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JP2005130414A - 車両用のガラスアンテナ - Google Patents

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JP2005130414A JP2003366714A JP2003366714A JP2005130414A JP 2005130414 A JP2005130414 A JP 2005130414A JP 2003366714 A JP2003366714 A JP 2003366714A JP 2003366714 A JP2003366714 A JP 2003366714A JP 2005130414 A JP2005130414 A JP 2005130414A
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Masahiko Sato
誠彦 佐藤
Junichiro Ieiri
潤一郎 家入
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

【課題】車両用の側部窓ガラスに設けるガラスアンテナに関し、特にAM/FM放送波用アンテナと、TV放送波用アンテナを同一側部窓ガラスに併設させる。
【解決手段】車両用側部窓ガラスの片側の縦側辺の略中間部近傍に設けた第1の給電点より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延ばした少なくとも第1の水平線条を有するAM/FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナを金属フランジの上辺および下辺から充分距離を隔てた側部窓ガラスの略中央部領域に配設する共に、縦側辺の近傍の上部側及び下部側位置に第2の給電点、および第3の給電点を設け、該第2の給電点から水平方向に延ばした第2の水平線条を少なくとも有するTV放送波受信用の第2のアンテナを上辺部領域に設け、前記第3の給電点から水平方向に延ばした第3の水平線条を少なくとも有するTV放送波受信用の第3のアンテナを、前記第1のアンテナの下辺部領域に設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等車両用の側部窓ガラスに設けるガラスアンテナに関し、特にAM/FMラジオ放送波の電波を受信するのに好適なガラスアンテナと、TV放送波の電波を受信するのに好適なガラスアンテナとを同一側部窓ガラスに併設できるようにしたガラスアンテナに関するものである。
従来、車両用のガラスアンテナとしては、後部窓ガラスのデフォッガの加熱用導電線条の上部余白部あるいは下部余白部に設けたアンテナ、前部窓ガラスに線条アンテナを設けたアンテナが知られており、それぞれ実用化もされているが、前者の後部窓ガラスにアンテナを設ける場合においては、後部窓ガラスのほぼ大半の領域に防曇用加熱線条等を設けること等により、余白部のスペースが制限されるが、特に雨天等の視界の確保のために防曇エリアを大きく取らざるを得ないため、どうしてもアンテナの配設可能な面積が小さくなって、該余白部にアンテナを配設した場合必ずしも充分な受信利得が得られないということがあった。
また、後者の前部窓ガラスにアンテナを設ける場合には、比較的高い受信利得が得られるが、運転者の視界を妨げないように、後部窓ガラス以上に配設場所の制約があった。
さらに、RV(Recreational vehicle)車やワゴン系の車両等にガラスアンテナを設ける場合には、後部窓がドアとして開閉できるものが多く、後部窓ガラスに設けたアンテナより配線した同軸ケーブル等が開閉によって屈折を繰り返すので断線や接触不良等の故障の原因となり易い。
また、開閉しないタイプであっても、後部窓ガラスにアンテナを配設できる面積が小さい上に、取り付け角度が直角に近いので、防曇用加熱線条の上部余白部あるいは下部余白部のアンテナの占有面積が小さく、この場所にアンテナ線条を設けても十分な受信利得が得られず、受信周波数の低いAMラジオ放送波、FMラジオ放送波を受信するアンテナ線条の場合には顕著に影響が顕れてくる。
そこで、このような制約がほとんどなく、しかも比較的面積の大きな側部窓ガラスが装着されたRV車などの普及により、側部窓ガラスに設けたラジオ放送受信用のアンテナが注目され、要望されるようになってきている。
さらに、近年車載テレビの普及に伴って、TV放送波受信用のアンテナも、車両の後部窓ガラスや、側部窓ガラスの僅かな余白部を見つけて設けざるを得ないが、特にTV放送波の場合にはAM/FM等に比べてより高い受信利得や、指向特性が追求されるので、ダイバーシティによる受信が一般的になってきている。
このため、TV放送波受信用のアンテナとAM/FMラジオ受信用のアンテナ等多種多様のアンテナが車両用の窓ガラスに設けられ、アンテナ用のスペースが過密化した状態である。
