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JP2005184965A - 電圧変換装置およびそれを搭載した自動車 - Google Patents

電圧変換装置およびそれを搭載した自動車 Download PDF

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JP2005184965A JP2003421246A JP2003421246A JP2005184965A JP 2005184965 A JP2005184965 A JP 2005184965A JP 2003421246 A JP2003421246 A JP 2003421246A JP 2003421246 A JP2003421246 A JP 2003421246A JP 2005184965 A JP2005184965 A JP 2005184965A
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Koji Hara
浩二 原
Junichi Takeuchi
純一 竹内
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】 制御性の良い電圧変換装置を提供する。
【解決手段】 電圧変換装置10は、NPNトランジスタQ1〜Q4と、ダイオードD1〜D4と、平滑用リアクトルL1と、補助回路H1,H2とを備える。補助回路H1,H2は、ノードN1とノードN2との間に平滑用リアクトルL1に並列に接続される。補助回路H1は、直列に接続された緩衝用コンデンサC3、ダイオードD5、NPNトランジスタQ5を含む。また、補助回路H1は、ノードN3と負母線LN3との間に直列に接続された共振用リアクトルL2およびダイオードD7を含む。補助回路H2は、直列に接続された緩衝用コンデンサC4、ダイオードD8およびNPNトランジスタQ6を含む。また、補助回路H2は、ノードN4と負母線LN3との間に直列に接続された共振用リアクトルL3およびダイオードD10を含む。
【選択図】 図1

Description

この発明は、2つの電源の間で双方向の電圧変換を行なう電圧変換装置およびそれを搭載した自動車に関するものである。
特許文献1は、12V系の電源V1と42V系の電源V2との間で昇圧動作および降圧動作を行なう共振形双方向DC−DCコンバータを開示する。共振形双方向DC−DCコンバータは、MOSFETQ1,Q2,Qr1,Qr2と、緩衝用コンデンサC1,C2と、平滑用インダクタンスLと、共振用インダクタンスLrとを備える。
MOSFETQ1,Q2は、電源V2側の正母線と負母線との間に直列に接続される。平滑用インダクタンスLは、一方端がMOSFETQ1とMOSFETQ2との接続点に接続され、他方端が電源V1の正母線に接続される。緩衝用コンデンサC1,C2は、それぞれ、MOSFETQ1,Q2の両端に接続される。
共振用インダクタンスLrおよびMOSFETQr1,Qr2は、MOSFETQ1とMOSFETQ2との接続点と、電源V1の正母線との間に直列に接続される。すなわち、直列に接続された共振用インダクタンスLrおよびMOSFETQr1,Qr2は、平滑用インダクタンスLに並列に接続される。そして、共振用インダクタンスLrおよびMOSFETQr1,Qr2は、補助回路H1を構成する。
補助回路H1は、昇圧動作および降圧動作の両方において、MOSFETQr1,Qr2をスイッチング制御して緩衝用コンデンサC1,C2の充放電を共振用インダクタンスLrに流れる共振電流により制御し、MOSFETQ1,Q2のソフトスイッチングを実現する。
特開2003−33013号公報 特許第3402362号公報 特許第3402254号公報
しかし、従来の共振形双方向DC−DCコンバータにおいては、MOSFETQ1,Q2のソフトスイッチングにより昇圧動作および降圧動作を行なうために、補助回路H1に含まれるMOSFETQr1,Qr2をオン/オフする必要があり、MOSFETQr1,Qr2の制御が煩雑になるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、制御性の良い電圧変換装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、制御性の良い電圧変換装置を搭載した自動車を提供することである。
この発明による電圧変換装置は、第1の電源から出力される第1の電源電圧と第2の電源から出力される第2の電源電圧との間で双方向の電圧変換を行なう電圧変換装置であって、第1および第2の電圧平滑用コンデンサと、電圧変換器とを備える。第1の電圧平滑用コンデンサは、第1の電源側に接続され、電圧を平滑化する。第2の電圧平滑用コンデンサは、第2の電源側に接続され、電圧を平滑化する。電圧変換器は、第1の電圧平滑用コンデンサと第2の電圧平滑用コンデンサとの間に接続される。そして、電圧変換器は、電圧変換回路と、補助回路とを含む。電圧変換回路は、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる上アームおよび下アームを有し、第1の電圧平滑用コンデンサと第2の電圧平滑用コンデンサとの間で電圧を変換する。補助回路は、電圧変換回路に含まれる平滑用リアクトルの一方端が接続される第1の電源側の第1のノードと平滑用リアクトルの他方端が接続される第2の電源側の第2のノードとの間に平滑用リアクトルに並列に接続され、電圧変換において第1のノードと第2のノードとの間に電流を流すように常時活性化される。そして、補助回路は、電圧変換において平滑用リアクトルに流れる電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって上アームおよび/または下アームを導通させるとともに、蓄積された電荷を放電する。
好ましくは、電圧変換回路は、平滑用リアクトルと、第1および第2の上アームと、第1および第2の下アームとからなる。平滑用リアクトルは、第1のノードと第2のノードとの間に接続される。第1の上アームは、第1の電源の正母線と第1のノードとの間に接続され、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる。第1の下アームは、第1のノードと第1の電源の負母線との間に接続され、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる。第2の上アームは、第2の電源の正母線と第2のノードとの間に接続され、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる。第2の下アームは、第2のノードと第2の電源の負母線との間に接続され、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる。補助回路は、第1および第2の補助回路からなる。第1の補助回路は、第1の電源電圧から第2の電源電圧への第1の電圧変換において第2のノードから第1のノードへ電流を流すように常時活性化される。第2の補助回路は、第2の電源電圧から第1の電源電圧への第2の電圧変換において第1のノードから第2のノードへ電流を流すように常時活性化される。そして、第1の補助回路は、第1の電圧変換において電荷の蓄積によって第1の下アームおよび第2の上アームを導通させるとともに、蓄積された電荷を放電する。第2の補助回路は、第2の電圧変換において電荷の蓄積によって第1の上アームおよび第2の下アームを導通させるとともに、蓄積された電荷を放電する。
好ましくは、第1の補助回路は、第1の上アームおよび第2の下アームのオンからオフへの第1のスイッチング時、平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって第1および第2のノード上の電位をそれぞれ低下および上昇させて第1の下アームおよび第2の上アームを導通させ、第1の上アームおよび第2の下アームのオフからオンへの第2のスイッチング時、第1のスイッチング時に蓄積された電荷を放電する。第2の補助回路は、第1の下アームおよび第2の上アームのオンからオフへの第3のスイッチング時、平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって第1および第2のノード上の電位をそれぞれ上昇および低下させて第1の上アームおよび第2の下アームを導通させ、第1の下アームおよび第2の上アームのオフからオンへの第4のスイッチング時、第3のスイッチング時に蓄積された電荷を放電する。
好ましくは、第1の補助回路は、第1の導通回路と、第1の放電回路とからなる。第1の導通回路は、第1のスイッチング時、共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して第1の下アームおよび第2の上アームを導通させる。第1の放電回路は、第2のスイッチング時、第1の導通回路に蓄積された電荷を放電する。第2の補助回路は、第2の導通回路と、第2の放電回路とからなる。第2の導通回路は、第3のスイッチング時、共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して第1の上アームおよび第2の下アームを導通させる。第2の放電回路は、第4のスイッチング時、第2の導通回路に蓄積された電荷を放電する。そして、第1の導通回路は、第1のスイッチング素子と、第1の緩衝用コンデンサと、第1のダイオードとからなる。第1のスイッチング素子は、第1のノード側に接続される。第1の緩衝用コンデンサは、第2のノード側に第1のスイッチング素子と直列に接続される。第1のダイオードは、第2のノードから第1のノードへ電流を流すように第1のスイッチング素子と緩衝用コンデンサとの間に第1のスイッチング素子および第1の緩衝用コンデンサと直列に接続される。第1の放電回路は、第1の緩衝用コンデンサの第1のノード側の電極に接続される第3のノードと第1の電源の負母線との間に直列に接続された第1の共振用リアクトルおよび第2のダイオードからなる。第2の導通回路は、第2の緩衝用コンデンサと、第2のスイッチング素子と、第3のダイオードとからなる。第2の緩衝用コンデンサは、第1のノード側に接続される。第2のスイッチング素子は、第2のノード側に第2の緩衝用コンデンサと直列に接続される。第3のダイオードは、第1のノードから第2のノードへ電流を流すように第2の緩衝用コンデンサと第2のスイッチング素子との間に第2のスイッチング素子および第2の緩衝用コンデンサと直列に接続される。第2の放電回路は、第2の緩衝用コンデンサの第2のノード側の電極に接続される第4のノードと第2の電源の負母線との間に直列に接続された第2の共振用リアクトルおよび第4のダイオードからなる。そして、第1のスイッチング素子は、第1の電圧変換中、常時オンされる。また、第2のスイッチング素子は、第2の電圧変換中、常時オンされる。
好ましくは、電圧変換装置は、第1の電源と前記第2の電源との間で流れる電流の方向を判定するための電流センサーをさらに備える。第1のスイッチング素子は、電流が第1の電源から第2の電源の方向へ流れると判定されると、オンされる。第2のスイッチング素子は、電流が第2の電源から第1の電源の方向へ流れると判定されると、オンされる。
