JP2005162196A - 自転車制御ケーブル固定装置および自転車部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 信頼性のある制御ケーブル固定装置であり、手動で操作可能な、即ち、六角レンチやスクリュードライバを使用することのない制御ケーブル固定装置と、これを備えた自転車部品を提供する。
【解決手段】 本発明の制御ケーブル固定装置は、制御ケーブルの内部ワイヤをリアディレイラのような自転車部品に固定するため、該自転車部品に取り付けられるものである。該制御ケーブル固定装置は、第一ケーブル係合面を有する支持部材と、第二ケーブル係合面を有するケーブル固定部材とを備えてなる。ケーブル固定部材は、支持部材に対して回動自在に支持される。ケーブル固定部材および支持部材は、該ケーブル固定部材のケーブル固定位置への回動によって、それらのケーブル係合面の間に内部ワイヤを固定するように構成されている。該ケーブル固定部材は、好ましくはカム部とレバー部とを備えており、手動操作で該ケーブル固定部材を回動させうるように構成されている。
【選択図】 図8
【解決手段】 本発明の制御ケーブル固定装置は、制御ケーブルの内部ワイヤをリアディレイラのような自転車部品に固定するため、該自転車部品に取り付けられるものである。該制御ケーブル固定装置は、第一ケーブル係合面を有する支持部材と、第二ケーブル係合面を有するケーブル固定部材とを備えてなる。ケーブル固定部材は、支持部材に対して回動自在に支持される。ケーブル固定部材および支持部材は、該ケーブル固定部材のケーブル固定位置への回動によって、それらのケーブル係合面の間に内部ワイヤを固定するように構成されている。該ケーブル固定部材は、好ましくはカム部とレバー部とを備えており、手動操作で該ケーブル固定部材を回動させうるように構成されている。
【選択図】 図8
Description
本発明は、主として自転車部品のための制御ケーブル固定装置に関し、特に、リアディレイラの上方から手動で操作できるような、自転車のリアディレイラのための制御ケーブル固定装置に関する。
自転車は、輸送手段としてのみならず、レクレーションの一つとしても、より一層一般的となりつつなる。さらに、自転車競技は、アマチュアおよびプロフェッショナルの双方において非常に人気のある競技になってきている。自転車がレクレーション、輸送手段又は競技の何れに使用される場合においても、自転車業界は、常に種々の自転車部品の改良を行っている。
一般的に、リアディレイラは、ベース部材と、該ベース部材にリンクアッセンブリを介して相対移動可能に取り付けられたチェーンガイドとを備えている。該ベース部材は、自転車のリアトライアングルフレームに固定されている。該チェーンガイドは、チェーンを、複数のリアスプロケットにわたって横方向へ移動させるように構成されている。一般的には、バネ部材が、チェーンガイドをリアスプロケットの最も内側の位置又は最も外側の位置へと、付勢している。一般的には、外側のシース部材と内側のワイヤとを備えたボーデンタイプの制御ケーブルが、該リアディレイラとシフト制御装置とを連結している。
この外側のケーシング(シース部材)は、一般的に、前記ベース部材のリセスに嵌め込まれており、また、内部ワイヤは、バネ部材の付勢力に抗してチェーンガイドを移動させうるようにリンクアッセンブリに連結されている。この内部ワイヤは、一般的に、ケーブル固定プレートと、前記リンクアッセンブリにねじ込んで固定されるケーブル固定ボルトとを備え、前記リンクアッセンブリの外側で且つ下方の領域に固定されている。該ケーブル固定ボルトは、前記内部ワイヤがケーブル固定プレートとリンクアッセンブリとの間で締め付けられるように、六角レンチやドライバのような工具によって締め付けられるものである。こうして、前記チェーンガイドは、内部ワイヤを介したリンクアッセンブリの移動により、横方向への移動が可能となっている。内部ワイヤを牽引すれば、チェーンガイドをバネ部材の付勢力に抗して移動させることができ、また、内部ワイヤを開放すれば、バネ部材の付勢力に従ってチェーンガイドを移動させることができる。
このような一般的なリアディレイラは、通常、極めて良好に作動するが、不都合な点もある。とりわけ、これらの一般的なリアディレイラが、「過激なマウンテンバイク競技」や「ダウンヒルバイク競技」など、といった過激なライディング状況に使用された際、茂みや木々のくず(以下、木くず等ともという)が制御ケーブルや制御ケーブル固定装置を捉えることがある。これは、状況によっては、ギアのシフト操作に悪影響を及ぼすものとなりうる。また、自転車に対してケーブル固定ボルトが前記のような位置にあるため、六角レンチやドライバで内部ワイヤをリンクアッセンブリに固定することも困難である。
このような観点によれば、改良された自転車制御ケーブル固定装置を備えた自転車部品が要望されていることが、上記の開示から当業者にとって明らかとなる。本発明は、他の要望とともに、上記のように開示された従来技術で顕われた要望に取り組むものである。
本発明の一の課題は、自転車制御ケーブルを自転車部品に対して動かないように確実に固定する制御ケーブル固定装置を備えた自転車部品を提供することにある。
本発明の他の課題は、手動で操作可能な、即ち、六角レンチやドライバを使用する必要のない制御ケーブル固定装置を備えた自転車部品を提供することにある。
さらに、本発明の他の課題は、茂みや木々のくずが自転車部品、および/又は自転車部品のうちの制御ケーブル固定装置を捉えることを減らすような制御ケーブル固定装置を備えた自転車部品を提供することにある。
本発明の更なる他の課題は、製造および組み立てが比較的簡単且つ廉価であり、さらに比較的軽量であるような制御ケーブル固定装置を備えた自転車部品を提供することにある。
前記課題は、基本的に、自転車部品への連結に適合した自転車制御ケーブル固定装置を提供することによって達成することができる。該自転車制御ケーブル固定装置は、支持部材と、ケーブル固定部材とを備えている。該支持部材は、第一ケーブル係合面を有している。前記ケーブル固定部材は、該支持部材に非ねじ止め方式で支持されており、回転軸を中心として回動しうるように構成されている。該ケーブル固定部材は、第二ケーブル係合面を有している。該ケーブル固定部材および該支持部材は、ケーブル固定部材がケーブル開放位置からケーブル固定位置へと回動することによって、自転車制御ケーブルの内部ワイヤを前記第一および第二ケーブル係合面の間に固定しうるように、配置および構成されている。
