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JP2005117756A - 直流電圧検出回路の故障診断装置およびモータ制御システム - Google Patents

直流電圧検出回路の故障診断装置およびモータ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】直流電圧を検出する回路の故障を診断する直流電圧検出回路の故障診断装置、およびこの故障診断装置を有するモータ制御システムを提供する。
【解決手段】直流電圧VBの基準値を求め、基準値と直流電圧VBとを比較する。PWM制御時には、搬送波1周期における電流差分差ΔΔiを検出するとともに、重畳電圧Vpとd軸電流idにより電流差分差ΔΔiの基準値を算出し、基準値と電流差分差ΔΔiの値とを比較する。矩形波制御時には、直流電圧VBとスイッチング相の情報とでスイッチング前後の変化量ΔVBを求め、スイッチング相の電流iswにより変化量ΔVBの基準値を算出し、その基準値と変化量ΔVBとを比較する。基準値との差が所定値以上となった場合は、電圧検出部7が故障していると判断してスイッチ12をPWM制御部9側に切り換え、電圧検出部7より出力する直流電圧VBの値をその最低保障電圧に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを駆動するための直流電圧を検出し、検出した直流電圧値に基づいてモータを制御するモータ制御システムに関する。
バッテリからインバータに供給される直流電圧を電圧センサにより検出し、その直流電圧値に基づいてモータに供給する電流を制御するモータ駆動装置が知られている(特許文献1)。
特開2002−191198号公報
このモータ駆動装置では、電圧センサが故障すると、正しい電圧を検出できずモータを適切に制御できなくなる。
本発明による直流電圧検出回路の故障診断装置は、モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値に基づいてモータを制御する制御手段とを備えたモータ制御システムに搭載され、直流電圧に生じる変動成分の周波数を検出し、その周波数により直流電圧の基準値を求め、その基準値と直流電圧の値との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出するものである。
また本発明による直流電圧検出回路の故障診断装置は、モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、モータの電流を検出する電流検出手段と、モータへの印加電圧にさらに電圧を重畳する電圧重畳手段とを少なくとも有し、直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値と電流検出手段により検出された電流の値とに基づいてモータをPWM制御するモータ制御システムに搭載され、電圧重畳手段により重畳した電圧によって発生する電流の差分を電流検出手段により検出された電流の値に基づいて算出し、その算出した差分と重畳した電圧とに基づいて差分の基準値を算出し、その算出した基準値と差分との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出するものである。
さらに本発明による直流電圧検出回路の故障診断装置は、モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、モータの電流を検出する電流検出手段と、モータへの印加電圧波形を変化するスイッチング手段とを少なくとも有し、直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値と電流検出手段により検出された電流の値とに基づいてモータを矩形波制御するモータ制御システムに搭載され、スイッチング手段により印加電圧波形を変化されたときの直流電圧の変化量を算出し、電流検出手段により検出された電流の値に基づいて変化量の基準値を算出し、その算出した基準値と変化量との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出するものである。
本発明によるモータ制御システムは、モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、モータの電流を検出する電流検出手段と、モータへの印加電圧にさらに電圧を重畳する電圧重畳手段と、モータへの印加電圧波形を変化するスイッチング手段と、直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値と電流検出手段により検出された電流の値とに基づいて、モータをPWM制御または矩形波制御する制御手段と、制御手段によるモータの制御方法として、PWM制御または矩形波制御のいずれかを選択する選択手段と、選択手段によりPWM制御が選択されているとき、電圧重畳手段により重畳した電圧によって発生する電流の差分を電流検出手段により検出された電流の値に基づいて算出し、その算出した差分と重畳した電圧とに基づいて差分の基準値を算出し、その算出した基準値と差分との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出し、選択手段により矩形波制御が選択されているとき、スイッチング手段により印加電圧波形を変化されたときの直流電圧の変化量を算出し、電流検出手段により検出された電流の値に基づいて変化量の基準値を算出し、その算出した基準値と変化量との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出する故障検出装置とを備え、故障検出装置により直流電圧検出手段の異常を検出した場合、選択手段が選択する制御方法をPWM制御に固定し、直流電圧検出手段より固定の値を出力するものである。
