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JP2005183766A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2005183766A JP2003424301A JP2003424301A JP2005183766A JP 2005183766 A JP2005183766 A JP 2005183766A JP 2003424301 A JP2003424301 A JP 2003424301A JP 2003424301 A JP2003424301 A JP 2003424301A JP 2005183766 A JP2005183766 A JP 2005183766A
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Daisuke Ryuzaki
大介 龍崎
Natsuki Yokoyama
夏樹 横山
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Hitachi Ltd
Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

【課題】低誘電率膜と保護絶縁膜の両方について比誘電率及びリーク電流を低減することが可能な、保護絶縁膜の形成方法。
【解決手段】低誘電率膜の上に、SiC系保護絶縁膜とSiO系保護絶縁膜をこの順番に形成することにより、低誘電率膜と保護絶縁膜の比誘電率及びリーク電流を低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に高集積、高速動作、高信頼化に好適な半導体装置及びその製造方法に関するものである。
近年、半導体素子の高集積化・高速化の観点から配線間容量の低減が必要とされている。そこで、配線間絶縁膜として従来の酸化シリコン膜(比誘電率3.9〜4.2、以下のSiO膜)よりも比誘電率が低い低誘電率膜を導入する検討が盛んに行われている。
又、こうした低誘電率膜の比誘電率は2.6〜3.0であるが、これらの低誘電率膜に空孔を導入することによって、比誘電率を更に低くしたポーラス状低誘電率膜(比誘電率2.5以下)も広く検討されている。
これらの低誘電率膜は、従来の酸化シリコン膜に比べて機械的強度が低く、化学的にも不安定であることが知られている。低誘電率膜を配線間絶縁膜としてそのまま用いると、例えば配線形成の要素工程であるCMP(Chemical Mechanical Polising:化学機械研磨)工程やホトレジストのプラズマアッシング工程で、低誘電率膜が破壊したり変質したりする問題が生じる。そこで低誘電率膜の上に保護絶縁膜を成膜して、低誘電率膜が配線工程を通じて劣化するのを防ぐのが一般的である。
従来から知られている保護絶縁膜は通常、プラズマCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition:プラズマ−化学気相蒸着)法を用いて成膜できる。こうした保護絶縁膜に求められる理想的な特性とは、次の3つである。即ち、(1)比誘電率が低いこと、(2)リーク電流が低いこと、(3)保護絶縁膜の成膜時に下層の低誘電率膜が劣化しないこと、である。前記項目(1)は低誘電率膜の使用と併せて、配線間容量を低減する効果がある。前記項目(2)は配線間リーク電流を減少させ、配線間の電気的信頼性を向上する効果がある。前記項目(3)は低誘電率膜の劣化による低誘電率膜自体の比誘電率の上昇やリーク電流の増加を防ぎ、配線間容量を低減し、かつ配線間リーク電流を減少させる効果がある。
しかしながら、こうした条件を全て満足する保護絶縁膜は存在しないのが現状である。
又、こうした低誘電率膜の劣化を防止するために、低誘電率膜上にSiC系絶縁膜を成膜する方法がある(特許文献1、非特許文献1)。SiC系絶縁膜は酸素や窒素を含まないため、SiC系絶縁膜を成膜する際に酸素ラジカルや窒素ラジカルが発生せず、低誘電率膜の劣化層が形成されない。従って、低誘電率膜の劣化層に起因した配線間電気特性の劣化は生じない。しかしながら、SiC系絶縁膜自体の比誘電率やリーク電流が高いために、結果的に配線間容量の上昇や配線間リーク電流の増加を引き起こす難点がある。
特開2003−152076号公報
プロシーディングス・オブ・インターナショナル・インターコネクト・テクノロジー・コンファレンス(IITC)、p.93−95、2000年
本発明は、配線間容量と配線間のリーク電流が、これまでに比べて低い半導体装置を提供するものである。更には、半導体装置に用いられる低誘電率膜上に保護絶縁膜を形成する際に、前記低誘電率膜の比誘電率上昇とリーク電流増加の問題を回避できるような半導体装置の製造方法を提供するものである。
本願発明の骨子は、低誘電率膜上に、第1の保護絶縁膜として、酸素含有量と窒素含有量が低いSiC保護絶縁膜を形成し、その上に、第2の保護絶縁膜として、酸素含有量が高いSiO系保護絶縁膜を形成した構造を用いるものである。
この方法によれば、低誘電率膜の上にSiC系保護絶縁膜を形成することにより、低誘電率膜が酸素ラジカルや窒素ラジカルが原因で劣化することを防止できる。更に、SiC系保護絶縁膜は酸素ラジカルや窒素ラジカルを遮蔽する効果があるために、その上にSiO系保護絶縁膜を形成する際に発生する酸素ラジカルや窒素ラジカルが低誘電率膜に到達するのを防ぎ、結果として低誘電率膜の劣化を防ぐことができる。
