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JP2005161241A - ガス処理方法及びガス処理装置 - Google Patents

ガス処理方法及びガス処理装置 Download PDF

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JP2005161241A JP2003405792A JP2003405792A JP2005161241A JP 2005161241 A JP2005161241 A JP 2005161241A JP 2003405792 A JP2003405792 A JP 2003405792A JP 2003405792 A JP2003405792 A JP 2003405792A JP 2005161241 A JP2005161241 A JP 2005161241A
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Junichi Tamura
順一 田村
Toshimoto Nishiguchi
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Abstract

【課題】空間内において汚染物質の発生源からの拡散を抑え、効率的に処理することができるガス処理方法を提供すること。
【解決手段】ガス処理装置を用いて処理対象物質を含有する被処理ガスを処理するガス処理方法であって、前記ガス処理装置は非平衡プラズマによるプラズマリアクターを有し、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターに導入し、該プラズマリアクター内でプラズマ放電を生起せしめることにより前記ガスの処理を行い、前記プラズマリアクターから排出するガスを系外に排出する工程において、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気中に含まれている処理対象物質の処理を行うガス処理方法及びガス処理装置に関する。
近年、住宅の気密性の向上、屋外空気汚染の定常化等により、居住空間内における空気汚染が問題となっている。空気汚染の代表的なものとしてはアンモニア等の窒素化合物、硫化水素等の硫黄化合物、ノルマル酪酸等の低脂肪酸類、エチルアルコール等のアルコール類、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類がある。これら空気汚染物の処理として数多くの浄化技術が提案され、商品化されている。
代表的な方法としては、活性炭、ゼオライト等による吸着回収法、薬剤による化学処理法、触媒に紫外線を照射する光触媒法等を包含する。これらのガス処理技術は、それなりの利点はあるものの、解決すべき問題点があり、十分なものであるとは言い難い。こうした問題点を有するガス処理技術に代わる技術として、近年、プラズマ放電、特に非平衡プラズマ放電により各種ガスを分解する技術が注目され、研究が進められており、当該技術に基づいた方法及び装置が提案されている。それらの中で、特許文献1や特許文献2等に記載される円筒型の反応容器内に外部電極と内部電極を有し、電極間に誘電体粒子を充填し、プラズマを発生させるようにしたパックトベッド式反応装置は、大気圧下で操作でき、装置内を真空にするポンプ等は必要でなく、又、室温でプラズマを発生させることができ、更に装置構成が簡単で且つ低コストで設置できる、といった利点を有することから、特に注目されている。
特開平11−114359号公報 特開2001−137643号公報
しかし、従来の非平衡プラズマ放電を用いた空気清浄機、脱臭機等で汚染物質を含む空気を処理する場合、汚染物質が処理空間内に充満しているときには効果を発揮するが、汚染物質の発生源が特定され、局所的に発生している場合には効果が低く、かえって汚染物質を拡散してしまうといった問題点があった。
本発明は、上記課題を解決し、空間内において汚染物質の発生源からの拡散を抑え、効率的に処理することができるガス処理方法及びガス処理装置を提供することを目的とする。
よって、本発明は、
(1)ガス処理装置を用いて処理対象物質を含有する被処理ガスを処理するガス処理方法であって、前記ガス処理装置は非平衡プラズマによるプラズマリアクターを有し、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターに導入し、該プラズマリアクター内でプラズマ放電を生起せしめることにより前記ガスの処理を行い、前記プラズマリアクターから排出するガスを系外に排出する工程において、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることを特徴とするガス処理方法を提供する。