本発明によれば、直流電圧検出手段によりモータを駆動するための直流電圧を検出し、検出した直流電圧に生じる変動成分の周波数を検出し、その周波数により直流電圧の基準値を求め、その基準値と直流電圧の値との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出することとしたので、直流電圧検出手段の異常を検出することができる。
また本発明によれば、モータをPWM制御するモータ制御システムに搭載され、モータへの印加電圧にさらに重畳した電圧によって発生する電流の差分を検出された電流の値に基づいて算出し、その算出した電流の差分と重畳した電圧とに基づいて電流の差分の基準値を算出し、その算出した基準値と電流の差分との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出することとしたので、直流電圧検出手段の異常を検出することができる。
さらに本発明によれば、モータを矩形波制御するモータ制御システムに搭載され、モータへの印加電圧波形を変化されたときの直流電圧の変化量を算出し、検出された電流の値に基づいて直流電圧の変化量の基準値を算出し、その算出した基準値と直流電圧の変化量との比較結果に基づいて直流電圧検出手段の異常を検出することとしたので、直流電圧検出手段の異常を検出することができる。
本発明によるモータ制御システムによれば、PWM制御または矩形波制御のいずれかを選択してモータを制御し、直流電圧検出手段の異常を検出した場合、モータの制御方法をPWM制御に固定し、直流電圧検出手段より固定の値を出力することとしたので、直流電圧検出手段が故障した場合にもモータの運転を継続することができる。
図1に、本発明による直流電圧検出回路の故障診断装置を備えたモータ制御システムの一実施形態を示す。このモータ制御システムでは、同期モータ1をバッテリ2の直流エネルギーで駆動する。バッテリ2より供給される直流電力は、リレー6を介してインバータ3に入力され、インバータ3により3相の交流電力に変換されて、同期モータ1に供給される。このときインバータ3では、モータコントローラ4からのスイッチング信号Pu、Pv、Pwを基に、IGBT等の電力変換素子によりバッテリ2からの直流電力をスイッチングして、uvw3相の交流電力に変換する。
モータコントローラ4の切換制御部8は、外部からのトルク指令値τr、モータ速度ωmおよびインバータ入力電圧VBに基づいて、スイッチ12へ切換信号を出力し、スイッチ12を切り換える。スイッチ12を切り換えることにより、切換制御部8からのトルク指令値τrの出力先が、PWM制御部9と矩形波制御部10のどちらかに切り換わる。モータ速度ωmは、PWM制御部9と矩形波制御部10のうち、トルク指令値τrが出力されている方において算出される。モータ速度ωmの算出方法については、後に説明する。インバータ入力電圧VBは、電圧検出部7により検出される。
PWM制御部9は、トルク指令値τrに基づいてPWM制御を行い、後に説明するようにしてPWMパルスによるスイッチング信号Pu、Pv、Pwを決定し、インバータ3へ出力する。矩形波制御部10は、トルク指令値τrに基づいて矩形波制御を行い、後に説明するようにして矩形波によるスイッチング信号Pu、Pv、Pwを決定し、インバータ3へ出力する。
切換制御部8におけるスイッチ12の切り換え方法を、図2により説明する。図2(a)は、インバータ入力電圧VBがVB1のときの、トルク指令値τrおよびモータ速度ωmと、スイッチ12の切り換え先との関係の例を示す図である。トルク指令値τrおよびモータ速度ωmの交点が符号102に示すPWM制御域にある場合、スイッチ12をPWM制御部9側へ切り換える。このとき、同期モータ1はPWM制御により制御される。トルク指令値τrおよびモータ速度ωmの交点が符号103に示す矩形波制御域にある場合は、スイッチ12を矩形波制御部10側へ切り換える。このとき、同期モータ1は矩形波制御により制御される。
図2(b)は、インバータ入力電圧VBがVB2のときの、トルク指令値τrおよびモータ速度ωmと、制御方法との関係の例を示す図である。図2(a)の場合と同様に、トルク指令値τrおよびモータ速度ωmの交点が符号104に示すPWM制御域にある場合、スイッチ12をPWM制御部9側へ切り換える。トルク指令値τrおよびモータ速度ωmの交点が符号105に示す矩形波制御域にある場合は、スイッチ12を矩形波制御部10側へ切り換える。ここでVB1<VB2であり、図2(a)と(b)に示すように、インバータ入力電圧VBが高くなるほど矩形波制御域は狭くなる。
このように、トルク指令値τrおよびモータ速度ωmにより、制御方法をPWM制御とするか矩形波制御とするかが決定され、その関係はインバータ入力電圧VBによって変化する。切換制御部8は、トルク指令値τr、モータ速度ωmおよびインバータ入力電圧VBに基づいて、このようにしてスイッチ12の切り換え先を決定し、切換信号を出力する。また、後に説明する故障診断部11からの異常信号を入力したときには、トルク指令値τrおよびモータ速度ωmにかかわらず常にスイッチ12をPWM制御部9側へ切り換える。
電圧検出部7は、インバータ入力電圧VBを検出して、切り換え制御部8、PWM制御部9、矩形波制御部10、および故障診断部11へ出力する。さらに、後に説明する故障診断部11からの異常信号を入力したときには、インバータ入力電圧VBとして、あらかじめ設定された所定の値を出力する。この所定値には、インバータ入力電圧VBが取りうる値のうちの最低値(最低保障電圧)が設定される。
