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JP2005157268A - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 Download PDF

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JP2005157268A JP2004163743A JP2004163743A JP2005157268A JP 2005157268 A JP2005157268 A JP 2005157268A JP 2004163743 A JP2004163743 A JP 2004163743A JP 2004163743 A JP2004163743 A JP 2004163743A JP 2005157268 A JP2005157268 A JP 2005157268A
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Kazuki Konishi
一樹 小西
Kimita Terayama
公太 寺山
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Abstract

【課題】オートフォーカス動作の高精度化と高速化を図る。
【解決手段】被写体像を結像させるための撮影光学系であって、被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系3を備える撮影光学系31と、撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子5と、焦点調節光学系により被写体像の結像位置を調整しながら、撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、被写体像が撮像素子上に結像するための焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出部14と、被写体からの光束を受光する複数の受光部を有し、受光部の出力信号に基づいて被写体までの距離を測定する測距部30と、合焦位置検出部及び測距部の検出結果に基づいて、測距部の測距結果を補正する演算部15とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動焦点調整技術、詳しくは撮像光学系により結像される被写体像を光電変換する撮像素子により取得される画像信号を使用して、焦点調整を行う自動焦点調整技術に関するものである。
電子カメラでは低コストと高精度が特長の、フォーカスレンズを駆動しながら撮像素子に結像した被写体像の画像信号の高周波成分により焦点調節を行うコントラスト検出方式(スキャンAF)の焦点調整装置が採用されることが多いが、高倍率、高画素化に伴いAF精度とスピードの両立が困難になってきている。この問題に対し、パッシブ方式などの外部測距手段を備え、コントラスト検出方式と切換もしくは併用で測距を行う方式が提案されている。
このようなコントラスト検出方式と切換もしくは併用で測距を行う方式の従来技術としては、特開平5−119250号公報(特許文献1)、特開2000−111792号公報(特許文献2)、特開2003−107333号公報(特許文献3)に開示されているものが知られている。
特開平5−119250号公報には以下のような技術が開示されている。
コントラスト検出を用いたオートフォーカスと赤外光検出を用いたオートフォーカスを併用し、通常の撮影動作時にはコントラスト検出を用いたオートフォーカス手段を用いて焦点調整動作を行う一方で、このコントラスト検出を用いたオートフォーカス手段による焦点調整動作が困難となる撮影環境下においてのみ赤外光検出を用いたオートフォーカス手段に切換えて、所望の被写体に対する測距動作及びオートフォーカス動作を行う。従ってこれによれば被写体の明るさによらず適切なオートフォーカスを行うことができる。
特開2000−111792号公報には以下のような技術が開示されている。
被写体を光電変換して画像信号を生成し生成された画像信号から所定の高周波成分を検出しそれにより焦点調節を行うコントラスト検出を用いたオートフォーカス手段と、赤外光を照射する発光手段(LED)と被写体からの反射光を受光し被写体距離に応じた出力信号を検出する赤外光検出を用いたオートフォーカス手段を併用し、環境温度を検出する温度検出手段の出力に応じて、コントラスト検出を用いたオートフォーカス手段と赤外光検出を用いたオートフォーカス手段のいずれか一方を選択し、オートフォーカス動作を行う。従ってこれによれば使用環境温度の変化によらず適切なオートフォーカスを行うことができる。
特開2003−107333号公報には以下のような技術が開示されている。
その課題は、「応答性および精度の双方に優れた焦点調整装置および方法を提供する」ことであり、その解決手段は「撮像素子における焦点調整装置であって、被写体までの距離を検出する測距手段と、測距手段の結果に従って、撮像装置の撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、撮像装置の撮像センサを用いて被写体の焦点を検出する焦点検出手段と、焦点検出手段の焦点検出結果に応じて、レンズ駆動手段に対して補正を行う補正手段と、補正手段の有効性を判断する判断手段と、を有する」ことである。
特開平5−119250号公報 特開2000−111792号公報 特開2003−107333号公報
しかしながら特開平5−119250号公報では、通常の撮影動作時にはコントラスト検出を用いたオートフォーカス手段を用いて焦点調整動作を行うため、通常の撮影動作時にオートフォーカスを高速化することができない。またコントラスト検出を用いたオートフォーカス手段による焦点調整動作が困難となる撮影環境下においてのみ赤外光検出を用いたオートフォーカス手段に切換えた場合には、十分なオートフォーカス動作の精度を得ることができない。
特開2000−111792号公報では、使用環境温度の変化に応じてコントラスト検出を用いたオートフォーカス手段と赤外光検出を用いたオートフォーカス手段のいずれか一方を選択しているため、上記の特開平5−119250号公報と同様の問題点を有している。
特開2003−107333号公報では、焦点検出手段の焦点検出結果に応じて、レンズ駆動手段に対して補正を行い、その有効性を判断する判断手段を有することが開示されているが、パララックスにより生じる測距手段と焦点検出手段の検出領域の不一致に対する解決方法や、測距手段と焦点検出手段の検出精度のアンバランスに対する解決方法が示されていない。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オートフォーカス動作の高精度化と高速化を図ることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、前記演算手段による補正の結果、前記合焦位置検出手段における更なる合焦位置を検出するための検出範囲を制御することを特徴とする。
また、この発明に係わる撮像装置において、前記演算手段による補正の結果に応じて、前記号焦位置検出手段における更なる合焦位置を検出するための検出範囲を狭めるよう制御することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、前記演算手段による補正の結果、前記合焦位置検出手段と前記測距手段の検出範囲が一致しているとみなせる被写体距離範囲を制御することを特徴とする。
また、この発明に係わる撮像装置において、前記測距手段の基線長方向が前記撮影光学系の光軸に直交する方向に一致するように、前記測距手段が配置されていることを特徴とする。
また、この発明に係わる撮像装置において、前記演算手段は、前記測距手段による測距動作が行なわれた時刻と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時刻との差が所定時間以内の場合に、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正することを特徴とする。
また、この発明に係わる撮像装置において、前記演算手段は、前記測距手段による測距動作が行なわれた時刻と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時刻との差が所定時間以内で、且つ、前記測距手段による測距動作が行なわれた時の温度と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時の温度との差が所定温度以内の場合に、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正することを特徴とする。
