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JP2005163803A - 圧力制御装置 - Google Patents

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JP2005163803A
JP2005163803A JP2001400855A JP2001400855A JP2005163803A JP 2005163803 A JP2005163803 A JP 2005163803A JP 2001400855 A JP2001400855 A JP 2001400855A JP 2001400855 A JP2001400855 A JP 2001400855A JP 2005163803 A JP2005163803 A JP 2005163803A
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ball
pressure control
control device
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Takao Ikaruga
孝夫 鵤木
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Mitsuba Corp
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    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
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    • G05D16/063Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule the sensing element being a membrane
    • G05D16/0675Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule the sensing element being a membrane the membrane acting on the obturator through a lever
    • G05D16/0694Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule the sensing element being a membrane the membrane acting on the obturator through a lever using a spring-loaded membrane with a spring-loaded slideable obturator
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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Abstract

【課題】部品点数が少なく組付性に優れた安価で小型の圧力制御装置を提供する。
【解決手段】ケース2とカバー3とをカシメ結合させて形成したハウジング12内に、ダイヤフラム4によって揺動自在に支持され、圧縮コイルスプリング10にてケース2底面に突設された弁座部25に向けて付勢された可動弁体5を配設する。アマチュア6は、油路15が形成されバルブ構造が内蔵された弁体8を有する。弁体8内には、弁孔部22と当接離間可能に設けられたボール19と、ボール19を弁孔部22から離間させる方向に付勢するバルブスプリング18と、ボール19を保持しつつその一部が弁座部25に臨んで突出するボールホルダプレート20が配設される。燃圧により可動弁体5が上方に押し上げられると、ボール19が弁孔部22から離脱し開弁状態となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体送給系における流体圧力の調整を行う圧力制御装置に関し、特に、エンジンの燃料供給系に使用される圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧回路などの流体送給系では、流体の圧力が過大になるのを防止するため種々の圧力調整機構が用いられており、このような圧力調整機構として、ダイヤフラムを用いたプレッシャレギュレータ(圧力制御装置)が知られている。このような圧力制御装置は、自動車エンジンに対し燃料噴射装置により燃料を供給するシステムにも使用されており、例えば、国際公開WO96/23969号公報には、このようなエンジン燃料供給系に使用される圧力調整弁が示されている。そこでは、燃料タンクから燃料ポンプによって汲み上げられた燃料は、圧力調整弁にて圧力を調整されて燃料噴射装置に供給され、その際余剰となった燃料は圧力調整弁から燃料タンクに戻される。
