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JP2005144737A - インクジェットプリンタ及び記録ヘッドのクリーニング方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及び記録ヘッドのクリーニング方法 Download PDF

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JP2005144737A
JP2005144737A JP2003382368A JP2003382368A JP2005144737A JP 2005144737 A JP2005144737 A JP 2005144737A JP 2003382368 A JP2003382368 A JP 2003382368A JP 2003382368 A JP2003382368 A JP 2003382368A JP 2005144737 A JP2005144737 A JP 2005144737A
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wiping
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suction
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Kenichi Okubo
賢一 大久保
Tetsushi Aoki
哲志 青木
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

【課題】記録ヘッドにおけるインクの目詰まりを確実に回避する。
【解決手段】本発明に係るインクジェットプリンタ1は、吐出孔からインクを吐出する記録ヘッド7〜10と、各記録ヘッド7〜10のインクの吐出面にインクを溶解する洗浄液を噴射する洗浄装置30と、各記録ヘッド7〜10のインクの吐出面を拭くブレード40と、各記録ヘッド7〜10からインクを吸引する吸引装置50と、を備えている。インクジェットプリンタ1による各記録ヘッド7〜10のクリーニング処理では、洗浄装置30が各記録ヘッド7〜10のインクの吐出面に洗浄液を噴射し、その後ブレード40が各記録ヘッド7〜10のインクの吐出面を拭き取り、その後吸引装置50が各記録ヘッド7〜10からインクを吸引するようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明はインクジェットプリンタ及び記録ヘッドのクリーニング方法に係り、特にクリーニング工程の各種条件の最適化を図ったインクジェットプリンタ及び記録ヘッドのクリーニング方法に関する。
インクジェットプリンタは比較的安価に高解像度・高品位な画像を高速で記録可能であるという特徴を有することから、個人ユーザ向けの小判紙・中判紙への記録から屋外に展示することを目的としたポスターなどの大判紙への記録までその用途が広く拡大している。特に屋外展示用を目的とした大判紙への記録では、耐光性を具備した水系顔料インクを用いるのが一般的となっているが、水系顔料インクは、インクの乾燥が急激に進行するような環境下においては染料インクに比べて凝集を起こしやすく、記録ヘッド内で吐出されることなく長期間にわたって放置されると、インクの目詰まりを引き起こす。
そこで特許文献1では、界面活性剤,塩基性化合物,水を含有するpH9.0以上の特殊な洗浄液を記録ヘッド内のインク流路(チャネル)に流通させて記録ヘッドのクリーニング効率を高め、水系顔料インクを用いた場合の記録ヘッドにおけるインクの目詰まりを防止している。
特開2000−127419号公報
しかしながら、特許文献1のように洗浄液を用いたクリーニング操作だけではあらゆる種類のインクに対応した記録ヘッドのクリーニング効果を十分に得ることは困難であり、特に画像の保存性・色調性に優れたインクとして着目を浴びつつある、色材とポリマーから微粒子が構成された着色微粒子インクやラテックス,水溶性ポリマーなどの添加でポリマー含有量の多いインクを用いた場合には、記録ヘッドのクリーニング効果の不十分さが顕著に現れてしまう。つまり「着色微粒子インク」や「ポリマー含有量の多いインク」はその組成成分としてポリマーを含有するため、溶媒が揮発すると残存成分の粘度が高くなりやすく、場合によっては完全に固化することもある。また溶媒の揮発によってメニスカス(インク吐出孔内の液面)でこのような固形分が存すると、クリーニング操作の一操作となるインクの吸引も困難となり、記録ヘッドにおけるインクの目詰まりを回避することはできない。
本発明の目的は、記録ヘッドにおけるインクの目詰まりを確実に回避することができるインクジェットプリンタ及び記録ヘッドのクリーニング方法を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載のインクジェットプリンタは、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと、
前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置と、
前記吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための除去装置と、
を備え、
前記除去装置が前記吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための除去操作をおこない、その後前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
前記除去装置がインクを溶解又は再分散させる洗浄液を前記吐出面に噴射する洗浄装置であり、
前記洗浄装置が前記除去操作として前記吐出面に前記洗浄液を噴射し、その後前記ブレードが前記吐出面を拭き、その後前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
前記ブレードが前記吸引装置による吸引操作の前後で前記吐出面を拭き、
前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記吸引装置による吸引操作前と吸引操作後とで可変であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記吸引装置による吸引操作後より吸引操作前で大きいことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
