JP2005186629A - チューブバンド及びインクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヘッドを被記録媒体の幅方向に往復移動させると共にフラットケーブルを介してヘッドに通電を行うインクジェットプリンタにおいて、装置を大型化させることなくクロストークを防止すること。
【解決手段】 ヘッド7の移動方向両側端面から突出した各チューブ31には、FPC43がそれぞれ添付されている。このため、FPC43を2つに分け、しかも、その分けられたFPC43同士を良好に隔離することができる。このように分けられたFPC43間ではクロストークが発生しない。また、各チューブ31に添付されたFPC43でのクロストークの発生も、パターン数が2分割されているので良好に防止することができる。更に、各FPC43はチューブバンド41を介してチューブ31に添付されているため、その挙動もチューブ31と同様に安定させることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 ヘッド7の移動方向両側端面から突出した各チューブ31には、FPC43がそれぞれ添付されている。このため、FPC43を2つに分け、しかも、その分けられたFPC43同士を良好に隔離することができる。このように分けられたFPC43間ではクロストークが発生しない。また、各チューブ31に添付されたFPC43でのクロストークの発生も、パターン数が2分割されているので良好に防止することができる。更に、各FPC43はチューブバンド41を介してチューブ31に添付されているため、その挙動もチューブ31と同様に安定させることができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、インクを吐出して被記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタのヘッドに、インクの供給または通電を行うためのチューブ及びフラットケーブルを束ねるチューブバンド、並びに、そのチューブバンドを備えたインクジェットプリンタに関する。
従来より、インクジェットプリンタでは、インクを吐出するヘッドをキャリッジ等のヘッド移動手段に搭載し、被記録媒体の幅方向に往復移動させながら画像を形成することが行われている。また、この種のヘッドは、駆動信号の通電に応じてインクを吐出するものが一般的であるため、ヘッドへはFFC,FPC等のフラットケーブルを介して通電を行っている(例えば、特許文献1参照)。FFCやFPCは屈曲性に優れ、ヘッドの移動に対しても良好に対応することができる。
特開2001−171145号公報
ところが、近年、インクジェットプリンタでは高速化の要請に応えるため、吐出周波数の高周波数化やヘッドピン数の増加がなされている。このため、上記高周波数化により通電すべき駆動信号の周波数が高まり、上記ヘッドピン数の増加によりパターンの本数も増えている。このため、FFC,FPCを1つに束ねて通電を行うと、パターン間に他のパターンへの通電によるノイズが重畳するいわゆるクロストークが発生する。このクロストークが発生すると、誤動作には到らないまでも、インクの吐出タイミングがずれたり、波形が大きく乱れてインクの吐出が安定しなかったりする。
クロストークの対策としては、従来より、パターン間距離を離したりパターンの厚さを厚くする方法が取られているが、これらの方法ではFFC,FPCの断面積が大きくなり、屈曲性が低下する。このため、ヘッドピン数が増加した今日では、FFC,FPCを2重に配置する方法を取らざるを得ない状況も発生している。このように、FFC,FPCを2重に配置すると、クロストークが更に発生し易くなる。また、大容量のコンデンサをヘッドに搭載してノイズを除去することも考えられるが、この場合、装置が大型化してしまう。
本発明は、ヘッドを被記録媒体の幅方向に往復移動させると共にフラットケーブルを介してヘッドに通電を行うインクジェットプリンタにおいて、キャリッジモータの負荷を低減して正確な画像を形成可能にすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、インクを吐出して被記録媒体に画像を形成するヘッドにインクを供給するチューブと、上記ヘッドに通電するためのフラットケーブルと、を束ねるチューブバンドであって、上記チューブを移動不能に固定するチューブ固定部と、上記フラットケーブルを緩嵌するケーブル保持部と、を備えたことを特徴としている。
本発明は、チューブとフラットケーブルとを束ねるので、各フラットケーブルの挙動をチューブと一体にし、その挙動を一層安定させることができる。従って、本発明では、フラットケーブルの耐久性を一層向上させると共に、キャリッジモータの負荷も層低減して正確な画像を形成することができるといった効果が生じる。
