JP2005143327A - にがり粒 - Google Patents
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Abstract
【課題】にがりの強い吸湿性のために粒状化できない問題点を解決して、にがりの含有率が高く、かつ、ビタミンCを強化した、摂取が容易なにがり粒を提供して、健康の増進・維持に役立てる。
【解決手段】粉末セルロース100重量部に対して、海水から得られるにがり40〜50重量部を加え混合し、セルロースに吸着されたにがり粒を篩別・整粒した後、乾燥機を用いて水分4〜8%まで乾燥し、篩別して20メッシュに整粒する。次いで粉末セルロース100重量部あたり11〜15重量部のビタミンCのほか、ショ糖エステルを加えて撹拌・混合する。また、このビタミンCを強化したにがり粒を打錠することによって課題が解決できる。
【選択図】なし
【解決手段】粉末セルロース100重量部に対して、海水から得られるにがり40〜50重量部を加え混合し、セルロースに吸着されたにがり粒を篩別・整粒した後、乾燥機を用いて水分4〜8%まで乾燥し、篩別して20メッシュに整粒する。次いで粉末セルロース100重量部あたり11〜15重量部のビタミンCのほか、ショ糖エステルを加えて撹拌・混合する。また、このビタミンCを強化したにがり粒を打錠することによって課題が解決できる。
【選択図】なし
Description
本発明は、海水を濃縮して得られる天然のにがりをセルロースに吸着させ、粒状化したものを乾燥した後、ビタミンCを混合する事を特徴とするにがり粒に関するものであって、各種のミネラル及びビタミンCを容易に摂取出来る形状で提供し、健康の増進・維持に役立てることを目的とするものである。
近年、健康志向の高まりと共に、各種の天然成分の有用性の研究が進み、その機能性が明らかになりつつある。ミネラル成分についても、カルシウム、リン、硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、セレン、ヨウ素、モリブデン、クロム、コバルトの16元素が人体に必要な元素とされ、また最近ではフッ素、ケイ素、バナジウム、ニッケル、スズ、ヒ素等の微量元素も必須ミネラルと考えられている。生命は海から誕生したと考えられている事からも、海水を濃縮して得られるにがり中にはこれらの元素がすべてバランスよく含まれており、これら元素の供給源として理想的なものと考えられる。今後、海洋深層水への関心の深まりと相俟って海洋ミネラルの利用はさらに拡大されていくものと考えられる。
このため、海水を濃縮し、結晶として析出してくるカルシウム塩および塩化ナトリウム等の塩類を除去しながらボーメ28〜30度程度まで濃縮して得られる残母液であるにがりが、海水中のミネラル成分をバランスよく濃縮しているため、健康の増進・維持に役立てることを目的として利用されている。また、塩水湖から同様にして得られる塩水湖水低塩化ナトリウム液が食品添加物の調味料(粗製海水塩化カリウム)として記載されている。
また、海水中のミネラル成分をバランスよく含んでいる天然塩は、換言すれば精製塩(成分の99%以上が塩化ナトリウム)に、にがりが混合・付着したものであるが、にがりの主成分であるマグネシウム塩の強い湖解性のため、極めて吸湿性が高く、凝固性も高い。また、にがりを粉末化するため噴霧乾燥法がしばしば行われる。しかし、にがりは吸湿性が高いため、そのままでは使用が困難であり、粒状化する事が出来ない。
上記の問題点を解決するため、固定化剤として、内部に細孔を有する微粒二酸化ケイ素粉末等に、にがりを吸収保持させた吸湿性のない粉末状固定化にがり(特許2635275)を調整し、精製塩と混合して吸湿性が低く、凝固性のないにがり含有食塩が考案されている。しかし、食品衛生法によって微粒二酸化ケイ素の使用量が2.0%以下に制限されているため、粉末状固定化にがりの混合に制限を受ける事は避けられない。
食品衛生法引用 (食品添加物表示ポケットブック 日本添加物協会 P−164)
食品衛生法引用 (食品添加物表示ポケットブック 日本添加物協会 P−164)
また、潮解性や凝固性を軽減したにがり含有食塩粒とその製造方法(特開2001−157555)が考案されている。しかしこのにがり含有食塩粒は食塩とにがりのほかに、硫酸カルシウムを添加したものであって、ミネラルがにがり単独で構成されてはいない。