側部窓ガラスに設けたガラスアンテナとしては、例えば、本出願人による特開2003−133830号公報に示されるものは、車両用側部窓に設けるAM/FMラジオ放送用電波の受信に好適なガラスアンテナにおいて、該窓ガラスの縦辺近傍に給電点を設け、該縦辺の中間部近傍よりフランジの開口辺に沿った線条の途中を前記給電点に直接あるいは引出線を介して接続し、さらにフランジの略水平な開口辺と容量結合するような水平線条を少なくとも設けた第1のエレメントと、水平線条とその先端より少なくとも1本以上の折返し線条からなる略コ字状の第2のエレメントの水平線条の先端を前記第1のエレメントの縦線条部分の先端またはその途中より分岐させて対向する縦辺まで延ばし、複数本の水平線条からなる第3のエレメントの水平線条を第1のエレメントの縦線条部分より分岐させ、対向する縦辺に向けて他の線条と交差しないように設けて、ガラス面の上半分または下半分の領域にアンテナを配設したことを特徴とするAM/FM受信用の車両用のガラスアンテナであり、図1に示された具体的な実施例においては、車両用側部窓ガラスの上半部の領域にAM/FMラジオ受信用アンテナを配設し、下半部の領域に2つのTV用のアンテナを配設した例が開示されている(特許文献1)。
また、同じく本出願人による特開2003−163523号公報には、車両用側部窓に設けるAM/FMラジオ放送用電波の受信に好適なガラスアンテナにおいて、該窓ガラスの縦辺近傍に給電点を設け、該縦辺の中間部近傍よりフランジの開口辺に沿った線条の途中を前記給電点に直接あるいは引出線を介して接続し、さらにフランジの略水平な開口辺と容量結合するような水平線条を少なくとも設けた第1のエレメントと、水平線条とその先端より少なくとも1本以上の折返し線条からなる略コ字状の第2のエレメントの水平線条の先端を前記第1のエレメントの縦線条部分の先端またはその途中より分岐させて対向する縦辺まで延ばし、複数本の水平線条からなる第3のエレメントの水平線条を第1のエレメントの縦線条部分より分岐させ、対向する縦辺に向けて他の線条と交差しないように設けて、ガラス面の上半分または下半分の領域にアンテナを配設したことを特徴とする車両用のガラスアンテナが記載され、具体的には、車両用側部窓ガラスの全域面でなく、上部又は下部面等の一部分にAM/FM用のアンテナ線条を配設して、テレビジョン等のアンテナを設けるスペースを確保したガラスアンテナが開示されている(特許文献2)。
特開2003−133830号公報 特開2003−163523号公報
このように、側部窓ガラスには、AM/FMラジオの受信用のアンテナを設けると共に、その余白部に複数のテレビジョン放送波用のアンテナを設けて、一方を後部窓ガラスに設け、他方を側部窓ガラスに設けたり、あるいは、左右両側の側部窓ガラスに設けたアンテナ同士によってダイバーシティ受信させたりするのが一般的に良く行われる手段である。
従来、AM/FM用のガラスアンテナを側部窓ガラスに配設する場合は、側部窓ガラスのほぼ全面に亘って配設されるケースが多く、TV放送用のアンテナを設けるスペースが確保できないといった問題点が多かった。このため、側部窓ガラスのAM/FM放送波受信用アンテナの僅かな余白部に、TV放送受信用アンテナとを設けようとすると、TV用のアンテナ同士が互いに干渉を起こすため、チューニングするのが困難であると共に、利得の向上が困難であった。
これらを解決するために、前記特開2003−133830号公報、特開2003−163523号公報に記載したように、いずれのガラスアンテナも車両の側部窓ガラスの上半部又は下半部の領域にAM/FMラジオ放送波用のガラスアンテナを設け、さらに残りの余白部にTV用のアンテナスペースを確保できるように工夫したものである。
しかしながら、これらのアンテナは、AM/FMラジオ放送波の受信については、充分満足できる受信利得が得られ、TV放送波受信用のアンテナも設けるスペースは確保できるようになったが、この側部窓ガラスの上半分、又は下半分の同一領域にTV放送波用の複数のアンテナを接近させて設けざるを得ない。
このため、この場合に、お互いのTV用のアンテナが干渉して影響しあい、ダイバーシティ効果が乏しくなり、各TV用のアンテナに異なった受信周波数帯域を割り付ける、例えばVHF−HIGH帯域、とVHF-LOW帯域の異なった受信周波数帯域を役割り付ける等の工夫が必要であり、同一周波数帯のアンテナを同一側部窓ガラスに近接して設けることはできないという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、車両用の側部窓ガラスにAM/FM放送波受信用のアンテナを設けると共に、その余白部に同一周波数帯のTV放送波帯のアンテナを互いに干渉せずに配設可能とすることを目的とする。
すなわち、本発明は、車両用側部窓ガラスの片側の縦側辺の略中間部近傍に第1の給電点を設け、該第1の給電点より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延ばした少なくとも第1の水平線条を有するAM/FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナを窓ガラスの横中心線の近傍領域に配設するとともに、縦側辺の近傍の上部側及び下部側位置に第2の給電点、および第3の給電点を設け、該第2の給電点から水平方向に延ばした第2の水平線条を少なくとも有するTV放送波受信用の第2のアンテナを上辺部領域に設け、前記第3の給電点から水平方向に延ばした第3の水平線条を少なくとも有するTV放送波受信用の第3のアンテナを、前記第1のアンテナの下辺部領域に設けるようにしたことを特徴とする車両用のガラスアンテナである。
