JP2005177938A - ベベルギヤカッタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 歯形創成のランニングコストを安価に抑えることができるベベルギヤカッタを提供する。
【解決手段】 回転軸心を備えたカッタ本体(2)と、カッタ本体の周方向に所定の間隔を存して配置される複数のブレード(10,20,30,40)とを含んだベベルギヤカッタ(1)であって、ブレードは、歯車の歯溝や歯底を加工する刃部(16,26,36,46)と、刃部が着脱自在に取り付けられる取付凹部(13,23,33,43)とを含むよう構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転軸心を備えたカッタ本体(2)と、カッタ本体の周方向に所定の間隔を存して配置される複数のブレード(10,20,30,40)とを含んだベベルギヤカッタ(1)であって、ブレードは、歯車の歯溝や歯底を加工する刃部(16,26,36,46)と、刃部が着脱自在に取り付けられる取付凹部(13,23,33,43)とを含むよう構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ベベルギヤカッタに係り、詳しくは、曲がり歯傘歯車などの加工に適用されて好適なベベルギヤカッタに関する。
歯車は、駆動部から受けるエネルギを被動部に伝達する機構であり、駆動部側の軸と被動部側の軸との位置関係によって選択される。例えば、交差する軸には曲がり歯傘歯車が適している。この曲がり歯傘歯車は直ぐ歯傘歯車に比して高強度、且つ、スムーズな回転を達成できる。
このような歯車の加工にはベベルギヤカッタを用いることが知られている。このカッタには、カッタ本体の外周に、回転軸心から径方向で遠い側(外側)の歯溝を加工する外刃、回転軸心に径方向で近い側(内側)の歯溝を加工する内刃の他、各歯溝を結ぶ歯底を加工する底刃に分けて配置されている。
このような歯車の加工にはベベルギヤカッタを用いることが知られている。このカッタには、カッタ本体の外周に、回転軸心から径方向で遠い側(外側)の歯溝を加工する外刃、回転軸心に径方向で近い側(内側)の歯溝を加工する内刃の他、各歯溝を結ぶ歯底を加工する底刃に分けて配置されている。
具体的には、外刃が形成される外刃ブレード、内刃が形成される内刃ブレード、及び底刃が形成される底刃ブレードを1組とし、複数組のブレードがカッタ本体の周方向に所定の間隔を存して配置されている。
そして、これらの各ブレードは各刃の部分と一体的に構成され、カッタ本体にボルト固定されており、各刃の部分がブレード自体を研磨して形成されるベベルギヤカッタ(特許文献1)や、各刃の部分に硬質被膜コーティングを施すことでカッタの工具寿命を向上させたベベルギヤカッタが知られている(特許文献2)。
実願昭57−159122号(実開昭59−62924号)のマイクロフィルム(第13頁、第4図〜第7図等)
特開2001−353622号公報(段落番号0017、図1等)
そして、これらの各ブレードは各刃の部分と一体的に構成され、カッタ本体にボルト固定されており、各刃の部分がブレード自体を研磨して形成されるベベルギヤカッタ(特許文献1)や、各刃の部分に硬質被膜コーティングを施すことでカッタの工具寿命を向上させたベベルギヤカッタが知られている(特許文献2)。
ところで、前記従来技術の各ブレードは高速度鋼(ハイス)で形成されている。これは歯形の創成を可能とし、且つ、ダイヤモンド、CBNや超硬合金などの各種工具材料よりも安価に構成させるためである。
しかし、カッタ本体には複数組のブレードが必要であることを鑑みれば、前記従来技術の如くハイス製の刃とブレードとを一体型で構成させると、刃の交換時期にはブレード全体の交換が必要になり、ランニングコストが高価になってしまうとの問題がある。
しかし、カッタ本体には複数組のブレードが必要であることを鑑みれば、前記従来技術の如くハイス製の刃とブレードとを一体型で構成させると、刃の交換時期にはブレード全体の交換が必要になり、ランニングコストが高価になってしまうとの問題がある。
また、ハイスは超硬合金などに比して軟らかい性質を有している。換言すれば、この一体型のブレードでは工具の耐久性を考慮した上で切削速度を設定しなければならない。つまり、ハイスでは切削速度の適用範囲が約20〜150m/minと遅く、これでは加工能率を上げることができないとの問題が生ずる。更に、ハイス製の刃を用いた切削には水溶性の切削油剤が別途必要になり、これもランニングコストが高価になるとの問題に繋がる。