本発明のSiC系保護絶縁膜の酸素量及び窒素量は低いほどよい。なぜなら、酸素量及び窒素量が多いとSiC系保護絶縁膜を成膜中に酸素ラジカル又は窒素ラジカルが低誘電率を劣化させるからである。実用的に低誘電率膜を劣化させないためには、酸素原子濃度及び窒素原子濃度はそれぞれ10%未満であることが望ましい。
又、本発明のSiO系保護絶縁膜の酸素量は高いほどよい。なぜなら、酸素量が多いとSiO系保護絶縁膜の比誘電率及びリーク電流が低減でき、結果としてSiC系保護絶縁膜とSiO系保護絶縁膜を積層した保護絶縁膜全体の比誘電率及びリーク電流を下げることができるからである。
一般的に低誘電率膜を保護するためには、保護絶縁膜全体として一定量の膜厚(20nmから200nm程度)が必要である。第1の保護膜であるSiC系保護絶縁膜と第2の保護膜であるSiO系保護絶縁膜を積層した保護絶縁膜の比誘電率及びリーク電流を低減するには、比誘電率及びリーク電流が高いSiC系保護絶縁膜層をなるべく薄くすることが望ましい。又、比誘電率及びリーク電流が低いSiO系保護絶縁膜層はなるべく厚くすることが望ましい。ただし、SiC系保護絶縁膜を薄くしすぎると酸素ラジカルや窒素ラジカルの遮蔽効果が失われるため、SiC系保護絶縁膜の厚さは実用的には5nm以上30nm以下の膜厚にすることが望ましい。
本発明のSiC系保護絶縁膜の種類は、現在知られている方法で容易に成膜できるという意味で、炭化シリコン(SiC)、炭酸化シリコン膜(SiOC)、炭窒化シリコン(SiCN)の中から選ばれるのが望ましい。又、本発明のSiO系保護絶縁膜の種類は、現在知られている方法で容易に成膜できるという意味で、酸化シリコン(SiO)、酸窒化シリコン(SiON)、炭酸化シリコン(SiOC)の中から選ばれるのが望ましい。
本発明において使用することができる低誘電率膜は、配線間容量を十分に低減するためには比誘電率が3以下であることが望ましい。又材料の強度の面では、低誘電率膜はシリコンと酸素を含むシロキサン膜であることが望ましい。材料の強度の面では、低誘電率膜は芳香族有機ポリマ膜であっても同様に望ましい。又、低誘電率膜がシロキサン膜である場合、無機シロキサン膜に比べて有機シロキサン膜の方が比誘電率を効果的に低減できるため、低誘電率膜はシリコンと酸素と炭素を含む有機シロキサン膜であることが好ましい。更に、低誘電率膜が有機シロキサン膜である場合、化学的安定性の面で終端基がメチル基であることが好ましい。
尚、比誘電率が3以下の低誘電率膜として代表的なものには、有機シロキサン膜、無機シロキサン膜、芳香族有機ポリマ膜等がある。有機シロキサン膜は、主にシリコンと酸素と炭素と水素から構成され、シロキサン骨格とメチル基(−CH)を有する。メチルシロキサン(MSQ)膜、メチル化ハイドロシロキサン(HMSQ)膜、炭素含有酸化シリコン(SiOC)等がその代表例である。無機シロキサン膜は、主にシリコンと酸素と水素を含み、シロキサン骨格と水素基(−H)を有する。ハイドロシロキサン(HSQ)膜がその代表例である。芳香族有機ポリマ膜は、主に炭素と水素から構成され(微量のシリコンや酸素を含む場合もある)、ベンゼン環骨格を有する。ダウケミカル社製SiLK(製品名)、ハネウエル社製FLARE(製品名)、ベンゾシクロブテン(BCB)等がその代表例である。
本発明によれば、低誘電率膜の比誘電率及びリーク電流を上昇させることなく低誘電率膜の上に保護絶縁膜を形成することが出きる。その結果、配線間容量及び配線間リーク電流を効率的に低減することができる。こうした本発明の諸特性は、高集積、高速動作、高信頼の半導体装置の提供に極めて有用である。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1における積層構造の断面図を示す。シリコン基板1の上に低誘電率膜8、SiC系絶縁膜9、SiO系絶縁膜10がこの順番に形成されている。
低誘電率膜8としては、有機シロキサン膜、無機シロキサン膜、芳香族有機ポリマ膜のいずれかを用いた。これらの具体的材料の例としては、例えば、回転塗布法得られるジェイ・エス・アール社製LKD(商品名)(有機シロキサン膜)、日立化成社製HSG(商品名)(有機シロキサン膜)、ハネウエル社製HOSP(商品名)(無機シロキサン膜)、東京応化社製OCD(商品名)(無機シロキサン膜)、ダウケミカル社製SiLK(商品名)(芳香族有機ポリマ膜)、ハネウエル社製FLARE(商品名)(芳香族有機ポリマ膜)、ダウケミカル社製Cyclotene(商品名)(芳香族有機ポリマ膜)、又はCVD法で得られるアプライド・マテリアル社製Black Diamond(商品名)(有機シロキサン膜)、ノベラス社製Coral(商品名)(有機シロキサン膜)、エー・エス・エム社製Aurora(商品名)(有機シロキサン膜)を用いた。低誘電率膜8の膜厚は100nm〜500nmであった。
