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JP2005163300A - クレーン機能付き油圧ショベル - Google Patents

クレーン機能付き油圧ショベル Download PDF

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Abstract

【課題】油圧ショベルにおけるクレーン作業をより安全に実施することのできるクレーン機能付き油圧ショベルを提供する。
【解決手段】クレーン機能付きの油圧ショベルのアタッチメントが、「クレーン作業モード」とされ(ステップ80においてYの判断)、且つ、該アタッチメントのバケット(18)が完全に閉じていないと検出されたときに(ステップ82においてNの判断)、作業者にその旨の警告を発生する(ステップ84)。この判断は、クレーン作業モードとされている間、常時行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、クレーン機能付き油圧ショベルに関する。
油圧ショベルは土砂や破砕岩等を掘削する機械であるが、作業現場においては荷を吊り上げたい場合がある。このため、油圧ショベルにクレーンとしての機能を持たせたクレーン機能付の油圧ショベルが従来広く使用されている。
図4に従来のクレーン機能付き油圧ショベルの構成例を示す(特許文献1参照)。
この油圧ショベル12は、アタッチメントAとして、ブーム14、アーム16、およびバケット18を備える。クレーン作業は、アタッチメントAの先端のバケット18の付近に配置された吊り具22を介して行われる。
油圧ショベル12をクレーンとして利用する場合には、該クレーン作業中に油圧ショベル12が転倒するのを防止する対策が講じられなければならない。そのため、このクレーン機能付きの油圧ショベル12においては、該油圧ショベル12の旋回軸24(或いはブーム14の起点9)から吊り具22までの旋回半径R(または作業半径r)等のアタッチメントAの姿勢情報に応じて許容可能な限界値(定格荷重)を予め定めるとともに、吊り具22に現に作用している吊り荷重Wgを求め、これをディスプレー装置(図示略)に表示することにより、求められた吊り荷重Wgが前記限界値を超えない範囲でクレーン作業を行うことができるように構成してある。
吊り荷重Wgを計算するために、この油圧ショベル12にはブーム角度センサ26、アーム角度センサ28が取付けられており、ブーム角度センサ26により揺動中心(ブーム14の起点)9におけるブーム14の揺動角度(ブーム角)θ1を、アーム角度センサ28により揺動中心11におけるアーム16の揺動角度(アーム角)θ2をそれぞれ検出している。また、ブームシリンダ34のボトム圧Pb1を検出する圧力センサ36が備えられている。
各検出値から吊り荷重Wgと定格荷重Wsを演算した結果、吊り荷重Wgが定格荷重Wsを超えたと判断されたときには警報を発するようにしている。
ところで、クレーン作業を行う場合、掘削用のバケット18は完全閉塞の位置(いわゆるクラウド位置)に退避させた上で行うことが前提とされている。これは、バケット18と吊り荷Wの接触等の物理的な干渉を避けるためである。そのため、各演算式は、バケット18が完全閉塞の状態にあることを前提として設定されているため、現実のバケット18の位置(揺動角度)が全閉状態でないと、吊り荷Wの限界演算の結果自体の信頼性が失われてしまう。
この点を考慮して、特開2001−182102号公報においては、バケットが全閉位置に格納された場合にのみ、吊り具に作用する吊り荷重を表示する表示手段の作動を許容する(全閉位置に格納されていない状態では表示手段の作動を許容しない)ようにし、正確な吊り荷重を表示することができるように工夫した技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−230821号公報 特開2001−182102号公報
しかしながら、現実の作業中においては、バケットが完全に全閉位置に到達しないうちにクレーン作業に掛かってしまうこともあり、この場合、たとえ表示手段が非作動状態を維持して吊り荷の荷重表示を中止していたとしても、吊り荷自体は既に吊り上げが開始されてしまっていることがあるという問題があった。
また、従来のこの種の油圧ショベルには、クレーン作業モードとされたときに、作業者の不注意によってバケット開閉用のリモコンバルブが操作され、その結果バケットが突然開方向に作動して吊り荷と干渉してしまうような事態が発生するのを未然に防止するために、クレーン作業モード時にはリモコンバルブを操作してもバケットが開方向に作動しないように配慮したフェイルセーフ機能が備えられているものが多い(バケットの閉方向への作動は可能)。
