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JP2005166456A - 照明効果を高める採光方法および採光器具 - Google Patents

照明効果を高める採光方法および採光器具 Download PDF

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JP2005166456A JP2003403988A JP2003403988A JP2005166456A JP 2005166456 A JP2005166456 A JP 2005166456A JP 2003403988 A JP2003403988 A JP 2003403988A JP 2003403988 A JP2003403988 A JP 2003403988A JP 2005166456 A JP2005166456 A JP 2005166456A
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Abstract

【課題】 建築物の窓または開口部から入射した屋外光源光を採光する際、人の活動と干渉しない空間を光の通路として有効に利用すること、任意の場所へ任意の方向から光を照射すること、窓採光によるハーレーションを抑制すること、簡易な器具・設備の追加設置により効果的な採光を実現すること、屋外視線の制止と採光の両立を課題とする。
【解決手段】 ブラインド等の任意の角度で建築物内空間に反射させる集合反射板採光器具112、低透過集光採光器具114、照明が必要な空間へ導入する導入採光器具115、反射と透過の組み合せで分光あるいは拡散させる分光採光器具116、117を用いる等により、任意の光路を設定することで上記課題を解決するとともに照明用電力および冷暖房の低減と実現させるものである。
【選択図】 【図3】

Description

本発明は、建築物の窓または開口部から入射する光を照明用照度として用いる採光方法および採光器具に関するものである。
従来、垂直壁面に設けた窓からの採光では、窓面から入射する光は斜め上方から下方に向けて照射されるため、窓側の照度と室内奥側の照度の差が大きく、また床面や机上面が光沢面等の場合、室内奥側では下からの反射光照射となり床面のハーレーションが眩しくなることが多かった。
従来、室内の窓から遠い位置で上方からの自然光照射を得ようとする場合、天井窓や光ダクトが用いられてきたが、建築コストが高いものになるばかりでなく、建て売りの集合住宅等では大掛かりな改築でも困難であった。
従来、外側から室内が見えないようにしつつ窓面からの採光を得ようとする場合、曇りガラス等の材質の窓面とする、または窓の外側あるいは内側に複数の乱反射板を配置するなどの乱反射状態を固定させてしまい、屋外の景観を室内から見える状態に容易に切り換えられる方法はなかった。
近年、室内の窓から遠い位置で上方からの自然光を取り入れようとする場合、光ダクトや光ケーブルを用いる方法が提案され一部実施されてきたが、これらは建築構造として大きなものとなり、天井裏等にダクトやケーブルを敷設する必要からそのためのスペースを確保し、そのために建築構造として設計要素が増加し、他の設備との調整事項が増加する等、建築設計および施行上の手順が増すばかりでなく、他の建築要素に対する抑制条件になることが多かった。
0002に示す従来技術の問題を解決するとともに、光遮蔽物がなく人の活動と干渉しない空間を光の通路として有効に利用することを課題とする。
0002、0003に示す従来技術の問題を解決するとともに、通常の窓からの採光でも室内の任意の場所へ、任意の方向から光を照射することを課題とする。
0002、0004に示す従来技術の問題を解決し、外側から室内が見えない状態と室内から屋外景色が見える状態を同時にあるいは切り換えを容易にして実現することを課題とする。
0002、0003、0005に示す従来技術の問題を解決するとともに簡易な器具・設備の追加設置により効果的な採光を実現することを課題とする。
以下、光の反射と透過と拡散について、次のように定義する。
(1)正反射面または正反射材料:入射に対してほとんどが正反射し、透過および拡散反射の割合が小さい面または材料。
(2)不完全拡散反射面または不完全拡散反射材料:入射に対してほとんどが正反射と完全拡散反射の中間領域の反射をする面または材料。
(3)拡散反射面または拡散反射材料:入射に対してほとんどが完全拡散反射に近い反射をする面または材料。
