労倦怠等に用いられる補益剤の補中益気湯の場合は、補中益気湯エキス粉末2500〜8000mgと、処方中の生姜に含まれる揮発成分で、抗炎症と抗アレルギー作用が期待されるビサボレンと、陳皮に含まれる揮発成分で、強壮作用が期待されるテルピネオール2〜10mgを適宜組み合わせる。
処方例20(人参養栄湯)
疲労倦怠等に用いられる補益剤の人参養栄湯の場合は、人参養栄湯エキス粉末2500〜8000mgと、処方中の桂皮に含まれる揮発成分で、強壮作用が期待されるシンナミックアルデヒドと、陳皮に含まれる揮発成分で、強壮作用が期待されるテルピネオールを総量で2〜10mg組み合わせる。
処方例21(桂枝加芍薬湯)
腹痛等に用いられる温裏きょ寒剤の桂枝加芍薬湯の場合は、桂枝加芍薬湯エキス粉末1000〜3000mgと、処方中の桂皮に含まれる揮発成分で、温感作用が期待されるシンナミックアルデヒドと、生姜に含まれる揮発成分で、鎮痙と温感が期待されるジンゲロンを総量で1〜8mg組み合わせる。
処方例22(小建中湯)
体質虚弱や腹痛等に用いられる温裏きょ寒剤の小建中湯の場合は、小建中湯エキス粉末5〜25mgと、処方中の桂皮に含まれる揮発成分で、強壮作用が期待されるシンナミックアルデヒドと、生姜に含まれる揮発成分で、鎮痙と温感が期待されるジンゲロンを総量2〜25mg組み合わせる。
処方例23(大建中湯)
腹痛等に用いられる温裏きょ寒剤の大建中湯の場合は、大建中湯エキス粉末5〜25mgと、処方中の蜀椒に含まれる揮発成分で、強壮作用が期待されるゲラニオールと、生姜に含まれる揮発成分で、鎮痙と温感が期待されるジンゲロンを総量で2〜25mg組み合わせる。
以下に、試験例、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
試験例1
防風通聖散構成生薬のハッカ及びケイガイ、防風通聖散料エキス、下記に示す実施例1及び比較例1の揮発成分(l−メントン及びd−プレゴン)の分析を行った。
(1)試料
実施例1(組成物)
(成分)
防風通聖散料エキス粉末 2850mg
l−メントン 2mg
d−プレゴン 2mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、2854mgずつ分包して実施例1の組成物を得た。
尚、防風通聖散料エキス粉末とは、トウキ0.6部、シャクヤク0.6部、センキュウ0.6部、サンシシ0.6部、レンギョウ0.6部、ハッカ0.6部、ショウキョウ0.2部、ケイガイ0.6部、ボウフウ0.6部、マオウ0.6部、ダイオウ0.75部、乾燥硫酸ナトリウム0.375部、ビャクジュツ1部、キキョウ1g、オウゴン1部、カンゾウ1部、セッコウ1部、カッセキ1.5部からなる処方生薬を常法により凍結乾燥して得られる乾燥エキス粉末である。
比較例1
防風通聖散の処方生薬20gを、蒸留装置を装着した1Lナス型フラスコに入れ、精製水400mLを加えて、100℃で1時間加熱する。受器に捕集した揮散成分を凝縮液は約40℃で減圧濃縮し、2gのデキストリンを加えて均一とし、乾燥して揮発成分含有デキストリン粉末を得た。

(成分)
防風通聖散料エキス粉末 2850mg
当該揮発成分含有デキストリン粉末 100mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、2950mgずつ分包して比較例1の組成物を得た。
(2)試料調製
試料約2gを精製水50mLに溶かし、内標準溶液(ユーカリプトール100mg/100mLエタノール溶液)5mLを添加し,ジエチルエーテル30mLで15分間振とう抽出した。ジエチルエーテル層をクロマトディスクでろ過し,試料溶液とした。
(3)標準溶液の調製
l−メントン及びd−プレゴン(100mg/100mLエタノール溶液)5mL及び内標準溶液5mLにジエチルエーテルを加えて正確に30mLとし,標準溶液とした。
(4)測定方法
試料溶液及び標準溶液につき、ガスクロマトグラフマススペクトロメーター(GCMS
QP−5000島津社製)を用いて、次の条件で定量を行った。
分析条件
〔GC条件〕
・ 分離カラム:DB-5MS(0.25mmφ×60m,液相:(5.0%-Phenyl)-Methylpolysiloxane)(J&W Scientific製)
・気化室温度:280℃
・インターフェイス温度:300℃
・フローコントローラ:splitless