このように、前記従来技術では、歯車の加工に要するランニングコストの点については依然として課題が残されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、歯形創成のランニングコストを安価に抑えることができるベベルギヤカッタを提供することを目的とする。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、歯形創成のランニングコストを安価に抑えることができるベベルギヤカッタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載のベベルギヤカッタは、回転軸心を備えたカッタ本体と、カッタ本体の周方向に所定の間隔を存して配置される複数のブレードとを含んだベベルギヤカッタであって、ブレードは、歯形の歯溝や歯底を加工する刃部と、刃部が着脱自在に取り付けられる取付凹部とを含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、刃部は、カッタ本体の径方向で取付凹部に取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、刃部は、カッタ本体の径方向で取付凹部に取り付けられていることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、刃部は、超硬合金で構成されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明では、歯形の歯底のうち、歯底の一側を加工する刃部と歯底の他側を加工する刃部とが別個独立して構成されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明では、歯形の歯底のうち、歯底の一側を加工する刃部と歯底の他側を加工する刃部とが別個独立して構成されていることを特徴としている。
したがって、請求項1記載の本発明のベベルギヤカッタによれば、ベベルギヤカッタの各ブレードには着脱自在の刃部が構成されているので、刃部だけを交換すればブレード自体の交換は不要となり、歯車の加工に要するランニングコストを安価に抑えることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、刃部が、カッタ本体の周方向ではなく、カッタ本体の径方向で取付凹部に取り付け可能に構成されているので、刃部の交換作業が容易になって作業効率の向上を図ることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、刃部が、カッタ本体の周方向ではなく、カッタ本体の径方向で取付凹部に取り付け可能に構成されているので、刃部の交換作業が容易になって作業効率の向上を図ることができる。
更に、請求項3記載の発明によれば、超硬合金製の刃部を用いれば切削速度を大きく設定することが可能になり、従来に比して加工能率の向上を達成できるし、また、切削油剤が不要となり、ランニングコストをより一層安価に抑えることができる。
更にまた、請求項4記載の発明によれば、歯車の歯底を分割して加工すれば、この歯底を加工する刃部の負担が従来に比して軽減され、工具寿命を延ばすことができる。更に、歯底と歯溝との境界部分の加工精度を向上させることも可能となる。
更にまた、請求項4記載の発明によれば、歯車の歯底を分割して加工すれば、この歯底を加工する刃部の負担が従来に比して軽減され、工具寿命を延ばすことができる。更に、歯底と歯溝との境界部分の加工精度を向上させることも可能となる。
以下、図面により本発明の実施形態について説明する。
本実施形態のベベルギヤカッタは図1及び図2に示されており、当該カッタ1は曲がり歯傘歯車やハイポイド歯車などの湾曲した歯面を有する曲がり歯の歯形創成に用いられる。
このカッタ1は回転軸心Oを備えた円形のカッタ本体2を有し、このカッタ本体2は内周面4及び外周面6を備えている。内周面4の近傍の適宜位置には、4つのカッタ固定孔8が所定の間隔を存して配置されており、このカッタ固定孔8は本体正面3から本体背面5に向けて小径となる段付孔に形成されている。
本実施形態のベベルギヤカッタは図1及び図2に示されており、当該カッタ1は曲がり歯傘歯車やハイポイド歯車などの湾曲した歯面を有する曲がり歯の歯形創成に用いられる。
このカッタ1は回転軸心Oを備えた円形のカッタ本体2を有し、このカッタ本体2は内周面4及び外周面6を備えている。内周面4の近傍の適宜位置には、4つのカッタ固定孔8が所定の間隔を存して配置されており、このカッタ固定孔8は本体正面3から本体背面5に向けて小径となる段付孔に形成されている。