好ましくは、双方向の電圧変換は、第1の電源電圧を第2の電源電圧に昇圧または降圧する電圧変換と、第2の電源電圧を第1の電源電圧に昇圧または降圧する電圧変換とからなる。
好ましくは、電圧変換回路は、平滑用リアクトルと、上アームおよび下アームとからなる。平滑用リアクトルは、第1のノードと第2のノードとの間に接続される。上アームは、第2の電源の正母線と第2のノードとの間に接続され、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる。下アームは、第2のノードと第2の電源の負母線との間に接続され、ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる。補助回路は、第1および第2の補助回路からなる。第1の補助回路は、第1の電源電圧から第2の電源電圧への第1の電圧変換において第2のノードから第1のノードへ電流を流すように常時活性化される。第1の補助回路は、第2の電源電圧から第1の電源電圧への第2の電圧変換において第1のノードから第2のノードへ電流を流すように常時活性化される。そして、第1の補助回路は、第1の電圧変換において電荷の蓄積によって上アームを導通させるとともに、蓄積された電荷を放電する。また、第2の補助回路は、第2の電圧変換において電荷の蓄積によって下アームを導通させるとともに、蓄積された電荷を放電する。
好ましくは、第1の補助回路は、下アームのオンからオフへの第1のスイッチング時、平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって第2のノード上の電位を上昇させて上アームを導通させ、下アームのオフからオンへの第2のスイッチング時、第1のスイッチング時に蓄積された電荷を放電する。第2の補助回路は、上アームのオンからオフへの第3のスイッチング時、平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって第2のノード上の電位を低下させて下アームを導通させ、上アームのオフからオンへの第4のスイッチング時、第3のスイッチング時に蓄積された電荷を放電する。
好ましくは、第1の補助回路は、第1の導通回路と、第1の放電回路とからなる。第1の導通回路は、第1のスイッチング時、共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して上アームを導通させる。第1の放電回路は、第2のスイッチング時、第1の導通回路に蓄積された電荷を放電する。第2の補助回路は、第2の導通回路と、第2の放電回路とからなる。第2の導通回路は、第3のスイッチング時、共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して下アームを導通させる。第2の放電回路は、第4のスイッチング時、第2の導通回路に蓄積された電荷を放電する。そして、第1の導通回路は、第1のスイッチング素子と、第1の緩衝用コンデンサと、第1のダイオードとからなる。第1のスイッチング素子は、第1のノード側に接続される。第1の緩衝用コンデンサは、第2のノード側に第1のスイッチング素子と直列に接続される。第1のダイオードは、第2のノードから第1のノードへ電流を流すように第1のスイッチング素子および第1の緩衝用コンデンサと直列に接続される。第1の放電回路は、第1の緩衝用コンデンサの第1のノード側の電極に接続される第3のノードと第2の電源の負母線との間に直列に接続された第1の共振用リアクトルおよび第1のダイオードからなる。第2の導通回路は、第2のスイッチング素子と、第2の緩衝用コンデンサと、第2のダイオードとからなる。第2のスイッチング素子は、第1のノード側に接続される。第2の緩衝用コンデンサは、第2のノード側に第2のスイッチング素子と直列に接続される。第2のダイオードは、第1のノードから第2のノードへ電流を流すように第2のスイッチング素子および第2の緩衝用コンデンサと直列に接続される。第2の放電回路は、第2の緩衝用コンデンサの第1のノード側の電極に接続される第4のノードと第2の正母線との間に直列に接続された第2の共振用リアクトルおよび第2のダイオードからなる。そして、第1のスイッチング素子は、第1の電圧変換中、常時オンされる。また、第2のスイッチング素子は、第2の電圧変換中、常時オンされる。
好ましくは、電圧変換装置は、第1の電源と第2の電源との間で流れる電流の方向を判定するための電流センサーをさらに備える。そして、第1のスイッチング素子は、電流が第1の電源から第2の電源の方向へ流れると判定されると、オンされる。また、第2のスイッチング素子は、電流が第2の電源から第1の電源の方向へ流れると判定されると、オンされる。
好ましくは、双方向の電圧変換は、第1の電源電圧を第2の電源電圧に昇圧する電圧変換と、第2の電源電圧を第1の電源電圧に降圧する電圧変換とからなる。
また、この発明による自動車は、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電圧変換装置を搭載した自動車である。
この発明による電圧変換装置においては、補助回路は、第1の電源電圧と第2の電源電圧との間の電圧変換において常時活性化される。そして、補助回路は、電圧変換において平滑用リアクトルに流れる電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって電圧変換回路に含まれる上アームおよび/または下アームを導通させる。また、補助回路は、蓄積した電荷を放電する。つまり補助回路は、第1の電源電圧と第2の電源電圧との間の電圧変換において常時活性化され、上アームおよび/または下アームのスイッチング損失を減少させながら上アームおよび下アームのソフトスイッチングを実現する。
したがって、この発明によれば、補助回路を活性化したまま第1の電源電圧と第2の電源電圧との間で電圧変換を行なうことができる。その結果、電圧変換装置の制御性を向上できる。
また、この発明によれば、スイッチング損失を低減できる。その結果、スイッチング周波数を可聴域よりも高く設定でき、電圧変換装置のスイッチングによる騒音を低減できる。
また、この発明による自動車は、上述した電圧変換装置を搭載する。
したがって、この発明によれば、電圧変換装置の制御性、すなわち、自動車の制御性を向上できる。また、この発明によれば、自動車の騒音を低減できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電圧変換装置の回路図である。図1を参照して、実施の形態1による電圧変換装置10は、電圧平滑用コンデンサC1,C2と、NPNトランジスタQ1〜Q4と、ダイオードD1〜D4と、平滑用リアクトルL1と、補助回路H1,H2と、電流センサーS1とを備える。
電圧変換装置10は、電源V1と電源V2との間に接続され、電源V1と電源V2との間で電圧変換を行なう。そして、電源V1には負荷R1が接続され、電源V2には負荷R2が接続される。
電圧平滑用コンデンサC1は、電源V1の正母線LN1と負母線LN3との間に接続される。NPNトランジスタQ1,Q2は、正母線LN1と負母線LN3との間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ1は、コレクタが正母線LN1に接続され、エミッタがNPNトランジスタQ2のコレクタに接続される。また、NPNトランジスタQ2は、エミッタが負母線LN3に接続される。そして、直列接続されたNPNトランジスタQ1,Q2は、電圧平滑用コンデンサC1に並列に接続される。
各NPNトランジスタQ1,Q2のエミッタ−コレクタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
電圧平滑用コンデンサC2は、電源V2の正母線LN2と負母線LN3との間に接続される。NPNトランジスタQ3,Q4は、正母線LN2と負母線LN3との間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ3は、コレクタが正母線LN2に接続され、エミッタがNPNトランジスタQ4のコレクタに接続される。NPNトランジスタQ4は、エミッタが負母線LN3に接続される。そして、直列接続されたNPNトランジスタQ3,Q4は、電圧平滑用コンデンサC2に並列に接続される。
各NPNトランジスタQ3,Q4のエミッタ−コレクタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流が流れるようにダイオードD3,D4がそれぞれ接続されている。
平滑用リアクトルL1は、NPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との接続点であるノードN1と、NPNトランジスタQ3とNPNトランジスタQ4との接続点であるノードN2との間に接続される。
補助回路H1およびH2は、ノードN1とノードN2との間に平滑用リアクトルL1に並列に接続される。補助回路H1は、緩衝用コンデンサC3と、ダイオードD5〜D7と、NPNトランジスタQ5と、共振用リアクトルL2とを含む。
緩衝用コンデンサC3、ダイオードD5およびNPNトランジスタQ5は、ノードN1とノードN2との間に直列に接続される。より具体的には、NPNトランジスタQ5は、エミッタがノードN1に接続され、コレクタがダイオードD5の出力端子に接続される。緩衝用コンデンサC3は、一方の電極がノードN2に接続され、他方の電極がダイオードD5の入力端子に接続される。ダイオードD5は、ノードN2からノードN1の方向へ電流を流すようにNPNトランジスタQ5と緩衝用コンデンサC3との間に接続される。ダイオードD6は、NPNトランジスタQ5のエミッタ−コレクタ間にエミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続される。
共振用リアクトルL2およびダイオードD7は、緩衝用コンデンサC3とダイオードD5との間のノードN3と負母線LN3との間に直列に接続される。この場合、共振用リアクトルL2は、一方端がノードN3に接続され、他方端がダイオードD7の出力端子に接続される。ダイオードD7は、負母線LN3からノードN3の方向へ電流を流すように接続される。
補助回路H2は、緩衝用コンデンサC4と、共振用リアクトルL3と、NPNトランジスタQ6と、ダイオードD8〜D10とを含む。
緩衝用コンデンサC4、ダイオードD8およびNPNトランジスタQ6は、ノードN1とノードN2との間に直列に接続される。より具体的には、緩衝用コンデンサC4は、一方の電極がノードN1に接続され、他方の電極がダイオードD8の入力端子に接続される。NPNトランジスタQ6は、エミッタがノードN2に接続され、コレクタがダイオードD8の出力端子に接続される。ダイオードD8は、ノードN1からノードN2の方向へ電流を流すように緩衝用コンデンサC4とNPNトランジスタQ6との間に接続される。ダイオードD9は、NPNトランジスタQ6のエミッタ−コレクタ間にエミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続される。
共振用リアクトルL3およびダイオードD10は、緩衝用コンデンサC4とダイオードD8との間のノードN4と負母線LN3との間に直列に接続される。この場合、共振用リアクトルL3は、一方端がノードN4に接続され、他方端がダイオードD10の出力端子に接続される。ダイオードD10は、負母線LN3からノードN4の方向へ電流を流すように接続される。