前記ブレードが前記吸引装置による吸引操作の前後で前記吐出面を拭き、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記吸引装置による吸引操作前と吸引操作後とで可変であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記吸引装置による吸引操作後より吸引操作前で速いことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
前記ブレードが前記吸引装置による吸引操作の前後で前記吐出面を拭き、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記吸引装置による吸引操作前と吸引操作後とで可変であることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、
請求項7に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記吸引装置による吸引操作後より吸引操作前で多いことを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、
請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクが組成成分としてポリマーを2重量%以上含有することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、
請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクが色材とポリマーから構成された着色微粒子を含有することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための除去工程と、
前記除去工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
を備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、
請求項11に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記除去工程がインクを溶解又は再分散させる洗浄液を前記吐出面に噴射する工程であり、
前記除去工程の後でかつ前記吸引工程の前に前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く拭き工程を備えることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
ブレードで前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く第1の拭き工程と、
前記第1の拭き工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
前記吸引工程の後に前記ブレードで前記吐出面を拭く第2の拭き工程と、
を備え、
前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記第1の拭き工程と前記第2の拭き工程とで可変であることを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、
請求項13に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記第2の拭き工程より前記第1の拭き工程で大きいことを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
ブレードで前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く第1の拭き工程と、
前記第1の拭き工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
前記吸引工程の後に前記ブレードで前記吐出面を拭く第2の拭き工程と、
を備え、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記第1の拭き工程と前記第2の拭き工程とで可変であることを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、
請求項15に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記第2の拭き工程より前記第1の拭き工程で速いことを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、
吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
ブレードで前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く第1の拭き工程と、
前記第1の拭き工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
前記吸引工程の後に前記ブレードで前記吐出面を拭く第2の拭き工程と、
を備え、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記第1の拭き工程と前記第2の拭き工程とで可変であることを特徴としている。
請求項18に記載の発明は、
請求項17に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記第2の拭き工程より前記第1の拭き工程で多いことを特徴としている。
請求項19に記載の発明は、
請求項11〜18のいずれか一項に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記インクが組成成分としてポリマーを2重量%以上含有することを特徴としている。
請求項20に記載の発明は、
請求項11〜18のいずれか一項に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