(4)拡散面または拡散材料:入射に対してほとんどが拡散反射と拡散透過となり、その割合が同程度となる面または材料。(光が入射する裏側に反射面があれば拡散反射面となる。また光源を包む材料であれば拡散透過面となる。)
(5)拡散透過面または拡散透過材料:入射に対して完全拡散透過に近い反射をする面または材料。
(6)透過面または透過材料:入射に対してほとんどが正透過し、反射および拡散透過の割合が小さい面または材料。
(7)反射透過面または反射透過材料:入射に対してほとんどが正反射と正透過の中間領域の分光をする面または材料。
(8)反射透過拡散面または反射透過拡散材料:入射に対して不完全拡散反射と不完全拡散透過の中間領域の分光をする面または材料。
屋外光源光は上方から斜め下向きに室内に照射される。請求項1に示す発明は、0006、0007、0009に示す課題を解決し、これを照明が必要な場所へ伝達するために、先ず窓際空間または頭上空間に配置された一次反射手段により反射させる。この一次反射光を窓際空間または頭上空間に配置され照明が必要な空間へ導入する導入照明手段により反射させる。一次反射手段と導入照明手段の反射角度を任意に設定することにより、室内に入射する屋外光源光を任意の場所に伝達する方法である。
請求項2に示す発明は、0006、0007、0008、0009に示す課題を解決し、室内に入射した屋外光源光を照明が必要な場所へ伝達するために、先ず窓際空間または頭上空間に配置された一次反射手段により反射させる。この一次反射光を窓際空間または頭上空間に配置された集光手段により反射・集光させる。この集中光を窓際空間または頭上空間に配置され照明が必要な空間へ導入する導入照明手段により反射させる。一次反射手段と集光手段と導入照明手段の反射角度を任意に設定することにより室内に入射する屋外光源光を任意の場所に伝達する方法である。
請求項3に示す発明は、0006、0007、0009に示す課題を解消し、一次反射手段または集光手段または導入照明手段により反射された屋外光源光の一部を、光の一部を一方向へ反射させるか透過させる分光照明手段により、照明が必要な場所へ向けて反射または透過させ、残りの光量の一部を他に反射または透過させて光を分ける方法である。
請求項4に示す発明は、屋外光源光を採光照明として用いる際に0006に示す課題を解消し、窓から入射する屋外光源光またはこれを反射した一次反射光または集中光が室内にいる人に与える過剰な輝度を、光の大部分を通常人の目に入らない光路として採光照明に供する反射透過面を用いた輝度抑制手段により低減させる方法である。
請求項5に示す発明は、0011、0012に示す方法に用いる一次反射手段として、正反射面または不完全拡散反射面または拡散反射面からなる複数の反射板を窓面または開口面に並べたものとし、該反射板の配置および角度を保持するための支持体を有する集合反射板採光器具である。
請求項6に示す発明は、0012に示す方法に用いる集光手段として、室内で一次反射手段の室内側に配置し、正反射面または不完全拡散反射面または拡散反射面からなる反射幕あるいは反射板(以下「反射幕等」という)として屋外光源光または一次反射光を反射して集め、該反射幕等の配置および角度を保持するための支持体を有する集光採光器具である。
請求項7に示す発明は、0014に示す方法に用いる輝度抑制手段として、室内で一次反射手段の室内側に配置し、反射透過面または反射透過拡散面からなる反射幕等とし、該反射幕等の配置および角度を保持するための支持体を有する低透過集光採光器具である。反射幕等が一次反射手段と輝度抑制手段を兼ねたものであり、屋外光源光の一部または一次反射光の一部を反射して集めると同時に、残りの光量を透過させることで、眩しさを抑え、かつ屋外の様子が見えるようにするものである。
請求項8に示す発明は、0011、0012に示す方法に用いる導入照明手段として、正反射面または不完全拡散反射面または完全拡散反射面からなる反射板として室内空間の窓から遠い方向に光を任意の角度で反射させ、該反射幕板の配置および角度を保持するための支持体を有する導入採光器具である。
請求項9に示す発明は、0013に示す方法に用いる分光照明手段として、反射透過面または正反射面を有する透過反射板とし、もしくはこれに拡散透過材料からなる透過反射板を組み合せたものとし、これらの配置および角度を保持するための支持体を有し、照明が必要な箇所に光の一部を照射するとともに残りの光量を別の方向に反射または透過させて別の採光用途に供する分光採光器具である。
人工照明に関して、照明使用電気量が省エネルギーとなるとともに、夏季においては照明器具が発する熱量の冷房分が省エネルギーとなる。
窓面貼り付け傾斜反射板ブロックや、曲面反射導入板をダクト兼用とすることで冷暖房に関して省エネルギーとなる。