電流センサーS1は、電源V1と電圧平滑用コンデンサC1との間の正母線LN1に設けられる。
電圧平滑用コンデンサC1は、正母線LN1と負母線LN3との間に印加される直流電圧を平滑化してNPNトランジスタQ1,Q2、電源V1および負荷R1へ供給する。また、電圧平滑用コンデンサC2は、正母線LN2と負母線LN3との間に印加される直流電圧を平滑化してNPNトランジスタQ3,Q4、電源V2および負荷R2へ供給する。
電流センサーS1は、正母線LN1を流れる電流の向きを判定するためのセンサーである。NPNトランジスタQ1〜Q4は、制御装置(図示せず)からのPWM信号によりスイッチング制御される。
NPNトランジスタQ5は、電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オンされ、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オフされる。
また、NPNトランジスタQ6は、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オンされ、電源電圧Va1を電源電圧Va2に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オフされる。
平滑用リアクトルL1は、電源電圧Va1と電源電圧Va2との間の電圧変換に利用する電気エネルギーを蓄える。緩衝用コンデンサC3は、平滑用リアクトルL1からのリアクトル電流によって充電され、共振用リアクトルL2、NPNトランジスタQ4およびダイオードD7と共に共振回路を構成するとき、蓄積した電荷を放電する。
ダイオードD5は、緩衝用コンデンサC3を充電するときの充電方向を制御する。NPNトランジスタQ5は、電力の通過方向を制御する。共振用リアクトルL2は、緩衝用コンデンサC3との間で共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC3に蓄積された電荷を引き抜く。ダイオードD7は、共振電流が流れる方向を制御する。
緩衝用コンデンサC4は、平滑用リアクトルL1からのリアクトル電流によって充電され、共振用リアクトルL3、NPNトランジスタQ2およびダイオードD10と共に共振回路を構成するとき、蓄積した電荷を放電する。
ダイオードD8は、緩衝用コンデンサC4を充電するときの充電方向を制御する。NPNトランジスタQ6は、電力の通過方向を制御する。共振用リアクトルL3は、緩衝用コンデンサC4との間で共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC4に蓄積された電荷を引き抜く。ダイオードD10は、共振電流が流れる方向を制御する。
なお、NPNトランジスタQ1〜Q4に印加される電圧VQ1〜VQ4およびNPNトランジスタQ1〜Q4を流れる電流IQ1〜IQ4を次のように定義する。電圧VQ1は、正母線LN1側を正とした電圧であり、電圧VQ2は、ノードN1側を正として電圧であり、電圧VQ3は、正母線LN2側を正とした電圧であり、電圧VQ4は、ノードN2側を正とした電圧である。
また、電流IQ1は、正母線LN1からノードN1へ流れる方向を正とする電流であり、電流IQ2は、ノードN1から負母線LN3へ流れる方向を正とする電流であり、電流IQ3は、正母線LN2からノードN2へ流れる方向を正とする電流であり、電流IQ4は、ノードN2から負母線LN3へ流れる方向を正とする電流である。
さらに、平滑用リアクトルL1に流れるリアクトル電流IL1は、ノードN1からノードN2への方向を正とする電流である。
図2は、電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図1に示す電圧変換装置10の動作を説明するための回路図である。また、図3は、電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図1に示す電圧変換装置10における動作波形図である。
図2および図3を参照して、電流センサーS1が電源V1からNPNトランジスタQ1の方向へ流れる電流を検出すると、制御装置(図示せず)は、電源電圧Va1を電源電圧Va2に変換するモードMDE1であると判定し、電源電圧Va1から電源電圧Va2への電圧変換中、NPNトランジスタQ5をオンし続ける。
また、制御装置は、NPNトランジスタQ1,Q4をオンし、NPNトランジスタQ2,Q3をオフする。そして、NPNトランジスタQ1→平滑用リアクトルL1→NPNトランジスタQ4→電源V1の経路を電流が流れ、平滑用リアクトルL1に電気エネルギーが蓄積される(図2の(a)参照)。
この場合、電圧VQ1,VQ4は0Vであり、電圧VQ2,VQ3は、所定の電圧に維持される。また、電流IQ1,IQ4は徐々に増加し、それに伴って平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1も徐々に増加する。また、電流IQ2,IQ3は0Aに維持される。
その後、タイミングt1でNPNトランジスタQ1,Q4がオフされると、緩衝用コンデンサC3、ダイオードD5およびNPNトランジスタQ5に電流が流れ、NPNトランジスタQ1,Q4は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される(図2の(b)参照)。この場合、NPNトランジスタQ1,Q4をオフすると、平滑用リアクトルL1をノードN1からノードN2の方向へ流れるリアクトル電流IL1は、緩衝用コンデンサC3、ダイオードD5およびNPNトランジスタQ5の経路に流れ、緩衝用コンデンサC3を充電する。すなわち、緩衝用コンデンサC3、ダイオードD5およびNPNトランジスタQ5は、平滑用リアクトルL1と共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC3は、共振電流によって充電される。したがって、NPNトランジスタQ1,Q4に流れる電流が急激に低下するためNPNトランジスタQ1,Q4のスイッチング損失が減少する。
緩衝用コンデンサC3がリアクトル電流IL1によって充電されると、それに伴って電圧VQ1,VQ4は上昇する。また、電圧VQ2,VQ3は、緩衝用コンデンサC3の充電に伴って低下し、タイミングt2で0Vになる。すなわち、緩衝用コンデンサC3の充電に伴って、ノードN1上の電位は低下し、ノードN2上の電位は上昇して、電圧VQ1,VQ4は上昇し、電圧VQ2,VQ3は低下する。
そうすると、ダイオードD2およびD3がオンされ、電流IQ2,IQ3は、負の方向に流れ、NPNトランジスタQ2→平滑用リアクトルL1→NPNトランジスタQ3→電圧平滑用コンデンサC2の経路で電流が還流する(図2の(c)および図3参照)。
その後、電流IQ2,IQ3が負の方向の最大値に達したタイミングt3でNPNトランジスタQ2,Q3がオンされる。すなわち、NPNトランジスタQ2,Q3はゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。そして、負の方向に流れる電流IQ2,IQ3は、平滑用リアクトルL1に蓄積された電気エネルギーの減少に伴って徐々に減少する。
そして、タイミングt4でNPNトランジスタQ2,Q3がオフされる。すなわち、NPNトランジスタQ2,Q3は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。その後、タイミングt5でNPNトランジスタQ1,Q4が再びオンされると(すなわち、ゼロ電流スイッチング(ZCS))、緩衝用コンデンサC3→NPNトランジスタQ4→ダイオードD7→共振用リアクトルL2の経路で共振電流が流れる(図2の(d)参照)。
この場合、NPNトランジスタQ1,Q4をオンした直後においては、緩衝用コンデンサC3には、タイミングt1からタイミングt3までの間における充電による電荷が蓄積されているため、NPNトランジスタQ4を流れる電流IQ4は、タイミングt5以降、急激に増加する。そして、緩衝用コンデンサC3が共振電流によって放電されると、電流IQ4は、NPNトランジスタQ1に流れる電流IQ1と同じように徐々に増加する(図3参照)。そして、上述した図2の(a)へ移行する。
このように、図2の(a)から(d)までの各ステップを経て電圧変換装置10は、電源電圧Va1を電源電圧Va2に変換する。この場合、Va1<Va2であれば、電圧変換装置10は昇圧動作を行なうことになり、Va1>Va2であれば、電圧変換装置10は降圧動作を行なうことになる。
また、緩衝用コンデンサC3は、NPNトランジスタQ1,Q4がオンからオフへスイッチングされると、平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1によって充電され得るようにノードN1とノードN2との間に配置されているため、NPNトランジスタQ5を常時オンすることができる。
すなわち、各NPNトランジスタQ1〜Q4の両端に緩衝用コンデンサが接続されている場合、NPNトランジスタQ1,Q4をオンして平滑用リアクトルL1に電気エネルギーを蓄積した後、NPNトランジスタQ1,Q4をオフしてNPNトランジスタQ2,Q3に接続された緩衝用コンデンサを放電させ、NPNトランジスタQ2,Q3に接続されたダイオードを導通させるためには、リアクトル電流IL1をノードN2からノードN1へ流すことを禁止する必要があるためNPNトランジスタQ5を常時オンすることができない。
しかし、本発明のように緩衝用コンデンサC3をノードN1とノードN2との間に配置した場合、リアクトル電流IL1をノードN2からノードN1へ流すことによって緩衝用コンデンサC3を充電し、NPNトランジスタQ2,Q3の両端の電圧VQ2,VQ3を0Vまで低下させてダイオードD2,D3を導通させることができる。したがって、NPNトランジスタQ5を常時オンすることができる。そして、補助回路H1は、NPNトランジスタQ1,Q4がオンからオフへスイッチングされると、リアクトル電流IL1によって緩衝用コンデンサC3に電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によってノードN1およびN2上の電位をそれぞれ低下および上昇させてダイオードD2,D3を導通させる。
図4は、電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図1に示す電圧変換装置10の動作を説明するための回路図である。また、図5は、電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図1に示す電圧変換装置10における動作波形図である。
図4および図5を参照して、電流センサーS1がNPNトランジスタQ1から電源V1の方向へ流れる電流を検出すると、制御装置(図示せず)は、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換するモードMDE2であると判定し、電源電圧Va2から電源電圧Va1への電圧変換中、NPNトランジスタQ6をオンし続ける。
また、制御装置は、NPNトランジスタQ2,Q3をオンし、NPNトランジスタQ1,Q4をオフする。そして、NPNトランジスタQ3→平滑用リアクトルL1→NPNトランジスタQ2→電源V2の経路を電流が流れ、平滑用リアクトルL1に電気エネルギーが蓄積される(図4の(a)参照)。
