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JP2005177777A - パラメータ設定方法及びパラメータ設定装置 - Google Patents

パラメータ設定方法及びパラメータ設定装置 Download PDF

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JP2005177777A
JP2005177777A JP2003419039A JP2003419039A JP2005177777A JP 2005177777 A JP2005177777 A JP 2005177777A JP 2003419039 A JP2003419039 A JP 2003419039A JP 2003419039 A JP2003419039 A JP 2003419039A JP 2005177777 A JP2005177777 A JP 2005177777A
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Yuji Arai
勇治 新井
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Barudan Co Ltd
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Barudan Co Ltd
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Abstract

【課題】効率的且つ高精度にパラメータを設定することができるパラメータ設定装置などを提供する。
【解決手段】パラメータ設定装置1は、縫製ミシンに設けられており、縫製枠及びヘッドの縫製動作により所定パターンの縫製跡が形成されるとともに、レーザ加工装置の加工動作により前記パターンと同じパターンの照射跡が形成される撮像対象物と、レーザ加工装置に付設され、撮像対象物上の縫製跡及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成するCCDカメラ5と、CCDカメラ5によって生成された2次元画像データを基に縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基に、レーザ加工装置の走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータを設定し、設定したパラメータをパラメータ記憶部42に格納するパラメータ設定部7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、縫製対象物を縫製するヘッドと、縫製対象物を保持して水平面内で移動させる縫製枠と、上下方向に移動自在に縫製対象物の上方に配置され、縫製対象物にレーザ光を照射するとともにその照射位置を走査してこれを加工するレーザ加工装置と、縫製枠及びレーザ加工装置の動作を制御する制御装置とを備えたミシンにおいて、制御装置によって制御される縫製枠の移動位置,レーザ光の照射位置及びレーザ加工装置の上下方向の移動位置を補正するためのパラメータを設定する方法及び装置に関する。
従来、ミシンの一例として、特開平8−191973号公報に開示されたものが知られている。このミシンは、所定間隔を隔てて配設される2つの支柱と、各支柱間に水平に掛け渡されたクロスビームと、クロスビームの下方位置に水平に配置され、両端部が各支柱によってそれぞれ支持された支持ビームとからなる支持フレームと、クロスビームにその長手方向に沿って所定間隔で配設され、布などの縫製対象物を縫製する複数のミシンヘッドと、ミシンヘッドの下方に配置され、下面が支持ビームによって支持されるテーブルと、縫製対象物を保持する矩形の枠体であって、クロスビームの長手方向及びこれと水平面内で直交する方向の直交2軸方向に移動自在にテーブル上に配設された縫製枠と、各ミシンヘッドに対応して設けられ、レーザ光を縫製枠内の縫製対象物に照射して当該縫製対象物を加工する複数のレーザ加工装置などから構成される。
尚、前記各レーザ加工装置は、クロスビームに支持されて、レーザ光を照射するレーザ発振器と、ミシンヘッドの側面に付設されて、レーザ発振器から照射されたレーザ光を縫製対象物上に案内するレーザヘッドとを備える。
斯くして、このように構成されたミシンでは、縫製対象物を直交2軸方向に移動させながら各ミシンヘッドを動作させることにより当該縫製対象物に対して所定の縫製が施され、この後、縫製対象物を再度直交2軸方向に移動させながら各レーザ加工装置からレーザ光を照射することにより、縫製対象物に対して所定の加工が行われる。
しかしながら、このミシンでは、各ミシンヘッドに対応して複数のレーザ加工装置が設けられていることから、その製造コストが高くなるという問題があり、また、ミシンヘッドに加えて複数のレーザ加工装置を備えているため、クロスビームに相当の重量が作用して当該クロスビームが撓み易く、この結果、縫製対象物を精度良く縫製したり、レーザ加工することができないという問題があった。
そこで、これらの問題を解消すべく、近年、1つのレーザ加工装置を備え、当該レーザ加工装置がクロスビームの長手方向と平行な方向及び上下方向に移動自在に構成されたミシンが提案されている。
このミシンでは、前記レーザ加工装置は、ミシンを挟むようにその各支柱の外側にそれぞれ配設された2つの支柱と、ミシンのクロスビームより高い位置でこれと平行に各支柱間に掛け渡されたクロスビームとからなる、ミシンとは別体に設けられた支持フレームの当該クロスビームによりその長手方向及び上下方向に移動自在に支持され、テーブルの上方に配置される。
或いは、前記レーザ加工装置は、ミシンヘッド用のクロスビームよりも上方位置でこれと平行に各支柱間に掛け渡されたレーザ加工装置用のクロスビームによりその長手方向及び上下方向に移動自在に支持され、テーブルの上方に配置される。
そして、これらの場合、レーザ加工装置は、レーザ光を照射するレーザ発振器と、レーザ発振器から照射されたレーザ光を縫製対象物上に導くとともに、縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構とを備える。
斯くして、このミシンでは、上記と同様にして縫製対象物に対し縫製を施した後、レーザ加工装置をクロスビームの長手方向に沿って移動させて、前記ミシンヘッドに対応して予め設定された複数の加工位置に順次位置決めし、各加工位置において、レーザ発振器からレーザ光を照射するとともに、照射されたレーザ光を、走査機構により、縫製対象物上に導き、且つ縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査することにより、縫製対象物に対して所定の加工を行う。
特開平8−191973号公報
ところで、レーザ加工装置を各加工位置に移動させてレーザ加工を行うように構成した場合、上記のような問題は解消されるものの、その一方で、各クロスビームが長手方向に長いことや、各クロスビームの撓みなどの影響を受けて、各ミシンヘッドについての座標原点位置と、各加工位置におけるレーザ加工装置についての座標原点位置とが位置ずれしたり、レーザ光の照射軌跡が変形したり、レーザ加工装置と縫製対象物との間の距離が変動してレーザ光の照射軌跡が拡縮したりするため、縫製対象物の加工対象部分を精度良く加工するには、制御装置によって制御される縫製枠の移動位置,レーザ光の照射位置及びレーザ加工装置の上下方向の位置などを補正して、前記各座標原点位置間の位置ずれ、レーザ照射軌跡の変形、レーザ照射軌跡の拡縮を各加工位置毎に調整する必要がある。
しかしながら、従来、補正を行うための補正量(パラメータ)の算出,設定作業は、作業者の目視により手作業で行われていたため、具体的には、ミシンヘッド及び縫製枠の縫製動作により縫製対象物上に形成された縫製跡と、レーザ加工装置の加工動作により縫製対象物上に形成された照射跡とを比較してこれらの位置ずれ量を測定したり、前記照射跡の形状や寸法を測定して、所定の基準形状や基準寸法に対する変形度合いや拡縮度合いを算出することにより行われていたため、当該作業に長時間を必要とし、また、精度の良い補正量(パラメータ)を設定することができないという問題があった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、効率的且つ高精度にパラメータを設定することができるパラメータ設定方法及びパラメータ設定装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記走査機構によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラムを基に、前記第1駆動機構及び第2駆動機構の作動を制御するとともに、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記走査機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンにおける前記パラメータを設定する方法であって、
撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
前記レーザ加工装置に付設された撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の変形度合いを認識し、認識した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定方法に係る。
そして、このパラメータ設定方法は、以下のパラメータ設定装置により好適に実施することができる。
即ち、このパラメータ設定装置は、