前記インクが色材とポリマーから構成された着色微粒子を含有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、除去装置が除去操作をおこない、その後吸引装置が記録ヘッドの吐出孔からインクを吸引するため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項2に記載の発明では、洗浄装置が記録ヘッドの吐出面に洗浄液を噴射してブレードがその吐出面を拭くため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりをより確実に回避することができる。
請求項3に記載の発明では、記録ヘッドの吐出面に対するブレードの重なり量が吸引装置による吸引操作の前後で可変であるため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項5に記載の発明では、記録ヘッドの吐出面に対するブレードの拭き速度が吸引装置による吸引操作の前後で可変であるため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項7に記載の発明では、記録ヘッドの吐出面に対するブレードの拭き回数が吸引装置による吸引操作の前後で可変であるため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項11に記載の発明では、除去工程の後に吸引工程が存するため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項12に記載の発明では、除去工程の後に拭き工程が存するため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりをより確実に回避することができる。
請求項13に記載の発明では、記録ヘッドの吐出面に対するブレードの重なり量が第1の拭き工程と第2の拭き工程とで可変であるため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項15に記載の発明では、記録ヘッドの吐出面に対するブレードの拭き速度が第1の拭き工程と第2の拭き工程とで可変であるため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
請求項17に記載の発明では、記録ヘッドの吐出面に対するブレードの拭き回数が第1の拭き工程と第2の拭き工程とで可変であるため、記録ヘッドにおける吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1はインクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。
図1に示す通り、インクジェットプリンタ1は、記録媒体99の非記録面(記録面の反対の面)を支持する平板状のプラテン2を有しており、プラテン2の前後には搬送ローラ3,4がそれぞれ配設されている。各搬送ローラ3,4には駆動源となる搬送モータ16(図3参照)が接続されており、搬送モータ16の駆動に伴い、各搬送ローラ3,4がプラテン2の前後で軸心回りの所定方向にそれぞれ回転して記録媒体99が搬送方向Aに沿って搬送されるようになっている。
図1中、プラテン2の上方には、搬送方向Aに直交する方向B(以下「走査方向B」という。)に延在するガイド部材5が配設されており、ガイド部材5にはキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、ガイド部材5にガイドされた状態で走査方向Bに沿って走査自在(往復移動自在)となっている。
キャリッジ6には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体99の記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド7〜10が搭載されており、4つの記録ヘッド7〜10は同時にキャリッジ6の往復移動に追従するようになっている。各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10a(プラテン2に対向する面)には所定数のインクの吐出孔(図示略)が形成されており、各記録ヘッド7〜10はそれら吐出孔からインクを滴として吐出するようになっている。つまり各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aがインクの吐出面となっている。
各記録ヘッド7〜10から吐出される「インク」は公知の染料インクや顔料インクであってもよいし、組成成分としてポリマーを2重量%以上含有したインクであってもよいし、色材とポリマーから構成された着色微粒子を含有するインクであってもよく、公知のインクジェット用インクであればあらゆる種類のインクが適用可能である。
なお、各記録ヘッド7〜10には、Y,M,C,Kの各プロセスカラーのインクを色ごとに貯留する4つのインクタンク(図示略)がキャリッジ6の往復移動に追従可能なフレキシブルチューブ(図示略)を介して接続されており、インクジェットプリンタ1の記録動作に伴い、各インクタンクからフレキシブルチューブを介して4つの記録ヘッド7〜10にインクが色ごとに供給されるようになっている。
図1中、プラテン2の左方はキャリッジ6の待機箇所となるホームポジション11とされており、ホームポジション11には、記録ヘッド7〜10と同数の4つの保湿キャップ12〜15が配設されている。各保湿キャップ12〜15は各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを覆う部材であって各記録ヘッド7〜10の吐出孔におけるインクの乾燥などを防止するものである。インクジェットプリンタ1ではキャリッジ6はホームポジション11に移動可能であり、インクジェットプリンタ1の非記録時において、キャリッジ6は、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aが4つの保湿キャップ12〜15に覆われた状態でホームポジション11に待機するようになっている。
