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JP2005106370A - 排ガス再循環設備 - Google Patents

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充彦 鎌田
Eiji Matsukawa
英次 松川
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Abstract

【課題】
従来よりの処理設備の構成を大幅に変更することなく、設備の露点腐食を防止することが可能な排ガス再循環設備を提供することを目的とする。
【解決手段】 燃焼用空気を供給して被処理物を燃焼処理する処理炉1を備え、処理炉1から排出される排ガスを再び処理炉1に循環させる再循環用ダクト29を備えた排ガス再循環設備であって、燃焼用空気の一部を供給可能なパージ用ダクト31を再循環用ダクト29に接続してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼用空気を供給して被処理物を燃焼処理する処理炉を備え、当該処理炉から排出される排ガスを再び前記処理炉に循環させる再循環用ダクトを備えた燃焼処理設備に用いる排ガス再循環設備に関する。
従来、廃棄物焼却炉、ガス化溶融炉、灰溶融炉等の、被処理物を燃焼処理する処理炉から排出される排ガス中に含まれる、環境に悪影響を与えるNOxの発生量を削減する手段および排ガス量を削減する手段の一つとして、燃焼空気を削減し,その代わりに炉本体により発生する排ガスの一部を炉内へ再循環させる、排ガス再循環燃焼がある。これは、被処理物が高温で燃焼するとNOxが多量に発生し、燃焼温度が低いとNOxの発生量は少なくなることから、燃焼用空気に排ガスを混合することで燃焼用空気の酸素濃度を低下させ、この酸素濃度の低い燃焼用空気で燃焼を行い、火炎の局所的な高温域の発生を防止して火炎温度を低下させることによってNOx発生量の低減を達成するものである。
また、処理炉へ供給する燃焼空気量を削減するので、煙突から排出される排ガス量を削減することができる。
例えば、従来の焼却炉では、炉本体に、燃焼用空気供給配管を介して燃焼用空気押込送風機および燃焼用空気加熱設備を接続してある。これらの設備によって加熱した燃焼用空気を炉内に導入し、炉に備え付けたバーナーを用いて被処理物を燃焼させる。炉内で発生した排ガスは各種の排ガス処理設備を経由して、最終的には煙突から大気に放出する。その途中で、排ガスの一部は、排ガス再循環設備によって炉本体に戻される。排ガス再循環設備は、例えば、炉本体に対して直に連通させた再循環用ダクトや、前記再循環用ダクトに介設してあって排ガスを再循環用ダクト内に誘引する再循環用誘引送風機等を備えている。
しかしながら、排ガス中には、NOxの他、HClやSOx等の腐食性ガスが含有されているため、再循環用ダクトに流入する排ガスが上記腐食性ガスの露点温度以下となると、排ガス中の腐食性ガスが再循環用ダクトの壁面に結露して露点腐食を引き起こし、その結果、排ガス再循環設備が錆びたり、あるいは、損傷するという不具合が生じていた。従って、操炉中においては、再循環用ダクトに流入する排ガスの温度が高いことから再循環用ダクトの壁面温度を腐食性ガスの露点温度以上に維持することができるため問題となることは少ないが、特に、炉の運転開始時・運転停止時、および、運転休止時には、再循環用ダクトの壁面温度を腐食性ガスの露点温度以上に維持することができないため、再循環用ダクトの露点腐食という不具合が生じることとなる。
かかる不具合を解消するために、前記再循環用ダクト、又は、前記再循環用誘引送風機等の排ガスの通過箇所にヒータを装着したり、あるいは、熱風発生炉を用いて再循環用ダクト内に高温の空気を導入して再循環用ダクトの壁面温度を腐食性ガスの露点温度以上に維持した状態で腐食性ガスを含まない空気と置換すること等により、排ガス再循環設備が露点腐食することを防止していた。