また、この発明に係わる撮像装置において、前記演算手段は、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果の補正を行なわない場合は、前記測距手段による測距動作が行なわれた時の温度と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時の温度とに基づいて、前記測距手段の測距結果を補正することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する複数の受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを備える撮像装置を制御するための撮像装置の制御方法であって、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、前記演算工程における補正の結果、前記合焦位置検出手段における更なる合焦位置を検出するための検出範囲を制御することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する複数の受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを備える撮像装置を制御するための撮像装置の制御方法であって、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、前記演算工程における補正の結果、前記合焦位置検出手段と前記測距手段の検出範囲が一致しているとみなせる被写体距離範囲を制御することを特徴とする。
また、本発明に係わるプログラムは、上記の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係わる記憶媒体は、上記のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、前記測距手段による測距動作時の前記ズーム光学系のズーム位置が、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置よりも所定値以上望遠側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、前記測距手段による測距動作の直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置が所定値よりも広角側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系と、近接撮影を可能にするマクロ機能とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、前記測距手段による測距動作時と、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時とで、前記マクロ機能のマクロ/非マクロの設定が異なる場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを具備する撮像装置を制御する方法であって、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、前記測距手段による測距動作時の前記ズーム光学系のズーム位置が、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置よりも所定値以上望遠側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを具備する撮像装置を制御する方法であって、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、前記測距手段による測距動作の直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置が所定値よりも広角側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系と、近接撮影を可能にするマクロ機能とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを具備する撮像装置を制御する方法であって、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、前記測距手段による測距動作時と、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時とで、前記マクロ機能のマクロ/非マクロの設定が異なる場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする。
また、本発明に係わるプログラムは、上記の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係わる記憶媒体は、上記のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、オートフォーカス動作の高精度化と高速化を図ることが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係わる撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は撮像装置、2はズームレンズ群、3はフォーカスレンズ群、4はズームレンズ群2とフォーカスレンズ群3等からなる撮影光学系を透過する光束の量を制御する光量調節手段であり露出手段である絞り、31はズームレンズ群2とフォーカスレンズ群3と絞り4等を内蔵する撮影レンズ鏡筒、5は撮影光学系を透過した被写体像が結像し、これを光電変換するCCD等の固体撮像素子(以下CCD)である。
6はCCD5によって光電変換された電気信号を受けて各種の画像処理を施すことにより所定の画像信号を生成する撮像回路、7はこの撮像回路6により生成されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換回路、8はこのA/D変換回路7の出力を受けてこの画像信号を一時的に記憶するバッファメモリ等のメモリ(VRAM)、9はこのVRAM8に記憶された画像信号を読み出してこれをアナログ信号に変換するとともに再生出力に適する形態の画像信号に変換するD/A変換回路、10はこの画像信号を表示する液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置(以下LCD)、12は半導体メモリ等からなる画像データを記憶する記憶用メモリ、11はVRAM8に一時記憶された画像信号を読み出して記憶用メモリ12に対する記憶に適した形態にするために画像データの圧縮処理や符号化処理を施す圧縮回路及び記憶用メモリ12に記憶された画像データを再生表示等するのに最適な形態とするための復号化処理や伸長処理等を施す伸長回路とからなる圧縮伸長回路である。
13はA/D変換回路7からの出力を受けて自動露出(AE)処理を行うAE処理回路、14はA/D変換回路7からの出力を受けて自動焦点調節(AF)処理を行うスキャンAF処理回路、15は撮像装置の制御を行う演算用のメモリを内蔵したCPU、16は所定のタイミング信号を発生するタイミングジェネレータ(以下TG)、17はCCDドライバーである。
21は絞り4を駆動する絞り駆動モータ、18は絞り駆動モータ21を駆動制御する第1モータ駆動回路、22はフォーカスレンズ群3を駆動するフォーカス駆動モータ、19はフォーカス駆動モータ22を駆動制御する第2モーター駆動回路、23はズームスレンズ群2を駆動するズーム駆動モータ、20はズーム駆動モータ23を駆動制御する第3モータ駆動回路である。
24は各種のスイッチ群からなる操作スイッチ、25は各種制御等を行うプログラムや各種動作を行わせるために使用するデータ等が予め記憶されている電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリであるEEPROM、26は電池、28はストロボ発光部、27はストロボ発光部28の閃光発光を制御するスイッチング回路、30は被写体からの複数の光束を受光する複数の受光部を有するパッシブ方式の外部測距手段(以下、パッシブAF手段)、32は赤外光を遮断するiRカットフィルターである。