図1中、プラテン2の右方には、各記録ヘッド7〜10のクリーニングをおこなうクリーニング機構20が配設されている。クリーニング機構20は、箱状の筐体21と、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに洗浄液を噴射する除去装置としての洗浄装置30と、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに付着した付着物(インクや洗浄液など)を拭き取るブレード40と、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔からインクを吸引する吸引装置50とを、備えている。
図2はクリーニング機構20における洗浄装置30の概略構成を示す図面である。
図2に示す通り、洗浄装置30は、洗浄液を噴射する多数の噴射孔(図示略)が上部に形成された噴射器31を有しており、噴射器31の上部が筐体21の外部に露出している。筐体21の内部にはインクを溶解又は再分散させる洗浄液を貯留したタンク32が配設されており、筐体21の内部において噴射器31とタンク32とがポンプ33を介したチューブ34で繋がれている。洗浄装置30では、ポンプ33が作動すると、タンク32に貯留された洗浄液がチューブ34を介して噴射器31に供給され、当該洗浄液が噴射器31の上部の各噴射孔から霧状に噴射されるようになっている。
図1中、洗浄装置30の右方には四角板状のブレード40が配置されている。筐体21の内部にはブレード40を図1中上下方向に昇降させる昇降装置41(図3参照)が設置されており、昇降装置41の作動により、ブレード40を任意の高さ位置に配置することができるようになっている。ブレード40は、弾性を有する撥インク性(撥水性)の材料から構成されている。「撥インク性の材料」としては、シリコンゴム,シリコン樹脂,室温硬化型シリコン樹脂,室温硬化型有機変性シリコン樹脂などのシリコン系材料やポリテトラフルオロエチレンなどの高撥水性材料が挙げられる。
なお、ブレード40は、弾性を有する親インク性(親水性)の材料から構成されていてもよい。「親インク性の材料」としては、ウレタンゴム,ブチルゴムなど公知の各種ゴムが挙げられる。ブレード40においては、基材そのものを弾性材料(例えば、公知の各種ゴム)で構成してその基材にシラン化合物をコーティングしたり、親水性ポリマー(ナイロン,ポリウレタン,ポリビニルアルコールなど)をコーティングしたり、基材の表面にプラズマ処理を施して親水化処理をおこなったりしてもよい。
ブレード40を親インク性の材料から構成した場合には、その親インク性により各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに付着したインクを引きつけてそのインクを拭き取れるが、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔からインクを引き出してしまう可能性もあるため、ブレード40は親インク性の弱い材料、すなわち上記したような撥インク性の材料から構成されているのがよい。
図1中、ブレード40の右方には吸引装置50が配置されている。吸引装置50は4つの吸引キャップ51〜54を有している。筐体21の内部には各吸引キャップ51〜54を図1中上下方向に昇降させる昇降装置55(図3参照)が設置されており、昇降装置55の作動により、各吸引キャップ51〜54の高さ位置を任意に変更して各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを覆うことができるようになっている。各吸引キャップ51〜54は弾性を有する樹脂から構成されており、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aとの気密性を高めることができるようになっている。
筐体21の内部には、各吸引キャップ51〜54に負圧(吸引力)を生じさせる吸引ポンプ56(図3参照)及び各吸引キャップ51〜54で吸引したインクを廃インクとして貯留する廃タンク(図示略)がそれぞれ設置されており、各吸引キャップ51〜54と廃タンクとが吸引ポンプを介した吸引チューブ(図示略)で連結されている。吸引装置50では、各吸引キャップ51〜54が各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを覆った状態で吸引ポンプ56が作動すると、各吸引キャップ51〜54に負圧が生じて各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔からインクが吸引され、当該インクが吸引チューブを流通して廃インクタンクに貯留されるようになっている。
次に、インクジェットプリンタ1の回路構成について説明する。
図3はインクジェットプリンタ1を制御する制御装置60の回路構成を示すブロック図である。
制御装置60は、汎用のCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などから構成された制御部61を有している。制御部61は、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUにより当該処理プログラムを実行するようになっている。
具体的に、制御部61には搬送モータ16,キャリッジ6,記録ヘッド7〜10,クリーニング機構20(洗浄装置30のポンプ33,ブレード40の昇降装置41,吸引装置50の昇降装置55・吸引ポンプ56など)が接続されており、制御部61は搬送モータ16,キャリッジ6,記録ヘッド7〜10,クリーニング機構20の各種部材の動作状況などのステータスに基づいて各構成の動作を制御するようになっている。
次に、インクジェットプリンタ1の動作・作用を説明する。
画像記録動作前の状態において、記録媒体99は、プラテン2により非記録面を支持された状態で各搬送ローラ3,4間に掛けられており、キャリッジ6は各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aが4つの保湿キャップ12〜15に覆われた状態でホームポジション11に待機している。
この状態において画像記録動作が開始されると、つまり制御装置60の制御部61に画像データが入力されると、制御装置60の制御部61から搬送モータ16,キャリッジ6,記録ヘッド7〜10,クリーニング機構20の各種部材に制御信号が送信され、各構成の動作が下記のように制御される。すなわち、搬送モータ16が駆動されて、各搬送ローラ3,4が所定量回転して停止する。これにより、記録媒体99はプラテン2上を搬送方向Aに沿って所定量移動して停止する。
