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JP2005186764A - 自転車用フロントディレイラ - Google Patents

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JP2005186764A
JP2005186764A JP2003430237A JP2003430237A JP2005186764A JP 2005186764 A JP2005186764 A JP 2005186764A JP 2003430237 A JP2003430237 A JP 2003430237A JP 2003430237 A JP2003430237 A JP 2003430237A JP 2005186764 A JP2005186764 A JP 2005186764A
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Toshio Tezuka
俊雄 手塚
Yoshiaki Nanko
義昭 南光
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Shimano Inc
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Priority to EP04030347A priority patent/EP1547914B1/en
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Abstract

【課題】 自転車のフレームに固定台座を介して取り付けられる自転車用フロントディレイラを所定位置に正確に取り付けできるようにする。
【解決手段】 Z方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1支持面83aと、Z方向に細長い第1貫通孔83cとを有する支持部83を含む固定台座81を介して、第1支持面83aの円弧中心まわりに揺動可能に、かつ、Z方向に移動可能にフレーム11に取り付けられたフロントディレイラ45は、Y方向から見た断面が円弧状に湾曲した取付面66aを有する取付部66を含むディレイラ本体61と、中間台座71と、締結ネジ73とを備える。中間台座71は、取付面66aと第1支持面83aとの間に配置され、取付面66a及び第1支持面83aの面形状に沿うように湾曲した第1当接面71a及び第2当接面71bを有する。取付部66は、締結ネジ73を用いて支持部83に取り付けられる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自転車用フロントディレイラ、特に、自転車のフレームに固定台座を介して取り付けられる自転車用フロントディレイラに関する。
自転車用のフロントディレイラとして、自転車のフレームに固定台座を介して取り付けられたものがある。このようなフロントディレイラをフレームに取り付けるための固定台座は、フレームに溶接等により固定される固定部と、フロントディレイラを支持する支持部とを有している。この固定台座のフレームへの固定位置は、固定部をフレームに固定する際の作業性に依存することになるため、その取り付け精度が悪い場合がある。そして、固定台座(具体的には、固定部)の取り付け精度が悪い場合には、支持部の位置もずれてしまうため、フロントディレイラを所定位置に取り付けることができなくなることがある。例えば、固定台座をフレームの立パイプに固定する場合には、支持部の位置が立パイプの周方向にずれたり、立パイプの長手方向(以下、第1方向とする)にずれることがある。
これに対して、フロントディレイラを支持部に対して、立パイプの軸回りに揺動可能に、かつ、第1方向に移動可能に取り付けできるようにして、取り付け位置を調節できるようにしている。具体的には、フロントディレイラ及び固定台座は、それぞれ、以下のような構造を有している。
固定台座の支持部には、第1方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1支持面と、第1支持面を第1方向に直交する第2方向に貫通した第1貫通孔とが形成されている。第1貫通孔は、第1方向に細長い孔である。
フロントディレイラは、主として、チェーンガイドと四連リンク機構と支持部に取り付けられる取付部とを有するフロントディレイラ本体と、取付部を支持部に取り付けるための締結ネジとを備えている。取付部には、第1方向から見た断面が第1支持面の面形状に沿うように湾曲した取付面が形成されている。そして、フロントディレイラ本体の取付部は、支持部の第1貫通孔を第2方向に貫通する締結ネジによって取り付けられている。
そして、固定台座の支持部の第1貫通孔は第1方向に細長い孔であるため、フロントディレイラ本体の取付部を支持部に対して第1方向に移動可能に取り付けできるようになっている。また、第1支持面が第1方向から見た断面が円弧状に湾曲し、かつ、取付面が第1支持面の面形状に沿うように湾曲しているため、フロントディレイラ本体を第1支持面の円弧中心まわりに揺動可能(すなわち、ほぼ立パイプの軸回りに揺動調節可能)に取り付けできるようになっている(特許文献1参照。)。
特開昭53−102550号公報
しかし、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置を上記2つの方向に調節可能な場合であっても、フロントディレイラを所定位置に正確に取り付けることができない場合があり、さらに、フロントディレイラの取り付け位置を自由に調節できるようにすることが望まれている。