また、前記課題は、基本的に、第一部材と、自転車制御ケーブル固定装置を備えた第二部材とを備えた自転車部品を提供することによって達成することができる。該第一部材は、自転車への連結に適合したものである。該第一部材は、自転車制御ケーブルの外側ケーシングを嵌め込むのに適したケーブルハウジング嵌込みリセスを有している。第二部材は、該第一部材に対して相対移動可能に連結されている。該第二部材は、そこに固定された自転車制御ケーブル固定装置を有している。該自転車制御ケーブル固定装置は、そこに自転車制御ケーブルの内部ワイヤを相対移動不能に保持しており、内部ワイヤが移動すれば、第一部材に対して第二部材が移動するように構成されている。該自転車制御ケーブル固定装置は、支持部材と、ケーブル固定部材とを備えている。該支持部材は、第一ケーブル係合面を有している。前記ケーブル固定部材は、該支持部材に非ねじ止め方式で支持されており、回転軸を中心として回動しうるように構成されている。該ケーブル固定部材は、第二ケーブル係合面を有している。該ケーブル固定部材および該支持部材は、ケーブル固定部材が回動することによって、自転車制御ケーブルの内部ワイヤを該第一および第二ケーブル係合面の間に固定しうるように、配置および構成されている。
本発明のこのような課題、特徴、態様および利点は、添付された図面、本発明の好ましい実施形態の開示と共に考慮される下記の詳細な説明から、当業者にとって明らかとなるものである。
本発明に係る制御ケーブル固定装置は、ねじ止め方式を採用せずに制御ケーブルの内部ワイヤをリンクアッセンブリに固定するものであるため、自転車乗車中において木くず等が該制御ケーブル固定装置に絡まりにくいものとなる。また、仮に、木くず等が絡まった場合であっても、本発明の一態様としての制御ケーブル固定装置は、六角レンチやドライバを使用することなく内部ワイヤを開放し、再び固定することができるものであるため、絡まった木くず等の除去および内部ワイヤの調節が極めて簡便に行えるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、この開示から当業者にとって明らかであるように、以下のような本発明の実施形態の説明は、本発明を説明するためにのみ提供されるものであり、添付された請求項およびその均等物によって決定されるべき本発明を、何ら限定するものではない。
(第一実施形態)
まず、図1を参照すると、本発明の第一実施形態によるリアディレイラ12(自転車部品)を備えた自転車10が示されている。該リアディレイラ12は、そこ(即ち、該リアディレイラ12)に制御ケーブル14を工具を使用することなく手で固定できるように設計されたものである。さらに、該リアディレイラ12は、自転車10に乗車している際に、木くず等による干渉を減らすことができるような位置に、制御ケーブル14の装着位置が配置されるように設計されたものである。特に、リアディレイラ12は、本発明の第一実施形態に基づいて、制御ケーブル14をそこへ固定するための制御ケーブル固定装置13を備えてたものである。該制御ケーブル固定装置13は、手で操作でき、木くず等による干渉を防止する最適な位置に配置されている。
まず、図1を参照すると、本発明の第一実施形態によるリアディレイラ12(自転車部品)を備えた自転車10が示されている。該リアディレイラ12は、そこ(即ち、該リアディレイラ12)に制御ケーブル14を工具を使用することなく手で固定できるように設計されたものである。さらに、該リアディレイラ12は、自転車10に乗車している際に、木くず等による干渉を減らすことができるような位置に、制御ケーブル14の装着位置が配置されるように設計されたものである。特に、リアディレイラ12は、本発明の第一実施形態に基づいて、制御ケーブル14をそこへ固定するための制御ケーブル固定装置13を備えてたものである。該制御ケーブル固定装置13は、手で操作でき、木くず等による干渉を防止する最適な位置に配置されている。
自転車10は、該制御ケーブル固定装置13を有するリアディレイラ12を除き、他は一般的な構成のものである。よって、該自転車10は、リアディレイラ12に関することを除き、ここでは詳細に論述および説明しない。該自転車10は、基本的には、前輪16および後輪18を従来の方式で装着したフレーム11を備えている。該フレーム11は、回動自在に枢支され且つハンドルバーが取り付けられたフロントフォークを備えており、ハンドルバーは、前輪16の舵をとるために従来の方式で該フロントフォークに取り付けられている。後輪18は、フレーム11のリアトライアングルに取り付けられている。
前記ハンドルバーには、後輪18に取り付けられた一連のリアスプロケットRSに対して、制御ケーブル14を介してチェーンCを移動させる、という比較的従来の方式によりリアディレリラ12を制御するリアシフト制御装置20が搭載されている。該リアスプロケットRSは、従来の方式で自転車を前進させるべく、チェーンCによって選択的に回転するフリーホイールによって後輪18に取り付けられている。また、該フレーム11には、チェーンCを循環させ、そして自転車10を前進させるために、一連のフロントスプロケットFSを備えたフロントクランクFCが取り付けられている。好ましくは、該フレーム11には、チェーンCをフロントスプロケットFSに対して従来の方式で移動させるべく、フロントシフト制御ケーブル24が連結されたフロントディレイラ22が取り付けられている。
また、フレーム11には、従来の方式で制動力を前輪16および後輪18のリムに、それぞれ作用させるためのフロントおよびリアのブレーキ機構26および28が取り付けられている。好ましくは、ハンドルバーには、フロントスプロケットFSに対してチェーンCをシフトするためのフロントディレイラ22を制御すべく、フロントシフト制御機構(図示せず)も、取り付けられている。好ましくは、前記リアシフト制御装置20には、リアブレーキ機構28を従来の方式で制御するためのブレーキレバーが回動自在に取り付けられている。また、好ましくは、前記フロントシフト制御機構(図示せず)には、フロントブレーキ機構26を従来の方式で制御するためのブレーキレバーが回動自在に取り付けられている。
自転車10の種々の部品は、リアディレイラ12を除いて一般的なものであるため、該リアディレイラ12を除く他の自転車10の部品については、リアディレイラ12に関するものを除き、ここでは詳細に論述および説明しない。さらに、この開示に基づいて当業者にとって明らかであるように、本発明の範囲から逸脱することなく、該自転車10の種々の構成物および部品について、種々の変形を行うことが可能である。
尚、ここで用いる「前方、後方、上方、下方、垂直方向、水平方向、下の、横の」という方向を示す語句は、他の同様の方向を示す語句と同様、本発明を備えた自転車の方向に関するものである。従って、本発明を説明するために利用されているこれらの語句は、本発明を備えた自転車との関係から解釈すべきである。