記録媒体99の移動が停止したら、キャリッジ6が作動して各記録ヘッド7〜10が記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って図1中左方から右方へと移動する。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7〜10が下面7a〜10aの吐出孔から記録媒体99の記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出する。
キャリッジ6が記録媒体99の記録面の画像記録領域から図1中右方に外れたら、再度搬送モータ16が駆動されて、各搬送ローラ3,4が所定量回転して停止し、これにより、記録媒体99がプラテン2上を所定量移動して停止する。
記録媒体99の移動が停止したら、再度キャリッジ11が作動して各記録ヘッド7〜10が記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って図1中右方から左方へと移動する。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7〜10が下面7a〜10aの吐出孔から記録媒体99の記録面の画像記録領域に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出する。
以後、インクジェットプリンタ1が上述の動作を繰り返すことにより、プラテン2上を通過した記録媒体99の記録面の画像記録領域に順次画像が記録される。つまり、インクジェットプリンタ1では、記録媒体99は、所定量の移動と停止とを繰り返して搬送方向Aに沿って間欠的に搬送されるが、記録媒体99が停止すると、キャリッジ6が作動して、4つの記録ヘッド7〜10がプラテン2により支持された記録媒体99の直上を走査方向Bに沿って移動する。そしてキャリッジ6の移動中に、各記録ヘッド7〜10が記録媒体99に向けてインクを吐出し、記録媒体99に画像が記録される。
ここでインクジェットプリンタ1では、所定数の画像が記録されるごとに、各構成の動作が制御装置60の制御部61により制御された状態でキャリッジ6とクリーニング機構20との協働による各記録ヘッド7〜10の「クリーニング処理」がおこなわれる。クリーニング処理は下記(1)〜(4)の工程から構成されており、下記(1)〜(4)の各工程を番号順に経るようになっている。
(1)除去工程
この工程は各記録ヘッド7〜10の吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための工程である。具体的には、クリーニング処理が開始されると、キャリッジ6がクリーニング機構20に近づくように図1中左方から右方へと移動し、各記録ヘッド7〜10が洗浄装置30の直上を通過する。各記録ヘッド7〜10の通過移動中において、洗浄装置30のポンプ33が作動して噴射器31から各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに向かって洗浄液が噴射される。つまりこの除去工程では、インクを溶解又は再分散させる洗浄液を各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに噴射して各記録ヘッド7〜10の吐出孔のインクを洗浄液に溶解又は再分散させ、目詰まりの原因となるインクを各記録ヘッド7〜10の吐出孔から除去している。
(2)第1の拭き工程(拭き工程)
この工程はブレード40で各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを拭く工程である。具体的には、各記録ヘッド7〜10が洗浄装置30の直上を通過し終えたら、キャリッジ6の移動が停止し、昇降装置41が作動してブレード40の高さ位置が調整され、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の重なり量が最適化される。「各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の重なり量」というのは、図4(a)に示す通り、ブレード40の上部と各記録ヘッド7〜10の下部とで重複する部分の長さを示す量であって、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aからブレード40の上面までの距離dで示される量である。
ブレード40の高さ位置が調整されると、キャリッジ6が再度作動して各記録ヘッド7〜10がブレード40の上部を通過する。このとき、図4(b)に示す通り、各記録ヘッド7〜10が図4(b)中左方から右方へと移動し、ブレード40の上部が弾性変形しながら各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを拭き取る。各記録ヘッド7〜10がブレード40の上部を通過し終えると、再度昇降装置41が作動してブレード40がもとの高さ位置に戻る。
なお、この第1の拭き工程では、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の重なり量、拭き速度及び拭き回数はそれぞれ可変となっている。「各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の拭き速度」とは、ブレード40に対する各記録ヘッド7〜10の移動速度である。「各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の拭き回数」とは、各記録ヘッド7〜10がブレード40の上部を通過する回数であって、各記録ヘッド7〜10がブレード40の上部を図1中左方から右方又は右方から左方に移動する操作を1回とカウントするものとする。ブレード40の拭き回数が複数回にわたる場合には、上記と同様の動作(各記録ヘッド7〜10がブレード40に摺動しながら図1中左方から右方に移動する動作)が繰り返しおこなわれてもよいし、上記と同様の動作と上記と逆の動作(各記録ヘッド7〜10がブレード40に摺動しながら図1中右方から左方に移動する動作)とが交互におこなわれてもよい。
(3)吸引工程