【0003】
図6は、このようなエンジンの燃料供給系に使用される従来のプレッシャレギュレータの一例を示す断面図である。図6に示すように、プレッシャレギュレータ51は、ケース52とカバー53をカシメ結合させたハウジング内に、ダイヤフラム54にて支持された可動弁体55を配設した構成となっている。図6のプレッシャレギュレータ51では、ケース52に燃料流入口56と燃料流出口57が設けられており、燃料流入口56から流入する燃料の圧力が所定の調整圧を超えると可動弁体55が押し上げられる。これにより、燃料流入口56と燃料流出口57が連通して余分な燃料が燃料タンクにリターンされ、燃料の圧力が調整される。
【0004】
ここで、可動弁体55は、弁体58とスプリングホルダ59とからなり、弁体58とスプリングホルダ59との間にはダイヤフラム54の内周部が挟持されている。また、ダイヤフラム54の外周部は、ケース52とカバー53との間に挟持されており、これにより可動弁体55はダイヤフラム54によってハウジング内に上下移動可能に支持される。一方、スプリングホルダ59とカバー53の上端内周部との間には、可動弁体55を図中下方向に付勢するスプリング60が配設されている。
【0005】
また、弁体58はさらに、弁本体61とバルブスプリング62、ボール63、ボールホルダプレート64及びバルブプレート65とから構成されている。また、バルブプレート65は、燃料流出口57に圧入固定されたバルブシート66と当接してシール面を形成している。図7は、このような弁体58の部品構成をバルブシート66と共に示した説明図である。図6,7に示すように、弁本体61の内部には段状に穴67が形成されており、その奥側からスプリング収容穴67a、テーパ部67b、プレート収容孔67cが設けられている。また、ボール63は、ボールホルダプレート64に収容された状態でバルブプレート65にロー付け固定されている。そして、スプリング収容穴67aにバルブスプリング62を収容し、その外側にボール63をボールホルダプレート64及びバルブプレート65と共に装着することにより弁体58が形成される。
【0006】
一方、図6のプレッシャレギュレータ51では燃料の入口と出口が同方向に設けられているのに対し、入口と出口を装置両端に振り分け、燃料を軸方向に流通させるタイプの装置も知られている。前述の公報などでは、かかる構成の圧力調整弁が示されており、図8はこのようなタイプのプレッシャレギュレータの一例を示す断面図である。なお、図6のものと同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0007】
図8のプレッシャレギュレータ68では、ケース52側に燃料流入口56、カバー53側に燃料流出口57が設けられている。ケース52内には、固定弁体69が圧入固定されており、この固定弁体69にバルブスプリング62、ボール63、ボールホルダプレート64及びバルブプレート65が取り付けられている。また、可動弁体55は、バルブシート66、シートホルダ70及びスプリングホルダ59とからなり、バルブシート66とスプリングホルダ59との間にはダイヤフラム54の内周部が挟持されている。バルブプレート65とバルブシート66との間はシール面となっており、両者は燃圧による可動弁体55の上下動により離合し、これにより余分な燃料が燃料流出口57に排出され燃圧調整が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような圧力制御装置では、図7に示すように部品点数が多く、しかも部品を圧入やロー付にて構成する必要があり、部品コストや組立工数が嵩むという問題があった。また、各部品の精度やそれらの組付精度も芯ズレ対策から高い精度が要求されるため、高精度の部品加工や組付時に治具を用いるなどの煩雑な作業を余儀なくされるという問題もあった。例えば、バルブプレート65とバルブシート66はシール面を形成するため、両者の合わせ面をラッピング加工する必要がある。また、アマチュア組付時に、カバー53側からガイドピンを挿入して可動弁体55を中央に仮固定し、その状態で芯合わせを行ってケース52を取り付け、組付後にガイドピンを取り去るという作業が行われていた。さらに、ケース52にダイヤフラム54の位置決め用の溝を形成し、そこにダイヤフラム54のリブを嵌合させたりするなどの方式が採られる場合もありその改善が求まれれていた。加えて、部品点数が多くなるため、装置の小型化が図りにくいという問題もあった。
【0009】