ここで、図2〜7を参照すると、前記リアディレイラ12は、主として、ベース部材30、可動部材32、リンクアッセンブリ34、チェーンガイド36および付勢部材又はバネ38を備えている。一般に、ベース部材30は、回動しないようにフレーム11に取り付けられており、可動部材32は、リンクアッセンブリ34を介して前記ベース部材30に対して相対移動可能に取り付けられている。チェーンガイド36は、該可動部材32に回動可能に取り付けられている。付勢部材又はバネ38は、通常、該チェーンガイド36をリアスプロケットRSの最も内側(最大径のもの)へと付勢している。前記ベース部材30はフレーム11への取付に適した第一部材として形成されている。一方、可動部材32、リンクアッセンブリ34、チェーンガイド36および付勢部材38は、前記第一部材(ベース部材30)に対して相対移動可能な第二部材の個々の部品として形成されている。
該リアディレイラ12は、従来のケーブル固定装置でなく本発明による制御ケーブル固定装置13を備えていることを除いて、基本的には、シマノ株式会社から入手される「Saint(登録商標)」の構成部品群のリアディレイラと同等のものである。即ち、リアディレイラ12の基本的な操作は、従来技術としてよく知られたものである。従って、該リアディレイラ12については、制御ケーブル固定装置13に関することを除き、ここでは詳細に説明又は議論しない。
図2〜7を参照すると、ベース部材30が、後輪18のハブを介してフレーム11に固定された2つの部材から構成されていることが示されている。しかしながら、当業者にとって明らかであるように、従来の方式により、該ベース部材30を一の部材で構成することや、該ベース部材30を後輪18のハブとは別にフレーム11に直接的に固定することも可能である。さらに、当業者にとって明らかであるように、従来の方式により、該ベース部材30を、取り外し可能なディレイラハンガー又はハンギングプレート(図示せず)を介してフレーム11に取り付けてもよい。いずれにせよ、該ベース部材30(即ち、第一部材)は、回動しないように、フレーム11に固定される。
該ベース部材30は、シフト制御ケーブル14の一部を嵌め込むのに適したケーブルハウジング嵌込みリセス40を備えている。より具体的には、該リアシフト制御ケーブル14は、従来の方式で、内部ワイヤ14aと、外側ケーシング又はシース14bとを備えたものである。該ケーブルハウジング嵌込みリセス40は、接触面40aと、貫通穴40bとを有している。前記制御ケーブル14の内部ワイヤ14aは該貫通穴40bを通って延び、外側ケーシング14bは、従来の方式で該接触面40aに当接するようにケーブルハウジング嵌込みリセス40に嵌め込まれる。以下に詳述するように、貫通穴40aを通って延びる内部ワイヤ14aの先端は、本発明の制御ケーブル固定装置13によって、動かないように固定又は保持される。
リンクアッセンブリ34は、一組のリンク部材42および44を備えており、その一端は前記ベース部材30に回動可能に取り付けられ、且つ、その他端は可動部材32に回動可能に取り付けられている。リンク部材42および44と、ベース部材30および可動部材32とを連結するために、4本のピン46が使用されている。図6に最もよく示されているように、リンク部材42と44の間には、チェーンガイド36を一方向に付勢すべく、付勢部材38(即ち、コイルスプリング)が取り付けられており、従来の方式により、内部ワイヤがチェーンガイドを移動させることによってチェーンガイド36が位置決めされるように構成されている。ここで示した実施形態では、該リンク部材42は、外側のリンク部材44よりも自転車10の中心面に近い位置に配置された内側のリンク部材として構成されている。さらに、該リンク部材42および44は、自転車10の中心面に対して傾斜しており、リンク部材42が下方側のリンク部材、リンク部材44が上方側のリンク部材として構成されている。
本発明の制御ケーブル固定装置13は、バネ38の付勢力に抗してチェーンガイド36を移動させるべく、実質的に前記リンクアッセンブリ34の上部に取り付けられている。具体的には、該制御ケーブル固定装置13は、好ましくは、内側(下方側)リンク部材42の上面(内面)48に取り付けられている。よって、ライダーがシフト制御機構20を操作すべくシフト制御ケーブル14の内部ワイヤ14aを引くと、リンク部材42および44がコイルバネ38の付勢力に抗してベース部材30に対して外側へ旋回することとなり、そして可動部材32およびチェーンガイド36が自転車10の中心から離れるように外側へ向かって移動することとなる。こうして、チェーンCは、従来の方式でスプロケットRSの内側の(大きな)ギアから次の外側の(小さな)ギアへと移動されることとなる。もちろん、該リアシフト制御機構20がシフト制御ケーブル14の内部ワイヤ14aを開放するように操作されると、前記バネ38がリンク部材42および44を動かし、チェーンガイド36がチェーンCを、従来の方式でスプロケットRSの小さい(外側の)ギアから大きな(内側の)ギアへと移動させる。
図2〜4を参照すると、可動部材32にはチェーンガイド36が回動可能に取り付けられている。該チェーンガイド36は、基本的に、従来の方式により、その間に回転自在に一組のスプロケット又はプーリ54、56が取り付けられたガイドプレート50および52を備えている。該スプロケット54および56は、従来の方式によりチェーンCと係合されている。従来と同様、該スプロケット54は、上方のガイドスプロケットであり、スプロケット56は、下方のテンションスプロケットである。チェーンガイドは従来型のものであるため、該チェーンガイド36については、ここでは詳細に論述および説明しない。
図2〜14を参照すると、本発明の制御ケーブル固定装置13がより詳細に説明されている。本発明のケーブル保護装置13は、基本的には、図8に最もよく示されているように、支持部材60、ケーブル固定部材62、枢支ピン64およびCクリップ66を備えている。ケーブル固定部材62は、好ましくは、回転軸Xで回動するように、支持部材60に非ねじ止め方式で支持されている。より具体的には、該ケーブル固定部材62は、好ましくは枢支ピン64上に、回動自在に取り付けられている。該ケーブル固定部材62および該支持部材60は、以下に詳述するように、ケーブル固定部材62がケーブル開放位置(図9)からケーブル固定位置(図12)へと回動することにより、制御ケーブル14の内部ワイヤ14aを、それら(ケーブル固定部材62および該支持部材60)の間で固定しうるように配置および構成されている。
支持部材60は、好ましくは、金属材料のような軽量で高剛性の部材で構成されている。該支持部材60は、基本的には、ベース部70と、第一取付部72と、第二取付部74とを備えている。第一および第二取付部72、74は、前記回転軸X方向に離間しており、該支持部材60が内側リンク部材42の上面48に取り付けられる場合においては、これら第一および第二取付部72、74は、前記ベース部70から上方へ且つ内方へ向かって延びている。ケーブル固定部材62は、該第一取付部72と第二取付部74との間に、枢支ピン64によって回動可能に取り付けられている。