この場合、電圧VQ2,VQ3は0Vであり、電圧VQ1,VQ4は、所定の電圧に維持される。また、電流IQ2,IQ3は徐々に増加し、それに伴って平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1も徐々に増加する(リアクトル電流IL1は、ノードN1からノードN2の方向を正としているため、図5においては負方向に増加する)。電流IQ1,IQ4は0Aに維持される。
その後、タイミングt6でNPNトランジスタQ2,Q3をオフすると、緩衝用コンデンサC4、ダイオードD8およびNPNトランジスタQ6に電流が流れ、NPNトランジスタQ2,Q3は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される(図4の(b)参照)。この場合、NPNトランジスタQ2,Q3をオフすると、平滑用リアクトルL1をノードN2からノードN1の方向へ流れるリアクトル電流IL1は、緩衝用コンデンサC4、ダイオードD8およびNPNトランジスタQ6の経路に流れ、緩衝用コンデンサC4を充電する。すなわち、緩衝用コンデンサC4、ダイオードD8およびNPNトランジスタQ6は、平滑用リアクトルL1と共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC4は、共振電流によって充電される。したがって、NPNトランジスタQ2,Q3に流れる電流が急激に低下するためNPNトランジスタQ2,Q3のスイッチング損失が減少する。
緩衝用コンデンサC4がリアクトル電流IL1によって充電されると、それに伴って電圧VQ2,VQ3は上昇する。また、電圧VQ1,VQ4は、緩衝用コンデンサC4の充電に伴って低下し、タイミングt7で0Vになる。すなわち、緩衝用コンデンサC4の充電に伴って、ノードN1上の電位は上昇し、ノードN2上の電位は低下して、電圧VQ2,VQ3は上昇し、電圧VQ1,VQ4は低下する。
そうすると、ダイオードD1およびD4がオンされ、電流IQ1,IQ4は、負の方向に流れ、NPNトランジスタQ4→平滑用リアクトルL1→NPNトランジスタQ1→電圧平滑用コンデンサC1の経路で電流が還流する(図4の(c)および図5参照)。
その後、電流IQ1,IQ4が負の方向の最大値に達したタイミングt8でNPNトランジスタQ1,Q4がオンされる。すなわち、NPNトランジスタQ1,Q4はゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。そして、負の方向に流れる電流IQ1,IQ4は、平滑用リアクトルL1に蓄積された電気エネルギーの減少に伴って徐々に減少する。
そして、タイミングt9でNPNトランジスタQ1,Q4がオフされる。すなわち、NPNトランジスタQ1,Q4は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。その後、タイミングt10でNPNトランジスタQ2,Q3が再びオンされると(すなわち、ゼロ電流スイッチング(ZCS))、緩衝用コンデンサC4→NPNトランジスタQ2→ダイオードD10→共振用リアクトルL3の経路で共振電流が流れる(図4の(d)参照)。
この場合、NPNトランジスタQ2,Q3をオンした直後においては、緩衝用コンデンサC4には、タイミングt6からタイミングt8までの間における充電による電荷が蓄積されているため、NPNトランジスタQ2を流れる電流IQ2は、タイミングt10以降、急激に増加する。そして、緩衝用コンデンサC4が共振電流によって放電されると、電流IQ2は、NPNトランジスタQ3に流れる電流IQ3と同じように徐々に増加する(図5参照)。そして、上述した図4の(a)へ移行する。
このように、図4の(a)から(d)までの各ステップを経て電圧変換装置10は、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換する。この場合、Va2<Va1であれば、電圧変換装置10は昇圧動作を行なうことになり、Va2>Va1であれば、電圧変換装置10は降圧動作を行なうことになる。
また、緩衝用コンデンサC4は、NPNトランジスタQ1,Q4がオンからオフへスイッチングされると、平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1によって充電され得るようにノードN1とノードN2との間に配置されているため、NPNトランジスタQ6を常時オンすることができる。
すなわち、各NPNトランジスタQ1〜Q4の両端に緩衝用コンデンサが接続されている場合、NPNトランジスタQ2,Q3をオンして平滑用リアクトルL1に電気エネルギーを蓄積した後、NPNトランジスタQ2,Q3をオフしてNPNトランジスタQ1,Q4に接続された緩衝用コンデンサを放電させ、NPNトランジスタQ1,Q4に接続されたダイオードを導通させるためには、リアクトル電流IL1をノードN1からノードN2へ流すことを禁止する必要があるためNPNトランジスタQ6を常時オンすることができない。
しかし、本発明のように緩衝用コンデンサC4をノードN2とノードN1との間に配置した場合、リアクトル電流IL1をノードN1からノードN2へ流すことによって緩衝用コンデンサC4を充電し、NPNトランジスタQ1,Q4の両端の電圧VQ1,VQ4を0Vまで低下させてダイオードD1,D4を導通させることができる。したがって、NPNトランジスタQ6を常時オンすることができる。そして、補助回路H2は、NPNトランジスタQ2,Q3がオンからオフへスイッチングされると、リアクトル電流IL1によって緩衝用コンデンサC4に電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によってノードN1およびN2上の電位をそれぞれ上昇および低下させてダイオードD1,D4を導通させる。
このように、電圧変換装置10においては、電源電圧Va1を電源電圧Va2へ変換する場合、NPNトランジスタQ5を常時オンし、電源電圧Va2を電源電圧Va1へ変換する場合、NPNトランジスタQ6を常時オンするので、NPNトランジスタQ5,Q6の制御性を向上できる。すなわち、電圧変換装置10の制御性を向上できる。
また、電圧変換装置10においては、NPNトランジスタQ1,Q4のオンからオフへのスイッチング時、緩衝用コンデンサC3は、リアクトル電流IL1によって充電され、NPNトランジスタQ1,Q4に流れる電流IQ1,IQ4を減少させる。また、NPNトランジスタQ2,Q3のオンからオフへのスイッチング時、緩衝用コンデンサC4は、リアクトル電流IL1によって充電され、NPNトランジスタQ2,Q3に流れる電流IQ2,IQ3を減少させる。したがって、NPNトランジスタQ1〜Q4におけるスイッチング損失を低減できる。その結果、NPNトランジスタQ1〜Q4のスイッチング周波数を可聴域以上の周波数に設定でき、電圧変換装置10におけるスイッチングによる騒音を低減できる。
なお、NPNトランジスタQ1〜Q4、ダイオードD1〜D4および平滑用リアクトルL1は、「電圧変換回路」を構成する。
また、補助回路H1およびH2は、平滑用リアクトルL1に並列に接続され、電圧変換においてノードN1とノードN2との間に電流を流すように常時活性化される「補助回路」を構成する。
さらに、補助回路H1は、電源電圧Va1から電源電圧Va2への電圧変換においてノードN2からノードN1へ電流を流すように常時活性化される「第1の補助回路」を構成する。
さらに、補助回路H2は、電源電圧Va2から電源電圧Va1への電圧変換においてノードN1からノードN2へ電流を流すように常時活性化される「第2の補助回路」を構成する。
さらに、NPNトランジスタQ1およびダイオードD1は、「第1の上アーム」を構成し、NPNトランジスタQ3およびダイオードD3は、「第2の上アーム」を構成する。
さらに、NPNトランジスタQ2およびダイオードD2は、「第1の下アーム」を構成し、NPNトランジスタQ4およびダイオードD4は、「第2の下アーム」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC3、ダイオードD5,D6およびNPNトランジスタQ5は、NPNトランジスタQ1,Q4のオンからオフへのスイッチング時、共振電流によって電荷を蓄積して第1の下アーム(NPNトランジスタQ2およびダイオードD2)および第2の上アーム(NPNトランジスタQ3およびダイオードD3)を導通させる「第1の導通回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC3、共振用リアクトルL2およびダイオードD7は、NPNトランジスタQ1,Q4のオフからオンへのスイッチング時、第1の導通回路に蓄積された電荷を放電する「第1の放電回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC4、ダイオードD8,D9およびNPNトランジスタQ6は、NPNトランジスタQ2,Q3のオンからオフへのスイッチング時、共振電流によって電荷を蓄積して第1の上アーム(NPNトランジスタQ1およびダイオードD1)および第2の下アーム(NPNトランジスタQ4およびダイオードD4)を導通させる「第2の導通回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC4、共振用リアクトルL3およびダイオードD10は、NPNトランジスタQ2,Q3のオフからオンへのスイッチング時、第2の導通回路に蓄積された電荷を放電する「第2の放電回路」を構成する。
図6は、図1に示す電圧変換装置10を応用した駆動システムの概略ブロック図である。図6を参照して、駆動システム100は、バッテリBと、電圧変換装置10A〜10Cと、補機20と、燃料電池30と、インバータ40と、モータ50と、エアポンプ60と、水素ポンプ70と、ウォータポンプ80とを備える。駆動システム100は、例えば、自動車に搭載される。
電圧変換装置10A〜10Cの各々は、上述した電圧変換装置10からなる。そして、電圧変換装置10A〜10Cは、ノードN5とノードN6との間に並列に接続される。この場合、電圧変換装置10A〜10Cは、電圧平滑用コンデンサC1がバッテリB側に配置され、電圧平滑用コンデンサC2が燃料電池30側に配置されるように、ノードN5とノードN6との間に接続される。
バッテリBは、ノードN5に接続される。補機20は、バッテリBと電圧変換装置10A〜10Cとの間のノードN5に接続される。燃料電池30およびインバータ40は、ノードN6に接続される。エアポンプ60、水素ポンプ70およびウォータポンプ80も、ノードN6に接続される。
電圧変換装置10A〜10Cは、バッテリBと燃料電池30との間で上述した動作によって双方向の電圧変換を行なう。この場合、電圧変換装置10A〜10Cは、バッテリBからの電源電圧Va1を上述した動作によって燃料電池30の電源電圧Va2に変換してノードN6へ供給する。また、電圧変換装置10A〜10Cは、燃料電池30からの電源電圧Va2またはモータ50によって発電され、かつ、インバータ40によって変換され直流電圧を変換してバッテリBを充電する。
補機20は、バッテリBからの直流電圧により駆動される。燃料電池30は、エアポンプ60からの空気、水素ポンプ70からの水素およびウォータポンプ80からの水により発電し、その発電した電力をノードN6に供給する。
