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JP2005129502A - プラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置 Download PDF

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JP2005129502A JP2004270587A JP2004270587A JP2005129502A JP 2005129502 A JP2005129502 A JP 2005129502A JP 2004270587 A JP2004270587 A JP 2004270587A JP 2004270587 A JP2004270587 A JP 2004270587A JP 2005129502 A JP2005129502 A JP 2005129502A
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Toshihiro Yoshioka
俊博 吉岡
Masashi Okikawa
昌史 沖川
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Pioneer Plasma Display Corp
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Abstract

【課題】 低抵抗導電材料を用いた放電電極を備えた構成において、発光特性を向上させ、ひいては高画質化を実現する。
【解決手段】 開示されるPDP10は、画像表示のために維持放電が行われる走査電極5の透明導電部5Aと維持電極6の透明導電部6Aとの近傍に配置される連結電極部7A、7Bでは、遮光率を低減させるために比較的細線かつ小さな膜厚で、また各透明導電部5A、6Aから比較的離れた位置に配置される各低抵抗導電部5B、6Bでは、配線抵抗の減少を図るために比較的大きな膜厚でそれぞれ低抵抗導電部が形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPとも称する)及びプラズマ表示装置に係り、詳しくは、放電を発生させる電極を低抵抗導電部により構成したPDP及びプラズマ表示装置に関する。
一般に、PDPを主要部として含むプラズマ表示装置は、従来から広く用いられているCRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、あるいはLCD(Liquid Crystal Device:液晶表示装置)等の表示装置と比較して、ちらつきが少なく表示コントラスト比が大きいこと、薄型で大画面が可能であること、応答速度が速いこと等の多くの利点を有しているので、近年コンピュータのような情報処理機器、平面テレビジョン等の表示装置として利用されてる。
このプラズマ表示装置は、動作方式により、電極が誘電体層で被覆されて間接的に交流放電の状態で動作させるAC型のものと、電極が放電空間に露出されて直流放電の状態で動作させるDC型のものとに略大別されるが、特に前者は比較的簡単な構造で上述したような大画面が容易に実現できるので広く用いられている。そのようなAC型プラズマ表示装置の主要部を構成するPDPは、ともにガラス等の透明材料から成る前面基板と背面基板とが対向するように配置されて、両基板間にプラズマを発生させる放電ガス空間が形成される基本的な構成を有している。
また、AC型プラズマ表示装置の中でも、PDPの放電セル(以下、単にセルとも称する)を形成する上述したような一対の基板の内の一方の基板である前面基板の内面に、行方向に沿って互いに平行に複数の走査電極と維持電極(共通電極)とから成る行電極群が配置される一方、他方の基板である背面基板の内面に、上記行方向と交差する列方向に沿って複数のデータ電極(アドレス電極)から成る列電極群が配置された3電極面放電型の構成のものは、前面基板における面放電時に発生する高エネルギのイオンが背面基板の内面に形成されている蛍光体層を衝撃することがないので、長寿命化が図れるため最も広く採用されている。
上述の3電極面放電型のAC型プラズマ表示装置(以下、プラズマ表示装置と称する)の主要部を構成しているPDPは、前面基板の走査電極と背面基板のデータ電極との間で表示(発光)すべきセルを選択する書き込み放電を行い、続いて前面基板の走査電極と維持電極との間で選択したセルの面放電による維持放電(表示放電)を行うように構成されている。また、そのようなPDPにおいて、背面基板の内面に赤色、緑色及び青色の各蛍光体層を配置するように構成して多色発光を可能にしたカラープラズマディスプレイ装置が提供されている。
図19は、上述のプラズマ表示装置の主要部を構成する従来のPDP(第1の従来技術)の構成を示す斜視図、図20は同PDPの前面基板の構成を示す平面図、図21は図20のI−I矢視断面図である。同PDP100は、図19に示すように、前面基板(第1の基板)101と、背面基板(第2の基板)102とが対向するように配置されて、両基板101、102間に放電ガス空間103が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板101は、ガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板104と、第1の絶縁基板104の内面に行方向Hに沿って互いに平行に配置されて放電ギャップ107を介して対向する複数の走査電極105と維持電極106とから成る行電極群(第1の電極群)と、走査電極105及び維持電極106を被覆するPbO(酸化鉛)のような低融点ガラス等から成る透明誘電体層108と、透明誘電体層108を放電から保護するMgO(酸化マグネシウム)等から成る保護膜109とを備えている。ここで、行電極群を構成する走査電極105及び維持電極106は、図19〜図21に示すように、ともに透明導電部105A、106Aと、これら透明導電部105A、106Aの一部に抵抗を小さくするために形成された低抵抗導電部(バス電極あるいはトレース電極)105B、106Bとにより構成されている。