電圧検出部7が故障した場合、インバータ入力電圧VBを正しく検出できなくなる。このとき矩形波制御を行うと、後に説明するようなスイッチング信号を正しく出力できず、同期モータ1を制御できなくなる。そのため、電圧検出部7が異常となった場合は、前述したように切換制御部8において常にスイッチ12をPWM制御部9側へ切り換えるとともに、インバータ入力電圧VBを所定値に固定する。電圧検出部7の異常は、故障診断部11により次に説明するようにして検出される。
故障診断部11は、電圧検出部7を診断し、その異常を検出する。これは、次の3つの方法によって行われる。1つ目は、インバータ3に電力が供給されないとき、すなわちリレー6が開放しているときに行うものであり、これをリレー開放時の診断という。2つ目は、PWM制御のときに行うものであり、これをPWM制御時の診断という。3つ目は、矩形波制御のときに行うものであり、これを矩形波制御時の診断という。いずれかの方法によって電圧検出部7の異常が検出された場合、故障診断部11より切換制御部8および電圧検出部7へ異常信号を出力する。上記の3つの方法のうち、1つ目のリレー開放時の診断について、以下に説明する。2つ目のPWM制御時の診断と、3つ目の矩形波制御時の診断については、後に説明する。
−リレー開放時の故障診断−
リレー開放時の診断は、電圧検出部7により検出されたインバータ入力電圧VBの値と、そのリップル周波数fωに基づいて行われる。リレー6が開放している場合に電圧検出部7において検出されるインバータ入力電圧VBの例を、図3に示す。このときインバータ入力電圧VBには、符号100に示すような同期モータ1による誘起電圧の全波整流分が現れる。この同期モータ1による誘起電圧は、モータ速度ωmに比例して変化する。また、符号101に示す時間幅の逆数で表されるリップル周波数fωは、モータ速度ωmの6倍の周波数で現れる。したがって、リレー6が開放している場合に電圧検出部7において検出されるべき電圧の基準値VB*は、下記の式(1)により表すことができる。ここで、φは同期モータ1の磁極による磁束を表す。
VB*=1.35・2π・(fω/6)・φ (1)
リレー開放時の診断では、式(1)により求められた電圧基準値VB*と、電圧検出部7により検出されたインバータ入力電圧VBを、下記の式(2)によって比較することで、電圧検出部7が故障しているか否かを判定する。式(2)を満たす場合、電圧検出部7は故障していると判定し、そうでない場合は、故障していないと判定する。ここで、kは判定のしきい値であり、あらかじめ設定されている。このようにして、故障診断部11は電圧検出部7のリレー開放時の診断を行い、その異常を検出する。
|VB*−VB|>k (2)
次に、PWM制御部9について説明する。PWM制御部9は、図4に示す構成を備えており、トルク指令値τrに基づいてPWMパルスによるスイッチング信号Pu、Pv、Pwを同期モータ1へ出力する。図3の各構成について以下に説明する。
電流指令値発生部13は、図1の切換制御部8よりスイッチ12を介して入力するトルク指令値τrに対して、d軸電流指令値idrとq軸電流指令値iqrを決定し、電流制御部14へ出力する。ここで、d軸は同期モータ1の磁極位置(磁束)の方向、q軸は電気的にd軸に直交する方向を示しており、このd軸およびq軸により、d−q軸座標系が構成される。なお、idrおよびiqrはトルク指令値τrに対して様々な割合で設定することができるが、その割合によってモータ損失が異なり、モータ損失を最小とするidrとiqrの割合は、モータ速度およびインバータ入力電圧によって変化する。そこで、電流指令値発生部13では、速度検出部21で求められたモータ速度ωmおよび図1の電圧検出部7で検出されたインバータ入力電圧VBに基づいて、トルク指令値τrに対してモータ損失が最も少ない最適なidr,iqrを出力するようにしている。
同期モータ1において磁石を有する回転子が回転すると、d−q軸座標系も回転する。このd−q軸座標系の回転変位量、すなわち磁極の位相をθで表し、以下、これを磁極位置θと呼ぶことにする。速度検出部21は、この磁極位置θを一定時間ごとに検出し、その変化量によりモータ速度ωmを求めている。磁極位置θは、磁極位置検出部20において、同期モータ1の出力電流より後述する方法によって求められる。
PWM制御部9の外部に備えられた電流センサ5u、5vおよび5wによって、同期モータ1の3相(u相、v相およびw相)電流がそれぞれ検出される。これら検出されたモータ電流は、電流検出部19に出力される。
電流検出部19は、電流センサ5u、5vおよび5wによって検出されたモータ電流をサンプリングする。図5にサンプリングのタイミングを示す。電流検出部19では、図5の符号106に示す搬送波における各頂点(符号107に示す各点)のタイミングに合わせて、検出されたモータ電流をサンプリングする。このタイミングは、後に説明するPWM信号発生部16より出力されるタイミング信号Pdによって判別する。なお、搬送波106は周波数10kHzのときの例を示しているが、その他の周波数としてもよい。こうしてサンプリングされたuvw各相のモータ電流に対するサンプリング値iu、ivおよびiwは、図4に示す座標変換部18および磁極位置検出部20に出力される。
座標変換部18は、電流検出部19より入力するモータ電流のサンプリング値iu、ivおよびiwに対して、磁極位置検出部20より出力される磁極位置θに基づいて座標変換を行い、d−q軸座標系のd軸電流idおよびq軸電流iqを算出する。算出されたd軸電流idおよびq軸電流iqは、電流制御部14に出力される。またd軸電流idは、図1の故障診断部11へも出力される。