本発明の課題は、自転車のフレームに固定台座を介して取り付けられるフロントディレイラを、固定台座のフレームへの取り付け精度が悪い場合であっても、所定位置に正確に取り付けできるようにすることにある。
発明1にかかる自転車用フロントディレイラは、第1方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1支持面と、第1支持面を第1方向に直交する第2方向に貫通した第1方向に細長い第1貫通孔とを有する支持部を含む固定台座を介して、第1支持面の円弧中心まわりに揺動可能に、かつ、第1方向に移動可能に自転車のフレームに取り付けられる自転車用フロントディレイラであって、フロントディレイラ本体と、中間台座と、締結ネジとを備えている。フロントディレイラ本体は、第1支持面に対向して配置されるものであり、第1方向及び第2方向に直交する第3方向から見た断面が円弧状に湾曲した取付面を有する取付部を含んでいる。中間台座は、取付面と第1支持面との第2方向間に配置されるものであり、第3方向から見た断面が取付面の面形状に沿うように湾曲した第1当接面と、第1方向から見た断面が第1支持面の面形状に沿うように湾曲した第2当接面と、第1当接面及び第2当接面を第2方向に貫通する第2貫通孔とを有する。締結ネジは、第1貫通孔及び第2貫通孔を第2方向に貫通して取付部を支持部に取り付けることが可能である。
このフロントディレイラでは、固定台座の支持部(具体的には、第1支持面)とフロントディレイラ本体の取付部(具体的には、取付面)との第2方向間に、第1当接面と第2当接面と第2貫通孔とを有する中間台座が配置されている。そして、第1方向から見た断面が円弧状に湾曲した第2当接面及び第1支持面によってフロントディレイラ本体を第1支持面の円弧中心まわりに揺動可能に、かつ、支持部の第1方向に細長い第1貫通孔によって第1方向に移動可能にするとともに、第3方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1当接面及び取付面によってフロントディレイラ本体を取付面の円弧中心まわりに揺動可能に取り付けることができるようになっている。すなわち、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置が3つの方向に調節可能になっている。
これにより、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置の調節の自由度が増すため、固定台座のフレームへの取り付け精度が悪い場合であっても、フロントディレイラを所定位置に正確に取り付けできるようになる。
発明2にかかる自転車用フロントディレイラは、発明1に記載の自転車用フロントディレイラにおいて、第2貫通孔は、第1方向に細長い孔である。
このフロントディレイラでは、第2貫通孔が第1方向に細長い孔であるため、第1当接面及び取付面によってフロントディレイラ本体を取付面の円弧中心まわりに揺動させる際の揺動角度の範囲を大きくすることができる。
発明3にかかる自転車用フロントディレイラは、発明1又は2に記載の自転車用フロントディレイラにおいて、支持部の第1支持面の第2方向側の面である第2支持面と締結ネジの頭部との第2方向間に配置されるものであり、第2支持面に対向する第3当接面と、第3当接面の締結ネジの頭部側の面である第4当接面と、第3当接面及び第4当接面を第2方向に貫通する第3貫通孔とを有するワッシャをさらに備えている。取付部は、取付面を第2方向に貫通する締結ネジ孔をさらに有している。締結ネジは、ワッシャの第4当接面側から第3貫通孔及び第1貫通孔及び第2貫通孔を第2方向に貫通して締結ネジ孔に螺合している。
発明4にかかる自転車用フロントディレイラは、発明3に記載の自転車用フロントディレイラにおいて、第2支持面は、第1方向から見た断面が円弧状に湾曲している。第3当接面は、第1方向から見た断面が第2支持面の面形状に沿うように湾曲している。
このフロントディレイラでは、支持部の第2支持面及びワッシャの第3当接面の第1方向から見た断面が円弧状に湾曲しているため、フロントディレイラ本体を第1支持面の円弧中心まわりに揺動させて、中間台座の第2当接面と第1支持面との相対位置をずらして取り付け位置を調節することにより、第2支持面と第3当接面との相対位置がずれる場合であっても、第2支持面と第3当接面とを確実に面当たりさせることができる。
発明5にかかる自転車用フロントディレイラは、発明3又は4に記載の自転車用フロントディレイラにおいて、第4当接面は、球面状に湾曲している。締結ネジの頭部は、第4当接面に当接する面が第4当接面の面形状に沿うように湾曲している。
このフロントディレイラでは、ワッシャの第4当接面及び締結ネジの頭部の第4当接面に当接する面を球面状に湾曲させているため、フロントディレイラ本体を取付面の円弧中心まわりに揺動させて、中間台座の第1当接面と取付面との相対位置をずらして取り付け位置を調節することにより、第4当接面と締結ネジの頭部との相対位置がずれる場合であっても、第4当接面と締結ネジの頭部とを確実に面当たりさせることができる。
発明6にかかる自転車用フロントディレイラは、発明1〜5のいずれかに記載の自転車用フロントディレイラにおいて、取付面と第1支持面との第2方向間に配置されるものであり、第3方向から見た断面が取付面の面形状に沿うように湾曲した第5当接面と、第1方向から見た断面が第1支持面の面形状に沿うように湾曲した第6当接面と、第5当接面及び第6当接面を第2方向に貫通する第4貫通孔とを有するとともに中間台座と第2方向の厚みが異なる第2の中間台座をさらに備えている。締結ネジは、第1貫通孔及び第4貫通孔を第2方向に貫通して取付部を支持部に取り付けることが可能である。