しかし、クレーン作業モード時にバケットが開方向に作動しないようにした油圧ショベルにおいても、クレーン作業中に油圧のリークによって自然にバケットが開いてくることもあり、バケットが多少開いたままの状態でクレーン作業が行われることになるという問題が生じる。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、油圧ショベルにおけるクレーン作業を正確な吊り荷重情報の下でより安全に、且つ円滑に実施することのできるクレーン機能付き油圧ショベルを提供することをその課題としている。
本発明は、アタッチメントを掘削作業に使用する掘削作業モードと、該アタッチメントを物の昇降・移動させる作業に使用するクレーン作業モードとに切り替え可能に構成したクレーン機能付き油圧ショベルにおいて、前記作業アタッチメントにおける作業が、前記クレーン作業モードとされたか否かを検出する手段と、前記掘削作業モード時において使用する前記アタッチメントのバケットが、全閉位置にあるか否かを検出する手段と、前記アタッチメントにおける作業がクレーン作業モードとされ、且つ前記バケットが全閉位置でないと検出されたときに、前記バケットを自動的に全閉位置にまで駆動する手段と、を備えたことにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、アタッチメントにおける作業がクレーン作業モードとされ、かつバケットが全閉位置でないと検出されると、その時点で作業者のバケットのリモコンバルブの操作に関係なく、またフェイルセーフ機能の存在の有無に関係なく、該バケットを自動的に(強制的に)全閉位置にまで駆動する。
この結果、万一、作業者が全閉を確認しないままクレーン作業モードに入ったとしても、バケットは確実に全閉位置にまで駆動されるため、バケットと吊り荷の緩衝を確実に防止でき、また常に信頼性の高い吊り荷重を演算することができるようになる。また、作業者の手を煩わせることなく、全閉操作が自動的に行われるため、作業の円滑性を向上させることもできる。この作用は、クレーン作業モード時にバケット開閉用のリモコンバルブの操作を不能にするフェイルセーフ手段を備えた油圧ショベルにおいて、特に有効に機能する。
油圧ショベルにおけるクレーン作業常に確実に安全な状態の下で、且つ円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に従って詳述する。なお、理解を容易にするために、従来と同様の部材については同一の符号を用いる。
図2は、本発明が適用されたクレーン付きの油圧ショベル12Sの要部構成を示す。
アタッチメントAは、ブーム14、アーム16、バケット18を備え、それぞれブームシリンダ34、アームシリンダ36、バケットシリンダ38によって駆動される。この基本構成は従来と同様である。また、ブーム14のブーム角θ1、アーム16のアーム角θ2、バケット18のバケット角θ3を検出するために、それぞれの揺動中心(起点)9、11、13にブーム角度センサ26、アーム角度センサ28、バケット角度センサ29がそれぞれ配置されている。また、ブームシリンダ34のボトム側34aとロッド側34bにそれぞれ該ブームシリンダ34のボトム圧Pb1及び同ロッド圧Pb2を求めるための圧力センサ35、37がそれぞれ配置されている。
これらの各センサの出力信号は、それぞれコントローラCLのアナログポート50〜54に入力され、アナログ−デジタル変換された後、後述するような演算処理のパラメータとして用いられる。
一方、図2の下半部には、本油圧ショベル12Sの各シリンダを駆動するための油圧回路のうち、バケットシリンダ38の駆動油圧回路Cbの要部が図示されている。なお、ブームシリンダ34、アームシリンダ36の駆動においても、基本的には同様の油圧回路が組み込まれている。
油圧回路Cbは、作業者の操作によって切り換えられ、バケット18の駆動方向を確定するパイロット圧の発生態様を切り換えるリモコンバルブ60と、該リモコンバルブ60によって発生されたパイロット圧によって切り換えられ、実際にバケットシリンダ38のロッド側38aおよびボトム側38bに所定の油圧を供給するコントロールバルブ62と、から主に構成されている。
また、符号66は、油圧ショベル12Sがクレーン作業モードとされたときに、後述の操作を行うために配置された規制ソレノイドバルブを示している。なお、符号70は、デジタルポート56からの信号により吊り上げられた吊り荷Wの吊り荷重Wgや定格荷重Ws等を表示するモニタであり、72はデジタルポート57からの信号により警報を発生するブザー、74はデジタルポート58からの信号により発光する警報用のライトである。