なおパッシブAF手段30の受光部からの出力から被写体までの距離を求める演算は本実施形態ではCPU15が行う。すなわちハード構成を示した図面上では、被写体からの光束を受光する受光レンズ、その像を電気信号に変換するCCDなどの撮像センサー、センサーを駆動するためのドライバーなどをパッシブAF手段として表示しているが、実際の動作においては図1に記載したパッシブAF手段30及びA/D変換端子を有するCPU15によってパッシブAF手段は構成される。なお、パッシブAF手段の基線長方向が撮影レンズ鏡筒31に内蔵された撮影光学系の光軸に直交する方向に一致するように、パッシブAF手段が配置されている。
以下の実施形態の説明においても、パッシブAF手段はこのCPUを含む構成のものとなる。また、画像データ等の記憶媒体である記憶用メモリは、フラッシュメモリ等の固定型の半導体メモリや、カード形状やスティック形状からなり装置に対して着脱自在に構成されるカード型フラッシュメモリ等の半導体メモリの他、ハードディスクやフロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記憶媒体等、様々な形態のものが適用される。
また、操作スイッチ24としては、本撮像装置1を起動させ電源供給を行うための主電源スイッチや撮影動作(記憶動作)等を開始させるシャッターボタン、再生動作を開始させる再生スイッチ、撮影光学系のズームレンズ群2を移動させズームを行わせるズームスイッチ等がある。
そしてシャッターボタンは撮影動作に先立って行われるAE処理、AF処理を開始させる指示信号を発生する第1ストロークと、実際の露光動作を開始させる指示信号を発生する第2ストロークとを有する二段スイッチにより構成される。
このように構成された本実施形態の撮像装置の動作を以下に説明する。
まず、撮像装置1の撮影レンズ鏡筒31を透過した被写体光束は絞り部4によってその光量が調整された後、CCD5の受光面に結像される。この被写体像は、CCD5による光電変換処理により電気的な信号に変換され撮像回路6に出力される。撮像回路6では、入力された信号に対して各種の信号処理を施し、所定の画像信号が生成される。この画像信号はA/D変換回路7に出力されデジタル信号(画像データ)に変換された後、VRAM8に一時的に格納される。
VRAM8に格納された画像データはD/A変換回路9へ出力されアナログ信号に変換され表示するのに適した形態の画像信号に変換された後、LCD10に画像として表示される。一方VRAM8に格納された画像データは圧縮伸長回路11にも出力される。この圧縮伸長回路11における圧縮回路によって圧縮処理が行われた後、記憶に適した形態の画像データに変換され、記憶用メモリ12に記憶される。
また、例えば操作スイッチ24のうち不図示の再生スイッチが操作されオン状態になると再生動作が開始される。すると記憶用メモリ12に圧縮された形で記憶された画像データは圧縮伸長回路11に入力され、伸長回路において復号化処理や伸長処理等が施された後、VRAM8に入力され一時的に記憶される。更にこの画像データはD/A変換回路9へ入力され、アナログ信号に変換され表示するのに適した形態の画像信号に変換された後、LCD10に画像として表示される。
他方、A/D変換回路7によってデジタル化された画像データは、上述のVRAM8とは別にAE処理回路13及びスキャンAF処理回路14に対しても出力される。まずAE処理回路13においては、入力されたデジタル画像信号を受けて、一画面分の画像データの輝度値に対して累積加算等の演算処理が行われる。これにより、被写体の明るさに応じたAE評価値が算出される。このAE評価値はCPU15に出力される。
またスキャンAF処理回路14においては、入力されたデジタル画像信号を受けて画面のAF枠に相当する部分の画像データの高周波成分がハイパスフィルター(HPF)等を介して抽出され、更に累積加算等の演算処理が行われる。これにより、高域側の輪郭成分量等に対応するAF評価値が算出される。このようにスキャンAF処理回路14は、AF処理を行う過程において、CCD5によって生成された画像信号から所定の高周波成分を検出する高周波成分検出手段の役割を担っている。
一方、TG16からは所定のタイミング信号がCPU15、撮像回路6、CCDドライバー17へ出力されており、CPU15はこのタイミング信号に同期させて各種の制御を行う。また撮像回路6は、TG16からのタイミング信号を受け、これに同期させて色信号の分離等の各種画像処理を行う。さらにCCDドライバー17は、TG16のタイミング信号を受けこれに同期してCCD5を駆動する。
またCPU15は、第1モータ駆動回路18、第2モータ駆動回路19、第3モータ駆動回路20をそれぞれ制御することにより、絞り駆動モータ21、フォーカス駆動モータ22、ズーム駆動モータ23を介して、絞り4、フォーカスレンズ群3、ズームスレンズ群2を駆動制御する。すなわちCPU15はAE処理回路13において算出されたAE評価値等に基づき第1モータ駆動回路18を制御して絞り駆動モータ21を駆動し、絞り4の絞り量を適正になるように調整するAE制御を行う。またCPU15はスキャンAF処理回路14において算出されるAF評価値や、後述するパッシブAF手段によって得られた出力に基づき第2モータ駆動回路19を制御してフォーカス駆動モータ22を駆動し、フォーカスレンズ群3を合焦位置に移動させるAF制御を行う。また操作スイッチ24のうち不図示のズームスイッチが操作された場合は、これを受けてCPU15は、第3モータ駆動回路20を制御してズームモータ23を駆動制御することによりズームレンズ群2を移動させ、撮影光学系の変倍動作(ズーム動作)を行う。
次に本撮像装置の実際の撮影動作を図2に示すフローチャートを用いて説明する。
本撮像装置1の主電源スイッチがオン状態であり、かつ撮像装置の動作モードが撮影(録画)モードにあるときは、撮影処理シーケンスが実行される。
まず初めにCPU15は、撮影レンズ鏡筒31を透過しCCD5上に結像した像を、LCD10に画像として表示する。次いでステップS1において、シャッターボタンの状態を確認する。撮影者によってシャッターボタンが操作されるなどして、撮影動作に先立ち行われるAE処理、AF処理を開始させる指示信号をCPU15が認識すると、次のステップS2に進み、通常のAE処理が実行される。
続いてステップS3においてパッシブAF処理が行われる。CPU15は、パッシブAF手段30を制御し、受光された被写体から二つの光束によりパッシブAF手段30のセンサー上に形成された画像を読み出す。読み出された二つの画像信号はA/D変換された後、CPU15に入力される。CPU15では二つの画像信号からその像ずれ量、更に被写体までの距離が計算される。
ここで簡単に被写体までの距離の計算方法を説明する。
図3に示すように。左右のセンサーに結像する二像の像ずれ量がxのとき被写体までの距離Lは三角測量の原理から
L=B・f/x …(式1)
と求められる。但し、fは受光レンズの焦点距離、Bは基線長(二つの受光レンズの間隔)である。以後B・fをBfと記述しBf積と称する。
像ずれ量の計算は左右どちらかの像を基準画像、他方を参照画像とした場合、参照画像の読み出し開始画素を変位させ、基準画像と参照画像の相関値を計算する。そしてその相関値が最小になる位置を見つける。この相関値が最小になる位置が左右の像の像ずれ量となる。実際の演算はセンサーの画素未満のずれ量を補間演算によって求めるため以下の様に行われる。
図3に示すように左側のセンサー列から出力される画像を基準画像、右側のセンサー列から出力される画像を参照画像とする。参照画像側は基準画像側より多くの画素数を読み出す必要がある。左右のセンサーのそれぞれの画素数をN、基準画像(左)の読み出し画素数はNLeft、参照画像(右)の読み出し画素数はNRight(NLeft<NRight)とする。NLeftとNRightの差はずれ量の最大値をどこまで見込むかによる。すなわち近側の測距をどこまで行うかによって決まることになる。例えば、Bf積が32.6mm2、近側の測距距離を20cm、センサーのピッチを7μmとするとNRight−NLeft=23.3画素となり、それ以上の差を持つことが必要となる。相関演算において十分な精度を得るためには基準画像側の画素として最低でも40画素程度は必要になる。よって、例えばN=100のセンサー列を二つ持つパッシブAF手段の場合、NLeft=50画素、NRight=80画素と設定すればよい。 また二像の相関量は以下の様に求める。参照画像の信号をkbitシフトしたときの相関量を、Ukとすると、