近隣から室内を見られる心配なく屋外光源光を室内に導入することができるようになり、プライバシーを守ることにも役立つ。
材料の光学的性質について、反射と透過と拡散の割合で表すために三角形グラフとした概念図を図1に示す。本図において、材料による光の吸収分は除いたものとして考え、また反射の全くない拡散透過材料は現実的でないためその領域を塗りつぶして示している。本発明に適した材料の光学的性質の例として図中に点で示す。
以下に記述する屋外光源光は、特記がない限り天空照射を示すものとする。請求項1、請求項3による採光方法として、図2に示す例を説明する。採光用窓101の室内内側に一次反射手段である遮光ブラインド形の集合反射板採光器具102設置し、屋外光源光1が反射した一次反射光2が天井に達する位置に反射鏡面をもつ導入照明手段である導入採光器具105を配置する。この導入光4を受け止め拡散透過させる分光照明手段である分光採光器具106を設置して室内照明に供するものである。用いる材質の例として、集合反射板採光器具102と導入採光器具105には正反射に近い不完全拡散反射材料(図1の点b1)を、分光採光器具106には拡散透過材料(図1の点e1)を用いるものとする。これにより室内においても斜め上方からのやわらかい自然光が容易に供せられる。
請求項2、請求項3、請求項4による採光方法として、図3に示す例を説明する。採光用窓111の室内奥側に一次反射手段である集合反射板採光器具112を設置し、屋外光源光1が上方に反射された一次反射光2を、一次反射手段の室内奥側に設置される幕状の集光手段である低透過集光採光器具114により上方に集光反射させるとともに、光量の一部を透過させて幕面からのやわらかい光を室内に与えるものとする。一方窓の上方へ集光反射された集中光3は、反射鏡面をもつ導入採光器具115により天井直下が光路となるように反射され、室内中央付近の天井あるいは窓と反対側の天井に設けた分光照明手段である分光採光器具116、117により室内照明に供するものである。用いる材質の例として、集合反射板採光器具112には正反射材料(図1の点a1)を、低透過集光採光器具114には反射透過材料(図1の点g1)を、導入採光器具115には正反射に近い不完全拡散反射材料(図1の点b1)を、室内中央の分光採光器具116の分光器116aには反射量と透過量が同等の反射透過材料(図1の点g2)を、拡散器116bには拡散透過材料(図1の点e1)を、窓と反対側の分光採光器具117には拡散反射材料(図1の点c1)を用いるものとする。これにより室内においても斜め上方からのやわらかい自然光が容易に供せられるとともに、0021に示す例よりもコンパクトでより計画的な採光照明が達せられる。
請求項5、6,7,8による採光器具として、一次反射手段、集光手段兼輝度抑制手段、導入照明手段を具体的に示した構造と組み合せの例を図4に示す。一次反射手段として横長水平長方形の鏡面羽根203を縦に並べて各羽根の両短辺中点を支持して各羽根が両中点を結ぶ軸を中心に回転するようにした、いわゆる採光ブラインド形の採光器具とする。採光ブラインドの上部には全羽根をつり下げて支持し、窓上部に固定するためのブラインド支持材301を設ける。ブラインド支持材301は、集光採光器具支持材311や導入採光器具支持材321と結合され、窓上部に固定される。集光採光器具123は、窓上部のブラインド支持材301に結合し、室内内側に張り出した集光採光器具支持材311から、弛みをもたせて斜めに垂らし、ブラインドの下部に着脱式に留めた、窓側を反射凹曲面とする反射幕とする。またこの反射幕を光量の一部を透過させる材質とすることで、屋外景色が判別できる低透過集光採光器具134とすることができる。この幕は集光器具支持材311に渡した軸棒311aにより巻き取ることができるものとする。導入照明手段は、窓上部の天井下の空間に、ブラインド支持材301あるいは集光採光器具支持材311と結合された導入採光器具支持材321により固定され、集中光を水平方向に反射させる反射曲面をもつ反射材とするものである。
分光照明手段を具体的に説明する採光器具の一例として図5に示す。天井に固定支持され反射と透過の割合を設定した反射透過材料(図1の点g1)からなる分光器126aを、光が下方へ反射されるように光路上に傾斜角が可変となるように分光器支持材331により一軸回転支持し、下方への反射光がその地点周辺の照明光となるように拡散透過材料(図1の点e1)である拡散器126bを拡散器支持材332により固定支持するものとする。
本発明による採光器具の組み合せにおいて、下記の仮定により光の反射状態を作図したものを図6に示す。
