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JP2005134896A - 微小可動デバイス - Google Patents

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JP2005134896A
JP2005134896A JP2004296501A JP2004296501A JP2005134896A JP 2005134896 A JP2005134896 A JP 2005134896A JP 2004296501 A JP2004296501 A JP 2004296501A JP 2004296501 A JP2004296501 A JP 2004296501A JP 2005134896 A JP2005134896 A JP 2005134896A
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Yoshichika Kato
嘉睦 加藤
Keiichi Mori
恵一 森
Megumi Yoshida
恵 吉田
Kenji Kondo
健治 近藤
Yoshihiko Hamada
義彦 濱田
Osamu Imaki
理 伊巻
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

【課題】 ばね性ヒンジにより可動部を基板支持する微小可動デバイスにおいて、所望の柔軟性のヒンジのものを比較的容易に作製可能とする。
【解決手段】 ミラー4を付けた可動ロッド7に可動電極5が固定され、可動電極5と固定電極8間に電圧を印加してミラー4を十字溝1の中心部1cから引き込めて、それまでミラー4により反射された光を直進させ、電極5と固定電極9間に電圧を印加してミラー4を中心部1cに戻す。ロッド7はばねヒンジ6A〜6Dにより固定部に支持されている。ヒンジ6A〜6Dの断面形状を、基板31の表面31u側を底辺とする正台形状又は正三角形状とする。
【選択図】 図1

Description

この発明はフォトリソグラフィ、深彫りガス反応性ドライエッチングにより作製され、微小光スイッチ、微小光減衰器、微小加速度計など、基板上にばね性ヒンジにより可動部を基板板面と平行に可動自在に設けた微小可動デバイスに関する。
この種の微小可動デバイスとして基板上にミラー、ヒンジ、アクチュエータ、光導波部の各要素を形成し、光導波部にミラーを挿抜することによって光路の切換えを行なう機能を有する光スイッチを説明する。
図10に特許文献1のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)光スイッチの構造を示す。基板100(図3では100aと100bに分割分離して示しているが一体のものである)の上面(100u)に4本のファイバ溝1A〜1Dが一端を互に連続して十字状に形成され、その互いに直角なファイバ溝1Aと1B間の基板100を駆動体形成部101とし、駆動体形成部101にファイバ溝1Aと1Bに対しそれぞれ45度をなすスロット103が上面(100u)に形成され、スロット103内に可動ロッド116が配され、可動ロッド116の両側に支持枠134A,134Bの一端が固定され、支持枠134A,134Bの他端が板ばねヒンジ128A,128Bにより固定支持部130A,130Bに固定され、可動ロッド116はその延長方向に、かつ基板100の板面(上面100u)と平行に移動自在に保持されている。4本の光ファイバ106A〜106Dがファイバ溝1A〜1D内に配置され、光ファイバ106A〜106Dの放射状配置の中心部1cにミラー102が位置して可動ロッド116の一端に支持され、可動ロッド116の他端に櫛歯型静電アクチュエータ122が連結される。