あるいはまた、本発明は、AM/FMラジオ放送波受信用の前記第1のアンテナが、前記第1の給電点より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延設した第1の水平線条を少なくとも有する第1のエレメントと、前記第1の給電点またはその近傍の第1の水平線条上より垂直方向に分岐した垂直線条と、その先端より第1の水平線条に平行に延ばした水平線条とからなる第2のエレメントとからなる
ことを特徴とする上述の車両用のガラスアンテナである。
あるいはまた、本発明は、前記第1のアンテナの第1のエレメントの長さを76〜90MHzの国内FM放送波帯域の中間周波数の波長をλとしたとき、α(2N−1)λ/4(N=1以上の整数、α=ガラスによる波長短縮率)としたことを特徴とする上述の車両用のガラスアンテナである。
あるいは、さらに本発明は、前記第2のアンテナ、第3のアンテナの各線条の長さを90〜108MHz帯のTV放送波VHF−LOW、および170〜222MHz帯のTV放送波VHF−HIGH帯域の中間周波数の波長をλとしたとき、α(2N−1)λ/4(N=1以上の整数、α=ガラスによる波長短縮率)としたことを特徴とする上述のいずれかに記載の車両用のガラスアンテナである。
本発明のガラスアンテナによれば、AM/FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナ10を、側部窓の金属フランジの上辺、および下辺から離し、側部窓ガラスの縦方向の中間部位置に横長に設けたことにより、アンテナで囲まれる面積が小面積であってもAM/FMラジオの受信感度を向上させることができるだけでなく、AM/FM用に設けた第1のアンテナの上部側領域と下部側領域に確保した上下の余白部にそれぞれ設けたTV放送波受信用のアンテナが、異なる周波数帯のアンテナはもちろんのこと同一周波数帯のアンテナであっても、お互いが干渉することなく同一ガラス板面内に配設可能となり、受信特性を向上させることができるようになった。
本発明のガラスアンテナは、図1に示すように、車両用側部の後部席側の窓ガラスの一方側の縦側辺の略中間部近傍に設けた第1の給電点11よりAM/FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナ10を配設し、縦側辺の近傍の上部側及び下部側位置に設けた第2の給電点21、および第3の給電点31から前記第1のアンテナ10の上辺部領域と下辺部領域にTV放送波受信用の第2のアンテナ20、および第3のアンテナ30を設けたものである。
前記第1のアンテナ10は、窓枠の金属フランジの上辺および下辺から充分距離を隔てた側部窓ガラスの略中央部領域となるように配設されたものであり、前記第1の給電点11より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延設した水平線条を少なくとも有する第1のエレメント12と、前記第1の給電点11またはその近傍の第1の水平線条上より上方または下方のいずれか少なくとも一方側の垂直方向に分岐して僅かに延ばした垂直線条13c、13dと、その先端より第1の水平線条と平行かつ略同一長さに延ばした水平線条13a、13bとからなる第2のエレメント13とを少なくとも有したものである。
前記第1のアンテナ10の第1のエレメント12の線条の長さについては、76〜90MHzの国内FM放送波帯域の中間周波数である82MHzの波長をλとしたとき、α(2N−1)λ/4(N=1以上の整数、α=ガラスによる波長短縮率)とすると前記国内FM放送波帯域全域にわたって良好に受信できるので好ましい。
さらに、第1のアンテナ10は、図1、図3、図5に示すように、前記2つの水平線条13a、13b、及び第1のエレメント12の水平線条を前記第1の給電点11とは反対側の先端側を垂直線条で連結するようにしても良い。
また、図2に示すように、前記2つの水平線条13a、13b、及び第1のエレメント12の水平線条が前記第1の給電点11とは反対側の先端側で連結されず、開放状態であっても良い。
さらに、図4、図6に示すように、前記2つの水平線条13a、13b、及び第1のエレメント12の水平線条のいずれか2本を前記第1の給電点11とは反対側の先端側において連結し、一部連結なしの開放状態であっても良い。
さらにまた、前記第1のエレメント12は、図示しないが前記第1の給電点11とは反対側の先端側において前記2つの水平線条13a、13bを連結する垂直線条と交差し、該垂直線条を突き抜けて第1の給電点とは反対側の縦側辺に向けて水平線条を延ばしても良い。
また、AMラジオ放送波の受信に好適な第2のエレメントは、第1のエレメントに平行かつ略同一長さとし、第1のエレメントを挟むように設けたが、第1のエレメントを囲むように閉ループ形状としてもよい。
これら、第2のエレメントは種々の形状が考えられるが、FMラジオ放送波帯受信用の第1のエレメントに影響を及ぼさないようにすることが重要である。
通常AMラジオ放送波を受信する場合、アンテナは該アンテナの線条で囲まれた領域の面積が大きいほど受信利得が高くなるので、本発明においても、第2のエレメントの2つの水平線条13a、13bの間隔をある程度広げ、アンテナの線条で囲まれた領域の面積を大きくするのが好ましい。
しかしながら、図1に示すような側部窓ガラスの縦方向のほぼ中央部に第2のエレメントを水平方向に横長形状で設け、側部窓の金属窓フランジの上辺、および下辺から離して金属ボディの影響を受けないようにしたので、第2のエレメントで囲まれる領域を比較的小面積としても良好な受信感度を得ることができる。