インバータ40は、電圧変換装置10A〜10Cまたは燃料電池30からの直流電圧をノードN6を介して受け、その受けた直流電圧を交流電圧に変換してモータ50を駆動する。また、インバータ40は、モータ50が発電した交流電圧を直流電圧に変換してノードN6に供給する。モータ50は、インバータ40からの制御によって自動車の駆動輪を駆動する。また、モータ50は、自動車の駆動輪からの動力によって交流電圧を発電してインバータ40に供給する。
エアポンプ60は、電圧変換装置10A〜10Cからの直流電圧によって駆動され、空気を燃料電池30に供給する。水素ポンプ70は、電圧変換装置10A〜10Cからの直流電圧によって駆動され、水素を燃料電池30に供給する。ウォータポンプ80は、電圧変換装置10A〜10Cからの直流電圧によって駆動され、水を燃料電池30に供給する。
駆動システム100は、バッテリBからの直流電圧を電圧変換装置10A〜10Cによって変換した電圧または燃料電池30からの電圧を用いて自動車の駆動輪を駆動するとともに、モータ50が駆動輪の動力によって発電した電力によってバッテリBを充電する。
図7は、図6に示す駆動システム100における電力の制御パターンを示す図である。図7の(a)〜(d)において、横軸は、電流を表わし、縦軸は、電圧を表わす。また、Vは、駆動システム100のシステム電圧を表わす。さらに、曲線k1は、燃料電池30の電圧−電流特性を表わし、直線k2は、バッテリBの電圧−電流特性を表わす。
図7を参照して、通常、所定のパワーが要求されると、車両要求パワーをバッテリBからの電力と燃料電池30からの電力によって負担する。すなわち、燃料電池30に流れる電流をIfc、バッテリ電流をIbとすると、車両要求パワー=V・Ib+V・IfcおよびV・Ib≒V・Ifcになるように、燃料電池30の動作点DP1およびバッテリBの動作点DP2がそれぞれ曲線k1および直線k2上で決定される(図7の(a)参照)。そして、電圧変換装置10A〜10Cは、バッテリBの電源電圧Va1を上述した動作によって電源電圧Va2に変換してノードN6に供給する。インバータ40は、燃料電池30および電圧変換装置10A〜10Cからの直流電圧を交流電圧に変換してモータ50を駆動する。
図7の(a)に示す基本特性から燃料電池30の電力負担が増加し、バッテリBからの電力負担が減少した場合、車両要求パワー=−V・Ib+V・IfcおよびV・Ifc>V・Ibが成立するように、燃料電池30の動作点DP1およびバッテリBの動作点DP2がそれぞれ曲線k1および直線k2上で決定される(図7の(b)参照)。この場合、動作点DP2が第2象限に存在するように図7の(a)に示す直線k2が平行移動される。
そして、燃料電池30は、発電した電力をノードN6へ供給する。インバータ40は、燃料電池30からの直流電圧を交流電圧に変換してモータ50を駆動する。また、電圧変換装置10A〜10Cは、燃料電池30からの電源電圧Va2を上述した動作によって電源電圧Va1に変換してバッテリBを充電する。
図7の(a)に示す基本特性からバッテリBの電力負担が増加し、燃料電池30の電力負担が減少した場合、車両要求パワー=V・Ib+V・IfcおよびV・Ifc<V・Ibが成立するように、燃料電池30の動作点DP1およびバッテリBの動作点DP2がそれぞれ曲線k1および直線k2上で決定される(図7の(c)参照)。この場合、動作点DP1は、曲線k1上でIfc<Ibになるように決定され、動作点DP2は、直線k2が上方向へ平行移動してIfc<Ibになるように決定される。
そして、電圧変換装置10A〜10Cは、バッテリBからの電源電圧Va1を上述した動作によって電源電圧Va2に変換してノードN6へ供給し、燃料電池30は、発電した電力をノードN6へ供給する。インバータ40は、殆ど電圧変換装置10A〜10Cからの直流電圧を交流電圧に変換してモータ50を駆動する。そして、燃料電池30によって発電された電力によるバッテリBの充電は禁止される。
図7の(a)に示す基本特性からモータ50が発電した電力によってバッテリBを充電する特性へ移行した場合、車両要求パワー=−V・Ibになるように、動作点DP2が決定される(図7の(d)参照)。この場合、モータ50が発電した電力によってバッテリBを充電するので、燃料電池30は、停止され、動作点DP1は、曲線k1上に存在しない。一方、動作点DP2は、バッテリBが充電されるので、バッテリ電流Ibがマイナスになる第2象限へ移動する。
そして、インバータ40は、モータ50が発電した交流電圧を直流電圧に変換してノードN6へ供給する。電圧変換装置10A〜10Cは、ノードN6上の直流電圧を変換してバッテリBを充電する。
このように、駆動システム100においては、各種の制御パターンが存在する。そして、電圧変換装置10A〜10Cは、各種の制御パターンにおいて、上述した動作によってバッテリBと燃料電池30との間でNPNトランジスタQ5またはNPNトランジスタQ6をオンしたまま双方向の電圧変換を行なう。その結果、電圧変換装置10を備える駆動システム100を搭載した自動車において、駆動輪を駆動するための電圧変換および駆動輪の動力によって発電した電圧の電圧変換において駆動システム100の制御性、つまり自動車の制御性を向上できる。
図8は、図6に示す電圧変換装置10A〜10Cにおけるスイッチング損失と通過電力との関係図である。図8において、横軸は、通過電力を表し、縦軸は、スイッチング損失を表す。そして、曲線k3は、従来の電圧変換装置を用いた場合を表し、曲線k4は、この発明による電圧変換装置を用いた場合を示す。
駆動システム100においては、通過電力が5[kW]までは、1相スイッチング、すなわち、電圧変換装置10A〜10Cのうちの1つの電圧変換装置により電圧変換を行ない、通過電力が5[kW]を超えると3相スイッチング、すなわち、電圧変換装置10A〜10Cの全ての電圧変換装置により電圧変換を行なう。
図8から明らかなように、通過電力の全ての領域において、この発明による電圧変換装置を用いることによってスイッチング損失が減少する。これは、電圧変換装置10A〜10CのNPNトランジスタQ1,Q4のオンからオフへのスイッチング時にリアクトル電流IL1が緩衝用コンデンサC3に流れることによってNPNトランジスタQ1,Q4に流れる電流IQ1,IQ4が減少し、また、NPNトランジスタQ2,Q3のオンからオフへのスイッチング時にリアクトル電流IL1が緩衝用コンデンサC4に流れることによってNPNトランジスタQ2,Q3に流れる電流IQ2,IQ3が減少することに起因するものである。
図9は、図6に示す電圧変換装置10A〜10Cにおける通過電力積算絶対値と通過電力との関係図である。図9において、横軸は、通過電力を表し、縦軸は、通過電力積算絶対値を表す。そして、通過電力は、図6に示す電圧変換装置10A〜10Cを通過する電力である。すなわち、通過電力は、ノードN5からノードN6への通過電力およびノードN6からノードN5への通過電力の両方を含む。また、通過電力積算絶対値は、図6に示す電圧変換装置10A〜10Cを通過する電力の積算値である。
図9を参照して、通過電力が−5[kW]〜5[kW]の範囲である領域RE1では、3相スイッチングから1相スイッチングへ切換えられるので、通過電力積算絶対値が大きくなってもスイッチング損失は減少する。領域RE1では、ノードN5からノードN6への電力通過およびノードN6からノードN5への電力通過が存在するが、この両方において1相スイッチングが行なわれるので、電圧変換装置(電圧変換装置10A〜10Cのいずれか)のスイッチング損失は減少する。
通過電力が5[kW]以上である領域RE2では、3相スイッチングが行なわれるが、通過電力積算絶対値が低いので、スイッチング損失は低い。すなわち、バッテリBの電力をインバータ40に供給してモータ50を駆動する領域において電圧変換装置10A〜10Cのスイッチング損失が低減される。通過電力が−5[kW]以下である領域RE3では、3相スイッチングが行なわれ、通過電力積算絶対値も大きいが、電圧変換装置10A〜10Cにおいては、上述したようにスイッチング損失を低減できる。すなわち、バッテリBを充電する領域において電圧変換装置10A〜10Cのスイッチング損失が低減される。
したがって、駆動システム100においては、電圧変換装置10A〜10Cにおける通過電力の全領域においてスイッチング損失を低減できる。その結果、駆動システム100を搭載した自動車(ハイブリッド自動車および電気自動車)の燃費を向上できる。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2による電圧変換装置の回路図である。図10を参照して、実施の形態2による電圧変換装置110は、電圧変換装置10のNPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2を削除し、補助回路H1,H2を補助回路H3に代えたものであり、その他は、電圧変換装置10と同じである。
電圧変換装置110においては、ノードN1は、電圧平滑用コンデンサC1の正電極、すなわち、電源V1の正母線LN1に接続される。
なお、電圧変換装置110は、電源電圧Va1を電源電圧Va2(>Va1)に昇圧し、または電源電圧Va2を電源電圧Va1に降圧する電圧変換装置である。
補助回路H3は、ノードN1とノードN2との間に平滑用リアクトルL1に並列に接続される。そして、補助回路H3は、緩衝用コンデンサC5と、共振用リアクトルL4,L5と、NPNトランジスタQ7,Q8と、ダイオードD11〜D14とを含む。
緩衝用コンデンサC5およびNPNトランジスタQ7,Q8は、ノードN1とノードN2との間に直列に接続される。より具体的には、緩衝用コンデンサC5は、一方の電極がノードN2に接続され、他方の電極がNPNトランジスタQ7のコレクタに接続される。NPNトランジスタQ7は、エミッタがNPNトランジスタQ8のエミッタに接続される。NPNトランジスタQ8は、コレクタがノードN1に接続される。ダイオードD11,D12は、それぞれ、NPNトランジスタQ7,Q8のエミッタ−コレクタ間にエミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続される。
共振用リアクトルL4およびダイオードD13は、緩衝用コンデンサC5とNPNトランジスタQ7との間のノードN7と負母線LN3との間に直列に接続される。この場合、共振用リアクトルL4は、一方端が負母線LN3に接続され、他方端がダイオードD13の入力端子に接続される。ダイオードD13は、共振用リアクトルL4からノードN7の方向へ電流を流すようにノードN7と共振用リアクトルL4との間に接続される。
共振用リアクトルL5およびダイオードD14は、ノードN7と正母線LN2との間に直列に接続される。この場合、共振用リアクトルL5は、一方端が正母線LN2に接続され、他方端がダイオードD14の出力端子に接続される。ダイオードD14は、ノードN7から共振用リアクトルL5の方向へ電流を流すようにノードN7と共振用リアクトルL5との間に接続される。
NPNトランジスタQ7は、電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換するとき、制御装置(図示せず)からの制御によって常時オンされ、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オフされる。