又、本発明は、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、前記被処理ガス吸引口が先端に配設された吸気路以外に少なくとも1つ吸引口が先端に配設された吸気路を備えていることを特徴とする(1)に記載のガス処理方法を提供する。
又、本発明は、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する伸縮可能なの吸気路を含む少なくとも2つの吸気路を備えるガス処理方法において、前記少なくとも2つの吸気路を開閉する手段を設けることを特徴とする(1)に記載のガス処理方法を提供する。
又、本発明は、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸気口を向けることが可能であるガス処理方法において、装置下部に移動手段を備えていることを特徴とする(1)に記載のガス処理方法を提供する。
又、本発明は、
(2)ガス処理装置を用いて処理対象物質を含有する被処理ガスを処理するガス処理方法であって、前記ガス処理装置は非平衡プラズマによるプラズマリアクターを有し、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターに導入し、該プラズマリアクター内でプラズマ放電を生起せしめることにより前記ガスの処理を行い、前記プラズマリアクターから排出するガスを系外に排出する工程において、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることを特徴とするガス処理装置も提供できる。
又、本発明は、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、前記被処理ガス吸引口が先端に配設された吸気路以外に少なくとも1つ吸引口が先端に配設された吸気路を備えていることを特徴とする(2)に記載のガス処理装置も提供できる。
又、本発明は、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する伸縮可能なの吸気路を含む少なくとも2つの吸引路を備えるガス処理方法において、前記少なくとも2つの吸気路を開閉する手段を設けることを特徴とする(2)に記載のガス処理装置も提供できる。
又、本発明は、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、装置下部に移動手段を備えていることを特徴とする(2)に記載のガス処理装置も提供できる。
本発明によれば、吸引口に接続されたガス吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることにより、空間内において発生源から汚染物質の拡散を抑えることができる。その結果、ガスに含まれる処理対象物質を効率的に処理できる。
以下、本実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<実施の形態1>
本実施の形態に係る処理対象物質を含有しているガスを非平衡プラズマ放電により処理する装置は、
ガス処理装置を用いて処理対象物質を含有する被処理ガスを処理するガス処理方法であって、前記ガス処理装置は非平衡プラズマによるプラズマリアクターを有し、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターに導入し、該プラズマリアクター内でプラズマ放電を生起せしめることにより前記ガスの処理を行い、前記プラズマリアクターから排出するガスを系外に排出する工程において、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることを特徴とするガス処理装置に係る。
プラズマリアクターへ導入する吸気路が伸縮可能で、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることにより、処理対象物質の発生源を局所的に処理することが可能になり、処理対象物質を拡散する前に処理することを可能にする。
以下に本実施形態に係る処理対象物質を含有しているガスを非平衡プラズマ放電により処理する装置について図を用いて説明する。
図1に本実施形態に係るガス処理としてガス処理装置を図示する。
図1に示す本発明のガス処理装置においては、非平衡プラズマリアクター3が配設され、被処理ガスa−1を吸引する第1吸引口1、伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能な第1ガス吸気路2が前記プラズマリアクター3に接続されており、更にプラズマリアクター3により処理された処理ガスbを系外へ排出するためのファン4が後段に配設された構成となっている。
図1に示すガス処理装置による処理対象物質を含有するガスの処理は、次のようにして行われる。前記被処理ガスa−1は、第1吸引口1、伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能な第1ガス吸気路2を介して非平衡プラズマリアクター3内に導入され、プラズマリアクター3内を流れる過程で非平衡プラズマ放電により処理され、ファン4を介して処理ガスbとして系外に排出される。