前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置され、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、所定パターンの照射跡が形成される撮像対象物と、
前記レーザ加工装置に付設され、少なくとも前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する撮像手段と、
前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準形状を基に、これらを比較して前記照射跡の変形度合いを認識し、認識した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新するパラメータ設定手段とを備えて構成される。
このパラメータ設定装置によれば、走査機構によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータが、以下のようにして設定される。
即ち、まず、撮像対象物が、レーザ加工装置の直下にあたるテーブル上に載置された後、レーザ加工装置により撮像対象物上にレーザ光が照射されて、所定パターンの照射跡が当該撮像対象物上に形成され、次に、撮像手段により撮像対象物上の照射跡が撮像されて当該照射跡の2次元画像データが生成される。
この後、パラメータ設定手段により、撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらが比較されて照射跡の変形度合いが認識され、認識された変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータが設定され、言い換えれば、照射跡の歪を打ち消すような前記パラメータが設定され、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータが前記設定されたパラメータで更新される。
また、前記パラメータ設定方法は、前記直交2軸に平行な2つの直線を少なくとも含む基準パターンの描かれた前記撮像対象物を、前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターンを撮像して2次元画像データを生成する工程と、前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、前記基準パターンと同じパターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の変形度合いを算出し、算出した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えていても良い。
そして、前記パラメータ設定装置において、前記撮像対象物には、前記直交2軸に平行な2つの直線を少なくとも含む基準パターンが描かれるとともに、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、前記基準パターンと同じパターンの照射跡が形成され、前記撮像手段は、更に、前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成するように構成され、前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の変形度合いを算出し、算出した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成される。
この場合、まず、直交2軸に平行な2つの直線を少なくとも含む基準パターンの描かれた撮像対象物が、レーザ加工装置の直下にあたるテーブル上に載置された後、撮像手段により撮像対象物上の基準パターンが撮像されて当該基準パターンの2次元画像データが生成される。
次に、レーザ加工装置により撮像対象物上にレーザ光が照射され、前記基準パターンと同じパターンの照射跡が当該撮像対象物上に形成された後、撮像手段により撮像対象物上の基準パターン及び照射跡が撮像されて当該基準パターン及び照射跡の2次元画像データが生成される。
この後、パラメータ設定手段により、撮像手段によって生成された基準パターンの2次元画像データ、並びに撮像手段によって生成された基準パターン及び照射跡の2次元画像データを基に前記パラメータが設定される。
具体的には、まず、基準パターンの2次元画像データが所定のしきい値で2値化されて基準パターンに相当する画像が抽出されるとともに、基準パターン及び照射跡の2次元画像データが前記しきい値とは異なる所定のしきい値で2値化されて照射跡に相当する画像のみが抽出される。
ついで、抽出された各2値化画像がラスター方向に走査されることで、基準パターン及び照射跡の形状がそれぞれ抽出され、抽出された各形状を基に基準パターンの形状と照射跡の形状との間の変形度合いが算出される。例えば、照射跡が基準パターンと一致せず、当該基準パターンに対して歪んでいたり、傾いている場合に、その歪み量や傾き角度が算出される。そして、算出された変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータが設定される。
そして、このようにしてパラメータが設定されると、パラメータ設定手段により、パラメータ記憶部に格納されたパラメータが設定されたパラメータで更新される。
また、前記パラメータ設定方法は、前記撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、前記撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記基準パターンに対して予め設定された変形度合いの異なる複数の参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の変形度合いを判定し、判定した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えていても良い。
そして、前記パラメータ設定装置は、前記複数の参照パターンを記憶する参照パターン記憶手段を更に備えてなり、前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記参照パターン記憶手段に格納された参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の変形度合いを判定し、判定した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成される。
この場合、まず、上記と同様に、撮像対象物が、レーザ加工装置の直下にあたるテーブル上に載置された後、レーザ加工装置により撮像対象物上にレーザ光が照射されて、所定パターンの照射跡が当該撮像対象物上に形成され、次に、撮像手段により撮像対象物上の照射跡が撮像されて当該照射跡の2次元画像データが生成される。
この後、パラメータ設定手段により、撮像手段によって生成された2次元画像データ及び参照パターン記憶手段に格納された複数の参照パターンを基に前記パラメータが設定される。
具体的には、まず、照射跡の2次元画像データが所定のしきい値で2値化されて照射跡に相当する画像が抽出され、抽出された画像と参照パターンとが比較,照合されて当該照射跡の変形度合いが判定される。そして、判定された変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータが設定される。
そして、このようにしてパラメータが設定されると、上記と同様に、パラメータ設定手段により、パラメータ記憶部に格納されたパラメータが設定されたパラメータで更新される。
また、本発明は、縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、上下方向に移動自在に前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記レーザ加工装置を上下方向に移動させる第3駆動機構と、前記第1駆動機構,第2駆動機構,第3駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記第3駆動機構によって移動せしめられる移動位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラムを基に、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するとともに、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記第3駆動機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンにおける前記パラメータを設定する方法であって、
撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
前記レーザ加工装置に付設された撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の拡縮度合いを認識し、認識した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定方法に係る。
そして、このパラメータ設定方法は、以下のパラメータ設定装置により好適に実施することができる。
即ち、このパラメータ設定装置は、
前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置され、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、所定パターンの照射跡が形成される撮像対象物と、