このフロントディレイラでは、第2方向の厚みが異なる第2の中間台座をさらに備えているため、さらに、フロントディレイラ本体を第2方向に移動可能に取り付けることができるようになっている。すなわち、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置が4つの方向に調節可能になっている。
これにより、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置の調節の自由度がさらに増すため、固定台座のフレームへの取り付け精度が悪い場合であっても、フロントディレイラを所定位置に正確に取り付けできるようになる。
発明7にかかる自転車用フロントディレイラは、発明1〜5のいずれかに記載の自転車用フロントディレイラにおいて、中間台座は、第1当接面を有する第1分割台座と、第2当接面を有する第2分割台座とに分割可能である。第2分割台座は、第1分割台座と分割した状態において、第3方向から見た断面が取付面の面形状に沿うように湾曲した第7当接面を有している。
このフロントディレイラでは、中間台座が第1当接面を有する第1分割台座と、第2当接面を有する第2分割台座とに分割可能であるため、さらに、フロントディレイラ本体を第2方向に移動可能に取り付けることができるようになっている。すなわち、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置が4つの方向に調節可能になっている。
これにより、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置の調節の自由度がさらに増すため、固定台座のフレームへの取り付け精度が悪い場合であっても、フロントディレイラを所定位置に正確に取り付けできるようになる。
本発明によれば、固定台座の支持部(具体的には、第1支持面)とフロントディレイラ本体の取付部(具体的には、取付面)との第2方向間に、第1当接面と第2当接面と第2貫通孔とを有する中間台座が配置されており、フロントディレイラ本体を第1支持面の円弧中心まわりに揺動可能に、かつ、第1方向に移動可能にするとともに、第1方向及び第2方向に直交する第3方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1当接面及び取付面によってフロントディレイラ本体を取付面の円弧中心まわりに揺動可能に取り付けることができるようになっている。これにより、固定台座に対するフロントディレイラの取り付け位置の調節の自由度が増すため、固定台座のフレームへの取り付け精度が悪い場合であっても、フロントディレイラを所定位置に正確に取り付けできるようになる。
以下、本発明にかかる自転車用フロントディレイラの実施形態について、図面に基づいて説明する。
[自転車の全体構成]
図1において、本発明の一実施形態にかかる自転車用フロントディレイラが採用された自転車は、例えば、ドロップタイプのハンドル部14を有するロードバイク10である。ロードバイク10は、車体の骨格をなすダイヤモンド形のフレーム11を備えている。フレーム11は、フレーム体12と、フレーム体12の前部に斜め縦軸回りに回転自在に支持され、下部が2股に分かれたフロントフォーク13とを有している。また、ロードバイク10は、フロントフォーク13に連結されたハンドル部14と、フレーム体12の下部に取り付けられ、踏み力を駆動力に変換する駆動部15と、フロントフォーク13の下端に回転自在に支持された前輪16と、フレーム体12の後部に回転自在に支持された後輪17と、前後の制動装置18、19とを備えている。
フレーム体12は、三角形状の前三角20と、前三角20の後方に配置された後三角21とを有している。前三角20は、横方向に配置された上パイプ25と、上パイプ25の下方に前上がりに配置された下パイプ26と、上パイプ25および下パイプ26の前端を接合するヘッドパイプ27と、上パイプ25および下パイプ26の後端を接合し、斜め上方に延びる立パイプ28とから構成されている。立パイプ28にはサドル32を固定したシートポスト33が上下位置を調節可能に取り付けられている。立パイプ28と下パイプ26との接合部には、筒状のハンガー部(図示せず)が形成されている。後三角21は、立パイプ28に前端が接合され2股に分かれて斜め下方に延びるシートスティ30と、立パイプ28の下端から後方に2股に分かれて延び、シートスティ30の後端に接合されたチェーンスティ31とから構成されている。
フロントフォーク13の上部には、ハンドル部14を構成するハンドルステム35が上下に移動可能に取り付けられている。ハンドルステム35の上端には、左右に延びる両端が湾曲したハンドルバー36が固定されている。ハンドルバー36の両端には、変速機能付のブレーキレバー38が取り付けられている。
駆動部15は、ハンガー部に設けられたギアクランク部41と、後輪17のフリーハブに回転不能に取り付けられた小ギア部43と、ギアクランク部41と小ギア部43との間に架け渡されたチェーン44と、変速用のフロントディレイラ45およびリアディレイラ46とを有している。ギアクランク部41は、フレーム11のハンガー部に回転自在に支持されたクランク軸(図示せず)と、クランク軸の右端に固定され先端にペダル53が装着された右クランク51と、クランク軸の左端に固定され先端にペダル54が装着された左クランク(図示せず)と、ハンガー部の軸回りに取り付けられた複数(本実施形態では、大小2つ)のサイズが異なるスプロケット55、56とを有している。