(1)ブラインドの羽根形状は平板で厚みは無視できるものとする。
(2)羽根の設置間隔は羽根の幅の90%とする。
(3)屋外光源光1は天空照射の代表入射角として45度で入射するものと仮定し、一次反射光2を上方45度で射出するために羽根の傾きは0度の水平姿勢とする。
(4)集光反射手段により上方に反射されるように集光採光器具133の下方の傾斜67.5度から上方90°までゆるやかに反射面の角度が変化して吊り下がっているものとする。
(5)導入反射手段は集中光3を窓から離れる方向に水平方向に反射するようにゆるやかな曲面をもつものとする。
集光採光器具133の傾斜を下部の67.5度から上部の90度まで連続して変えることで、焦点が集中しない集光となる。屋外光源光1は水平姿勢の羽根211に45度で入射する。この反射である一次反射光2は集光採光器具133により上方に反射されるが、正反射面傾斜67.5度で鉛直上方(90度)に反射され、傾斜90度で45度の反射となる。実際には、集光採光器具133を上下を固定して斜めに垂らした配置とすることで、これに近い状態を作ることができる。この作図により、本発明を用いれば、簡易な器具を追加設置することで屋外光源光1を窓際空間から頭上空間へ伝達して照明として利用しやすくできることがわかる。この集中光3は反射曲面を持つ導入採光器具135によりほぼ水平にそろった光線とすることができる。屋外光源光1の入射角度が変化することへの対応については、一次反射光2が45度となるようにブラインド角度のみを調整して同様な状態に保つことができる。また天空照射でなく、直射日光に対しては、照射方位の変化があり、導入採光器具133を三次曲面として採光する方法が有効となる。
本発明による採光器具を組み合せた方法とブラインドのみを用いた方法について採光状況を比較した説明図を図7に、比較計算の結果を表にまとめたものを図8に示す。なお、計算の元となる主な条件を以下のように仮定した。
(1)窓のサイズよび配置、照明対象の配置等は、図7に示す寸法とする。
(2)図の奥行方向(y方向とする)の影響が無視できる程度にy方向長さは十分大きいものとする。
(3)入射光は天空照射として光束発散度30000rlxとし、各採光器具により10%の損失があるものとする。
(4)ブラインドのみを用いる方法を示す図7(a)において、入射光は室内で採光窓141からの90%拡散光となり、集合反射板採光器具142(ブラインド)により10%天井に反射されるものとする。
(5)図7(a)において、天井への照射は40%の吸収、12%の正反射、48%の拡散反射があるものとする。
(6)図7(a)において、天井からの正反射は床面に照射され、80%の吸収、12%の正反射、8%の拡散反射があるものとする。
(7)図7(a)において、床面からの正反射は再び天井に照射され、40%の吸収、12%の正反射、48%の拡散反射があるものとする。
(8)本発明による方法を示す図7(b)において、入射光は集合反射板採光器具142(ブラインド)および集光採光器具144および導入採光器具146により5%の透過、60%の正反射、15%の拡散反射となるものとする。
(9)図7(b)において、導入光の正反射が一つ目の分光採光器具143に照射され、45%の正透過、5%の拡散透過、および下方への4%の正反射、36%の拡散反射となるものとする。
(10)図7(b)において、一つ目の分光採光器具146を正透過した光は二つ目の分光採光器具147に照射され、下方への9%の正反射、81%の拡散反射となるものとする。
この比較により、窓面から5m離れた机上(照明対象15)では両方法とも400lx以上の照度(会議室、図書室等に相当)が得られるが、7m離れた机上(照明対象16)では本発明による方法で400lx程度の照度が確保できるのに対してブラインドのみ使用した方法では100lx程度の照度(廊下、トイレ等に相当)しか得られないことがわかった。照度の大小比較については条件により変わるが、ブラインドのみでは窓から離れるに従い急激に光量が減少するのに対して、本発明による方法では窓からの距離の影響を抑えた平均的な採光照明を企図できることがわかる。また上記は天空照射を想定した計算であるが、直射日光が入射する状況を比較すると、ブラインドのみを使用している場合は室内の人や机上が直接照射されないように遮光してしまうことがほとんどであるが、本発明を用いれば直接照射されることを避けられるばかりでなく、大きな光源として照明に利用できることになる。