前記レーザ加工装置に付設され、少なくとも前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する撮像手段と、
前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の拡縮度合いを認識し、認識した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新するパラメータ設定手段とを備えて構成される。
このパラメータ設定装置によれば、第3駆動機構によって移動せしめられるレーザ加工装置の上下方向の移動位置を補正するためのパラメータが、以下のようにして設定される。
即ち、まず、撮像対象物が、レーザ加工装置の直下にあたるテーブル上に載置された後、レーザ加工装置により撮像対象物上にレーザ光が照射されて、所定パターンの照射跡が当該撮像対象物上に形成され、次に、撮像手段により撮像対象物上の照射跡が撮像されて当該照射跡の2次元画像データが生成される。
この後、パラメータ設定手段により、撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらが比較されて照射跡の拡縮度合いが認識され、認識された拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータが設定され、言い換えれば、照射跡の大きさを基準パターンの大きさに一致させるような前記パラメータが設定され、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータが前記設定されたパラメータで更新される。
また、前記パラメータ設定方法は、所定の基準パターンが描かれた前記撮像対象物を、前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターンを撮像して2次元画像データを生成する工程と、前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、前記基準パターンと同じパターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の拡縮度合いを算出し、算出した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えていても良い。
そして、前記パラメータ設定装置において、前記撮像対象物には、所定の基準パターンが描かれるとともに、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、前記基準パターンと同じパターンの照射跡が形成され、前記撮像手段は、更に、前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成するように構成され、前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の拡縮度合いを算出し、算出した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成される。
この場合、まず、所定の基準パターンが描かれた撮像対象物が、レーザ加工装置の直下にあたるテーブル上に載置された後、撮像手段により撮像対象物上の基準パターンが撮像されて当該基準パターンの2次元画像データが生成される。
次に、レーザ加工装置により撮像対象物上にレーザ光が照射され、前記基準パターンと同じパターンの照射跡が当該撮像対象物上に形成された後、撮像手段により撮像対象物上の基準パターン及び照射跡が撮像されて当該基準パターン及び照射跡の2次元画像データが生成される。
この後、パラメータ設定手段により、撮像手段によって生成された基準パターンの2次元画像データ、並びに撮像手段によって生成された基準パターン及び照射跡の2次元画像データを基に前記パラメータが設定される。
具体的には、まず、基準パターンの2次元画像データが所定のしきい値で2値化されて基準パターンに相当する画像が抽出されるとともに、基準パターン及び照射跡の2次元画像データが前記しきい値とは異なる所定のしきい値で2値化されて照射跡のみに相当する画像が抽出される。
ついで、抽出された各2値化画像がラスター方向に走査されることで、基準パターン及び照射跡の形状がそれぞれ抽出され、抽出された各形状を基に基準パターンの形状と照射跡の形状との間の拡縮度合いが算出される。例えば、照射跡が基準パターンと一致せず、当該基準パターンよりも大きかったり、小さい場合には、基準パターンに対する照射跡の拡縮量が算出される。そして、算出された拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータが設定される。
そして、このようにしてパラメータが設定されると、パラメータ設定手段により、パラメータ記憶部に格納されたパラメータが設定されたパラメータで更新される。
また、前記パラメータ設定方法は、前記撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、前記撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記基準パターンに対して予め設定された拡縮度合いの異なる複数の参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の拡縮度合いを判定し、判定した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えていても良い。
そして、前記パラメータ設定装置は、前記複数の参照パターンを記憶する参照パターン記憶手段を更に備えてなり、前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記参照パターン記憶手段に格納された参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の拡縮度合いを判定し、判定した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成される。
この場合、まず、上記と同様に、撮像対象物が、レーザ加工装置の直下にあたるテーブル上に載置された後、レーザ加工装置により撮像対象物上にレーザ光が照射されて、所定パターンの照射跡が当該撮像対象物上に形成され、次に、撮像手段により撮像対象物上の照射跡が撮像されて当該照射跡の2次元画像データが生成される。
この後、パラメータ設定手段により、撮像手段によって生成された2次元画像データ及び参照パターン記憶手段に格納された複数の参照パターンを基に前記パラメータが設定される。
具体的には、まず、照射跡の2次元画像データが所定のしきい値で2値化されて照射跡に相当する画像が抽出され、抽出された画像と参照パターンとが比較,照合されて当該照射跡の拡縮度合いが判定される。そして、判定された拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータが設定される。
そして、このようにしてパラメータが設定されると、上記と同様に、パラメータ設定手段により、パラメータ記憶部に格納されたパラメータが設定されたパラメータで更新される。
また、本発明は、縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記第2駆動機構によって移動せしめられる移動位置又は前記走査機構によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンにおける前記パラメータを設定する方法であって、
撮像対象物を前記縫製枠に保持させる工程と、
前記第1駆動機構により前記ヘッドの縫製機構を駆動するとともに、前記第2駆動機構により前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させて、所定パターンの縫製跡を前記撮像対象物上に形成する工程と、
前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、前記パターンと同じパターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
前記撮像手段により前記撮像対象物上の縫製跡及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定方法に係る。
そして、このパラメータ設定方法は、以下のパラメータ設定装置により好適に実施することができる。
即ち、このパラメータ設定装置は、
前記縫製枠に保持される撮像対象物であって、前記第1駆動機構によって前記ヘッドの縫製機構が駆動され、且つ前記第2駆動機構によって前記縫製枠が前記直交2軸方向に移動せしめられることにより、所定パターンの縫製跡が形成されるとともに、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、前記パターンと同じパターンの照射跡が形成される撮像対象物と、
前記レーザ加工装置に付設され、前記撮像対象物上の縫製跡及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する撮像手段と、
前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新するパラメータ設定手段とを備えて構成される。
このパラメータ設定装置によれば、第2駆動機構によって移動せしめられる縫製枠の移動位置又は走査機構によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータが、以下のようにして設定される。