図1に示す排ガス処理装置で使用する非平衡プラズマリアクターとしては、例えば図6に示す構成のパックトベッド式プラズマリアクターを使用することができる。図6に示すプラズマリアクターは、円筒形のプラズマ反応容器50を有し、該反応容器50は、接地電極を兼ねる外壁51と絶縁性物質で形成された2つの内蓋531及び532とを有する。反応容器50の内部には、高圧電極54が設けられ、外壁51と2つの内蓋531及び532と高圧電極54とで形成された空間には誘電体粒子55が充填されている。反応容器50のガス導入側の内蓋531には、ガスが反応容器50内に流れ込むようにするための無数のガス流路孔が開けられている。
ガス導入側内蓋531の外側には、該内蓋を外側から覆う絶縁性物質で形成されたカバー521が、該カバーと内蓋531の外側との間に緩衝空間を形成するように設けられている。カバー521は、被処理ガスを導入するためのガス導入口56を有し、ガス導入口56は前記緩衝空間に連通している。ガス排出側の内蓋532の外側には、該内蓋を外側から覆う絶縁性物質で形成されたカバー522が、該カバーと内蓋532の外側との間に緩衝空間を形成するように設けられている。緩衝空間とは、(ガス)を(対流させるための空間を意味する言葉である。カバー522は、内蓋532の無数のガス流路孔から前記緩衝空間に流れ出る処理されたガスを排出するためのガス排出口57を有し、ガス排出口57は前記緩衝空間に連通している。又、接地電極51と高圧電極54の間に高電圧を印加する電源58を有する。
上記構成のプラズマリアクターは、ガス導入口56から導入された被処理ガスが内蓋531に設けられた無数の穴を介して誘電体粒子55の充填された反応容器50の内部に入り、該誘電体粒子55の隙間を通過して内蓋532に設けられた無数のガス流路孔から流れ出てガス排出口57より排出される構造となっている。前記被処理ガスが誘電体粒子55の隙間を通過する際に、高圧電極54に電源58より電圧を印加することで接地電極としての反応容器50の外壁51との間で非平衡プラズマを発生させ、該被処理ガスを分解処理して無害化する。誘電体粒子55は、チタン酸バリウム等の強誘電体物質を主成分とする誘電体材料で形成され、高誘電率を有するものである。このような強誘電体物質を主成分とする誘電体材料で形成された誘電体粒子55は、分極率も高く、プラズマを発生させるのに有利であり、ガスの分解率を向上せしめる。ここで電源電圧波形として正弦波、矩形波、パルス波、三角波等があるが波形形状は特に問わない。
<実施の形態2>
本実施の形態に係るガス処理装置は、吸引口が先端に配設された伸縮可能で、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能である吸気路以外に少なくとも1つ吸気路を備えていることを特徴とする。それ以外は実施の形態1と同じである。図2に本実施形態に係るガス処理としてガス処理装置を図示する。本実施形態に係るガス処理装置は、非平衡プラズマリアクター3が配設され、被処理ガスa−1を吸引する第1吸引口1、伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能な第1ガス吸気路2と、被処理ガスa−2を吸引する第2吸引口5、第2ガス吸気路6が前記プラズマリアクター3に接続されており、更にプラズマリアクター3により処理された処理ガスbを系外へ排出するためのファン4が後段に配設された構成となっている。
図2に示すガス処理装置においては、前記被処理ガスa−1は、前記第1ガス吸引口1、前記第1ガス吸気路2を通り、前記非平衡プラズマリアクター3内に導入され、該プラズマリアクター3内を流れる過程でプラズマ放電により処理され、前記ファン4を介して前記処理ガスbとして系外に排出される。又、前記被処理ガスa−2は、前記第2ガス吸引口5、第2ガス吸気路6を通り、前記非平衡プラズマリアクター3内に導入され、該プラズマリアクター3内を流れる過程でプラズマ放電により処理され、前記ファン4を介して前記処理ガスbとして系外へ排出される。
<実施の形態3>
本実施の形態に係るガス処理装置は、少なくとも2つの吸気路を開閉する手段を設けることを特徴とする。それ以外は実施の形態2と同じである。
図3に本実施形態に係るガス処理としてガス処理装置を図示する。
本実施形態に係るガス処理装置は、非平衡プラズマリアクター3が配設され、被処理ガスa−1を吸引する第1吸引口1、伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能な第1ガス吸気路2、被処理ガスa−2を吸引する第2吸引口5、第2ガス吸気路6がガス流路開閉手段7を介して前記プラズマリアクター3に接続されており、更にプラズマリアクター3により処理された処理ガスbを系外へ排出するためのファン4が後段に配設された構成となっている。