より具体的には、前記第一取付部72は、第一ピン挿通穴72a、第一ワイヤ挿通穴72b、および回転軸方向に向いた第一保持面72cとを備えており、一方、前記第二取付部74は、第二ピン挿通穴74a、第二ワイヤ挿通穴74b、および前記回転軸方向に向いた第二保持面74cとを備えている。枢支ピン64は、ケーブル固定部材62を回動可能に支持するべく、該第一ピン挿通穴72aと第二ピン挿通穴74aとの内側にCクリップによって保持されている。よって、(ケーブル固定部材62の)回転軸Xは、第一ピン挿通穴72aと第二ピン挿通穴74aとを通るように中心が配されている。第一保持面72cと第二保持面74cとは、互いに対向するように(即ち、回転軸Xに沿って互いに向き合うように)配されている。ここで示した実施形態では、第一保持面72cと第二保持面74cとは、好ましくは、平らな面であり、互いに実質的に平行となるように配されている。
前記ベース部70は、基本的には、第一固定穴76aを有する第一固定領域76、第二固定穴78aを有する第二固定領域78、および上面81を有する長状の中央領域80とを備えている。該中央領域80は、前記第一取付部72と第二取付部74との間に配されている。前記第一固定領域76および第二固定領域78は、前記第一取付部72と第二取付部74とから、それぞれ軸方向反対向きに延びるよう形成されている。さらに、該第一固定領域76および第二固定領域78は中央領域80から軸方向反対向きに延びるよう形成されている。ここで示された実施形態では、上面81は、好ましくは前記第一保持面72cと第二保持面74cに対して実質的に垂直な平面である。
第一固定領域76および第二固定領域78はまた、前記第一および第二取付部72、74並びに中央領域80から側方(回転軸に対して外側)へ延びており、第一固定領域76および第二固定領域78にある第一および第二固定穴76a、78aが前記第一および第二取付部72、74からそれぞれ側方(回転軸に対して外側)へずれた位置に配されている。該第一および第二固定穴76a、78aは、該支持部材60を前記内側のリンク部材42の上面48に固定するための第一および第二固定ピン82、84を通すものである。即ち、回転軸Xは、これらの第一および第二固定ピン82、84から外側リンク部材44へ向かって横方向へ位置ずれした状態となっている。
好ましくは、第一および第二取付部72、74、第一および第二固定領域76、78、並びに中央領域80は、金属製の単一部材のような一つの部材で一体的に形成されたものとする。しかし、この開示から当業者にとって明らかであるように、以下に説明する本発明の他の実施形態で説明するように、これらの部分を必要に応じて互いに連結して固定された複数の部品から構成することもできる。いずれにせよ、第一および第二取付部72、74は、好ましくは、上面81(即ち、中心領域80)を有するベース部70から、外側へ延びた状態となっている。該上面81は、以下に詳述するように、ケーブル固定部材62と協働して、該ケーブル固定部材62をケーブル固定位置(図7および図12〜14)に保持するように構成されている。
図2〜14を参照しつつ、ケーブル固定部材62について、さらに詳細に説明する。該ケーブル固定部材62は、好ましくは、金属部品のように、軽量で高剛性の部材とする。該ケーブル固定部材62は、基本的には、カム部90と、該カム部90より回転軸Xに対して径方向外方へ延びるレバー部92とを備えている。好ましくは、カム部90およびレバー部92はX軸方向に沿って長状のものである。さらに、カム部90とレバー部92とは、好ましくは、一の部材で一体的に構成されたものとする。しかし、この開示から当業者にとって明らかであるように、該ケーブル固定部材62は、必要に応じて他の構成とすることができる。
該カム部90は、ピン挿通穴90a、ワイヤ挿通穴90b、第一軸端面90c、第二軸端面90d、およびこれらの軸端面90cと90dとの間に延びる周状のカム面90eを備えている。カム部90は、前記軸端面90cと90dとの間で規定される軸方向長さLを有しており、該軸方向長さLは、前記第一および第二保持面72c、74cの間で規定される距離Dよりも短く構成されている。より具体的には、軸方向長さLは、好ましくは概ねD−2Wとなるように、若しくはD−2Wよりもわずかに長くなるように構成されている。ここで、Wは、前記内部ワイヤ14aの幅(直径)である。即ち、以下に詳述するように、内部ワイヤ14aは、ケーブル固定部材62がケーブル開放位置(図9〜11)からケーブル固定位置(図12〜14)へと動いた際に、ワイヤ挿通穴90bとともに前記ワイヤ挿通穴72bおよび74bにも通された状態となる
ピン挿通穴90aは、前記第一および第二取付部72、74の第一ピン挿通穴72aおよび第二ピン挿通穴74aと、一直線に並んでいる。よって、枢支ピン64は、ピン挿通穴90aと、第一および第二取付部72、74の第一ピン挿通穴72aおよび第二ピン挿通穴74aとに、それぞれ保持されている。より具体的には、該枢支ピン64には、一端を留めるように拡大された頭部が備えられ、さらに他端に設けられた溝には枢支ピンの脱落を防止するためのCクリップ66が取り付けられるように構成されている。該枢支ピン64の中心線は、前記ケーブル固定部材62の回転軸Xを形成している。
ワイヤ挿通穴90bは、前記ケーブル固定部材62がケーブル開放位置(図9〜11)にあるとき、前記第一ワイヤ挿通穴72bおよび第二ワイヤ挿通穴74bと一直線に並ぶように構成されている。具体的には、前記第一ワイヤ挿通穴72bおよび第二ワイヤ挿通穴74bは、好ましくは、互い一直線上に並び、前記ピン挿通穴72aおよび74aに対して側方に配されている。同様に、ワイヤ挿通穴90bも、前記ケーブル固定部材62がケーブル開放位置にあるとき、該ピン挿通穴90aの側方に配されている。そして、前記内部ワイヤは、該ケーブル固定部材62がケーブル開放位置にあるとき、これらワイヤ挿通穴74b、ワイヤ挿通穴90b、およびワイヤ挿通穴72bを通るように、自由に(スライド可能に)挿通された状態となる。そして、該ケーブル固定部材62が回動されれば、内部ワイヤ14aは該制御ケーブル固定装置13に固く保持されることとなる。
具体的には、ケーブル固定部材62がケーブル固定位置(図2〜4)へと移動すると、ワイヤ挿通穴90bは、ワイヤ挿通穴72bおよび74bからずれた位置に配されることとなる。このような、ワイヤ挿通穴90bおよびワイヤ挿通穴72b、74bの配置、第一保持面72cと第二保持面74cとの間の寸法D、前記カム部90の軸方向長さL、内部ワイヤ14aの幅Wによれば、内部ワイヤ14aは、好ましくは、支持部材60とケーブル固定部材62との間で固定されることとなる。より具体的には、内部ワイヤ14aは、ワイヤ挿通穴72b、ワイヤ挿通穴90bおよびワイヤ挿通穴74bを通って湾曲され(即ち、ジグザク状となり)、好ましくは、該内部ワイヤ14aは、少なくともその一部が、第一保持面72cと軸端面90cとの間、および第二保持面74cと軸端面90dとの間によって、締め付けられることとなる。こうして、内部ワイヤ14aは、摩擦によって軸方向へ移動することが抑制されることとなる。内部ワイヤ14a、支持部材60、およびケーブル固定部材62が、このように摩擦によって係合すれば、該ケーブル固定部材62がケーブル固定位置に保持されやすくなる。