一方、背面基板102は、ガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板111と、第2の絶縁基板111の内面に列方向Vに沿って配置された複数のデータ電極(アドレス電極)112から成る列電極群(第2の電極群)と、データ電極112を覆う白色誘電体層113と、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Xe(キセノン)等の放電用ガスが単独であるいは混合して充填されて上記放電ガス空間103を確保するとともに、個々の放電セルを区切る(区画する)ために列方向Vに沿って形成された低融点ガラス等から成る隔壁(リブ)114と、隔壁114の底面及び壁面を覆う位置に形成されて放電用ガスの放電により発生する紫外線を可視光に変換する赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体層に塗り分けられた蛍光体層115とを備えている。そして、行電極群と列電極群との交点にそれぞれ放電セル110(以下、単にセルとも称する)が形成されて、行方向H及び列方向Vにマトリクス状に複数のセル110が形成されている。モノクロプラズマ表示装置の場合は1つのセルにより1つの画素が構成され、カラープラズマ表示装置の場合は3つのセル(赤色R、緑色G及び青色B発光セル)により1つの画素が構成されている。
また、前面基板の第1の電極群を構成している走査電極及び維持電極を、透明導電部を用いないで低抵抗導電部のみにより構成するようにしたPDP(第2の従来技術)が、例えば特許文献1及び非特許文献1に開示されている。図22は同PDPの前面基板の構成を示す平面図、図23は図22のJ−J矢視断面図である。同PDP120は、図22及び図23に示すように、走査電極105及び維持電極106は、ともにメッシュ状に形成された低抵抗導電材料から成る低抵抗導電部116により構成されている。
ここで、図19〜図21に示した第1の従来技術であるPDP100における走査電極105及び維持電極106の各透明導電部105A、106Aは、ともにITO(Indium Tin Oxide)、SnO2(酸化錫)等の透明導電材料を用いて構成されている。一方、同走査電極105及び維持電極106の低抵抗導電部105B、106B、図22及び図23に示した第2の従来技術であるPDP120における走査電極105及び維持電極106の低抵抗導電部116は、ともにAg(銀)、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Cr(クロム)等の金属薄膜又は積層薄膜を低抵抗導電材料として用いて、あるいはAg粒子等を含む感光性導電ペーストの厚膜を低抵抗導電材料として用いて構成されている。また、データ電極112も上述したような低抵抗導電材料と略同様なものを用いて構成されている。なお、背面基板102の構成は図19から明らかなので、図21及び図23においては図示を省略している。
上述の走査電極105及び維持電極106の低抵抗導電部105B、106B、116を金属薄膜又は積層薄膜により構成する場合には、予め第1の絶縁基板104の内面に任意の低抵抗導電材料から成る金属薄膜又は積層薄膜を成膜した後レジストパターンを用いたエッチング法により、あるいはリフトオフ法により所望の形状にパターニングして形成する。一方、同低抵抗導電部105B、106B、116を感光性導電ペーストにより構成する場合には、予め第1の絶縁基板104の内面に感光性導電ペーストを塗布した後フォトリソグラフィー法により所望の形状にパターニングして形成する。これらいずれの方法によっても、従来のPDP100、120における走査電極105及び維持電極106の各低抵抗導電部105B、106B、116の膜厚は全体にわたって略均一に形成されている。
特開2002−150951号公報 IDW ’02p765−768
ところで、従来のPDPでは、各電極群を構成する低抵抗導電部の膜厚が全体にわたって略均一に形成されているので、発光特性(発光効率)を低下させ、ひいては高画質化が困難になる、という問題がある。
上述したような従来のPDP100、120における走査電極105及び維持電極106の各低抵抗導電部105B、106B、116は、放電電圧の増大を抑制するために可能な限り配線抵抗(電極抵抗)を小さくするとともに、発光特性を良好に保つためにセル内部からの発光を遮蔽しないような構造とすることが望ましい。ここで、配線抵抗を小さくするためには、できるだけ抵抗の小さい導電材料を用いるか、細線化したメッシュ状の低抵抗導電部105B、106B、116の行方向Hの幅を大きくし、かつ膜厚を大きくする必要がある。一方、セル内部からの発光を遮蔽しないようにするためには、不透明な低抵抗導電部105B、106B、116がセル発光領域に占める割合を可能な限り小さくなるように、配線面積(電極面積)を小さくする必要がある。
しかしながら、従来においては、前述したように走査電極105及び維持電極106の各低抵抗導電部105B、106B、116の膜厚が全体にわたって略均一に形成されているので、配線抵抗を十分に小さくするために膜厚を大きくすると、細線に加工するのが困難となって、遮光率が増大して輝度低下が生ずる。また、各低抵抗導電部105B、106B、116を覆う誘電体層108の膜厚が小さくなるので、放電による紫外光発生効率が低下し、結果的に発光特性が低下する。一方、細線化を容易にするために膜厚を小さくした場合には、配線抵抗の増大を回避するために配線幅を大きくする必要があるので、遮光率が増大することになる。
このように、走査電極105及び維持電極106の各低抵抗導電部105B、106B、116の膜厚が全体にわたって略均一に形成されていると、配線抵抗を十分に小さくするために膜厚を大きくすると遮光率が増大し、逆に遮光率の増大を防ぐために膜厚を小さくすると、配線抵抗が大きくなるという関係があり、配線抵抗の減少を図ることと、遮光率を低減させることとを両立させるのは不可能あるいは困難であった。したがって、PDPの発光特性を低下させ、ひいては高画質化が困難になっていた。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、低抵抗導電材料を用いた放電電極を備えた構成において、発光特性を向上させ、ひいては高画質化を実現することができるようにしたPDP及びプラズマ表示装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1の基板と第2の基板とが対向配置されて両基板間に放電ガス空間が形成され、上記第1の基板の上記第2の基板と対向する面には第1の方向に沿って互いに平行に形成されて放電ギャップを介して対向する複数の走査電極と複数の維持電極とから成る第1の電極群が配置される一方、上記第2の基板の上記第1の基板と対向する面には上記第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数のデータ電極から成る第2の電極群が配置され、上記第1の電極群と上記第2の電極群との交点に放電セルが形成され、上記走査電極及び上記維持電極がともに透明導電部と金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成る低抵抗導電部とにより構成されてなるプラズマディスプレイパネルに係り、上記低抵抗導電部は、上記放電セルにおいて少なくとも2つの膜厚の異なる領域を有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