Uk=Σmin(aj+1,bj+k)−Σmin(aj,bj+k+1) …(式2)
である。但し、min(x,y)はx、yのうち小さい方を選択する演算、ajは基準画像の信号、bjは参照画像である。またk、jの範囲は以下のとおりである。
上述のように、左右のセンサーの総画素数をN、基準画像(左)の読み出し画素数はNLeft、参照画像(右)の読み出し画素数はNRightとすると基準画像の読み出し開始画素MLo、参照画像の読み出し開始画素MRoはそれぞれ
MLo=(N−NLeft)/2
MRo=(N−NRight)/2−ΔN
となる。但しΔNはNの20分の1程度の定数であるが、基線長、受光レンズの焦点距離、センサーピッチなどのパッシブAF手段の仕様によりその値は異なる。すなわち、基準画像はセンサー中央のNLeft画素を、参照画像は基準画像を含む外側がより広い範囲のNRight画素を読み込む。例えばN=100、NLeft=50画素、NRight=80画素の場合は、MLo=25画素、MRo=10画素に設定すればよい。
このようにセンサーからの読み出しが行われた場合の(式2)におけるk、jの範囲は、
k=−ΔN 〜 NRight−NLeft−ΔN
j=1 〜 NLeft
である。
以上のようにしてUkを計算し、上記のkの範囲でUkの符号が逆転するkを求める。k=pとk=p+1の間で符号が逆転したならば像ずれ量δは、
δ=|Up|/(|Up|+|Up+1|)+p …(式3)
となる。
この像ずれ量から三角測量の原理に基づき距離Lを求めるわけであるが、(式1)におけるxは無限遠の被写体の像ずれ量との差を表しているので、実際には
L=Bf/(δ−δ∞) …(式1’)
より距離Lを求める。ここでδ∞は無限遠の被写体の像ずれ量である。また、このδ∞とBfはパッシブAF手段の個体によって異なるので、設計値ではなく工程等で測定された値を用いる。
以上のようにして被写体までの距離Lを求めることができる。
パッシブAF手段による測距結果を求めたならば、CPU15はこのパッシブAF手段によって求められた距離に相当するフォーカスレンズ群3の位置を示す設定値を求め、それをパッシブAFの合焦位置G1とする。
ステップS4において露光指示(シャッターボタンの第2ストローク)の確認を行う。
露光が指示されたならば、ステップS5に進み、ステップS3のパッシブAF処理で求められた合焦位置G1にフォーカスレンズ群3を駆動する。そしてステップS6でCPU15は第1モータ駆動回路18を制御することにより、絞り駆動モータ21を介して絞り4を小絞り側へ駆動制御する。これにより被写界深度を深くし、パッシブAFの持つ合焦位置の誤差を吸収する。そして絞り4を絞ることにより露光量が不足しないようにステップS2で設定されたCCD6の蓄積時間を絞り4を絞った分だけ伸ばす。蓄積時間を伸ばすことによって手振れ等が生じ、画質に悪影響を及ぼす懸念がある場合は、蓄積時間を伸ばさずCCD6の感度をアップする。感度アップはノイズの増加につながるので、蓄積時間を手振れの生じない値まで伸ばした後に感度アップを行う。
その後ステップS11に進み、ステップS6での設定に従って実際の露光処理を実行する。
露光が指示されない場合は、ステップS7のスキャンAFを実行するステップS7に進む。
スキャンAFを行う場合は、パッシブAF処理は、所望の被写体に対するおおまかな被写体距離(フォーカスレンズ群3の合焦位置)を検出するための粗調整のためのAF処理として扱われる。そしてスキャンAF処理は、その後正確な合焦位置を検出する微調整のための処理となる。
すなわちCPU15は、ステップS3のパッシブAF処理の測距結果で求められた合焦位置付近までフォーカスレンズ群3を移動する。その後ステップS8で、正確な合焦位置を検出する微調整のためのスキャンAF処理を行う。これはフォーカスレンズ群3を微小に駆動しながらスキャンAF処理回路の出力をモニターし、CCD5によって生成された画像信号から出力される高周波成分が最も多くなるフォーカスレンズ群3の位置を求めることにより行われる。
そしてステップS8において、その合焦位置にフォーカスレンズ群3を駆動する。
このようにして所定のAF処理が終了したならば、もう一度AE処理が実行される。その後CPU15はステップS10において、露光指示(シャッターボタンの第2ストローク)の確認を行い、露光が指示されたならば、ステップS11に進み、実際の露光処理を実行する。
なお、スキャンAF処理の途中で露光が指示された場合は、スキャンAF処理(ステップS7、S8)の終了後、ステップS11に進み実際の露光処理を実行する。
またステップS10で露光指示がなされない場合はステップS12に進み、再びパッシブAF処理を行う。このパッシブAF処理においては直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する。
その詳細に関して述べる。
まず補正を行う理由に関して述べる。その理由は、温度変動などが生じても外部測距手段(パッシブAF手段)の測距精度を高めることで、外部測距手段と撮影光学系の間のパララックスにより生じる外部測距手段の測距結果を有効と判断することの出来る距離範囲を拡大することである。
周知のように外部測距手段を用いる場合には外部測距手段と撮影光学系の間にパララックスが生じる。これは本実施形態においても例外ではない。
スキャンAFはCCD5によって生成された画像信号の一部分を用いて行われる。その範囲は画面の中央部分に設定される。この範囲をスキャンAF枠と称する、スキャンAF枠と外部測距手段の測距範囲は合致させた範囲を除いては一致しない。またその一致しているとみなせる範囲は撮影レンズの焦点距離により異なる。本実施形態では、パッシブAF手段の測距範囲の中心がスキャンAF枠の範囲内の時に両者の測距範囲が合致しているとみなしている。
この測距範囲が合致している場合は両者の測距する物が同一であるので、パッシブAF処理で、所望の被写体に対するおおまかな被写体距離を検出するための粗調整のためのAF処理を行い、スキャンAF処理でその後正確な合焦位置を検出する微調整のための処理を行うことができる。しかし両者の測距範囲が一致していない場合は、違う被写体を測距している可能性があるため、上記のようにパッシブAF処理で粗調整のためのAF処理を行い、スキャンAF処理で微調整のためのAF処理を行うことが出来ない。この場合はパッシブAF処理とスキャンAF処理を併用することによるオートフォーカス動作の高速化を行うことが出来ない。
撮影レンズの焦点距離(fT)、撮影レンズ光軸とパッシブAF手段の取り付け位置の差(dy)、スキャンAF枠のCCD5面上の大きさ(WSAF)、撮影レンズ光軸とパッシブAF手段の受光レンズの光軸が交差する距離(Lo)より、両者の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲の近点Lnear、遠点Lfarは、
Lnear、Lfar=Lo/{1±WSAF/(dy・fT)} …(式11)
と求められる。この両者の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲を、パッシブAF測距結果有効範囲と称することとする。
このパッシブAF測距結果有効範囲内にパッシブAF手段の測距結果が入っていれば、両者の測距範囲が一致しているとみなせるわけであるが、パッシブAF手段の測距結果は誤差を持っている。その要因としては、温度など環境変化、外部測距手段及び合焦位置検出手段の調整・組立誤差などが考えられる。
よってその誤差を考慮して(式11)より狭い範囲に設定される。誤差を考慮した近点Lnear、遠点Lfarは、
Lnear、Lfar=Lo/[{1±WSAF/(dy・fT)}・{1±Bf/Δerr}]
…(式12)
但し、BfはパッシブAF手段のBf積、Δerrは誤差要因に起因する修正項で、具体的には、
Δerr=√{温度による測距誤差2+調整誤差による測距誤差2
組立誤差による測距誤差2
と計算される。
このようにパッシブAF手段の測距誤差が生じるとパッシブAF測距結果有効範囲が狭くなり、オートフォーカス動作の高速化出来る範囲が狭くなる。そこでパッシブAF処理においては、直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正することで、パッシブAF測距結果有効範囲を拡大する。
以下に具体的な補正方法を説明する。直前のスキャンAFの結果でパッシブAFの結果を補正する条件を図4に示す。
まず直前に行われたスキャンAFの結果、合焦したか否かを調べる。非合焦の場合は当然直前に行われたスキャンAFの結果を用いた補正は行わず、後述するパッシブAF手段の近くに配置された温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。