前記周状のカム面90eの回転中心は、回転軸Xと同軸となっている。好ましくは、カム部90は、X軸方向から見た際に、実質的に楕円形状となっている。さらに、該カム部90は、好ましくは、X軸方向の長さ全体にわたって、実質的に同一の断面形状を有している。よって、該周状のカム面90eは、該ケーブル固定部材62がケーブル開放位置(図9〜11)にある際には、通常、支持部材60の上面81から離間している。しかし、該カム部材62がケーブル固定位置(図12〜14)にある際には、該カム部90が楕円形状であるため、周状のカム面90eは、支持部材60の上面81と接触することとなる。
周状のカム面90eは、好ましくは、回転軸Xと上面81との間の距離Mよりも、わずかに長い最大半径Rを有している。従って、ケーブル固定部材62が、ケーブル開放位置からケーブル固定位置へと回動すると、該周状のカム面90eは上面81と摩擦係合し、該ケーブル固定部材62をケーブル固定位置に保持するようになる。こうして、該ケーブル固定部材62は、周状のカム面90eが支持部材60の上面81と接触する場合を除き、枢支ピン64によって回動自在に取り付けられたものとなる。
前記レバー部92は、前記カム部90から回転軸Xに対して径方向外方へ向かって伸びた部分である。該レバー部92は、人の手で操作するために配置および構成されたものである。より具体的には、該レバー部92は、内部ワイヤ14aをケーブル固定装置13に締め付け保持すべく、ケーブル固定部材62を人の手によってケーブル開放位置からケーブル固定位置へと回動させうるような、機構的な利点を提供するものである。さらに、該レバー部92は、好ましくは、自転車乗車中に、木くず等との接触を避けるように、配置および構成されている。より具体的には、該レバー部92は、好ましくは、該リンクアッセンブリ34の上側、且つ内側に配される。
本実施形態においては、取付部72、74の第一保持面72cおよび第二保持面74cは、支持部材60の第一ケーブル係合面とみなすことができ、一方、カム部90の軸端面90cおよび90dは、ケーブル固定部材62の第二ケーブル係合面とみなすことができる。さらに、本実施形態においては、支持部材60の上面81は、ケーブル固定部材62をケーブル固定位置に保持するべく、前記カム面90eに対して設けられた周保持面であるとみなすことができる。本実施形態においては、内部ワイヤ14aは、実質的に回転軸Xと平行である。しかし、本開示から当業者にとって明らかであるように、内部ワイヤがケーブル固定部材の回転軸と垂直であるような、他の配置とすることも可能である。
(第二実施形態)
次に、図15〜21を参照すると、本発明による第2実施形態に基づいて改良されたケーブル固定装置213を備えたリアディレイラ212が示されている。第二実施形態のリアディレイラ212は、前記第一実施形態によるケーブル固定装置13の装着されていた部位に、異なるケーブル固定装置213が備えられていることを除き、他は前記第一実施形態のリアディレリラと同一のものである。第一実施形態と第二実施形態との共通性に鑑みれば、第一実施形態の構成部分と同一である第二実施形態の構成部分については、第一実施形態の構成部分と同様に説明されるものである。よって、第一実施形態の構成部分と同一である第二実施形態の構成部分についての記述および説明は、簡略化のために省略するものとする。しかし、本開示から当業者にとって明らかであるように、ここで説明することを除いて、他の部分については第一実施形態の記述および説明を適用することができる。
次に、図15〜21を参照すると、本発明による第2実施形態に基づいて改良されたケーブル固定装置213を備えたリアディレイラ212が示されている。第二実施形態のリアディレイラ212は、前記第一実施形態によるケーブル固定装置13の装着されていた部位に、異なるケーブル固定装置213が備えられていることを除き、他は前記第一実施形態のリアディレリラと同一のものである。第一実施形態と第二実施形態との共通性に鑑みれば、第一実施形態の構成部分と同一である第二実施形態の構成部分については、第一実施形態の構成部分と同様に説明されるものである。よって、第一実施形態の構成部分と同一である第二実施形態の構成部分についての記述および説明は、簡略化のために省略するものとする。しかし、本開示から当業者にとって明らかであるように、ここで説明することを除いて、他の部分については第一実施形態の記述および説明を適用することができる。
前記リアディレイラ212は、基本的に、ベース部材30、可動部材32、第一実施形態とは異なるリンクアッセンブリ234、チェーンガイド36および付勢部材38(本実施形態では図示せず)を備えている。リンクアッセンブリ234は、第一実施形態における制御ケーブル固定装置13に代えて、異なる制御ケーブル固定装置213を備えた異なる内側リンク部材242を備えている点を除き、前記第一実施形態のリンクアッセンブリ34と同一である。該内側リンク部材242は、そこに、異なるケーブル固定装置213が備えられている点を除き、第一実施形態の内側リンク部材42と同一である。従って、該リンクアッセンブリ234については、制御ケーブル固定装置213に関する点を除き、他の部分については詳細に記述および説明しない。
該制御ケーブル固定装置213は、基本的には、支持部材260、ケーブル固定部材262、枢支ピン264、およびCクリップ266を備えている。該ケーブル固定部材262は、好ましくは、回転軸2X回りに回動可能となるように、支持部材260に非ねじ止め方式で取り付けられている。具体的には、ケーブル固定部材262は、好ましくは、前記枢支ピン264上に、回動自在となるように取り付けられる。該ケーブル固定部材262および該支持部材260は、以下に詳述するように、ケーブル固定部材262がケーブル開放位置(図18)からケーブル固定位置(図19)へ回動することにより、制御ケーブル14の内部ワイヤ14aを、該ケーブル固定部材262と該支持部材260との間に固定するように構成されている。
前記支持部材260は、好ましくは、金属部材のように、軽量で高剛性な部材で構成されている。該支持部材260は、基本的には、ベース部270、第一取付部272および第二取付部274を備えている。第一および第二取付部272、274は、内部ワイヤ14aに対して互いに側方へ離間して配置されており、該支持部材260が前記内部リンク部材242に取り付けられる際には、前記ベース部270から上方(内方)へと延びるように形成されている。該ケーブル固定部材262は、該第一および第二取付部272、274の間に、枢支ピン264によって回動可能に取り付けられる。