しかしながら、上記従来のいずれの技術を採用するとしても、ヒーター、熱風発生炉等の特別な設備を設けなければならないため、設備コスト・運転コストが増大するという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解決し、従来よりの処理設備の構成を大幅に変更することなく、設備の露点腐食を防止することが可能な排ガス再循環設備を提供するところにある。
上記目的を達成するための本発明に係る排ガス再循環設備の第1の特徴構成は、燃焼用空気の一部を供給可能なパージ用ダクトを再循環用ダクトに接続した点にある。
上記第1の特徴構成によれば、高温の燃焼用空気の一部を用いて再循環用ダクトのパージを行うので、例えば、処理炉の立ち上げ時には、実際に排ガスを再循環させるに先立って、再循環用ダクトの内壁温度を、排ガス中の腐食性ガスが結露しない温度まで高めることができる。その際、再循環用ダクトの内壁温度が低いパージ初期の段階では結露が生じることもあるが、当該パージ用の気体は単なる高温の空気であって腐食性ガスを含むものではないから、再循環用ダクトが腐食するおそれは殆どない。
一方、処理炉の立ち下げ時には、再循環用ダクトの内部に存在する排ガスを全て空気で置換するため、処理炉の休止中等において、再循環用ダクトの腐食が進行するおそれも無くなる。
また、通常の処理炉には燃焼用空気の供給配管が設けてあるので、従来の処理炉の構成を大幅に変更することなく排ガス再循環設備を構築することができる。
このように、本構成の排ガス再循環設備であれば、設備コストの増大を抑えつつ、補修費用などを含めたランニングコストを大幅に低減することができる。
本発明に係る排ガス再循環設備の第2の特徴構成は、上記第1の特徴構成に加えて、処理炉から排出される排ガスのうち前記再循環用ダクトに供給されずに大気中に排出される排ガスを加熱空気によって加熱し、排出時の白煙化を防止する白煙化防止装置が前記処理炉に付随して備えてあり、前記パージ用ダクトに供給する空気が、前記燃焼用空気に代えて、前記白煙化防止装置で用いる白防用空気の一部である点にある。
上記第2の特徴構成によれば、腐食性のガスを含まない、高温の白防用空気の一部を用いて再循環用ダクトのパージを行うので、再循環用ダクトの腐食を防止することができる。この結果、排ガス再循環設備の耐久性を高めることができる。
また、通常、処理炉には白防用空気の供給配管を備えた白煙化防止装置が設けてあるので、従来の処理炉の構成を大幅に変更することなく排ガス再循環設備を構築することができ、設備コストを低減することができる。
以下、本発明に係る排ガス再循環設備の実施の形態を図面に基づいて説明する。この実施の形態では、本実施の形態の排ガス再循環設備を、ストーカ式の廃棄物焼却処理設備に適用した例を挙げて説明するがこれに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
以下、図1に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。尚、図1は本発明の第1の実施形態の排ガス再循環設備Aを適用したストーカ式廃棄物焼却処理設備の構成を示す図である。図1に示すストーカ式廃棄物焼却処理設備は、廃棄物を集積するゴミピット(図示せず)と、廃棄物を焼却処理する焼却炉1と、焼却炉の上方空間に形成された幅狭の煙道の下流側に設置された廃熱ボイラー2と、廃熱ボイラー2の下流側に、エコノマイザ3、熱回収後の排ガスを冷却するガス冷却室4、冷却後の排ガスに石灰石・活性炭粉末等を供給してダイオキシン等を除去するための石灰石・活性炭供給装置等からなる反応装置5、除去後の排ガスに同伴する粉塵を回集する除塵装置6、NOxを除去する脱硝装置7、煙突8を順次配置し、これらを排ガス用ダクト9で接続して構成してある。脱硝装置7と煙突8の間の排ガス用ダクト9に排ガス誘引送風機10を介在してあり、この排ガス誘引送風機10によって排ガスを誘引し、煙突8に向けて送り出す。