[フロントディレイラ及び固定台座]
次に、フロントディレイラ45及び固定台座81について、図2〜図7を用いて説明する。ここで、図2、図3及び図4は、それぞれ、固定台座81を介してフロントディレイラ45をフレーム11に取り付けた状態を示す側面図、後面図及び平面図である。図5は、フロントディレイラ45の取付部66を固定台座81に取り付けるための構造を示す分解斜視図である。図6及び図7は、それぞれ、フロントディレイラ45の取付部66を固定台座81に取り付けた状態の側面断面及び平面断面を模式的に示す図である。尚、本実施形態において、フロントディレイラ45は、その下端が斜め前方に傾斜した立パイプ28に取り付けられるため、以下の説明では、便宜上、立パイプ28の中心軸O−Oに沿う方向をZ方向(第1方向)とし、中心軸O−Oに直交しかつ自転車10の前後方向に沿う方向をX方向(第2方向)とし、Z方向及びX方向に直交する自転車10の横方向に沿う方向をY方向(第3方向)とし、固定台座81に取り付けられていない状態のフロントディレイラ45に関する説明においても、これらのX、Y、Z方向を用いて説明する。
まず、フロントディレイラ45の全体構成について説明する。フロントディレイラ45は、主として、チェーンガイド62と四連リンク機構63とから構成されたフロントディレイラ本体61を備えている。チェーンガイド62は、チェーン44(図1参照)を略Y方向にシフトさせるための部材であり、主として、内ガイドプレート64と、内ガイドプレート64の立パイプ28側に間隔を空けて配置された外ガイドプレート65とを有している。四連リンク機構63は、チェーンガイド62を略Y方向に移動させるための機構であり、主として、取付部66と、内揺動リンク67と、外揺動リンク68と、リターンバネ69とを有している。取付部66は、固定台座81を介して立パイプ28に取り付けられる部材である。内揺動リンク67及び外揺動リンク68は、チェーンガイド62が取付部66に対して略Y方向に移動可能となるように、取付部66とチェーンガイド62とを連結する部材である。リターンバネ69は、チェーンガイド62が一対の揺動リンク67、68を介して取付部66の略Y方向に移動した際に、その移動方向と逆方向に付勢力を付与するためのねじりコイルバネであり、内揺動リンク67と内ガイドプレート64とを連結する軸に取り付けられている。外揺動リンク68には、変速時に操作される変速ワイヤ(図示せず)を取り付けるための操作アーム68aが設けられている。
次に、固定台座81について説明する。固定台座81は、主として、立パイプ28の外周面に溶接等によって固定される固定部82と、固定部82の外周面からY方向に延びる支持部83とを有している。固定部82は、本実施形態において、立パイプ28の外周面に沿う曲面を有する略菱形状の板状部分である。支持部83は、本実施形態において、Z方向に細長く、かつ、Z方向から見た断面が円弧状に湾曲(具体的には、反取付部66側に突出するように円弧状に湾曲)した略長方形状の板状部分である。すなわち、支持部83には、Z方向から見た断面が円弧状に湾曲した取付部66側を向く第1支持面83aと、第1支持面83aの反対側の面を構成する第2支持面83bとが形成されていることになる。しかも、本実施形態において、第1支持面83aの円弧及び第2支持面83bの円弧の両方は、図7に示される点P(具体的には、点Pを含んだZ方向に延びる軸)を中心とする円弧を形成している。また、支持部83には、第1支持面83a及び第2支持面83bとをX方向に貫通した第1貫通孔83cが形成されている。第1貫通孔83cは、Z方向に細長い孔であり、孔のY方向の内径及びZ方向の内径が締結ネジ73(後述)のネジ径よりも大きくなっている。
次に、取付部66及び取付部66を固定台座81に取り付けるための構造について説明する。
取付部66は、固定台座81の支持部83の第1支持面83aに対向するように配置されており、Y方向から見た断面が円弧状に湾曲(具体的には、反支持部83側に突出するように円弧状に湾曲)した取付面66aと、取付面66aをX方向に貫通する締結ネジ孔66bとを有している。取付面66aの円弧は、図6に示される点Q(具体的には、点Qを含んだY方向に延びる軸)を中心とする円弧を形成している。
取付面66と第1支持面83aとのX方向間には、中間台座71が配置されている。中間台座71は、本実施形態において、X方向に細長い略直方体状の部材であり、Y方向から見た断面が取付面66aの面形状に沿うように湾曲した第1当接面71aと、Z方向から見た断面が第1支持面83aの面形状に沿うように湾曲した第2当接面71bと、第1当接面71a及び第2当接面71bをX方向に貫通する第2貫通孔71cとを有している。第2貫通孔71cは、Z方向に細長い孔であり、孔のY方向の内径及びZ方向の内径が締結ネジ73(後述)のネジ径よりも大きくなっている。
支持部83の第2支持面83b側には、ワッシャ72が配置されている。ワッシャ72は、本実施形態において、中間台座71よりもサイズが小さい略直方体状の部材であり、第2支持面83bに対向する第3当接面72aと、第3当接面72aのX方向側の面である第4当接面72bと、第3当接面72a及び第4当接面72bをX方向に貫通する第3貫通孔72cとを有している。第3当接面72aは、Z方向から見た断面が第2支持面83bの面形状に沿うように湾曲している。第4当接面72bは、球面状に湾曲している。第3貫通孔72cは、その孔径が締結ネジ73(後述)のネジ径よりも大きくなっている。
