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JP2005168488A - 捕虫装置 - Google Patents

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JP2005168488A JP2004207443A JP2004207443A JP2005168488A JP 2005168488 A JP2005168488 A JP 2005168488A JP 2004207443 A JP2004207443 A JP 2004207443A JP 2004207443 A JP2004207443 A JP 2004207443A JP 2005168488 A JP2005168488 A JP 2005168488A
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Yoshihiro Taguchi
義広 田口
Taeko Taguchi
妙子 田口
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Abstract

【課題】 広範囲にわたって有翅昆虫を捕虫するのに有効な捕虫装置を提供する。
【解決手段】 捕虫装置15は、ビニールハウス11の両側方に設けられ、上下方向に面状に配設され、有翅昆虫の移動を遮る遮蔽部12と、該遮蔽部12に沿って斜め上方へ延び、有翅昆虫を上方へ誘導する誘導部16と、該誘導部16の上端部に接続され、有翅昆虫を捕虫する捕虫部17とを備えている。遮蔽部12はビニールハウス11の両側部と兼用されている。また、遮蔽部12、誘導部16及び捕虫部17はいずれも合成樹脂製のネットで構成されている。前記誘導部16より下方位置の遮蔽部12には、ロール状に形成されて有翅昆虫をその内側に導くロール部18を備えている。更に、誘導部16の上端部には捕虫部17側ほど縮径された戻り防止部材が設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばビニールハウスや畑の等の周囲に設けられ、野菜や果物の害虫となる有翅昆虫を捕集(以下、捕虫という)するための捕虫装置に関するものである。
従来、この種の装置としては、ごきぶりの捕獲装置が知られている。すなわち、ごきぶり捕獲用の箱には、斜めに登る入り口を有し、内部にはループ部分を備えると共に、落下したごきぶりを収容して逆走を防止する収容部を備えている。そして、入り口から捕獲装置内に入ったごきぶりは、一旦収容部に落ちると、外へ出ることができないようになっている(例えば、特許文献1を参照)。また、別のごきぶり捕獲装置は、筒状をなす捕獲箱の両端が入り口となり、両入り口から内方へ上昇する傾斜面を有し、その傾斜面を登って来たごきぶりは上端部から落下して収容部へと収容されるようになっている(特許文献2を参照)。
実開昭50−151791号公報(第1頁及び第2図) 実開昭54−82778号公報(第1頁、第2頁及び第1図)
ところが、従来の捕獲装置で捕獲するごきぶりは、主に歩いて移動する虫であるのに対し、ビニールハウス内や畑の農作物に有害なコナジラミ類、ヨウトウムシ類、タバコガ類等の有翅昆虫は通常羽根で飛んで移動している。このため、有翅昆虫が捕獲装置内の収容部に一旦入っても、その後羽根で飛んで逃げ出してしまい、有翅昆虫の捕獲装置としては有効ではないという問題があった。このような有翅昆虫が飛び交う畑やビニールハウスの周囲といった広範囲において有効な捕虫装置が求められていた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、広範囲にわたって有翅昆虫を捕虫するのに有効な捕虫装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の捕虫装置は、上下方向に面状に配設され、有翅昆虫の移動を遮る遮蔽部と、該遮蔽部に沿って斜め上方へ延び、有翅昆虫を上方へ誘導する誘導部と、該誘導部の上端部に接続され、有翅昆虫を捕虫する捕虫部とを備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の捕虫装置は、請求項1に記載の発明において、前記誘導部より下方位置の遮蔽部には、ロール状に形成されて有翅昆虫をその内側に導くロール部を備えたものである。
請求項3に記載の発明の捕虫装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記誘導部を左右から山型になるように配設してそれらの上端部で捕虫部に接続するように構成したものである。