このように第1のアンテナ10を、側部窓の金属フランジの上辺、および下辺から離し、側部窓ガラスの縦方向の中央部に設けたことにより、AM/FMラジオの受信感度を向上させることができるだけでなく、第1のアンテナと上辺及び下辺間に2つの大きな余白部を確保することができ、該余白部のそれぞれにTV放送波受信用のアンテナを設けることが可能である。
前記第1のアンテナの第2のエレメントにおいて、必要に応じて分岐線条や折り返し線条を設けてインピーダンス調整をすれば、受信利得を向上させることができる。
また、第2のアンテナ20は、前記第2の給電点から水平方向に延ばした第2の水平線条を少なくとも有し、前記第1のアンテナの上辺部領域に設けるようにしたものである。
第2のアンテナ20についても、図1、図2に示すような第2の給電点から第2の水平線条22を延ばしただけでなく、各種変形パターンが考えられる。
すなわち、図3に示すように、第2の水平線条22の先端より垂直方向に僅かに曲げた後、その先端より左右の水平方向に水平線条を設けるようにしても良い。
また、図4に示したように、第2の給電点21より水平方向に水平線条を延ばし、さらに該水平線条上かつ第2の給電点21近傍位置より上下両方向に分岐した垂直線条を延ばし、該垂直線条の先端より前記水平線条に平行かつほぼ同長さの水平線条を水平方向に延ばすようにしても良い。
さらに、図5に示すように、第2の水平線条22の途中部分より垂直方向に僅かに分岐した線条を設けた後、その線条の先端より左右の水平方向に水平線条を設けるようにしても良い。
さらにまた、図6に示すように、第2の水平線条22の途中部分より垂直方向に僅かに分岐した垂直線条を設けた後、その線条の先端より片側の水平方向に水平線条を設けるようにしても良い。
あるいはまた、図示していないが、第2の水平線条22の先端より垂直方向に僅かに曲げた後、その線条の先端より第2の給電点側に水平方向に水平線条を設けるようにしても良い。
さらにまた、第3のアンテナ30は、前記第3の給電点31から水平方向に延ばした第3の水平線条を少なくとも有し、前記第1のアンテナの下辺部領域に設けるようにしたものである。
第3のアンテナ30についても、図1、図2に示すような第3の給電点から第3の水平線条32を延ばしただけでなく、第2のアンテナ20と同様な各種変形パターンが考えられる。
前記第2のアンテナ20、第3のアンテナ30の各線条の長さを90〜108MHz帯のTV放送波VHF−LOW帯域の中間周波数である98MHzの波長をλとしたとき、α(2N−1)λ/4(N=1以上の整数、α=ガラスによる波長短縮率)とすると、前記TV放送波VHF−HIGH/LOW帯域全域にわたって良好に受信できるので好ましい。
また、前記第2のアンテナ20、第3のアンテナ30は、金属フランジ2の上辺、および下辺にある程度沿って設けるものではあるが、金属フランジ2に余り接近させないようにするのが望ましい。
さらに、前記第2のアンテナ20、第3のアンテナ30は、インピーダンス調整用として各水平線条の先端部を折り返した折り返し線条を設けるようにしても良く、また縦側辺に沿って垂直方向に延ばした垂直線条を設けるようにしても良い。
さらにまた、前記第2の給電点21、第3の給電点31の位置を縦側辺の中央近くに設け、該第2の給電点21、第3の給電点31より縦側辺に沿って上部側コーナー、あるいは下部側コーナーに延ばし、その先端より水平方向に水平線条を延ばすようにしても良い。
第1のアンテナの第1の給電点の位置と、第2のアンテナ、第3のアンテナの第2の給電点、第3の給電点の位置は、同一縦側辺側にあっても良いが、それぞれが異なる別々の縦側辺側にあっても良い。
続いて本発明の作用について説明する。
一般的に、AMラジオ放送波帯の受信に於いては、アンテナの各エレメントで囲まれる領域の面積が大きい程受信感度が向上し、また、AMラジオ放送波帯を受信するアンテナのエレメントで囲まれた領域内のエレメントの本数が受信感度に大きく影響し、エレメント数の多い方が受信感度が良好といわれ、さらに、金属ボディと離す方が受信感度を向上させることができる。
一方、FMラジオ放送波帯の受信に於いては、エレメントの長さや形状が大きく影響することは一般的に良く知られている。
このため、FM/AMラジオ放送波帯の受信アンテナを兼用させる場合には、FMラジオ放送波帯とAMラジオ放送波帯の受信感度のバランスを考慮して、アンテナエレメントを配設する必要がある。
さらに、第1のアンテナ10の第1のエレメント12を側部窓ガラスの中央部付近で上下を略2分する位置に略水平方向に設け、該第1のエレメント12のエレメント長を調整することにより、前記FMラジオ放送波帯の電波の受信感度をより一層向上させることが出来る。
また、AMラジオ放送波帯の受信においては、第1のアンテナ10を金属フランジ2の内側上辺および内側下辺からの距離を広げて離すことによって金属ボディの影響を受けずにすむのでノイズも少なくなって、第2のエレメント13によって囲まれた面積が通常の金属ボディの影響を受けるAMラジオ放送波受信用のアンテナパターンほど大きな面積でなくても、高性能の受信感度を維持することができる。
また、前記FMラジオ放送波帯の電波の受信感度を向上させる第1のエレメントをAMラジオ放送波帯の受信にも利用できるが、さらに第1のエレメント12や、第2のエレメント13に折返線条や分岐した水平線条等を加えることによって、AMラジオ放送波帯の受信感度をより向上させることが可能である。