本発明の目的は、部品点数が少なく組付性に優れた安価で小型の圧力制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧力制御装置は、流体の流入口と流出口を有するハウジングと、前記ハウジングにその外周部が固定されたダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの内周側に固定された可動弁体と、前記ハウジング内に前記可動弁体と対向して設けられた弁座部と、前記可動弁体を前記弁座部方向に向けて付勢する弾性部材とを有してなる圧力制御装置であって、前記可動弁体は、前記流入口と流出口を連通させる流路が形成された弁本体と、前記弁本体内に配設されその一端側が前記流路に形成された弁孔部と当接離間可能に設けられたシール部材とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、可動弁体の弁本体にシール部材を配設し、少ない部品点数でしかもロー付け等の加工を行うことなく、弁構造を内蔵した可動弁体を形成する。これにより、圧力制御装置におけるバルブ構造のユニット化が図られ、バルブ構造中のロー付やシール部のラッピング加工等が不要となり、組付性が向上すると共に工数の削減が図られる。また、バルブ構造の内蔵化に伴い、軸方向の寸法が短縮され圧力制御装置の小型化が図られる。
【0012】
さらに、バルブ構造を内蔵化し可動弁体のシール部材が弁座部と接触する構成となっているため、弁座部におけるバルブシートの圧入や圧入部のシール等が不要となり、部品点数や製造工数が削減され、製品コストの低減が図られる。この場合、当該圧力制御装置では、バルブシート等の圧入部がないため、ケースには金属製のプレス部品に限らず合成樹脂部品をも用いることができる。加えて、可動弁体の芯ズレ許容度を従来に比して大きくとることができ、組付時の芯出し作業や高精度の部品加工が不要となり、組付工数や加工工数の削減や歩留まりの改善が図られ、製品コストを低減させることが可能となる。
【0013】
また、前記圧力制御装置において、前記可動弁体にさらに、前記弁本体内に収容され前記シール部材と当接して前記シール部材を前記弁孔部から離間させる方向に付勢する第2の弾性部材と、前記シール部材の他端側に配設され前記シール部材を保持しつつその一部が前記弁座部に臨んで突出するシール部材保持部を備えたホルダ部材を設けても良い。
【0014】
さらに、前記圧力制御装置において、前記第2の弾性部材を前記弁孔部内に収容したり、前記流路に前記弁孔部と連続して前記シール部材が収容されるテーパ部を設けたり、前記シール部材として球形のボール部材を採用したりすることも可能である。
【0015】
加えて、前記圧力制御装置において、前記ハウジングを、前記流体の流入口を備える合成樹脂製のケースと、前記ケースにカシメ固定され前記流体の流出口を備える金属製のカバーとから構成しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1であるプレッシャレギュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図である。当該プレッシャレギュレータ1は、エンジンの燃料供給システムにて使用され、燃料タンク内に設置された燃料ポンプモジュールに取り付けられる。
【0017】
プレッシャレギュレータ1では、図1に示すように、ケース2とカバー3をカシメ結合することによりハウジング12が形成される。ハウジング12内には、ゴム製のダイヤフラム4にて支持された可動弁体5が図中上下方向に移動可能に配設されている。可動弁体5は、カバー3内に収容された圧縮コイルスプリング10(第1の弾性部材、以下、スプリング10と略記する)によって図中下方向に付勢されており、燃圧が所定の調整圧を超えるとスプリング10の付勢力に抗して上方に押し上げられる。これにより、可動弁体5内に燃料の流路として形成された油路15が開通し、余剰燃料が燃料タンク内にリターンされ燃圧が調整される。
【0018】
ケース2及びカバー3はアルミニウム等の金属又は合成樹脂からなり、カバー3の下端部にはフランジ部3aが形成されている。このフランジ部3aは、ダイヤフラム4の外周部と共にケース2の上端部にカシメ固定されハウジング12が形成される。また、ハウジング12の両端には燃料の入口と出口が形成されており、プレッシャレギュレータ1では燃料が軸方向に沿って流通するようになっている。すなわち、ケース2の底面2aには燃料流入口6、カバー3の上面3bには燃料流出口7がそれぞれ設けられている。この場合、ケース2はOリング16を介して燃料ポンプモジュールに油密に取り付けられており、燃料流入口6は図示しないポンプやフィルタ等と接続され、燃料流入口6からケース2内にポンプにて圧送された燃料が流入する。また、ハウジング12内はダイヤフラム4及び可動弁体5を境に2室に分かれており、ケース2側は燃料流入口6と連通した圧力室13、カバー3側は燃料流出口7と連通したスプリング室14となっている。
【0019】
可動弁体5は、油路15が貫通形成され弁構造が内蔵された弁体8と、弁体8の上部にカシメ固定されたスプリングホルダ9とから構成されている。弁体8とスプリングホルダ9との間にはダイヤフラム4の内周部が挟持されており、これにより可動弁体5はハウジング12内にて上下に揺動自在に配設される。また、スプリングホルダ9とカバー3の上端内周部との間にはスプリング10が配設されている。カバー3の上面中央には、中央に燃料流出口7が形成されたスプリング保持部3cが突設されており、スプリング10はその外側に位置決めされて取り付けられている。
【0020】