また、本発明では、ケーブル保持部はフラットケーブルを緩嵌するので、フラットケーブルは長手方向に移動可能に保持され、そのフラットケーブルの本発明による結束位置が変位可能となる。このため、チューブの湾曲部でそのチューブとフラットケーブルとの曲率が異なっていても、ひねり等が生じない。よって、チューブからヘッドに移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。従って、本発明では、キャリッジモータの負荷を一層良好に低減して一層正確な画像を形成することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記ケーブル保持部は、開口部に抜け止め部を備えた溝によって構成され、上記抜け止め部と対向する部分には斜面が形成されたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成に加え、上記斜面は、上記ケーブル保持部を構成する溝に連接されたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記ケーブル保持部は、上記フラットケーブルを保護する保護フィルムと上記フラットケーブルとを緩嵌することを特徴としている。
本発明では、保護フィルムをチューブ及びフラットケーブルと束ねているので、チューブ及びフラットケーブルが撓む挙動を一層円滑にすることができる。また、本発明のチューブバンドは、フラットケーブル及び保護フィルムを緩嵌することによりそれらを長手方向に移動可能に保持するので、そのフラットケーブル及び保護フィルムのチューブバンドによる結束位置が変位可能となる。
このため、チューブの湾曲部でそのチューブとフラットケーブル及び保護フィルムとの曲率が異なっていてもひねり等が生じない。よって、ヘッドに移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。従って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、キャリッジモータの負荷を一層良好に低減して一層正確な画像を形成することができるといった効果が生じる。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の構成に加え、上記保護フィルムには、上記ケーブル保持部の上記ケーブル長手方向の幅よりも長い切欠き部が形成され、上記ケーブル保持部は、上記保護フィルムの上記切欠き部が形成された部分を緩嵌することを特徴としている。
この場合、保護フィルムの移動範囲は切欠き部によって規制されるので、上記のようにフラットケーブル及び保護フィルムが長手方向に移動しても、それらは容易に元の位置に復帰する。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の構成に加え、上記ケーブル保持部は、上記保護フィルムの幅方向を鉛直方向に向けて緩嵌することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成に加え、上記斜面は、上記ケーブル保持部を構成する溝に連接されたことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記ケーブル保持部は、上記フラットケーブルを保護する保護フィルムと上記フラットケーブルとを緩嵌することを特徴としている。
本発明では、保護フィルムをチューブ及びフラットケーブルと束ねているので、チューブ及びフラットケーブルが撓む挙動を一層円滑にすることができる。また、本発明のチューブバンドは、フラットケーブル及び保護フィルムを緩嵌することによりそれらを長手方向に移動可能に保持するので、そのフラットケーブル及び保護フィルムのチューブバンドによる結束位置が変位可能となる。
このため、チューブの湾曲部でそのチューブとフラットケーブル及び保護フィルムとの曲率が異なっていてもひねり等が生じない。よって、ヘッドに移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。従って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、キャリッジモータの負荷を一層良好に低減して一層正確な画像を形成することができるといった効果が生じる。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の構成に加え、上記保護フィルムには、上記ケーブル保持部の上記ケーブル長手方向の幅よりも長い切欠き部が形成され、上記ケーブル保持部は、上記保護フィルムの上記切欠き部が形成された部分を緩嵌することを特徴としている。
この場合、保護フィルムの移動範囲は切欠き部によって規制されるので、上記のようにフラットケーブル及び保護フィルムが長手方向に移動しても、それらは容易に元の位置に復帰する。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の構成に加え、上記ケーブル保持部は、上記保護フィルムの幅方向を鉛直方向に向けて緩嵌することを特徴としている。
本発明では、保護フィルムの幅方向を鉛直方向に向けて緩嵌しているので、チューブの被記録媒体方向への撓みを抑制することができる。このため、チューブ及びフラットケーブルが被記録媒体に接触するのを良好に防止すると共に、チューブ及びフラットケーブルが撓む挙動を一層円滑にすることができる。従って、本発明では、請求項4または5記載の発明の効果に加えて、被記録媒体の汚損を一層良好に防止すると共に、キャリッジモータの負荷も一層良好に低減して一層正確な画像を形成することができるといった効果が生じる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加え、上記チューブ固定部は、上記フラットケーブルの幅方向に複数の上記チューブを固定可能であることを特徴としている。このため、チューブを治具等でまっすぐに平行に固定し、その固定されたチューブに対して本発明のチューブバンドを固定すれば、チューブにひねりが発生するのを防止し、ヘッドに移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。