本発明のSiC系絶縁膜9は、プラズマCVD装置内においてプラズマ重合によって成膜された。主原料ガスとしては、トリメチルシラン(SiH(CH)、テトラメチルシラン(Si(CH)、ジメチルジメトキシシラン((CHSi(OCH)、ヘキサメチルジシロキサン((CHSi)O)のいずれか又は複数が選択された。又、必要に応じて主原料ガスとフォーミングガスを混合した。フォーミングガスとしては、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、アンモニア(NH)、二窒化酸素(NO)、酸素(O)、窒素(N)、水(HO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、メタン(CH)、エタン(C)、エチレン(C)のいずれか又は複数が選択された。そのガス流量が1sccm〜2000sccmの範囲にある。プラズマ条件は、圧力0.1〜10Torr、温度200〜450℃、高周波パワー100〜2000Wであった。上記の全ての条件範囲において、SiC系絶縁膜9の酸素量および窒素量がそれぞれ原子濃度で10%未満になるような条件が選択された。
本発明の保護絶縁膜10も、プラズマCVD装置内においてプラズマ重合によって成膜された。主原料ガスとしては、モノシラン(SiH)、ジメリルシラン(SiH(CH)、トリメチルシラン(SiH(CH)、テトラメチルシラン(Si(CH)、テトラエトキシシラン(Si(OC)、メチルトリメトキシシラン((CH)Si(OCH)、ジメチルジメトキシシラン((CHSi(OCH)、ヘキサメチルジシロキサン((CHSi)O)、テトラメチルシクロテトラシロキサン((CH3)Si)のいずれか又は複数が選択された。そのガス流量が1sccm〜2000sccmの範囲にある。又、必要に応じて主原料ガスとフォーミングガスを混合した。フォーミングガスとしては、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、アンモニア(NH)、二窒化酸素(NO)、酸素(O)、窒素(N)、水(HO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、メタン(CH)、エタン(C)、エチレン(C)のいずれか又は複数が選択された。そのガス流量が1〜2000sccmの範囲にある。プラズマ条件は、圧力0.1〜10Torr、温度200〜450℃、高周波パワー100〜2000Wであった。上記の全ての条件範囲において、SiO系絶縁膜10の酸素量および窒素量がそれぞれ原子濃度で10%以上なるような条件が選択された。
図2及び図3は、各々、図1の積層構造を形成したときの低誘電率膜8の比誘電率、及びリーク電流の変化を測定した結果である。低誘電率膜8としては、厚さ200nmの有機シロキサン膜(日立化成社製HSG、比誘電率2.5、リーク電流5.0×10−10A/cm)を用いた。ここでリーク電流は、有機シロキサン膜に2MV/cmの電界を印加したときの値である。SiC系保護絶縁膜9としては、厚さ10nmのSiC膜(トリメチルシランとヘリウムの混合ガスを用いてプラズマCVD法にて成膜)を用いた。このSiC膜中の酸素濃度及び窒素濃度は、それぞれ原子比率で0%であった。又、SiO系保護絶縁膜10としては、厚さ50nmのSiO膜(テトラエトキシシランと酸素の混合ガスを用いてプラズマCVD法にて成膜)を用いた。このSiO膜中の酸素濃度は原子比率で65%、窒素濃度は原子比率で0%であった。図1のような、SiC系保護絶縁膜9とSiO系保護絶縁膜10をこの順番に低誘電率膜8の上に積層した場合、即ち、この例ではSiO膜/SiC膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造を形成した場合、有機シロキサン膜の比誘電率及びリーク電流はほとんど変化しなかった。又、SiC単層膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造を形成した場合も比誘電率及びリーク電流はほとんど変化しなかった。
一方でSiO単層膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造を形成した場合は、有機シロキサン膜の比誘電率は3.0に上昇し、リーク電流は1.5×10−4A/cmに増加した。上記評価では、保護絶縁膜の総膜厚をそろえる為に、SiC単層膜及びSiO単層膜の厚さはそれぞれ50nmとした。有機シロキサン膜の比誘電率とリーク電流を上昇させないという意味では、SiO/SiC積層及びSiC単層の保護絶縁膜構造が優れていることになる。しかし、SiC膜自体の比誘電率とリーク電流が高いために、保護絶縁膜と有機シロキサン膜を合わせた実効的な比誘電率とリーク電流が最も低いのは、SiO/SiC積層構造の保護絶縁膜を積層した場合になる。
図4及び図5は、次の2種類の各積層構造における膜面に垂直な深さ方向の元素濃度分布をオージェ分析によって調べた結果である。各図において、横軸は膜の表面からの深さ、縦軸は各元素の濃度である。図4はSiO単層膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造、図5はSiO膜/SiC膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造に関するものである。図4の、SiO単層膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造の場合、有機シロキサン膜の表面から50nm程度の範囲に、炭素が減少した劣化層が存在している。これは、SiO単層膜を保護絶縁膜として有機シロキサン膜上に成膜する際に酸素プラズマが発生したことによるものである。この劣化層の存在が有機シロキサン膜の比誘電率を上昇させた原因である。