・カラム流量:0.8mL/min
・全流量:100mL/min
・線速度:22.6
・キャリアガス圧力:100kPa
・カラム温度: 75℃(4.0min) - 5.0℃/min - 300℃(5.0min)
〔MS条件〕
・検出器電圧:1.15kV
・溶媒溶出時間:3.0min
・走査質量範囲:45-250
・スキャンインターバル:0.1sec
・しきい値:2000
(5)試験結果
試験結果を表1に示す。防風通聖散料エキス粉末を常法で調製した場合、2850mg中にl−メントン及びd−プレゴンは痕跡程度で定量限界以下であった。一方、実施例1の組成物では80〜90%、比較例1では回収率が10%以下であった。
以上の結果より、防風通聖散エキス粉末に、所望の香料成分を添加した実施例1の組成物は、抽出溶媒蒸気を凝縮した揮発成分含有デキストリン粉末を添加した比較例1の組成物に比べて、明らかに生薬本来に含有する当該成分含量に近いことが確認された。
試験例2
防風通聖散は清熱剤であり、体内に炎症や代謝亢進状態が存在して熱の産生が高まっているものが、うつ熱状態を引き起こした病態に用いる処方である。うつ熱状態にある25〜45歳の健常人を対象とし、実施例1の組成物及び比較例1の組成物を検体として、服用試験を実施した。
(1)評価
評価項目として、服用時の心地よい香気性の清熱感と、服用後の清涼感について、2点比較法による官能検査を行った。すなわち、服用前に口腔内を水100mLで2回ゆすぎ、検体を服用させた。続いて同様にして比較すべき検体を服用させた。服用後、検体のいずれが優れているかを評価し、Bengtsson氏の表を用いて有意差検定した。
(2)試験結果
実施例1及び比較例1の両組成物を比較した結果を表2に示す。尚、表2において数字に付した**印は1%の有意水準である。実施例1の組成物が比較例1の組成物より、服用時の心地よい香気性の清熱感と、服用後の清涼感において優れていることが明らかとなった。
試験例3
防已黄耆湯は化痰理水剤であり、浮腫や関節痛に用いる処方である。むくみの傾向がある26〜50歳の健常人を対象とし、実施例2の組成物及び比較例2の組成物を検体として、服用試験を実施した。
(1)試料
実施例2(組成物)
(成分)
防已黄耆湯エキス粉末 3200mg
ジンゲロン 4.8mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、3204.8mgずつ分包して実施例2の組成物を得た。
尚、防已黄耆湯エキス粉末は、ボウイ5部、オウギ5部、ビャクジュツ5部、タイソウ3部、カンゾウ1.5部、ショウキョウ1部からなる処方生薬を常法により噴霧乾燥して得られる乾燥エキス粉末である。
比較例2
防已黄耆湯の処方生薬20gを、蒸留装置を装着した1Lナス型フラスコに入れ、精製水400mLを加えて、100℃で1時間加熱する。受器に捕集した揮散成分を凝縮液は約40℃で減圧濃縮し、2gのデキストリンを加えて均一とし、乾燥して揮発成分含有デキストリン粉末を得た。

(成分)
防已黄耆湯エキス粉末 3200mg
当該揮発成分含有デキストリン粉末 100mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、3300mgずつ分包して比較例2の組成物を得た。
(2)評価
評価項目として、むくみによる冷えの解消に対する効果を服用時の温熱感を指標として、2点比較法による官能検査を行った。すなわち、服用前に口腔内を水100mLで2回ゆすぎ、検体を服用させた。翌日に同様にして比較すべき検体を服用させた。服用後、検体のいずれが優れているかを評価し、Bengtsson氏の表を用いて有意差検定した。
(3)試験結果
6人について、実施例2及び比較例2の両組成物を比較した結果を表2に示す。尚、表2において数字に付した*印は5%の有意水準である。実施例2の組成物が比較例2の組成物より、服用時の温熱感の点で優れていることが明らかになった。
試験例2及び3のとおり、本発明の組成物は、漢方エキスの抽出時に発生する揮発成分を含む抽出溶媒蒸気を凝縮し、エキス粉末と混合した比較例の組成物より、顕著に効果が優れることが確認された。
試験例3
かっ香正気散は理気剤であり、悪寒や発熱を伴う悪心、嘔吐、腹痛、下痢、腹部膨満感、食欲不振、口がねばるなどの湿困脾胃の症候に用いる処方である。口がねばり食欲不振傾向のある25〜55歳の健常人を対象とし、実施例3の組成物及び比較例3の組成物を検体として、服用試験を実施した。