天井窓から直射日光が入射する場合に、本発明を利用した例として図9につき説明する。通常、天井窓151から入射した日光は室内の壁面あるいは床面に集中的にあたって一部は吸収され拡散反射される。これとは別に、天空照射があり、天井窓151全面からの拡散光となって室内に降り注ぐ(図9(a))。これに対して本発明を用いた方法では、一次反射器具152により天井の別位置に設けられた導入採光器具155および分光採光器具156へ日光を伝達することにより、直接日光を天上窓151と別位置からの拡散光照明に変換することができる。住居の他、大屋根の工場棟などに適用可能と思われる。
窓際に配置する一次反射手段として、図10に反射板223、224と反射幕222をL字型に組み合せたものを複数重ねたものとして、光を上方の導入照明手段に伝達する採光器具を示す。斜め上から窓に入射した屋外光源光1は重ねたL字型反射材の間に入射して反射を繰返して上方に照射される。上部の縦に並んだ反射板224を拡散反射材料とすることで、上方に設けた導入照明手段165に拡散光を伝達する。導入照明手段165も拡散反射面とすることで、窓の上からのやわらかい光を室内に導入することができる。この採光器具を使用した方法は、簡易でコンパクトな器具の設置で足りるが、0021、0022の方法よりも光量の損失が大きい。
一次反射手段として傾斜反射板235を結合した空気封入式の窓面接着方式の透明ブロック型採光器具236とする例を図11に示す。透明ブロック型採光器具236は寸法を規定したものとして窓面に並べて貼り付けるものとする。冷暖房の熱量損失の割合が大きい窓面に対して、断熱材としての効果も発揮する。室内側の面に装飾性をもたせ、自然光シャンデリアやステンドグラス風にすることもできる。
本発明を応用すれば自然光を室内で利用することが容易になる。例えば、拡散反射曲面を用いて、自然光間接スポットライトとすることができる。これにより、室内の観葉植物に自然光を照射することもできる。また、プリズムによる分光で天井に虹を映すことや、分光された光をスリットで選択する色調可変の採光を行うことができる。また、直射光が入射する窓では、スリットを使用し窓の方位から計算して、天井に日時計を映す等のインテリアの一環として日光を利用することも考えられる。
本発明を使用し人工照明を集合スイッチでなく個別スイッチや照度自動調整式とすることで、オフィス等居室の照明について屋外光源光を最大限利用したものとすることができる。
本発明を使用することで、洗濯物31等を室内干しするときに室内に屋外光源光1を導入して照射することができる。これは洗濯物31等を人目に触れないようにしたい場合や、洗濯物31に屋外光源光1を当てたいが留守中に天候が悪くなることが予想される場合等に有効である。
本発明を用いることを前提として、建築構造自体を室内の窓上部の壁から天井にかけて反射曲面とする内装仕上げとして導入照明手段とすることで、屋外光源光1を有効利用する集合住宅、オフィス等とすることができる(図12)。また壁から天井にかけての角部は、屋外との気温差の影響を受けやすいため、この部分に密閉空気層401ができるように導入採光器具を設けることにより、採光照明を利用するだけでなく室内全体の断熱性を高め、冷暖房に使用するエネルギーを低減する効果が期待できる。
材料の光学的性質を反射と透過と拡散の割合で表す概念図である。 ブラインド型の集合反射板採光器具と導入採光器具と分光採光器具を用いた採光照明方法の例を示す部屋立体図である。 ブラインド型の集合反射板採光器具と低透過集光採光器具と導入採光器具と分光採光器具を用いた採光照明方法の例を示す部屋の立面図である。 ブラインド型の集合反射板採光器具と集光採光器具と導入採光器具を組み合せて支持して使用する例を示す立面図である。 反射透過材料と拡散透過材料を組み合せた分光採光器具の例を示す立面図である。 ブラインド型の集合反射板採光器具と反射幕型の集光採光器具と導入採光器具の組み合せで、屋外光源光を天井付近の水平な光として得る反射を作図した器具配置立面図である。 ブラインドのみを用いた採光照明方法と、一次反射手段、集光手段、導入照明手段、分光照明手段を組み合せた採光照明方法を比較する立体図である。 ブラインドのみを用いた採光照明方法と、一次反射手段、集光手段、導入照明手段、分光照明手段を組み合せた採光照明方法を比較した結果を示した表である。 天井窓から直射日光が入射する状態において、天井窓のみの場合と、一次反射手段、導入照明手段、分光照明手段を組み合せた採光照明方法を用いた場合を比較した例を示した立面図である。 一次反射手段として複数のL字型反射材を用いた採光器具の使用例を示す立面図である。 一次反射材として、反射材を結合した空気封入式の窓面接着型の採光器具の例を示す斜視図である。 導入照明手段を建築内装の一部とした採光方法の例を示す立面図である。