電流制御部14は、電流指令値発生部13より入力するd軸電流指令値idrと、座標変換部18より入力するd軸電流idとの差により、d軸電流偏差を求める。さらに、そのd軸電流偏差に対して周知の比例・積分制御演算を行い、d軸電圧指令値Vdsを得る。このd軸電圧指令値Vdsには、後に説明する重畳電圧生成部17より出力される重畳電圧Vpが加算され、d軸電圧指令値Vds1となって座標変換部15に出力される。同様に、q軸電流指令値iqrとq軸電流iqに対して得られるq軸電圧指令値Vqsも、座標変換部15に出力される。このとき、q軸電圧指令値Vqsに対しては、重畳電圧Vpは加算されない。
座標変換部15は、入力するd軸電圧指令値Vds1およびq軸電圧指令値Vqsに対して、磁極位置検出部20より出力される磁極位置θに基づいて座標変換を行い、静止座標系の3相電圧指令値Vus、VvsおよびVwsを算出する。算出された3相電圧指令値Vus、VvsおよびVwsは、PWM信号発生部16に出力される。
PWM信号発生部16は、座標変換部15より入力する3相電圧指令値Vus、VvsおよびVwsをインバータ入力電圧VBに対して正規化し、それぞれ搬送波と比較することでパルス幅を算出し、3相のPWMパルスPu、PvおよびPwをインバータ3に出力する。これにより、同期モータ1に印加する電圧が決定される。また、PWM信号発生部16は、搬送波よりサンプリングのタイミングを示す信号Pdを抽出し、電流検出部19および重畳電圧生成部17へ出力する。
重畳電圧生成部17は、図5の符号108に示す重畳電圧Vpを出力する。符号108に示す重畳電圧Vpは、搬送波106の半周期ごと、すなわち符号107に示す各点のタイミングごとに、極性を切り換えられる。この切り換えのタイミングは、図4に示すPWM信号発生部16より出力されるタイミング信号Pdにより判別する。このように極性を切り換えられた重畳電圧Vpを電流制御部14から出力するd軸電圧指令値Vdsに重畳することで、同期モータ1の3相電流に磁極位置θに応じた電流変化を発生させる。発生した電流変化は電流センサ5u、5vおよび5wによって検出され、磁極位置検出部20において、後述する方法によって磁極位置θが求められる。また、重畳電圧Vpは図1の故障診断部11へも出力される。
磁極位置検出部20では、搬送波の1周期の間におけるモータ電流のサンプリング値iu、ivおよびiwから、重畳電圧Vpによって発生する電流差分を求めることにより、磁極位置θを求める。この方法を以下に説明する。まず、モータ電流のサンプリング値iuおよびivについて、下記の式(3)により、搬送波の前半の半周期における差分ΔiuおよびΔivを求める。ここで、計算対象とする1周期においてはじめにサンプリングした時刻、たとえば図5の時刻t0を時刻t(2n)と表し、その次にサンプリングした時刻、たとえば時刻t1を時刻t(2n+1)と表す。
Δiu(t(2n))=iu(t(2n+1))−iu(t(2n))
Δiv(t(2n))=iv(t(2n+1))−iv(t(2n)) (3)
次に、求められた差分ΔiuとΔivを、2相交流(α−β)座標系の差分ΔiαとΔiβに変換する。この変換された差分を、Δiα(t(2n))およびΔiβ(t(2n))と表す。
なお、以上説明した内容について、差分ΔiuまたはΔivの代わりにサンプリング値iwの差分Δiwを下記の式(4)により求め、この差分Δiwと差分ΔiuまたはΔivのいずれか、または差分Δiu、ΔivおよびΔiw全てにより、Δiα(t(2n))とΔiβ(t(2n))を求めてもよい。
Δiw(t(2n))=iw(t(2n+1))−iw(t(2n)) (4)
次に、後半の半周期、すなわち時刻t(2n+1)から時刻t(2n+2)の間においても上記と同様の演算を行い、このときの2相交流(α−β)座標系の差分Δiα(t(2n+1))とΔiβ(t(2n+1))を求める。その後、下記の式(5)によって、搬送波の1周期の間におけるΔiαとΔiβの差であるΔΔiαとΔΔiβをそれぞれ求める。
ΔΔiα=Δiα(t(2n+1))−Δiα(t(2n))
ΔΔiβ=Δiβ(t(2n+1))−Δiβ(t(2n)) (5)
このようにして算出されたΔΔiαとΔΔiβを、2相交流(α−β)座標系におけるベクトルとしてそれぞれ表し、そのベクトルを合成したベクトルの位相角をθabとする。図6において、符号109に示すベクトルをΔΔiα、符号110に示すベクトルをΔΔiβとすると、ベクトル109と110を合成した符号111に示すベクトルの位相角112がθabを表す。このθabが磁極位置θである。
また、ベクトル111を電流差分差ΔΔiと表すと、このΔΔiは式(5)のΔΔiαとΔΔiβを用いて、下記の式(6)のように表すことができる。電流差分差ΔΔiは、磁極位置検出部20より図1の故障診断部11へ出力される。
ΔΔi=√(ΔΔiα+ΔΔiβ) (6)
上記のようにして、磁極位置θが求められる。この磁極位置θに基づいて、上記に説明した方法によって、同期モータ1への印加電圧が決定される。
−PWM制御時の故障診断−
ここで、図1の故障診断部11で行う電圧検出部7の診断のうち、2つ目のPWM制御時の診断について説明する。PWM制御時の診断は、上記の式(6)によって表されるΔΔiと、下記の式(7)によって表される電流差分差の基準値ΔΔi*とを比較することによって行われる。なお、式(7)におけるLdは同期モータ1のd軸におけるインダクタンスであり、d軸電流idの絶対値が大きくなると減少する。そのため、あらかじめidとVpに対する基準値ΔΔi*の値をテーブル化しておき、座標変換部18より出力されるidの値と、重畳電圧生成部17より出力されるVpの値によって、基準値ΔΔi*の値を決定する。
ΔΔi*=2Vp/Ld (7)