櫛歯型静電アクチュエータ122は可動ロッド116の両側にそれぞれ延長された可動櫛歯電極110と固定櫛歯電極108が可動ロッド116の延長方向に配列され、可動櫛歯電極110が可動ロッド116に固定され、固定櫛歯電極108が、駆動体形成部101にそれぞれ固定される。なお基板100の上面100uの駆動体形成部101領域に浅い方形状凹部115がスロット103とつながって形成され、この凹部115内に可動ロッド116が延長挿入され、静電アクチュエータ122、ヒンジ128A,128B、支持枠134A,134Bが位置され、固定櫛歯電極108、固定支持部130A,130Bは凹部115の底に固定されているが、その他の可動部は凹部115の底面との間に隙間があり浮かされている。櫛歯電極110と108の間に電圧を印加することにより静電気の吸引力が発生し、可動ロッド116が固定櫛歯電極108側に移動し、ミラー102が中心部1cから抜き出た状態に維持させる。この電圧印加を解くと、可動ロッド116はヒンジ128A,128Bの復帰力で中心部1cに移動しミラー102が中心部1cに位置し、元の状態に戻る。
ミラー102が中心部1cに挿入されている状態では光ファイバ106Aから出射した光がミラー102で反射されて光ファイバ106Bに入射し、光ファイバ106Dから出射した光はミラー102で反射されて光ファイバ106Cに入射する。ミラー102を中心部1cから抜き出した状態では光ファイバ106Aから出射した光は光ファイバ106Cに入射し、光ファイバ106Dから出射した光は受光用光ファイバ106Bに入射する。
この微小光スイッチの作製は、基板上にマスク材層を形成し、このマスク材層を、図10に示した平面図の形状に、フォトリソグラフィ技術を用いて、パターニングしてマスクを形成し、このマスクをマスクとしてガス反応性ドライエッチングによる深彫り加工される。このドライエッチングによる深彫り加工においては、一般に、マスクの境界で基板を
その板面に対して垂直にエッチングして垂直な壁面を形成することが技術的課題となっている。この垂直性をよくするために、特許文献2では、エッチング工程とポリマー析出工程とを交互に連続させる方法が示されている。
特表2003−506755号公報 特表平7−503815号公報
板ばねヒンジ128A,128Bはその厚さを大きくすると、機械的剛性が強くなり、ミラーを変位させるために大きな電圧が必要になる。また板ばねヒンジ128A,128Bの機械的剛性はヒンジの厚さの3乗に比例するためヒンジの厚さは可動部の動特性に大きな影響を与える。このため極めて高い作製精度が要求される。適切なスイッチング電圧が得られるためにはヒンジ128A,128Bの厚さは1μm程度と非常に薄いものとする必要がある。しかし、その様な寸法領域においては最終仕上がり形状精度が目的のものとするのが大変である。
この問題は同様に可動部をばね性(可撓性)ヒンジにより基板上にその基板板面と平行に移動自在に支持する微小可動デバイスについて発生する。
この発明の目的はばね性ヒンジの厚さを比較的大きくすることができ、従ってフォトリソグラフィが容易となり、作製誤差の影響も比較的小さい微小可動デバイスを提供することにある。
この発明によれば、ばね性ヒンジはその延長方向と直交する断面の幅が基板の上面に近づく程、小とされている。
ヒンジの断面の幅が基板の上面に近づく程、小さいため、同一ばね定数のものとする場合に断面形状が長方形のものよりもヒンジの厚さを大きくすることができ、それだけ作製が容易になる。
この発明を微小光スイッチに適用した実施形態を図面を参照して説明する。図1に平面図、その断面を図2に示すように、基板31の上面31uに十字状にファイバ溝1が形成され、十字状ファイバ溝1の中心部1cに対し、放射状となっている4本のファイバ溝1A〜1Dにそれぞれ、光ファイバ32A〜32Dが挿入され、図3に示すようにファイバ溝1A〜1Dの溝幅が光ファイバの直径に十分近く作製されてあり、光ファイバ32A〜32Dをそれぞれファイバ溝1A〜1Dに上方から圧入すれば各光ファイバはファイバ溝の両壁面に安定に挟持されると共に、中心部1cの近くの突き当て突部3に各光ファイバ端面が突き当てられて基板31に対して光ファイバ32A〜32Dが位置決めされる。各光ファイバ32A〜32Dの端面は例えば6°に斜面研磨されたコリメーションファイバが用いられた例である。