請求項4に記載の発明の捕虫装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記誘導部の上端部は捕虫部内に挿入されると共に、誘導部から捕虫部に入った有翅昆虫が誘導部へ戻るのを抑制するために捕虫部側ほど縮径又は縮幅された戻り防止部材を設けたものである。
請求項5に記載の発明の捕虫装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記捕虫部内には、捕虫部に入った有翅昆虫が誘導部へ戻るのを抑制するために下部側ほど縮径又は縮幅された戻り防止部材を設けたものである。
請求項6に記載の発明の捕虫装置は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記遮蔽部は臭い又は光を通すように構成され、遮蔽部を境にして前記誘導部とは反対側には有翅昆虫を誘引する誘引源を設けたものである。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の捕虫装置によれば、広範囲にわたって有翅昆虫を捕虫するのに有効であるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明の捕虫装置によれば、請求項1に係る発明の効果に加えて、ロール部によって有翅昆虫の捕虫効果を更に向上させることができる。
請求項3に記載の発明の捕虫装置によれば、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、有翅昆虫の捕虫率を高めることができると共に、広範囲に存在する有翅昆虫を分けて効果的に捕虫することができる。
請求項4又は請求項5に記載の発明の捕虫装置によれば、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明の効果に加えて、誘導部から捕虫部に入った有翅昆虫が誘導部へ戻るのを抑制することができる。
請求項6に記載の発明の捕虫装置によれば、請求項1から請求項5のいずれか1項に係る発明の効果に加えて、有翅昆虫は臭い又は光による誘引源に誘引されるため、有翅昆虫の捕虫率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に示すように、ビニールハウス11は下部が四角筒状、上部が半円筒状に形成され、下部の両側面は遮蔽部12となる合成樹脂製のネットで構成され、上部及び前後面は塩化ビニル樹脂製のシート13で構成されている。ネットの網目は一辺が0.4〜4mmに設計され、ビニールハウス11内の通気性が確保されている。また、前後面には引き戸14が設けられ、ビニールハウス11内への出入りができるようになっている。
ビニールハウス11両側部のネット外面には捕虫装置15が設けられている。すなわち、ビニールハウス11両側部のネットは上下方向に配設され、有翅昆虫の移動を遮る遮蔽部12と兼用されている。有翅昆虫とは羽根を有しており、空中を飛び交う虫をいい、具体的にはコナジラミ類、キスジノミハムシ類、ヨトウムシ類、タバコガ類、スリップス類、アブラムシ類等が挙げられる。前記ネットの網目が一辺0.4mmであれば、コナジラミ類、キスジノミハムシ類等の大半の有翅昆虫を捕虫することができる。ネットの網目が一辺4mmであれば、ヨトウムシ類、タバコガ類等を捕虫することができ、コナジラミ類、スリップス類、アブラムシ類等の微小な有翅昆虫を捕虫しないようにすることができる。
遮蔽部12の外面には、ネットにより庇状に下方へ傾斜するように形成され、前端下部から遮蔽部12の外面に沿って斜め上方へ延びる傾斜部16aを有し、後端の上端部に到る誘導部16が設けられ、有翅昆虫を斜め上方へ誘導するようになっている。この誘導部16は、前記遮蔽部12と同じ網目を有し、その先端縁は地面より一定の高さに設定されている。有翅昆虫は低い位置で飛び、遮蔽部12で上へ移動する習性を有することから、誘導部16の先端縁を低い位置に設定しておくことが望ましい。
この誘導部16の上端部すなわちビニールハウス11後端のコーナ上部には、四角箱状をなし、下部が下端ほど縮幅するテーパ状に形成された捕虫部17が支持され、誘導部16に沿って移動してきた有翅昆虫を捕虫するようになっている。該捕虫部17もネットによって構成され、その底部には図示しない有翅昆虫の取り出し部を備えている。