一方、本発明に関する図5の、SiO膜/SiC膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造の場合、有機シロキサン膜に劣化層が存在しないことがわかる。図示はしていないが、SiC単層膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造の場合も同様に、有機シロキサン膜に劣化層は存在しなかった。即ち、SiO膜/SiC膜/有機シロキサン膜/シリコン基板の積層構造においては、SiC膜が酸素プラズマに対する遮蔽膜として機能していることがわかる。上記の例では、SiC膜の膜厚が10nmである例を示したが、SiC膜の膜厚が5nm以上なら酸素プラズマの遮蔽効果があることがわかった。但し、SiC膜の膜厚が厚くなりすぎると、SiC膜自体の比誘電率及びリーク電流が高いため、積層構造全体の比誘電率及びリーク電流が上昇してしまうことがある。従って、実用的にはSiC膜の膜厚は5nm以上30nm以下が望ましい。
以上の結果より、本発明のSiC系保護絶縁膜9とSiO系保護絶縁膜10をこの順番に低誘電率膜8上に成膜する方法は、低誘電率膜8の比誘電率及びリーク電流の上昇を抑制し、且つ保護絶縁膜の比誘電率及びリーク電流も低減できることが理解される。
<実施例2>
本例は、半導体装置の多層配線を銅ダマシン法によって作成した例である。保護絶縁膜は実施例1の方法を用いて作成された。以下、図6〜図14を参照しながら、その製造方法を説明する。各図はいずれも装置の断面図である。
図6に示すように、シリコン基板1の表面に素子分離構造体2、2’に囲まれた不純物拡散層3、3’とゲート電極4から構成されるトランジスタが存在する。更に、このトランジスタを被覆するように第1の層間絶縁膜5が形成されており、上層との電気的導通のために不純物拡散層3、3’にコンタクトプラグ6、6’が接続されている。
尚、ここで、同じ製造工程で形成される部位、例えば、素子分離構造体2、2’、或いは不純物拡散層3、3’などが、複数の個所に対して、最初の工程図において、同じ符号にドットを付した符号で示される。後続の工程では、代表的な個所のみ符号を付す。従って、特段の変更がない限り、符号が付されなくとも、前述の複数の個所はその部位を指すものとする。この符号に関しては、以下の実施例においても、同様である。
第1層配線を以下のようにシングルダマシン法を用いて形成した。エッチングストッパとして厚さ30nmの第2の層間絶縁膜7を成膜した後、厚さ150nmの低誘電率膜8を成膜した。更に、実施例1に示した条件を用いて、低誘電率膜8の上にSiC系絶縁膜9を10nm成膜した。引き続きSiC系絶縁膜9を成膜したプラズマCVD装置と同じ装置を用いて、SiC系絶縁膜9の上にSiO系絶縁膜10を厚さ40nmに成膜した。
次に、図7に示すように、保護絶縁膜10の上にレジストパタンを形成し、ドライエッチングにより第1層配線用溝11、11’、11’’を形成する。この後、レジストパタンを除去した。
続いて、図8に示すように、スパッタリング法を用いてバリアメタル12として窒化タンタルとタンタルの積層膜を合計15nm成膜する。そして、このバリアメタル12上に、スパッタリング法と電解メッキ法を用いて、各方法による膜厚の合計が400nmの銅膜13を第1層配線用溝11、11’11’’内に埋め込んだ。
更に、図9のように、第1層配線用溝11、11’11’’の外の余分な金属膜を、銅膜13、バリアメタル12の順にCMP法によって除去し、SiO系絶縁膜10を露出させることで第1層配線を完成した。
次に、第2層配線を、以下のように層間接続と配線層を同時に形成できるデュアルダマシン法によって形成した。
先ず、露出した銅膜13及びSiO系絶縁膜の上に厚さ30nmのバリア絶縁膜14と300nmの低誘電率膜8をこの順に成膜する。この後、図6に示す方法と同様の方法で、低誘電率膜8の上に10nmのSiC系絶縁膜9と10nmのSiO系絶縁膜10を形成した。この状態が図10である。
続いて、レジストパタン形成とドライエッチング及びレジスト除去を繰り返すことにより、図11に示すように、層間接続用孔15と第2層配線用溝16、16’を形成した。
更に、図12に示すように、図8と同様の方法で、バリアメタル12と銅膜13を層間接続用孔15と第2層配線用溝16内に同時に埋め込んだ。
最後に、図13に示すように、第2層配線用溝16の外の余分な金属膜をCMP法により除去し、第2層配線を完成した。
この後、図14に示すように、第2層配線と同様の工程を繰り返すことによって第3層配線を形成した。第3層配線を構成する各材料層は第2層配線等におけるそれと同様である。
以上の図6〜図14は、配線形成工程の断面図を示すものであるが、立体的構造の理解をより容易にするために、図15に図13の段階での上面図を示す。バリアメタル12と銅膜13から成る第3層配線がSiO系絶縁膜10に囲まれて平行に配置されている。線17は図14の断面図に対応する切断線を示している。尚、第1層配線は第3層配線と平行に、第2層配線は第3層配線と直行して配置されている。従って、上下に隣接する層の配線は互いに直行している。
このような配線形成工程で得られた配線の配線間容量及び配線間リーク電流を実測した結果を図16及び図17に示す。各図の横軸がSiO膜厚とSiC膜厚の比、縦軸はそれぞれ、配線間容量或いは配線間のリーク電流を示す。図16では、SiC系絶縁膜9とSiO系絶縁膜10の膜厚の和を一定(50nm)に保ちながら、それぞれの膜厚を可変にした際のデータをプロットしてある。図16及び図17に例示した特性により、5nm以上30nm以下の膜厚のSiO系絶縁膜9の上にSiO系絶縁膜10を積層した場合、効果的に配線間容量と配線間リーク電流を低減できることが確認できた。