焼却炉1には、投入された被処理物を焼却する燃焼室Rと、燃焼室で焼却された灰を集める灰ピット11等を備えている。前記燃焼室Rには、ゴミを焼却する焼却処理帯12を備えた一次燃焼領域R1と、前記一次燃焼領域R1の上方空間に幅狭の煙道として断面が方形に形成され一次燃焼領域R1で発生した燃焼排ガスを完全燃焼させる二次燃焼領域R2とが形成してある。
また、この燃焼室Rに付随して前記一次燃焼領域R1に燃焼用空気を供給する一次空気供給手段13と、前記二次燃焼領域R2に燃焼用空気を供給する二次空気供給手段14とを備えている。前記焼却処理帯12は、階段状に縦続設置された火格子15の往復運動により被処理物を搬送処理するストーカ機構と、これら火格子15の下方から一次燃焼用空気を供給する風箱16とを備えてある。
一次空気供給手段13は、前記風箱16と夫々一端部が接続されて他端部が大気中に開放された一次空気供給配管18と、前記一次空気供給配管18に設けた一次空気押込送風機19と、前記一次空気供給配管18の前記一次空気押込送風機19の吐出側に設けた一次空気加熱装置20とを備え、火格子15を通して下方から上方に一次燃焼用空気を吹き込むものであり、これらの送風機19、一次空気加熱設備20は、夫々、単独で運転・運転停止自在に構成されてある。
また、前記一次空気供給配管18に、一次燃焼領域R1への一次燃焼用空気の流入を調節する第3開閉ダンパD3を設けてあってもよく、前記第3開閉ダンパD3の開閉制御により、一次燃焼用空気の流入量を制御することができる。
前記二次空気供給手段14は、前記二次燃焼領域R2を構成する前記煙道の側壁部に設けられた複数の空気孔21と夫々一端部が接続されて他端部が大気中に開放された二次空気供給配管22と、前記二次空気供給配管22に設けた二次空気押込送風機23と、前記二次空気供給配管22の二次空気押込送風機23の吐出側に設けた二次空気加熱装置24を備え、前記二次燃焼領域R2に二次燃焼用空気を吹き込むものであり、これらの送風機23、加熱装置24は、夫々、単独で運転・運転停止自在に構成されてある。
排ガス用ダクト9の前記脱硝装置7から煙突8に至るまでの流路には、白煙化防止装置25が備えてあり、この白煙化防止装置25は排ガス用ダクト9から分枝して多端部が大気に開放されている白防空気供給配管26と、前記白防空気供給配管26に設けた白防空気押込送風機27と、前記白防空気供給配管26の前記白防空気押込送風機27の吐出側に設けた白防空気加熱装置28を備えて構成されてあり、高温空気と排ガスとを混合して排ガス中の水分を水蒸気化することで、白煙化を防止した状態で排ガスを煙突8から大気中に放出するように構成されている。
排ガス再循環設備Aは、一端部が脱硝装置7と除塵装置6との間の排ガス用ダクト9から分岐して他端部が一次燃焼領域R1の側壁部に設けた複数の空気孔17に連通する再循環用ダクト29と、前記再循環用ダクト29の両端部に設けた第2開閉ダンパ(入口側D2a・出口側D2b)と、前記両第2開閉ダンパD2a・D2bの間で、かつ、前記再循環用ダクト29に設けた再循環用誘引送風機30とを備えている。このように構成することにより、再循環用誘引送風機30を駆動させると、炉1から排出された排ガスの一部を再循環用ダクト29に取り出し、一次燃焼領域R1に再循環させることができる。このとき、前記第2開閉ダンパD2a・D2bを夫々開閉制御し、前記再循環用ダクト29への排ガスの流入を調節することで、再循環用ダクト29に流入する排ガス量を制御する。焼却炉1の運転停止時や、被処理物であるゴミが低質で排ガス再循環を要しない場合には、第2開閉ダンパD2a・D2bを閉じ、排ガスの再循環用ダクト29への流入を停止する。