図3に示すガス処理装置においては、前記被処理ガスa−1は、前記第1ガス吸引口1、前記第1ガス吸気路2を通り、前記ガス流路開閉手段7を介して前記非平衡プラズマリアクター3内に導入され、該プラズマリアクター3内を流れる過程でプラズマ放電により処理され、前記ファン4を介して前記処理ガスbとして系外に排出される。又、前記被処理ガスa−2は、前記第2ガス吸引口5、第2ガス吸気路6を通り、前記ガス流路開閉手段7を介して前記非平衡プラズマリアクター3内に導入され、該プラズマリアクター3内を流れる過程でプラズマ放電により処理され、前記ファン4を介して前記処理ガスbとして系外へ排出される。このとき、ガス流路開閉手段によるガス流路開閉パターンは片側流路開放、片側流路閉鎖又は両側流路開放、両側流路閉鎖の何れかである。
図4に示す本発明のガス処理装置は、図1に示すガス処理装置に移動手段8が配設された構成となっている。
図5に示す本発明のガス処理装置は、図2に示すガス処理装置に移動手段8が配設された構成となっている。
本発明の効果を以下に示す実施例及び参考例により具体的に説明するが、本発明は該実施例により限定されるものではない。
実施例1及び2は本発明の効果を確かめる実施例である。比較例1は実施例1に対する従来技術を用いた場合の処理効果への影響を確かめる比較例である。
図1に示すガス処理装置を用い、対象物質の処理効果を確かめる実験を行った。第1吸引口1の開口面は50cm2、第1ガス吸気路2はφ50mm長さ1mの樹脂製蛇腹ホースである。非平衡プラズマリアクター3として、図6に示すパックトベッド式プラズマリアクター50を使用した。該プラズマリアクターの円筒形反応容器は、長さが200m、直径が60mm、電極間距離(高圧電極54と接地電極51との間の距離)が20mm、反応容器内のガス流路空間の容積が500cm3である。反応容器内には、誘電体粒子55として、直径3mmの球状チタン酸バリウム粒子を充填した。
被処理ガスa−1として、アンモニアを10ppm含有するAir(通常の窒素と酸素を主成分とする空気のこと)ベースガスをボンベより放出し、ガス発生源から20cm離れたところからファン4によって500L/minで第1吸引口1より吸引し、第1ガス吸気路2を通過した後にプラズマリアクター3に導入し、高圧電極54と接地電極51との間に3kVの電圧を印加してプラズマ放電を生起させて該Airベースガスの処理を行った。60min後、被処理ガス発生源より1m上方で検知管により測定した結果、アンモニアは検出されなかった(検知管の検知下限は0.2ppm)。
図2に示すガス処理装置を用い、対象物質の処理効果を確かめる実験を行った。第1及び第2吸引口1、5の開口面は50cm2、第1及び第2ガス吸気路2、6はφ50mm長さ1mの樹脂製蛇腹ホースである。非平衡プラズマリアクター3として、図6に示すパックトベッド式プラズマリアクター50を使用した。該プラズマリアクターの円筒形反応容器は、長さが200m、直径が60mm、電極間距離(高圧電極54と接地電極51との間の距離)が20mm、反応容器内のガス流路空間の容積が500cm3である。反応容器内には、誘電体粒子55として、直径3mmの球状チタン酸バリウム粒子を充填した。
被処理ガスa−1及びa−2として、アンモニアを10ppm含有するAir(通常の窒素と酸素を主成分とする空気のこと)ベースガスをボンベより放出し、それぞれのガス発生源から20cm離れたところからファン4によって1m3/minで吸引することにより、前記被処理ガスa−1は第1吸引口1より吸引され、第1ガス吸気路2を500L/minで通過し、前記被処理ガスa−2は第2吸引口5より吸引され、第2ガス吸気路を500L/minで通過した後に前記被処理ガスa−1及びa−2が混合され、プラズマリアクター3に導入し、高圧電極54と接地電極51との間に4kVの電圧を印加してプラズマ放電を生起させて該Airベースガスの処理を行った。60min後、2つの被処理ガス発生源より1m上方でそれぞれ検知管により測定した結果、どちらもアンモニアは検出されなかった。
<比較例>
図7に示すガス処理装置を用い、対象物質の処理効果を確かめる実験を行った。第1吸引口1の開口面は50cm2である。非平衡プラズマリアクター3として、図6に示すパックトベッド式プラズマリアクター50を使用した。該プラズマリアクターの円筒形反応容器は、長さが200m、直径が60mm、電極間距離(高圧電極54と接地電極51との間の距離)が20mm、反応容器内のガス流路空間の容積が500cm3である。反応容器内には、誘電体粒子55として、直径3mmの球状チタン酸バリウム粒子を充填した。