<実施例3>
半導体装置の多層配線をアルミニウム合金のドライエッチにより作成する例を示す。保護絶縁膜は実施例1の方法を用いて作成した。以下、図18〜図26を参照しながら、実施例3を説明する。
図18に示すように、シリコン基板1上に素子分離構造体2、2’、不純物拡散層3、3’、ゲート電極4、第1の層間絶縁膜5、コンタクトプラグ6、6’が形成されている。この上に、30nmのバリアメタル12、250nmのアルミニウム合金膜19、30nmのバリアメタル膜12を、この順にスパッタリング法で形成した。バリアメタル膜12としては、窒化チタン膜を用いた。これらの金属膜をレジストパタンとドライエッチングを用いて加工後、レジストを除去して第1層配線を形成した。続いて、第1層配線を被覆するように、第3の層間絶縁膜18を50nm、低誘電率膜8を400nm成膜した。更に、実施例1に示した条件を用いて、低誘電率膜8の上にSiC系絶縁膜9を20nm成膜した。引き続き、SiC系絶縁膜9を成膜したプラズマCVD装置と同じ装置を用いて、SiC系絶縁膜9の上にSiO系絶縁膜10を600nm成膜した。その後、CMP法によって300nm相当のSiO系絶縁膜10を削り取り、平坦化を行った。
次に、図19に示すように、レジストパタンとドライエッチングを用いて、所望の開孔を形成し、この後、レジストを除去して層間接続用孔15を形成した。
続いて、図20に示すように、窒化チタン膜からなるバリアメタル12を30nm、CVD法でタングステン膜20を300nm、それぞれ成膜して層間接続用孔15を埋め込んだ。
この後、図21のように、層間接続用孔15の外の余分な金属膜をCMP法により除去した。
第2層配線以降の工程は、第1層配線を形成した工程と同様である。すなわち図22のように、バリアメタル12とアルミニウム合金膜19からなる第2層配線の上に、第3の絶縁膜18、低誘電率膜8、SiC系絶縁膜9、SiO系絶縁膜10をこの順に形成した。
図23のように層間接続用孔15、15’を形成する。その後、バリアメタル12とタングステン膜20を成膜(図24)後、層間接続用孔15の外の余分な金属膜を除去した(図25)。
更に、図26のように、バリアメタル12とアルミニウム合金膜19からなる第3層配線を形成した。
以上、図18〜図26は、配線形成工程の断面図を示すものであるが、立体的構造の理解をより容易にするために、図27に図26の段階の上面図を示す。バリアメタル12から成る第3層配線がSiO系絶縁膜10に囲まれて互いに平行に配置されている。線21は図26の断面図に対応する切断線を示している。尚、第1層配線は第3層配線と平行に、第2層配線は第3層配線と直行して配置されており、従って、上下に隣接する層の配線は互いに直行している。
このような配線形成工程で得られた配線の配線間容量及び配線間リーク電流を実測した。その結果、実施例2の場合と同様に、5nm以上30nm以下の膜厚のSiO系絶縁膜9の上にSiO系絶縁膜10を積層した場合、効果的に配線間容量と配線間リーク電流を低減できることが確認できた。
<本発明とこれまでの技術の比較検討>
従来から知られている低誘電率膜用の保護絶縁膜の代表例を表1にまとめる。これらの保護絶縁膜は通常、プラズマCVD(化学気相蒸着)法を用いて成膜できる。前述したように、保護絶縁膜に求められる理想的な特性とは、(1)比誘電率が低いこと、(2)リーク電流が低いこと、(3)保護絶縁膜の成膜時に下層の低誘電率膜が劣化しないこと、である。
Figure 2005183766
しかしながら表1にまとめたように、上記(1)〜(3)の条件を全て満足する保護絶縁膜は存在しない。例えばSiO膜は(1)と(2)を満たすが、下層の低誘電率膜の劣化を引き起こすため(3)を満たさない。下層の低誘電率膜が劣化する原因は、次のとおりである。一般にSiO膜をプラズマCVD法で成膜するには、モノシラン(SiH)と一酸化二窒素(NO)の組み合わせ、又はテトラエトキシシラン(Si(OC)と酸素(O)の組み合わせを原料ガスとする。したがって、成膜時に発生する酸素ラジカルが下層の低誘電率膜に照射される。酸素ラジカルが照射されると、低誘電率膜が有機シロキサン膜や無機シロキサン膜であった場合、膜中のメチル基や水素基が酸化されて水酸基(−OH)に変わる。又低誘電率膜が芳香族有機ポリマ膜であった場合、ベンゼン環骨格が酸化によって破壊する。このような低誘電率膜の構造変化によって、低誘電率膜の比誘電率上昇やリーク電流増加が起こる。これが低誘電率膜の劣化の原因である。こうした劣化は、保護絶縁膜の成膜時に酸素ラジカルでなく窒素ラジカルが発生するような場合でも同様に起こる。トリメチルシラン(SiH(CH)とアンモニア(NH)とヘリウム(He)の組み合わせを原料ガスとするSiCN膜や、モノシラン(SiH)と窒素(N)とアンモニア(NH)の組み合わせを原料ガスとするSiN膜を低誘電率膜上にプラズマCVD法で成膜する場合は、窒素ラジカルが低誘電率膜を劣化させる。したがって、SiCN膜やSiN膜は前記項目(1)〜(3)のいずれも満たさない。