即ち、まず、撮像対象物が縫製枠に保持された後、第1駆動機構によってヘッドの縫製機構が駆動されるとともに、第2駆動機構によって縫製枠が直交2軸方向に移動せしめられ、所定パターンの縫製跡が撮像対象物上に形成される。尚、縫製機構は、その縫い針を撮像対象物に対して抜き差しするように構成されていることから、縫製跡は、当該縫い針の動作によって断続的(破線状)なものとなる。
次に、レーザ加工装置によってレーザ光が照射され、前記パターンと同じパターンの照射跡が撮像対象物上に形成される。尚、レーザ光は、レーザ加工装置から撮像対象物に向けて連続的に照射されることから、照射跡は、当該レーザ光の作用によって連続的(実線状)なものとなる。
ついで、撮像手段により撮像対象物上の縫製跡及び照射跡が撮像されて当該縫製跡及び照射跡の2次元画像データが生成され、生成された縫製跡及び照射跡の2次元画像データを基に、パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定される。
具体的には、まず、縫製跡及び照射跡の2次元画像データが所定のしきい値で2値化されて縫製跡及び照射跡に相当する画像が抽出された後、抽出された2値化画像がラスター方向に走査されることで、縫製跡及び照射跡の形状がそれぞれ抽出され、抽出された各形状を基に縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量が算出され、算出された位置ずれ量を基にこれに応じた前記パラメータが設定される。
尚、上述したように、縫製跡は断続的であり、照射跡は連続的であるため、2値化画像をラスター方向に走査したときに、撮像物が連続的に検出される場合には照射跡と、撮像物が一定間隔毎に検出される場合には縫製跡と判断されてこれらが識別される。
このようにしてパラメータが設定されると、パラメータ設定手段により、パラメータ記憶部に格納されたパラメータが設定されたパラメータで更新される。
斯くして、本発明に係るパラメータ設定方法及びパラメータ設定装置によれば、撮像対象物上の基準パターンや照射跡、縫製跡が撮像手段によって撮像された後、当該撮像手段によって撮像,生成された2次元画像データを基に、パラメータ設定手段により、走査機構によって走査されるレーザ光の照射位置や、第3駆動機構によって移動せしめられるレーザ加工装置の上下方向の移動位置、走査機構によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータが自動的に設定,更新されるので、効率的且つ高精度に当該パラメータを設定することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係るパラメータ設定装置などの概略構成を示したブロック図である。また、図2は、本実施形態に係るパラメータ設定装置が設けられるミシンの概略構成を示した正面図であり、図3は、図2における矢示A−A方向の断面図である。
図1乃至図3に示すように、本例のパラメータ設定装置1は、図示しない撮像対象物と、ミシン10のレーザ加工装置20に付設され、撮像対象物(図示せず)を撮像して2次元画像データを生成するCCDカメラ5と、ミシン10の制御装置40内に設けられた画像データ記憶部6及びパラメータ設定部7とを備える。
まず、本例のミシン10について説明する。
前記ミシン10は、支持フレーム11と、支持フレーム11に支持された複数のヘッド16と、支持フレーム11に支持されてヘッド16の下方に設けられるテーブル17と、テーブル17上に配設され、布などの縫製対象物を保持する矩形の縫製枠18と、支持フレーム11に支持されてテーブル17の上方に設けられ、縫製枠18によって保持される縫製対象物にレーザ光を照射して当該縫製対象物を加工するレーザ加工装置20と、前記画像データ記憶部6及びパラメータ設定部7の他、プログラム記憶部41,パラメータ記憶部42及び制御部43を備えた前記制御装置40などからなる。
前記支持フレーム11は、所定間隔を隔てて配設される2つの支柱12と、支柱12の上端部間に水平に掛け渡された第1クロスビーム13と、第1クロスビーム13の下方で当該第1クロスビーム13と平行に支柱12間に掛け渡された第2クロスビーム14と、第2クロスビーム14の下方位置に水平に配置され、両端部が各支柱12によってそれぞれ支持された支持ビーム15などから構成されており、第1クロスビーム13によってその長手方向に移動自在にレーザ加工装置20を支持し、第2クロスビーム14によって各ヘッド16を支持し、支持ビーム15によってテーブル17下面を支持している。尚、前記第1クロスビーム13の前面には、その長手方向に沿ってガイドレール13aが配設される。
前記各ヘッド16は、第2クロスビーム14の前面にその長手方向に沿って所定間隔で一列に配設されている。このヘッド16は、下端部に縫い針が装着された複数の針棒と、各針棒に対応して設けられた複数の天秤と、これら複数組の針棒及び天秤の内、その一組を縫製位置に割り出す割出機構などから構成される縫製機構16aを備えており、割出機構によって縫製位置に割り出された針棒及び天秤が、制御装置40による制御の下、第1駆動機構45により駆動される。
前記縫製枠18は、第2クロスビーム14の長手方向と平行な方向であるX軸方向及びこれと水平面内で直交する方向であるY軸方向の直交2軸方向に移動自在にテーブル17上に設けられ、制御装置40による制御の下、第2駆動機構46により駆動されて前記直交2軸方向に移動せしめられる。
斯くして、縫製対象物を保持した縫製枠18が第2駆動機構46により直交2軸方向に移動せしめられるとともに、縫製機構16aが第1駆動機構45により駆動されることで、当該縫製対象物に対し所定の縫製が施される。
前記レーザ加工装置20は、前記ガイドレール13aと係合し、これに沿ってX軸方向に移動自在となった第1案内部材21と、この第1案内部材21に固設され、レーザ光を照射する加工装置本体22などからなる。
前記加工装置本体22は、図4乃至図6に示すように、第1案内部材21に固設され、下部側面に開口部23aが形成されるとともに、ガイドレール23bがX軸及びY軸の双方と直交するZ軸方向に沿って下部内面に配設された筐体状の第1収納部材23と、ガイドレール23bと係合し、これに沿ってZ軸方向に移動自在となった第2案内部材24と、一方端側が開口部23a内に嵌挿されて第2案内部材24に固設された筐体状の第2収納部材25と、第2収納部材25の下面に固設され、上下に開口した中空状の下部部材26と、第1収納部材23内に配設され、レーザ光を下方に向けて照射するレーザ発振器27と、第2案内部材24上の、レーザ発振器27の下方位置となる部分に配設され、レーザ発振器27から照射されたレーザ光を第2収納部材25側に反射する反射体28と、第2収納部材25の下面且つ下部部材26内に配設され、レーザ光を図6に示す縫製対象物H上に収束させるレンズ29と、第2収納部材25内に収納され、反射体28によって反射されたレーザ光を受光して、レンズ29を介し下部部材26の下面開口部からその下方の縫製対象物上に導くとともに、当該縫製対象物上の照射位置を走査する走査機構35などからなる。
前記第1案内部材21は、制御装置40による制御の下、第3駆動機構47により駆動され、ガイドレール13aに沿ってX軸方向に移動するように構成されており、当該第1案内部材21が移動せしめられることで、加工装置本体22がX軸方向に移動する。加工装置本体22は、各ヘッド16に対応して予め設定された複数の加工位置に位置決めされるようになっており、かかる加工位置において、レーザ発振器27からレーザ光を照射して縫製対象物Hを加工する。
尚、前記レーザ加工としては、例えば、縫製対象物Hを所定形状に裁断したり、縫製対象物Hを脱色させたり、縫製対象物Hに文字や模様を形成したり、複数枚の縫製対象物Hを相互に溶着させたりする加工を挙げることができる。
前記第2案内部材24は、制御装置40による制御の下、第4駆動機構48により駆動され、ガイドレール23bに沿ってZ軸方向に移動するように構成されており、当該第2案内部材24が移動せしめられることで、第2収納部材25,下部部材26,反射体28及びレンズ29が一体的にZ軸方向に移動する。これにより、下部部材26と縫製対象物との間の距離が調整される。
前記レーザ発振器27と反射体28との間、及び反射体28と走査機構35との間には、内部が中空となった円筒状の接続部材30,31がそれぞれ設けられており、レーザ発振器27から照射されたレーザ光は、接続部材30内を通って反射体28に入射し、当該反射体28内の適宜反射鏡により反射された後、接続部材31内を通って走査機構35に入射するようになっている。尚、接続部材30は、第1部材30aと第2部材30bとかなり、第2部材30bの上端部がZ軸方向に移動自在に第1部材30aの下端部内に嵌挿されている。
前記走査機構35は、反射体28によって反射されたレーザ光を反射する第1反射鏡36と、第1反射鏡36によって反射されたレーザ光を下方に向けて反射する第2反射鏡37と、これら第1反射鏡36及び第2反射鏡37を支持してその反射方向をそれぞれ制御する第1駆動モータ38及び第2駆動モータ39とを備える。
第1反射鏡36は鉛直軸に平行な反射面36aを備えており、第1駆動モータ38の回転軸38aに支持されて、前記鉛直軸回りに回転自在となっている。一方、第2反射鏡37は水平軸に平行な反射面37aを備えており、第2駆動モータ39の回転軸39aに支持されて、前記水平軸回りに回転自在となっている。斯くして、第1反射鏡36及び第2反射鏡37を駆動モータ38,39によってそれぞれ回転させることで、縫製対象物H上のレーザ照射位置がX軸−Y軸平面内で走査される。