(1)試料
実施例3
かっ香正気散エキス粉末 1750mg
α−ピネン 1.5mg
リモネン 2mg
トリグリセロール 10mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、1763.5mgずつ分包して実施例3の組成物を得た。
尚、かっ香正気散料は、ビャクジュツ1.5部、ハンゲ1.5部、ブクリョウ1.5部、コウボク1部、チンピ1部、キキョウ0.75部、ビャクシ0.75部、ソヨウ0.5部、カッコウ0.5部、ダイフクヒ0.5部、タイソウ0.5部、ショウキョウ0.5部、カンゾウ0.5部からなる処方生薬を常法により凍結乾燥して得た乾燥エキス末である。
比較例3
かっ香正気散の処方生薬20gを、蒸留装置を装着した1Lナス型フラスコに入れ、精
製水400mLを加えて、100℃で1時間加熱する。受器に捕集した揮散成分を凝縮液は約40℃で減圧濃縮し、2gのデキストリンを加えて均一とし、乾燥して揮発成分含有デキストリン粉末を得た。

(成分)
かっ香正気散エキス粉末 1750mg
当該揮発成分含有デキストリン粉末 100mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、1850mgずつ分包して比較例3の組成物を得た。
(2)評価
評価項目として、服用時の食欲を促進する芳香性と、服用後の膨満感の改善効果について、2点比較法による官能検査を行った。すなわち、1日ずつ昼食時に検体を服用後、検体のいずれが優れているかを評価し、Bengtsson氏の表を用いて有意差検定した。
(3)試験結果
実施例3及び比較例3の両組成物を比較した結果、本発明の組成物は、漢方エキスの抽出時に発生する揮発成分を含む抽出溶媒蒸気を凝縮し、エキス粉末と混合した比較例の組成物より、顕著に効果が優れることが確認された。
試験例4
加味逍遥散は和解剤であり、疲れやすく、いらいら・ゆううつ感、不眠などの精神神経症状がある月経不順や更年期障害などに用いる処方である。疲れていらいら感があり、月経不順傾向のある26〜36歳の健常な女性を対象とし、実施例4の組成物及び比較例4の組成物を検体として、服用試験を実施した。
(1)試料
実施例4
(成分)
加味逍遥散エキス粉末 2050mg
l−メントン 1.5mg
d−プレゴン 1.5mg
トリグリセロール 10mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、2063mgずつ分包して実施例4の組成物を得た。
尚、加味逍遥散エキス末とは、トウキ3部、シャクヤク3部、ビャクジュツ3部、ブクリョウ3部、サイコ3部、ボタンピ2部、サンシシ2部、カンゾウ1.5部、ショウキョウ0.5部、ハッカ1部からなる処方生薬を常法により凍結乾燥させて得た乾燥エキス末である。
比較例4
加味逍遥散の処方生薬20gを、蒸留装置を装着した1Lナス型フラスコに入れ、精製水400mLを加えて、100℃で1時間加熱する。受器に捕集した揮散成分を凝縮液は約40℃で減圧濃縮し、2gのデキストリンを加えて均一とし、乾燥して揮発成分含有デキストリン粉末を得た。

(成分)
加味逍遥散料エキス粉末 2050mg
当該揮発成分含有デキストリン粉末 100mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、2150mgずつ分包して比較例4の組成物を得た。
(2)評価
評価項目として、服用時のリフレッシュ感と、疲れの改善効果について、2点比較法による官能検査を行った。すなわち、1日ずつ昼食時に検体を服用後、検体のいずれが優れているかを評価し、Bengtsson氏の表を用いて有意差検定した。
(3)試験結果
実施例4及び比較例4の両組成物を比較した結果、本発明の組成物は、漢方エキスの抽出時に発生する揮発成分を含む抽出溶媒蒸気を凝縮し、エキス粉末と混合した比較例の組成物より、顕著に効果が優れることが確認された。
試験例5
桂枝茯苓丸は活血化お剤であり、めまい、のぼせ、足冷えなどの症状がある月経不順や更年期障害などに用いる処方である。冷えがあり、月経不順傾向のある26〜36歳の健常な女性を対象とし、実施例5の組成物及び比較例5の組成物を検体として、服用試験を実施した。