請求項8記載の発明は、インクを吐出して被記録媒体に画像を形成するヘッドと、該ヘッドとは別体に設けられたインク保持部から上記ヘッドにインクを供給するチューブと、上記ヘッドに通電するためのフラットケーブルと、を備えたインクジェットプリンタであって、上記チューブと上記フラットケーブルとが、請求項1〜7のいずれかに記載のチューブバンドによって束ねられたことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の構成に加え、上記ヘッドを被記録媒体の幅方向に往復移動させるヘッド移動手段を、更に備え、上記チューブは、上記ヘッドの移動方向両側端面からそれぞれ突出し、上記フラットケーブルは、両側端面から突出した各チューブにそれぞれ添付されたことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、インクを吐出して被記録媒体に画像を形成するヘッドと、該ヘッドとは別体に設けられたインク保持部から上記ヘッドにインクを供給するチューブと、上記ヘッドに通電するためのフラットケーブルと、を備えたインクジェットプリンタであって、上記チューブと上記フラットケーブルとが、請求項1〜7のいずれかに記載のチューブバンドによって束ねられたことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の構成に加え、上記ヘッドを被記録媒体の幅方向に往復移動させるヘッド移動手段を、更に備え、上記チューブは、上記ヘッドの移動方向両側端面からそれぞれ突出し、上記フラットケーブルは、両側端面から突出した各チューブにそれぞれ添付されたことを特徴としている。
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用されたインクジェットプリンタの内部構造を排紙側、すなわち、記録紙搬送方向下流側(以下前側という)から見た斜視図であり、図2は、その内部構造を給紙側、すなわち、記録紙搬送方向上流側(以下後側という)から見た斜視図である。
図2に示すように、本インクジェットプリンタの後部には給紙ローラ1が設けられ、図示しない給紙トレイに積層状に保持された記録紙(被記録媒体に相当)を1枚ずつ分離して搬送する。給紙ローラ1から送られた記録紙は、図1に示す搬送ローラ3によってプラテン5上に搬送され、ヘッド7によって画像を形成された後、排紙ローラ9によって図示しない排紙トレイ上に排紙される。
図1のA−A線断面図としての図3、及び、その図3のB−B線断面図としての図4に示すように、ヘッド7はキャリッジ11に搭載され、そのキャリッジ11は、ガイド軸13等によって記録紙の幅方向(主走査方向)に移動可能に案内されている。また、キャリッジ11は、ヘッド移動手段としてのキャリッジモータ15によって駆動される無端ベルト17に接続され、キャリッジモータ15の回転に応じてプラテン5上を上記幅方向に移動する。更に、ガイド軸13の後方には上記幅方向にエンコーダストリップ19が張設され、キャリッジ11に設けられた図示しない光センサと協働して周知のリニアエンコーダを構成している。
また、図4に示すように、搬送ローラ3の下方には、その搬送ローラ3との間に記録紙を押圧挟持するコロ21が配設され、そのコロ21は、図示しないバネによって押えコロホルダ23と一体に上方へ付勢されている。更に、搬送ローラ3の上部外周には、その搬送ローラ3が次に述べるチューブ31と接触するのを防止するための、金属薄板製のカバー25が配設されている。
なお、カバー25の前側端面とガイド軸13の前側端面とは、図4に示すようにプラテン5と垂直な鉛直面上に配設されている。また、プラテン5上には、この他にも、記録紙をプラテン5に押圧する板バネ製の紙押え27等、各種部材が配設されている。
次に、図3のC部拡大図としての図5に示すように、ヘッド7の移動方向両側端面からは、そのヘッド7にインクを供給するチューブ31が、上記移動方向から前方に約30°傾いた方向に突出している。このチューブ31は、一方の側ではヘッド7にマゼンタ及びイエローのインクを供給する2本のチューブ31が上下に組み合わせて配設され、他方の側ではヘッド7にシアン及びブラックのインクを供給する2本のチューブ31が上下に組み合わせて配設されている。そして、これらのチューブ31は、次のようなマニホールド33を介してヘッド7に接続されている。
図6は、マニホールド33の構成を表す平面図、側面図、及びD−D線断面図である。図6に示すように、マニホールド33には上記チューブ31の突出方向(取り付け方向)に沿ってガスの元栓状の、挿入側の直径が小さな円錐形状を持ち、円錐部後端よりもパイプ部35aの直径が小さくなったバルブ35が突設され、ここに供給されたインクは、各色毎に供給口37からヘッド7の図示しないノズルに供給される。また、マニホールド33には、チューブ31が内側に嵌着される2つの中空部を有する8の字状の保持部材39が、その中空部に前述のバルブ35が配設されるように嵌合固定されている。保持部材39はチューブ31をバルブ35に圧迫する必要があるため、チューブ31よりも硬い材料で構成されており、チューブ31をバルブ35に挿入した状態に保持部材39を押し込むように組み立てられる。このように構成されたマニホールド33では、チューブ31の外周が保持部材39から、内周がバルブ35から、それぞれ圧迫されるので、チューブ31を確実に固定することができる。