また、にがりにビタミンCをはじめとするビタミン類を混合し、栄養を強化した栄養強化・栄養補助食品も考案されていない。
本発明は、にがりの強い吸湿性のために粒状化できない問題点を解決して、にがりの含有比率が高く、かつ、ビタミンCを強化した食品を供給する事を目的としている。
上記問題を解決するため、本発明においては海水を天日でボーメ22度まで濃縮した後、煮釜に移してさらに濃縮し、析出してくるカルシウム塩を除去、次いでボーメ28〜30度で析出してくる食塩を分離して得られるにがり液をセルロースに吸着させて使用する。セルロースとしては、粉末セルロース、微細結晶セルロース、微小繊維状セルロースの1種または2種以上を併せて使用する。混合はニーダー式混合機にセルロース粉末を入れ、撹拌しながら、セルロース100重量部に対して40〜50重量部のにがり液を噴霧する。にがり液の噴霧によってセルロースに吸着されたにがり粒が形成される。
このようにして得られたにがり粒を篩別し、乾燥機中で乾燥した後、さらに篩別して整粒する。整粒したものを再びニーダー式混合機に移し、にがりの苦味とビタミンCの酸味が調和するように、セルロース100重量部に対して11〜15重量部のビタミンC粉末とショ糖エステル粉末を添加して撹拌・混合することによって、ビタミンC粉末をにがり粒に均一に付着させることができる。このようにして得られたにがり粒は吸湿性が極めて低く、ビタミンCに由来する酸味のため、にがりの強い苦味を感じることなくそのまま摂取できる。また、このにがり粒を打錠機を用いて錠剤とすることによって、にがりとビタミンCの摂取をさらに容易にすることができる。
本発明によって、すぐれたミネラルバランスを有するにがりとビタミンCを、にがり粒あるいはにがり錠剤として容易に摂取することが可能となる。
また、このにがり粒あるいはにがり錠剤はビタミンCを約10%含有しているため、栄養機能食品の栄養素としてのビタミンCの配合限度量35mgを容易に充足することができ、ミネラルの摂取と相俟って、健康の増進・維持に貢献することができる。
本発明においては海水を天日でボーメ22度まで濃縮した後、煮釜に移して更に濃縮し、析出してくるカルシウム塩を除去、次いでボーメ28〜30度で析出してくる食塩を分離して得られるボーメ28〜30度のにがり液をセルロースに吸着させて使用する。セルロースとしては、食品添加物である粉末セルロース、微細結晶セルロース、微小繊維状セルロースの1種または2種以上を併せて使用してもよい。にがり液とセルロースの混合はニーダー式混合機にセルロース粉末を入れ、撹拌しながらセルロース100重量部に対して40〜50重量部、好ましくは43〜48重量部のにがり液を噴霧し、5〜10分間撹拌する。にがり液を噴霧し、撹拌することによってセルロースに吸着されたにがり粒が形成される。
このようにして得られたにがり粒を篩別機で12メッシュに篩別し、乾燥機中で60℃で水分4〜8%まで乾燥した後、さらに20メッシュに篩別して整粒する。
整粒したにがり粒を再びニーダー式混合機に移し、にがりの苦味とビタミンCの酸味が調和するように、セルロース100重量部に対して11〜15重量部、好ましくは11〜13重量部のビタミンC粉末とビタミンC粉末100重量部に対して約30重量部のショ糖エステル粉末を添加して5〜10分間混合する。ショ糖エステル粉末の添加によって、にがり粒は表面から滑らかとなり光沢が付与される。このようにして得られたにがり粒は吸湿性が極めて低く、ビタミンCに由来する酸味のため、にがり固有の強い苦味を感じることなくそのまま摂取できる。また、このにがり粒を打錠機を用いて打錠圧力800Kg/cm2で、たとえば5mmΦ(重量100mg)の錠剤とすることによって、にがりとビタミンCの摂取をさらに容易にすることができる。
海水を天日でボーメ22度まで濃縮した後、煮釜に移して更に濃縮し、析出してくるカルシウム塩を除去、次いでボーメ28〜30度で析出してくる食塩を分離してボーメ28〜30度のにがり液を得た。セルロースとして微細結晶セルロース粉末100Kgをニーダー式混合機に入れ、撹拌しながらにがり液46Kgを噴霧し、噴霧後10分間撹拌し微細結晶セルロースに吸着されたにがり粒を得た。得られたにがり粒を篩別機で12メッシュに篩別し、乾燥機にて60℃で水分5%まで乾燥した後、さらに20メッシュに篩別して整粒した。整粒したにがり粒を再びニーダー式混合機に移し、13KgのビタミンC粉末と4Kgのショ糖エステル粉末を添加し8分間撹拌混合することによって、ビタミンC粉末がにがり粒と均一に混合された。このようにして得られたにがり粒は吸湿性が極めて低く、ビタミンCに由来する酸味のため、にがり固有の強い苦味を感じることなくそのまま摂取できた。また、このにがり粒を打錠機を用いて打錠圧力800Kg/cm2で、5mmφ(重量100mg)の錠剤とすることができた。