ついで直前のAF(パッシブAF並びにスキャンAFの双方)が行われた時刻Timepreと現在の時刻Timenowを比較し、その差が所定値Timeconst1以下であったならば、直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する処理に進む。この場合は温度計の読みが大きく動いていても短時間なので部材の膨張収縮は無視できるからである。
またこの時刻の差が所定値Timeconst2より大きい場合は、温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。この場合は温度計の読みの変化が小さくとも、状況が変化し、部材の膨張伸縮は無視できない場合があるからである。
時刻の差Timenow−Timepreが、
Timeconst1<Timenow−Timepre≦Timeconst2
のときは、前回AF時の温度Tpreと現在の温度Tnowを比較し、その差Tnow−Tpreが所定値Tconst1以下のときは直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する処理に進む。温度計の読みの変化が小さければ、部材の膨張収縮は無視できるからである。
Tnow−TpreがTconst1より大きい場合は、温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。温度計の読みの変化が大きい場合は、部材の膨張収縮は無視できないからである。
ここで、直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する処理について説明する。
直前のスキャンAF時と今回のパッシブAF時に温度の変動が無い(無視できる)と判断できる場合の処理である。スキャンAFによる合焦位置の情報を用いてパッシブAFの結果を補正する。直前のパッシブAF結果と今回のパッシブAF結果の差分を利用して補正を行う。
温度計の読みによる補正を行わないパッシブAF結果(プレディクション値)をxcal、直前のパッシブAFの結果(プレディクション値)をxpre、直前のスキャンAFの結果(合焦位置)を距離に換算した値をLpreTvとすると直前に行われたスキャンAFの結果を用いて補正された測距結果Lは、
L=Bf/ (xcal+Bf/LpreTv −xpre)
となる。Bfは前述のBf積である。
この補正により、温度など環境変化、外部測距手段及び合焦位置検出手段の調整・組立誤差などによる誤差が吸収できるので、パッシブAF手段とスキャンAF手段の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲の近点Lnear、遠点Lfarは、
Lnear、Lfar=Lo/{1±WSAF/(dy・fT)} …(式11)
と求められる。このように、パッシブAF結果の有効範囲も広くなる。
またこの補正により、パッシブAF手段の測距精度も温度など環境変化の影響が除去でき高くなるので、スキャンAF処理における正確な合焦位置を検出する微調整のための検出範囲を狭め、処理を高速化する効果もある。
ここで、温度計によって計測された温度を用いてパッシブAF手段の測距結果を補正する処理について説明する。
温度計の読みによる補正を行わないパッシブAF結果(プレディクション値)をxcalとすると、温度計の読みによる補正後の外測AF結果xcorectは、
xcorect=xcal+(Tg−Tadj)*ΔxT
また距離Lは、
L=Bf/xcorect
となる。TgはパッシブAF実行時の温度計の読み値、Tadjは工程等でBfを測定した時の温度計の読み値、ΔxTはプレディクション値の温度補正係数、Bfは前述のBf積である。
この場合、温度など環境変化の影響でパッシブAF手段の測距精度は低下するので、パッシブAF手段とスキャンAF手段の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲の近点Lnear、遠点Lfarは、
Lnear、Lfar=Lo/[{1±WSAF/(dy・fT)}・{1±Bf/Δerr}]
となる。
次いで、図2のステップS7にて実行されるスキャンAFの詳細について説明する。
図5にスキャンAFのシーケンスのフローチャートを示す。また図6にスキャンAFが実行される際の高周波成分量とフォーカスレンズ位置の関係を示す。
図5のステップS51において、CPU15はスキャンAF処理による焦点位置の検出動作を行うためにフォーカスレンズ群3を駆動させる開始位置及び停止位置を、パッシブAF処理演算結果から設定する。ここで設定される開始位置の設定値は、パッシブAF合焦位置(パッシブAF処理演算結果の被写体距離に相当するフォーカスレンズ群3の位置を示す設定値)G1から変数Gsを減じた値となる。また停止位置の設定値は、パッシブAF合焦位置(パッシブAF処理演算結果の被写体距離に相当するフォーカスレンズ群3の位置を示す設定値)G1に変数Gsを加えた値となる。すなわち、スキャンAFを実行する範囲は、パッシブAF処理演算結果による被写体距離を中心とする所定の範囲となる。
なおこの変数Gsは、撮影レンズの焦点距離、パッシブAF処理演算結果(被写体距離)、パッシブAF処理において想定される測距誤差等を考慮して決定される。
また、G1から変数Gsを減じた値、G1に変数Gsを加えた値が、フォーカスレンズ群3の駆動範囲を超えた場合は、駆動範囲で規制を行う。
一般的に撮像装置における焦点調節動作は、撮影光学系によって集光された所望の被写体からの光束を撮像素子(CCDなど)の撮像面(受光面)上に合焦状態で結像させるための動作である。そのために撮影光学系の一部であるフォーカスレンズ群を光軸方向に動かし合焦状態を得る。この光軸方向の移動量は被写体が近づくほど多くなる傾向にある。また撮影レンズの焦点距離が長くなるほど多くなる傾向にある。
測距誤差としては撮像装置の製造時の調整誤差、撮影レンズ鏡筒31の環境温度変化によって生じる歪などの温度誤差、パッシブAF手段を構成する各部材の機械的誤差に起因する測距誤差、フォーカスレンズ群3の移動誤差などが考えられる。
従って、パッシブAF処理演算結果から得られる被写体までの距離及び撮影レンズの焦点距離から求められた値に、測距誤差を考慮して変数Gsを設定する。
ついでステップS52において、CPU15は第2モータ駆動回路19を介してフォーカスモータ22を駆動させ、フォーカスレンズ群3をステップS51において設定された開始位置に移動させる。そして開始位置を起点として所定の移動量でフォーカスレンズ群3を移動させながら合焦位置を探すスキャンAF処理を実行する。
ステップS53においてCPU15は、フォーカスレンズ群3がステップS51において設定された終了位置に到達したか否かを判定する。ここでフォーカスレンズ群3が終了位置に到達していない場合は、CPU15は撮像手段等を制御して、その時点におけるフォーカスレンズ群3の位置に対応する画像データを取得する。この画像データは撮像回路6及びA/D変換回路7を介してスキャンAF処理回路14に入力され、ステップS54に示すようにAF評価値が算出される。このAF評価値はCPU15に入力され、CPU15に内蔵された演算用メモリに記憶される。次のステップS55においてCPU15は所定の移動量だけフォーカスレンズ群3を移動させる。その後ステップS53に戻り、フォーカスレンズ群3が設定された終了位置に到達するまで同様の処理を繰り返す。
そしてステップS53においてフォ−カスレンズ群3が終了位置に到達したと判定されたならば、ステップS56に進む。ステップS56において、CPU15はステップS55において算出されたAF評価値に基づいて合焦位置の演算を行う。そしてこの演算結果に基づいてCPU15は、ステップS57において第2モータ駆動回路19を介してフォーカスモータ22を駆動させ、フォーカスレンズ群3を合焦位置に移動させ、この位置に停止させて一連のシーケンスを終了する。その後、図2のステップS9に進む。
図6を用いてこの一連の動作を説明すると以下のようになる。
例えば、フォーカスレンズ群3が図6のAで示す位置にある状態において、フォーカスレンズ群3はまずAの位置から、開始位置であるパッシブAFの測距結果からGsを減じた位置Bまで移動する(スッテプS52)。この開始位置を起点としフォーカスレンズ群3が、終了位置であるパッシブAFの測距結果にGsを加えた位置Cに達するまで、スキャンAF処理が実行される(ステップS52〜S55)。そしてこれにより取得されたAF評価に基づいてCPU15は合焦位置の演算を行う(ステップS56)。この演算により図6のDの位置、即ち高周波成分のピーク値に対応するフォーカスレンズ群3の位置が合焦位置として求められる。その後CPU15はその位置へフォーカスレンズ群3を駆動する(ステップS57)。