この工程は各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔からインクを吸引する工程である。具体的には、ブレード40の上部を通過した各記録ヘッド7〜10は、キャリッジ6の作動に伴って吸引装置50の上方まで移動してその位置で停止する。各記録ヘッド7〜10の移動が停止したら、吸引装置50の昇降装置55が作動して各吸引キャップ51〜54が4つの記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを覆い、その後吸引装置50の吸引ポンプ56が作動して各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔からインクを吸引する。吸引ポンプ56の作動から所定時間経過したら、吸引ポンプ56の作動が停止するとともに、昇降装置55が再度作動して各吸引キャップ51〜54がもとの位置に戻る。
(4)第2の拭き工程
この工程は吸引工程後の工程であってその工程内容は上記第1の拭き工程と同様となっている。具体的には、吸引装置50の各吸引キャップ51〜54がもとの位置に戻ったら、昇降装置41が作動してブレード40の高さ位置が調整され、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の重なり量が最適化される。
ブレード40の高さ位置が調整されると、キャリッジ6が作動して各記録ヘッド7〜10がブレード40の上部を通過する。このとき、各記録ヘッド7〜10が図1中右方から左方へと移動し、ブレード40の上部が弾性変形しながら各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを拭き取る。各記録ヘッド7〜10がブレード40の上部を通過し終えると、再度昇降装置41が作動してブレード40がもとの高さ位置に戻る。
なお、この第2の拭き工程でも、上記第1の拭き工程と同様に、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の重なり量、拭き速度及び拭き回数はそれぞれ可変となっており、特に第2の拭き工程における各種条件(ブレード40の重なり量、拭き速度及び拭き回数)はすべて第1の拭き工程におけるそれを上回るように制御されている。すなわち、第2の拭き工程におけるブレード40の重なり量は第1の拭き工程におけるそれより大きく、第2の拭き工程におけるブレード40の拭き速度は第1の拭き工程におけるそれより速く、第2の拭き工程におけるブレード40の拭き回数は第1の拭き工程におけるそれより多い。
上記(1)〜(4)の各工程の処理が終了すると、記録ヘッド7〜10のクリーニング処理は終了し、インクジェットプリンタ1は、制御装置60の制御部61に入力された画像データに基づいて、上記した画像記録動作を再開するか又はキャリッジ6をホームポジション11に移動させてその後の画像記録動作に備えるようになっている。
以上の本実施形態では、除去工程で洗浄装置30が各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに洗浄液を噴射し、第1又は第2の拭き工程でブレード40が各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aを拭き、さらに吸引装置50が各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aの吐出孔からインクを吸引するため、各記録ヘッド7〜10における吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
さらに本実施形態では、各記録ヘッド7〜10の下面7a〜10aに対するブレード40の重なり量、拭き速度及び拭き回数の各条件が、第1の拭き工程と第2の拭き工程とでそれぞれ可変であるため、各記録ヘッド7〜10の使用状況(使用頻度、使用期間など)に合わせてブレード40による拭き操作の条件を変更することが可能であり、各記録ヘッド7〜10における吐出孔でのインクの目詰まりを確実に回避することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更をおこなってもよい。
例えば上記実施形態では、クリーニング機構20に洗浄装置30を設置し、除去工程において洗浄装置30により目詰まりの原因となるインクを各記録ヘッド7〜10の吐出孔から除去したが、洗浄装置30に代えて、各記録ヘッド7〜10の吐出孔に対応・合致する突起を有した昇降自在な部材を設置し、除去工程においてその部材を昇降させることで目詰まりの原因となるインクを各記録ヘッド7〜10の吐出孔から除去するようにしてもよい。
本実施例では、上記実施形態で説明したインクジェットプリンタと同様のプリンタを用いてクリーニング機構によるクリーニング処理の各種条件を種々に変更した場合に、各記録ヘッドにおけるインクの目詰まり復帰性について試験・評価した。インクの作製、洗浄液の作製、インクの目詰まり復帰性の試験・評価などは下記(1)〜(3)に示す通りである。
(1)インクの作製
容量3リットルの四つ口フラスコに滴下装置、温度計、窒素ガス導入管、攪拌装置、還流冷却管などをセットし、酢酸エチル1000gを加熱還流した。スチレン500g、ステアリルメタクリレート200g、アセトアセトキシメタクリレート300gを秤量し、更にN,N’−アゾビスイソバレロニトリル20gを前記モノマーに加えた混合液を2時間かけて滴下し、同温度にて5時間反応させ、固形分50重量%のコアポリマーAを得た。
コアポリマーAを得たら、FS Blue 1504を18g、固形分換算18gの上記コアポリマーA及び酢酸エチル140gをクレアミックスCLM−0.8S(エムテクニク(株)製)のポットに入れ、攪拌して染料を完全に溶解させた。純水258gにアクアロンKH−05(第一工業製薬社製)9gを加え、これを染料溶液に添加後、回転数20000rpmで5分間乳化した。その後減圧下で酢酸エチルを除去し、着色微粒子コア分散液Bを得た。
着色微粒子コア分散液Bを得たら、その着色微粒子コア分散液B260gを3頭のセパラブルフラスコに移し、フラスコ内を窒素置換し、ヒータをセットして80℃に加温した。メタクリル酸メチル4g及びN,N’−アゾビスイソバレロニトリル0.5gの混合液を1時間で滴下し、更に6時間反応させてコアシェル型着色微粒子分散液Cを得た。