(1)試料
実施例5
(成分)
桂枝茯苓丸料エキス粉末 1150mg
シンナミックアルデヒド 4.0mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、1159mgずつ分包して実施例5の組成物を得た。
尚、桂枝茯苓丸エキス粉末は、ケイヒ4部、ブクリョウ4部、ボタンピ4部、シャクヤク4部、トウニン4部からなる処方生薬を常法により凍結乾燥させて得た乾燥エキス末である。
比較例5
桂枝茯苓丸の処方生薬20gを、蒸留装置を装着した1Lナス型フラスコに入れ、精製水400mLを加えて、100℃で1時間加熱する。受器に捕集した揮散成分を凝縮液は約40℃で減圧濃縮し、2gのデキストリンを加えて均一とし、乾燥して揮発成分含有デキストリン粉末を得た。

(成分)
桂枝茯苓丸料エキス粉末 1150mg
当該揮発成分含有デキストリン粉末 100mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、1250mgずつ分包して比較例5の組成物を得た。
(2)評価
評価項目として、服用時の温感と、冷えの改善効果について、2点比較法による官能検査を行った。すなわち、1日ずつ夕食時に検体を服用後、検体のいずれが優れているかを
評価し、Bengtsson氏の表を用いて有意差検定した。
(3)試験結果
実施例5及び比較例5の両組成物を比較した結果、本発明の組成物は、漢方エキスの抽出時に発生する揮発成分を含む抽出溶媒蒸気を凝縮し、エキス粉末と混合した比較例の組成物より、顕著に効果が優れることが確認された。
上記の結果より、本発明の組成物は、従来の漢方生薬エキス製剤が欠落した揮発成分の効果を補完し、嗜好性を損なわずに漢方薬の効果を十分に発揮させることができるものである。
以下に、本願発明のその他の実施例を記載する。
実施例6(組成物)
(成分)
加味逍遥散エキス粉末 2050mg
l−メントン 1.5mg
d−プレゴン 1.5mg
トリグリセロール 10mg
(製造方法)
上記の各成分を20倍量ずつを混合し、2063mgずつ分包して実施例6の組成物を得た。
実施例7(錠剤)
(成分)
防風通聖散料エキス粉末 2850g
l−メントン 2.5g
d−プレゴン 2g
結晶セルロース 545.5g
二酸化ケイ素 150g
ステアリン酸マグネシウム 50g
カルボキシメチルセルロースカルシウム 900g
合計 4500g
(製造方法)
上記の各成分を混合し、その混合物を打錠機で1錠375mgに打錠して実施例7の錠剤を得る。
実施例8(錠剤)
(成分)
防已黄耆湯エキス粉末 3200g
ジンゲロン 4.8g
結晶セルロース 495.2g
二酸化ケイ素 150g
ステアリン酸マグネシウム 50g
カルボキシメチルセルロースカルシウム 900g
合計 4800g
(製造方法)
上記の各成分を混合し、その混合物を打錠機で1錠400mgに打錠して実施例8の錠
剤を得る。
実施例9(顆粒)
(成分)
葛根湯エキス粉末 5200g
ジンゲロン 4g
シンナミックアルデヒド 2g
ヒドロキシプロピルセルロース 200g
乳糖 594g
合計 6000g
(製造方法)
上記の各成分を混合し、その混合物を常法により顆粒とし、2.0gずつに分封して実施例9の顆粒を得る。
実施例10(液剤)
(成分)
小青竜湯エキス粉末 5200g
1,8−シネオール 30g
白糖 8000g
精製水 残 量
合計 90kg
(製造方法)
1,8−シネオールを除く上記成分に精製水を加えて加熱溶解し、冷後、1,8−シネオール及び精製水を加えて全量90kgとする。この液を30gずつ容器に分注し、締栓後、加熱殺菌し実施例10の液剤を得る。
本発明に係る漢方生薬エキス製剤は、従来の漢方生薬エキス製剤が欠落した揮発成分の効果を補完し、嗜好性を損なわずに漢方薬の効果を十分に発揮させることができる。さらに、成分を選定することにより漢方薬が有する幅広い効能・効果の中から特定の効能を増強させることも期待でき、医薬品、保健機能性食品(特定保健用食品、栄養機能食品)として好適に用いることができる。

Claims (7)

  1. (a)少なくとも1種の漢方生薬処方から得られた漢方薬エキスと、(b)少なくとも1種の、当該漢方生薬処方を構成する生薬固有の揮発成分と実質同一の香料成分及び/又は当該揮発成分を含有する香料、とからなることを特徴とする組成物。