このように本実施形態においては 、撮影光学系により結像される被写体像を光電変換して電気的な画像信号を得る撮像手段と、撮像手段に形成される被写体像の焦点を調整する焦点調節手段を有し、焦点調整手段を駆動しながら撮像手段によって生成された画像信号から合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、撮像手段とは別個に設けられた被写体からの光束を受光する複数の受光手段からなり、この受光手段の出力に基づいて被写体までの距離を求める外部測距手段とを有する自動焦点調整装置において、スキャンAFによる合焦位置および直前のパッシブAF結果の情報を用いて、パッシブAF結果の補正を行うことにより、温度など環境変化、外部測距手段及び合焦位置検出手段の調整・組立誤差などによる誤差が吸収され、パッシブAF手段とスキャンAF手段の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲(有効範囲)を広くするとともに、パッシブAF手段の測距精度も温度など環境変化の影響が除去でき高くなるので、スキャンAF処理における正確な合焦位置を検出する微調整のための検出範囲を狭め、処理を高速化することも可能にした。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の基本的構成や基本的な動作手順は第1の実施形態と同様である。図1に本実施形態の撮像装置のブロック図を、図2に動作手順を示す。
本実施形態においては、直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する際にも、温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う点が第1の実施形態と異なる。これにより、より正確に補正を行うことができる。
ここで、直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する処理について説明する。
直前のスキャンAF時と今回のパッシブAF時に温度の変動が無い(無視できる)と判断できる場合の処理である。スキャンAFによる合焦位置の情報を用いてパッシブAFの結果を補正する。直前のパッシブAF結果と今回のパッシブAF結果の差分を利用して補正を行う。
温度計の読みによる補正を行わないパッシブAF結果(プレディクション値)をxcal、直前のパッシブAFの結果(プレディクション値)をxpre、直前のスキャンAFの結果(合焦位置)を距離に換算した値をLpreTvとすると直前に行われたスキャンAFの結果を用いて補正された測距結果Lは、
L=Bf/{xcal+(Tg−Tadj)*ΔxT/2+Bf/LpreTv − xpre}
となる。TgはパッシブAF実行時の温度計の読み値、Tadjは工程等でBfを測定した時の温度計の読み値、ΔxTはプレディクション値の温度補正係数、Bfは前述のBf積である。
この補正により、温度など環境変化、外部測距手段及び合焦位置検出手段の調整・組立誤差などによる誤差が吸収できるので、パッシブAF手段とスキャンAF手段の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲の近点Lnear、遠点Lfarは、
Lnear、Lfar=Lo/{1±WSAF/(dy・fT)} …(式11)
と求められる。このように、パッシブAF結果の有効範囲も広くなる。
またこの補正により、パッシブAF手段の測距精度も温度など環境変化の影響が除去でき高くなるので、スキャンAF処理における正確な合焦位置を検出する微調整のための検出範囲を狭め、処理を高速化する効果もある。
このように本実施形態においては 、撮影光学系により結像される被写体像を光電変換して電気的な画像信号を得る撮像手段と、撮像手段に形成される被写体像の焦点を調整する焦点調節手段を有し、焦点調整手段を駆動しながら撮像手段によって生成された画像信号から合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、撮像手段とは別個に設けられた被写体からの光束を受光する複数の受光手段からなり、この受光手段の出力に基づいて被写体までの距離を求める外部測距手段とを有する自動焦点調整装置において、スキャンAFによる合焦位置および直前のパッシブAF結果の情報を用いて、パッシブAF結果の補正を行うことにより、温度など環境変化、外部測距手段及び合焦位置検出手段の調整・組立誤差などによる誤差が吸収され、パッシブAF手段とスキャンAF手段の測距範囲が一致しているとみなせる距離範囲(有効範囲)を広くするとともに、パッシブAF手段の測距精度も温度など環境変化の影響が除去でき高くなるので、スキャンAF処理における正確な合焦位置を検出する微調整のための検出範囲を狭め、処理を高速化することも可能にした。
(第3の実施形態)
この第3の実施形態は、直前のスキャンAFの結果でパッシブAFの結果を補正する場合に、補正の精度が確保できない場合に補正を禁止するものである。
第3の実施形態の撮像装置の基本的ブロック構成は、図1に示した第1の実施形態と同様である。
以下、第3の実施形態の撮像装置の動作について図7に示すフローチャートを用いて説明する。
本撮像装置1の主電源スイッチがオン状態であり、かつ撮像装置の動作モードが撮影(録画)モードにあるときは、撮影処理シーケンスが実行される。
まず初めにCPU15は、撮影レンズ鏡筒31を透過しCCD5上に結像した像を、LCD10に画像として表示する。
ステップS101ではズーム動作を行う。操作スイッチ24のズームスイッチが操作されてないか調べる。Tele側に操作されていればズーム位置がTele端に到達するか、あるいはズームスイッチの操作が終わるまでズーム位置をTele側へ動かし、またWide側に操作されていればズーム位置がWide端に到達するか、あるいはズームスイッチの操作が終わるまでズーム位置をWide側へ動かす。ズーム端に到達するかズームスイッチの操作が終われば、現在のズーム位置をCPU15に内蔵される演算用メモリに記憶する
次いでステップS102において、シャッターボタンの状態を確認する。撮影者によってシャッターボタンが操作されるなどして、撮影動作に先立ち行われるAE処理、AF処理を開始させる指示信号をCPU15が認識すると、次のステップS103に進み、通常のAE処理が実行される。
続いてステップS104においてパッシブAF処理が行われる。CPU15は、パッシブAF手段30を制御し、二つの光束によりパッシブAF手段30のセンサー上に形成された画像を読み出す。読み出された二つの画像信号はA/D変換された後、CPU15に入力される。CPU15では二つの画像信号からその像ずれ量、更に被写体までの距離が計算される。
ステップS104においてパッシブAF手段による測距結果を求めたならば、CPU15はこのパッシブAF手段によって求められた距離に相当するフォーカスレンズ群3の位置を示す設定値を求め、それをパッシブAFの合焦位置G1とする。
ステップS105において露光指示(シャッターボタンの第2ストローク)の確認を行う。
露光が指示されたならば、ステップS106に進み、ステップS104のパッシブAF処理で求められたの合焦位置G1にフォーカスレンズ群3を駆動する。そしてステップS107でCPU15は第1モータ駆動回路18を制御することにより、絞り駆動モータ21を介して絞り4を小絞り側へ駆動制御する。これにより被写界深度を深くし、パッシブAFの持つ合焦位置の誤差を吸収する。そして絞り4を絞ることにより露光量が不足しないようにステップS103で設定されたCCD6の蓄積時間を絞り4を絞った分だけ伸ばす。蓄積時間を伸ばすことによって手振れ等が生じ、画質に悪影響を及ぼす懸念がある場合は、蓄積時間を伸ばさずCCD6の感度をアップする。感度アップはノイズの増加につながるので、蓄積時間を手振れの生じない値まで伸ばした後に感度アップを行う。
その後ステップS112に進み、ステップS107での設定に従って実際の露光処理を実行する。
露光が指示されない場合は、ステップS108に進み、スキャンAFを実行する。スキャンAFを行う場合は、パッシブAF処理は、所望の被写体に対するおおまかな被写体距離(フォーカスレンズ群3の合焦位置)を検出するための粗調整のためのAF処理として扱われる。そしてスキャンAF処理は、その後正確な合焦位置を検出する微調整のための処理となる。