前記プログラム記憶部41には、第1駆動機構45,第2駆動機構46,第3駆動機構47,第4駆動機構48及び走査機構35を制御するための制御プログラムが格納される。また、前記パラメータ記憶部42には、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置、及び第4駆動機構48によって移動せしめられる第2案内部材24(第2収納部材25,下部部材26,反射体28及びレンズ29からなる構造体)のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータが、各加工位置に対応したヘッド16毎に格納される。
尚、照射位置を補正するためのパラメータには、後述するように、変形度合いに対応した当該パラメータと、位置ずれ量に対応した当該パラメータとの2つのパラメータがある。
前記制御部43は、プログラム記憶部41に格納された制御プログラムを基に、第1駆動機構45,第2駆動機構46,第3駆動機構47の作動を制御し、当該第3駆動機構47を駆動して加工装置本体22を前記各加工位置に移動させると、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータを前記パラメータ設定部7に送信する。
また、制御部43は、プログラム記憶部41に格納された制御プログラム、及びパラメータ記憶部42に格納されたヘッド16毎のパラメータを基に、第4駆動機構48及び走査機構35の作動を制御する。
次に、本例のパラメータ設定装置1について説明する。上述のように、前記パラメータ設定装置1は、撮像対象物(図示せず),CCDカメラ5,画像データ記憶部6及びパラメータ設定部7を備える。
前記撮像対象物(図示せず)は、例えば、図7に示すように、格子形状と円形状とからなる基準パターンが描かれ、各加工位置における加工装置本体22の下部部材26直下にあたるテーブル17上面に載置,固定されるものと、何の形状も描かれておらず、縫製枠18によって保持されるものとがある。
また、テーブル17上に載置,固定された撮像対象物(図示せず)には、加工装置本体22からレーザ光が照射され、前記基準パターンに対応したパターンの照射跡(後述する図8に示すような円形状の照射跡、又は後述する図9乃至図13に示すような格子形状の照射跡)が形成されるようになっており、縫製枠18に保持された撮像対象物(図示せず)には、ヘッド16の縫製機構16aが第1駆動機構45によって駆動されるとともに、縫製枠18が第2駆動機構46によって直交2軸方向に移動せしめられることで、例えば、後述する図14に示すような円形状と十字形状とからなるパターンの縫製跡が形成されるとともに、加工装置本体22からレーザ光が照射されることで、前記パターンと同じパターンの照射跡が形成される。
尚、縫製機構16aは、その縫い針を撮像対象物(図示せず)に対して抜き差しするように構成されていることから、縫製跡は、当該縫い針の動作によって断続的(破線状)なものとなる。一方、レーザ光は、加工装置本体22から撮像対象物(図示せず)に向けて連続的に照射されることから、照射跡は、当該レーザ光の作用によって連続的(実線状)なものとなる。
前記CCDカメラ5は、図4及び図5に示すように、前記第2収納部材25の下面且つ下部部材26内にX軸及びY軸と平行に配設されており、撮像対象物(図示せず)上の基準パターン,照射跡及び縫製跡を撮像して、これらの2次元画像データを生成するように構成される。
また、CCDカメラ5は、多行多列の2次元に配置された複数の光電変換素子を備え、受光強度に応じて各光電変換素子から出力される電圧信号をデジタル化した後、これを濃淡レベル値に変換して、前記光電変換素子の配列と同配列の2次元濃淡画像データとして出力する。
そして、前記画像データ記憶部6には、CCDカメラ5から出力された2次元濃淡画像データが格納される。
ところで、前記ミシン10では、各クロスビーム13,14が長手方向に長いことや、各クロスビーム13,14の撓みなどの影響を受けて、各ヘッド16についての座標原点位置と、各加工位置におけるレーザ加工装置20(加工装置本体22)についての座標原点位置とが位置ずれしたり、レーザ光の照射軌跡が変形したり、加工装置本体22の下部部材26と縫製対象物との間の距離が変動してレーザ光の照射軌跡が拡縮したりするため、前記パラメータ記憶部42にヘッド16毎に格納された前記パラメータが適正でないと、撮像対象物(図示せず)上に形成された照射跡は、例えば、図8乃至図13に示すように、拡縮したり、変形して基準パターンと一致しないものとなる。また、図14に示すように、撮像対象物(図示せず)上に形成された縫製跡と照射跡とが位置ずれする。
尚、図8乃至図13において、実線は照射跡を示し、二点鎖線は基準パターンを示しており、図14において、破線は縫製跡を示し、実線は照射跡を示している。また、図8は、照射跡が拡縮して基準パターンよりも小さくなっている場合を、図9は、照射跡が変形して傾斜している場合を、図10及び図11は、照射跡が台形状に変形している場合を、図12及び図13は、照射跡が平行四辺形状に変形している場合を、それぞれ例示したものである。
そこで、本例のパラメータ設定部7は、CCDカメラ5によって撮像,生成され、画像データ記憶部6に格納された基準パターン,照射跡及び縫製跡の2次元濃淡画像データを基に、レーザ照射跡の拡縮、レーザ照射跡の変形、各座標原点位置間の位置ずれを認識して、前記パラメータを各加工位置毎に設定,更新するように構成されている。
具体的には、パラメータ設定部7は、画像データ記憶部6に格納された基準パターンの2次元濃淡画像データ及び照射跡の2次元濃淡画像データを基に、第4駆動機構48によって移動せしめられる第2案内部材24(第2収納部材25,下部部材26,反射体28及びレンズ29からなる構造体)のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータ、又は走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータを設定,更新する、図15に示すような第1処理と、画像データ記憶部6に格納された縫製跡及び照射跡の2次元濃淡画像データを基に、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータを設定,更新する、図16に示すような第2処理とを行うように構成される。
尚、第1処理を実行するのか、或いは第2処理を実行するのかは、例えば、レーザ加工装置20のみが駆動された後に行う処理か、ヘッド16の縫製機構16a及び縫製枠18が駆動された後、且つレーザ加工装置20が駆動された後に行う処理かなどから判断することができる。
まず、前記第1処理について説明する。パラメータ設定部7は、まず、基準パターンの2次元濃淡画像データ(レーザ照射前の撮像対象物を撮像して得られる画像データ)、並びに照射跡の2次元濃淡画像データ、即ち、基準パターン及び照射跡を含む2次元濃淡画像データ(レーザ照射後の撮像対象物を撮像して得られる画像データ)を画像データ記憶部6から読み出すとともに、前記制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを受信する(ステップS1)。
ついで、読み出した基準パターンの2次元濃淡画像データを所定のしきい値で2値化して基準パターンに相当する画像を抽出するとともに、照射跡の(基準パターン及び照射跡を含む)2次元濃淡画像データを前記しきい値とは異なる所定のしきい値で2値化して照射跡のみに相当する画像を抽出する(ステップS2)。
次に、抽出された各2値化画像をラスター方向に走査することで、基準パターン及び照射跡の形状をそれぞれ抽出し(ステップS3)、抽出した照射跡の形状を基に該形状が円形か否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4で、抽出した照射跡の形状が円形であると判断した場合には、ステップS3で抽出した各形状を基に、基準パターン形状に対する照射跡形状の拡縮度合い(例えば、円直径の差分)を算出し(ステップS5)、算出した拡縮度合いを基にこれに応じて、第4駆動機構48により移動せしめられる第2案内部材24のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータを設定する(ステップS6)。即ち、照射跡の直径が基準パターンの直径よりも小さい場合には、加工装置本体22の下部部材26と縫製対象物との間の距離が適正な距離よりも小さくなっていると考えられるため、当該距離が大きくなるようなパラメータを設定し、照射跡の直径が基準パターンの直径よりも大きい場合には、前記距離が適正な距離よりも大きくなっていると考えられるため、当該距離が小さくなるようなパラメータを設定する。
この後、設定したパラメータ、及びステップS1で制御部43から受信したヘッド16に係るデータを基に、パラメータ記憶部42に格納された当該ヘッド16のパラメータを前記設定したパラメータで更新して(ステップS7)、上記一連の処理を終了する。
一方、ステップS4で、抽出した照射跡の形状が円形でない(即ち、格子形状である)と判断した場合には、ステップS3で抽出した各形状を基に、基準パターン形状に対する照射跡形状の変形度合い(例えば、縦辺や横辺の傾斜角度、縦辺や横辺の長さの差分、縦辺や横辺の両端座標位置の位置ずれ量など)を算出し(ステップS8)、算出した変形度合いを基にこれに応じて、走査機構35によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを設定する(ステップS9)。尚、照射位置の走査は、走査機構35の各駆動モータ38,39により、各反射鏡36,37によるレーザ光の反射方向がそれぞれ調整されることで行われるため、当該各駆動モータ38,39の駆動量をそれぞれ補正するためのパラメータが設定される。
