JP2005155496A - コンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で、流体の量に影響されることなく、サージ域の小さなコンプレッサとすること。
【解決手段】 流体の吐出通路25、26に絞り機構30、38を設けて、流量が小さいときには絞り機構を閉鎖しサージの発生を防止した。
【選択図】 図1
【解決手段】 流体の吐出通路25、26に絞り機構30、38を設けて、流量が小さいときには絞り機構を閉鎖しサージの発生を防止した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、流体の圧縮を行うコンプレッサ、特に遠心式コンプレッサに関するものである。
一般に知られた遠心コンプレッサは、外部からの駆動力で回転するインペラーがハウジングの内部に配置されている。ハウジングには流体の入口と出口が形成されており、流体はインペラーに向けて供給され、その後、回転するインペラーによって加圧される。加圧された流体は、インペラーの径方向外側に形成されたデフィーザー、内壁の形状を漸進的に変化させた部分を持つボリュートを介してハウジングの出口から排出される。
ところで、遠心式コンプレッサにはサージの問題があることはよく知られている。サージは、低流量、高吐出圧力時ほど発生しやすい圧力変動を伴う不安定現象であり、本サージの発生を防止するための様々な手段が知られている。
ひとつの方法として、ハウジングに形成した流体の入口からインペラーに流体を導く流入通路に、インペラーに向かって流れる流体の流れ方向を調節する複数のベーンを取り付けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、インペラーの下流に位置するデフィユーザに複数の作動可能なベーンを配置し、このベーン角度を調整することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第6039534号明細書
米国特許第3799694号明細書 なお、サージ域の減少効果は、上記特許文献1に開示された技術のようにインペラーの上流側で流体の流れを調整するものよりも、上記特許文献2に開示される技術のようにデフィユーザの流れを調節するものの効果が一般的に大きいことが知られている。
しかしながら上述した従来の技術では、以下に示すような問題がある。
複数のベーンの角度を流量に応じて調整できるので、サージ域を減らしてコンプレッサの作動域を拡大することができる反面、その構成は非常に複雑なものとなる。
そこで本発明は、上記問題点を解決すべく、簡易な構成で、サージ域を減少させ広い作動域を確保できるコンプレッサを提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために請求項1の発明は、外部からの動力により回転するインペラーと、インペラーを収容し、インペラーの径方向外周にボリュートを形成するハウジングを有するコンプレッサにおいて、ボリュートの下流側に配置されサージの発生を防止する絞り機構を有するコンプレッサとしたことである。
請求項1の構成によれば、ボリュートより下流側に絞り機構を有することで、絞り機構よりもボリュート側の圧力を高く維持することで、流量が少なく流体の吐出圧力が高い場合でもサージの発生を抑え得る。
請求項2の発明は、絞り機構が流体の吐出流量が小さいときには流路面積が小さくなり、流体の吐出流量が大きいときには流路面積が大きくなるように制御する構成としたことである。
請求項2の発明によれば、サージが発生する可能性のある吐出流量が小さいときに絞り機構を作動させサージの発生を防止し、サージの問題のない吐出流量が大きいときには絞り機構を開放するので、コンプレッサの吐出を効率的に制御し得る。
請求項3の発明は、ハウジングをボリュートの下流側に流体通路を備えたものとし、流体通路に絞り機構を設けた構成としたものである。
請求項3の発明によれば、絞り機構をコンプレッサハウジング内に配置し得る。
請求項4の発明は、絞り機構が、開閉することで通路の断面積を調整可能な弁を備えた構成としたことである。
請求項4の発明によれば、構造が簡単な弁を絞り機構に採用することで、コンプレッサの組み付けを簡素にし得る。
請求項5の発明は、弁が全閉状態のときに流体通路の一部のみを閉鎖する構成としたものである。
請求項5の発明によれば、弁が流体通路を完全に閉鎖することが防止され、コンプレッサの突出を確保することができる。
請求項6の発明は、弁に開閉弁を採用した構成としたことである。
請求項6の発明によれば、構造が単純な開閉弁を採用したことでコンプレッサを安価にし得る。