すなわちCPU15は、ステップS104のパッシブAF処理で求められた合焦位置付近までにフォーカスレンズ群3を移動する。その後ステップS108で、正確な合焦位置を検出する微調整のためのスキャンAF処理を行う。これはフォーカスレンズ群3を微小に駆動しながらスキャンAF処理回路の出力をモニターし、CCD5によって生成された画像信号から出力される高周波成分が最も多くなるフォーカスレンズ群3の位置を求めることにより行われる。
そしてステップS109において、その合焦位置にフォーカスレンズ群3を駆動する。
このようにして所定のAF処理が終了したならば、ステップS110においてもう一度AE処理が実行される。その後CPU15はステップS111において、露光指示(シャッターボタンの第2ストローク)の確認を行い、露光が指示されたならば、ステップS112に進み、実際の露光処理を実行する。
なお、スキャンAF処理の途中で露光が指示された場合は、スキャンAF処理(ステップS108、S109)の終了後、ステップS112に進み実際の露光処理を実行する。
またステップS111で露光指示がなされない場合はステップS113に進み、操作スイッチ24のズームスイッチが操作されてないか調べ、ステップS101と同様にズーム動作を行う。
ステップS114では、再びパッシブAF処理を行う。このパッシブAF処理においては直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する。
その詳細に関して述べる。
以下に具体的な補正方法を説明する。
直前のスキャンAFの結果でパッシブAFの結果を補正する条件を図4の左側のグラフ及び図8に示す。
まず直前に行われたスキャンAFの結果、合焦したか否かを調べる。非合焦の場合は当然直前に行われたスキャンAFの結果を用いた補正は行わず、後述するパッシブAF手段の近くに配置された温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。
次に直前に行われたスキャンAF時のズーム位置(ZPpre_scan)とパッシブAF処理を行った時のズーム位置(ZPnow_passive)を調べる。
パッシブAF処理時のズーム位置が、直前のスキャンAF時のズーム位置よりも所定値以上望遠側であれば、直前に行われたスキャンAFの結果を用いた補正は行わず、後述するパッシブAF手段の近くに配置された温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。
また、直前に行われたスキャンAF時のズーム位置が所定値(ZPconst2)よりも広角側である時にも、直前に行われたスキャンAFの結果を用いた補正は行わず、後述するパッシブAF手段の近くに配置された温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。
このようにズーム位置によって直前に行われたスキャンAFの結果を用いた補正を行わない理由は、広角なズーム位置におけるスキャンAFの結果は、被写界深度の深さのために被写体距離に対する精度が低く、パッシブAF手段の補正に用いると補正精度が低下するため、所望の目的を成し得ないためである。
また、直前のスキャンAF時とパッシブAF処理時においてマクロ/非マクロ設定が異なる時には、直前に行われたスキャンAFの結果を用いた補正は行わず、後述するパッシブAF手段の近くに配置された温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。
これはマクロ/非マクロ設定が異なり被写体の距離が大きく異なるような場合に、パッシブAF手段の補正精度低下を防ぐためである。
ついで直前のAF(パッシブAF並びにスキャンAFの双方)が行われた時刻Timepreと現在の時刻Timenowを比較し、その差が所定値Timeconst1以下であったならば、直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する処理に進む。この場合は温度計の読みが大きく動いていても短時間なので部材の膨張収縮は無視できるからである。
またこの時刻の差が所定値Timeconst2より大きい場合は、温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。この場合は温度計の読みの変化が小さくとも、状況が変化し、部材の膨張伸縮は無視できない場合があるからである。
さらに時刻の差Timenow−Timepreが、
Timeconst1<Timenow−Timepre≦Timeconst2
のときについては、前回AF時の温度Tpreと現在の温度Tnowを比較し、その差Tnow−TpreがTconst1以下のときは直前に行われたスキャンAFの結果を用いて測距結果を補正する処理に進む。温度計の読みの変化が小さければ、部材の膨張収縮は無視できるからである。一方、Tconst1より大きい場合は、温度計によって計測された温度を用いたパッシブAF手段の測距結果の補正を行う。温度計の読みの変化が大きい場合は、部材の膨張収縮は無視できないからである。
なお、直前に行われたスキャンAFの結果を用いてパッシブAF手段の測距結果を補正する処理、温度計によって計測された温度を用いてパッシブAF手段の測距結果を補正する処理は、第1の実施形態と同様に行なわれる。また、図7のステップS108で実行されるスキャンAFの動作も、第1の実施形態の図2のステップS7で実行されるスキャンAFの動作(図5及び図6を用いて詳細に説明されている)と同様に行なわれる。
以上説明したように、本実施形態によれば、合焦位置検出手段の合焦位置および測距手段の測距結果を用いて測距手段の測距結果の補正を行う際に、広角なズーム位置における被写界深度の深さのために合焦位置検出手段の被写体距離に対する精度が低く、測距結果の補正精度が低下することを防ぐことが可能となる。また、マクロ/非マクロ設定が異なり被写体の距離が大きく異なるような場合に測距結果の補正精度低下を防ぐことが可能となる。
(他の実施形態)
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の撮像装置の撮影動作を示すフローチャートである。 パッシブAFの原理説明図である。 直前のスキャンAFの結果でパッシブAFの結果を補正する条件の説明図である。 スキャンAFの動作を示すフローチャートである。 スキャンAFが実行される際の高周波成分量とフォーカスレンズ位置の関係を示す図である。 第3の実施形態の撮像装置の撮影動作を示すフローチャートである。 直前のスキャンAFの結果でパッシブAFの結果を補正する条件の説明図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 ズームレンズ群
3 フォーカスレンズ群
4 絞り
31 撮影レンズ鏡筒
5 固体撮像素子
6 撮像回路
7 A/D変換回路
8 メモリ(VRAM)
9 D/A変換回路
10 画像表示装置
12 画像データを記憶する記憶用メモリ
11 圧縮伸長回路
13 AE処理回路
14 スキャンAF処理回路
15 CPU
16 タイミングジェネレータ
17 CCDドライバー
21 絞り駆動モータ
18 第1モータ駆動回路
22 フォーカス駆動モータ
19 第2モーター駆動回路
23 ズーム駆動モータ
20 第3モータ駆動回路
24 操作スイッチ
25 EEPROM
26 電池
28 ストロボ発光部
27 スイッチング回路
30 パッシブAF手段
32 iRカットフィルター

Claims (19)

  1. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、
    前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、
    前記演算手段による補正の結果、前記合焦位置検出手段における更なる合焦位置を検出するための検出範囲を制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記演算手段による補正の結果に応じて、前記号焦位置検出手段における更なる合焦位置を検出するための検出範囲を狭めるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、
    前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、