また、NPNトランジスタQ8は、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オンされ、電源電圧Va1を電源電圧Va2に変換するとき、制御装置からの制御によって常時オフされる。
緩衝用コンデンサC5は、平滑用リアクトルL1からのリアクトル電流によって充電される。そして、緩衝用コンデンサC5は、電源電圧Va1から電源電圧Va2への電圧変換において、共振用リアクトルL4およびダイオードD13と共に共振回路を構成し、蓄積した電荷を放電する。また、緩衝用コンデンサC5は、電源電圧Va2から電源電圧Va1への電圧変換において、共振用リアクトルL5およびダイオードD14と共に共振回路を構成し、蓄積した電荷を放電する。
NPNトランジスタQ7,Q8は、電力の通過方向を制御する。共振用リアクトルL4は、電源電圧Va1から電源電圧Va2への電圧変換において緩衝用コンデンサC5との間で共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC5に蓄積された電荷を引き抜く。共振用リアクトルL5は、電源電圧Va2から電源電圧Va1への電圧変換において緩衝用コンデンサC5との間で共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC5に蓄積された電荷を引き抜く。ダイオードD13,D14は、共振電流が流れる方向を制御する。
図11は、電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図10に示す電圧変換装置110の動作を説明するための回路図である。また、図12は、電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図10に示す電圧変換装置110における動作波形図である。
図11および図12を参照して、電流センサーS1が電源V1から電源V2の方向へ流れる電流を検出すると、制御装置(図示せず)は、電源電圧Va1を電源電圧Va2に変換するモードMDE1であると判定し、電源電圧Va1から電源電圧Va2への電圧変換中、NPNトランジスタQ7をオンし続ける。
また、制御装置は、NPNトランジスタQ4をオンし、NPNトランジスタQ3をオフする。そして、平滑用リアクトルL1→NPNトランジスタQ4→電源V1の経路を電流が流れ、平滑用リアクトルL1に電気エネルギーが蓄積される(図11の(a)参照)。
この場合、電圧VQ4は0Vであり、電圧VQ3は、所定の電圧に維持される。また、電流IQ4は徐々に増加し、それに伴って平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1も徐々に増加する。また、電流IQ3は0Aに維持される。
その後、タイミングt11でNPNトランジスタQ4がオフされると、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ7およびダイオードD12の経路および緩衝用コンデンサC5、ダイオードD14および共振用リアクトルL5の経路に電流が流れ、NPNトランジスタQ4は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される(図11の(b)参照)。この場合、NPNトランジスタQ4をオフすると、平滑用リアクトルL1をノードN1からノードN2の方向へ流れるリアクトル電流IL1は、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ7およびダイオードD12の経路に流れ、緩衝用コンデンサC5を充電する。すなわち、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ7およびダイオードD12は、平滑用リアクトルL1と共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC5は、共振電流によって充電される。したがって、NPNトランジスタQ4に流れる電流が急激に低下するためNPNトランジスタQ4のスイッチング損失が減少する。
緩衝用コンデンサC5がリアクトル電流IL1によって充電されると、それに伴って電圧VQ4は上昇する。また、電圧VQ3は、緩衝用コンデンサC5の充電に伴って低下し、タイミングt12で0Vになる。すなわち、緩衝用コンデンサC5の充電に伴って、ノードN2上の電位は上昇して、電圧VQ4は上昇し、電圧VQ3は低下する。
そうすると、ダイオードD3がオンされ、電流IQ3は、負の方向に流れ、平滑用リアクトルL1→NPNトランジスタQ3→電圧平滑用コンデンサC2の経路で電流が還流する(図11の(c)および図12参照)。
その後、電流IQ3が負の方向の最大値に達した後のタイミングt13でNPNトランジスタQ3がオンされる。すなわち、NPNトランジスタQ3はゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。これに伴って、共振用リアクトルL5に流れるリアクトル電流IL5は、0Aになる。そして、負の方向に流れる電流IQ3は、平滑用リアクトルL1に蓄積された電気エネルギーの減少に伴って徐々に減少する。
そして、タイミングt14でNPNトランジスタQ3がオフされる。すなわち、NPNトランジスタQ3は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。その後、タイミングt15でNPNトランジスタQ4が再びオンされると(すなわち、ゼロ電流スイッチング(ZCS))、緩衝用コンデンサC5→NPNトランジスタQ4→共振用リアクトルL4→ダイオードD13の経路で共振電流が流れる(図11の(d)参照)。
この場合、NPNトランジスタQ4をオンした直後においては、緩衝用コンデンサC5には、タイミングt11からタイミングt13までの間における充電による電荷が蓄積されているため、NPNトランジスタQ4を流れる電流IQ4は、タイミングt15以降、急激に増加する。そして、緩衝用コンデンサC5が共振電流によって放電されると、電流IQ4は、平滑用リアクトルIL1に流れるリアクトル電流IL1と同じように徐々に増加する(図12参照)。そして、上述した図11の(a)へ移行する。
このように、図11の(a)から(d)までの各ステップを経て電圧変換装置110は、電源電圧Va1を電源電圧Va2に変換する。この場合、Va1<Va2であるので、電圧変換装置110は昇圧動作を行なうことになる。
また、緩衝用コンデンサC5は、NPNトランジスタQ4がオンからオフへスイッチングされると、平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1によって充電され得るようにノードN1とノードN2との間に配置されているため、NPNトランジスタQ7を常時オンすることができる。
すなわち、各NPNトランジスタQ3,Q4の両端に緩衝用コンデンサが接続されている場合、NPNトランジスタQ4をオンして平滑用リアクトルL1に電気エネルギーを蓄積した後、NPNトランジスタQ4をオフしてNPNトランジスタQ3に接続された緩衝用コンデンサを放電させ、NPNトランジスタQ3に接続されたダイオードを導通させるためには、リアクトル電流IL1をノードN2からノードN1へ流すことを禁止する必要があるためNPNトランジスタQ7を常時オンすることができない。
しかし、本発明のように緩衝用コンデンサC5をノードN1とノードN2との間に配置した場合、リアクトル電流IL1をノードN2からノードN1へ流すことによって緩衝用コンデンサC5を充電し、NPNトランジスタQ3の両端の電圧VQ3を0Vまで低下させてダイオードD3を導通させることができる。したがって、NPNトランジスタQ7を常時オンすることができる。そして、補助回路H3は、NPNトランジスタQ4がオンからオフへスイッチングされると、リアクトル電流IL1によって緩衝用コンデンサC5に電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によってノードN2上の電位を上昇させてダイオードD3を導通させる。
図13は、電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図10に示す電圧変換装置110の動作を説明するための回路図である。また、図14は、電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図10に示す電圧変換装置110における動作波形図である。
図13および図14を参照して、電流センサーS1が電源V2から電源V1の方向へ流れる電流を検出すると、制御装置(図示せず)は、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換するモードMDE2であると判定し、電源電圧Va2から電源電圧Va1への電圧変換中、NPNトランジスタQ8をオンし続ける。
また、制御装置は、NPNトランジスタQ3をオンし、NPNトランジスタQ4をオフする。そして、NPNトランジスタQ3→平滑用リアクトルL1→電圧平滑用コンデンサC1→電源V2の経路を電流が流れ、平滑用リアクトルL1に電気エネルギーが蓄積される(図13の(a)参照)。
この場合、電圧VQ3は0Vであり、電圧VQ4は、所定の電圧に維持される。また、電流IQ3は徐々に増加し、それに伴って平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1も徐々に増加する。電流IQ4は0Aに維持される。
その後、タイミングt16でNPNトランジスタQ3をオフすると、NPNトランジスタQ8、ダイオードD11および緩衝用コンデンサC5の経路およびNPNトランジスタQ8、ダイオードD11、ダイオードD14および共振用リアクトルL5の経路に電流が流れ、NPNトランジスタQ3は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される(図13の(b)参照)。この場合、NPNトランジスタQ3をオフすると、平滑用リアクトルL1をノードN2からノードN1の方向へ流れるリアクトル電流IL1は、NPNトランジスタQ8、ダイオードD11および緩衝用コンデンサC5の経路に流れ、緩衝用コンデンサC5を充電する。すなわち、NPNトランジスタQ8、ダイオードD11および緩衝用コンデンサC5の経路は、平滑用リアクトルL1と共振回路を構成し、緩衝用コンデンサC5は、共振電流によって充電される。
緩衝用コンデンサC5がリアクトル電流IL1によって充電されると、それに伴って電圧VQ3は上昇する。また、電圧VQ4は、緩衝用コンデンサC5の充電に伴って低下し、タイミングt17で0Vになる。すなわち、緩衝用コンデンサC5の充電に伴って、ノードN2上の電位は低下して、電圧VQ3は上昇し、電圧VQ4は低下する。
そうすると、ダイオードD4がオンされ、電流IQ4は、負の方向に流れ、NPNトランジスタQ4→平滑用リアクトルL1→電圧平滑用コンデンサC1の経路で電流が還流する(図13の(c)および図14参照)。
その後、電流IQ4が負の方向の最大値に達した後のタイミングt18でNPNトランジスタQ4がオンされる。すなわち、NPNトランジスタQ4はゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。これに伴って共振用リアクトルIL5に流れるリアクトル電流IL5は0Aになる。そして、負の方向に流れる電流IQ4は、平滑用リアクトルL1に蓄積された電気エネルギーの減少に伴って徐々に減少する。