セルロースとして粉末セルロース50Kgおよび微結晶セルロース粉末50Kgをニーダー式混合機に入れ、撹拌しながら実施例1と同様のにがり液46Kgを噴霧し、噴霧後10分間撹拌し、セルロースに吸着されたにがり粒を得た。得られたにがり粒を篩別機で12メッシュに篩別し、乾燥機にて60℃で水分5%まで乾燥した後、さらに20メッシュに篩別して整粒した。整粒したにがり粒を再びニーダー式混合機に移し、14KgのビタミンC粉末と4Kgのショ糖エステル粉末を添加し8分間撹拌混合することによって、ビタミンC粉末がにがり粒と均一に混合された。このようにして得られたにがり粒は吸湿性が極めて低く、ビタミンCに由来する酸味のため、にがり固有の強い苦味を感じることなくそのまま摂取できた。また、このにがり粒を打錠機を用いて打錠圧力800Kg/cm2で、5mmφ(重量100mg)の錠剤とすることができた。
実施例2と同様にして水分5%まで乾燥し20メッシュに篩別して整粒したにがり粒を再びニーダー式混合機に移し、17KgのビタミンC粉末と5Kgのショ糖エステル粉末を添加し8分間撹拌混合することによって、ビタミンC粉末がにがり粒と均一に混合された。このようにして得られたにがり粒はビタミンCに由来する酸味が強すぎ摂取し難いものであった。
実施例2と同様にして水分5%まで乾燥し20メッシュに篩別して整粒したにがり粒を再びニーダー式混合機に移し、9KgのビタミンC粉末と3Kgのショ糖エステル粉末を添加し8分間撹拌混合することによって、ビタミンC粉末がにがり粒と均一に混合された。このようにして得られたにがり粒はにがり固有の苦味が強すぎ摂取し難いものであった。
セルロースとして粉末セルロース50Kgおよび微細結晶セルロース粉末50Kgをニーダー式混合機に入れ、撹拌しながら実施例1と同様のにがり液38kgを噴霧し、噴霧後10分間撹拌した。セルロースににがりが吸着されたが、にがり粒を得ることができなかった。また、にがり液を52Kg噴霧したものも、にがり粒を得ることができなかった。
Claims (2)
- 海水を濃縮して得られるにがりをセルロースに吸着させ、粒状化したものを乾燥した後、ビタミンCを混合することを特徴とするにがり粒。
- 請求項1におけるセルロースが粉末セルロース、微結晶セルロース、微小繊維状セルロースから選ばれた少なくとも1種であるにがり粒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003382065A JP2005143327A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | にがり粒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003382065A JP2005143327A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | にがり粒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005143327A true JP2005143327A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34691237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003382065A Pending JP2005143327A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | にがり粒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005143327A (ja) |
-
2003
- 2003-11-12 JP JP2003382065A patent/JP2005143327A/ja active Pending
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