JP2005142633A - 差動増幅回路および多段増幅回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 SOI構造を有するFETを用いて、高速でジッターが小さい差動増幅回路およびこれを用いた多段増幅回路を提供する。
【解決手段】 差動増幅回路は、非反転入力によって動作する電界効果トランジスタQaと、電界効果トランジスタQaのドレインに接続された負荷回路2aと、電界効果トランジスタQaのソースに接続された電流制御回路Qcと、反転入力によって動作する電界効果トランジスタQbと、電界効果トランジスタQbのドレインに接続された負荷回路2bと、電界効果トランジスタQbのソースに接続された電流制御回路Qdと、電界効果トランジスタQaのソースと電界効果トランジスタQbのソースとの間に接続されたゲイン補償回路3などで構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 差動増幅回路は、非反転入力によって動作する電界効果トランジスタQaと、電界効果トランジスタQaのドレインに接続された負荷回路2aと、電界効果トランジスタQaのソースに接続された電流制御回路Qcと、反転入力によって動作する電界効果トランジスタQbと、電界効果トランジスタQbのドレインに接続された負荷回路2bと、電界効果トランジスタQbのソースに接続された電流制御回路Qdと、電界効果トランジスタQaのソースと電界効果トランジスタQbのソースとの間に接続されたゲイン補償回路3などで構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、差動増幅回路およびこれを用いた多段増幅回路に関する。
SOI(Silicon On Insulator)プロセスを用いた電界効果トランジスタ(FET)において、チャネル内部で正孔が蓄積されやすいため、ドレイン電流−ドレイン電圧特性カーブにおいてキンクが発生する傾向がある。こうしたキンク効果を回避するため、ボディーコンタクトを用いた完全デプレッション型のSOIプロセスが用いられる。こうしたSOIプロセスにおいて、ゲートおよびコンタクトは、CMOS部分と比べて大きな寄生ボディ抵抗を有する。
一方、高い入力感度を有するトランシーバ入力バッファ回路は、全体として約40dBのゲインが必要となるため、一般に、図7(a)に示すように、多段カスケード接続された差動増幅トランジスタ対が使用される。
ボディ抵抗全体が大きくなり、高いゲインが必要になると、高周波領域での出力波形を非常に劣化させることになる。
低周波領域では、ボディーコンタクトは抵抗性の放電経路を生成するため、過剰なキャリアは流れ出ることが可能になる。これらの過剰なキャリアを除去することによって、ボディー領域の電圧は減少して、より低い出力インピーダンスを達成できる。
図7(b)は、MOSFET周辺の寄生容量および寄生ボディ抵抗を示す等価回路図である。FETのボディ領域とドレイン領域との間には寄生容量Cdが形成される。ボディ領域には、上述したような寄生ボディ抵抗Rbが形成される。
寄生容量Cdは、ドレイン領域での信号をボディ領域に動的に結合させる。こうした縦方向の容量性放電経路は、上述したような抵抗性放電経路に匹敵するものであり、高周波帯域でのACキンク効果をもたらす。
図8(a)はACキンク効果による周波数特性の一例を示すグラフである。縦軸はゲイン(dB)で、横軸は周波数(対数)である。このグラフを見ると、1GHz〜10GHzにおいてゲインが大きく減少して、周波数特性が平坦でないことが判る。
高周波でのゲイン低下を説明するには、ボディ領域でのもう1つの入力として見ることである。FETのドレイン領域での信号はゲート入力に対してコンプリメンタリとなっているため、全体ゲインは、FET自体の相互コンダクタンスgmとボディ領域の相互コンダクタンスgm_bodyとの合計になる。一方、寄生容量Cdおよび寄生ボディ抵抗Rbは、カットオフ周波数よりも高い周波数での結合を遮断するローパスフィルタを形成しているため、全体の相互コンダクタンスを減少させてしまう。
図8(b)は、出力波形(アイパターン)の一例を示すグラフである。縦軸は信号強度で、横軸は時間である。全体ゲインが変動すると、出力波形パターンが時間軸上で変動するジッターが生ずるようになる。こうしたジッターを解消するには、ボディ抵抗Rbをできる限り小さくすることである。
従来の方法では、FETのパターンレイアウトにおいてより多くのフィンガー領域を平行に設けるようにして、より小さいフィンガーサイズを用いることである。
図9(a)は、従来の方法で改善した周波数特性の一例を示すグラフであり、図9(b)は、図9(a)に対応した出力波形の一例を示すグラフである。
しかしながら、フィンガー幅を小さくするほど、製造プロセスでの制約が増加する。また、フィンガーサイズが小さくなると、より大きな寄生配線容量がもたらされる。