そして、フロントディレイラ45は、フロントディレイラ本体61の取付部66、中間台座71、固定台座81の支持部83及びワッシャ72をX方向に重ねた状態で、ワッシャ72の第4当接面72b側から第3貫通孔72c、第1貫通孔83c及び第2貫通孔71cをX方向に貫通して締結ネジ孔66bに螺合する締結ネジ73で締結することによって、固定台座81を介して立パイプ28に取り付けられている。締結ネジ73の頭部73bは、第4当接面72bに当接する面73bが第4当接面72cの面形状(具体的には、球面)に沿うように湾曲している。
このように、フロントディレイラ45は、取付部66を含むフロントディレイラ本体61と、中間台座71と、ワッシャ72と、締結ネジ73とから構成されている。
[フロントディレイラの取り付け位置の調節機能]
次に、フロントディレイラ45の固定台座81への取り付け位置の調節機能について、図8、図9及び図10を用いて説明する。ここで、図8は、固定台座81に対してフロントディレイラ45を下方向に移動させて取り付けた状態を示す図であって、図6に相当する図である。図9は、固定台座81に対してフロントディレイラ45を横方向に揺動させて取り付けた状態を示す図であって、図7に相当する図である。図10は、固定台座81に対してフロントディレイラ45を上方向に揺動させて取り付けた状態を示す図であって、図6に相当する図である。
(1)上下移動(Z方向の移動)
固定台座81の支持部83に形成された第1貫通孔83cは、Z方向に細長い孔であるため、図8に示されるように、支持部83に対して、取付部66、中間台座71及びワッシャ72の相対位置を、第1貫通孔83cのZ方向の内径サイズに応じて、Z方向(具体的には、固定台座81に対して矢印Eの方向)に移動させることができる。
これにより、立パイプ28に対する固定台座81の固定部82の取り付け位置が上下にずれた場合等のように、スプロケット55、56やチェーン44(図1参照)に対するフロントディレイラ45の取り付け位置が所定位置からZ方向にずれている場合には、この調節機能を利用して取り付け位置を調節することができる。
(2)横揺動(点Pまわりの回転)
固定台座81の第1支持面83aのZ方向から見た断面が円弧状に湾曲し、かつ、中間台座71の第2当接面71bが第1支持面83aの面形状に沿うように湾曲しているため、図9に示されるように、支持部83に対して、取付部66、中間台座71及びワッシャ72の相対位置を、第1貫通孔83cのY方向の内径サイズに応じて、第1支持面83aの円弧中心である点Pまわりに揺動(具体的には、固定台座81に対して矢印Fの方向に揺動)させることができる。しかも、支持部83の第2支持面83bのZ方向から見た断面が円弧状に湾曲し、かつ、ワッシャ72の第3当接面72aが第2支持面83bの面形状に沿うように湾曲しているため、第2支持面83bと第3当接面72aとを確実に面当たりさせることができる。
これにより、立パイプ28に対する固定台座81の固定部82の取り付け位置が軸O−Oまわりにずれた場合等のように、スプロケット55、56やチェーン44(図1参照)に対するフロントディレイラ45の取り付け位置が所定位置から横揺動方向にずれている場合には、この調節機能を利用して取り付け位置を調節することができる。
(3)上下揺動(点Qまわりの揺動)
取付部66の取付面66aのZ方向から見た断面が円弧状に湾曲し、かつ、中間台座71の第1当接面71aが取付面66aの面形状に沿うように湾曲しているため、図10に示されるように、中間台座71、支持部83及びワッシャ72に対して、取付部66の相対位置の相対位置を、第2貫通孔71c又は第3貫通孔72cのZ方向の内径サイズに応じて、取付面66aの円弧中心である点Qまわりに揺動(具体的には、固定台座81に対して矢印Gの方向に揺動)させることができる。しかも、第2貫通孔71cは、Z方向に細長い孔であるため、取付部66の揺動角度の範囲を大きくすることができるようになっており、結果的に、本実施形態では、図10に示されるように、締結ネジ73が第3貫通孔72cに干渉するまで揺動させることができる。また、取付部66の揺動とともに、締結ネジ73がワッシャ72に対して揺動して相対位置がずれることになるが、ワッシャ72の第4当接面72c及び締結ネジ73の頭部73bの面73cが球面になっているため、第4当接面72bと頭部73bの面73cとを確実に面当たりさせることができる。
これにより、第1貫通孔83cを利用したZ方向の移動だけでは取り付け位置の調節が不十分な場合やチェーンガイド62の後端部(図2参照)付近のみを移動させたい場合等のように、スプロケット55、56やチェーン44(図1参照)に対するフロントディレイラ45の取り付け位置が所定位置から上下揺動方向にずれている場合には、この調節機能を利用して取り付け位置を調節することができる。
このように、本実施形態のフロントディレイラ45では、固定台座81の支持部83(具体的には、第1支持面83a)とフロントディレイラ本体61の取付部66(具体的には、取付面66a)とのY方向間に、第1当接面71a、第2当接面71b及び第2貫通孔71cを有する中間台座71が配置されており、支持部83のZ方向に細長い第1貫通孔83cによってフロントディレイラ本体61をZ方向に移動させ、かつ、Z方向から見た断面が円弧状に湾曲した第2当接面71b及び第1支持面83aによってフロントディレイラ本体61を第1支持面83aの円弧中心Pまわりに揺動させるとともに、Y方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1当接面71a及び取付面66aによってフロントディレイラ本体61を取付面66aの円弧中心Qまわりに揺動させることができるようになっている。すなわち、固定台座81に対するフロントディレイラ45の取り付け位置を3つの方向に調節することができる。
