JP2005132617A - 画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラに記録媒体分離部材を圧接して記録媒体のローラへの巻き付を防止するようにした装置において、記録媒体のジャム時における分離部材のはずれを、部品点数の増加や組み込み工数のアップを招くことなく防止できるようにした記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置を提供することが課題である。
【解決手段】コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端を開放して細幅部とし、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱できるようにした軸受けとからなり、前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネの一端を予備置き部に置いて前記回動軸を軸受けへ挿入し、その後前記コイルバネの一端をバネかけ部に移動するようにして前記分離部材を組み付けるようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端を開放して細幅部とし、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱できるようにした軸受けとからなり、前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネの一端を予備置き部に置いて前記回動軸を軸受けへ挿入し、その後前記コイルバネの一端をバネかけ部に移動するようにして前記分離部材を組み付けるようにした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置に関し、特に、画像形成装置における記録媒体を搬送する搬送ローラや定着装置の定着ローラの表面に記録媒体が巻き付くのを防止するため、弾性部材によってローラ外周に圧接するようにした分離部材を用いた装置において、ジャムの発生で記録媒体によって分離部材が軸受けから外れてしまうのを防止するようにした、画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置に関するものである。
電子写真方式で画像を形成する画像形成装置においては、記録媒体を搬送する搬送ローラや、記録媒体上に転写されたトナー像を熱定着するためヒートローラなどが用いられており、さらに、これらローラ外周に記録媒体が巻き付くのを防止するため、爪を弾性部材によってローラ外周に圧接するようにした分離部材が用いられている。しかしながらこの分離部材は、弾性部材でローラ外周に圧接されているため、ローラの脱着に際して邪魔になり、脱着の際に分離部材を破損するという事故が生じることがあった。
そのため特許文献1には、図5に構成概略の斜視図を示し、図6(A)、(B)に記録媒体分離部材20の取り付け状況を、図6(C)に記録媒体分離部材20の軸受け36への取付方法を示したように、記録媒体分離部材20を回動軸30と一体とし、その回動軸30にコイルバネ32のコイル部を通すと共に端部に小判状部、または楕円状部31を形成し、コイルバネの一端33をバネ端部の置き部50に、他端34を記録媒体分離部材20にかけ、図6(C)に示したように記録媒体分離部材20を回動させて、小判状部、または楕円状部31が軸受け36、37におけるスリット状の細幅部38を通って軸受け部39に収まるようにした、記録媒体分離部材20を有する定着装置が示されている。
このようにして記録媒体分離部材20を組み込むことにより、回動軸30における小判状部、または楕円状部31は軸受け36、37における軸受け部39で回動可能となると共に、図6(B)に示したように、記録媒体分離部材20はコイルバネ32で図上左方向への回動力を受け、図6(A)に示したように、先端が定着ローラ18の外周に圧接される。また、ローラ18の組み立て時は、回動軸30における小判状部、または楕円状部31を軸受け36、37における細幅部38で保持し、記録媒体分離部材20の爪部分がローラ18から離れるようにして、組み立ての邪魔にならないようにすることができる。
しかしながらこの特許文献1に記載された記録媒体分離部材20は、記録媒体のジャムが発生してユーザ−が記録媒体を無理に引き抜いた場合、記録媒体分離部材20が図6(C)のように着脱可能位置まで回動し、そのまま外れてしまうという事故が発生していた。そのため従来では、図5に51で示したようなビスまたは別部材などで構成した外れ防止部材を、ローラ18と記録媒体分離部材20の組み込みが終わった後で記録媒体分離部材20の回動軌道上に設け、記録媒体分離部材20が着脱可能位置まで回動しないようにしていた。
しかしながら、このような記録媒体分離部材20の外れ防止部材51を設けるということは、部品の追加と組み込み工数のアップを招き、画像形成装置そのものの価格を上昇させてしまう。
そのため、本発明においてはかかる従来技術の問題点に鑑み、部品点数の増加や組み込み工数のアップを招くことなく、記録媒体のジャム時における記録媒体分離部材20のはずれを防止できる画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置を提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明においては、