電圧検出部7が故障した場合、検出されるインバータ入力電圧VBは本来の値とは異なるものとなる。前述したように、電流指令値発生部13はこのインバータ入力電圧VBの値に基づいて、3相電圧指令値Vus、Vvs、Vwsを実現するPWMパルスを生成する。したがって、電圧検出部7が故障した場合には、本来出力されるべき重畳電圧Vpに対してずれが生じ、それによってインバータ3から同期モータ1に印加する重畳電圧にもずれが生じるため、モータ電流の差分、すなわちΔΔiにもずれが生じる。このことから、下記の式(8)によってΔΔiとΔΔi*とを比較することで、電圧検出部7が故障しているか否かを判定する。式(8)を満たす場合、電圧検出部7は故障していると判定し、そうでない場合は、故障していないと判定する。ここで、αは判定のしきい値であり、あらかじめ設定されている。このようにして、故障検出部11は電圧検出部7のPWM制御時の診断を行い、その異常を検出する。
|ΔΔi*−ΔΔi|>α (8)
図1の矩形波制御部10について次に説明する。矩形波制御部10は、図7に示す構成を備えており、上記に説明したPWM制御部9と同様に、トルク指令値τrに基づいて矩形波によるスイッチング信号Pu、Pv、Pwを同期モータ1へ出力する。図7の各構成について以下に説明する。
電圧位相演算部23では、図1の切換制御部8よりスイッチ12を介して入力するトルク指令値τrに対して、電圧位相γを決定し、スイッチ選択部24へ出力する。この電圧位相γは、2相直流の電流指令値であるd軸電流指令値idrおよびq軸電流指令値iqrを決定した後、次のようにして算出される。なおd軸電流指令値idrおよびq軸電流指令値iqrは、トルク指令値τr、モータ速度ωmおよびインバータ直流入力電圧VBに基づいて、あらかじめ記憶された電流テーブルによって決定される。
d軸方向に印加すべき電圧をVd、q軸方向に印加すべき電圧をVqとする。このとき、d軸方向のインダクタンスをLd、q軸方向のインダクタンスをLqとすると、LdおよびLqによって、VdおよびVqはd軸電流指令値idrおよびq軸電流指令値iqrに対してそれぞれ90°位相が進む。したがって、VdおよびVqは下記の式(9)のように表される。なお、Vqの式に含まれるωm・φの項は、q軸方向へ生じる逆起電力を補償する電圧を表す。この逆起電力は、モータ1が回転することによって、磁極位置θの方向であるd軸に対して電気的に直交するq軸方向へ生じるものである。
Vd=−ωm・Lq・iqr
Vq=ωm・φ+ωm・Ld・idr (9)
上記の式(9)によって表されるd軸印加電圧Vdおよびq軸印加電圧Vqをベクトル図に示したものを図8に示す。静止座標系である2相交流(α−β)座標系およびuvw相の座標系に対して、d−q軸座標系は、符号61に示す磁極位置θの分だけ傾いている。符号64に示すベクトルはd軸電流指令値idr、符号65に示すベクトルはq軸電流指令値iqrをそれぞれ表している。このとき、idrによるベクトル64はd軸の負方向、iqrによるベクトル65はq軸の正方向にそれぞれ向いているとする。
式(9)の−ωm・Lq・iqrの項によるベクトル68により、d軸印加電圧Vdは符号66に示すベクトルで表される。また、式(9)のωm・φの項によるベクトル69およびωm・Ld・idrの項によるベクトル70により、q軸印加電圧Vqは符号67に示すベクトルで表される。このベクトル66とベクトル67を合成した符号70に示すベクトルを電圧指令ベクトルVrとすると、この電圧指令ベクトルVrをd軸から見たときの符号62に示す位相が電圧位相γである。なお、ベクトル64とベクトル65を合成した符号71に示すベクトルは、d軸電流指令値idrとq軸電流指令値iqrとの合成である電流指令ベクトルiを表す。
なお、α軸を基準とする静止座標系から見たときの電圧指令ベクトルVrの位相、すなわち符号63に示す位相を、電圧位相θvと表す。この電圧位相θvは、後に説明するスイッチングパターンの選択において用いられる。なお、θv=θ+γである。
上記のようにして、矩形波制御部10の電圧位相演算部23において電圧位相γを決定する。次にスイッチ選択部24について説明する。スイッチ選択部24は、電圧位相γと磁極位置θの合計値、すなわち前述した電圧位相θvに基づいてスイッチングパターンを選択し、矩形波によるスイッチング信号Pu、PvおよびPwを出力する。これらのスイッチング信号がインバータ3に入力されると、そのスイッチング信号に応じた電圧が同期モータ1に印加される。なお、スイッチング信号によって同期モータ1に印加する電圧は所定の電圧値の正電圧または負電圧であり、スイッチング信号はこの正電圧または負電圧のどちらかを指示するものである。
スイッチ選択部24では、180°通電の矩形波制御を行うために、α−β座標系(uvw座標系)を電気角60°ごとに6つの区間に分割し、電圧位相θvの値がどの区間に相当するかによって異なるスイッチングパターンを選択する。図9(a)にα−β座標系を6つの区間に分割した様子を示す。符号73〜78に示す区間をそれぞれ区間I〜VIと称し、たとえば符号73に示す区間、すなわち電圧位相θvが−30°〜30°のときに符号71に示す電圧指令ベクトルVrが位置する区間を、区間Iとする。同様に、θvが30°〜90°のときを区間II、90°〜150°のときを区間III、150°〜210°のときを区間IV、210°〜270°のときを区間V、270°〜330°のときを区間VIとする。
図9(a)の区間I〜VIのそれぞれにおいて選択するスイッチングパターンを図9(b)に示す。たとえば区間Iの場合には、u相が正電圧、v相とw相が負電圧となるように、スイッチング信号Pu、PvおよびPwをそれぞれ出力する。また、電圧位相θvが図9(a)の符号63に示す角度のときには、符号71に示す電圧指令ベクトルVrが区間IIIに位置するため、図9(b)により、u相とw相が負電圧、v相が正電圧となるように、スイッチング信号を出力する。