、第1の基板と第2の基板とが対向配置されて両基板間に放電ガス空間が形成され、上記第1の基板の上記第2の基板と対向する面には第1の方向に沿って互いに平行に形成されて放電ギャップを介して対向する複数の走査電極と複数の維持電極とから成る第1の電極群が配置される一方、上記第2の基板の上記第1の基板と対向する面には上記第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数のデータ電極から成る第2の電極群が配置され、上記第1の電極群と上記第2の電極群との交点に放電セルが形成され、上記走査電極及び上記維持電極がともに金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成る低抵抗導電部のみにより構成されてなるプラズマディスプレイパネルに係り、上記低抵抗導電部は、上記放電セルにおいて少なくとも2つの膜厚の異なる領域を有することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記透明導電部と上記低抵抗導電部とが、連結電極部により電気的に接続されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記連結電極部が金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成り、該連結電極部の膜厚が上記低抵抗導電部のそれより小さいことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記低抵抗導電部が、メッシュ状に形成された第1の低抵抗導電部と、該第1の低抵抗導電部に電気的に接続された第2の低抵抗導電部とにより構成されていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記メッシュ状の第1の低抵抗導電部が上記放電ギャップを介して対向するように配置されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記メッシュ状の第1の低抵抗導電部の膜厚が、上記第2の低抵抗導電部のそれよりも小さいことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項3乃至7のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記第2の基板上に隔壁が形成され、該隔壁上に重なるように上記連結電極部が、あるいは上記第2の低抵抗導電部の一部又は全部が前記隔壁で区画せれた放電領域以外の領域に配置されていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項4乃至8のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記連結電極部の膜厚あるいは上記メッシュ状の第1の低抵抗導電部の膜厚が、略5μm以下であることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項4乃至9のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記連結電極部の幅あるいは上記メッシュ状の第1の低抵抗導電部を構成する線の幅が、略20μm以下であることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項5乃至8のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記メッシュ状の第1の低抵抗導電部の膜厚が部分的に大きいことを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、プラズマ表示装置に係り、請求項1乃至11のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルと、該プラズマディスプレイパネルを制御する制御回路と、画像信号のフォマット変換を行い、上記制御回路にフォマット変換した画像信号を供給するインターフェース回路とを具備することを特徴としている。
この発明のプラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置によれば、放電電極の配線抵抗の減少を図ることと、遮光率を低減させることとを両立させることができるので、PDPの発光特性を低下させ、ひいては高画質化を実現することができる。
画像表示のために維持放電が行われる走査電極の透明導電部と維持電極の透明導電部との近傍に配置される連結電極部では、遮光率を低減させるために比較的小さな膜厚で、また各透明導電部から比較的離れた位置に配置される各低抵抗導電部では、配線抵抗の減少を図るために比較的大きな膜厚でそれぞれ低抵抗導電部が形成されている。
図1は、この発明の実施例1であるPDPの構成を示す平面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は同PDPの製造方法を工程順に示す工程図である。
この例のPDP10は、図1及び図2に示すように、前面基板(第1の基板)1と、背面基板(第2の基板)2とが対向するように配置されて、両基板1、2間に放電ガス空間3が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板1は、ガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板4と、第1の絶縁基板4の内面に行方向Hに沿って互いに平行に配置されて放電ギャップ8を介して対向する複数の走査電極5と維持電極6とから成る行電極群(第1の電極群)と、走査電極5及び維持電極6を被覆するPbOを主成分とするような低融点ガラス、無機酸化物、窒化物薄膜等から成る透明誘電体層9と、透明誘電体層9を放電から保護するMgO等から成る保護膜11とを備えている。
ここで、行電極群を構成する走査電極5及び維持電極6は、ともに行方向Hに沿って互いに平行に配置されて放電ギャップ8を介して対向する透明導電部5A、6Aと、行方向Hに沿って互いに平行に配置された低抵抗導電部(バス電極あるいはトレース電極)5B、6Bと、列方向Vに沿って配置されて透明導電部5A、6Aと低抵抗導電部5B、6Bとをそれぞれ電気的に接続する連結電極部7A、7Bとにより構成されている。各透明導電部5A、6Aは、ともに膜厚が100〜200μmのITO、SnO2を主成分とするネサ膜等の透明導電材料を用いて構成されている。また、各低抵抗導電部5B、6Bは、ともに膜厚及び線の幅が5〜20μmのAg粒子等を含む感光性導電ペーストの厚膜を低抵抗導電材料として用いて構成されている。また、各連結電極部7A、7Bは、ともに膜厚及び線の幅がともに1〜5μmのAg粒子等を含む感光性導電ペーストの厚膜を低抵抗導電材料として用いて構成されている。ここで、低抵抗導電材料により構成される低抵抗導電部とは、金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成る低抵抗導電部と言い換えることができる。同様にして、低抵抗導電材料により構成される連結導電部とは、金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成る連結導電部と言い換えることができる。