弁体8はさらに、弁本体17とバルブスプリング18(第2の弾性部材、以下、スプリング18と略記する)、ボール(シール部材;ボール部材)19、ボールホルダプレート(ホルダ部材)20とから構成されている。図2はこのような弁体8の部品構成を示す説明図、図3は弁体8の底面図、図4は図3におけるA−A線に沿った断面図である。図2,4に示すように、弁本体17の内部には段状の貫通孔21が形成されており、この貫通孔21により圧力室13とスプリング室14を連通させる油路15が形成される。
【0021】
弁本体17の内部には、貫通孔21に沿って図中上側から、弁孔部22、テーパ部23、プレート収容部24が設けられている。弁孔部22にはスプリング18が収容される。スプリング18の自然長は弁孔部22の軸方向の長さはよりも長くなっており、スプリング18の下端部は弁孔部22の下端開口部22aから突出している。テーパ部23は、下端開口部22aに臨む部位に弁孔部22と連続して形成され、その内部には球形のボール19が配設される。ボール19の上端側はスプリング18の下端部と当接しており、ボール19はスプリング18によって図中下方に向けて付勢されている。そして、このボール19と弁孔部22とによって弁作用を持つシール部が形成され、このボール19と下端開口部22aとの当接離間により油路15の遮断/開放、すなわち閉弁/開弁が制御される。
【0022】
ボール19の下端側には、ボール19を保持するボールホルダプレート20が配設される。ボールホルダプレート20には、図2〜4に示すように、油路15の一部となる略楕円形の連通孔20aが形成されている。また、ボールホルダプレート20の中央部には、連通孔20a内に突出する一対のボール保持片20bが形成されている。この場合、ボール保持片20bの先端部の内径は、ボール19の外径よりも小さくなっており、ボール19は、図3,4に示すようにボール保持片20bにて支持される形でボールホルダプレート20に保持される。
【0023】
そして、弁本体17の弁孔部22にスプリング18を装着し、ボール19を保持した状態のボールホルダプレート20をプレート収容部24に圧入やカシメ等によって固定する。これにより弁体8が形成され、その上面にダイヤフラム4を載置し、スプリングホルダ9がカシメ固定することにより可動弁体5が形成される。このように当該プレッシャレギュレータ1では、図2に示すように、可動弁体5が4個の部品にて構成され、しかもロー付け等の加工は必要とされない。従って、図7のような弁体構成を有する可動弁体55に比して、部品点数や製造工数の削減を図ることが可能となり、安価なプレッシャレギュレータを提供することが可能となる。なお、可動弁体5がボール19の径以上に持ち上がらない場合には、ボールホルダプレート20とスプリング18を省くことも可能である。
【0024】
このような可動弁体5では、自由な状態においては図4に示すようにボール19の下端部がボールホルダプレート20の下面から突出する。すなわち、ボール19に下方から力が加わらない状態では、ボール19はスプリング18により下方に付勢され、その下端部が連通孔20aから下方に突出する。このとき、ボール19の上端部は弁孔部22の下端開口部22aから離脱し、弁孔部22が開放され油路15が開通した開弁状態となる。
【0025】
一方、ケース2の底面2aには、可動弁体5に対向するように弁座部25が突設されている。前述のように可動弁体5全体は、スプリング10によって下方に押圧されていることから、可動弁体5の下端にて突出するボール19はこの弁座部25の上面に当接する。この場合、スプリング10の押圧力はスプリング18のそれよりも大きく設定されており、ボール19が弁座部25に当接してもスプリング10の押圧力により弁体8は下方に押し下げられる。従って、相対的にボール19はスプリング18の押圧力に抗して押し上げられる形となる。これにより、ボール19が弁孔部22の下端開口部22aに当接し、弁孔部22がボール19によって塞がれ、油路15が遮断された閉弁状態となる。
【0026】
図1はこのように閉弁状態にあるプレッシャレギュレータ1を示しており、この状態にて燃料流入口6から燃料が流入すると、燃圧によりダイヤフラム4及び可動弁体5に対しそれらを上方に押し上げる力が作用する。燃圧が圧力室13とスプリング室14との圧力差及びスプリング10の押圧力に基づいて決定される所定の調整圧を超えると、上下方向に移動自在に設けられた可動弁体5は燃圧を受けて上方に移動する。これに対しボール19はスプリング18にて下方に付勢されていることから、ボール19が弁座部25に接触したまま弁体8が上方に移動する形となる。すると、ボール19の上端部が弁孔部22の下端開口部22aから離脱し、弁孔部22が開放されて開弁状態となる。
【0027】
その後、燃圧が上昇し可動弁体5が上方に移動すると、ボール19はボールホルダプレート20のボール保持片20bに当接し、そこで保持される。そして、さらに可動弁体5が上昇すると、ボール19が弁座部25から離脱する。これらの間、ボール19は弁孔部22の下端開口部22aから離脱した状態となっており、油路15が開通して圧力室13とスプリング室14が連通し、余分な燃料は燃料流出口7から燃料タンクへとリターンされる。