スイッチ選択部24は、このようにしてスイッチングパターンを選択することで、同期モータ1への印加電圧の波形を変化するスイッチング信号Pu、PvおよびPwをそれぞれ出力する。選択したスイッチングパターンの情報は、磁極位置検出部26へ出力される。また、スイッチングを行う相、すなわち電圧を正から負、または負から正に変化させるuvw相いずれかの情報が、電流検出部27と図1の故障診断部11へ出力される。
電流検出部27は、電流センサ5u、5vおよび5wによって検出されたモータ電流をサンプリングする。このときのサンプリングのタイミングは、図4の電流検出部19とは異なり、所定のものが用いられる。サンプリングされたuvw各相のモータ電流に対するサンプリング値iu、ivおよびiwは、磁極位置検出部26に出力される。また、スイッチ選択部24よりスイッチングを行う相の情報を入力し、その相の電流をiswとして、図1の故障診断部11へ出力する。すなわち、スイッチング相がu相であればisw=iu、v相であればisw=iv、w相であればisw=iwとする。
磁極位置検出部26は、スイッチング選択部24より出力されたスイッチングパターンの情報により、同期モータ1に印加される交流電圧を求める。この交流電圧と、電流検出部27より出力されたモータ電流のサンプリング値iu、ivおよびiwとによりモータの誘起電圧を検知し、その誘起電圧の位相によって、磁極位置θを求める。求められた磁極位置θは、スイッチ選択部24と速度検出部25へ出力される。
速度検出部25は、図4の速度検出部21と同様に、磁極位置検出部26より出力される磁極位置θを一定時間ごとに検出し、その変化量によってモータ速度ωmを求める。求められたモータ速度ωmは電圧位相演算部23へ出力される。
―矩形波制御時の故障診断―
ここで、図1の故障診断部11で行う電圧検出部7の診断のうち、3つ目の矩形波制御時の診断について説明する。矩形波制御時における、モータ電流値、スイッチングパターン、インバータ入力電流、およびインバータ入力電圧の関係の例を図10に示す。符号81に示すスイッチングパターンによるスイッチング信号Pu、PvおよびPwがインバータ3へ出力されると、それに応じた交流電圧が同期モータ1に印加され、符号80に示すようにモータ電流iu、ivおよびiwが変化する。このとき、インバータ3へ入力するインバータ入力電流は符号82に示すように変化し、これに合わせてインバータ入力電圧も符号83に示すように変化する。矩形波制御時の診断において、このインバータ入力電圧の変化量を検出する。
前述したように、図1の電圧検出部7によりインバータ入力電圧VBが検出される。矩形波制御時の診断において、検出されたインバータ入力電圧VBと、スイッチ選択部24より出力されるスイッチングを行う相の情報とにより、スイッチング前の電圧値VBaとスイッチング後の電圧値VBbとの差を求め、その差の絶対値を変化量ΔVB=|VBa−VBb|とする。ΔVBは、図10において符号84に示される部分の変化量である。また、電流検出部27より出力されるスイッチングを行う相の電流iswにより、電圧変化量の基準値ΔVB*を求める。この電圧変化量の基準値ΔVB*は、あらかじめスイッチング時の電流iswに対して測定しておき、スイッチング相の電流iswの値に対するΔVB*としてテーブル化されている。
さらに、求められたΔVBとΔVB*とを下記の式(10)によって比較することで、電圧検出部7が故障しているか否かを判定する。式(10)を満たす場合、電圧検出部7は故障していると判定し、そうでない場合は、故障していないと判定する。ここで、βは判定のしきい値であり、あらかじめ設定されている。このようにして、故障検出部11は電圧検出部7の矩形波制御時の診断を行い、その異常を検出する。
|ΔVB*−ΔVB|>β (10)
上記に説明した電圧検出部7に対する故障診断の処理の流れを示すフローチャートを図11に示す。このフローチャートはモータコントローラ4で実行されるプログラムに基づくものであり、モータコントローラ4の動作中は常に実行されている。
ステップS1では、リレー6がオフ(開放)かオン(接続)かの判定を行う。この判定は、リレー6からモータコントローラ4へ出力される図示しない信号により行う。リレー6がオフの場合はステップS2へ進み、オンの場合はステップS8へ進む。
ステップS2では、故障診断部11において、電圧検出部7より出力されるインバータ入力電圧VBにより、そのリップル周波数fωを検出する。リップル周波数fωは、前述のようにVBの波形によって図3に例を示す時間幅を検出し、これの逆数を算出することにより検出される。さらに、検出されたリップル周波数fωによって、前述の式(1)から電圧の基準値VB*を算出する。
ステップS3では、故障診断部11において、前述の式(2)により、電圧検出部7より出力されるインバータ入力電圧VBとステップS2で算出された電圧の基準値VB*とを比較し、リレー開放時の診断を行う。式(2)を満たす場合は電圧検出部7が故障していると判定し、ステップS4へ進む。式(2)を満たさない場合は電圧検出部7が故障していないと判定し、ステップS7へ進む。
ステップS4では、電圧検出部7が故障しているとして、故障診断部11より切換制御部8と電圧検出部7へ異常信号を出力する。
ステップS5では、故障診断部11より異常信号が出力されたことにより、電圧検出部7において、インバータ入力電圧VBをあらかじめ設定された所定値に固定して出力する。この所定値は、前述の最低保障電圧、すなわちインバータ入力電圧VBが取りうる値のうちの最低値である。