図1に示すように基板31の上面31u側における十字状ファイバ溝1により4分割された1つの領域が駆動体形成部10とされ、駆動体形成部10はこれを2分するように中心部1cと連通したロッド溝33が形成され、ロッド溝33に可動ロッド7が配され、可動ロッド7の中心部1c側の一端にミラー4が保持され、可動ロッド7の両側の各2個所に連結された変形S字状板ばねヒンジ6A〜6Dにより、可動ロッド7がその延長方向に移動自在に駆動体形成部10に支持される。ヒンジ6A,6Cと6B,6Dとの間において、櫛歯型静電アクチュエータが設けられ、その可動櫛歯電極5が可動ロッド7の両側に固定され、可動櫛歯電極5のヒンジ6C,6D側とヒンジ6A,6B側とに第1、第2固
定櫛歯電極8,9が駆動体形成部10に固定されている。また板ばねヒンジ6A,6Bと6C,6Dは駆動体形成部10に形成されたヒンジ用凹部14aと14b内に配されている。
光デバイス作製直後の初期状態で、ヒンジ用凹部14a,14bの各板ばねヒンジ6A〜6Dの板面と対向する壁面はそれぞれその対向ヒンジ6A,6Bまた6C,6Dと平行であることがよく、これらの第2、第1固定櫛歯電極9,8側とヒンジとの間隔をD1,D2、その反対側とヒンジとの間隔をD3,D4とするとD1=D2=D3=D4とすればよい。
この実施形態ではまた板ばねヒンジ6A〜6Dの断面形状は、その両側面がわずか、例えばθ1=0.5°程度傾斜したテーパ面とされ、基板31の表面(上面31u)側の面6s側より内面に近づくに従って、漸次幅が狭くなるようにされていることが好ましい。例えば図4Aに示すように下の底辺に対し上辺が広い台形状あるいは図4Bに示すようにくさび形三角形状とするとよい。
変形S字状板ばねヒンジ6A〜6Dは異なる屈曲状態を保持するものである。従ってこの光デバイスの作製直後の初期形状(第1安定状態)において、例えばミラー4が中心部1cに挿入されているようにする。この時、光ファイバ32Aから出射された光はミラー4によって反射され光ファイバ32Bに入射される。光ファイバ32Dから出射された光は光ファイバ32Cへ反射入射される。可動ロッド7、可動櫛歯電極5と板ばねヒンジ6A〜6Dを介して電気的につながれている駆動体形成部10、第2固定櫛歯電極9をそれぞれアースした状態で第1固定櫛歯電極8に電圧を印加すれば、第1固定櫛歯電極8と可動櫛歯電極5との間に静電吸引力が働き、その力が第1安定状態の保持力よりも大きい場合、板ばねヒンジ6A〜6Dは第2安定状態へと反転し、その電圧の印加を絶ってもその状態で自己保持される。この時、図5に示すようにミラー4は中心部1cから退避した状態となり、光ファイバ32A,32Dからの各出射光は光ファイバ32C,32Bにそれぞれ入射される。駆動体形成部10、第1固定櫛歯電極8をアースした状態で第2固定櫛歯電極9に電圧を印加すれば、第2固定櫛歯電極9と可動櫛歯電極5との間に静電吸引力が作用し、その力が第2安定状態よりも大きい場合には再び第1安定状態へと戻る。なお、第1又は第2固定櫛歯電極8又は9と可動電極5との間にそれぞれ電圧を印加するには、例えば第1、第2固定櫛歯電極8,9にそれぞれボンディングワイヤを接続しておき、これらボンディングワイヤと駆動体形成部10との間に電圧を印加すればよい。
この光デバイスにおいて、ミラー4以外の可動部はミラー駆動方向と平行な中心線(可動ロッド7の中心線)に関して線対称な構造を有し、尚且つ、4本の板ばねヒンジ6A,6B,6C,6Dによる可動ロッド7の支持点A,B,C,D(すなわち、ヒンジ反力作用点)は可動櫛歯電極5と可動ロッド7との連結部(すなわち、駆動力作用点S)に関して対象な位置に配置されている。更に、前記駆動力作用点Sは可動部の重心にほぼ一致するように設計されている。このような構造をとることにより、例え、アクチュエータの駆動力が前記可動部を駆動すべき所望の方向とは異なるベクトル成分を含有している場合においても、前記駆動力の不要ベクトル成分に対し前記4本の板ばねヒンジ6A,6B,6C,6Dから均等に反力が作用するため、前記可動部の所望の駆動方向以外への動きを効果的に抑制することができる。
また、衝撃力等の外乱が作用した場合においても、1)可動部の重心に関し対称な位置に4本の板ばねヒンジ6A,6B,6C,6Dが設けられていること、2)重い構造体である可動櫛歯電極5を4本の板ばねヒンジ6A,6B,6C,6Dが均等に支持していること、以上2点の構造的特徴により可動部の不必要な動きを効果的に抑制することができる。