一方、SiC膜はトリメチルシラン(SiH(CH)とヘリウム(He)の組み合わせを原料ガスとし、酸素ラジカルや窒素ラジカルによって下層の低誘電率膜を劣化する心配がないため(3)を満たす。しかしながらSiO膜と比較すると、比誘電率とリーク電流がともに高いために前記項目(1)と(2)は満足しない。
以上のような低誘電率膜の劣化が実際のダマシン銅配線を形成する工程で起こる様子を、保護絶縁膜がSiO膜である場合を例に取って説明する。先ず、図28のように、半導体素子と配線を含む基板22の上に第2の層間絶縁膜7を成膜した後、低誘電率膜8を成膜する。低誘電率膜8の成膜は、回転塗布法又はCVD(化学気相蒸着)法にて行うのが一般的である。続いて、図29のように、低誘電率膜8の上に膜厚が数十nm程度のSiO系絶縁膜10を成膜する。SiO系絶縁膜10の成膜時に酸素ラジカルが発生することから、低誘電率膜の劣化層23が形成される。引き続き、保護絶縁膜10の上にレジストマスク又はハードマスク(図示はせず)を形成した後、図30のように第1層配線用溝11、11’をドライエッチングで形成する。次いで、レジストマスク又はハードマスクを除去後、図31のように、バリアメタル膜12として窒化チタン膜や窒化タンタル膜を薄く形成し、更に銅膜13を形成する。その後、図32のようにCMPで第1層配線用溝11、11’の外の金属を除去し、配線や層間接続等の導電部を形成する。最後にバリア絶縁膜14、及び低誘電率膜8を成膜する(図33)。
これらの手順によって得られる半導体装置では、比誘電率やリーク電流が高い低誘電率膜の劣化層23が配線間に存在するために配線間容量が上昇し、更に配線間リーク電流が増加するので電気的な信頼性が低下してしまう。このような配線間電気特性の劣化は、SiO系絶縁膜10を酸素や窒素を含む他の保護絶縁膜に変更した場合も同様に起こる。酸素や窒素を含む他の保護絶縁膜とは、例えばSiON膜、SiOC膜、SiCN膜、SiN膜等である。
こうした低誘電率膜の劣化を防止するために、図34のように低誘電率膜8上にSiC系絶縁膜9を成膜する方法がある。SiC系絶縁膜9は酸素や窒素を含まないため、SiC系絶縁膜9を成膜する際に酸素ラジカルや窒素ラジカルが発生せず、図31に示されるような低誘電率膜の劣化層23が形成されない。従って、低誘電率膜の劣化層23に起因した配線間電気特性の劣化は生じない。しかしながら、SiC系絶縁膜9自体の比誘電率やリーク電流が高いために、結果的に配線間容量の上昇や配線間リーク電流の増加を引き起こす。
以下、本発明の主な諸実施の形態を列挙すれば、次の通りである。
(1)半導体素子と配線を含む基板と、この基板上に形成された比誘電率が3以下の低誘電率膜と、前記低誘電率膜の上に形成された酸素原子濃度及び窒素原子濃度がそれぞれ10%未満の第1の保護絶縁膜と、前記第1の保護絶縁膜の上に形成された酸素原子濃度が10%以上の第2の保護絶縁膜と、前記低誘電率膜と第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜から成る積層構造に形成された溝あるいは孔と、前記溝あるいは孔に埋め込まれた金属膜と、前記金属膜と第2の保護絶縁膜の上に形成されたバリア絶縁膜とを、少なくとも有することを特徴とする半導体装置。
(2)前記低誘電率膜は、シリコン、酸素を含む低誘電率膜、シリコン、酸素、炭素を含む低誘電率膜、及びシリコン、酸素、炭素を含み且つメチル基を含む低誘電率膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする前記項目(1)に記載の半導体装置。
(3)前記低誘電率膜は、芳香族有機ポリマ膜であることを特徴とする前記項目(1)に記載の半導体装置。
(4)前記第1の保護絶縁膜は、炭化シリコン膜、炭酸化シリコン膜、及び炭窒化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であり、且つ前記第2の保護絶縁膜は、酸化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭酸化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする前記項目(1)に記載の半導体装置。
(5)前記第1の保護絶縁膜の膜厚が5nm以上30nm以下であることを特徴とする前記項目(1)に記載の半導体装置。
(6)半導体素子と配線を含む基板上に、比誘電率が3以下の低誘電率膜を形成する工程と、前記低誘電率膜の上に酸素原子濃度及び窒素原子濃度がそれぞれ10%未満の第1の炭化シリコン系保護絶縁膜を形成する工程と、前記第1の保護絶縁膜の上に酸素原子濃度が10%以上の第2の酸化シリコン系保護絶縁膜を形成する工程と、前記低誘電率膜と第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜から成る積層構造に溝あるいは孔を形成する工程と、前記溝あるいは孔が埋め込まれるように金属膜を形成する工程と、前記溝の外あるいは孔の外の前記金属膜を化学機械研磨法で除去して第2の保護絶縁膜を露出させる工程と、前期金属膜と第2の保護絶縁膜の上にバリア絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(7)前記低誘電率膜は、シリコン、酸素を含む低誘電率膜、シリコン、酸素、炭素を含む低誘電率膜、及びシリコン、酸素、炭素を含み、かつメチル基を含む低誘電率膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする前記項目(6)に記載の半導体装置の製造方法。