コイルバネによってローラ外周に圧接されてローラに巻き付く記録媒体を分離する分離部材と、前記コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端を開放して細幅部とし、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱できるようにした軸受けとからなる画像形成装置における記録媒体分離部材の組み付け方法において、
前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネの一端を予備置き部に置いて前記回動軸を軸受けへ挿入し、その後前記コイルバネの一端をバネかけ部に移動するようにして前記分離部材を組み付けることを特徴とする画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法を提供する。
コイルバネによってローラ外周に圧接されてローラに巻き付く記録媒体を分離する分離部材と、前記コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端を開放して細幅部とし、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱できるようにした軸受けとからなる画像形成装置における記録媒体分離部材の組み付け方法において、
前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネの一端を予備置き部に置いて前記回動軸を軸受けへ挿入し、その後前記コイルバネの一端をバネかけ部に移動するようにして前記分離部材を組み付けることを特徴とする画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法を提供する。
そして前記コイルバネの一端を前記予備置き部から前記バネかけ部に移動したとき、前記コイルバネの内径が前記回動軸の径より小径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定してある。
そして前記記録媒体分離部材組み付け方法を用いる装置は、
コイルバネによってローラ外周に圧接されてローラに巻き付く記録媒体を分離する分離部材と、前記コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端が開放されて細幅部が設けられ、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱可能に構成された軸受けとからなる画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置において、
前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネは、一端を前記予備置き部から前記バネかけ部に移動したとき、前記回動軸の回動によって回動軸が軸受けの前記挿脱位置に達する前に、内径が前記回動軸の径と略同径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定したことを特徴とする。
コイルバネによってローラ外周に圧接されてローラに巻き付く記録媒体を分離する分離部材と、前記コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端が開放されて細幅部が設けられ、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱可能に構成された軸受けとからなる画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置において、
前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネは、一端を前記予備置き部から前記バネかけ部に移動したとき、前記回動軸の回動によって回動軸が軸受けの前記挿脱位置に達する前に、内径が前記回動軸の径と略同径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定したことを特徴とする。
さらに前記回動軸は、その断面が略小判状または略楕円状、若しくはDカットとした部分を有し、該回動軸の小判状または楕円状、若しくはDカットとした部分における細幅部を前記軸受けにおける細幅部に通して軸受けに挿入できるようにしてある。
このようにコイルバネの一端をかける予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネの一端を予備置き部に置いて前記回動軸を軸受けへ挿入し、その後前記コイルバネの一端をバネかけ部に移動して前記分離部材を組み付けることにより、コイルバネは一端をバネかけ部にかけることで縮径されて分離部材が外れにくくなり、かつ、何ら新規部品を追加することがないから、簡単な構成で安価に、記録媒体のジャム時における分離部材のはずれを防止できる記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置を提供することができる。