なお、掘削作業モードとクレーン作業モードとの切り換えは、モニタ70に取り付けたスイッチ(図示略)により行い、作業者は該スイッチを操作して希望する作業モードをコントローラCLに入力する。
以下、便宜上、上記個々の部材のより詳細な構成の説明とそれらの作用の説明とを併せて行う。
バケット18の閉方向への操作を行うために、作業者によってリモコンバルブ60がバケット閉側60aに駆動されると、パイロットラインLoからのパイロット圧PoがパイロットラインL1側にパイロット圧P1として出力される。一方、開操作の場合はリモコンバルブ60がバケット開側60bに駆動され、パイロットラインL2側にパイロット圧P2が出力される。
今、例えば、運転席上で作業者がバケット18の開方向への操作をしたとする。この場合、パイロットラインL2側に発生したパイロット圧P2は、規制ソレノイドバルブ66、及びラインL3を介してコントロールバルブ62に到達し、該コントロールバルブ62を開位置62bに切り換える。この結果、油圧源64からのライン圧PLが該コントロールバルブ62、ラインL4を介してバケットシリンダ38のロッド側38aに導出され、バケット18が開かれる。
なお、このときコントロールバルブ62のボトム側のラインL5は、ドレン65に連通され、当該バケット18の開操作が円滑に行われるようになっている。
バケット18を任意の位置で停止させるときには、リモコンバルブ60が図2で示された中立状態とされる。この状態ではリモコンバルブ60からのパイロットラインL1、L2(L3)がともにドレン67に解放された状態とされるため、コントロールバルブ62が図2で示された位置(中立位置)に戻され、ロッド側のラインL4、ボトム側のラインL5とも遮断(封鎖)状態とされる。その結果バケットシリンダ38はその状態に固定・維持され、バケット18は停止する。
これに対し、運転席上で作業者がバケット18を閉方向に操作したとすると、この場合はパイロットラインL1側に発生したパイロット圧P1が、コントロールバルブ62を閉位置62aに切り換える。この結果、油圧源64からのライン圧PLが該コントロールバルブ62、ラインL5を介してバケットシリンダ38のボトム側38bに導出され、最大で図2に示されているような全閉位置にまでバケット18が閉じられるようになっている。
なお、規制ソレノイドバルブ66は、通常時は図示の位置(すなわちラインL2のパイロット圧P2をラインL3側に伝達可能とする位置)に位置している。この規制ソレノイドバルブ66は、アタッチメントAがクレーン作業モードとされたときにコントローラ50の出力ポート55からの信号により、もう一方の位置66a側に切り換えられ、作業者によってリモコンバルブ60がバケット開側60bに不慮操作されたとしても、そのパイロット圧P2がパイロットラインL3側に伝達されるのを防止し、コントロールバルブ62が開側62bに切り換わるのを規制する。そのため、この規制ソレノイドバルブ66の機能により、クレーン作業モード中はリモコンバルブ60の操作状態の如何に関わらず、バケット18が積極的に開側に操作されてしまう恐れはない。
また、閉駆動ソレノイドバルブ68は、通常時は図示の位置(すなわちラインLoのパイロット圧PoをラインL1側に対して遮断する位置)に位置している。この閉駆動ソレノイドバルブ68は、アタッチメントAがクレーン作業モードとされたときにコントローラ50の出力ポート59からの信号により、もう一方の位置68a側に切り換えられる。その結果、リモコンバルブ62の位置の如何に関わらず、パイロットラインLoのパイロット圧Poをチェックバルブ69を介してコントロールバルブ62の閉側62aにダイレクトに伝達し、バケット18を閉じさせるように機能する。なお、チェックバルブ69は、通常作業時においてリモコンバルブ60からラインL1に出力されるパイロット圧P1が、第2ソレノイドバルブ68を介してドレンしてしまわないようにすることを目的として挿入されたものである。
図3にコントローラCL内において実行される吊り荷重Wgの演算作業の概略を示す。この吊り荷重Wgの演算作業は、これ自体は、公知の手法に係るものであるため、ここでは、図3を参照しながらその概略を説明するに止める。