この後、ステップS7と同様に、設定したパラメータ、及びステップS1で制御部43から受信したヘッド16に係るデータを基に、パラメータ記憶部42に格納された当該ヘッド16のパラメータ(変形度合いに係るパラメータ)を前記設定したパラメータで更新して(ステップS10)、上記一連の処理を終了する。
次に、前記第2処理について説明する。パラメータ設定部7は、まず、縫製跡及び照射跡の2次元濃淡画像データ(縫製後且つレーザ照射後の撮像対象物を撮像して得られる画像データ)を画像データ記憶部6から読み出すとともに、ヘッド16に係るデータを制御部43から受信した後(ステップS21)、読み出した縫製跡及び照射跡の2次元濃淡画像データを所定のしきい値で2値化して縫製跡及び照射跡に相当する画像を抽出する(ステップS22)。
次に、抽出した2値化画像を、上記と同様にラスター方向に走査して、縫製跡及び照射跡の形状をそれぞれ抽出する(ステップS23)。図14に示すように、縫製跡は断続的(破線)であり、照射跡は連続的(実線)であるため、2値化画像をラスター方向に走査したときに、撮像物が連続的に検出される場合には照射跡と、撮像物が一定間隔毎に検出される場合には縫製跡と判断されてこれらが識別される。
この後、抽出した各形状を基に縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量(X軸方向及びY軸方向の位置ずれ量)を算出して(ステップS24)、算出した位置ずれ量を基にこれに応じて、走査機構35によって走査される照射位置(各駆動モータ38,39の駆動量)を補正するためのパラメータを設定し(ステップS25)、設定したパラメータ及びステップS21で制御部43から受信したヘッド16に係るデータを基に、パラメータ記憶部42に格納された当該ヘッド16のパラメータ(位置ずれ量に係るパラメータ)を前記設定したパラメータで更新する(ステップS26)。そして、上記一連の処理が終了する。
以上のように構成された本例のパラメータ設定装置1によれば、第4駆動機構48によって移動せしめられる第2案内部材24(第2収納部材25,下部部材26,反射体28及びレンズ29からなる構造体)のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータや、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータ(変形度合いに対応したもの、及び位置ずれ量に対応したもの)が、以下のようにして設定される。
即ち、例えば、まず、円形パターンから第2案内部材24のZ軸に係るパラメータが設定される。具体的には、まず、基準パターンの描かれた撮像対象物(図示せず)が、各加工位置における加工装置本体22の下部部材26直下にあたるテーブル17上面に載置,固定される。
ついで、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が各加工位置の一つに移動せしめられるとともに、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータがパラメータ設定部7に送信される。
ついで、CCDカメラ5により撮像対象物(図示せず)上の基準パターンが撮像されて当該基準パターンの2次元濃淡画像データが生成され、生成された2次元濃淡画像データが画像データ記憶部6に格納される。
次に、加工装置本体22からレーザ光が照射され、円形パターンの照射跡が撮像対象物(図示せず)上に形成された後、CCDカメラ5により撮像対象物(図示せず)上の照射跡が撮像されて当該照射跡の2次元濃淡画像データが生成され、生成された2次元濃淡画像データが画像データ記憶部6に格納される。
そして、パラメータ設定部7により、画像データ記憶部6に格納された基準パターンの2次元濃淡画像データ及び照射跡の2次元濃淡画像データを基に、第4駆動機構48によって移動せしめられる第2案内部材24のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータが設定され、設定されたパラメータ、及び制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを基に、パラメータ記憶部42に格納された当該ヘッド16のパラメータが前記設定されたパラメータで更新される。
この後、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が他の加工位置に順次移動せしめられつつ、当該各加工位置では、CCDカメラ5による基準パターンの撮像処理、加工装置本体22による照射跡の形成処理、CCDカメラ5による照射跡の撮像処理、パラメータ設定部7によるパラメータの設定,更新処理が順次実行される。
このようにして、すべての加工位置について、第2案内部材24のZ軸に係るパラメータが設定,更新されると、次に、格子パターンから走査機構35の変形(歪)補正に係るパラメータが設定される。
具体的には、前記撮像対象物(図示せず)が新たなものと交換された後、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が各加工位置の一つに移動せしめられるとともに、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータがパラメータ設定部7に送信される。
ついで、CCDカメラ5により撮像対象物(図示せず)上の基準パターンが撮像されて当該基準パターンの2次元濃淡画像データが生成され、生成された2次元濃淡画像データが画像データ記憶部6に格納される。
次に、加工装置本体22からレーザ光が照射され、格子パターンの照射跡が撮像対象物(図示せず)上に形成された後、CCDカメラ5により撮像対象物(図示せず)上の照射跡が撮像されて当該照射跡の2次元濃淡画像データが生成され、生成された2次元濃淡画像データが画像データ記憶部6に格納される。
そして、パラメータ設定部7により、画像データ記憶部6に格納された基準パターンの2次元濃淡画像データ及び照射跡の2次元濃淡画像データを基に、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータが設定され、設定されたパラメータ、及び制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを基に、パラメータ記憶部42に格納された当該ヘッド16のパラメータが前記設定されたパラメータで更新される。
この後、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が他の加工位置に順次移動せしめられつつ、当該各加工位置では、CCDカメラ5による基準パターンの撮像処理、加工装置本体22による照射跡の形成処理、CCDカメラ5による照射跡の撮像処理、パラメータ設定部7によるパラメータの設定,更新処理が順次実行され、すべての加工位置について、前記変形補正に係るパラメータが設定,更新される。
そして、最後に、十字パターンから走査機構35の原点位置の補正に係るパラメータが設定される。具体的には、まず、何も描かれていない新たな撮像対象物(図示せず)が縫製枠18に保持される。
ついで、制御部43による制御の下、ヘッド16の縫製機構16aが第1駆動機構45によって駆動されるとともに、縫製枠18が第2駆動機構46によって直交2軸方向に移動せしめられ、十字パターンの縫製跡が撮像対象物(図示せず)上に形成された後、第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が各加工位置の一つに移動せしめられるとともに、当該加工位置に対応したヘッド16に係るデータがパラメータ設定部7に送信される。
次に、加工装置本体22からレーザ光が照射され、前記と同じ十字パターンの照射跡が撮像対象物(図示せず)上に形成された後、CCDカメラ5により撮像対象物(図示せず)上の縫製跡及び照射跡が撮像されて当該縫製跡及び照射跡の2次元濃淡画像データが生成され、生成された2次元濃淡画像データが画像データ記憶部6に格納される。
そして、パラメータ設定部7により、画像データ記憶部6に格納された縫製跡及び照射跡の2次元濃淡画像データを基に、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置を補正するためのパラメータが設定され、設定されたパラメータ、及び制御部43から送信されたヘッド16に係るデータを基に、パラメータ記憶部42に格納された当該ヘッド16のパラメータが前記設定されたパラメータで更新される。
この後、制御部43により第3駆動機構47が駆動されて、加工装置本体22が他の加工位置に順次移動せしめられつつ、当該各加工位置では、加工装置本体22による照射跡の形成処理、CCDカメラ5による縫製跡及び照射跡の撮像処理、パラメータ設定部7によるパラメータの設定,更新処理が順次実行され、すべての加工位置について、前記原点位置に係るパラメータが設定,更新される。
そして、本例のミシン10では、以上のようにして各パラメータが設定された後、所定の縫製加工とレーザ加工が行われる。
斯くして、本例のパラメータ設定装置1によれば、撮像対象物(図示せず)上の基準パターンや照射跡、縫製跡がCCDカメラ5によって撮像された後、当該CCDカメラ5により撮像,生成された2次元画像データを基に、パラメータ設定部7により、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置や、第4駆動機構48によって移動せしめられる第2収納部材25,下部部材26,反射体28及びレンズ29からなる構造体のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータが自動的に設定,更新されるので、効率的且つ高精度に当該パラメータを設定することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例における基準パターンや縫製跡、照射跡のパターンは一例を示したものであり、これらに限定されるものではなく、また、加工装置本体22に付設されるCCDカメラ5を着脱可能に構成し、上記パラメータ設定作業を実施するときにのみ、CCDカメラ5を加工装置本体22に適宜装着するようにしても良い。