なお、関連する先行技術(例えば特許文献1)には、SOI集積回路の静電放電対策について開示されている。
SOI構造における寄生ボディ抵抗Rbは、アナログ回路の性能、例えば周波数特性や出力波形ジッターなどに大きな悪影響を及ぼす。こうした影響は、バッファ回路の感度が高くなるほど大きくなる。
本発明の目的は、SOI構造を有するFETを用いて、高速でジッターが小さい差動増幅回路およびこれを用いた多段増幅回路を提供することである。
本発明に係る差動増幅回路は、非反転入力によって動作する第1電界効果トランジスタと、
第1電界効果トランジスタのドレインに接続された第1負荷回路と、
第1電界効果トランジスタのソースに接続された第1電流制御回路と、
反転入力によって動作する第2電界効果トランジスタと、
第2電界効果トランジスタのドレインに接続された第2負荷回路と、
第2電界効果トランジスタのソースに接続された第2電流制御回路と、
第1電界効果トランジスタのソースと第2電界効果トランジスタのソースとの間に接続されたゲイン補償回路とを備えることを特徴とする。
第1電界効果トランジスタのドレインに接続された第1負荷回路と、
第1電界効果トランジスタのソースに接続された第1電流制御回路と、
反転入力によって動作する第2電界効果トランジスタと、
第2電界効果トランジスタのドレインに接続された第2負荷回路と、
第2電界効果トランジスタのソースに接続された第2電流制御回路と、
第1電界効果トランジスタのソースと第2電界効果トランジスタのソースとの間に接続されたゲイン補償回路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、差動トランジスタ対の両方について第1電流制御回路および第2電流制御回路をそれぞれ設け、差動トランジスタ対のソース間にゲイン補償回路を設けることによって、上述したような寄生ボディ抵抗Rbおよび寄生容量Cdに起因する高周波帯域でのACキンク効果を解消できる。その結果、高周波帯域までほぼ平坦な周波数特性を達成でき、出力波形パターンでのジッターを抑制することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の第1実施形態を示す回路図である。差動増幅回路は、差動トランジスタ対として動作する一対の電界効果トランジスタQa,Qbを含む。電界効果トランジスタQaのゲートには、非反転入力として入力信号IAが供給される。電界効果トランジスタQbのゲートには、反転入力として入力信号IBが供給される。
図1は、本発明の第1実施形態を示す回路図である。差動増幅回路は、差動トランジスタ対として動作する一対の電界効果トランジスタQa,Qbを含む。電界効果トランジスタQaのゲートには、非反転入力として入力信号IAが供給される。電界効果トランジスタQbのゲートには、反転入力として入力信号IBが供給される。
電界効果トランジスタQaのドレインと電源ラインVDとの間には、負荷回路2aが接続される。電界効果トランジスタQbのドレインと電源ラインVDとの間には、負荷回路2bが接続される。負荷回路2a,2bは種々の回路で構成可能であり、ここでは抵抗Ra,RbとインダクタLa,Lbとの直列回路でそれぞれ構成した例を示す。
電界効果トランジスタQaのソースとグランドラインGNDとの間には、別の電界効果トランジスタQcが接続される。電界効果トランジスタQbのソースとグランドラインGNDとの間には、別の電界効果トランジスタQdが接続される。電界効果トランジスタQc,Qdのゲートに所定電圧のバイアスBA,BBをそれぞれ印加することによって、電界効果トランジスタQa,Qbに流れる電流を独立に制御する電流制御回路として動作する。
電界効果トランジスタQaと負荷回路2aとの接続部から、出力信号OAが取り出される。電界効果トランジスタQbと負荷回路2bとの接続部から、出力信号OBが取り出される。これらの出力信号OA,OBは、次段の差動増幅回路に供給される。
一般の差動増幅回路ではソースコモンに単一の電流制御回路を設けるのに対して、本実施形態では、差動トランジスタ対に対応して一対の電流制御回路を設けるとともに、差動トランジスタ対の各ソース間にゲイン補償回路3を配置している。
電界効果トランジスタQa,QbをSOI基板の上に形成した場合、上述したように寄生ボディ抵抗Rbおよび寄生容量Cdに起因して高周波帯域でのACキンク効果が生じ、図8(a)や図9(a)に示したように、約1GHz付近でゲイン低下が発生する。こうしたACキンク効果を解消するために、ピーキングインダクタを設けることが考えられるが、約1GHz付近でのゲイン低下を補償するには、大きなインダクタ(例えば、5nH以上)が必要になり、ピーキング効果によって出力波形を大きく歪ませてしまう。