符号の説明
1: 屋外光源光
2: 一次反射光
3: 集中光
4: 導入光
11、12、13、14、15、16、18、19、20:
照明対象
31: 洗濯物
101、111、121、141、161、171、181:
採光窓
151: 天井窓
102、112、122、132、142、182:
集合反射板採光器具
152: 一次反射器具
123、133、183:
集光採光器具
114、144:
低透過集光採光器具
105、115、125、135、145、155、165、185:
導入採光器具
106、116、117、126、146、147、156:
分光採光器具
116a、126a:
分光器
116b、126b:
拡散器
201、211:
羽根
222: 反射幕
223、224:
反射板
235: 傾斜反射板
236: 透明ブロック型採光器具
301: ブラインド支持材
311: 集光採光器具支持材
311a: 軸棒
321: 導入採光器具支持材
331: 分光器支持材
332: 拡散器支持材
401: 密閉空気層

Claims (9)

  1. 建築物の窓または開口部から入射した、直射日光、天空照射、または外灯等の屋外光源光を、任意の角度で建築物内空間に反射させる一次反射手段と、一次反射手段により反射された一次反射光を建築物内の照明が必要な空間へ導入する導入照明手段を有することを特徴とした採光方法。
  2. 建築物の窓または開口部から入射した、直射日光、天空照射、または外灯等の屋外光源光を、任意の角度で建築物内空間に反射させる一次反射手段と、一次反射光を反射して集める集光手段と、一次反射光または集光手段により反射された集中光を建築物内の照明が必要な空間へ導入する導入照明手段を有することを特徴とした採光方法。
  3. 請求項1または請求項2に示す採光方法であって、一次反射光の一部または集中光の一部または導入照明手段により反射された導入光を、建築物内の照明が必要な地点へ反射と透過の組み合せで分光あるいは拡散させる分光照明手段を有することを特徴とした採光方法。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3に示す採光方法であって、屋外光源光または一次反射光または集中光が建築物内で眩しくないようにする輝度抑制手段を有することを特徴とした採光方法。
  5. 請求項1または請求項2に示す一次反射手段として、複数の反射板とその支持体から構成され、該反射板を窓面または開口面に並べることを特徴とした採光器具。
  6. 請求項2に示す集光手段として、建築物内で一次反射手段の建築物内側に配置し、反射幕あるいは反射板とその支持体から構成され、屋外光源光または一次反射光を反射して集めることを特徴とする採光器具。
  7. 請求項6に示す採光器具であって、反射幕あるいは反射板が一次反射手段と輝度抑制手段を兼ねたものであって、屋外光源光の一部または一次反射光の一部を反射して集めると同時に、残りの光量の一部を透過させて、眩しさを抑えて屋外の様子が見えるようにすることを特徴とする採光器具。
  8. 請求項1または請求項2に示す導入照明手段であって、反射曲面を持つ反射板およびその支持体から構成され、室内空間の中心方向に光を任意の角度で反射させることを特徴とする採光器具。
  9. 請求項3に示す分光照明手段であって、透過と反射の割合を規定した単数または複数の透過反射板とその支持体から構成され、照明箇所を照射するとともに反射により目的とする残りの光量の一部を透過させ、別の採光用途に供することを特徴とする採光器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009032654A (ja) * 2007-06-27 2009-02-12 Asahi Kasei Homes Kk 光ダクト装置
JP2009266794A (ja) * 2007-11-29 2009-11-12 Ishikawa Kogaku Zokei Kenkyusho:Kk 太陽光照明器
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CN108278569A (zh) * 2018-01-24 2018-07-13 北京华毅东方展览有限公司 一种室外引光至展墙的方法及引光装置
CN116045231A (zh) * 2023-01-16 2023-05-02 重庆大学 一种应用于室内绿化照明的竹结构光导管系统

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