(8)前記低誘電率膜は、芳香族有機ポリマ膜であることを特徴とする前記項目(6)に記載の半導体装置の製造方法。
(9)前記第1の保護絶縁膜は、炭化シリコン膜、炭酸化シリコン膜、及び炭窒化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であり、且つ前記第2の保護絶縁膜は、酸化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭酸化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする前記項目(6)に記載の半導体装置の製造方法。
(10)半導体素子と配線を含む基板上に形成された金属膜をドライエッチングして配線を形成する工程と、前記配線の上に比誘電率が3以下の低誘電率膜を形成する工程と、前記低誘電率膜の上に酸素原子濃度及び窒素原子濃度が10%未満の第1の保護絶縁膜を形成する工程と、第1の保護絶縁膜の上に酸素原子濃度が10%以上の第2の保護絶縁膜を形成する工程と、前記第2の保護絶縁膜を化学機械研磨法で平坦化する工程と、前記低誘電率膜と第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜から成る積層構造に前記配線の表面が露出する孔を形成する工程と、前記孔に金属膜を埋め込む工程と、前記孔の外の金属膜を化学機械研磨法で除去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
図1は、本発明の実施例1における積層構造を説明する断面図である。 図2は、本発明の実施例1における保護膜の種類と有機物膜との比誘電率の関係の例を示す図である。 図3は、本発明の実施例1における保護膜の種類と有機物膜とのリーク電流の関係の例を示す図である。 図4は、SiO膜を保護絶縁膜に用いた場合の膜厚方向の元素濃度分布を示すグラフである。 図5は、本発明の実施例1における保護絶縁膜の膜厚方向の元素濃度分布を示すグラフである。 図6は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図7は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図8は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図9は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図10は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図11は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図12は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図13は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図14は、本発明の実施例2における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図15は、本発明の実施例2における装置の上面図の例である。 図16は、本発明の実施例2における保護絶縁膜の厚さと配線容量との関係の例を示す図である。 図17は、本発明の実施例2における保護絶縁膜の厚さと配線間リーク電流との関係の例を示す図である。 図18は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図19は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図20は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図21は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図22は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図23は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図24は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図25は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図26は、本発明の実施例3における配線形成工程を工程順に説明する要部断面図である。 図27は、本発明の実施例3における装置の上面図の例である。 図28は、従来の第1の配線形成工程例を説明する要部断面図である。 図29は、従来の第1の配線形成工程例において、低誘電率膜に劣化層が形成される状態を説明する要部断面図である。 図30は、従来の第1の配線形成工程例を説明する要部断面図である。 図31は、従来の第2の配線形成工程例を説明する要部断面図である。 図32は、従来の第2の配線形成工程例において、低誘電率膜に劣化層が形成される状態を説明する要部断面図である。 図33は、従来の第2の配線形成工程例を説明する要部断面図である。 図34は、従来の第3の配線形成工程例を説明する要部断面図である。