吊り荷重Wgを演算するためには、ブーム角度センサ26、アーム角度センサ28、ブームシリンダ34のボトム側34a、ロッド側34bに配置された圧力センサ35、37からの情報が主に利用される。これらの信号のうち、ブーム角θ1、アーム角θ2の情報は、それぞれのA/D変換部51、52でアナログ−デジタル変換された後、姿勢演算回路88に入力され、ここで各種情報(寸法データ)を記憶しているROM89との情報と合わせてアタッチメントAの作業半径rと自重モーメントMが求められる。一方、荷重演算回路90においては、この求められた作業半径r及び自重モーメントMの情報と、圧力センサ35、37から送られてきたボトム圧Pb1、ロッド圧Pb2の情報とにより、吊り荷重Wgの演算を行う。この演算は、より具体的には図3の下段に示されるような方法で行われる。
まず、距離演算ブロック92により、ブーム角θ1に基づいて、ブーム14の揺動中心(ブームフート)9とブームシリンダ34との(垂直)距離Dが演算される。又、推力演算ブロック93によってブームシリンダ34のボトム圧Pb1とロッド圧Pb2の情報に基づいて、ブームシリンダ34の推力Fが演算される。求められた距離D及びシリンダ推力Fは、推力モーメント演算ブロック94に入力され、ブームシリンダ34の推力モーメントMbが演算される。推力モーメントMbは、距離Dとシリンダ推力Fの乗算によって求められる。次いで、吊り荷モーメント演算ブロック95において、推力モーメント演算ブロック94において求められたブームシリンダ34の推力モーメントMbと姿勢演算ブロック88で求められた自重モーメントMの情報に基づいて、吊り荷モーメントMwが求められる。この演算は、推力モーメントMbから自重モーメントMを減算することによって行なわれる。吊り荷モーメントMwが求められると、吊り荷重演算ブロック96において、(姿勢演算ブロック88によって求められた)作業半径rと該吊り荷モーメントMwの情報から、吊り荷重Wgが演算される。この演算は、吊り荷モーメントMwを作業半径rで除算することによって行なわれる。
こうして、吊り荷重Wgが演算されると、この吊り荷重Wgと定格荷重Wsとを比較し、吊り荷重Wgが定格荷重Wsを超えたときに、ブザー72を鳴らすと共にモニタ70に設けた警告ランプ(図示略)を点灯若しくは点滅させて警報を発し、作業者に該吊り荷重Wgが過負荷であることを知らせる(警報する)。
一般に、クレーン仕様の油圧ショベルでは、各機種毎にアタッチメントの姿勢に応じて、予め定格荷重Wsが決められている。定性的には、作業半径rが大きくなるほど定格荷重Wsは小となる。
なお、コントローラCLは作業者の操作するモニタ70に取り付けたスイッチの操作によりショベル作業モードかクレーン作業モードかを判別し、判別の結果、掘削作業モードの場合は上記吊り荷重Wgの演算処理等は実行しない。一方、クレーン作業モードであると判別されたときは、コントローラCLは、上記吊り荷重Wgの演算に入る前に、以下のような所定の作業を行う。本発明の核心部分の制御に当たるため、以下詳細に説明する。
クレーン作業モードに入る場合には、作業者はバケット18を予め全閉状態(クラウド状態)としておくことが要求されるが、ときに完全に閉状態とならないうちにクレーン作業モードに入ってしまうことがある。この場合、この状態で吊り荷重Wg等を演算しても、これらの演算はバケット18が完全に閉じた状態にあることを前提としてその演算式等が組み込まれているため、得られる吊り荷重Wgは必ずしも適切な値でないこともある。したがって、その演算結果をベースにして判定される「安全」あるいは「過負荷」の結論もそれだけ信頼性の低いものとなってしまう。
そこで、この実施形態においては、図1に示されるように、作業者によってモニタ70に取り付けたスイッチがクレーン作業モードに変更されたと判断されたときには(ステップ80でY)、バケット角度センサ29の出力から、バケット18が完全に閉じられた状態にあるか否を確認する(ステップ82)。確認の結果、「完全に閉じられた状態でない」と判断されたときにはステップ84に進み、バケット18を自動的に(強制的に)全閉状態とするべく、閉駆動ソレノイドバルブ68に対して切り換え指令を出力する。この結果、該閉駆動ソレノイドバルブ68の状態はもう一方の68a側に切り換えられ、パイロットラインL0のパイロット圧P0が閉駆動ソレノイドバルブ68、及びチェックバルブ69を介してコントロールバルブ62に直接伝えられる。そのため、該コントローラバルブ62は閉側62aに切り換えられ、バケット18は閉側に駆動される。即ち、そのときのリモコンバルブ60の位置或いは規制ソレノイドバルブ66の機能の有無の如何に関わらず、バケット18は必ず閉方向に駆動される。