また、上例では、画像データ記憶部6に格納された縫製跡及び照射跡の2次元濃淡画像データを基に前記第2処理を行って、走査機構35の原点位置を第2駆動機構46によって移動せしめられる縫製枠18の原点位置に一致させるべく、走査機構35の原点位置を補正するためのパラメータを更新するようにしたが、これに代えて、縫製枠18の原点位置を補正するためのパラメータを更新するようにしても良い。
この場合、パラメータ記憶部42には、走査機構35によって走査されるレーザ光の照射位置、及び第4駆動機構48によって移動せしめられる第2案内部材24のZ軸方向の移動位置を補正するためのパラメータに加えて、第2駆動機構46によって移動せしめられる縫製枠18の原点位置を補正するためのパラメータが、各加工位置に対応したヘッド16毎に格納される。
また、上例では、基準パターンの画像データと照射跡の画像データとを比較,解析することにより、前記拡縮度合いや変形度合いを算出して、これに応じたパラメータを設定するように構成したが、照射跡の画像データを予め設定された参照パターンの画像データと比較するパターンマッチング法によって、前記拡縮度合いや変形度合いを認識するように構成しても良い。
この場合、例えば、図17に示すように、前記パラメータ設定装置50は、拡縮度合いが少しずつ異なる複数の円形パターン、及び変形度合いが少しずつ異なる複数の格子パターンに係る画像データを参照パターンとして格納する参照パターン記憶部51と、レーザ照射によって得られた照射跡の画像データを、パターンマッチング法によって、参照パターン記憶部51に格納された参照パターンと比較することにより、前記拡縮度合いや変形度合いを認識し、これに応じたパラメータを設定して更新するパラメータ設定部52とを備えて構成される。
本発明の一実施形態に係るパラメータ設定装置などの概略構成を示したブロック図である。 本実施形態に係るパラメータ設定装置が設けられるミシンの概略構成を示した正面図である。 図2における矢示A−A方向の断面図である。 レーザ加工装置の概略構成を一部断面図で示した正面図である。 図4における矢示B方向の底面図である。 走査機構などの概略構成を示した説明図である。 本実施形態に係る基準パターンを示した説明図である。 照射跡の拡縮を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 照射跡の変形を説明するための説明図である。 縫製跡及び照射跡を示した説明図である。 本実施形態に係るパラメータ設定部における一連の処理を示したフローチャートである。 本実施形態に係るパラメータ設定部における一連の処理を示したフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るパラメータ設定装置などの概略構成を示したブロック図である。
符号の説明
1 パラメータ設定装置
5 CCDカメラ
6 画像データ記憶部
7 パラメータ設定部
10 ミシン
11 支持フレーム
16 ヘッド
17 テーブル
18 縫製枠
20 レーザ加工装置
22 加工装置本体
27 レーザ発振器
35 走査機構
40 制御装置
41 プログラム記憶部
42 パラメータ記憶部
43 制御部
45 第1駆動機構
46 第2駆動機構
47 第3駆動機構
48 第4駆動機構

Claims (14)

  1. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記走査機構によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラムを基に、前記第1駆動機構及び第2駆動機構の作動を制御するとともに、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記走査機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンにおける前記パラメータを設定する方法であって、
    撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記レーザ加工装置に付設された撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の変形度合いを認識し、認識した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定方法。
  2. 前記パラメータ設定方法は、
    前記直交2軸に平行な2つの直線を少なくとも含む基準パターンの描かれた前記撮像対象物を、前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターンを撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、前記基準パターンと同じパターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の変形度合いを算出し、算出した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とする請求項1記載のパラメータ設定方法。
  3. 前記パラメータ設定方法は、
    前記撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記基準パターンに対して予め設定された変形度合いの異なる複数の参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の変形度合いを判定し、判定した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とする請求項1記載のパラメータ設定方法。
  4. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、上下方向に移動自在に前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記レーザ加工装置を上下方向に移動させる第3駆動機構と、前記第1駆動機構,第2駆動機構,第3駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記第3駆動機構によって移動せしめられる移動位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラムを基に、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するとともに、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記第3駆動機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンにおける前記パラメータを設定する方法であって、
    撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記レーザ加工装置に付設された撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の拡縮度合いを認識し、認識した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定方法。
  5. 前記パラメータ設定方法は、
    所定の基準パターンが描かれた前記撮像対象物を、前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターンを撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、前記基準パターンと同じパターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の拡縮度合いを算出し、算出した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とする請求項4記載のパラメータ設定方法。
  6. 前記パラメータ設定方法は、
    前記撮像対象物を前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、所定パターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記基準パターンに対して予め設定された拡縮度合いの異なる複数の参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の拡縮度合いを判定し、判定した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とする請求項4記載のパラメータ設定方法。
  7. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記第2駆動機構によって移動せしめられる移動位置又は前記走査機構によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンにおける前記パラメータを設定する方法であって、
    撮像対象物を前記縫製枠に保持させる工程と、
    前記第1駆動機構により前記ヘッドの縫製機構を駆動するとともに、前記第2駆動機構により前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させて、所定パターンの縫製跡を前記撮像対象物上に形成する工程と、