これにより、固定台座81に対するフロントディレイラ45の取り付け位置の調節の自由度が増すため、固定台座81のフレーム11(本実施形態では、立パイプ28)への取り付け精度が悪い場合であっても、フロントディレイラ45を所定位置に正確に取り付けできる。
[変形例1]
上記のフロントディレイラ45では、中間台座として、Y方向の長さが長さLの中間台座71(図5参照)を使用しているが、この中間台座71の他に、図11に示されるように、Y方向の長さが中間台座71の長さLよりも短い長さLの第2の中間台座としての予備中間台座74をさらに有していてもよい。
この予備中間台座74は、中間台座71と同様に、取付面66と第1支持面83aとのX方向間に配置されるX方向に細長い略直方体状の部材であり、Y方向から見た断面が取付面66aの面形状に沿うように湾曲した第5当接面74aと、Z方向から見た断面が第1支持面83aの面形状に沿うように湾曲した第6当接面74bと、第5当接面74a及び第6当接面74bをX方向に貫通する第4貫通孔74cとを有している。第4貫通孔74cは、Z方向に細長い孔であり、孔のY方向の内径及びZ方向の内径が締結ネジ73のネジ径よりも大きくなっている。このため、予備中間台座74は、中間台座71の代わりに使用可能になっている。
そして、中間台座71に代えて、フロントディレイラ本体61と取付部66とのY方向間に予備中間台座74を配置すると、図12に示されるように、支持部83及びワッシャ72に対して、取付部66の相対位置を中間台座71(図6参照)のY方向長さLと予備中間台座74のY方向長さLとの差の分だけY方向に移動(具体的には、固定台座81に対して矢印Hの方向に移動)させることができる。このとき、締結ネジ73は、その先端が締結ネジ孔66bの奥深くまで挿入しなければならないが、締結ネジ孔66bのネジ孔を十分に深くまで形成しておくことで、締結ネジ73をねじ込むことが可能になっている。
これにより、立パイプ28に対する固定台座81の固定部82の取り付け位置が前後にずれた場合等のように、スプロケット55、56やチェーン44(図1参照)に対するフロントディレイラ45の取り付け位置が所定位置からY方向(すなわち、前後方向)にずれている場合には、この調節機能を利用して取り付け位置を調節することができる。
このように、本変形例のフロントディレイラ45では、固定台座81に対するフロントディレイラ45の取り付け位置を上記3つの方向(上下移動、横揺動及び上下揺動)に、前後方向を加えた4つの方向に調節することができる。
これにより、固定台座81に対するフロントディレイラ45の取り付け位置の調節の自由度がさらに増すことになる。
尚、上記では、予備中間台座が1種類だけ準備されているが、前後方向(Y方向)の調節範囲を大きくしたり微調整を可能にするために、Y方向の長さの異なる2種類以上の予備中間台座を有するようにしてもよい。
[変形例2]
変形例1のフロントディレイラ45では、中間台座として、Y方向の長さが異なる2つの中間台座71、74を使用して、固定台座81に対して取付部66を前後方向に移動できるようにしているが、図13に示されるように、第1分割台座76と第2分割台座77とに分割可能な中間台座75にしてもよい。
第2分割台座77は、Z方向から見た断面が第1支持面83aの面形状に沿うように湾曲した第2当接面71bと、第1分割台座76と分割された状態において、Y方向から見た断面が取付面66aの面形状に沿うように湾曲した第8当接面77aと、第2当接面71b及び第8当接面77aをX方向に貫通する第6貫通孔77bとを有している。第1分割台座76は、Y方向から見た断面が取付面66aの面形状に沿うように湾曲した第1当接面71aと、第8当接面77aとY方向に重ね合わせることが可能な面形状を有する第7当接面76aと、第1当接面71a及び第7当接面76aをX方向に貫通する第5貫通孔76bとを有している。そして、第1分割台座76と第2分割台座77とが重ね合わされた状態において、第5貫通孔76bと第6貫通孔77bとが連通して第2貫通孔71cを形成している。
すなわち、本変形例の中間台座75は、第2分割台座77に第1分割台座76を重ね合わせた状態において、上記のY方向の長さが長さLの中間台座71(図5〜図7参照)と同様に機能し、第1分割台座76を取り外して第2分割台座77のみを使用する状態において、上記のY方向の長さが長さLの予備中間台座74(図11、図12参照)と同様に機能するようになっている。
これにより、立パイプ28に対する固定台座81の固定部82の取り付け位置が前後にずれた場合等のように、スプロケット55、56やチェーン44(図1参照)に対するフロントディレイラ45の取り付け位置が所定位置からY方向(すなわち、前後方向)にずれている場合には、この調節機能を利用して取り付け位置を調節することができる。
このように、本変形例のフロントディレイラ45では、固定台座81に対するフロントディレイラ45の取り付け位置を上記3つの方向(上下移動、横揺動及び上下揺動)に、前後方向を加えた4つの方向に調節することができる。
これにより、固定台座81に対するフロントディレイラ45の取り付け位置の調節の自由度がさらに増すことになる。
尚、上記では、中間台座が2つに分割可能であるが、前後方向(Y方向)の調節範囲を大きくしたり微調整を可能にするために、3以上に分割可能な中間台座としてもよい。
[変形例3]
前記実施形態のフロントディレイラ45では、取付部66の取付面66aと中間台座71の第1当接面71aとがY方向から見た断面が円弧状に湾曲した面であるが、図14に示されるように、球面状に湾曲した面にしてもよい。