なお、このとき、「バケット18が閉じられていない」ため現在強制駆動中である旨の警報が発生されるようにすると、一層良好である。警報は、ブザー72による警鐘、モニタ70に設けた警告ランプの点灯或いは点滅のいずれか、或いはこれらの組み合わせによって行う。即ち、バケット18が完全に閉じられていなかった場合には、そのときに現実に吊り上げようとしている吊り荷重Wgの大小の如何に関わらず、その時点でバケット18は速やかに全閉位置に駆動され、且つ警報が発生されることになる。この結果、作業者の手を煩わせることなく、「吊り荷Wを吊り上げた後にその吊り荷重Wgが所定の定格荷重Wsよりも実は大きかったことが判明する」というような不具合が発生するのを確実に防止できる。
これらの判断及び作業は、クレーン作業モードに入った直後のみならず、クレーン作業モードとされている間、常時行われる。それは、当初バケット18を完全に閉じた状態でクレーン作業に入ったとしても、その後、例えば長時間のクレーン作業中に油圧洩れ等が発生してバケット18が開いてくることが有り得るからである。この実施形態では、このような場合でも、バケット18が開き始めたことを速やかに作業者に警告することができる。
なお、このクレーン作業に入った後の警報は、必ずしも常時行う必要はなく、所定時間ごとに行うだけでもよい。場合によってはクレーン作業に入った後の警報を省略してもよい。
なお、本発明においては、バケット18が完全に閉じられていない旨の判断がなされたときの作業中に、クレーン作業自体をそのまま許容する設計とするか否かについては、特に拘束するものではない。バケット18の閉じ作業が行われているときにクレーン作業自体を中止するように設計するようにすると、一層安全な作業ができるが作業性は若干低下する。なお、バケット18の閉じ作業が行われているときにクレーン作業自体を規制する構成を得るには、例えば、当該条件の成立時に、クレーン作業に寄与するブームシリンダ34やアームシリンダ36が、対応するリモコンバルブ(図示略)を操作しても反応しないようにすればよい。この構成は、当該ブームシリンダ34やアームシリンダ36を駆動するための油圧回路に、前記規制ソレノイドバルブ66に相当するソレノイドバルブ(図示略)を挿入することにより、実現可能である。
本発明が適用されたクレーン機能付き油圧ショベルのコントローラにおいて実行される制御フローを示す流れ図 上記クレーン機能付き油圧ショベルの要部構成図 コントローラ内で実行される吊り荷重の演算過程を示すブロック図 従来のクレーン機能付き油圧ショベルの概略構成を示す正面図
符号の説明
A…アタッチメント
12…油圧ショベル
14…ブーム
16…アーム
18…バケット
26…ブーム角度センサ
28…アーム角度センサ
29…バケット角度センサ
34…ブームシリンダ
36…アームシリンダ
38…バケットシリンダ
35、37…圧力センサ
60…リモコンバルブ
62…コンロールバルブ
66…規制ソレノイドバルブ
68…閉駆動ソレノイドバルブ
70…モニタ
72…ブザー
74…ライト
CL…コントローラ

Claims (4)

  1. アタッチメントを掘削作業に使用する掘削作業モードと、該アタッチメントを物の昇降・移動させる作業に使用するクレーン作業モードとに切り替え可能に構成したクレーン機能付き油圧ショベルにおいて、
    前記作業アタッチメントにおける作業が、前記クレーン作業モードとされたか否かを検出する手段と、
    前記掘削作業モード時において使用する前記アタッチメントのバケットが、全閉位置にあるか否かを検出する手段と、
    前記アタッチメントにおける作業がクレーン作業モードとされ、且つ前記バケットが全閉位置でないと検出されたときに、前記バケットを自動的に全閉位置にまで駆動する手段と、
    を備えたことを特徴とするクレーン機能付き油圧ショベル。
  2. 請求項1において、
    前記クレーン作業モードとされ、且つバケットが全閉位置にあるか否かの検出を、クレーン作業モードとされた瞬間、及びその後所定時間ごとに行う
    ことを特徴とするクレーン機能付き油圧ショベル。
  3. 請求項1において、
    前記クレーン作業モードとされ、且つバケットが全閉位置にあるか否かを検出を、クレーン作業モードが検出されている間、常時行う
    ことを特徴とするクレーン機能付き油圧ショベル。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記アタッチメントにおける作業がクレーン作業モードとされ、且つ前記バケットが全閉位置でないと検出されたときに、前記バケットを自動的に全閉位置にまで駆動すると共に、その旨の警報を合わせて発生する
    ことを特徴とするクレーン機能付き油圧ショベル。
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