前記誘導部16の傾斜部16aより下方位置の遮蔽部12には、ネットがロール状に形成されたロール部18が設けられている。図4に示すように、ロール部18は渦巻状に形成され、その重なり部分19に図示しない間隔保持部材が介装されて有翅昆虫の導入口20となり、有翅昆虫を図中の矢印で示すように導入口20から内部へ導くようにしている。図1及び図2に示すように、ロール部18は誘導部16上端の傾斜部16aに沿って後方へ延び、その上端部は捕虫部17内に挿入され、ロール部18内に入って上方へ移動してきた有翅昆虫を捕虫部17内に導くようにしている。前記誘導部16だけでも有翅昆虫を捕虫部17へと誘導することはできるが、誘導部16内にロール部18を設けることにより、有翅昆虫をロール部18内から捕虫部17へと確実に導くことができ、有翅昆虫の捕虫率を高めることができる。
さて、ビニールハウス11の両側部の外面には前端下部から後端上部へと延びる誘導部16及びその内側にはロール部18が設けられると共に、後端上部には捕虫部17が設けられている。このため、ビニールハウス11の周囲を飛び交う有翅昆虫がビニールハウス11へ近づこうとすると、誘導部16の下を通って遮蔽部12に当り、遮蔽部12に沿って上昇する。そして、有翅昆虫は誘導部16に沿ってビニールハウス11の後部上方へと移動し、捕虫部17内へと入る。また、遮蔽部12に沿って上昇し、ロール部18内へ入った有翅昆虫は、ロール部18内を通ってビニールハウス11の後部上方へと導かれ、捕虫部17内へと入る。このように、低い位置を飛び交い、斜め上方へと移動する有翅昆虫の習性を利用して、有翅昆虫を捕虫部17内へ捕獲することができる。
ちなみに、遮蔽部12の長さを2m、高さを120cmとし、誘導部16の前端の高さを50cm、後端の高さを120cmとしたとき、1日の有翅昆虫の捕虫数は125頭であった。
以上の第1実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第1実施形態の捕虫装置15によれば、上下方向に配設され、有翅昆虫の移動を遮る遮蔽部12と、該遮蔽部12に沿って斜め上方へ延び、有翅昆虫を上方へ誘導する誘導部16と、該誘導部16の上端部に接続され、有翅昆虫を捕虫する捕虫部17とを備えている。このため、有翅昆虫がビニールハウス11に近づくのを遮蔽部12で遮り、誘導部16え斜め上方へ誘導して捕虫部17で捕虫することができる。従って、第1実施形態の捕虫装置15はビニールハウス11の両側方における広範囲にわたって有翅昆虫を捕虫するのに有効である。
・ ロール部18によって有翅昆虫をロール部18内に導いて捕虫部17へと移動させることができ、有翅昆虫の捕虫効果を更に向上させることができる。
・ このように、捕虫装置15は同一のネットにより遮蔽部12、誘導部16、捕虫部17及びロール部18を形成すればよいことから、構成が簡易で安価なものである。
(第2実施形態)
図7(a)〜(c)に示すように、誘導部16上端に設けられた突出部16bは捕虫部17内に挿入され、水平方向へ延びている。その突出部16b内には、ネットによって捕虫部17側ほど縮径された横円錐台状の戻り防止部材25が保持されている。この戻り防止部材25により、誘導部16から捕虫部17に入った有翅昆虫が再び誘導部16へ戻るのを抑制するようになっている。戻り防止部材25は特に、移動性の強いカメムシ類、スズメバチ等の蜂類等に対して有用である。
また、捕虫部17内の中央部にはネットにより逆円錐台状に形成された戻り防止部材の本体26が保持され、その本体26の下端には同じくネットにより円筒状に形成されたガイド筒27が連結されている。これらの本体26とガイド筒27により戻り防止部材28が構成されている。この戻り防止部材28により、捕虫部17内の有翅昆虫が上方へ移動して誘導部16へ戻るのを抑制するようになっている。捕虫部17の下部は逆円錐状に形成され、その下端部が円筒状に形成されて虫排出口29となっている。前記戻り防止部材28によって捕虫部17が上部空間30と下部空間31とに区分されている。虫排出口29は常には閉じられており、捕虫された有翅昆虫を排出するときのみ開口される。
さて、有翅昆虫は誘導部16に沿って上方へ移動し、その突出部16bから戻り防止部材25を通って捕虫部17の上部空間30内に入る。前記戻り防止部材25は捕虫部17側ほど縮径された横円錐台状に形成されていることから、捕虫部17内に一旦入った有翅昆虫は誘導部16側へは戻り難い。更に、捕虫部17の上部空間30内に入った有翅昆虫は、やがて戻り防止部材28を通って下降し、捕虫部17の下部空間31に到る。戻り防止部材28は下部ほど縮径された逆円錐台状に形成されていることから、一旦下部空間31に入った有翅昆虫は上部空間30へは戻り難い。従って、第2実施形態の捕虫装置15によれば、2つの戻り防止部材25、28により、誘導部16から捕虫部17に入った有翅昆虫が再び誘導部16へ戻るのを効果的に抑制することができる。