上記方法でコアシェル型着色微粒子分散液Cを得たら、そのコアシェル型着色微粒子分散液C189g、エチレングリコール45g、グリセリン45g、オルフィンE1010(日信化学社製)1.5g及び防腐剤Proxel GXL(Avecia社製)0.3gをそれぞれ混合し、純水を加えて300gとした。その後、0.8μmメンブランフィルタによって濾過し、不純物及び粗大粒子を除去してインクを調製した。
(2)洗浄液の作製
エチレングリコール30g、トリエチレングリコールモノブチルエーテル30g、オルフィンE1010(日信化学社製)1.0g及び防腐剤Proxel GXL(Avecia社製)0.2gをそれぞれ混合し、純水を加えて200gとした。その後、0.8μmメンブランフィルタによって濾過し、不純物及び粗大粒子を除去して洗浄液を調製した。
(3)インクの目詰まり復帰性の試験・評価
インクの目詰まり復帰性を試験・評価するために、上記実施形態で説明したインクジェットプリンタと同様のインクジェットプリンタを用いた、上記(1),(2)で作製したインク及び洗浄液をインクジェットプリンタの所定箇所に充填し、そのインクジェットプリンタを20℃,40%RHの環境に設置し、充填したインクを各記録ヘッドから10分間連続吐出し、各記録ヘッドのインクの吐出面(インクの吐出孔が形成された面)に保湿キャップをせずに15分間放置した。
その後、各記録ヘッドのクリーニング処理をおこない、各記録ヘッドにおけるインクの目詰まりがどの程度復帰したかを6回に分けてそれぞれ試験した(表1中、試験No.1〜6参照)。各試験では、各記録ヘッドに洗浄液を噴射する工程の有無、各記録ヘッドに対するブレードの重なり量、拭き速度及び拭き回数の各種条件を下記表1のように設定し、各試験における試験結果を目詰まり復帰性の評価結果として下記表1に示した。
表1中、「目詰まり復帰性」の評価は「○」又は「×」で示したが、「○」又は「×」の評価は下記基準にしたがった。
「○」…各記録ヘッドのすべての吐出孔でインクの目詰まりが復帰してインクを正常に吐出した。
「×」…各記録ヘッドのすべての吐出孔ではインクの目詰まりは復帰せず、インクを正常に吐出しない吐出孔があった。
Figure 2005144737
試験No.1と試験No.5,6との結果から、各記録ヘッドの吐出孔からインクを除去する操作として吸引工程前に各記録ヘッドのインクの吐出面に洗浄液を噴射すると良好な結果を得られ、この操作が有用であることがわかった。試験No.2と試験No.5,6との結果から、吸引工程前の拭き工程でブレードの重なり量を吸引工程後の拭き工程でのそれより大きくすると良好な結果を得られ、このような条件設定が有用であることがわかった。試験No.3と試験No.5,6との結果から、吸引工程前の拭き工程でブレードの拭き速度を吸引工程後の拭き工程でのそれより速くすると良好な結果を得られ、このような条件設定が有用であることがわかった。試験No.4と試験No.5,6との結果から、吸引工程前の拭き工程でブレードの拭き回数を吸引工程後の拭き工程でのそれより多くすると良好な結果を得られ、このような条件設定が有用であることがわかった。
インクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。 クリーニング機構の洗浄装置の概略構成を示す図面である。 制御装置の回路構成を示すブロック図である。 記録ヘッドの下面(インクの吐出面)とブレードとの関係を模式的に示した側面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
3,4 搬送ローラ
5 ガイド部材
6 キャリッジ
7〜10 記録ヘッド
7a〜10a 下面(吐出面)
11 ホームポジション
12〜15 保湿キャップ
20 クリーニング機構
30 洗浄装置(除去装置)
31 ポンプ
40 ブレード
41 昇降装置
50 吸引装置
51〜54 吸引キャップ
55 昇降装置
56 吸引ポンプ
60 制御装置
61 制御部
99 記録媒体

Claims (20)

  1. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置と、
    前記吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための除去装置と、
    を備え、
    前記除去装置が前記吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための除去操作をおこない、その後前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
    前記除去装置がインクを溶解又は再分散させる洗浄液を前記吐出面に噴射する洗浄装置であり、
    前記洗浄装置が前記除去操作として前記吐出面に前記洗浄液を噴射し、その後前記ブレードが前記吐出面を拭き、その後前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
    前記ブレードが前記吸引装置による吸引操作の前後で前記吐出面を拭き、
    前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記吸引装置による吸引操作前と吸引操作後とで可変であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記吸引装置による吸引操作後より吸引操作前で大きいことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
    前記ブレードが前記吸引装置による吸引操作の前後で前記吐出面を拭き、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記吸引装置による吸引操作前と吸引操作後とで可変であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記吸引装置による吸引操作後より吸引操作前で速いことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドと前記吐出孔からインクを吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置が前記吐出孔からインクを吸引するインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭くブレードを備え、
    前記ブレードが前記吸引装置による吸引操作の前後で前記吐出面を拭き、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記吸引装置による吸引操作前と吸引操作後とで可変であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  8. 請求項7に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記吸引装置による吸引操作後より吸引操作前で多いことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクが組成成分としてポリマーを2重量%以上含有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記インクが色材とポリマーから構成された着色微粒子を含有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  11. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記吐出孔でのインクの目詰まりを除去するための除去工程と、
    前記除去工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
    を備えることを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  12. 請求項11に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記除去工程がインクを溶解又は再分散させる洗浄液を前記吐出面に噴射する工程であり、
    前記除去工程の後でかつ前記吸引工程の前に前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く拭き工程を備えることを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  13. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
    ブレードで前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く第1の拭き工程と、
    前記第1の拭き工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
    前記吸引工程の後に前記ブレードで前記吐出面を拭く第2の拭き工程と、
    を備え、
    前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記第1の拭き工程と前記第2の拭き工程とで可変であることを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  14. 請求項13に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記吐出面に対する前記ブレードの重なり量が、前記第2の拭き工程より前記第1の拭き工程で大きいことを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  15. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
    ブレードで前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く第1の拭き工程と、
    前記第1の拭き工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
    前記吸引工程の後に前記ブレードで前記吐出面を拭く第2の拭き工程と、
    を備え、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記第1の拭き工程と前記第2の拭き工程とで可変であることを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  16. 請求項15に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き速度が、前記第2の拭き工程より前記第1の拭き工程で速いことを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  17. 吐出孔からインクを吐出する記録ヘッドのクリーニング方法において、
    ブレードで前記記録ヘッドのインクの吐出面を拭く第1の拭き工程と、
    前記第1の拭き工程の後に前記吐出孔からインクを吸引する吸引工程と、
    前記吸引工程の後に前記ブレードで前記吐出面を拭く第2の拭き工程と、
    を備え、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記第1の拭き工程と前記第2の拭き工程とで可変であることを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  18. 請求項17に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記吐出面に対する前記ブレードの拭き回数が、前記第2の拭き工程より前記第1の拭き工程で多いことを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  19. 請求項11〜18のいずれか一項に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記インクが組成成分としてポリマーを2重量%以上含有することを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
  20. 請求項11〜18のいずれか一項に記載の記録ヘッドのクリーニング方法において、
    前記インクが色材とポリマーから構成された着色微粒子を含有することを特徴とする記録ヘッドのクリーニング方法。
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