この例においては、ともに低抵抗導電材料により構成される低抵抗導電部5B、6Bと連結電極部7A、7Bとが、異なった膜厚で形成されている点が、従来例と相違している。すなわち、この例では、画像表示のために維持放電が行われる走査電極5の透明導電部5Aと維持電極6の透明導電部6Aとの近傍に配置される連結電極部7A、7Bでは、遮光率を低減させるために比較的小さな膜厚で、また各透明導電部5A、6Aから比較的離れた位置に配置される各低抵抗導電部5B、6Bでは、配線抵抗の減少を図るために比較的大きな膜厚でそれぞれ低抵抗導電部が形成されている。
次に、上述のように、低抵抗導電部5B、6B(第2の導電部とする)と連結電極部7A、7B(第1の導電部とする)とをそれぞれ膜厚を異ならせて形成する方法について説明する。
(1)第1の方法は、第1及び第2の導電部を別々に形成する方法である。例えば、まずAg粒子等を含む感光性導電ペーストを比較的小さい膜厚で塗布、あるいは金属薄膜を成膜した後、フォトリソグラフィー法により所望の形状にパターニングして比較的小さい膜厚の第1の導電部を形成する。次に、Ag粒子等を含む感光性導電ペーストを比較的大きい膜厚で塗布した後、フォトリソグラフィー法により所望の形状にパターニングして比較的大きい膜厚の第2の導電部を形成する。あるいは、第2の導電部を上述のようにして先に形成した後、第1の導電部を上述のように形成するようにしてもよい。
(2)第2の方法は、比較的大きい膜厚の第2の導電部を上述のようにして形成した後、インクジェット法や蒸着法により比較的小さい膜厚の第1の導電部を形成する。あるいは、第1の導電部を上述のようにして先に形成した後、第2の導電部を上述のように形成するようにしてもよい。
(3)第3の方法は、比較的大きい膜厚の第2の導電部となるべき部分のみAg粒子等を含む感光性導電ペーストを比較的大きい膜厚で塗布した後、一括露光して第1の導電部と第2の導電部を形成する。第2の導電部となるべき部分のみAg粒子等を含む感光性導電ペーストを比較的大きい膜厚で塗布する方法としては、まず全面に比較的小さい膜厚で感光性導電ペーストを塗布した後、比較的大きい膜厚の第2の導電部となるべき部分を含む領域に感光性導電ペーストをパターン印刷する等の方法を用いる。この際、黒白材料等で2層化する場合には、比較的小さい膜厚の第1の導電部となるべき部分を1層(黒材料)のみとすることもできる。膜厚の異なる感光性導電ペーストを露光現像する際に、細線化のための露光条件が異なる場合には、露光に利用する紫外線の透過率が異なるパターンのマスク(ハーフトーンマスク)を用いて、それぞれの厚みの領域で最適の露光量とすることもできる。厚い膜厚では露光量を十分大きくしなければパターン化ができないが、薄い膜厚では露光量を大きくするとパターンが太くなってしまう。この点で、ハーフトーンマスクを用いることにより、1枚のマスクを用いた1回の露光で、第2の導電部である低抵抗導電部5B、6Bと第1の導電部である連結電極部7A、7Bとを、ともに適正な露光量で露光して形成することが可能となる。
一方、背面基板2は、ガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板12と、第2の絶縁基板12の内面に列方向Vに沿って配置された複数のデータ電極(アドレス電極)13から成る列電極群(第2の電極群)と、データ電極13を覆う白色誘電体層14と、He、Ne、Xe等の放電用ガスが単独であるいは混合して充填されて上記放電ガス空間3を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために列方向Vに沿って形成された低融点ガラス等から成るストライプ状の隔壁(リブ)15と、隔壁15の底面及び壁面を覆う位置に形成されて放電用ガスの放電により発生する紫外線を可視光に変換する赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体層に塗り分けられた蛍光体層16とを備えている。そして、行電極群と列電極群との交点にそれぞれ放電セル17が形成されて、行方向H及び列方向Vにマトリクス状に複数のセル17が形成されている。
この例のPDP10の製造方法は、図3に示したような製造工程によって製造される。
まず、工程aにおいて第1の絶縁基板4としての前面ガラス基板を用意し、次に工程bにおいて基板4の内面にスパッタ法等によりITO等を成膜した後フォトリソグラフィ法により所望の形状にパターニングして各透明導電部5A、6Aを形成し、次に工程cにおいてAg粒子等を含む感光性導電ペーストをスクリーン印刷法等で塗布、あるいはスパッタ法等によりAl等を成膜した後所望の形状にパターニングし、各低抵抗導電部5B、6B及び各連結電極部7A、7Bを形成して走査電極5及び維持電極6を完成させる。次に工程dにおいて走査電極5及び維持電極6を覆うようにスクリーン印刷法等によりPbOを主成分とするような低融点ガラス、無機酸化物、窒化物薄膜等の透明誘電体層9を形成し、次に工程eにおいてMgO膜から成る保護膜11を形成して前面基板1を完成させる。
一方、工程fにおいて第2の絶縁基板12としての背面ガラス基板を用意し、次に工程gにおいて基板12の内面にスパッタ法等によりAl等を成膜した後フォトリソグラフィ法により所望の形状にパターニングしてデータ電極13を形成し、次に工程hにおいてデータ電極13を覆うようにスクリーン印刷法等により白色誘電体層14を形成する。次に工程iにおいてデータ電極13上にスクリーン印刷法等により隔壁15を形成し、次に工程jにおいて白色誘電体層14及び隔壁15を覆うように蛍光体層16を形成し、次に工程kにおいてスクリーン印刷法等によりシールフリット(図1及び図2には図示していない)を形成して背面基板面2を完成させる。
次に工程lにおいて、前面基板1及び背面基板2を用いて、100μm程度のギャップを隔てて対向した状態で固定して組み立てる。次に工程mにおいて、両基板1、2の周辺部をシールフリット(封着材)により機密封止する。次に工程nにおいて、両基板1、2間の空間を排気してガス封入を行う。背面基板2を構成している第2の絶縁基板12には適当な個所に通気孔が形成されており、この絶縁基板12の外側表面には、図1及び図2では省略しているが、通気孔に位置合わせした状態で、通気管が密封状態の下で取り付けられている。背面基板1に取り付けられている端部とは反対側の通気管の端部は、当初の状態においては開口されており、この端部を介して通気管が排気・ガス充填装置に接続される。