一方、外周面6には複数のブレードが配置されている。具体的には、4つのブレード10,20,30,40が1組として構成されており、本実施形態のカッタ本体2には6組からなる合計24本のブレードが所定の等間隔を存して配置されている。これらの各ブレード10,20,30,40は歯形の歯溝や歯形の歯底を分担して切削する。また、各ブレード10,20,30,40は回転軸心Oを通る回転軸に平行な方向に配置される。更に、各ブレード10,20,30,40の先端側の適宜位置にはチップ(刃部)16,26,36,46が1つずつ備えられている。一方、各ブレード10,20,30,40はブレード固定ボルト51を外周面6から回転軸心Oに向けて挿通することにより、それぞれカッタ本体2に固定される。
そして、上記ブレード10,20,30,40を取り付けたカッタ1は、本体背面5を図示しない歯車加工装置に向け、内周面4を該歯車加工装置の主軸に係合させるとともに、ボルトを各カッタ固定孔8に挿通させることで前記歯車加工装置に固定される。この歯車加工装置の主軸は回転軸心Oを通る回転軸と同軸上に構成されている。一方、被削材(ワーク)は前記歯車加工装置のワーク軸に取り付けられる。このワーク軸と前記主軸とは所定の角度を持って交差して配置される。
ここで、カッタ1を回転方向Tにて回転させ、このカッタ1に向けてワークを前進させると、チップ16,26,36,46がワークに接し、曲がり歯の切削が行われる。そして、所望のワーク送り量に達した場合にはワークを後退させる。次いで、ワーク軸を1ピッチ分回転させた後に、カッタ1に向けてワークを再び前進させると、隣の曲がり歯の切削が行われる。以降、所望の歯形が創成されるまで、この作業を繰り返す。
上記チップ16は、ブレード10に取り付けられており、歯形の歯底のうち、内側(一側)の歯底を加工する刃部である。この内側の歯底とはカッタ本体2の回転軸心Oに径方向で近い側に位置する歯底部分である。また、チップ26は、ブレード20に取り付けられており、歯形の歯溝のうち、内側の歯溝を加工する刃部である。この内側の歯溝とは回転軸心Oに径方向で近い側に位置する歯溝部分である。
更に、チップ36はブレード30に取り付けられる。このチップ36は、歯形の歯底のうち、外側(他側)の歯底を加工する刃部である。この外側の歯底とは回転軸心Oから径方向で遠い側に位置する歯底部分である。また、チップ46は、ブレード40に取り付けられており、歯形の歯溝のうち、外側の歯溝を加工する刃部である。この外側の歯溝とは回転軸心Oから径方向で遠い側に位置する歯溝部分である。このように、本実施形態のチップは、特に歯底の加工を担う底刃が内側の底刃(底内刃)と外側の底刃(底外刃)とに分割して構成されている。そして、曲がり歯の歯形は、内側の歯底、内側の歯溝、外側の歯底、外側の歯溝の順に加工される。
ブレード10の詳細は図3に示されている。このブレード10は内側の歯底の加工を担当する底内刃用ブレードである。当該ブレード10は炭素鋼製のホルダ11に超硬合金製の底内刃付チップ16を載置して構成されている。
このホルダ11は、カッタ本体2の回転軸心Oを通る回転軸に沿って延設され、その長手方向の適宜位置にはブレード固定ボルト51に挿通される挿通孔12が備えられている。また、ホルダ11の先端側には回転軸心O及び回転方向Tに向けて開口するチップ取付凹部(取付凹部)13が形成されている。このチップ取付凹部13は、チップ16の背面に当接する背面支持部14Bと、チップ16の下面に当接する下面支持部14Uと、チップ16の側面に当接する側面支持部14Sとから構成されている。更に、背面支持部14Bの略中央部分にはクランプねじ52に螺合される螺合孔15が穿設されている。
このホルダ11は、カッタ本体2の回転軸心Oを通る回転軸に沿って延設され、その長手方向の適宜位置にはブレード固定ボルト51に挿通される挿通孔12が備えられている。また、ホルダ11の先端側には回転軸心O及び回転方向Tに向けて開口するチップ取付凹部(取付凹部)13が形成されている。このチップ取付凹部13は、チップ16の背面に当接する背面支持部14Bと、チップ16の下面に当接する下面支持部14Uと、チップ16の側面に当接する側面支持部14Sとから構成されている。更に、背面支持部14Bの略中央部分にはクランプねじ52に螺合される螺合孔15が穿設されている。
このチップ16は略平板状に形成され、その平板面部18Pの略中央部分にはクランプねじ52を受容する受容孔17が形成されている。また、平板面部18Pに上下方向で連なるコーナー部分には底内刃稜19が形成され、更に、平板面部18Pに左右方向で連なる略平行四辺形状の部分にはワーク正面18Fが形成されている。なお、チップ16にはTi(Al)Nコーティング処理が施されている。