そうすると、図10に示される上下揺動だけでなく、取付面66aの円弧中心である点Sまわりの横揺動(図15参照)やさらには上下揺動と横揺動との中間の方向の揺動(すなわち、斜め方向の揺動)も可能となり、結果的に、取付部66の取付面66aと中間台座71の第1当接面71aとの間だけでも、上下及び横揺動の両方を行うことができるようになる。
尚、上記では、中間台座71の第1当接面71aを球面状に湾曲させているが、変形例1の予備中間台座74の第5当接面74aや、変形例2の第2分割台座77の第8当接面77aを球面状に湾曲させてもよい。
[変形例4]
前記実施形態のフロントディレイラ45では、取付部66の取付面66aと中間台座71の第1当接面71aとがY方向から見た断面が反支持部83側に突出するように円弧状に湾曲した面であるが、図16に示されるように、支持部83側に突出するように湾曲した面にしてもよい。
そうすると、図17に示されるように、取付面66aの円弧中心である点Qの位置がフロントディレイラ45側に移動するが、図10と同様に、点Qまわりに揺動(具体的には、固定台座81に対して矢印Gの方向に揺動)させることができる。
尚、上記では、中間台座71の第1当接面71aをY方向から見た断面が支持部83側に突出するように湾曲させているが、変形例1の予備中間台座74の第5当接面74aや、変形例2の第2分割台座77の第8当接面77aを支持部83側に突出するように湾曲させてもよい。また、変形例3の球面状の取付面66a及び第1当接面71aを支持部83側に突出するように湾曲させてもよい。
[変形例5]
前記実施形態のフロントディレイラ45では、締結ネジ73が固定台座81の支持部83側から取付部66の締結ネジ孔66bに螺合するネジ部材であるが、図18〜図20に示されるように、締結ネジ73が取付部66の取付面66aからX方向に向かって突出し中間台座71及び支持部83を貫通するネジ部や埋め込みボルト(本変形例では、埋め込みボルトとする)であり、締結ネジ73の先端が支持部83の第2支持面83b側に配置されるナット78(本変形例では、六角ナット)に螺合させるようにしてもよい。
この場合でも、図19に示されるように、図10と同様に、点Qまわりに揺動(具体的には、固定台座81に対して矢印Gの方向に揺動)させることができる。また、図20に示されるように、図9と同様に、点Pまわりに揺動(具体的には、固定台座81に対して矢印Fの方向に揺動)させることができる。このとき、ナット78のワッシャ72の第4当接面72bに当接する面78aを第4当接面72bの面形状に沿うように湾曲させることで、前記実施形態の締結ネジ73の頭部73bの面73cとの面当たりと同様に、ナット78を締め付ける際に、面78aと第4当接面72bとを確実に面当たりさせることができる。
尚、変形例2、3及び4のフロントディレイラにおいて、本変形例の構成のようなボルト及びナットによる取り付け構造を採用してもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
前記実施形態では、ロードバイクのフロントディレイラに本発明を適用したが、他の型式の自転車にも本発明を適用可能である。
(B)
フロントディレイラの構造は、前記実施形態に開示された構造に限定されず、フロントディレイラ本体の取付部を固定台座を介して自転車のフレームに取り付けるものであれば、本発明を適用可能である。
(C)
前記実施形態では、固定台座がフレームの立パイプに固定されているが、これに限定されない。また、固定台座の支持部が立パイプの中心軸に沿うように形成されているが、固定台座が前記実施形態と異なる位置に固定されたり、固定台座の支持部が立パイプの中心軸に沿う方向とは別の方向に沿うように形成されている場合であっても、本発明を適用可能である。尚、この場合には、自転車の前後方向、自転車の横方向及び立パイプの中心軸に沿う方向にそれぞれ対応するX、Y及びZ方向が前記実施形態と別の方向を示すことになるため、フロントディレイラの取り付け位置の具体的な調節方向が前記実施形態とは異なることになる。
本発明の一実施形態にかかる自転車用フロントディレイラを採用した自転車の側面図である。 固定台座を介してフロントディレイラをフレームに取り付けた状態を示す側面図である。 固定台座を介してフロントディレイラをフレームに取り付けた状態を示す後面図である。 固定台座を介してフロントディレイラをフレームに取り付けた状態を示す平面図である。 フロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けるための構造を示す分解斜視図である。 フロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けた状態の側面断面を模式的に示す図である。 フロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けた状態の平面断面を模式的に示す図である。 固定台座に対してフロントディレイラを下方向に移動させて取り付けた状態を示す図であって、図6に相当する図である。 固定台座に対してフロントディレイラを横方向に揺動させて取り付けた状態を示す図であって、図7に相当する図である。 固定台座に対してフロントディレイラを上方向に揺動させて取り付けた状態を示す図であって、図6に相当する図である。 変形例1のフロントディレイラにかかる予備中間台座を示す斜視図である。 変形例1にかかる予備中間台座を用いて固定台座に対してフロントディレイラを前方向に移動させて取り付けた状態を示す図であって、図6に相当する図である。 変形例2のフロントディレイラにかかる中間台座を示す分解斜視図である。 