まず、排気・ガス充填装置によって、放電ガス空間が真空に排気された後、放電ガス空間に放電ガスが充填される。放電ガスの充填が終了した後、通気管は過熱によりチップオンされ、開口端部が閉塞される。このようにして、放電ガス空間には放電ガスが充填され、PDP10が完成する。
この例のように、ともに低抵抗導電材料により構成される低抵抗導電部5B、6Bと連結電極部7A、7Bとが異なった膜厚で形成されているPDP10と、低抵抗導電部5B、6Bと連結電極部7A、7Bとが略同一膜厚で形成されているPDP(比較例)との発光特性を比較した。この結果、この例によれば発光領域の各透明導電部5A、6Aの近傍に形成されている連結電極部7A、7Bの膜厚が、各透明導電部5A、6Aから離れた位置に形成されている低抵抗導電部5B、6Bのそれよりも小さく形成されていることにより、遮光率を低減させることができるので、発光特性を向上できることを確認した。また、この例によれば、連結電極部7A、7B上の透明誘電体層9の膜厚を透明導電部5A、5B上のそれの膜厚と略同一にできるので、放電電流が連結電極部7A、7Bで大きくなることによる発光特性の低下を抑制できることを確認した。この効果は、特に透明誘電体層9を薄膜化したときに顕著になる。ここで、放電セルの発光領域とは、隔壁15で区切られた放電領域を示しているのではない。
また、この例によれば、各連結電極部7A、7Bの幅を略20μm以下、望ましくは略10μm以下にすると、セルの発光領域の遮光率を十分に低減させることができることを確認した。また、各連結電極部7A、7Bの膜厚を1〜5μmに選ぶと、配線抵抗の減少を図ることと、遮光率を低減させることとを両立させることができることを確認した。すなわち、各連結電極部7A、7Bは一般に遮光に影響を及ぼさないように背面基板2の隔壁15と重ねて配置されるが、このように重ねない場合は遮光率が上がって、輝度の低下につながる。一般に、セル開口部分の遮光率を30%以下に低減するために、各連結電極部7A、7Bの幅は上述のように20μm以下、望ましくは10μm以下に形成する。幅の下限は連結が切れない程度の膜厚に選ばれる。
このように、この例のPDP10によれば、走査電極5の透明導電部5Aと維持電極6の透明導電部6Aとの近傍に配置される連結電極部7A、7Bでは、遮光率を低減させるために比較的小さな膜厚(例えば1〜5μm)で、また各透明導電部5A、6Aから比較的離れた位置に配置される各低抵抗導電部5B、6Bでは、配線抵抗の減少を図るために比較的大きな膜厚(例えば5〜20μm)でそれぞれ低抵抗導電部が形成されているので、配線抵抗の減少を図ることと、遮光率を低減させることとを両立させることができる。
したがって、低抵抗導電材料を用いた放電電極を備えた構成において、発光特性を向上させ、ひいては高画質化を実現することができる。
実施例1の変形例として、各低抵抗導電部5B、6Bを、ともに例えば酸化ルテニウムから成る膜厚が1〜5μmの黒色導電体層と、例えばAgを主成分とする膜厚が5〜15μmの低抵抗導電体層とを積層して構成した。ここで、黒色導電体層は、第1の絶縁基板4側に形成され、表示面から見て反射率を抑制する効果がある。また、各連結電極部7A、7Bは、黒色導電体層のみで構成されている。上述した酸化ルテニウムのような黒色導電体層は膜厚を薄く形成することができるので、各連結電極部7A、7Bを細線化することが可能となり、各低抵抗導電部5B、6Bは、ともに低抵抗導電材料を積層して構成されているので、配線抵抗を十分に小さくすることができる。ここで、黒色導電体層の代わりに、Ag粒子により薄層で、高精細パターンに対応した導電体層を用いるようにしてもよい。また、薄い黒色導電体層と薄膜細線化が可能な積層膜を用いてもよい。
このように、実施例1の変形例によっても、実施例1と略同様な効果を得ることができる。
図4は、この発明の実施例2であるPDPの構成を示す平面図、図5は図4のB−B矢視断面図である。この実施例2のPDPの構成が、上述の実施例1のそれと大きく異なるところは、隔壁を井型状に形成するようにした点である。
すなわち、この例のPDP18は、図4に示すように、第2の絶縁基板12上に配置されて、放電ガス空間3を確保するとともに、個々の放電セル17を区切るため隔壁19は井型状に形成されている。
これ以外は、上述した実施例1と略同様である。それゆえ、図4及び図5において、図1及び図2の構成部分と対応する各部には、同一の番号を付してその説明を省略する。また、背面基板2の図示も省略している。
この例のように、第2の絶縁基板12上に井型状の隔壁19を形成することにより、隣接するセル間において互いに隣のセルの放電の影響を避けることができるので、誤放電を確実に防止することができる。
このように、この例の構成によっても実施例1と略同様な効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、隣接するセル間において誤放電を確実に防止することができる。
図6は、この発明の実施例3であるPDPの構成を示す平面図、図7は図6のC−C矢視断面図である。この実施例3のPDPの構成が、上述の実施例2のそれと大きく異なるところは、井型状の隔壁を用いた構成において、各連結電極部を隔壁上に重ねるように配置した点である。
すなわち、この例のPDP28は、図6に示すように、第2の絶縁基板12上に形成された井型状の隔壁19上に重なるように各連結電極部7A、7Bが配置されている。
この例のように、井型状の隔壁19上に重なるように各連結電極部7A、7Bを配置することにより、発生した放電は各透明導電部5A、6Aの位置に局在するようになるので、放電を放電セル17の中央部のみに発生させることができる。この例においても、各連結電極部7A、7Bの膜厚を薄く形成することにより細線化することで、隔壁19から各連結電極部7A、7Bがはみ出すことによる遮光率を抑制することができる。このことは、位置合わせ精度に余裕を持たせられるという効果を得ることがもできる。
このように、この例の構成によっても実施例2と略同様な効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、放電を放電セルの中央部のみに発生させることができる。
図8は、この発明の実施例4であるPDPの構成を示す平面図、図9は図8のD−D矢視断面図である。この実施例4のPDPの構成が、上述の実施例1のそれと大きく異なるところは、前面基板の第1の電極群を構成している走査電極及び維持電極を、透明導電部を用いないで低抵抗導電部のみで構成するようにした点である。