更にまた、本実施形態のチップ16は回転対称性を有して形成されている。つまり、同図(a)に示したチップ16の配置からクランプねじ52を外し、底内刃稜19を下面支持部14Uに近付け、且つ、平板面部18Pを背面支持部14Bに当接させると、重心に対して底内刃稜19の反対側に位置する部分が刃稜となるように構成されている。
そして、チップ16には、ワーク正面18Fに対峙する方向からではなく、カッタ本体2の径方向、換言すれば、カッタ本体2の回転方向Tの法線方向からクランプねじ52が受容孔17に挿通され、このクランプねじ52の脱着により、チップ16はチップ取付凹部13に着脱自在に取り付けられる。
そして、チップ16には、ワーク正面18Fに対峙する方向からではなく、カッタ本体2の径方向、換言すれば、カッタ本体2の回転方向Tの法線方向からクランプねじ52が受容孔17に挿通され、このクランプねじ52の脱着により、チップ16はチップ取付凹部13に着脱自在に取り付けられる。
次に、ブレード20の詳細は図4に示されている。このブレード20は内側の歯溝の加工を担当する内刃用ブレードである。当該ブレード20も炭素鋼製のホルダ21に超硬合金製の内刃付チップ26を載置して構成されている。
このホルダ21もまた、その長手方向の適宜位置にはブレード固定ボルト51に挿通される挿通孔22が備えられ、ホルダ21の先端側には回転軸心O及び回転方向Tに向けて開口するチップ取付凹部(取付凹部)23が形成されている。このチップ取付凹部23もまた、背面支持部24B、下面支持部24U及び側面支持部24Sから構成され、これらはチップ26の各面に当接している。背面支持部24Bの略中央部分にはクランプねじ52に螺合される螺合孔25が穿設されている。
このホルダ21もまた、その長手方向の適宜位置にはブレード固定ボルト51に挿通される挿通孔22が備えられ、ホルダ21の先端側には回転軸心O及び回転方向Tに向けて開口するチップ取付凹部(取付凹部)23が形成されている。このチップ取付凹部23もまた、背面支持部24B、下面支持部24U及び側面支持部24Sから構成され、これらはチップ26の各面に当接している。背面支持部24Bの略中央部分にはクランプねじ52に螺合される螺合孔25が穿設されている。
このチップ26もまたTi(Al)Nコーティング処理が施されており、略平板状に形成され、その平板面部28Pの略中央部分にはクランプねじ52を受容する受容孔27が形成されている。また、平板面部28Pに上下方向で連なるコーナー部分には内刃稜29が形成され、平板面部28Pに左右方向で連なる略平行四辺形状の部分にはワーク正面28Fが形成されている。
更に、本実施形態のチップ26も回転対称性を有して形成されている。つまり、同図(a)に示した位置から内刃稜29を下面支持部24Uに近付けると、平板面部28Pを介して内刃稜29の反対側に位置する部分が刃稜となり、次いで、平板面部28Pを背面支持部24Bに当接させると、平板面部28Pの反対側に位置する部分が表側に現れ、重心に対して内刃稜29の反対側に位置する部分が刃稜となる。一方、同図(a)に示した位置から平板面部28Pを背面支持部24Bに当接させると、内刃稜29の隣接コーナー部分が刃稜となるように構成されている。よって、チップ26には4つの内刃稜29が形成されている。なお、このチップ26を備えたブレード20の全長L2は、上記チップ16を備えたブレード10の全長L1よりも短く構成されている。
そして、カッタ本体2の回転方向Tの法線方向からクランプねじ52が挿通され、このクランプねじ52の脱着することにより、チップ26はチップ取付凹部23に着脱自在に取り付けられる。
また、ブレード30の詳細は図5に示されている。このブレード30は外側の歯底の加工を担当する底外刃用ブレードである。当該ブレード30も炭素鋼製のホルダ31に超硬合金製の底外刃付チップ36を載置して構成されている。
また、ブレード30の詳細は図5に示されている。このブレード30は外側の歯底の加工を担当する底外刃用ブレードである。当該ブレード30も炭素鋼製のホルダ31に超硬合金製の底外刃付チップ36を載置して構成されている。
このホルダ31にも、その長手方向の適宜位置にはブレード固定ボルト51に挿通される挿通孔32が備えられ、ホルダ31の先端側には回転軸心Oとは反対側及び回転方向Tに向けて開口するチップ取付凹部(取付凹部)33が形成されている。このチップ取付凹部33は、背面支持部34B、下面支持部34U及び側面支持部34Sから構成され、これらはチップ36の各面に当接している。なお、背面支持部34Bの略中央部分にはクランプねじ52に螺合される螺合孔35が穿設されている。