本実施形態では、差動トランジスタ対の各ソース間にゲイン補償回路3を設けることによって、高周波帯域でのACキンク効果を解消している。ゲイン補償回路3として、キャパシタCzを用いた場合、回路規模が小さくなり、製造も容易になる。また、差動対の回路対称性を維持できるため、高いコモンモード除去比CMRRを確保できる。また、キャパシタCzの値を選択することによってゲイン補償周波数を所望の値に設定できる。
また、ゲイン補償回路3は、図1に示すように、キャパシタCzに対して抵抗Rzを並列接続することも可能である。抵抗Rzの存在によって、入力信号IA,IBの入力レベルに対するゲイン依存性を低減し、差動増幅回路の入出力特性の線形化を図ることができる。また、抵抗Rzは、キャパシタCzによって生ずるピーキングを緩和するダンピング抵抗として機能し、抵抗Rzの値を選択することによってピーキング高さを所望の値に設定できる。
なお、電界効果トランジスタは、SOI基板の上に形成可能なものであれば、MOS−FET、接合型FET等で構成できる。また、ここではN型FETを用いた回路例を示したが、P型FETを用いた差動増幅回路にも本発明は同様に適用される。
実施の形態2.
図2は、本発明の第2実施形態を示す回路図である。多段増幅回路は、本発明に係る差動増幅回路10と、一般的な差動増幅回路20とが多段接続されて構成され、例えばアナログ回路での入力バッファとして用いられる。
図2は、本発明の第2実施形態を示す回路図である。多段増幅回路は、本発明に係る差動増幅回路10と、一般的な差動増幅回路20とが多段接続されて構成され、例えばアナログ回路での入力バッファとして用いられる。
差動増幅回路10は、図1に示したように、非反転入力によって動作する電界効果トランジスタQaと、電界効果トランジスタQaのドレインに接続された負荷回路2aと、電界効果トランジスタQaのソースに接続された電流制御用の電界効果トランジスタQcと、反転入力によって動作する電界効果トランジスタQbと、電界効果トランジスタQbのドレインに接続された負荷回路2bと、電界効果トランジスタQbのソースに接続された電流制御用の電界効果トランジスタQdと、電界効果トランジスタQa,Qbの各ソース間に接続されたゲイン補償回路3などで構成される。
差動増幅回路20は、差動トランジスタ対として動作する一対の電界効果トランジスタQe,Qfを含む。電界効果トランジスタQeのゲートには、非反転入力が供給される。電界効果トランジスタQfのゲートには、反転入力が供給される。
電界効果トランジスタQeのドレインと電源ラインVDとの間には、負荷回路2eが接続される。電界効果トランジスタQfのドレインと電源ラインVDとの間には、負荷回路2fが接続される。負荷回路2e,2fは種々の回路で構成可能であり、ここでは抵抗Re,RfとインダクタLe,Lfとの直列回路でそれぞれ構成した例を示す。
電界効果トランジスタQeのソースおよび電界効果トランジスタQfのソースは共通接続され、グランドラインGNDとの間に別の電界効果トランジスタQgが接続される。電界効果トランジスタQgのゲートに所定電圧のバイアスBGをそれぞれ印加することによって、電界効果トランジスタQe,Qfに流れる合計電流を制御する電流制御回路として動作する。
電界効果トランジスタQeと負荷回路2eとの接続部、および電界効果トランジスタQfと負荷回路2fとの接続部からは一対の出力信号がそれぞれ取り出され、次段の差動増幅回路に供給される。
差動増幅回路20は、電流源として単一の電流制御回路を用いるのに対して、差動増幅回路10は、電流源として差動トランジスタ対に対応して一対の電流制御回路を設けている。そのため、差動増幅回路10では、ゲイン補償回路3によって高周波帯域でのACキンク効果を解消できるが、電界効果トランジスタQc,Qdの特性ばらつき等に起因して差動誤差が生じ、コモンモードノイズやオフセット電圧が生ずる可能性がある。
本実施形態では、差動増幅回路10,20を交互に多段接続することによって、差動増幅回路10に起因する差動誤差を差動増幅回路20によって補償できるため、多段増幅回路全体として良好な周波数特性と高いコモンモード除去比CMRRを確保できる。
なお、差動増幅回路10,20を多段接続する場合、それぞれ交互に配置することが好ましいが、全体としての周波数特性とコモンモード除去比とのバランスを考慮しながら、差動増幅回路10,20の使用段数や配置などを決定してもよい。
また、差動増幅回路10のゲイン補償回路3の特性を決定するキャパシタCzや抵抗Rzの値は全て一致していてもよいが、増幅段ごとにゲイン補償回路3のキャパシタCzや抵抗Rzの値を適宜調整することによって、より精密なゲイン補償を実現できる。
図3(a)は、多段増幅回路の周波数特性の一例を示すグラフである。縦軸はゲイン(dB)で、横軸は周波数(対数)である。このグラフを見ると、約7GHzに至るまで平坦な周波数特性を示していることが判る。
図3(b)は、多段増幅回路の出力波形(アイパターン)の一例を示すグラフである。縦軸は信号強度で、横軸は時間である。出力波形パターンを見ると、従来のものと比べてジッターが各段に減少していることが判る。
実施の形態3.