すなわち、この例のPDP29は、図8及び図9に示すように、走査電極5及び維持電極6は、ともにメッシュ状に形成された低抵抗導電材料により構成される低抵抗導電部5B、6Bと連結電極部7A、7Bとが異なった膜厚で形成されている。ここで、各低抵抗導電部5B、6Bは、ともに膜厚及び幅がともに1〜5μmのAg粒子等を含む感光性導電ペーストの厚膜を低抵抗導電材料として用いて構成されている。また、各連結電極部7A、7Bは、ともに膜厚及び幅が5〜20μmのAg粒子等を含む感光性導電ペーストの厚膜を低抵抗導電材料として用いて構成されている。
この例のように、ともに低抵抗導電材料により構成される低抵抗導電部5B、6Bと連結電極部7A、7Bとが異なった膜厚で形成されているPDP29と、低抵抗導電部5B、6Bと連結電極部7A、7Bとが略同一膜厚で形成されているPDP(比較例)との発光特性を比較した。この結果、この例によれば表示領域(発光領域)の中心部に形成されている低抵抗導電部5B、6Bの膜厚が、発光領域の中心部から離れた位置に形成されている連結電極部7A、7Bのそれよりも小さく形成されていることにより、遮光率を低減させることができるので、発光特性を向上できることを確認した。また、この例によれば、低抵抗導電部5B、6B上の透明誘電体層9の膜厚を透明導電部5A、5Bを用いた場合のそれらの上のそれの膜厚と略同一にできるので、放電電流が低抵抗導電部5B、6Bで大きくなることによる発光特性の低下を抑制できることを確認した。この効果は、特に透明誘電体層9を薄膜化したときに顕著になる。
また、この例によれば、各低抵抗導電部5B、6Bの幅を略20μm以下、望ましくは略10μm以下にすると、セルの発光領域の遮光率を十分に低減させることができることを確認した。また、各低抵抗導電部5B、6Bの膜厚を1〜5μmに選ぶと、配線抵抗の減少を図ることと、遮光率を低減させることとを両立させることができることを確認した。ここで、低抵抗導電部5Bの内、列方向Vに沿って配置されている低抵抗導電部をショートバーの役目を担わせるようにランダムに配置すると効果的となる。
このように、この例のPDP29によっても、配線抵抗の減少を図ることと、遮光率を低減させることとを両立させることができる。
したがって、低抵抗導電材料を用いた放電電極を備えた構成において、発光特性を向上させ、ひいては高画質化を実現することができる。
図10は、この発明の実施例5であるPDPの構成を示す平面図、図11は図10のE−E矢視断面図である。この実施例5のPDPの構成が、上述の実施例4のそれと大きく異なるところは、隔壁を井型状に形成するようにした点である。
すなわち、この例のPDP43は、図10に示すように、第2の絶縁基板12上に配置されて、放電ガス空間3を確保するとともに、個々の放電セル17を区切るため隔壁19は井型状に形成されている。
これ以外は、上述した実施例4と略同様である。それゆえ、図10及び図11において、図8及び図9の構成部分と対応する各部には、同一の番号を付してその説明を省略する。
この例のように、第2の絶縁基板12上に井型状の隔壁19を形成することにより、隣接するセル間において互いに隣のセルの放電の影響を避けることができるので、誤放電を確実に防止することができる。
このように、この例の構成によっても実施例4と略同様な効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、隣接するセル間において誤放電を確実に防止することができる。
図12は、この発明の実施例6であるPDPの構成を示す平面図、図13は図12のF−F矢視断面図である。この実施例6のPDPの構成が、上述の実施例5のそれと大きく異なるところは、低抵抗導電部の膜厚を部分的に変えるようにした点である。
すなわち、この例のPDP44は、図12に示すように、低抵抗導電部は中心部に配置された第1の低抵抗導電部5B1、6B1の膜厚が、中心部の外側に配置された第2の低抵抗導電部5B2、6B2のそれよりも厚く形成されている。
このように構成することにより、厚い第1の低抵抗導電部5B1、6B1上に形成する透明誘電体層9を薄くすることができるので、放電空間に強い電場が生じると共に壁電荷をこれらの部分に多量に形成することができ、面放電の発生が容易となる。したがって、走査電極5と維持放電6との間に発生させる放電電圧を低くすることができる。
このように、この例の構成によっても実施例5と略同様な効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、走査電極と維持放電との間に発生させる放電電圧を低くすることができる。
図14は、この発明の実施例7であるPDPの構成を示す平面図、図15は図14のG−G矢視断面図である。この実施例7のPDPの構成が、上述の実施例5のそれと大きく異なるところは、低抵抗導電部の膜厚を部分的に変えるようにした点である。
すなわち、この例のPDP45は、図14に示すように、低抵抗導電部は中心部に配置された第1の低抵抗導電部5B1、6B1の膜厚よりも、中心部の外側に配置された第2の低抵抗導電部5B2、6B2のそれの方が厚く形成されている。このように構成することにより、厚い第2の低抵抗導電部5B2、6B2上に形成する透明誘電体層9を薄くすることができるので、壁電荷をこれらの部分に多量に形成することができ、第2の低抵抗導電部5B2、6B2において対向放電を起こり易くすることができる。すなわち、走査電極5と維持放電6との間に発生した放電が終了した時点で、第2の低抵抗導電部5B2、6B2上の保護膜11上に残留するこの領域の電荷量を、他の領域に比べて大きくすることが可能になり、駆動特性ひいては発光特性を向上させる上で最適な電荷分布を得ることが可能となる。
このように、この例の構成によっても実施例5と略同様な効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、発光特性を向上させる上で最適な電荷分布を得ることが可能となる。
図16は、この発明の実施例8であるPDPの構成を示す平面図、図17は図16のH−H矢視断面図である。この実施例8のPDPの構成が、上述の実施例5のそれと大きく異なるところは、井型状の隔壁を用いた構成において、列方向に沿った各低抵抗導電部を隔壁上に重ねるように配置した点である。
すなわち、この例のPDP46は、図16に示すように、第2の絶縁基板12上に形成された井型状の隔壁19上に重なるように列方向Vに沿った各低抵抗導電部5B、6Bが配置されている。
この例のように、井型状の隔壁19上に重なるように列方向Vに沿った各低抵抗導電部5B、6Bを表示放電が発生する領域外に配置することにより、発生した放電は対向する各低抵抗導電部5B、6Bの位置に局在するようになるので、放電を放電セル17の中央部のみに発生させることができる。この例においても、列方向Vに沿った各低抵抗導電部5B、6Bの膜厚を薄く形成することにより細線化することで、隔壁19から列方向Vに沿った各低抵抗導電部5B、6Bがはみ出すことによる遮光率を抑制することができる。このことは、位置合わせ精度に余裕を持たせられるという効果を得ることがもできる。また、この例によれば、放電領域以外の領域と隔壁で区画された領域とが必ずしも一致しないワッフル型等にも適用できるので、効果的となる。