このチップ36にもTi(Al)Nコーティング処理が施されており、略平板状に形成され、その平板面部38Pの略中央部分にはクランプねじ52を受容する受容孔37が形成されている。また、平板面部38Pに上下方向で連なるコーナー部分には底外刃稜39が形成され、平板面部38Pに左右方向で連なる略平行四辺形状の部分にはワーク正面38Fが形成されている。
本実施形態のチップ36の回転対称性については、同図(a)に示した位置から底外刃稜39を下面支持部34Uに近付け、且つ、平板面部38Pを背面支持部34Bに当接させると、重心に対して底外刃稜39の反対側に位置する部分が刃稜となる。なお、このチップ36を備えたブレード30の全長L3は、上記チップ16を備えたブレード10の全長L1と同等に構成されている。
そして、チップ36には、カッタ本体2の回転方向Tの法線方向からクランプねじ52が挿通され、このクランプねじ52の脱着により、チップ36はチップ取付凹部33に着脱自在に取り付けられる。
更に、ブレード40の詳細は図6に示されている。このブレード40は外側の歯溝の加工を担当する外刃用ブレードである。当該ブレード40も炭素鋼製のホルダ41に超硬合金製の外刃付チップ46を載置して構成されている。
更に、ブレード40の詳細は図6に示されている。このブレード40は外側の歯溝の加工を担当する外刃用ブレードである。当該ブレード40も炭素鋼製のホルダ41に超硬合金製の外刃付チップ46を載置して構成されている。
このホルダ41にもまた、その長手方向の適宜位置にはブレード固定ボルト51に挿通される挿通孔42が備えられ、ホルダ41の先端側には回転軸心Oとは反対側及び回転方向Tに向けて開口するチップ取付凹部(取付凹部)43が形成されている。このチップ取付凹部43は、背面支持部44B、下面支持部44U及び側面支持部44Sから構成されており、これらはチップ46の各面に当接している。なお、背面支持部44Bの略中央部分にはクランプねじ52に螺合される螺合孔45が穿設されている。
このチップ46にもTi(Al)Nコーティング処理が施されている。そして、チップ46は略平板状に形成され、その平板面部48Pの略中央部分にはクランプねじ52を受容する受容孔47が形成されている。また、平板面部48Pに上下方向で連なるコーナー部分には外刃稜49が形成され、平板面部48Pに左右方向で連なる略平行四辺形状の部分にはワーク正面48Fが形成されている。
本実施形態のチップ46の回転対称性については、同図(a)に示した位置から外刃稜49を下面支持部44Uに近付けると、平板面部28Pを介して外刃稜49の反対側に位置する部分が刃稜となる。次いで、平板面部28Pを背面支持部44Bに当接させると、重心に対して外刃稜49の反対側に位置する部分が刃稜となる。また、同図(a)に示した位置から平板面部28Pを背面支持部44Bに当接させると、外刃稜49の隣接コーナー部分が刃稜となる。つまり、チップ46には4つの外刃稜49が形成されている。なお、このチップ46を備えたブレード40の全長L4は、上記チップ26を備えたブレード20の全長L2と同等に構成されている。
そして、チップ46には、カッタ本体2の回転方向Tの法線方向からクランプねじ52が挿通され、このクランプねじ52の脱着により、チップ46はチップ取付凹部43に着脱自在に取り付けられる。
このように、本実施形態のベベルギヤカッタ1によれば、各ブレード10,20,30,40には各チップ16,26,36,46を着脱自在に取り付けることが可能となり、各チップ16,26,36,46だけを交換すれば、ホルダ11,21,31,41自体の交換が不要になる。従って、歯車の加工に要するランニングコストが従来に比して安価に抑えられる。
このように、本実施形態のベベルギヤカッタ1によれば、各ブレード10,20,30,40には各チップ16,26,36,46を着脱自在に取り付けることが可能となり、各チップ16,26,36,46だけを交換すれば、ホルダ11,21,31,41自体の交換が不要になる。従って、歯車の加工に要するランニングコストが従来に比して安価に抑えられる。
また、各チップ16,26,36,46が超硬合金で形成されているので、切削速度を大きく設定することができる。具体的には、この場合の切削速度の適用範囲が約50〜300m/minと速くなり、従来に比して加工能率が向上する。しかも、この場合には切削油剤が不要となることから、ランニングコストがより一層安価に抑えられる。