    前記レーザ加工装置により前記撮像対象物上にレーザ光を照射して、前記パターンと同じパターンの照射跡を該撮像対象物上に形成する工程と、
    前記撮像手段により前記撮像対象物上の縫製跡及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する工程と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新する工程とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定方法。
  8. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記走査機構によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラムを基に、前記第1駆動機構及び第2駆動機構の作動を制御するとともに、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記走査機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンに設けられ、前記パラメータを設定する装置であって、
    前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置され、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、所定パターンの照射跡が形成される撮像対象物と、
    前記レーザ加工装置に付設され、少なくとも前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の変形度合いを認識し、認識した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新するパラメータ設定手段とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定装置。
  9. 前記撮像対象物には、前記直交2軸に平行な2つの直線を少なくとも含む基準パターンが描かれるとともに、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、前記基準パターンと同じパターンの照射跡が形成され、
    前記撮像手段は、更に、前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成するように構成され、
    前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の変形度合いを算出し、算出した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成されてなることを特徴とする請求項8記載のパラメータ設定装置。
  10. 前記基準パターンに対して予め設定された変形度合いの異なる複数の参照パターンを記憶する参照パターン記憶手段を更に備えてなり、
    前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記参照パターン記憶手段に格納された参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の変形度合いを判定し、判定した変形度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成されてなることを特徴とする請求項8記載のパラメータ設定装置。
  11. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、上下方向に移動自在に前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記レーザ加工装置を上下方向に移動させる第3駆動機構と、前記第1駆動機構,第2駆動機構,第3駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記第3駆動機構によって移動せしめられる移動位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラムを基に、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するとともに、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記第3駆動機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンに設けられ、前記パラメータを設定する装置であって、
    前記レーザ加工装置の直下にあたる前記テーブル上に載置され、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、所定パターンの照射跡が形成される撮像対象物と、
    前記レーザ加工装置に付設され、少なくとも前記撮像対象物上の照射跡を撮像して2次元画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び予め設定された基準パターンを基に、これらを比較して前記照射跡の拡縮度合いを認識し、認識した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新するパラメータ設定手段とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定装置。
  12. 前記撮像対象物には、所定の基準パターンが描かれるとともに、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、前記基準パターンと同じパターンの照射跡が形成され、
    前記撮像手段は、更に、前記撮像対象物上の基準パターン及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成するように構成され、
    前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記基準パターンの形状と照射跡の形状との間の拡縮度合いを算出し、算出した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成されてなることを特徴とする請求項11記載のパラメータ設定装置。
  13. 前記基準パターンに対して予め設定された拡縮度合いの異なる複数の参照パターンを記憶する参照パターン記憶手段を更に備えてなり、
    前記パラメータ設定手段は、前記撮像手段によって生成された2次元画像データ及び前記参照パターン記憶手段に格納された参照パターンを基に、前記照射跡の画像と各参照パターンとを比較,照合して該照射跡の拡縮度合いを判定し、判定した拡縮度合いを基にこれに応じた前記パラメータを設定するように構成されてなることを特徴とする請求項11記載のパラメータ設定装置。
  14. 縫製対象物を縫製する縫製機構を具備したヘッドと、前記縫製機構を駆動する第1駆動機構と、前記ヘッドの下方位置に水平に配設されたテーブルと、前記縫製対象物を保持する枠体であって、水平面内で直交する直交2軸方向に移動自在に前記テーブル上に配設された縫製枠と、前記縫製枠を前記直交2軸方向に移動させる第2駆動機構と、前記テーブルの上方に配設され、レーザ光を前記縫製対象物に照射してこれを加工するレーザ加工装置であって、レーザ光を照射するレーザ発振器、及び該レーザ発振器から照射されたレーザ光を前記縫製対象物上に導くとともに、該縫製対象物上におけるレーザ光の照射位置を走査する走査機構からなるレーザ加工装置と、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御するための制御プログラムを記憶するプログラム記憶部、前記第2駆動機構によって移動せしめられる移動位置又は前記走査機構によって走査される照射位置を補正するためのパラメータを記憶するパラメータ記憶部、前記プログラム記憶部に格納された制御プログラム及び前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを基に、前記第1駆動機構,第2駆動機構及び走査機構の作動を制御する制御部からなる制御装置とを備えたミシンに設けられ、前記パラメータを設定する装置であって、
    前記縫製枠に保持される撮像対象物であって、前記第1駆動機構によって前記ヘッドの縫製機構が駆動され、且つ前記第2駆動機構によって前記縫製枠が前記直交2軸方向に移動せしめられることにより、所定パターンの縫製跡が形成されるとともに、前記レーザ加工装置によってレーザ光が照射されることにより、前記パターンと同じパターンの照射跡が形成される撮像対象物と、
    前記レーザ加工装置に付設され、前記撮像対象物上の縫製跡及び照射跡を撮像して2次元画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段によって生成された2次元画像データを基に、前記縫製跡の形状と照射跡の形状との間の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量を基にこれに応じた前記パラメータを設定し、前記パラメータ記憶部に格納されたパラメータを前記設定したパラメータで更新するパラメータ設定手段とを備えてなることを特徴とするパラメータ設定装置。
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