具体的には、第一取付部272は第一ピン挿通穴272aを備え、一方、第二取付部274は第二ピン挿通穴274aを備えている。前記枢支ピン264は、前記ケーブル固定部材262を回動可能に支持すべく、Cクリップ266によって第一ピン挿通穴272aと第二ピン挿通穴274aとに保持される。こうして、(ケーブル固定部材262の)回転軸2Xは、第一ピン挿通穴272aと第二ピン挿通穴274aの中心線上に形成されることとなる。本実施形態では、回転軸2Xは、制御ケーブル固定装置213に固定される内部ワイヤ14aと実質的に垂直となっている。
ベース部270は、基本的には、第一固定穴276aを有する第一固定領域276、第二固定穴278aを有する第二固定領域278、および上面281を有する中央領域280を備えている。該第一および第二固定領域276、278は、前記第一および第二取付部272、274の双方から回転軸方向において反対側に延びている。さらに、該第一および第二固定領域276、278は、中央領域280から回転軸に対して互いに反対側へと延びている。ここで示した実施形態においては、上面281は、好ましくは、断面V字状の溝283を有する平面として構成されている。該溝283は、前記回転軸2Xに垂直な方向に延びている。また、該溝283は、内部ワイヤ14aの少なくとも一部がそこに入り込むように、配置および構成されている。
前記第一および第二固定領域276、278はまた、第一および第二取付部272、274の双方、および中央領域280から外方且つ下方へ向かって、横方向へ延びており、第一および第二の固定領域276、278にある第一および第二の固定穴276a、278aが、前記第一および第二取付部272、274並びに中央領域280から垂直方向(高さ方向)にずれた位置に配されている。第一および第二固定穴276a、274aには、前記第一実施形態と同様の方式で支持部材260を内部リンク部材242に取り付けるべく、第一取付ピン82および第二取付ピン84が通される。
好ましくは、第一および第二取付部272、274、第一および第二固定領域276、278、および中央領域280は、二つの部材260a(装着プレート)と260bとから構成されており、溶接又は図16〜21に示されたような方法で互いに連結するように固定される。従って、前期中央領域280は、下部中央要素280aと上部中央要素280bとから構成されている。しかし、本開示から当業者にとって明らかであるように、必要に応じて、これらの部材を一の部材で一体的に構成することも可能である。いずれにせよ、前記第一および第二取付部272、274とは、好ましくは、上面281(即ち、中央領域280)を有するベース部材270から外方へ延びるように構成されている。該上面281は、以下に詳述するように、ケーブル固定部材262と協働し、ケーブル固定部材262をケーブル固定位置(図19)に保持するように構成されている。
さらに、図15〜21を参照しつつ、ケーブル固定部材262についてより詳細に説明する。ケーブル固定部材262は、好ましくは、金属部材のように、軽量で高剛性の部材で構成される。該ケーブル固定部材262は、基本的には、カム部290と、該カム部290から回転軸2Xに対して径方向外方へ向かって延びるレバー部292とを備えている。好ましくは、該カム部290およびレバー部292は、単一の部材で一体的に構成されている。しかし、本開示から当業者にとって明らかであるように、該ケーブル固定部材262を必要に応じて他の構成とすることも可能である。
該カム部290は、ピン挿通穴290aと周状のカム面290eとを有している。該ピン挿通穴290aは、前記第一および第二取付部272、274にそれぞれ形成された前記ピン挿通穴272a、274aと一直線となるように配される。そして、前記枢支ピン264は、ピン挿通穴290aと、第一および第二取付部272、274にそれぞれ形成されたピン挿通穴272a、274aに受け入れられて、保持されることとなる。該枢支ピン264およびCクリップ266は、枢支ピン264が前記枢支ピン64に比べて短いことを除き、第一実施形態と同じである。該枢支ピン264の中心軸は、前記ケーブル固定部材262の回転軸2Xとなる。
周状のカム面290eの中心線は、該回転軸2Xと同軸となるように構成されている。好ましくは、該カム部290は、回転軸2X方向から見た際に、実質的に楕円形状であるものとする。さらに、該カム部290は、好ましくは、軸方向長さの全体にわたって、実質的に同一の断面形状を有するものとする。よって、該周状のカム面290eは、通常は、ケーブル固定部材262がケーブル開放位置にある際には、前記支持部材260の上面281から離間した状態となるように構成されている。一方、カム部290が偏芯形状を有していると、該ケーブル固定部材262が十分に回動した際(図示せず)には、周状のカム面290eが支持部材260の上面281と接触するようになる。
しかしながら、好ましくは、前記溝283が、内部ワイヤ14aの厚みWよりも小さい深さGを有しているものとする。そして、内部ワイヤ14aが支持部材260とケーブル固定部材262との間の溝283に固定されることにより、該ケーブル固定部材262は、ケーブル固定位置(図19および20)にあるケーブル固定部材262と支持部材260とによって前記内部ワイヤ14aが十分に保持される(締め付けられる)までの間だけ、回動する構成となる。好ましくは、該溝283は、内部ワイヤ14aをより一層保持しやすいように、一組の半円形のこぶ285を有するものとする。
前記周状のカム面290eは、好ましくは、回転軸2Xと上面281との間で測定される距離2Mよりも、大きな最大径2Rを有するものとする。従って、該ケーブル固定部材262がケーブル開放位置からケーブル固定位置へと回動すると、該周状のカム面290eが内部ワイヤ14aと接触して摩擦係合し、ケーブル固定部材262をケーブル固定位置に保持するようになる。よって、該ケーブル固定部材262は、周状のカム面290eが内部ワイヤ14aと接触する場合を除き、枢支ピン264によって回動自在に取り付けられたものとなっている。
前記レバー部292は、前記カム部290から、回転軸2Xに対して径方向外方へ向かって延びるように形成されたものである。該レバー部292は、該ケーブル固定部材262を人の手によって手動操作可能となるように配置および構成されている。特に、該レバー部292は、機構的な利点を提供し、且つ前記第一実施形態と実質的に同様の方法により、自転車乗車中に木くず等との接触を避けるように構成されている。具体的には、該レバー部292は、好ましくは、前記リンクアッセンブリ234に対して上方に、且つ内側に配置されたものとする。
本実施形態では、溝283を備えた上面281は、支持部材260の第一ケーブル係合面とみなすことができ、一方、周状のカム面290eは、ケーブル固定部材262の第二ケーブル係合面とみなすことができる。さらに、本実施形態では、溝283を備えた上面281は、ケーブル固定部材262をケーブル固定位置に保持するべく、前記周状のカム面290eに対向して配された周保持面とみなすことができる。さらに、本実施形態では、前記内部ワイヤ14aは、実質的には回転軸2Xと垂直に配されている。