ステップS6では、故障診断部11より異常信号が出力されたことにより、切換制御部8において、スイッチ12をPWM制御部9側へ固定する切換信号をスイッチ12へ出力する。このようにすることで、矩形波制御は行われなくなる。ステップS6を実行した後は、ステップS1へ戻る。
ステップS7では、電圧検出部7は故障していないとする。このとき、故障診断部11より異常信号は出力されない。ステップS7を実行した後は、ステップS1へ戻る。
ステップS8では、切換制御部8において、現在のモータ運転がPWM制御と矩形波制御のどちらであるかを判定する。この判定は、切換制御部8よりスイッチ12へ出力する切換信号の状態によって行われる。PWM制御であると判定した場合はステップS9へ進み、矩形波制御であると判定した場合はステップS11へ進む。
ステップS9では、故障診断部11において、前述の式(6)に表される、図4の磁極位置検出部20より出力される電流差分差ΔΔiを検出する。なお電流差分差ΔΔiは、図11のフローチャートによる故障診断処理と並行して磁極位置検出部20において実行される、図示しない磁極位置を検出する処理によって算出される。さらに、図4の座標変換部18より出力されるidの値と、重畳電圧生成部17より出力されるVpの値によって、前述の式(7)に表される電流差分差の基準値ΔΔi*を算出する。
ステップS10では、故障診断部11において、前述の式(8)により、ステップS9で検出された電流差分差ΔΔiと、同じくステップS9で算出された電流差分差の基準値ΔΔi*とを比較し、PWM制御時の診断を行う。式(8)を満たす場合は電圧検出部7が故障していると判定し、ステップS4へ進む。式(8)を満たさない場合は電圧検出部7が故障していないと判定し、ステップS7へ進む。
ステップS11では、故障診断部11において、電圧検出部7より出力されるインバータ入力電圧VBと、図7のスイッチ選択部24より出力されるスイッチングを行う相の情報とにより、前述のVBの電圧変化量ΔVBを検出する。さらに、図7の電流検出部27より出力されるスイッチングを行う相の電流iswにより、前述の電圧変化量の基準値ΔVB*を算出する。
ステップS12では、前述の式(10)によって、ステップS11で検出された変化量ΔVBと、同じくステップS11で算出された電圧変化量の基準値ΔVB*とを比較し、矩形波制御時の診断を行う。式(10)を満たす場合は電圧検出部7が故障していると判定し、ステップS4へ進む。式(10)を満たさない場合は電圧検出部7が故障していないと判定し、ステップS7へ進む。
上述した直流電圧検出回路の故障診断装置によれば、電圧検出部7により検出した直流電圧に生じる変動成分の周波数を検出し、その周波数により直流電圧の基準値を求め、その基準値と直流電圧の値との比較結果に基づいて電圧検出部7の異常を検出することとしたので、電圧検出部7の異常を即時に検出することができる。
また上述した直流電圧検出回路の故障診断装置は、PWM制御部9により同期モータ1をPWM制御するモータ制御システムに搭載される。この故障診断装置によれば、重畳電圧生成部17により重畳した電圧によって発生する電流の差分を、電流センサ5u、5vおよび5wにより検出された電流の値に基づいて算出する。その算出した電流の差分と、重畳した電圧とに基づいて電流の差分の基準値を算出し、その算出した基準値と電流の差分との比較結果に基づいて、電圧検出部7の異常を検出する。このようにしたので、電圧検出部7の異常を即時に検出することができる。
さらに上述した直流電圧検出回路の故障診断装置は、矩形波制御部10により同期モータ1を矩形波制御するモータ制御システムに搭載される。この故障診断装置によれば、スイッチ選択部24により同期モータ1への印加電圧波形を変化されたときに、電圧検出部7により検出された直流電圧の変化量を算出する。電流センサ5u、5vおよび5wにより検出された電流の値に基づいて、その直流電圧の変化量の基準値を算出し、その算出した基準値と直流電圧の変化量との比較結果に基づいて、電圧検出部7の異常を検出する。このようにしたので、電圧検出部7の異常を即時に検出することができる。
本発明によるモータ制御システムは、切換制御部8によりPWM制御部9または矩形波制御部10のいずれかを選択して、同期モータ1をPWM制御または矩形波制御する。このモータ制御システムによれば、電圧検出部7の異常を検出した場合、切換制御部8をPWM制御部9側に切り換えて同期モータ1の制御方法をPWM制御に固定し、電圧検出部7より固定の値であるインバータ入力電圧VBの最低保障電圧を出力する。このようにしたので、電圧検出部7が故障した場合にも同期モータ1の運転を継続することができる。
上述の実施の形態では、故障診断部11はモータコントローラ4の機能の一部である例を説明したが、この故障診断部11の機能を切り離して、モータコントローラ4と別個の直流電圧検出回路の故障診断装置としてもよい。または、その他の機能も合わせてモータコントローラ4から切り離し、この機能を実現する直流電圧検出回路の故障診断装置としてもよい。
上述の実施の形態では、直流電圧検出手段を電圧検出部7、電流検出手段を電流センサ5u、5vおよび5w、電圧重畳手段を重畳電圧生成部17、スイッチング手段をスイッチ選択部24、選択手段を切換制御部8およびスイッチ12によりそれぞれ実現し、制御手段をモータコントローラ4、故障検出装置を故障診断部11で実現している。しかし、これらはあくまで一例であり、本発明の特徴が損なわれない限り、各構成要素は上記実施の形態に限定されない。
上述の実施の形態では、同期モータ1をインバータ3で制御する例について説明したが、電圧検出部7と故障診断部11に相当する機能を備えるのであれば、同期モータに限らず、誘導モータ、直流モータやその他の方式のモータを制御するものであっても、本発明を適用できる。