また、上記各2本のチューブ31は、図7に示すような結束部材としてのチューブバンド41によって、FPC43(フラットケーブルに相当:FFCでもよい)及びFPC保護フィルム(以下単に保護フィルムという)45と各所で束ねられている。
このチューブバンド41はゴム或いは弾性を有する合成樹脂等の弾性材料で構成され、図7に示すように一対の溝47及び1つの溝49を備えている。溝47は、内面に滑り止めが形成され、チューブ31を移動不能に固定する。一方、溝49は、FPC43及び保護フィルム45を緩嵌すると共に抜け止め部60を有しそれらを長手方向に移動可能に保持する。なお、FPC43は一対のチューブ31と保護フィルム45との間に配設され、保護フィルム45によって保護される。また、保護フィルム45はチューブバンド41への取り付け部両端縁に矩形の切欠き部45aを備え、保護フィルム45はこの切欠き部45aの範囲内で上記長手方向に移動可能に保持される。
チューブバンド41の抜け止め部60に対向する部分には斜面48が形成され、抜け止め部60の先端には突起61が形成されている。溝49の長手方向(上下方向)の長さはFPC43或いは切欠き部45aが形成された部分の保護フィルム45の幅より長く、切欠き部45aが形成されていない保護フィルム45の幅よりも短い。保護フィルム45,FPC43はチューブバンド41に設けられた斜面48にガイドされて屈曲しながら溝49に導かれ、幅全体が溝49に入ると屈曲が解除される。(このとき、チューブバンド41の抜け止め部60が、チューブバンド41の持つ弾性に抗して一時的に退避するようにしてもよいことはもちろんである。)屈曲が解除されたFPC43,保護フィルム45は抜け止め部60,突起61により、斜面48側への移動を阻止されるので、溝49から抜けることはない。
また、図5に示すように、FPC43及び保護フィルム45はヘッド7の後端面に導かれ、FPC43はこの後端面で折り返されてヘッド7及び前述の光センサへ導入され、保護フィルム45は上記後端面に沿ってそのまま反対側へ通り抜けている。なお、図8には、FPC43の上記折り方を模式的に示したので参照されたい。
次に、図1〜図3に示すようにプラテン5の中央前方には円柱状の一対の支持部51が設けられ、その左右にはチューブ31が前方にはみ出すのを防止するための板状のチューブガイド53が連設されている。前述のようにキャリッジ11の移動方向両端面から突出したチューブ31,FPC43,保護フィルム45は、チューブバンド41により各所で束ねられながら支持部51まで導かれ、この支持部51で折り返された後、チューブガイド53の前面に沿って固定されて左右に導かれる。そして、チューブ31は左右のガイド片55を通ってプラテン5の下方に設けられたインクカートリッジ(図示せず:インク保持部に相当)へ、FPC43はガイド溝57を通ってプラテン5の下方に設けられた図示しない制御回路へ、それぞれ導かれる。
このように構成された本実施の形態のインクジェットプリンタでは、ヘッド7がキャリッジ11と共に移動することにより、図3に仮想線で示すようにチューブ31が撓む。このとき、チューブ31の前方への撓みは、前述のようにチューブガイド53によって規制される。また、チューブ31の後方への撓みは、保護フィルム45またはチューブバンド41がガイド軸13及びカバー25に当接することによって規制される。
また、本実施の形態では、ヘッド7の移動方向両側端面から突出した各チューブ31には、FPC43がそれぞれ添付されている。このため、FPC43を2つに分け、しかも、その分けられたFPC43同士を良好に隔離することができる。FPC43にはヘッド7への駆動信号を伝達する信号線や図示しない光センサからの信号を伝達する信号線が含まれ、本実施の形態ではこれらを等分して2つに分けている。チューブ31は全部で4本であり、4色のインクを供給するが、それらのチューブ31の振り分けとヘッド7の各色に相当する部分への信号線との組み合わせは基本的には自由である。しかし、チューブ31の振り分けとFPC43の信号線の振り分けとを使用するインク色であわせておくと、不具合が発生したときに原因を特定し易い等の利点が考えられるので、本実施の形態ではそのように振り分けている。このように分けられたFPC43間では、FPC43同士が重なり合うことがないので、クロストークが発生しない。また、各チューブ31に添付されたFPC43でのクロストークの発生も、パターン数が2分割されているので良好に防止することができる。更に、各FPC43はチューブバンド41を介してチューブ31に添付されているため、その挙動もチューブ31と同様に安定させることができる。
従って、本実施の形態では、装置を大型化させることなくクロストークを防止することができる。すなわち、各FPC43の断面積を小さく維持することによってその屈曲性を確保し、かつ、大きなコンデンサを用いることなくクロストークを防止することができる。更に、上記のようにFPC43の挙動が安定することによってその耐久性も良好に向上させることができ、キャリッジモータ15の負荷も低減することができる。従って、本インクジェットプリンタでは、極めて正確な画像を形成することができる。