尚、上記において使用した、「実質的に」「約」および「およそ」といった程度を表す語句は、修正語としての合理的な量の逸脱を意味するものであり、よって、最終結果は著しく異なるものではない。もし、これらの逸脱の程度がその語句の修正する意味を否定するような場合には、これらの語句は、少なくとも±5%の逸脱を含むものとして解釈すべきである。
本発明を説明するべく、ここでは選択された実施形態のみを示したが、このような開示から当業者にとって明らかであるように、添付された請求項によって定義される発明の範囲を逸脱することなく、種々の変更および修正が可能である。さらに、本発明に基づく前記実施形態の説明は、本発明を説明するためにのみ提供されたものであり、添付された請求項によって定められる発明およびその均等物を、何ら限定するものではない。
11 フレーム
12、212 リアディレイラ
13、213 制御ケーブル固定装置
14 制御ケーブル
14a 内部ワイヤ
30 ベース部材
32 可動部材
34、234 リンクアッセンブリ
36 チェーンガイド
42、242 内側リンク部材
44 外側リンク部材
60、260 支持部材
62、262 ケーブル固定部材
64、264 枢支ピン
66、266 Cクリップ
72c 第一保持面(第一ケーブル係合面)
74c 第二保持面(第一ケーブル係合面)
81 上面(周保持面)
90、290 カム部
92、292 レバー部
90c、90d 軸端面(第二ケーブル係合面)
281 上面(第一ケーブル係合面、周保持面)
283 溝
290e カム面(第二ケーブル係合面)
X、2X 回転軸
12、212 リアディレイラ
13、213 制御ケーブル固定装置
14 制御ケーブル
14a 内部ワイヤ
30 ベース部材
32 可動部材
34、234 リンクアッセンブリ
36 チェーンガイド
42、242 内側リンク部材
44 外側リンク部材
60、260 支持部材
62、262 ケーブル固定部材
64、264 枢支ピン
66、266 Cクリップ
72c 第一保持面(第一ケーブル係合面)
74c 第二保持面(第一ケーブル係合面)
81 上面(周保持面)
90、290 カム部
92、292 レバー部
90c、90d 軸端面(第二ケーブル係合面)
281 上面(第一ケーブル係合面、周保持面)
283 溝
290e カム面(第二ケーブル係合面)
X、2X 回転軸
Claims (30)
- 自転車部品に取り付けられる自転車制御ケーブル固定装置であって、
第一ケーブル係合面を有する支持部材と、
回転軸中心に回動するように該支持部材に非ねじ止め方式で取り付けられ、第二ケーブル係合面を有するケーブル固定部材と、を備え、
該支持部材および該ケーブル固定部材は、ケーブル固定部材がケーブル開放位置からケーブル固定位置へと回動することにより、前記第一ケーブル係合面と第二ケーブル係合面との間に自転車制御ケーブルの内部ワイヤを固定しうるように配置および構成されていることを特徴とする自転車制御ケーブル固定装置。 - 前記ケーブル固定部材が、前記支持部材によって回動自在に支持されたカム部、および該カム部から前記回転軸に対して径方向外方へ向かって長状に延びたレバー部を備え、該カム部が前記第二ケーブル係合面を有していることを特徴とする請求項1記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記支持部材が、自転車部品への取り付けに適したベース部と、前記軸方向に離間するように該ベース部から延びた一組の取付部とを備え、前記ケーブル固定部材のカム部が、該取付部の間に回動自在に支持されるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記カム部が、一組の軸端面と、前記回転軸と同心であって該軸端面の間に形成される周状のカム面とを有し、
前記ベース部が、前記周状のカム面に対向する周保持面であって、前記ケーブル固定部材が前記ケーブル固定位置にあって内部ワイヤが前記支持部材と前記ケーブル固定部材との間に固定される際に、該ケーブル固定部材を支持部材に対して保持しうるような周保持面を有することを特徴とする請求項3記載の自転車制御ケーブル固定装置。 - 前記ベース部の周保持面が前記第一ケーブル係合面を有し、前記周状のカム面が前記第二ケーブル係合面を有することを特徴とする請求項4記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記周保持面又は前記周状のカム面の少なくとも何れか一方が、前記制御ケーブルの内部ワイヤの少なくとも一部を受け入れるのに適合するような溝を有して構成されていることを特徴とする請求項5記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記周保持面および前記周状のカム面が、両者の間に隙間を有するように配置および構成されており、該隙間は、前記ケーブル固定部材がケーブル開放位置からケーブル固定位置へ回動した際に、前記内部ワイヤを該自転車制御ケーブル固定装置に固定するべく、前記内部ワイヤを周保持面と周状のカム面との間に固定しうるように、前記内部ワイヤの断面長さよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記ケーブル固定部材のカム部が、前記支持部材の取付部の間に跨って取り付けられた枢支ピンによって回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記取付部の少なくとも何れか一方は、前記第一ケーブル係合面を有し且つ前記軸端面の何れか一方と対向するような、軸方向に面した保持面を有し、前記軸端面は第二ケーブル係合面を構成し、さらに、前記軸方向に面した保持面は、前記軸端面との間に前記内部ワイヤを固定しうるような距離で前記軸端面と離間していることを特徴とする請求項4記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記周状のカム面が、前記ケーブル固定部材が前記ケーブル固定位置にある際には、該ケーブル固定部材の回転軸回りの運動を摩擦によって防止するべく、前記周保持面と接触するように構成および配置されていることを特徴とする請求項9記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記軸方向の保持面を有する前記取付部の少なくとも何れか一方には、前記回転軸からずれたワイヤ挿通穴が備えられており、前記カム部には、前記ケーブル固定部材がケーブル開放位置にある際に該ワイヤ挿通穴と一直線上に配されるようなワイヤ挿通穴が備えられていることを特徴とする請求項10記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記カム部が、前記支持部材の取付部の間に跨って設けられた枢支ピンによって回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項9記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記支持部材の取付部には、前記カム部の軸端面の一方に面した軸方向の保持面が各々備えられ、該軸方向の保持面が前記第一ケーブル係合面を構成し、前記軸端面が前記第二ケーブル係合面を構成することを特徴とする請求項4記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 