ちなみに、誘導部16の上端部及び捕虫部17の構成を、第2実施形態の場合と第1実施形態の場合とで比較するために、10頭のチャバネアオカメムシを第2実施形態の場合には捕虫部17の上部空間30に入れ、第1実施形態の場合には捕虫部17に入れた。そして、12時間後に捕虫部17の下部空間31又は捕虫部17に残るチャバネアオカメムシの数を数えた。その結果、第2実施形態の場合には、10頭のチャバネアオカメムシの全てが捕虫部17の下部空間31に移動していた。これに対し、第1実施形態の場合には7頭のチャバネアオカメムシが捕虫部17に残り、3頭のチャバネアオカメムシが誘導部16へ戻った。
(第3実施形態)
図8に示すように、第3実施形態の遮蔽部12は四角箱状に形成され、それら四側部の外面には第1実施形態と同様の捕虫装置15が設けられている。遮蔽部12の一側部の長さは例えば2.5m、高さは1.2〜2.0mに設定される。前記のように遮蔽部12はネットで構成され、臭い又は光を通すように構成されている。四角箱状に形成された遮蔽部12の中心位置には、臭い又は光によって有翅昆虫を誘引する誘引源32が支持されている。誘引源32の高さは例えば1.0〜1.5mに設定される。臭いによって有翅昆虫を誘引する誘引源32はフェロモンであって、例えばチャバネアオカメムシを誘引するフェロモンとしては、メチル(EEZ)2,4,6−デカトリエノエートが挙げられる。フェロモンの使用量は、1ヶ月間にわたって有翅昆虫を誘引することができるように3g程度に設定される。また、フェロモンの効果はその周辺200〜300m程度の範囲まで及び、その範囲に存在する有翅昆虫を誘引することができる。
また、有翅昆虫としてのハスモンヨトウを誘引するフェロモンとしては、(z,e)−9,11−テトラデカジエニルアセタートと(z,e)−9,12−テトラデカジエニルアセタートとを10:1の質量比で混合したものが挙げられ、その使用量は1mg程度である。有翅昆虫としてのタバコガを誘引するフェロモンとしては、(z)−9−テトラデセニルアセタートと、ヘキサデカナールと、(z)−11−ヘキサデセナールと、(z)−9−ヘキサデセニルアセタートとを100:8:3:5の質量比で混合したものが挙げられ、その使用量は10g程度である。一方、誘引源32が光の場合には、ランプの電力が40〜60W程度の範囲で、その適用範囲は100m程度である。
ちなみに、誘引源32として60Wの水銀灯を用い、一晩捕虫を行った。その結果、各捕虫部17には、それぞれ1250頭、1500頭、2450頭及び2690頭の有翅昆虫を捕虫することができた。捕虫された有翅昆虫は、蛾類、蜂類、ウンカ類、ハエ類、クモ、蚊、カメムシ類、コガネムシ類等で、蛾類が最も多かった。
(第4実施形態)
図9に示すように、第4実施形態では第3実施形態において、各側部の外面に設けられた誘導部16を山型状に形成し、それらの頂部に第2実施形態に示す戻り防止部材25、28を備えた捕虫部17を設けた。従って、第4実施形態では、第2実施形態と第3実施形態との双方の効果を発揮することができる。ちなみに、誘引源32として60Wの水銀灯を用い、一晩捕虫を行った結果、各捕虫部17には、それぞれ2300頭、2500頭、2600頭及び3500頭の有翅昆虫を捕虫することができた。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図5に示すように、ビニールハウス11の側部外面、すなわち遮蔽部12には誘導部16が山型になるように構成され、それらの頂部上方位置には捕虫部17が設けられ、両者間がパイプ21で接続されている。ロール部18も誘導部16内の上端縁に沿って山型に配設されている。そして、有翅昆虫は山型に構成された誘導部16又はロール部18に沿って上方へ移動し、パイプ21を経て捕虫部17で捕虫されるようになっている。このような構成の捕虫装置15が遮蔽部12に3対設けられている。
このように構成した場合、誘導部16が山型に構成されているため、有翅昆虫が逃げにくく、中央の頂部に集まりやすく、捕虫率を高めることができると共に、ビニールハウス11の側方で飛び交う有翅昆虫を3つの部分に分けて効果的に捕虫することができる。
・ 図6に示すように、路地野菜を栽培する畑22を取り囲むように矩形状に形成された遮蔽部12がネットによって一定の高さまで設けられている。遮蔽部12の各辺の外面には実施形態と同様の誘導部16が斜めに延びるように設けられ、その上端には捕虫部17が備えられている。このように構成することにより、畑22に有翅昆虫が侵入してくるのを抑制することができ、有翅昆虫によって野菜に大きな被害がでるのを防ぐことができる。
・ 捕虫部17内に挿入されるロール部18を先端ほど細くなるようにテーパ状に形成し、捕虫部17内に入った有翅昆虫を戻りにくくすることもできる。