当該排ガス再循環設備Aにおいては、再循環用ダクト29の前記出口側の第2開閉ダンパD2bと誘引送風機30の間の位置と一次空気供給配管18とを接続するパージ用ダクト31を設けてある。このパージ用ダクト31には、パージ用ダクト31の端部のうち、前記再循環用ダクトに接続する側の端部に、第1開閉ダンパD1を備えてある。このように構成することにより、一次燃焼用空気をパージ用空気として、パージ用ダクト31を経由して再循環用ダクト29に導入することができる。
例えば、装置の運転終了に際するパージ開始時においては、前記第1開閉ダンパD1を開放し、一次燃焼用空気をパージ用ダクト31を経て再循環用ダクト29に流入させる。このとき、第2開閉ダンパD2a・D2bは開状態にしておく。パージ終了時には、第1開閉ダンパD1を閉鎖し、同時に第2開閉ダンパD2a・D2bも閉鎖する。これにより、パージ用ダクト31からの一次燃焼用空気の供給が停止されると共に、パージ用ダクト31への排ガスの逆流が阻止される。同時に、排ガスが再循環用ダクト29に侵入することも阻止される。
そして、例えば、再循環用ダクト29の内壁の温度を検出可能な温度検出手段(図示せず。)、および、再循環用ダクト29内に供給されたパージ用空気の総体積を演算導出するパージ用空気演算導出手段(図示せず)を備えておくとよい。この場合、前記第1開閉ダンパD1は、前記温度検出手段で検出した再循環用ダクト29の内壁の温度、もしくは、パージ用空気演算導出手段で演算導出されたパージ用空気供給量に基づき、開閉制御するよう構成しておく。これにより、再循環用ダクト29への一次燃焼用空気の流入量を制御することができる。運転の詳細については後述する。
パージ用ダクト31への空気の導入は、一次空気供給配管18に設けた一次空気押込送風機19の駆動により行う。つまり、前記一次空気押込送風機19は、一次燃焼領域R1への一次燃焼用空気の供給手段としてだけなく、パージ用ダクト31への一次燃焼用空気の供給手段としても機能する。再循環用ダクト29への空気の供給・停止は、第1開閉ダンパD1の開閉制御により行う。パージ用ダクト31に導入する空気の加熱は、一次空気供給配管18に設けた一次空気加熱装置20により行う。前記一次空気加熱装置20も、一次燃焼用空気の加熱手段としてだけなく、パージ用空気の加熱手段として用いる。
上記排ガス再循環装置Aを備えた廃棄物焼却設備は、例えば、以下のごとく運転する。焼却炉1の運転開始に際しては、パージ用ダクト31に設けてある第1開閉ダンパD1および再循環用ダクト29に設けてある入口側第2開閉ダンパD2a、出口側第2開閉ダンパD2bを全て開放する。一次空気押込送風機19および一次空気加熱装置20を駆動し、加熱した一次燃焼用空気を、パージ用ダクト31を経由して再循環用ダクト29に流入させ、再循環用ダクト29をパージする。このパージは、再循環用ダクト29の内壁面の温度が排ガスの露点温度よりも高くなるまで続ける。一次燃焼用空気には露点腐食の原因となる腐食性ガスは含まれておらず、また、加熱された空気の流入により腐食性ガスの露点温度以上に再循環用ダクト29の内壁面温度を高めることができるため、再循環用ダクト29の露点腐食を効果的に防止することができ、排ガス再循環設備Aの耐久性が向上する。
このとき、入口側第2開閉ダンパD2aと出口側第2開閉ダンパD2bの間の再循環用ダクト29に設けてある再循環用誘引送風機30も一次燃焼用空気でパージするから、前記送風機30の露点腐食をも効果的に防止することが可能となり、排ガス再循環設備Aの耐久性が一層向上する。
パージ開始後、前記温度検出手段により検出する温度が、例えば100℃乃至200℃となり、再循環用ダクト29の内壁面温度が腐食性ガスの露点温度よりも高くなった時点で前記第1開閉ダンパD1を閉鎖してパージを終了する。
第1開閉ダンパD1を閉鎖することで、再循環用ダクト29に対する一次燃焼用空気の流入を停止するとともに、排ガスがパージ用ダクト31へ侵入することを防止する。これにより、パージ用ダクト31の露点腐食を防止することができる。