    前記演算手段による補正の結果、前記合焦位置検出手段と前記測距手段の検出範囲が一致しているとみなせる被写体距離範囲を制御することを特徴とする撮像装置。
  4. 前記測距手段の基線長方向が前記撮影光学系の光軸に直交する方向に一致するように、前記測距手段が配置されていることを特徴とする請求項1または3に記載の撮像装置。
  5. 前記演算手段は、前記測距手段による測距動作が行なわれた時刻と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時刻との差が所定時間以内の場合に、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正することを特徴とする請求項1または3に記載の撮像装置。
  6. 前記演算手段は、前記測距手段による測距動作が行なわれた時刻と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時刻との差が所定時間以内で、且つ、前記測距手段による測距動作が行なわれた時の温度と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時の温度との差が所定温度以内の場合に、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正することを特徴とする請求項1または3に記載の撮像装置。
  7. 前記演算手段は、前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果の補正を行なわない場合は、前記測距手段による測距動作が行なわれた時の温度と、その直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時の温度とに基づいて、前記測距手段の測距結果を補正することを特徴とする請求項1または3に記載の撮像装置。
  8. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する複数の受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを備える撮像装置を制御するための撮像装置の制御方法であって、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、
    前記演算工程における補正の結果、前記合焦位置検出手段における更なる合焦位置を検出するための検出範囲を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系を備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する複数の受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを備える撮像装置を制御するための撮像装置の制御方法であって、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、
    前記演算工程における補正の結果、前記合焦位置検出手段と前記測距手段の検出範囲が一致しているとみなせる被写体距離範囲を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 請求項8または9に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  12. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、
    前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、
    前記測距手段による測距動作時の前記ズーム光学系のズーム位置が、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置よりも所定値以上望遠側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする撮像装置。
  13. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、
    前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、
    前記測距手段による測距動作の直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置が所定値よりも広角側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする撮像装置。
  14. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系と、近接撮影を可能にするマクロ機能とを備える撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、
    前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算手段とを具備し、
    前記測距手段による測距動作時と、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時とで、前記マクロ機能のマクロ/非マクロの設定が異なる場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする撮像装置。
  15. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを具備する撮像装置を制御する方法であって、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、
    前記測距手段による測距動作時の前記ズーム光学系のズーム位置が、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置よりも所定値以上望遠側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  16. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを具備する撮像装置を制御する方法であって、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、
    前記測距手段による測距動作の直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時のズーム位置が所定値よりも広角側である場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  17. 被写体像を結像させるための撮影光学系であって、前記被写体像の結像位置を調整するための焦点調節光学系と、撮影画面の画角を変更するズーム光学系と、近接撮影を可能にするマクロ機能とを備える撮影光学系と、該撮影光学系により結像される被写体象を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子と、前記焦点調節光学系により前記被写体像の結像位置を調整しながら、前記撮像素子によって生成される画像信号に基づいて、前記被写体像が前記撮像素子上に結像するための前記焦点調節光学系の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、被写体からの光束を受光する受光手段を有し、該受光手段の出力信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距手段とを具備する撮像装置を制御する方法であって、
    前記合焦位置検出手段及び前記測距手段の検出結果に基づいて、前記測距手段の測距結果を補正する演算工程を具備し、
    前記測距手段による測距動作時と、直前の前記合焦位置検出手段による合焦位置検出が行なわれた時とで、前記マクロ機能のマクロ/非マクロの設定が異なる場合には、前記測距手段の測距結果の補正を禁止することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  18. 請求項15乃至17のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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