請求項7の発明は、弁が流れる流体の通路内をスライド可能な弁体を有する構成としたことである。
請求項7の構成によれば、弁の作動方向が常に流体の流れに垂直方向となり、弁の開閉に要する力や時間を容易にコントロールし得る。
本願発明によれば、ボリュートの下流側に絞り機構を備えることで、流量が小さい場合においてもサージ発生を防止し、安定した流体供給が可能なコンプレッサを得ることができる。
以下、本発明に係るコンプレッサの実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示す遠心コンプレッサのボリュートハウジング10は、流体の流入通路12、渦巻き状のボリュート(排出通路)14を有している。また、ボリュートハウジング10はバックプレート11と係合し、ボリュートハウジング10とバックプレート11で形成される内部に、シャフト16の一端に固定されたインペラー18が回転可能に収容されている。シャフト16は図示しないエクスパンダーやモータなどの動力源によって回転駆動力を得ている。インペラー18の表面(流入通路12に対向する側)には、複数の翼20が取り付けられている。それぞれの翼20は、周知のインペラーと同様に適宜の曲線に沿って彎曲している。インペラー18の外周には、ボリュートハウジング10とバックプレート11との間に形成されるディフューザ22が形成されている。シャフト16が回転することでインペラー18が回転し、流体は流入通路12からインペラー18へ供給され、インペラー18を経た後、ディフューザ22を介してボリュート14へ吐出される。インペラー18の外周に配置されたボリュート14により集められた吐出流体は、最終的にボリュートハウジング10に形成された流体通路25を介して流体排出口24から排出される。
流体排出口24には、流体排出路26を形成するパイプ形状のジョイント部材27が取り付けられている。流体排出路26の内部には、シャフト28に固定されたバルブ30が配置されている。バルブ30の大きさは、流体排出路26の断面積と略同じ大きさであるが、バルブ30には切欠部32が設けられているので、バルブ30が閉鎖状態となっても流体排出路26の流れを完全に閉鎖しない構成となっている。シャフト28はリンク34を介して図示しないモータなどの駆動源に繋がっており、この駆動源によってバルブ30の開閉が行われる。
図2は図1に示す実施形態において、流体を空気とした場合で、インペラー18の回転数を40k回転(図2に(a)で示す)、60k回転(図2に(b)で示す)、80k回転(図2に(c)で示す)と回転数を変化させた場合の圧力比と空気流量の関係を示すグラフである。破線で示したグラフはバルブ30を全開にした状態の様子を示しており、実線で示したグラフはバルブ30を閉鎖にした状態の様子を示している。
図2から明らかなように、バルブ30を全開にした場合に比べ、バルブ30を閉鎖することで流れる空気の流量が少ない状態においても安定した圧力比を発生させることができ、いわゆるサージ域を減少させることができる。これは、コンプレッサの吐出流体を受ける対象(内燃機関など)の種類にかかわらず、通常サージが発生する領域において流路面積を減少させることで常にコンプレッサ内の圧力を高く、すなわちコンプレッサ内を安定した状態に保つことができることに起因している。なお、コンプレッサの吐出圧、流量、インペラーの回転数の情報を基にバルブ30の開閉を制御し、流路面積を適切な大きさとすることができる。
この発明によれば、流れる空気の流量が小さい場合(バルブ30が全開の状況においてはサージが発生するような状況)にはバルブ30を閉鎖して図2に示す実線の特性を得て、流れる空気の流量が大きくなった段階(サージが発生しない状況)で、バルブ30を開放して図2に示す破線の特性を得ることで、小流量から大流量までの流量でサージを発生させることなく所望の圧力比を得ることが可能となる。
図3には、図1に示した実施の形態の変形例を示す。この変形例においては、図1に示した実施の形態と基本構成は同じであるが、バルブ30を図1に示したジョイント部材27に取り付けることなく、ボリュートハウジング10の流体通路25に直接取り付けている。この構成によって、バルブ30をボリュート14の近くに配置することができ、よりサージの発生を抑える構成とすることができる。併せて、図1に示したように別部材のジョイント部材27を必要とせずに、部品点数を減らして製造コストを下げることができる。