図4は、本発明の第3実施形態を示す回路図である。ここでは、ゲイン補償回路3のキャパシタCzとして、バラクタや可変容量ダイオード等の容量性ダイオードCva,Cvbを用いた例を示す。
図4は、本発明の第3実施形態を示す回路図である。ここでは、ゲイン補償回路3のキャパシタCzとして、バラクタや可変容量ダイオード等の容量性ダイオードCva,Cvbを用いた例を示す。
差動増幅回路は、差動トランジスタ対として動作する一対の電界効果トランジスタQa,Qbを含む。電界効果トランジスタQaのゲートには、非反転入力として入力信号IAが供給される。電界効果トランジスタQbのゲートには、反転入力として入力信号IBが供給される。
電界効果トランジスタQaのドレインと電源ラインVDとの間には、負荷回路2aが接続される。電界効果トランジスタQbのドレインと電源ラインVDとの間には、負荷回路2bが接続される。負荷回路2a,2bは種々の回路で構成可能であり、ここでは抵抗Ra,RbとインダクタLa,Lbとの直列回路でそれぞれ構成した例を示す。
電界効果トランジスタQaのソースとグランドラインGNDとの間には、別の電界効果トランジスタQcが接続される。電界効果トランジスタQbのソースとグランドラインGNDとの間には、別の電界効果トランジスタQdが接続される。電界効果トランジスタQc,Qdのゲートに所定電圧のバイアスBA,BBをそれぞれ印加することによって、電界効果トランジスタQa,Qbに流れる電流を独立に制御する電流制御回路として動作する。
電界効果トランジスタQaと負荷回路2aとの接続部から、出力信号OAが取り出される。電界効果トランジスタQbと負荷回路2bとの接続部から、出力信号OBが取り出される。これらの出力信号OA,OBは、次段の差動増幅回路に供給される。
一般の差動増幅回路ではソースコモンに単一の電流制御回路を設けるのに対して、本実施形態では、差動トランジスタ対に対応して一対の電流制御回路を設けるとともに、差動トランジスタ対の各ソース間にゲイン補償回路3を配置している。
ゲイン補償回路3は、キャパシタCzとしての一対の容量性ダイオードCza,Czbと、抵抗Rzとの並列回路を含む。
現行のSOIプロセスでは、金属−金属キャパシタよりも、一般に半導体のpn接合容量を利用した容量性ダイオードをキャパシタとして利用することが多い。また、差動トランジスタ対のソース間電圧は、回路の対称性により実質的にゼロであることから、容量性ダイオードの静電容量Ctotalは、下記の式で表される。
ここで、COXは酸化膜での静電容量、εSiはシリコンの誘電率、qは電気素量、Naはキャリア濃度、kはボルツマン定数、Tは温度である。実際には、静電容量CtotalはCOXにほぼ近似できる。
容量性ダイオードは、極性があって非対称素子であることから、図4に示すように、容量性ダイオードCzaと容量性ダイオードCzbを逆極性にして並列接続することにより、回路の対称性を維持でき、高いコモンモード除去比CMRRを達成できる。また、こうした容量性ダイオードCza,CzbからなるキャパシタCzを用いることによって、上述のように高周波帯域でのACキンク効果を解消することができる。
また、ゲイン補償回路3は、図4に示すように、キャパシタCzに対して抵抗Rzを並列接続することによって、差動増幅回路の入出力特性の線形化を図ることができ、また、キャパシタCzによって生ずるピーキングを緩和するダンピング抵抗として機能する。
また、容量性ダイオードCza,Czbの合成容量値Czや抵抗Rzの値を適宜調整することによって、ピーキング周波数やピーキング高さを所望の値に設定できる。
こうした差動増幅回路を用いて、図2に示すような多段増幅回路を構成することが可能である。
実施の形態4.