このように、この例の構成によっても実施例3と略同様な効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、放電を放電セル17の中央部のみに発生させることができる。
図18はこの発明の実施例9であるプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。この例のプラズマ表示装置の製造方法は、実施例1〜実施例8によるPDPを用いて構成した点に特徴を有している。
この例のプラズマ表示装置60は、図18に示すように、モジュール構造を有するものとして設計されており、具体的には、アナログインターフェース(以下、IF)20とPDPモジュール30とにより構成されている。
アナログIF20は、図18に示すように、クロマ・デコータを備えるY/C分離回路21と、A/D変換回路22と、PLL回路を備える同期信号制御回路23と、画像フォーマット変換回路24と、逆γ(ガンマ)変換回路25と、システム・コントロール回路26と、PLE制御回路27とから構成されている。
概略的には、アナログIF20は、受信したアナログ映像信号をディジタル映像信号に変換した後、そのディジタル映像信号をPDPモジュール30に供給する。例えばテレビチューナーから発信されたアナログ映像信号はY/C分離回路21においてRGBの各色の輝度信号に分解された後、A/D変換回路22においてディジタル信号に変換される。その後、PDPモジュール30の画素構成と映像信号の画素構成が異なる場合には、画像フォーマット変換回路24において必要な画像フォーマットの変換が行われる。PDPの入力信号に対する表示輝度の特性は線形的に比例するが、通常の映像信号はCRTの特性に合わせて、予め補正(γ変換)されている。このため、A/D変換回路22において映像信号のA/D変換を行った後、逆γ変換回路25において、映像信号に対して逆γ変換を施し、線形特性に復元されたディジタル映像信号を生成する。このディジタル映像信号はRGB映像信号としてPDPモジュール30に出力される。
アナログ映像信号には、A/D変換用のサンプリングクロック及びデータクロック信号が含まれていないため、同期信号制御回路23に内蔵されているPLL回路が、アナログ映像信号と同時に供給される水平同期信号を基準として、サンプリングクロック及びデータクロック信号を生成し、PDPモジュール30に出力する。アナログIF20のPLE制御回路27は輝度制御を行う。具体的には、平均輝度レベルが所定値以下である場合には表示輝度を上昇させ、平均輝度レベルが所定値を越える場合には表示輝度を低下させる。
システム・コントロール回路26は、各種制御信号をPDPモジュール30に対して出力する。PDPモジュール30は、さらに、ディジタル信号処理・制御回路31と、パネル部32と、DC/DCコンバータを内蔵するモジュール内電源回路33と、から構成されている。ディジタル信号処理・制御回路31は、入力IF信号処理回路34と、フレームメモリ35と、メモリ制御回路36と、ドライバ制御回路37とから構成されている。
例えば、入力IF信号処理回路34に入力された映像信号の平均輝度レベルは入力IF信号処理回路34内の入力信号平均輝度レベル演算回路(図示せず)により計算され、例えば、5ビットデータとして出力される。また、PLE制御回路27は、平均輝度レベルに応じてPLE制御データを設定し、入力IF信号処理回路34内の輝度レベル制御回路(図示せず)に入力する。
ディジタル信号処理・制御回路31は、入力IF信号処理回路34において、これらの各種信号を処理した後、制御回路をパネル部32に送信する。同時に、メモリ制御回路36及びドライバ制御回路37はメモリ制御信号及びドライバ制御信号をパネル部32に送信する。
パネル部32は、実施例1〜実施例8に相当したPDP70と、走査電極を駆動する走査ドライバ38と、データ電極を駆動するデータドライバ39と、PDP70及び走査ドライバ38にパルス電圧を供給する高圧パルス回路40と、高圧パルス回路40からの余剰電力を回収する電力回収回路41とから構成されている。
PDP70は、例えば1365個×768個に配列された画素を有するものとして構成されている。PDP70においては、走査ドライバ38が走査電極を制御し、データドライバ39がデータ電極を制御することにより、これらの画素のうちの所定の画素の点灯又は非点灯が制御され、所望の表示が行われる。
なお、ロジック用電源がディジタル信号処理・制御回路31及びパネル部32にロジック用電力を供給している。さらに、モジュール内電源回路33は、表示用電源から直流電力を供給され、この直流電力の電圧を所定の電圧に変換した後、パネル部32に供給している。
以下、この例のプラズマ表示装置60の製造方法を概略的に説明する。
まず、実施例1〜実施例8に相当したPDP70と、走査ドライバ38と、データドライバ39と、高圧パルス回路40と、電力回収回路41とを一基板上に配置し、パネル部32を形成する。さらに、パネル部32とは別個にディジタル信号処理・ディジタル回路31を形成する。
このようにして形成されたパネル部32及びディジタル信号処理・制御回路31とモジュール内電源回路33とを一つのモジュールとして組み立て、PDPモジュール30を形成する。さらに、PDPモジュール30とは別個にアナログIF20を形成する。
このように、PDPモジュール30をアナログIF20とをそれぞれ別個に形成した後、双方を電気的に接続することにより、図18に示したプラズマ表示装置60が完成する。
このように、プラズマ表示装置60をモジュール化することにより、プラズマ表示装置を構成する他の構成部品とは別個に独立にプラズマ表示装置60を製造することが可能となり、例えば、プラズマ表示装置60が故障した場合には、PDPモジュール30毎交換することにより、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
このように、この例のプラズマ表示装置によれば、プラズマ表示装置60をモジュール化することにより、故障したような場合に、PDPモジュール30毎交換することができ、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、この発明のPDPの放電電極を構成する低抵抗導電部の形成手段及び低抵抗導電材料は実施例に示した例に限らず、その他の形成手段及び低抵抗導電材料を用いることができる。