更に、各チップ16,26,36,46が、ワーク正面18F,28F,38F,48Fではなく、平板面部18P,28P,38P,48Pから、換言すれば、カッタ本体2の径方向でチップ取付凹部13,23,33,43に取り付け可能に構成されている。よって、各チップ16,26,36,46の交換作業がより容易になって作業効率が向上するし、しかも、ワーク正面18F,28F,38F,48Fから取り付ける場合に比してチップ16,26,36,46の破損を防止できる。
更に、各チップ16,26,36,46が、ワーク正面18F,28F,38F,48Fではなく、平板面部18P,28P,38P,48Pから、換言すれば、カッタ本体2の径方向でチップ取付凹部13,23,33,43に取り付け可能に構成されている。よって、各チップ16,26,36,46の交換作業がより容易になって作業効率が向上するし、しかも、ワーク正面18F,28F,38F,48Fから取り付ける場合に比してチップ16,26,36,46の破損を防止できる。
そして、歯底の加工が底内刃付のチップ16と底外刃付のチップ36とに分けて行うことから、従来の如く1つの底刃で行う場合よりも底刃稜に対する負担が軽減され、工具寿命を延ばすことが可能になる。
更に、チップ16とチップ36とに分割すれば、歯底と歯溝との境界部分の加工精度が向上するのである。図7にはカッタ1による歯形の創成が示されている。このカッタ1によって切削される曲がり歯の歯形60は、内側の歯底63(図(a))、内側の歯溝61(図(b))、外側の歯底64(図(c))、外側の歯溝62(図(d))の順に加工される。
更に、チップ16とチップ36とに分割すれば、歯底と歯溝との境界部分の加工精度が向上するのである。図7にはカッタ1による歯形の創成が示されている。このカッタ1によって切削される曲がり歯の歯形60は、内側の歯底63(図(a))、内側の歯溝61(図(b))、外側の歯底64(図(c))、外側の歯溝62(図(d))の順に加工される。
ここで、同図(a)の如く、チップ16の底内刃稜19が内側の歯底63の切削を行うにあたり、チップ16の平板面部18Pが、内側の歯溝61の形成面に対して平行ではなく、この歯溝61の形成面に対して所定の角度αを持って配置されている。そして、チップ16は、内側の歯底63の他、この歯底63に連なる内側の歯溝61の一部分をも切削している。このように、歯底63だけでなく、歯底63から歯溝61に亘って同じチップの刃稜で切削すれば、歯底63と歯溝61との角の部分も同一精度で加工され、この角の部分にはバリや亀裂などが生じ難くなるのである。
内側の歯底63の加工後には、チップ26の内刃稜29が内側の歯溝61を加工する。これは同図(b)の如く、チップ26の平板面部28Pが内側の歯溝61の形成面に沿って配置される。
内側の歯溝61の加工後には、チップ36の底外刃稜39が外側の歯底64を加工する。この場合には同図(c)の如く、チップ36の底外刃稜39が外側の歯底64の切削を行うにあたり、チップ36の平板面部38Pが、外側の歯溝62の形成面に対して所定の角度αを持って配置されている。そして、チップ36は、歯底64だけでなく、歯底64から歯溝62に亘って同じチップの刃稜で切削している。よって、歯底64と歯溝62との角の部分が歯底64と同一精度で加工され、この角の部分にはバリや亀裂などが生じ難くなる。
内側の歯溝61の加工後には、チップ36の底外刃稜39が外側の歯底64を加工する。この場合には同図(c)の如く、チップ36の底外刃稜39が外側の歯底64の切削を行うにあたり、チップ36の平板面部38Pが、外側の歯溝62の形成面に対して所定の角度αを持って配置されている。そして、チップ36は、歯底64だけでなく、歯底64から歯溝62に亘って同じチップの刃稜で切削している。よって、歯底64と歯溝62との角の部分が歯底64と同一精度で加工され、この角の部分にはバリや亀裂などが生じ難くなる。
そして、外側の歯底64の加工後には、チップ46の外刃稜49が外側の歯溝62を加工する。これは同図(d)の如く、チップ46の平板面部48Pが外側の歯溝62の形成面に沿って配置される。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、カッタ本体には6組からなる24個のブレードが取り付けられているが、本発明は必ずしもこの形態に限定されるものではなく、例えば、歯車加工装置の仕様、チップやワークの材種などに応じて適宜変更することができ、この場合にも上記と同様に歯形創成のランニングコストを安価に抑えるとの効果を奏する。
1 ベベルギヤカッタ