図5は、本発明の第4実施形態を示す回路図である。この多段増幅回路は、図2の構成と同様に、本発明に係る差動増幅回路10と、一般的な差動増幅回路20とが多段接続されて構成される。ここでは初段から順に、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20という5段の増幅回路と、出力バッファ回路21とが設けられ、例えばアナログ回路での入力バッファとして用いられる。
図5は、本発明の第4実施形態を示す回路図である。この多段増幅回路は、図2の構成と同様に、本発明に係る差動増幅回路10と、一般的な差動増幅回路20とが多段接続されて構成される。ここでは初段から順に、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20という5段の増幅回路と、出力バッファ回路21とが設けられ、例えばアナログ回路での入力バッファとして用いられる。
差動増幅回路10,20において、電界効果トランジスタはSOI基板の上に形成されたMOS−FETであり、各トランジスタの負荷回路での抵抗は50〜80Ω程度、インダクタは1nH程度である。また、差動増幅回路10でのゲイン補償回路3のキャパシタCzとして逆極性で並列接続された一対の容量性ダイオードを用いている。
こうして構成された5段増幅入力バッファは、約30dBのゲインと、6.5GHz(−1dB)に達する周波数帯域とを有する。
実施の形態5.
図6は、本発明の第5実施形態を示す回路図である。この多段増幅回路は、図2の構成と同様に、本発明に係る差動増幅回路10と、一般的な差動増幅回路20とが多段接続されて構成される。ここでは初段から順に、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10という8段の増幅回路と、出力バッファ回路21とが設けられ、例えばアナログ回路での入力バッファとして用いられる。
図6は、本発明の第5実施形態を示す回路図である。この多段増幅回路は、図2の構成と同様に、本発明に係る差動増幅回路10と、一般的な差動増幅回路20とが多段接続されて構成される。ここでは初段から順に、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10、差動増幅回路20、差動増幅回路10という8段の増幅回路と、出力バッファ回路21とが設けられ、例えばアナログ回路での入力バッファとして用いられる。
差動増幅回路10,20において、電界効果トランジスタはSOI基板の上に形成されたMOS−FETであり、各トランジスタの負荷回路での抵抗は50〜100Ω程度、インダクタは850pH程度である。また、差動増幅回路10でのゲイン補償回路3のキャパシタCzとして逆極性で並列接続された一対の容量性ダイオードを用いている。
こうして構成された8段増幅入力バッファは、約40dBのゲインと、7.5GHz(−1dB)に達する周波数帯域とを有する。
2a,2b 負荷回路、 3 ゲイン補償回路、 10,20 差動増幅回路、 21 出力バッファ回路。
Claims (5)
- 非反転入力によって動作する第1電界効果トランジスタと、
第1電界効果トランジスタのドレインに接続された第1負荷回路と、
第1電界効果トランジスタのソースに接続された第1電流制御回路と、
反転入力によって動作する第2電界効果トランジスタと、
第2電界効果トランジスタのドレインに接続された第2負荷回路と、
第2電界効果トランジスタのソースに接続された第2電流制御回路と、
第1電界効果トランジスタのソースと第2電界効果トランジスタのソースとの間に接続されたゲイン補償回路とを備えることを特徴とする差動増幅回路。 - ゲイン補償回路は、キャパシタを含むことを特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
- キャパシタは、互いに逆極性で並列接続された一対の容量性ダイオードで構成されることを特徴とする請求項2記載の差動増幅回路。
- ゲイン補償回路は、キャパシタに対して並列接続された抵抗を含むことを特徴とする請求項2または3記載の差動増幅回路。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の第1差動増幅回路と、
非反転入力によって動作する第3電界効果トランジスタ、第3電界効果トランジスタのドレインに接続された第3負荷回路、反転入力によって動作する第4電界効果トランジスタ、第4電界効果トランジスタのドレインに接続された第4負荷回路、および第3電界効果トランジスタのソースと第4電界効果トランジスタのソースに共通接続された第3電流制御回路、を備える第2差動増幅回路とを含み、
第1差動増幅回路と第2差動増幅回路とが多段接続されていることを特徴とする多段増幅回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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