TV放送波受信用の第2のアンテナ20、第3のアンテナ30については、それぞれのアンテナが側部窓ガラスの上辺側寄りと下辺側寄りの位置で互いに離れるような位置に配置したので、お互いのアンテナを同一周波数帯域の受信用として用いても、干渉することは無い。
このため、同一ガラス面に設けた2つのTV放送波受信用アンテナを用いてダイバーシティ受信とすることも可能である。
もちろん、本発明のアンテナを、車両の左右どちらかの側部窓ガラスに設けて、AMラジオ放送波、FMラジオ放送波受信時に単独で受信してもよいが、FMラジオ放送波を受信するときには他方の側部窓ガラスに設けたFMラジオ放送波受信用のガラスアンテナ(本発明の構成になるアンテナが好ましいが、その他の構成のガラスアンテナでも勿論よい)、あるいは後部窓ガラスに設けたガラスアンテナ、前部窓ガラスに設けたガラスアンテナなどと組み合わせてダイバーシティ受信するようにしても良い。
[実施例]
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
車両用の側部窓に装着される窓ガラスの車内側表面に、本発明の基本的なパターンである実施例1と、変形例である実施例2〜6のガラスアンテナを給電点とともに設けた例について説明する。
[実施例1]
図1に示すものは本発明の基本的な実施例であって、車両用側部の後部席側の窓ガラスの一方側の縦側辺の略中間部近傍に設けた第1の給電点11よりAM/FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナ10を配設し、縦側辺の近傍の上部コーナー部及び下部コーナー部近傍位置に設けた第2の給電点21、および第3の給電点31から前記第1のアンテナ10より上部側の領域である上辺部領域にTV放送波受信用の第2のアンテナ20を設け、前記第1のアンテナ10より下部側の領域である下辺部領域にTV放送波受信用の第3のアンテナ30を設けたものである。
前記第1のアンテナ10は、窓枠の金属フランジ2の上辺および下辺から充分距離を隔てた側部窓ガラスの略中央部領域となるように配設されたものであり、前記第1の給電点11より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延設した第1の水平線条からなる第1のエレメント12と、前記第1の給電点11の近傍の第1の水平線条上より上下両方向の垂直方向に分岐して僅かに延ばした垂直線条13c、13dと、その先端より第1の水平線条と平行かつ略同一長さに延ばした水平線条13a、13bと、該水平線条13a、13bの先端部を連結して構成した第2のエレメント13からなり、第1の水平線条12の両端は第2のエレメント13に接続した。
前記第1の給電点11、第2の給電点21、第3の給電点31の3つの給電点は、前記縦側辺の片側に設けた。
このようにして構成されるアンテナパターンを配設しようとするガラス板を曲げ加工する前に、各線条を線幅0.5〜1mmで銀ペースト等の導電性材料を用いてスクリーン印刷して、加熱曲げ炉内で曲げ加工と同時に焼成して形成した。
実施例1の各導電線条の長さ、および間隔は以下の通りである。
第1の給電点11と金属フランジ2の内側縦側辺間の距離 =30mm
第1のアンテナ10の第1のエレメント(第1の水平線条)12の長さ = 600mm
第2のエレメントの水平線条13a、13bの長さ = 600mm
第2のエレメントの垂直線条13c、13dの長さ = 30mm
第1の給電点から垂直線条13cまでの長さ =20mm
第2のアンテナ20の第2の水平線条22の長さ =500mm
第2の水平線条22と金属フランジ2の内側上辺との間隔 =50mm
第2の水平線条22と水平線条13aとの間隔 =100mm
第3のアンテナ30の第3の水平線条32の長さ =450mm
第3の水平線条32と金属フランジ2の内側下辺との間隔 =50mm
第3の水平線条32と水平線条13bとの間隔 =100mm
このようにして得られたボディフランジの内側端縁の寸法は、上辺A=760mm、下辺B=790mm、車内側からみた左縦辺C=320mm、右縦辺D=410mmであり、自動車の側部窓ガラスに装着した。
本発明の第1のアンテナによって、国内76MHz〜90MHz帯のFMラジオ帯の電波を受信した時の周波数特性図は、図7に示す通りであり、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値で−17.8dBとなった。
また、国内90MHz〜108MHz帯のTV放送波VHF−LOW帯の電波を第2のアンテナ、及び第3のアンテナによって受信した時の周波数特性図は、図8に示す通りであり、細線が第2のアンテナ、太線が第3のアンテナによって受信した周波数特性図であり、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値で第2のアンテナが−19.8dB、第3のアンテナがー21.1dBとなった。
さらに、国内170MHz〜220MHz帯のTV放送波VHF−HIGH帯の電波を第2のアンテナ、及び第3のアンテナによって受信した時の周波数特性図は、図9に示す通り細線が第2のアンテナ、太線が第3のアンテナであり、これらの2つのアンテナによって受信した周波数特性は、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値で第2のアンテナが−20.4dB、第3のアンテナが−20.3dBとなった。