【0028】
一方、燃圧が下降し可動弁体5が下方に移動すると、まずボール19が弁座部25に当接する。そして、さらに可動弁体5が下降すると、ボール19が弁座部25に当接した状態で弁体8が下降し、スプリング18の押圧力に抗してボール19が押し上げられる形となる。そして、燃圧が調整圧を下回ると、ボール19の上端部が弁孔部22の下端開口部22aに接触し、弁孔部22が閉鎖されて閉弁状態となる。
【0029】
このように当該プレッシャレギュレータ1では、可動弁体5内にシール部を設けたことにより、バルブ構造のユニット化を図ることが可能となる。このため、シール部におけるロー付やシール部のラッピング加工等を廃止することができ、組付性の向上を図り、工数削減を図ることが可能となる。また、バルブ構造を内蔵化したことにより、装置の軸方向の寸法を短縮することができ、プレッシャレギュレータの小型化を図ることが可能となる。
【0030】
さらに、弁座部25はケース2にプレス加工にて形成することができ、従来のプレッシャレギュレータのようにバルブシートを圧入する工程や、その圧入部のシールなどが不要となる。従って、部品点数や製造工数が削減され、製品コストの低減が図られる。加えて、弁座部25と可動弁体5との間はボール19にて接触する構成となっているため、可動弁体5を組み付ける際の芯ズレに対する許容度を従来に比して大きくとることができる。従って、組付時の芯出し作業が不要となり、組付工数の削減を図ることが可能となる。
【0031】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2として、ケース2を合成樹脂にて形成したプレッシャレギュレータについて説明する。図5は、本発明の実施の形態2であるプレッシャレギュレータの構成を示す断面図である。なお、実施の形態1のプレッシャレギュレータ1と同様の部材、部分等については同一の符号を付しその説明は省略する。
【0032】
ここで、前述のようにプレッシャレギュレータ1では、バルブシート等の圧入部が設けられていないため、ケースには金属製のプレス部品に限らず合成樹脂部品をも用いることができる。そこで、当該プレッシャレギュレータ31では、図5に示すように、ケース32を合成樹脂にて形成し、製品の軽量化やコスト削減を図っている。
【0033】
プレッシャレギュレータ31では、ケース32の上端部にはフランジ部32bが形成されており、このフランジ部32bにカバー3の下端部が覆い被さるようにカシメ固定されてハウジング12が形成される。また、ここではプレッシャレギュレータ1における弁座部25に相当する部分には、金属製の弁座体33がインサート成型又は圧入等によりケース32と一体に設けられている。この弁座体33にボール19が当接するようになっており、前述同様に燃料流入口6からケース32内に流入する燃料の圧力を可動弁体5に内蔵された弁構造によって適宜調整している。
【0034】
なお、図5のプレッシャレギュレータ31では、ケース32を合成樹脂にて形成したものを示したが、合成樹脂に代えてアルミダイキャストを用いてケースを形成しても良い。その場合、弁座部25は、ケースの底部に一体に突設成型される。
【0035】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、エンジンの燃料供給系に使用されるプレッシャレギュレータを例にとって説明したが、その用途はエンジンには限定されず、種々の油圧回路に適用可能である。また、調圧対象となる流体は、ガソリンや軽油などのエンジン燃料には限定されず、水や空気、油圧回路の作動油などにも適用可能である。
【0036】
さらに、前述の実施の形態では第1及び第2の弾性部材として圧縮コイルスプリングを用いたものを示したが、これらをゴムや合成樹脂、皿ばね等の他の弾性部材を用いて構成することも可能である。加えて、前述の実施の形態ではシール部材として球形のボールを用いた例を示したが、上下にテーパ面を持つ算盤玉状のコマや、ラグビーボール状の楕円球部材などでも良い。
【0037】
また、前述の実施の形態では、弁体8を、弁本体17、スプリング18、ボール19及びボールホルダプレート20にて構成したものを示したが、可動弁体5がボール19の径以上に持ち上がらない場合には、ボールホルダプレート20とスプリング18を省くことも可能である。すなわち、可動弁体5のリフト量が小さくボール19が弁本体17から脱落しない使用形態であれば、ボールホルダプレート20を省くこともできる。また、その際、ボール19は自重にて弁座部25や弁座体3に当接するためスプリング18を省くことも可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明の圧力制御装置によれば、可動弁体の弁本体にシール部材を配設したので、圧力制御装置におけるバルブ構造のユニット化を図ることができ、バルブ構造中のロー付やシール部のラッピング加工等を廃止し、組付性の向上や工数削減を図ることが可能となる。また、バルブ構造を内蔵化したことにより、装置の軸方向の寸法を短縮することができ、圧力制御装置の小型化を図ることが可能となる。