また板ばねヒンジ6A〜6Dの両側面がわずかに傾斜したテーパ面とされ、幅が内側程
、狭くなる形状とされているため、同等なばね定数を得るためのヒンジ6A〜6Dの表面側の幅を、断面が長方形とする場合よりも広くすることができ、それだけフォトリソグラフィが容易になり、作製誤差にも強くなる。
ばねヒンジ6の断面形状を図6に示すようにその側面テーパの傾斜θ1を一定値(例えば0.5°)として、表面6s側の幅W1を各種の値とした台形ないし三角状断面ばねヒンジ6と、台形状断面ばねに対してはその幅及び高さをそれぞれ同一とした場合の、また三角形状ばねに対してはその幅を同一とした場合の、長方形断面のばねヒンジについて、ばね定数とヒンジ幅W1との関係を図7に、ヒンジ幅誤差とばね定数との関係を図8にそれぞれ示す。図7から同一ばね定数の場合、台形、三角形状断面は長方形断面より0.6μm以上幅W1を広くすることができることがわかる。また図8からヒンジ幅W1の誤差が大きくなるに従って、ばね定数が変化する割合が長方形断面より、台形、三角形断面の方が小さく、それだけ、同一ばね誤差に対し、大きい設計誤差が許されることが理解される。
以上述べたように板ばね6A〜6Dの断面は細長い逆台形あるいは逆2等辺三角形とし、その側面の傾斜角度θ1を0.5°程度とするとよい。しかし板ばね6A〜6Dの側面傾斜の形成はミラー面の作製と同時にドライエッチングにより行われる。ミラー面4Mの傾斜による光損失は光ビーム径に依存する。光ファイバ32A〜32Dの各先端コリメーションファイバ部により、光ビームは絞られ、ミラー面4Mで最小径(ビームウエスト径)になる。シングルモード光ファイバよりの出射光ビームのウエスト径は2.0〜30.0μm程度である。光スイッチにおける光損失は各種要因に基づく、従ってミラー面4Mの傾斜に起因する損失の現実的な許容損失は0.1〜0.3dB程度である。
光波長1.55μm、水平方向入射角45°の場合のミラー面の傾斜による光損失を計算すると、最小ビームウエスト径2.0μmで最大許容損失0.3dBを与える傾斜角度θ1は5.25°であり、一方最大ビームウエスト径30.0μmで最小の許容損失0.1dBを与える傾斜角度θ1は0.20°である。これらより、板ばね6A〜6Dの側面の現実的な傾斜角度θ1はほぼ0.2°〜5.0°の範囲であり、好ましくはほぼ0.5°である。
次に図1〜3に示した光デバイスを作製する方法としては以下のようにすることが考えられる。図9はその各工程における図1中2A−2A線断面を示す。
図9Aに示すように中間絶縁層41を介して2枚のシリコン単結晶層42,43が接合された基板、いわゆるSOI基板31を用意する。例えばシリコン単結晶層42として厚さ350μmの単結晶シリコン基板を用い、そのシリコン基板42上に厚さ3μmのシリコン酸化膜41が中間絶縁層として形成され、更にその上にシリコン単結晶層43として単結晶のシリコンデバイス層43が形成されて基板31とされる。
その基板31上、つまりシリコンデバイス層43上にマスク材層44を形成する。マスク材層44としては例えばシリコン酸化膜が用いられる。
ミラー4、ヒンジ6A〜6B、可動ロッド7、可動櫛歯電極5、第1、第2固定櫛歯電極8,9上と、ファイバ溝1、ロッド溝33及び板ばねヒンジ6A〜6Bの屈曲動作に影響を与えない空間部分(ヒンジ用凹部14)を除く基板31上、つまりミラー面と、ミラー面以外の基板板面に垂直な側壁面とを規定するパターン、この例では図1に示す形状パターンに、例えばフォトリソグラフィ技術を用いてマスク材層44をパターニングして図9Bに示すようにマスク45を作成する。