前記支持部材の取付部には、前記回転軸からずれた位置にそれぞれワイヤ挿通穴が備えられ、前記カム部には、前記ケーブル固定部材がケーブル開放位置にある際に該ワイヤ挿通穴と一直線上に配されるようなワイヤ挿通穴が備えられていることを特徴とする請求項13記載の自転車制御ケーブル固定装置。
- 自転車への取付けに適し、且つ自転車制御ケーブルの外側ケーシングを嵌め込むケーブルハウジング嵌込みリセスを備えた第一部材と、
該第一部材に対して移動可能であり、且つ自転車制御ケーブル固定装置をその上に取り付けた第二部材とを備え、
該自転車制御ケーブル固定装置は、内部ワイヤが移動することによって前記第二部材を第一部材に対して移動させるべく、自転車制御ケーブルの内部ワイヤを該自転車制御ケーブル固定装置に動かないよう固定するものであり、さらに、該自転車制御ケーブル固定装置は、
第一ケーブル係合面を有する支持部材と、
回転軸中心に回動するように該支持部材に非ねじ止め方式で取り付けられ、第二ケーブル係合面を有するケーブル固定部材と、を備え、
該支持部材および該ケーブル固定部材は、ケーブル固定部材が回動することにより、前記第一ケーブル係合面と第二ケーブル係合面との間に自転車制御ケーブルの内部ワイヤを固定しうるように配置および構成されていることを特徴とする自転車部品。 - 前記第一部材が、自転車のフレームへの取付けに適したベース部材を備え、
前記第二部材が、リンク装置を備えた可動部材と、該可動部材に取付けられたチェーンガイドとを備え、
該リンク装置は前記ベース部材と前記可動部材とを相対移動可能に連結するように構成されていることを特徴とする請求項15記載の自転車部品。 - 前記リンク装置は、内側リンク部材と外側リンク部材とを備え、前記自転車制御ケーブル固定装置がこれら内側リンク部材又は外側リンク部材の何れか一方の上方の面に取り付けられていることを特徴とする請求項16記載の自転車部品。
- 前記ケーブル固定部材が、前記支持部材によって回動自在に支持されたカム部と、該カム部から回転軸に対して径方向外方へ向かって延びる長状のレバー部とを備え、
該カム部が前記第二ケーブル係合面を有していることを特徴とする請求項15記載の自転車部品。 - 前記支持部材が、前記第二部材に取り付けられるベース部と、該ベース部から前記回転軸方向に離間して延びるように形成された一組の取付部とを備え、
前記ケーブル固定部材のカム部が、該取付部の間に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項18記載の自転車部品。 - 前記カム部が、一組の軸端面と、前記回転軸と同心となるように配され且つ該軸端面の間に延びるように形成された周状のカム面とを備え、さらに、
前記ケーブル固定部材がケーブル固定位置にあり、且つ前記内部ワイヤが前記支持部材と前記ケーブル固定部材との間に保持される際には、該ケーブル固定部材を支持部材に対して保持するべく、前記ベース部には、前記周状のカム面に対向して配された周保持面が備えられていることを特徴とする請求項19記載の自転車部品。 - 前記ベース部の周保持面が前記第一ケーブル係合面を構成し、且つ前記カム部の周状のカム面が前記第二ケーブル係合面を構成することを特徴とする請求項20記載の自転車部品。
- 前記周保持面又は前記周状のカム面の少なくとも何れか一方が、前記制御ケーブルの内部ワイヤの少なくとも一部を受け入れる溝を備えていることを特徴とする請求項21記載の自転車部品。
- 前記周保持面および前記周状のカム面が、両者の間に隙間を有するように配置および構成されており、該隙間は、前記ケーブル固定部材がケーブル開放位置からケーブル固定位置へ回動した際に、前記内部ワイヤを該自転車制御ケーブル固定装置に固定するべく、前記内部ワイヤを周保持面と周状のカム面との間に固定しうるように、前記内部ワイヤの断面長さよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項21記載の自転車部品。
- 前記ケーブル固定部材のカム部が、前記支持部材の取付部の間に跨って取り付けられた枢支ピンによって回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項21記載の自転車部品。
- 前記取付部の少なくとも何れか一方は、前記第一ケーブル係合面を有し且つ前記軸端面の何れか一方と対向するような、軸方向に面した保持面を有し、前記軸端面は第二ケーブル係合面を構成し、さらに、前記軸方向に面した保持面は、前記軸端面との間に前記内部ワイヤを固定しうるような距離で前記軸端面と離間していることを特徴とする請求項20記載の自転車部品。
- 前記周状のカム面が、前記ケーブル固定部材が前記ケーブル固定位置にある際には、該ケーブル固定部材の回転軸回りの運動を摩擦によって防止するべく、前記周保持面と接触するように構成および配置されていることを特徴とする請求項25記載の自転車部品。
- 前記軸方向の保持面を有する前記取付部の少なくとも何れか一方には、前記回転軸からずれたワイヤ挿通穴が備えられており、前記カム部には、前記ケーブル固定部材がケーブル開放位置にある際に該ワイヤ挿通穴と一直線上に配されるようなワイヤ挿通穴が備えられていることを特徴とする請求項26記載の自転車部品。
- 前記カム部が、前記支持部材の取付部の間に跨って設けられた枢支ピンによって回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項25記載の自転車部品。
- 前記支持部材の取付部には、前記カム部の軸端面の一方に面した軸方向の保持面が各々備えられ、該軸方向の保持面が前記第一ケーブル係合面を構成し、前記軸端面が前記第二ケーブル係合面を構成することを特徴とする請求項20記載の自転車部品。
- 前記支持部材の取付部には、前記回転軸からずれた位置にそれぞれワイヤ挿通穴が備えられ、前記カム部には、前記ケーブル固定部材がケーブル開放位置にある際に該ワイヤ挿通穴と一直線上に配されるようなワイヤ挿通穴が備えられていることを特徴とする請求項29記載の自転車部品。
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