そして前記コイルバネの一端を前記予備置き部から前記バネかけ部に移動したとき、前記コイルバネの内径が前記回動軸の径より小径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定したことにより、分離部材は軸受けの挿脱位置まで回動することがなく、分離部材のはずれを簡単な構成で防止することができる。
また前記回動軸は、その断面が略小判状または略楕円状、若しくはDカットとした部分を有し、該回動軸の小判状または楕円状、若しくはDカットとした部分における細幅部を前記軸受けにおける細幅部に通して軸受けに挿入することにより、回動軸を容易に軸受け部に挿入することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明になる画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置を定着装置に応用した場合の分離部材部分の拡大斜視図、図2は記録媒体分離部材近傍の一部断面図、図3(A)、(B)は記録媒体分離部材の取り付け状況、(C)は記録媒体分離部材の組み付け方法の説明図、(D)、(E)は記録媒体分離部材組み付け後の回動範囲を説明するための図、図4は本発明になる画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置を有したカラー画像形成装置の一例断面図である。
図中1は感光体ドラム、2は光走査ユニット、3は帯電器、4〜7は例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの現像剤容器を含んだ現像装置、8は中間転写ドラム、9は感光体ドラム1のクリーニング手段、10は中間転写ドラム8のクリーニング手段、11は中間転写ドラム8に転写されたトナー像を記録媒体12に2次転写するための2次転写手段、13は2次転写手段11によって画像が転写された記録媒体12を定着装置14に搬送する無端ベルを用いた搬送装置、14は定着装置、15は定着装置14の下部組立体、16は定着装置14の上部組立体、17は強化PET合成樹脂などで形成された定着装置14の基体、18は加熱ヒータを内蔵した定着ローラ、19は加圧ローラ、20は定着ローラ18への記録媒体12の巻き付を防止するための記録媒体分離部材、21はサーモスタットである。
30は記録媒体分離部材20と一体に構成した回動軸、31は略小判状又は略楕円形状、若しくはDカットに形成し、一径方向を長辺とし、前記一径方向と直角な方向を短辺とした細幅部を有する回動軸30における端部、32はコイルバネ、33はこのコイルバネ32の端部、34は同じくコイルバネ32の記録媒体分離部材20側の端部、35は定着装置14の基体17に一体に形成され、コイルバネ32の端部33をかけるバネかけ部、36、37は一端が開放された細幅部38と回動軸30の小判状又は楕円形状に形成した部分が回動できるようにされた軸受け部39を有した軸受け、40はバネ端部33の予備置き部である。
なお以下の説明では、画像形成装置として図4に示したカラー画像形成装置を例に、また記録媒体分離部材を設けるローラを定着装置のローラの場合を例に説明するが、本発明はカラー画像形成装置だけでなくモノクロ画像形成装置であってもよく、またローラも定着装置のものだけでなく、記録媒体分離部材を設けるものであれば搬送ローラなどであっても良いことは勿論である。またコイルバネ端部33のバネかけ部35、予備置き部40もコイルバネ端部33をかけたり置ければ図に示した形状のものにこだわらないことは自明である。
最初に図4を用い、本発明を定着装置に適用した画像形成装置について簡単に説明する。いま画像形成指示が来ると画像が例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに分解され、それぞれの色の画像毎に、帯電器3による感光体ドラム1の均一な帯電、それぞれの色の画像信号による光走査ユニット2の駆動とそれによる感光体ドラム1の露光、それぞれの色に対応した現像装置4〜7のいずれかによる現像、形成されたトナー像の中間転写ドラム8への重ね転写が行われ、全ての色のトナー像が転写されてフルカラーのトナー像が中間転写ドラム8に形成されると、図示していない給紙カセットから記録媒体12が送り込まれ、2次転写手段11によってこの記録媒体12にトナー像が転写される。そして記録媒体12は、搬送装置13によって定着装置14に送られ、定着ローラ18と加圧ローラ19で加熱・加圧されて定着され、更に搬送装置によって排出される。
このうち定着装置14は、加圧ローラ19を有する下部組立体15、基体17にヒータを内蔵した定着ローラ18、記録媒体分離部材20、定着ローラ18の温度を管理するためのサーモスタット21を配した上部組立体16とで構成され、加圧ローラ19を有する下部組立体15の組立が完成した後、上部組立体16が下部組立体15に取り付けられて定着装置14が完成する。