しかも、本実施の形態では、FPC43及び保護フィルム45をチューブバンド41に対して長手方向に移動可能に保持している。このため、チューブ31の湾曲部でそのチューブ31とFPC43及び保護フィルム45との曲率が異なっていてもひねり等が生じない。よって、ヘッド7に移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。また、保護フィルム45の移動範囲は切欠き部45aによって規制されるので、上記のようにFPC43及び保護フィルム45が長手方向に移動しても、それらは容易に元の位置に復帰する。
なお、チューブバンド41は一対のチューブ31を一対の溝47にそれぞれ移動不能に固定するので、この固定を次のように行えばひねり等の発生を一層良好に防止することができる。すなわち、一対のチューブ31を治具等でまっすぐに平行に固定し、その固定されたチューブ31に対してチューブバンド41を固定すればよい。こうすることによって、一対のチューブ31にひねりが発生するのを防止し、ヘッド7に移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。また、チューブバンド41の溝49には上方からFPC43及び保護フィルム45を挿入することができるので、これらは組み立ての最後に挿入してもよい。
更に、保護フィルム45は幅方向をプラテン5に対して垂直方向に向けているので、チューブ31の記録紙方向への撓みを抑制することができる。このため、本実施の形態では、チューブ31が被記録媒体に接触して汚損するのを良好に防止すると共に、チューブ31が撓む挙動を一層円滑にしてそのチューブ31からヘッド7に移動抵抗が加わるのを一層良好に抑制することができる。よって、キャリッジモータ15の負荷を極めて良好に低減してインクの吐出位置も一層正確に制御して、延いては一層正確な画像を形成することができる。
なお、上記実施の形態において、溝47がチューブ固定部に、溝49がケーブル保持部に、それぞれ相当する。また、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、チューブバンド41を若干の弾性を有するやや硬めのプラスチック材料で構成することにより、抜け止め部60の剛性を増すことができ、保護フィルム45,FPC43とチューブ31との相対位置をより正しく保持することができる。また、チューブバンド41の溝47の直径をチューブ31の直径よりも小さくすることにより滑り止めを形成しなくてもよくなるので、チューブバンド41の生産性が向上する。
3…搬送ローラ 5…プラテン 7…ヘッド
11…キャリッジ 13…ガイド軸 15…キャリッジモータ
19…エンコーダストリップ 25…カバー 31…チューブ
41…チューブバンド 43…FPC 45…FPC保護フィルム
45a…切欠き部 47,49…溝 51…支持部
11…キャリッジ 13…ガイド軸 15…キャリッジモータ
19…エンコーダストリップ 25…カバー 31…チューブ
41…チューブバンド 43…FPC 45…FPC保護フィルム
45a…切欠き部 47,49…溝 51…支持部
Claims (6)
- インクを吐出して被記録媒体に画像を形成するヘッドと、
該ヘッドとは別体に設けられたインク保持部から上記ヘッドにインクを供給するチューブと、
上記ヘッドを被記録媒体の幅方向に往復移動させるヘッド移動手段と、
を備えたインクジェットプリンタであって、
上記チューブが、上記ヘッドの移動方向両側端面からそれぞれ突出し、
上記両側端面から突出した各チューブに、上記ヘッドに通電するためのフラットケーブルがそれぞれ添付されたことを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 上記チューブと上記フラットケーブルとを束ねて保持する結束部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- 上記結束部材が、上記チューブまたは上記フラットケーブルのいずれか一方を長手方向に移動可能に保持し、そのチューブまたはフラットケーブルの上記結束部材による結束位置が変位可能に構成されたことを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリンタ。
- 上記チューブに添付されると共に、幅方向を上記被記録媒体に向けた帯状に形成され、上記チューブの被記録媒体方向への撓みを抑制する保護フィルムを、
更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。 - 上記保護フィルムが、上記フラットケーブルを上記チューブと反対側から覆って保護することを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。
- 上記保護フィルムを上記チューブ及び上記フラットケーブルと束ねて保持する結束部材を備え、
該結束部材が、上記フラットケーブル及び上記保護フィルム、若しくは上記チューブのいずれか一方を長手方向に移動可能に保持し、そのフラットケーブル及び保護フィルム、若しくはチューブの上記結束部材による結束位置が変位可能に構成されたことを特徴とする請求項5記載のインクジェットプリンタ。
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2005
- 2005-02-14 JP JP2005036191A patent/JP2005186629A/ja active Pending
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