  2. 漢方薬エキスが、桂枝加芍薬湯、小建中湯、加味帰脾湯、葛根湯、小青竜湯、柴胡桂枝湯、かっ香正気散、独活葛根湯、香蘇散、柴苓湯、小柴胡湯、防風通聖散、防已黄耆湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、半夏厚朴湯、柴朴湯、清上防風湯、四物湯、補中益気湯、人参養栄湯、柴苓湯、八味地黄丸、大建中湯から得られたいずれか1種以上の漢方薬エキスである請求項1に記載の組成物。
  3. 香料成分が、単離香料、半合成香料又は合成香料である請求項1または請求項2に記載の組成物。
  4. 香料成分が、リモネン、ピネン、テルピネン、p−シメン、ミルセン、カマズレン、カリオフィレン、ビサボレン、ジンギベロン、ファルネセン、アズレン、リナロール、ゲラニオール、テルピネン−4−オール、α−テルピネオール、メントール、ネロール、シトロネロール、ペリラアルコール、ボルネオール、パーチュリアルコール、ビサボロール、サンタロール、ファルネソール、ネロリドール、スクラレオール、1−オクタノール、cis−3−ヘキセノール、2,6−ノナジエノール、サンタリノール、バクダノール、サンダノール、α−アンブリノール、ベンジルアルコール、アニスアルデヒド、β−フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、チモール、エストラゴール、オイゲノール、アネトール、ジフェニルオキシド、ベンジルイソオイゲノール、シトロネラール、シトラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、ツヨン、n−デカナール、trans−2−ヘキセナール、2,4−デカジエナール、トリプラール、リラール、ベンズアルデヒド、リリアール、シンナミックアルデヒド、バニリン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、l−カルボン、d−プレゴン、l−メントン、カンファー、ペリラケトン、アセチルセドレン、アセトイン、ジアセチル、2−ノナノン、ヘキシルシクロペンタノン、cis−ジャスモン、ダマセノン、ヨノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、ジンゲロン、アセチルフェラン、フラネオール、マルトール、ジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、リナロールオキサイド、1,8−シネオール、カリフォレンエポキシド、テアスピランローズフラン、ラクトン類のγ−ノナラクトン、α−アンゲリカラクトン、γ−デカラクトン、ジャスミンラクトン、酢酸イソアミル、酢酸リナロール、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、酢酸シンナミル、アセチルイソオイゲノール、酪酸リナリル、カプロン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸ベンジル、桂皮酸メチル、サリチル酸イソアミル、ジャスモン酸メチル、シクロペンタデカン、ムスコン、シベトン、アンスラニル酸メチル、ゲラニルニトリル2−アセチルピラジン、トリメチルチアゾール、リモネンチオール、メチオナールチアルジルのいずれか1種以上である請求項1〜3いずれか1項に記載の組成物。
  5. 香料が、天然香料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 香料が、アニス油、バルサム油、ベイ油、ローズウッド油、カヤプテ油、シトネラ油、桂皮油、丁子油、ジル油、茴香油、ジンジャー油、グレープフルーツ油,オレンジ油、レモン油、ジンジャーグラス油、ひのき油、ラベンダー油、ロベージ油、ハッカ油、ナツメグ油、オコチア油、ポライ油、シソ油、パイン油、セージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、タイム油、バニラ油、トンガ豆油のいずれか1種以上である請求項5に記載の組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物を含有する製剤。
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