上部組立体16は、図4とは上下を逆にして図1に記録媒体分離部材20近辺の斜視図を、図2に一部断面図を示したように、基体17に定着ローラ18を取り付け、さらに記録媒体分離部材20が組み付けられる。記録媒体分離部材20は図3(A)、(B)に示したように、端部を小判状31とした回動軸30と一体に構成され、この回動軸30には、一端部34を記録媒体分離部材20に、他の端部33をバネかけ部35にかけたコイルバネ32のコイル部が挿入され、この記録媒体分離部材20の爪部を定着ローラ18に圧接する。またこの記録媒体分離部材20は、PEK、ポリイミド、PPS等の合成樹脂で形成され、定着ローラ18に接する爪部は褶動性をよくするためにフッ素コーティングされている。
そしてこの記録媒体分離部材20と一体に構成された回動軸30を受ける軸受け36、37は、一端を開放した細幅部38と軸受け部39(図3(c)参照)とで構成され、図3(A)、(B)に示したように、記録媒体分離部材20の爪部が定着ローラ18に接しているとき、回動軸30における小判状部31の細幅部が、軸受け36、37の細幅部38に対して通り抜けられない角度となっている。なお、この小判状部31は、略楕円状、若しくはDカットでも良く、長辺と短辺を有する形状であればどのような形状でもよい。
またコイルバネ32は、端部33をバネかけ部35にかけたとき、このバネかけ部35の高さが図3(D)に示したように予備置き部40よりもHだけ高いため縮径され、図3(D)、(E)に示したように、記録媒体分離部材20を角度θだけ回動させたとき、コイルバネ32の内径が回動軸30の径より小径となってそれ以上回動できないようになっている。
そのためこの記録媒体分離部材20を組み込むときは、図3(C)に示したように、コイルバネ32の端部33をバネかけ部35よりHだけ低い予備置き部40に置き、回動軸30に設けた小判状部31の細幅部が軸受け36、37の細幅部38を通過できるよう、回動軸30を所定角度回動させた挿脱位置(この場合は図3(A)に示した位置から90度回動させた位置)で組み込む。すなわち、コイルバネ32の端部33をバネかけ部35よりHだけ低い予備置き部40に置いた場合、回動軸30に設けた小判状部31の細幅部が軸受け36、37の細幅部38を通過できる挿脱位置まで回動させても、記録媒体分離部材20の回動角度はθに達せず、容易に軸受け36、37の細幅部38を通して挿脱できる。そしてその後、コイルバネ32の端部33を予備置き部40からより高いバネかけ部35に移動する。
すなわちコイルバネ32は、記録媒体分離部材20の回動軸30の回動軸径をD、端部33をバネかけ部35にかけたときの内径をD1、記録媒体分離部材20の小判状部31における細幅部が、軸受け36、37の細幅部38を通過できる挿脱可能位置まで回動させたときのコイルバネ32の内径をD2とすると、下記(1)式を満足するようバネかけ部35の高さHを設定するわけである。
D2<D<D1 ………… (1)
また、バネかけ部35によるコイルバネ32のたわみ角θの時のコイルバネ32の内径は、コイルバネ32の巻き数をNとした場合、
Dθ=(N×D1)/(N+θ/360°) ………… (2)
の関係が成り立っている。
D2<D<D1 ………… (1)
また、バネかけ部35によるコイルバネ32のたわみ角θの時のコイルバネ32の内径は、コイルバネ32の巻き数をNとした場合、
Dθ=(N×D1)/(N+θ/360°) ………… (2)
の関係が成り立っている。
このようにすることにより、例えば定着装置14で記録媒体のジャムが発生し、ユーザが無理に記録媒体を引き抜こうとして記録媒体分離部材20が回動しても、一体に構成した回動軸30は、角度θだけ回動したときにコイルバネ32が縮径して回動軸30がそれ以上回動できないから、図3(C)に示した小判状部31の細幅部が軸受け36、37の細幅部38を通過できる挿脱位置まで回動することがなく、従来装置のように外れてしまうということがない。したがって従来装置のように、記録媒体分離部材20が挿脱可能位置まで回動しないように、記録媒体分離部材20の回動軌道上にビスまたは別部材などで構成した外れ防止部材を設けるといったことが不用になり、部品点数の増加や組み込み工数のアップを招くことなく、記録媒体のジャム時における記録媒体分離部材20の外れを防止することができる。
なお、軸受け36、37の細幅部38は、図3に示した実施例では図上上方に設けたが、これは軸受けの形状によっては例えば図上右方などに設けても良く、この場合小判状部31の細幅部の方向をそれに合わせて構成すればよい。
このようにコイルバネ32の一端をかける予備置き部40と、この予備置き部よりコイルバネ32を縮径させるバネかけ部35とを設け、コイルバネ32の一端を予備置き部40に置いて回動軸30を軸受け36、37へ挿入し、その後コイルバネ32の一端をバネかけ部35に移動して記録媒体分離部材20を組み付けることにより、コイルバネ32は一端をバネかけ部35にかけることで縮径されて記録媒体分離部材20が外れにくくなり、かつ、何ら新規部品を追加することがないから、簡単な構成で安価に、記録媒体のジャム時における記録媒体分離部材20のはずれを防止できる記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置を提供することができる。