次に例えばICP(Inductively Coupled Plasma)によるドライエッチングにより、マスク45をマスクとしてシリコンデバイス層43を、図9Cに示すように中間絶縁層41が露出するまで、基板31の板面に対し、ほぼ垂直にエッチングする。これによりファイバ溝1、ロッド溝33、ヒンジ用凹部14、各櫛歯電極の櫛歯などが形成される。このガス反応性ドライエッチングによる深彫り加工は特許文献2に示す対応するドライエッチング工程と同様に行う、その手法において基板板面31uに対し可及的に垂直になるようにする場合に対し、エッチング工程の作用を相対的に強く、ポリマー析出工程の作用を相対的に弱くする。具体的にはポリマー析出時間をわずか短縮したり、エッチング工程時間をわずか増大し、マスク下へのサイドエッチングの作用が適宜行われ、板ばねヒンジ6A〜6Dの両側面を所望のテーパ面とする。このようにサイドエッチング作用をわずか利用してヒンジの両側面をテーパ面とすることは、他のエッチング条件、例えば電力、ガス流量、温度、ガス圧などの1つないし複数を調整してもよい。これら条件の設定は目的とするテーパ面の傾斜角度θ1に応じて、実験的に容易に決定することができる。
このエッチングにより形成された側壁を含むシリコンデバイス層43の表面を洗浄した後、中間絶縁層41に対して選択的なエッチング液、例えば弗素酸(HF)の50%溶液(又は弗化水素酸と弗化アンモニウムの混合液)に浸して中間絶縁層41に対しエッチン
グを行う。このエッチング時間は、ミラー4、可動櫛歯電極5、ヒンジ6A〜6D、可動ロッド7などの可動部と対応する部分の中間絶縁層41は完全に除去されるが、第1、第2固定櫛歯電極8,9の櫛歯以外の部分などの基体31に固定されているべき部分の中間絶縁層41は周縁のわずかな部分が除去されるのみとする。このエッチング処理により、前記可動部は板ばねヒンジ6A〜6Dにより、移動自在に基板31に支持される。またこの例では中間絶縁層41とマスク材層44は同一材とし、マスク45も同時に除去している。
ミラー4の両側面に高反射率の金属、例えばAu/Pt/Ti多層膜をスパッタによりコーティングして、ミラー本体を形成する。
この発明は微小光スイッチのみならず、光スイッチのミラーを光遮蔽板に置換して構成される微小光減衰器、光スイッチのミラーを質量部に置換し、静電アクチュエータのかわりに例えば静電容量型変位センサを設けた微小加速度計など、いずれもばね性のヒンジの柔軟性が要求され、高精度のばね定数仕様をもつセンサやアクチュエータにこの発明を適用することにより、いずれにおいてもフォトリソグラフィ工程による作製が容易になる効果が得られる。従って2つの異なる安定な屈曲状態をもつヒンジに限られるものでなく、また垂直なミラー面をもつ微小可動デバイス以外においてはばね性ヒンジの両側テーパ面の傾斜角θ1は0.5°以上でもよく、例えば10°程度まで大にすることができ、θ1が大きい程柔軟性があり、しかもヒンジの表面側の幅(厚み)が大きくなり、フォトリソグラフィ工程による作製が容易になる。
この発明の実施形態を示す平面図。 図1の2A−2A線断面、2B−2B線断面、2C−2C線断面を示す図。 図1に示した光デバイスの十字状ファイバ溝の中心部付近の構造を説明するための拡大平面図。 図1に示した光デバイスに用いた板ばねヒンジの拡大断面図。 図1に示した光デバイスにおいてミラーがファイバ溝中心部1cから抜けた状態を示す平面図。 板ばねヒンジの各種幅の拡大断面図。 板ばねヒンジのヒンジ幅と、ばね定数の関係を示す特性曲線図。 板ばねヒンジのヒンジ幅誤差とばね定数の関係を示す特性曲線図。 図1に示した光スイッチの作製方法を説明するための各工程における図1の2A−2A線断面図。 従来の微小光スイッチを示す平面図。

Claims (3)

  1. 基板上に形成され、その基板板面と平行に変位する可動部と、上記基板上に形成されて固定配置された固定部と、ばね性を有し、上記基板板面と平行に延伸されて両端が上記可動部と上記固定部とに連結され、上記可動部を変位自在に支持するヒンジとを備える微小可動デバイスであって、
    上記ヒンジの上記延伸方向と直交する断面の幅が上記基板の上面に近づく程、小とされていることを特徴とする微小可動デバイス。
  2. 請求項1記載の微小可動デバイスにおいて、
    上記断面の形状が台形である。
  3. 請求項1記載の微小可動デバイスにおいて、
    上記断面の形状が三角形である。
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