2 カッタ本体
10 底内刃用ブレード(ブレード)
13 チップ取付凹部(取付凹部)
16 底内刃付チップ(刃部)
20 内刃用ブレード(ブレード)
23 チップ取付凹部(取付凹部)
26 内刃付チップ(刃部)
30 底外刃用ブレード(ブレード)
33 チップ取付凹部(取付凹部)
36 底外刃付チップ(刃部)
40 外刃用ブレード(ブレード)
43 チップ取付凹部(取付凹部)
46 外刃付チップ(刃部)
52 クランプねじ
2 カッタ本体
10 底内刃用ブレード(ブレード)
13 チップ取付凹部(取付凹部)
16 底内刃付チップ(刃部)
20 内刃用ブレード(ブレード)
23 チップ取付凹部(取付凹部)
26 内刃付チップ(刃部)
30 底外刃用ブレード(ブレード)
33 チップ取付凹部(取付凹部)
36 底外刃付チップ(刃部)
40 外刃用ブレード(ブレード)
43 チップ取付凹部(取付凹部)
46 外刃付チップ(刃部)
52 クランプねじ
Claims (4)
- 回転軸心を備えたカッタ本体と、
該カッタ本体の周方向に所定の間隔を存して配置される複数のブレードとを含んだベベルギヤカッタであって、
前記ブレードは、
歯形の歯溝や歯底を加工する刃部と、
該刃部が着脱自在に取り付けられる取付凹部と
を含むことを特徴とするベベルギヤカッタ。 - 前記刃部は、前記カッタ本体の径方向で前記取付凹部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のベベルギヤカッタ。
- 前記刃部は、超硬合金で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベベルギヤカッタ。
- 前記歯形の歯底のうち、歯底の一側を加工する刃部と歯底の他側を加工する刃部とが別個独立して構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のベベルギヤカッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003423489A JP2005177938A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | ベベルギヤカッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003423489A JP2005177938A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | ベベルギヤカッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005177938A true JP2005177938A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34784006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003423489A Withdrawn JP2005177938A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | ベベルギヤカッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005177938A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010526679A (ja) * | 2007-05-16 | 2010-08-05 | クリンゲルンベルク・アクチェンゲゼルシャフト | カッターバーを備えた傘歯車切削工具 |
JP2013166242A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Sandvik Intellectual Property Ab | 正面ホブ加工用カッター・システム及びそれに用いる刃先交換可能なミーリングインサート |
CN108025381A (zh) * | 2015-09-21 | 2018-05-11 | 格里森工场 | 用于制造螺旋齿表面联接件的方法和工具 |
-
2003
- 2003-12-19 JP JP2003423489A patent/JP2005177938A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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