さらにまた、国内470MHz〜770MHz帯のTV放送波UHF帯の電波を第2のアンテナ、及び第3のアンテナによって受信した時の周波数特性図は、図10に示す通り細線が第2のアンテナ、太線が第3のアンテナであり、これらの2つのアンテナによって受信した周波数特性は、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値で第2のアンテナが−16.6dB、第3のアンテナが−15.2dBとなり、これらいずれも実用に供しうる受信利得が得られた。
さらに、国内のAMラジオ帯については、アンプで増幅することによって、車両用のポールアンテナと同等の受信利得が得られた。FMラジオ帯の場合、必要に応じてアンプで増幅しても良い。
[実施例2]
図2に示すように、前記実施例1の第1のアンテナ10の第1の給電点を右縦側辺側に設け、該第1の給電点より第1の水平線条12を左水平方向に延ばし、第2のアンテナの第2の給電点21、第3のアンテナ30の第3の給電点31を左縦側辺側に設けて、それぞれの給電点より第2の水平線条22、第3の水平線条32を右水平方向に延ばしたものである。
また、本実施例で示した第1のアンテナ10は、第1のエレメント12の先端と、第2のエレメント13の前記2つの水平線条13a、13bの先端部を開放したパターンであり、その他は実施例1とほぼ同じである。
本実施例の各パターンを実施例1と同様に車両の側部窓ガラスに銀ペースト等の導電性材料を用いてスクリーン印刷して、加熱曲げ炉内で曲げ加工と同時に焼成して形成した。
本実施例のアンテナの各周波数帯における平均受信利得は、第1のアンテナ10による国内のFMラジオ帯で−19.0dBであり、第2のアンテナ20、第3のアンテナ30によるTV放送波VHF−LOW帯で、それぞれ−19.5dB、−21.6dBとなり、VHF−HIGH帯で、それぞれ−20.0dB、−20.8dBとなり、UHF帯で、それぞれ−16.8dB、−15.5dBとなり、これらいずれも実用に供しうる受信利得が得られた。
[実施例3]
図3に示すように、前記実施例1の第1のアンテナ10の第1の給電点11、および第2のアンテナ20の第2の給電点21をそれぞれ右縦側辺側に設け、該第1の給電点11、および第2の給電点21より第1のアンテナ10を構成する第1の水平線条12、水平線条13a、13b、および第2のアンテナ20を構成する第2の水平線条22をそれぞれ左水平方向に延ばし、第3のアンテナ30の第3の給電点31を左縦側辺側に設けて、該第3の給電点31より第3のアンテナ30を構成する第3の水平線条32を右水平方向に延ばしたものである。
また、本実施例で示した第2のアンテナ20、第3のアンテナの先端より、それぞれ金属フランジの上辺及び下辺に向けて垂直線条を伸ばし、それぞれの先端より水平両方向に水平線条を延ばしたパターンであり、その他は実施例1とほぼ同じである。
本実施例の各パターンを実施例1と同様に車両の側部窓ガラスに銀ペースト等の導電性材料を用いてスクリーン印刷して、加熱曲げ炉内で曲げ加工と同時に焼成して形成した。
実施例3のアンテナの各周波数帯における平均受信利得は、第1のアンテナ10による国内のFMラジオ帯で−18.0dBであり、第2のアンテナ20、第3のアンテナ30によるTV放送波VHF−LOW帯で、それぞれ−19.5dB、−20.6dBとなり、VHF−HIGH帯で、それぞれ−22.0dB、−22.8dBとなり、UHF帯で、それぞれ−17.1dB、−16.7dBとなり、これらいずれも実用に供しうる受信利得が得られた。
[実施例4]
図4に示すように、前記実施例1の第1のアンテナ10の第1の給電点11、および第3のアンテナ30の第3の給電点31をそれぞれ右縦側辺側に設け、該第1の給電点11、および第3の給電点31より第1のアンテナ10を構成する第1の水平線条12、水平線条13a、13b、第3のアンテナ30を構成する第3の水平線条32をそれぞれ左水平方向に延ばし、第2のアンテナ20の第2の給電点21を左縦側辺側に設けて、該第2の給電点21より第2のアンテナ20を構成する第2の水平線条22、およびこれに平行な水平線条を右水平方向に延ばしたものである。
また、本実施例で示した第1のアンテナ10は、第1のエレメント12の先端と、第2のエレメント13の一方の水平線条13aの先端部を垂直線条で連結し、第1のエレメント12の先端と、第2のエレメント13のもう一方の水平線条13bの先端部を開放したパターンである。
また、TV放送波受信用の第2のアンテナのパターンは、第2の給電点21より水平方向に水平線条を延ばすようにし、さらに該水平線条上で第2の給電点近傍位置より上下両方向に垂直に分岐させ、その先端より前記水平線条に平行かつほぼ同長さに水平線条を設けたものである。
さらにまた、第3のアンテナのパターンは、第3の給電点から水平方向に延ばした水平線条の先端より下辺側に折り曲げ、さらにその先端より前記給電点側に折返し線条を設けたものである。
本実施例の各パターンを実施例1と同様に車両の側部窓ガラスに銀ペースト等の導電性材料を用いてスクリーン印刷して、加熱曲げ炉内で曲げ加工と同時に焼成して形成した。