【0039】
さらに、弁座部におけるバルブシートの圧入や圧入部のシール等が不要となり、部品点数や製造工数が削減され、製品コストの低減が図られる。この場合、本発明による圧力制御装置では、バルブシート等の圧入部がないため、ケースには金属製のプレス部品に限らず合成樹脂部品をも用いることができる。加えて、可動弁体の芯ズレ許容度を従来に比して大きくとることができ、組付時の芯出し作業や高精度の部品加工が不要となり、組付工数や加工工数の削減や歩留まりの改善が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるプレッシャレギュレータの構成を示す断面図である。
【図2】弁体の部品構成を示す説明図である。
【図3】弁体の底面図である。
【図4】図3におけるA−A線に沿った断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2であるプレッシャレギュレータの構成を示す断面図である。
【図6】エンジンの燃料供給系に使用される従来のプレッシャレギュレータの一例を示す断面図である。
【図7】図6のプレッシャレギュレータにおける弁体の部品構成をバルブシートと共に示した説明図である。
【図8】燃料を軸方向に流通させるタイプのプレッシャレギュレータの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
2 ケース
2a 底面
2b フランジ部
3 カバー
3a フランジ部
3b 上面
3c スプリング保持部
4 ダイヤフラム
5 可動弁体
6 燃料流入口
7 燃料流出口
8 弁体
9 スプリングホルダ
10 圧縮コイルスプリング(第1の弾性部材)
12 ハウジング
13 圧力室
14 スプリング室
15 油路
16 Oリング
17 弁本体
18 バルブスプリング(第2の弾性部材)
19 ボール(シール部材;ボール部材)
20 ボールホルダプレート(ホルダ部材)
20a 連通孔
20b ボール保持片
21 貫通孔
22 弁孔部
22a 下端開口部
23 テーパ部
24 プレート収容部
25 弁座部
31 プレッシャレギュレータ
32 ケース
33 弁座体
51 プレッシャレギュレータ
52 ケース
53 カバー
54 ダイヤフラム
55 可動弁体
56 燃料流入口
57 燃料流出口
58 弁体
59 スプリングホルダ
60 スプリング
61 弁本体
62 バルブスプリング
63 ボール
64 ボールホルダプレート
65 バルブプレート
66 バルブシート
67 穴
67a スプリング収容穴
67b テーパ部
67c プレート収容孔
68 プレッシャレギュレータ
69 固定弁体
70 シートホルダ

Claims (6)

  1. 流体の流入口と流出口を有するハウジングと、前記ハウジングにその外周部が固定されたダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの内周側に固定された可動弁体と、前記ハウジング内に前記可動弁体と対向して設けられた弁座部と、前記可動弁体を前記弁座部方向に向けて付勢する弾性部材とを有してなる圧力制御装置であって、
    前記可動弁体は、前記流入口と流出口を連通させる流路が形成された弁本体と、前記弁本体内に配設されその一端側が前記流路に形成された弁孔部と当接離間可能に設けられたシール部材とを有することを特徴とする圧力制御装置。
  2. 請求項1記載の圧力制御装置において、前記可動弁体はさらに、前記弁本体内に収容され前記シール部材と当接して前記シール部材を前記弁孔部から離間させる方向に付勢する第2の弾性部材と、前記シール部材の他端側に配設され前記シール部材を保持しつつその一部が前記弁座部に臨んで突出するシール部材保持部を備えたホルダ部材とを有することを特徴とする圧力制御装置。
  3. 請求項2記載の圧力制御装置において、前記第2の弾性部材は、前記弁孔部内に収容されることを特徴とする圧力制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の圧力制御装置において、前記流路に前記弁孔部と連続して前記シール部材が収容されるテーパ部を設けたことを特徴とする圧力制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の圧力制御装置において、前記シール部材が球形のボール部材であることを特徴とする圧力制御装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の圧力制御装置において、前記ハウジングは、前記流体の流入口を備える合成樹脂製のケースと、前記ケースにカシメ固定され前記流体の流出口を備える金属製のカバーとからなることを特徴とする圧力制御装置。
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