被処理ガスa−1として、アンモニアを10ppm含有するAir(通常の窒素と酸素を主成分とする空気のこと)ベースガスをボンベより放出し、ガス発生源から1m離れたところからファン4によって500L/minで第1吸引口1より吸引した後にプラズマリアクター3に導入し、高圧電極54と接地電極51との間に3kVの電圧を印加してプラズマ放電を生起させて該Airベースガスの処理を行った。60min後、被処理ガス発生源より1m上方で検知管により測定した結果、アンモニア濃度は7ppmであった。
本発明は、空気中に含まれている処理対象物質の処理を行うガス処理方法及びガス処理装置に対して適用可能である。
本発明の実施の形態1に係るガス処理装置の模式的に表す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るガス処理装置の模式的に表す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るガス処理装置の模式的に表す断面図である。 本発明の移動手段を配設したガス処理装置の模式的に表す断面図である。 本発明の移動手段を配設したガス処理装置の模式的に表す断面図である。 本発明の実施形態に係るガス処理装置において使用するプラズマリアクターを示す断面模式図である。 本発明の比較例に係るガス処理装置の模式的に表す断面図である。
符号の説明
1 第1吸引口
2 第1ガス吸気路
3 非平衡プラズマリアクター
4 ファン
5 第2吸引口
6 第2ガス吸気路
7 ガス流路開閉手段
a−1,a−2 被処理ガス
b 処理ガス
50 反応容器
51 外壁(接地電極)
521,522 カバー
531,532 内蓋
54 高圧電極
55 誘電体粒子
56 ガス導入口
57 ガス排出口
58 電源

Claims (8)

  1. ガス処理装置を用いて処理対象物質を含有する被処理ガスを処理するガス処理方法であって、前記ガス処理装置は非平衡プラズマによるプラズマリアクターを有し、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターに導入し、該プラズマリアクター内でプラズマ放電を生起せしめることにより前記ガスの処理を行い、前記プラズマリアクターから排出するガスを系外に排出する工程において、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることを特徴とするガス処理方法。
  2. 前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、前記被処理ガス吸引口が先端に配設された吸気路以外に少なくとも1つ吸引口が先端に配設された吸気路を備えていることを特徴とする請求項1記載のガス処理方法。
  3. 前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する伸縮可能なの吸気路を含む少なくとも2つの吸気路を備えるガス処理方法において、前記少なくとも2つの吸気路を開閉する手段を設けることを特徴とする請求項2記載のガス処理方法。
  4. 前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、装置下部に移動手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のガス処理方法。
  5. ガス処理装置を用いて処理対象物質を含有する被処理ガスを処理するガス処理方法であって、前記ガス処理装置は非平衡プラズマによるプラズマリアクターを有し、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターに導入し、該プラズマリアクター内でプラズマ放電を生起せしめることにより前記ガスの処理を行い、前記プラズマリアクターから排出するガスを系外に排出する工程において、前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であることを特徴とするガス処理装置。
  6. 前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、前記被処理ガス吸引口が先端に配設された吸気路以外に少なくとも1つ吸引口が先端に配設された吸気路を備えていることを特徴とする請求項5記載のガス処理装置。
  7. 前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する伸縮可能なの吸気路を含む少なくとも2つの吸気路を備えるガス処理方法において、前記少なくとも2つの吸気路を開閉する手段を設けることを特徴とする請求項6記載のガス処理装置。
  8. 前記被処理ガスを前記プラズマリアクターへ導入する吸引口が先端に配設された吸気路が伸縮可能であり、且つ、全ての向きに吸引口を向けることが可能であるガス処理方法において、装置下部に移動手段を備えていることを特徴とする請求項5又は6記載のガス処理装置。
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