図4(a),(b),(c)には、図1に示したバルブ30の変形例を示す。図1に示したバルブ30は、全開・全閉を制御するバルブであり、バルブ30を開閉操作しながら所望の一定の圧力比を得るように回転数を調整することは難しい。このような課題に対応するため、図1に示したバルブ30に代わり、シャフト36に固着したスライドバルブ38が流体排出路26を閉鎖するようにしている。なお、シャフト36は図示しない駆動源につながれており、スライドバルブ38を所望の位置へ動かすことができる。図4(a)は流体排出通路26を完全に閉鎖した状態であり、図4(c)は流体排出通路26を完全に開放した状態であり、図4(b)は流体排出通路26を部分的に閉鎖した状態である。このように、スライドバルブ38をリニアに動かすことで、流体排出通路26の断面積の大きさを調整することができ、流量の小さな作動領域においても、サージを発生させることなく、所望の圧力比の吐出を得ることが可能となる。なお、図4に示したスライドバルブ38を、図3におけるバルブ30およびシャフト28と同様に、ボリュートハウジング10の流体通路25に直接取り付けることも可能である。
図5には、図1に示したバルブ30の変形例を示す。図5に示した実施の形態においては、流体通路25内に開口40を備えたバルブサポート部材42を、流体通路25の内壁に固定し配置している。バルブサポート部材42の外形は流体通路25の内径の大きさよりも小さく、バルブサポート部材42と流体通路25との間には、空間43が形成されている。一方、回動軸44によって支持されたバルブ46は、図示しない駆動機構によって回動し、バルブサポート部材42に形成された開口を開閉する。この実施の形態においても、流量の小さな作動領域においてはバルブ46を閉鎖し、吐出流体を空間43の部分から流すことでサージの発生を防止することができ、流量の大きな作動領域においてはバルブ46を開放し、吐出流体を空間43の部分とバルブサポート部材42の開口40の部分とから流すことができる。
10・・・ボリュートハウジング
11・・・バックプレート
14・・・ボリュート
18・・・インペラー
30、38、46・・・バルブ(絞り機構、弁、弁体)
11・・・バックプレート
14・・・ボリュート
18・・・インペラー
30、38、46・・・バルブ(絞り機構、弁、弁体)
Claims (7)
- 外部からの動力により回転するインペラーと、該インペラーを収容し、前記インペラーの径方向外周にボリュートを形成するハウジングを有するコンプレッサにおいて、前記ボリュートより下流側に配置されサージの発生を防止する絞り機構を有することを特徴とするコンプレッサ。
- 前記絞り機構は、サージの発生を防止するために流体の吐出流量が小さいときに流路面積を小さく、流体の吐出流量が大きいときに流路面積を大きくするように制御させることを特徴とする、請求項1記載のコンプレッサ。
- 前記ハウジングは前記ボリュートの下流側に流体通路を備えており、該流体排出路に前記絞り機構が配置したことを特徴とする、請求項1又は2記載のコンプレッサ。
- 前記絞り機構は、開閉することで前記流体通路の断面積を調整可能な弁を備えていることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項記載のコンプレッサ。
- 前記弁は、全閉状態のときに前記通路の一部のみを閉鎖することを特徴とする、請求項4記載のコンプレッサ。
- 前記弁は開閉弁であることを特徴とする、請求項4に記載のコンプレッサ。
- 前記弁は流れる流体の通路内をスライド可能な弁体を有することを特徴とする、請求項4に記載のコンプレッサ。
Priority Applications (1)
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JP2003396156A JP2005155496A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | コンプレッサ |
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KR101858644B1 (ko) * | 2013-02-27 | 2018-05-16 | 한화파워시스템 주식회사 | 압력 조절 장치를 구비한 압축 장치와, 이를 이용한 압력 조절 방법 |
WO2020059631A1 (ja) * | 2018-09-19 | 2020-03-26 | 株式会社Ihi | コンプレッサおよび過給機 |
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-
2003
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