本発明による直流電圧検出回路の故障診断装置を備えたモータ制御システムの一実施形態を示す図である。 トルク指令値τrおよびモータ速度ωmとスイッチ12の切り換え先との関係の例を示す図であり、(a)はインバータ入力電圧VBがVB1のときの例、(b)はインバータ入力電圧VBがVB2のときの例をそれぞれ示す。 リレー6が開放している場合に検出されるインバータ入力電圧VBの波形の例を示す図である。 PWM制御部9の構成を示す図である。 電流検出部19におけるモータ電流のサンプリングのタイミングを示す図である。 搬送波の1周期の間における電流値の差分ΔΔiαfおよびΔΔiβf、および電流差分差ΔΔiと磁極位置θを表す位相角θabとの関係を示すベクトル図である。 矩形波制御部10の構成を示す図である。 電流指令値と電圧位相との関係を示すベクトル図である。 モード区間とスイッチングパターンとの関係を示す図であり、(a)は静止座標系とモード区間との関係、(b)はモード区間とスイッチングパターンとの関係をそれぞれ示す。 モータ相電流、スイッチングパターン、およびインバータ入力直流電圧変動の関係を示す図である。 故障検出処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 同期モータ
2 バッテリ
3 インバータ
4 モータコントローラ
5u,5v,5w 電流センサ
6 リレー
7 電圧検出部
8 切換制御部
9 PWM制御部
10 矩形波制御部
11 故障診断部
12 スイッチ

Claims (4)

  1. モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値に基づいて前記モータを制御する制御手段とを備えたモータ制御システムに搭載され、
    前記直流電圧に生じる変動成分の周波数を検出し、その周波数により前記直流電圧の基準値を求め、その基準値と前記直流電圧の値との比較結果に基づいて前記直流電圧検出手段の異常を検出することを特徴とする直流電圧検出回路の故障診断装置。
  2. モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記モータの電流を検出する電流検出手段と、
    前記モータへの印加電圧にさらに電圧を重畳する電圧重畳手段とを少なくとも有し、
    前記直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値と前記電流検出手段により検出された電流の値とに基づいて前記モータをPWM制御するモータ制御システムに搭載され、
    前記電圧重畳手段により重畳した電圧によって発生する電流の差分を前記電流検出手段により検出された電流の値に基づいて算出し、その算出した差分と前記重畳した電圧とに基づいて前記差分の基準値を算出し、その算出した基準値と前記差分との比較結果に基づいて前記直流電圧検出手段の異常を検出することを特徴とする直流電圧検出回路の故障診断装置。
  3. モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記モータの電流を検出する電流検出手段と、
    前記モータへの印加電圧波形を変化するスイッチング手段とを少なくとも有し、
    前記直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値と前記電流検出手段により検出された電流の値とに基づいて前記モータを矩形波制御するモータ制御システムに搭載され、
    前記スイッチング手段により印加電圧波形を変化されたときの前記直流電圧の変化量を算出し、前記電流検出手段により検出された電流の値に基づいて前記変化量の基準値を算出し、その算出した基準値と前記変化量との比較結果に基づいて前記直流電圧検出手段の異常を検出することを特徴とする直流電圧検出回路の故障診断装置。
  4. モータを駆動するための直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、
    前記モータの電流を検出する電流検出手段と、
    前記モータへの印加電圧にさらに電圧を重畳する電圧重畳手段と、
    前記モータへの印加電圧波形を変化するスイッチング手段と、
    前記直流電圧検出手段により検出された直流電圧の値と前記電流検出手段により検出された電流の値とに基づいて、前記モータをPWM制御または矩形波制御する制御手段と、
    前記制御手段による前記モータの制御方法として、前記PWM制御または前記矩形波制御のいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段によりPWM制御が選択されているとき、前記電圧重畳手段により重畳した電圧によって発生する電流の差分を前記電流検出手段により検出された電流の値に基づいて算出し、その算出した差分と前記重畳した電圧とに基づいて前記差分の基準値を算出し、その算出した基準値と前記差分との比較結果に基づいて前記直流電圧検出手段の異常を検出し、
    前記選択手段により矩形波制御が選択されているとき、前記スイッチング手段により印加電圧波形を変化されたときの前記直流電圧の変化量を算出し、前記電流検出手段により検出された電流の値に基づいて前記変化量の基準値を算出し、その算出した基準値と前記変化量との比較結果に基づいて前記直流電圧検出手段の異常を検出する故障検出装置とを備え、
    前記故障検出装置により前記直流電圧検出手段の異常を検出した場合、前記選択手段が選択する制御方法をPWM制御に固定し、前記直流電圧検出手段より固定の値を出力することを特徴とするモータ制御システム。
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