本実施例のアンテナの各周波数帯における平均受信利得は、第1のアンテナ10による国内のFMラジオ帯で−18.5dBであり、第2のアンテナ20、第3のアンテナ30によるTV放送波VHF−LOW帯で、それぞれ−21.5dB、−20.6dBとなり、VHF−HIGH帯で、それぞれ−23.0dB、−21.8dBとなり、UHF帯で、それぞれ−20.0dB、−17.5dBとなり、これらいずれも実用に供しうる受信利得が得られた。
[実施例5]
図5に示すように、前記実施例1の第1のアンテナ10の第1の給電点11、第2のアンテナ20の第2の給電点21、および第3のアンテナ30の第3の給電点31をそれぞれ左縦側辺側に設け、該第1の給電点11、第2の給電点21、および第3の給電点31よりそれぞれ第1のアンテナ10を構成する第1の水平線条12、水平線条13a、13b、および、第2のアンテナ20を構成する第2の水平線条22、第3のアンテナ30を構成する第3の水平線条32をそれぞれ右水平方向に延ばしたものである。
また、本実施例で示した第1のアンテナ、第3のアンテナは給電点の位置が左右逆になっている点を除いて実施例1と同じである。第2のアンテナ20は、給電点21より水平方向に延ばした水平線条の途中部より下方側に垂直線条を分岐し、該垂直線条の先端より左右水平両方向に水平線条を延ばしたものである。
本実施例の各パターンを実施例1と同様に車両の側部窓ガラスに銀ペースト等の導電性材料を用いてスクリーン印刷し、加熱曲げ炉内で曲げ加工と同時に焼成して形成した。
本実施例のアンテナの各周波数帯における平均受信利得は、第1のアンテナ10による国内のFMラジオ帯で−17.5dBであり、第2のアンテナ20、第3のアンテナ30によるTV放送波VHF−LOW帯で、それぞれ−19.5dB、−21.6dBとなり、VHF−HIGH帯で、それぞれ−22.5dB、−20.5dBとなり、UHF帯で、それぞれ−18.1dB、−14.8dBとなり、これらいずれも実用に供しうる受信利得が得られた。
[実施例6]
図6示すように、前記実施例1の第1のアンテナ10の第1の給電点11を左縦側辺側に設け、該第1の給電点11より第1の水平線条12、水平線条13a、13bを右水平方向に延ばし、第2のアンテナ20の第2の給電点21、および第3のアンテナ30の第3の給電点31を右縦側辺側に設けて、該第2の給電点21、および第3の給電点31よりそれぞれ第2の水平線条21、第3の水平線条31を左水平方向に延ばしたものである。
また、本実施例で示した第1のアンテナ10は、第1のエレメント12の先端と、第2のエレメント13の一方の水平線条13bの先端部を垂直線条で連結し、第1のエレメント12の先端と、第2のエレメント13のもう一方の水平線条13aの先端部を開放したパターンである。
また、TV放送波受信用の第2のアンテナ20のパターンは、第2の給電点21より水平方向に第2の水平線条22を延ばすようにし、さらに該第2の水平線条22上の途中部より上部側に垂直線条を分岐させ、その先端より第2の給電点21とは反対側水平方向に水平線条を延設けたものである。
さらにまた、第3のアンテナのパターンは、給電点の位置が左右逆となっている以外は、実施例1の第3のアンテナと同じパターンである。
本実施例の各パターンを実施例1と同様に車両の側部窓ガラスに銀ペースト等の導電性材料を用いてスクリーン印刷して、加熱曲げ炉内で曲げ加工と同時に焼成して形成した。
本実施例のアンテナの各周波数帯における平均受信利得は、第1のアンテナ10による国内のFMラジオ帯で−19.0dBであり、第2のアンテナ20、第3のアンテナ30によるTV放送波VHF−LOW帯で、それぞれ−19.2dB、−21.6dBとなり、VHF−HIGH帯で、それぞれ−21.6dB、−20.3dBとなり、UHF帯で、それぞれ−18.5dB、−15.6dBとなり、これらいずれも実用に供しうる受信利得が得られた。
[比較例1]
図11に示すものは車両用側部窓の後部席側窓に設けた従来のアンテナのパターンである。
側部窓の上部領域の約半分程度の面積を占める領域にAM/FMラジオ受信用の第1のアンテナ10'を設け、下部領域の約半分程度の面積を占める領域に第2のアンテナ20'、第3のアンテナ30'の2つのTV放送波受信用のアンテナを設けた。
本比較例の第1のアンテナによって、国内76MHz〜90MHz帯のFMラジオ帯の電波を受信した時の周波数特性図は、図12に示す通りであり、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値で−21.0dBとなった。
また、国内90MHz〜108MHz帯のTV放送波VHF−LOW帯の電波を第2のアンテナ20'、及び第3のアンテナ30'によって受信した時の周波数特性図は、図13に示す通りであり、細線が第2のアンテナ20'、太線が第3のアンテナ30'によって受信した周波数特性図であり、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値で第2のアンテナ20'が−22.9dB、第3のアンテナ30'がー38.0dBとなった。
さらに、国内170MHz〜220MHz帯のTV放送波VHF−HIGH帯の電波を第2のアンテナ20'、及び第3のアンテナ30'によって受信した時の周波数特性図は、図14に示す通り細線が第2のアンテナ20'、太線が第3のアンテナ30'であり、これらの2つのアンテナによって受信した周波数特性は、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値でそれぞれ−31.3dB、−23.4dBとなった。