この発明の実施例1であるPDPの構成を示す平面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 同PDPの製造方法を工程順に示す工程図である。 この発明の実施例2であるPDPの構成を示す平面図である。 図4のB−B矢視断面図である。 この発明の実施例3であるPDPの構成を示す平面図である。 図6のC−C矢視断面図である。 この発明の実施例4であるPDPの構成を示す平面図である。 図8のD−D矢視断面図である。 この発明の実施例5であるPDPの構成を示す平面図である。 図10のE−E矢視断面図である。 この発明の実施例6であるPDPの構成を示す平面図である。 図12のF−F矢視断面図である。 この発明の実施例7であるPDPの構成を示す平面図である。 図14のG−G矢視断面図である。 この発明の実施例8であるPDPの構成を示す平面図である。 図16のH−H矢視断面図である。 この発明の実施例9であるプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。 従来のPDP(第1の従来技術)の構成を示す斜視図である。 同PDPの前面基板の構成を示す平面図である。 図20のI−I矢視断面図である。 従来のPDP(第2の従来技術)の構成を示す斜視図である。 図22のJ−J矢視断面図である。
符号の説明
1 前面基板(第1の基板)
2 背面基板(第2の基板)
3 放電ガス空間
4 第1の絶縁基板
5 走査電極
5A、6A 透明導電部
6 維持電極(共通電極)
5B、6B 低抵抗導電部(バス電極あるいはトレース電極)
5B1、6B1 第1の低抵抗導電部
5B2、6B2 第2の低抵抗導電部
7A、7B 連結電極部
8 放電ギャップ
9 透明誘電体層
10、18、28、29、43、44、45、46、70 PDP(プラズマディスプレイパネル)
11 保護膜
12 第2の絶縁基板
13 データ電極(アドレス電極)
14 白色誘電体層
15 ストライプ状の隔壁(リブ)
16 蛍光体層
17 放電セル
19 井型状の隔壁
20 アナログインタフェース(IF)
30 PDPモジュール
31 ディジタル信号処理・制御回路
32 パネル部
42 低抵抗導電部
60 プラズマ表示装置

Claims (12)

  1. 第1の基板と第2の基板とが対向配置されて両基板間に放電ガス空間が形成され、前記第1の基板の前記第2の基板と対向する面には第1の方向に沿って互いに平行に形成されて放電ギャップを介して対向する複数の走査電極と複数の維持電極とから成る第1の電極群が配置される一方、前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面には前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数のデータ電極から成る第2の電極群が配置され、前記第1の電極群と前記第2の電極群との交点に放電セルが形成され、前記走査電極及び前記維持電極がともに透明導電部と金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成る低抵抗導電部とにより構成されてなるプラズマディスプレイパネルであって、
    前記低抵抗導電部は、前記放電セルにおいて少なくとも2つの膜厚の異なる領域を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 第1の基板と第2の基板とが対向配置されて両基板間に放電ガス空間が形成され、前記第1の基板の前記第2の基板と対向する面には第1の方向に沿って互いに平行に形成されて放電ギャップを介して対向する複数の走査電極と複数の維持電極とから成る第1の電極群が配置される一方、前記第2の基板の前記第1の基板と対向する面には前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数のデータ電極から成る第2の電極群が配置され、前記第1の電極群と前記第2の電極群との交点に放電セルが形成され、前記走査電極及び前記維持電極がともに金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成る低抵抗導電部のみにより構成されてなるプラズマディスプレイパネルであって、
    前記低抵抗導電部は、前記放電セルにおいて少なくとも2つの膜厚の異なる領域を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記透明導電部と前記低抵抗導電部とが、連結電極部により電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記連結電極部が金属を主成分とする薄膜又は厚膜から成り、該連結電極部の膜厚が前記低抵抗導電部のそれより小さいことを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記低抵抗導電部が、メッシュ状に形成された第1の低抵抗導電部と、該第1の低抵抗導電部に電気的に接続された第2の低抵抗導電部とにより構成されていることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記メッシュ状の第1の低抵抗導電部が前記放電ギャップを介して対向するように配置されていることを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記メッシュ状の第1の低抵抗導電部の膜厚が、前記第2の低抵抗導電部のそれよりも小さいことを特徴とする請求項5又は6記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記第2の基板上に隔壁が形成され、該隔壁上に重なるように前記連結電極部が、あるいは前記第2の低抵抗導電部の一部又は全部が前記隔壁で区画された放電領域以外の領域に配置されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記連結電極部の膜厚あるいは前記メッシュ状の第1の低抵抗導電部の膜厚が、略5μm以下であることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記連結電極部の幅あるいは前記メッシュ状の第1の低抵抗導電部を構成する線の幅が、略20μm以下であることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記メッシュ状の第1の低抵抗導電部の膜厚が部分的に大きいことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルと、該プラズマディスプレイパネルを制御する制御回路と、画像信号のフォマット変換を行い、前記制御回路にフォマット変換した画像信号を供給するインターフェース回路とを具備することを特徴とするプラズマ表示装置。
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