そして、タイミングt19でNPNトランジスタQ4がオフされる。すなわち、NPNトランジスタQ4は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)される。その後、タイミングt20でNPNトランジスタQ3が再びオンされると(すなわち、ゼロ電流スイッチング(ZCS))、緩衝用コンデンサC5→ダイオードD14→共振用リアクトルL5→NPNトランジスタQ3の経路で共振電流が流れる(図13の(d)参照)。
この場合、NPNトランジスタQ3をオンした直後においては、緩衝用コンデンサC5には、タイミングt16からタイミングt18までの間における充電による電荷が蓄積されているため、NPNトランジスタQ3を流れる電流IQ3は、タイミングt20以降、急激に増加する。そして、緩衝用コンデンサC5が共振電流によって放電されると、電流IQ3は、平滑用リアクトルIL1に流れるリアクトル電流IL1と同じように徐々に増加する(図14参照)。そして、上述した図13の(a)へ移行する。
このように、図13の(a)から(d)までの各ステップを経て電圧変換装置110は、電源電圧Va2を電源電圧Va1に変換する。この場合、Va2>Va1であるので、電圧変換装置110は降圧動作を行なうことになる。
また、緩衝用コンデンサC5は、NPNトランジスタQ4がオンからオフへスイッチングされると、平滑用リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1によって充電され得るようにノードN1とノードN2との間に配置されているため、NPNトランジスタQ8を常時オンすることができる。
すなわち、各NPNトランジスタQ3,Q4の両端に緩衝用コンデンサが接続されている場合、NPNトランジスタQ3をオンして平滑用リアクトルL1に電気エネルギーを蓄積した後、NPNトランジスタQ3をオフしてNPNトランジスタQ4に接続された緩衝用コンデンサを放電させ、NPNトランジスタQ4に接続されたダイオードを導通させるためには、リアクトル電流IL1をノードN1からノードN2へ流すことを禁止する必要があるためNPNトランジスタQ8を常時オンすることができない。
しかし、本発明のように緩衝用コンデンサC5をノードN2とノードN1との間に配置した場合、リアクトル電流IL1をノードN1からノードN2へ流すことによって緩衝用コンデンサC5を充電し、NPNトランジスタQ4の両端の電圧VQ4を0Vまで低下させてダイオードD4を導通させることができる。したがって、NPNトランジスタQ8を常時オンすることができる。そして、補助回路H3は、NPNトランジスタQ3がオンからオフへスイッチングされると、リアクトル電流IL1によって緩衝用コンデンサC5に電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によってノードN2上の電位を低下させてダイオードD4を導通させる。
このように、電圧変換装置110においては、電源電圧Va1を電源電圧Va2へ変換する場合、NPNトランジスタQ7を常時オンし、電源電圧Va2を電源電圧Va1へ変換する場合、NPNトランジスタQ8を常時オンするので、NPNトランジスタQ7,Q8の制御性を向上できる。すなわち、電圧変換装置110の制御性を向上できる。
また、電圧変換装置110においては、NPNトランジスタQ4のオンからオフへのスイッチング時、緩衝用コンデンサC5は、リアクトル電流IL1によって充電され、NPNトランジスタQ4に流れる電流IQ4を減少させる。したがって、NPNトランジスタQ4におけるスイッチング損失を低減できる。その結果、NPNトランジスタQ3,Q4のスイッチング周波数を可聴域以上の周波数に設定でき、電圧変換装置110におけるスイッチングによる騒音を低減できる。
なお、NPNトランジスタQ3,Q4、ダイオードD3,D4および平滑用リアクトルL1は、「電圧変換回路」を構成する。
また、補助回路H3は、平滑用リアクトルL1に並列に接続され、電圧変換においてノードN1とノードN2との間に電流を流すように常時活性化される「補助回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ7、ダイオードD12,D13および共振用リアクトルL4は、電源電圧Va1から電源電圧Va2への電圧変換においてノードN2からノードN1へ電流を流すように常時活性化される「第1の補助回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ8、ダイオードD11,D14および共振用リアクトルL5は、電源電圧Va2から電源電圧Va1への電圧変換においてノードN1からノードN2へ電流を流すように常時活性化される「第2の補助回路」を構成する。
さらに、NPNトランジスタQ3およびダイオードD3は、「上アーム」を構成し、NPNトランジスタQ4およびダイオードD4は、「下アーム」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ7およびダイオードD12は、NPNトランジスタQ4のオンからオフへのスイッチング時、共振電流によって電荷を蓄積して上アーム(NPNトランジスタQ3およびダイオードD3)を導通させる「第1の導通回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC5、共振用リアクトルL4およびダイオードD13は、NPNトランジスタQ4のオフからオンへのスイッチング時、第1の導通回路に蓄積された電荷を放電する「第1の放電回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC5、NPNトランジスタQ8およびダイオードD11は、NPNトランジスタQ3のオンからオフへのスイッチング時、共振電流によって電荷を蓄積して下アーム(NPNトランジスタQ4およびダイオードD4)を導通させる「第2の導通回路」を構成する。
さらに、緩衝用コンデンサC5、共振用リアクトルL5およびダイオードD14は、NPNトランジスタQ3のオフからオンへのスイッチング時、第2の導通回路に蓄積された電荷を放電する「第2の放電回路」を構成する。
電圧変換装置110は、図6に示す駆動システム100の電圧変換装置10A〜10Cに応用可能である。そして、電圧変換装置110を用いた駆動システム100の動作は、実施の形態1において説明したとおりである。また、電圧変換装置110を用いた駆動システム100においては、電圧変換装置10を用いた場合と同様の効果が得られる。
その他は、実施の形態1と同じである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、制御性の良い電圧変換装置に適用される。また、この発明は、制御性の良い電圧変換装置を搭載した自動車に適用される。
この発明の実施の形態1による電圧変換装置の回路図である。 電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図1に示す電圧変換装置の動作を説明するための回路図である。 電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図1に示す電圧変換装置における動作波形図である。 電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図1に示す電圧変換装置の動作を説明するための回路図である。 電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図1に示す電圧変換装置における動作波形図である。 図1に示す電圧変換装置を応用した駆動システムの概略ブロック図である。 図6に示す駆動システムにおける電力の制御パターンを示す図である。 図6に示す電圧変換装置におけるスイッチング損失と通過電力との関係図である。 図6に示す電圧変換装置における通過電力積算絶対値と通過電力との関係図である。 実施の形態2による電圧変換装置の回路図である。 電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図10に示す電圧変換装置の動作を説明するための回路図である。 電源V1の電源電圧Va1を電源V2の電源電圧Va2に変換する場合の図10に示す電圧変換装置における動作波形図である。 電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図10に示す電圧変換装置の動作を説明するための回路図である。 電源V2の電源電圧Va2を電源V1の電源電圧Va1に変換する場合の図10に示す電圧変換装置における動作波形図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,110 電圧変換装置、20 補機、30 燃料電池、40 インバータ、50 モータ、60 エアポンプ、70 水素ポンプ、80 ウォータポンプ、B バッテリ、R1,R2 負荷、V1,V2 電源、C1,C2 電圧平滑用コンデンサ、C3〜C5 緩衝用コンデンサ、Q1〜Q8 NPNトランジスタ、D1〜D14 ダイオード、L1 平滑用リアクトル、L2〜L5 共振用リアクトル、LN1,LN2 正母線、LN3 負母線、N1〜N7 ノード、S1 電流センサー、H1〜H3 補助回路。

Claims (12)

  1. 第1の電源から出力される第1の電源電圧と第2の電源から出力される第2の電源電圧との間で双方向の電圧変換を行なう電圧変換装置であって、
    前記第1の電源側に接続され、電圧を平滑化する第1の電圧平滑用コンデンサと、
    前記第2の電源側に接続され、電圧を平滑化する第2の電圧平滑用コンデンサと、
    前記第1の電圧平滑用コンデンサと前記第2の電圧平滑用コンデンサとの間に接続された電圧変換器とを備え、
    前記電圧変換器は、
    ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる上アームおよび下アームを有し、前記第1の電圧平滑用コンデンサと前記第2の電圧平滑用コンデンサとの間で電圧を変換する電圧変換回路と、
    前記電圧変換回路に含まれる平滑用リアクトルの一方端が接続される前記第1の電源側の第1のノードと前記平滑用リアクトルの他方端が接続される前記第2の電源側の第2のノードとの間に前記平滑用リアクトルに並列に接続され、前記電圧変換において前記第1のノードと前記第2のノードとの間に電流を流すように常時活性化される補助回路とを含み、
    前記補助回路は、前記電圧変換において前記平滑用リアクトルに流れる電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって前記上アームおよび/または前記下アームを導通させるとともに、前記蓄積された電荷を放電する、電圧変換装置。
  2. 前記電圧変換回路は、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に接続された前記平滑用リアクトルと、
    前記第1の電源の正母線と前記第1のノードとの間に接続され、前記ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる第1の上アームと、