さらにまた、国内470MHz〜770MHz帯のTV放送波UHF帯の電波を第2のアンテナ20'、及び第3のアンテナ30'によって受信した時の周波数特性図は、図15に示す通り細線が第2のアンテナ、太線が第3のアンテナであり、これらの2つのアンテナによって受信した周波数特性は、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたときの利得差で表すと、国内の周波数帯の水平偏波の平均値でそれぞれ−21.9dB、−24.1dBとなった。
以上、本発明の各実施例と前記比較例について受信利得を比較した結果によれば、本発明の各実施例の受信利得が優れていることがわかる。
本発明は、自動車等車両用の側部窓ガラスに設けるガラスアンテナとして利用される。
本発明の実施例1のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 本発明の実施例2のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 本発明の実施例3のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 本発明の実施例4のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 本発明の実施例5のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 本発明の実施例6のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 実施例1のパターンの第1のアンテナによりFMラジオ帯の電波を受信したときの周波数特性図。 実施例1のパターンの第2、第3のアンテナによりTV放送波VHF-Low帯の電波を受信したときの周波数特性図。 実施例1のパターンの第2、第3のアンテナによりTV放送波VHF-High帯の電波を受信したときの周波数特性図。 実施例1のパターンの第2、第3のアンテナによりTV放送波UHF帯の電波を受信したときの周波数特性図。 従来のパターンを側部窓ガラスに配設した正面図。 従来のパターンの第1のアンテナによりFMラジオ帯の電波を受信したときの周波数特性図。 従来のパターンの第2、第3のアンテナによりTV放送波VHF-Low帯の電波を受信したときの周波数特性図。 従来のパターンの第2、第3のアンテナによりTV放送波VHF-High帯の電波を受信したときの周波数特性図。 従来のパターンの第2、第3のアンテナによりTV放送波UHF帯の電波を受信したときの周波数特性図。
符号の説明
1 板ガラス
2 金属フランジ
10、10' 第1のアンテナ
11、11' 第1の給電点
12 第1のエレメント
13 第2のエレメント
13a、13b 水平線条
13c、13d 垂直線条
20、20' 第2のアンテナ
21、21' 第2の給電点
22 第2の水平線条
30、30' 第3のアンテナ
31、31' 第3の給電点
32 第3の水平線条

Claims (4)

  1. 車両用側部窓ガラスの片側の縦側辺の略中間部近傍に第1の給電点を設け、該第1の給電点より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延ばした少なくとも第1の水平線条を有するAM/FMラジオ放送波受信用の第1のアンテナを窓ガラスの横中心線の近傍領域に配設するとともに、縦側辺の近傍の上部側及び下部側位置に第2の給電点、および第3の給電点を設け、該第2の給電点から水平方向に延ばした第2の水平線条を少なくとも有するTV放送波受信用の第2のアンテナを上辺部領域に設け、前記第3の給電点から水平方向に延ばした第3の水平線条を少なくとも有するTV放送波受信用の第3のアンテナを、前記第1のアンテナの下辺部領域に設けるようにしたことを特徴とする車両用のガラスアンテナ。
  2. AM/FMラジオ放送波受信用の前記第1のアンテナが、前記第1の給電点より他方側の縦側辺に向けて水平方向に延設した第1の水平線条を少なくとも有する第1のエレメントと、前記第1の給電点またはその近傍の第1の水平線条上より垂直方向に分岐した垂直線条と、その先端より第1の水平線条に平行に延ばした水平線条とからなる第2のエレメントとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用のガラスアンテナ。
  3. 前記第1のアンテナの第1のエレメントの長さを76〜90MHzの国内FM放送波帯域の中間周波数の波長をλとしたとき、α(2N−1)λ/4(N=1以上の整数、α=ガラスによる波長短縮率)としたことを特徴とする請求項2記載の車両用のガラスアンテナ。
  4. 前記第2のアンテナ、第3のアンテナの各線条の長さを90〜108MHz帯のTV放送波VHF−LOW、および170〜222MHz帯のTV放送波VHF−HIGH帯域の中間周波数の波長をλとしたとき、α(2N−1)λ/4(N=1以上の整数、α=ガラスによる波長短縮率)としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用のガラスアンテナ。
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