符号の説明
1:シリコン基板、2、2’:素子分離構造体、3、3’:不純物拡散層、4:ゲート電極、5:第1の層間絶縁膜、6、6’:コンタクトプラグ、7:第2の層間絶縁膜、8:低誘電率膜、9:SiC系絶縁膜、10:SiO系絶縁膜、11、11’、11’’:第1層配線用溝、12:バリアメタル、13:銅膜、14:バリア絶縁膜、15:層間接続用孔、16、16’:第2層配線用溝、17:図10(b)の断面図に対応する切断線、18:第3の層間絶縁膜、19:アルミニウム合金膜、20:タングステン膜、21:図17の断面図に対応する切断線、22:半導体素子と配線を含む基板、23:低誘電率膜の劣化層。

Claims (10)

  1. 半導体素子と配線を含む基板と、この基板上に形成された比誘電率が3以下の低誘電率膜と、前記低誘電率膜の上に形成された酸素原子濃度及び窒素原子濃度がそれぞれ10%未満の第1の保護絶縁膜と、前記第1の保護絶縁膜の上に形成された酸素原子濃度が10%以上の第2の保護絶縁膜と、前記低誘電率膜と第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜から成る積層構造に形成された溝あるいは孔と、前記溝あるいは孔に埋め込まれた金属膜と、前記金属膜と第2の保護絶縁膜の上に形成されたバリア絶縁膜とを、少なくとも有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記低誘電率膜は、シリコン、酸素を含む低誘電率膜、シリコン、酸素、炭素を含む低誘電率膜、及びシリコン、酸素、炭素を含み且つメチル基を含む低誘電率膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記低誘電率膜は、芳香族有機ポリマ膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の保護絶縁膜は、炭化シリコン膜、炭酸化シリコン膜、及び炭窒化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であり、且つ前記第2の保護絶縁膜は、酸化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭酸化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の保護絶縁膜の膜厚が5nm以上30nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 半導体素子と配線を含む基板上に、比誘電率が3以下の低誘電率膜を形成する工程と、前記低誘電率膜の上に酸素原子濃度及び窒素原子濃度がそれぞれ10%未満の第1の炭化シリコン系保護絶縁膜を形成する工程と、前記第1の保護絶縁膜の上に酸素原子濃度が10%以上の第2の酸化シリコン系保護絶縁膜を形成する工程と、前記低誘電率膜と第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜から成る積層構造に溝あるいは孔を形成する工程と、前記溝あるいは孔が埋め込まれるように金属膜を形成する工程と、前記溝の外あるいは孔の外の前記金属膜を化学機械研磨法で除去して第2の保護絶縁膜を露出させる工程と、前期金属膜と第2の保護絶縁膜の上にバリア絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記低誘電率膜は、シリコン、酸素を含む低誘電率膜、シリコン、酸素、炭素を含む低誘電率膜、及びシリコン、酸素、炭素を含み、かつメチル基を含む低誘電率膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記低誘電率膜は、芳香族有機ポリマ膜であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の保護絶縁膜は、炭化シリコン膜、炭酸化シリコン膜、及び炭窒化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であり、且つ前記第2の保護絶縁膜は、酸化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、炭酸化シリコン膜の群から選ばれた少なくとも一者であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 半導体素子と配線を含む基板上に形成された金属膜をドライエッチングして配線を形成する工程と、前記配線の上に比誘電率が3以下の低誘電率膜を形成する工程と、前記低誘電率膜の上に酸素原子濃度及び窒素原子濃度が10%未満の第1の保護絶縁膜を形成する工程と、第1の保護絶縁膜の上に酸素原子濃度が10%以上の第2の保護絶縁膜を形成する工程と、前記第2の保護絶縁膜を化学機械研磨法で平坦化する工程と、前記低誘電率膜と第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜から成る積層構造に前記配線の表面が露出する孔を形成する工程と、前記孔に金属膜を埋め込む工程と、前記孔の外の金属膜を化学機械研磨法で除去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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