そしてコイルバネ32は、一端をバネかけ部35に移動したとき、回動軸30の回動によって回動軸30が軸受け36、37の挿脱位置に達する前に、コイルバネ32の内径が30回動軸の径より小径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定したことにより、記録媒体分離部材20は軸受け36、37の挿脱位置まで回動することがなく、記録媒体分離部材20のはずれを簡単な構成で防止することができる。
また回動軸30には、断面が略小判状または略楕円状、若しくはDカットとした部分を設け、この部分における細幅部を軸受け36、37における細幅部38に通して挿入することにより、回動軸30を容易に軸受け部39に挿入することができる。
本発明によれば、ローラに記録媒体分離部材を圧接して記録媒体のローラへの巻き付を防止するようにした装置において、部品点数の増加や組み込み工数のアップを招くことなく、記録媒体のジャム時における分離部材のはずれを防止できる、画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法及び分離部材を用いた装置を提供することができる。
18 定着ローラ
30 軸
31 小判状又は楕円形状に形成した軸の端部
32 コイルバネ
33、34 コイルバネの端部
35 バネかけ部
36、37 軸受け
38 細幅部
39 軸受け部
40 予備置き部
30 軸
31 小判状又は楕円形状に形成した軸の端部
32 コイルバネ
33、34 コイルバネの端部
35 バネかけ部
36、37 軸受け
38 細幅部
39 軸受け部
40 予備置き部
Claims (4)
- コイルバネによってローラ外周に圧接されてローラに巻き付く記録媒体を分離する分離部材と、前記コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端を開放して細幅部とし、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱できるようにした軸受けとからなる画像形成装置における記録媒体分離部材の組み付け方法において、
前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネの一端を予備置き部に置いて前記回動軸を軸受けへ挿入し、その後前記コイルバネの一端をバネかけ部に移動するようにして前記分離部材を組み付けることを特徴とする画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法。 - 前記コイルバネの一端を前記予備置き部から前記バネかけ部に移動したとき、前記コイルバネの内径が前記回動軸の径より小径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定したことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における記録媒体分離部材組み付け方法。
- コイルバネによってローラ外周に圧接されてローラに巻き付く記録媒体を分離する分離部材と、前記コイルバネのコイル部が挿入されて前記分離部材と一体に構成された回動軸と、一端が開放されて細幅部が設けられ、前記回動軸を記録部材分離位置に対して所定角度回動させた位置で挿脱可能に構成された軸受けとからなる画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置において、
前記コイルバネの一端を置く予備置き部と、前記コイルバネの一端をかけたとき、前記予備置き部より前記コイルバネを縮径させるバネかけ部とを設け、前記コイルバネは、一端を前記予備置き部から前記バネかけ部に移動したとき、前記回動軸の回動によって回動軸が軸受けの前記挿脱位置に達する前に、内径が前記回動軸の径と略同径となるように前記予備置き部と前記バネかけ部の高さの差を設定したことを特徴とする画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置。 - 前記回動軸は、その断面が略小判状または略楕円状、若しくはDカットとした部分を有し、該回動軸の小判状または楕円状、若しくはDカットとした部分における細幅部を前記軸受けにおける細幅部に通して軸受けに挿入できるようにしたことを特徴とする請求項4に記載した画像形成装置における記録媒体分離部材を用いた装置。
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US10948855B2 (en) | 2019-01-08 | 2021-03-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus capable of preventing a regulation member from being broken or slipping off when a jammed sheet is removed from a transfer portion |
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2003
- 2003-10-31 JP JP2003373245A patent/JP2005132617A/ja active Pending
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