変形例3のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けるための構造を示す分解斜視図である。 変形例3のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けた状態の平面断面を模式的に示す図である。 変形例4のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けるための構造を示す分解斜視図である。 変形例4のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けた状態の側面断面を模式的に示す図である。 変形例5のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けるための構造を示す分解斜視図である。 変形例5のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けた状態の側面断面を模式的に示す図である。 変形例5のフロントディレイラの取付部を固定台座に取り付けた状態の平面断面を模式的に示す図である。
符号の説明
11 フレーム
45 フロントディレイラ
61 フロントディレイラ本体
66 取付部
66a 取付面
71、75 中間台座
71a 第1当接面
71b 第2当接面
71c 第2貫通孔
73 締結ネジ
81 固定台座
83 支持部
83a 第1支持面
83c 第1貫通孔
X、Y、Z方向(第2方向、第3方向、第1方向)

Claims (7)

  1. 第1方向から見た断面が円弧状に湾曲した第1支持面と、前記第1支持面を前記第1方向に直交する第2方向に貫通した前記第1方向に細長い第1貫通孔とを有する支持部を含む固定台座を介して、前記第1支持面の円弧中心まわりに揺動可能に、かつ、前記第1方向に移動可能に、自転車のフレームに取り付けられる自転車用フロントディレイラであって、
    前記第1支持面に対向して配置されるものであり、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向から見た断面が円弧状に湾曲した取付面を有する取付部を含むフロントディレイラ本体と、
    前記取付面と前記第1支持面との前記第2方向間に配置されるものであり、前記第3方向から見た断面が前記取付面の面形状に沿うように湾曲した第1当接面と、前記第1方向から見た断面が前記第1支持面の面形状に沿うように湾曲した第2当接面と、前記第1当接面及び前記第2当接面を前記第2方向に貫通する第2貫通孔とを有する中間台座と、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を前記第2方向に貫通して前記取付部を前記支持部に取り付けることが可能な締結ネジと、
    を備えた自転車用フロントディレイラ。
  2. 前記第2貫通孔は、前記第1方向に細長い孔である、請求項1に記載の自転車用フロントディレイラ。
  3. 前記支持部の前記第1支持面の前記第2方向側の面である第2支持面と前記締結ネジの頭部との前記第2方向間に配置されるものであり、前記第2支持面に対向する第3当接面と、前記第3当接面の前記締結ネジの頭部側の面である第4当接面と、前記第3当接面及び前記第4当接面を前記第2方向に貫通する第3貫通孔とを有するワッシャをさらに備えており、
    前記取付部は、前記取付面を前記第2方向に貫通する締結ネジ孔をさらに有しており、
    前記締結ネジは、前記ワッシャの前記第4当接面側から前記第3貫通孔及び前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を前記第2方向に貫通して前記締結ネジ孔に螺合している、
    請求項1又は2に記載の自転車用フロントディレイラ。
  4. 前記第2支持面は、前記第1方向から見た断面が円弧状に湾曲しており、
    前記第3当接面は、前記第1方向から見た断面が前記第2支持面の面形状に沿うように湾曲している、
    請求項3に記載の自転車用フロントディレイラ。
  5. 前記第4当接面は、球面状に湾曲しており、
    前記締結ネジの頭部は、前記第4当接面に当接する面が前記第4当接面の面形状に沿うように湾曲している、
    請求項3又は4に記載の自転車用フロントディレイラ。
  6. 前記取付面と前記第1支持面との前記第2方向間に配置されるものであり、前記第3方向から見た断面が前記取付面の面形状に沿うように湾曲した第5当接面と、前記第1方向から見た断面が前記第1支持面の面形状に沿うように湾曲した第6当接面と、前記第5当接面及び前記第6当接面を前記第2方向に貫通する第4貫通孔とを有するとともに前記中間台座と前記第2方向の厚みが異なる第2の中間台座をさらに備えており、
    前記締結ネジは、前記第1貫通孔及び前記第4貫通孔を前記第2方向に貫通して前記取付部を前記支持部に取り付けることが可能である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の自転車用フロントディレイラ。
  7. 前記中間台座は、前記第1当接面を有する第1分割台座と、前記第2当接面を有する第2分割台座とに分割可能であり、
    前記第2分割台座は、前記第1分割台座と分割した状態において、前記第3方向から見た断面が前記取付面の面形状に沿うように湾曲した第7当接面を有している、
    請求項1〜5のいずれかに記載の自転車用フロントディレイラ。
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