・ 遮蔽部12はビニールハウス11の側部とは別に立設してもよい。また、遮蔽部12を合成樹脂シート、合成樹脂板等で構成することも可能である。
・ 誘導部16及びロール部18をビニールハウス11の内部に設け、ビニールハウス11内を飛び交う有翅昆虫を捕虫することも可能である。
・ ビニールハウス11が前後に長い場合には、第1実施形態の誘導部16、捕虫部17及びロール部18をセットにして複数配設するように構成することもできる。
・ 誘導部16及びロール部18をシート、フィルム等で構成してもよい。誘導部16をこのように構成した場合には、それが雨よけとなり、その下に粘着板等を吊るして捕虫する手段を講ずることもできる。
・ 誘導部16の下端部から上端部への形状は直線状以外に、折線状、下に凸の円弧状、上に凸の円弧状等の形状であってもよい。
・ 表面に粘着剤を塗布し、そこに有翅昆虫が付くことで捕虫するシートを誘導部16内の遮蔽部12等に取付けることも可能である。
・ 捕虫装置15を人が住む家屋や施設の周囲に設けることもできる。
・ 第2実施形態の戻り防止部材25、28として、対向する2面が捕虫部17側又は捕虫部17の下方ほど縮幅されたテーパ状のものを用いることもできる。
・ 第2実施形態の戻り防止部材25、28のうち、いずれか一方を省略することもできる。
・ ちなみに、本発明には含まれないが、第2〜第4実施形態において、誘導部16を省略し、誘引源32により有翅昆虫を誘引し、捕虫部17で捕虫することもできる。その場合、捕虫部17を遮蔽部12の側部の中心を誘引源32に向かって凹状に形成し、そこに捕虫部17を設けることが好ましい。
更に、前記実施形態又は別例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記誘導部は基端縁が遮蔽部に接続され、先端縁が斜め下方へ延びる面状に構成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の捕虫装置。このように構成した場合、有翅昆虫を誘導部内へより確実に導くことができ、捕虫率を向上させることができる。
(2) 前記誘導部の先端縁は、誘導部の下端部から上端部まで下端部の先端縁とほぼ同じ高さになるように構成されている上記技術的思想(1)に記載の捕虫装置。この構成によれば、低い位置で飛び交う有翅昆虫を誘導部内へ導くことができる。
第1実施形態における捕虫装置を備えたビニールハウスを示す斜視図。 捕虫装置を備えたビニールハウスを示す正面図。 捕虫装置を示す側面図。 ループ部を示す部分斜視図。 別例として捕虫装置を備えたビニールハウスを示す正面図。 別例として周囲に捕虫装置を有する畑を示す平面図。 (a)は第2実施形態の捕虫装置における誘導部の上端部及び捕虫部を拡大して示す正面図、(b)及び(c)は戻り防止部材を示す斜視図。 第3実施形態の捕虫装置を示す斜視図。 第4実施形態の捕虫装置を示す正面図。
符号の説明
12…遮蔽部、15…捕虫装置、16…誘導部、17…捕虫部、18…ロール部、25、28…戻り防止部材、32…誘引源。

Claims (6)

  1. 上下方向に面状に配設され、有翅昆虫の移動を遮る遮蔽部と、該遮蔽部に沿って斜め上方へ延び、有翅昆虫を上方へ誘導する誘導部と、該誘導部の上端部に接続され、有翅昆虫を捕虫する捕虫部とを備えることを特徴とする捕虫装置。
  2. 前記誘導部より下方位置の遮蔽部には、ロール状に形成されて有翅昆虫をその内側に導くロール部を備えた請求項1に記載の捕虫装置。
  3. 前記誘導部を左右から山型になるように配設してそれらの上端部で捕虫部に接続するように構成した請求項1又は請求項2に記載の捕虫装置。
  4. 前記誘導部の上端部は捕虫部内に挿入されると共に、誘導部から捕虫部に入った有翅昆虫が誘導部へ戻るのを抑制するために捕虫部側ほど縮径又は縮幅された戻り防止部材を設けた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の捕虫装置。
  5. 前記捕虫部内には、捕虫部に入った有翅昆虫が誘導部へ戻るのを抑制するために下部側ほど縮径又は縮幅された戻り防止部材を設けた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の捕虫装置。
  6. 前記遮蔽部は臭い又は光を通すように構成され、遮蔽部を境にして前記誘導部とは反対側には有翅昆虫を誘引する誘引源を設けた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の捕虫装置。
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