    前記第1のノードと前記第1の電源の負母線との間に接続され、前記ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる第1の下アームと、
    前記第2の電源の正母線と前記第2のノードとの間に接続され、前記ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる第2の上アームと、
    前記第2のノードと前記第2の電源の負母線との間に接続され、前記ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる第2の下アームとからなり、
    前記補助回路は、
    前記第1の電源電圧から前記第2の電源電圧への第1の電圧変換において前記第2のノードから前記第1のノードへ電流を流すように常時活性化される第1の補助回路と、
    前記第2の電源電圧から前記第1の電源電圧への第2の電圧変換において前記第1のノードから前記第2のノードへ電流を流すように常時活性化される第2の補助回路とからなり、
    前記第1の補助回路は、前記第1の電圧変換において前記電荷の蓄積によって前記第1の下アームおよび前記第2の上アームを導通させるとともに、前記蓄積された電荷を放電し、
    前記第2の補助回路は、前記第2の電圧変換において前記電荷の蓄積によって前記第1の上アームおよび前記第2の下アームを導通させるとともに、前記蓄積された電荷を放電する、請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記第1の補助回路は、前記第1の上アームおよび前記第2の下アームのオンからオフへの第1のスイッチング時、前記平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって前記第1および第2のノード上の電位をそれぞれ低下および上昇させて前記第1の下アームおよび前記第2の上アームを導通させ、前記第1の上アームおよび前記第2の下アームのオフからオンへの第2のスイッチング時、前記第1のスイッチング時に前記蓄積された電荷を放電し、
    前記第2の補助回路は、前記第1の下アームおよび前記第2の上アームのオンからオフへの第3のスイッチング時、前記平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって前記第1および第2のノード上の電位をそれぞれ上昇および低下させて前記第1の上アームおよび前記第2の下アームを導通させ、前記第1の下アームおよび前記第2の上アームのオフからオンへの第4のスイッチング時、前記第3のスイッチング時に前記蓄積された電荷を放電する、請求項2に記載の電圧変換装置。
  4. 前記第1の補助回路は、
    前記第1のスイッチング時、前記共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して前記第1の下アームおよび前記第2の上アームを導通させる第1の導通回路と、
    前記第2のスイッチング時、前記第1の導通回路に蓄積された電荷を放電する第1の放電回路とからなり、
    前記第2の補助回路は、
    前記第3のスイッチング時、前記共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して前記第1の上アームおよび前記第2の下アームを導通させる第2の導通回路と、
    前記第4のスイッチング時、前記第2の導通回路に蓄積された電荷を放電する第2の放電回路とからなり、
    前記第1の導通回路は、
    前記第1のノード側に接続された第1のスイッチング素子と、
    前記第2のノード側に前記第1のスイッチング素子と直列に接続された第1の緩衝用コンデンサと、
    前記第2のノードから前記第1のノードへ電流を流すように前記第1のスイッチング素子および前記第1の緩衝用コンデンサと直列に接続された第1のダイオードとからなり、
    前記第1の放電回路は、前記第1の緩衝用コンデンサの前記第1のノード側の電極に接続される第3のノードと前記第1の電源の負母線との間に直列に接続された第1の共振用リアクトルおよび第2のダイオードからなり、
    前記第2の導通回路は、
    前記第1のノード側に接続された第2の緩衝用コンデンサと、
    前記第2のノード側に前記第2の緩衝用コンデンサと直列に接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第1のノードから前記第2のノードへ電流を流すように前記第2のスイッチング素子および前記第2の緩衝用コンデンサと直列に接続された第3のダイオードとからなり、
    前記第2の放電回路は、前記第2の緩衝用コンデンサの前記第2のノード側の電極に接続される第4のノードと前記第2の電源の負母線との間に直列に接続された第2の共振用リアクトルおよび第4のダイオードからなり、
    前記第1のスイッチング素子は、前記第1の電圧変換中、常時オンされ、
    前記第2のスイッチング素子は、前記第2の電圧変換中、常時オンされる、請求項3に記載の電圧変換装置。
  5. 前記第1の電源と前記第2の電源との間で流れる電流の方向を判定するための電流センサーをさらに備え、
    前記第1のスイッチング素子は、電流が前記第1の電源から前記第2の電源の方向へ流れると判定されると、オンされ、
    前記第2のスイッチング素子は、電流が前記第2の電源から前記第1の電源の方向へ流れると判定されると、オンされる、請求項4に記載の電圧変換装置。
  6. 前記双方向の電圧変換は、
    前記第1の電源電圧を前記第2の電源電圧に昇圧または降圧する電圧変換と、
    前記第2の電源電圧を前記第1の電源電圧に昇圧または降圧する電圧変換とからなる、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の電圧変換装置。
  7. 前記電圧変換回路は、
    前記第1のノードと前記第2のノードとの間に接続された前記平滑用リアクトルと、
    前記第2の電源の正母線と前記第2のノードとの間に接続され、前記ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる上アームと、
    前記第2のノードと前記第2の電源の負母線との間に接続され、前記ソフトスイッチング機能によりスイッチングされる下アームとからなり、
    前記補助回路は、
    前記第1の電源電圧から前記第2の電源電圧への第1の電圧変換において前記第2のノードから前記第1のノードへ電流を流すように常時活性化される第1の補助回路と、
    前記第2の電源電圧から前記第1の電源電圧への第2の電圧変換において前記第1のノードから前記第2のノードへ電流を流すように常時活性化される第2の補助回路とからなり、
    前記第1の補助回路は、前記第1の電圧変換において前記電荷の蓄積によって前記上アームを導通させるとともに、前記蓄積された電荷を放電し、
    前記第2の補助回路は、前記第2の電圧変換において前記電荷の蓄積によって前記下アームを導通させるとともに、前記蓄積された電荷を放電する、請求項1に記載の電圧変換装置。
  8. 前記第1の補助回路は、前記下アームのオンからオフへの第1のスイッチング時、前記平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって前記第2のノード上の電位を上昇させて前記上アームを導通させ、前記下アームのオフからオンへの第2のスイッチング時、前記第1のスイッチング時に前記蓄積された電荷を放電し、
    前記第2の補助回路は、前記上アームのオンからオフへの第3のスイッチング時、前記平滑用リアクトルと共振回路を構成して電荷を蓄積し、その電荷の蓄積によって前記第2のノード上の電位を低下させて前記下アームを導通させ、前記上アームのオフからオンへの第4のスイッチング時、前記第3のスイッチング時に前記蓄積された電荷を放電する、請求項7に記載の電圧変換装置。
  9. 前記第1の補助回路は、
    前記第1のスイッチング時、前記共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して前記上アームを導通させる第1の導通回路と、
    前記第2のスイッチング時、前記第1の導通回路に蓄積された電荷を放電する第1の放電回路とからなり、
    前記第2の補助回路は、
    前記第3のスイッチング時、前記共振回路に流れる共振電流によって電荷を蓄積して前記下アームを導通させる第2の導通回路と、
    前記第4のスイッチング時、前記第2の導通回路に蓄積された電荷を放電する第2の放電回路とからなり、
    前記第1の導通回路は、
    前記第1のノード側に接続された第1のスイッチング素子と、
    前記第2のノード側に前記第1のスイッチング素子と直列に接続された第1の緩衝用コンデンサと、
    前記第2のノードから前記第1のノードへ電流を流すように前記第1のスイッチング素子および前記第1の緩衝用コンデンサと直列に接続された第1のダイオードとからなり、
    前記第1の放電回路は、前記第1の緩衝用コンデンサの前記第1のノード側の電極に接続される第3のノードと前記第2の電源の負母線との間に直列に接続された第1の共振用リアクトルおよび第1のダイオードからなり、
    前記第2の導通回路は、
    前記第1のノード側に接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第2のノード側に前記第2のスイッチング素子と直列に接続された第2の緩衝用コンデンサと、
    前記第1のノードから前記第2のノードへ電流を流すように前記第2のスイッチング素子および前記第2の緩衝用コンデンサと直列に接続された第2のダイオードとからなり、
    前記第2の放電回路は、前記第2の緩衝用コンデンサの前記第1のノード側の電極に接続される第4のノードと前記第2の電源の正母線との間に直列に接続された第2の共振用リアクトルおよび第2のダイオードからなり、
    前記第1のスイッチング素子は、前記第1の電圧変換中、常時オンされ、
    前記第2のスイッチング素子は、前記第2の電圧変換中、常時オンされる、請求項8に記載の電圧変換装置。
  10. 前記第1の電源と前記第2の電源との間で流れる電流の方向を判定するための電流センサーをさらに備え、
    前記第1のスイッチング素子は、電流が前記第1の電源から前記第2の電源の方向へ流れると判定されると、オンされ、
    前記第2のスイッチング素子は、電流が前記第2の電源から前記第1の電源の方向へ流れると判定されると、オンされる、請求項9に記載の電圧変換装置。
  11. 前記双方向の電圧変換は、
    前記第1の電源電圧を前記第2の電源電圧に昇圧する電圧変換と、
    前記第2の電源電圧を前記第1の電源電圧に降圧する電圧変換とからなる、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の電圧変換装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電圧変換装置を搭載した自動車。
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