パージが完了すると、再循環用誘引送風機30を駆動して、排ガス再循環用ダクト29に対する排ガスの再循環を開始する。
焼却炉1が定常運転となった状態では、排ガスの一部は排ガス再循環用ダクト29を介して一次燃焼領域R1に供給される。このとき、再循環用ダクト29を流通する排ガスの温度は腐食性ガスの露点温度以上であり、露点腐食は生じない。
焼却炉1の運転停止に際しては、再循環用誘引送風機30を停止すると共に、入口側第2開閉ダンパD2aおよび出口側第2開閉ダンパD2bはそのまま開状態とし、第1開閉ダンパD1を開放する。このとき、前記パージ用空気量演算手段で一次燃焼用空気の総体積を計測したり、あるいは、再循環用ダクトの体積の数倍にあたる一次燃焼用空気が供給される時間を計測しておき、予め設定しておいた供給体積あるいは供給時間に達した時点で、前記第1開閉ダンパD1および前記入口側第2開閉ダンパD2a、前記出口側第2開閉ダンパD2bを閉鎖する。
これにより、排ガスダクト9中に残存している排ガスが、休炉中に前記再循環用ダクト29の内部およびパージ用ダクト31の内部に侵入することを防止する。一次燃焼用空気には露点腐食の原因となる腐食性ガスは含まれていないから、再循環用ダクト29の露点腐食を効果的に防止することができ、排ガス再循環設備Aの耐久性が向上する。
また、このとき、入口側第2開閉ダンパD2aと出口側第2開閉ダンパD2bの間の再循環用ダクト29に介在されてある再循環用誘引送風機30も一次燃焼用空気でパージされることから、前記送風機30の露点腐食をも確実に防止することが可能となり、排ガス再循環設備Aの耐久性が一層向上する。
以上のように運転することで、特に、焼却炉1の運転開始時・運転停止時、若しくは、休炉中のように前記再循環用ダクト29の内壁温度が低く、排ガス中に含まれる腐食性ガスの露点温度以下となる場合においても、排ガス再循環設備Aの露点腐食を効果的に防止することができ、排ガス再循環設備Aの耐久性を向上することができる。
また、本発明の排ガス再循環設備Aは、パージ用ダクト31を新たに設けるだけで構成できるため、従来よりの焼却設備の構成を大幅に変更する必要がなく、上記耐久性の向上効果と相俟って、設備コストの低減を図ることができる。
さらに、一次燃焼用空気をパージ用ダクト31に供給する手段を、一次空気押込送風機19および一次空気加熱装置20で兼用するから、特別な装置を設ける必要がなく、設備構造が簡便で、更なるコストの低減を図ることができる。
(第2の実施形態)
以下、図2に基づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1の実施の形態と異なる構成を説明する。
第2の実施形態においては、パージ用ダクト31を白煙化防止装置25の白防用空気供給配管26に連通するように構成する。それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様である。前記白防用空気供給配管26には、排ガスダクトへの白防用空気の流入を調節する第4開閉ダンパD4を設けておく。前記第4開閉ダンパD4の開閉制御により、白防用空気の流入量を制御することができる。
白防用空気には、一次燃焼用空気と同様、露点腐食の原因となる腐食性ガスは含まれておらず、加熱された空気の流入により、再循環用ダクト29の内壁面温度を腐食性ガスの露点温度以上に高めることで、再循環用ダクト29の露点腐食を効果的に防止することができ、排ガス再循環設備Aの耐久性を高めることができる。
このような白煙化防止装置26は通常の焼却設備に備えられている。よって、本実施形態の排ガス再循環設備は、従来の焼却設備の構成を大幅に変更することなく、経済的に得ることができる。
また、白防用空気をパージ用ダクト29に供給する手段として、白防空気押込送風機27および白防空気加熱装置28の共用が可能であるから、特別な装置を設ける必要がなく、設備構造が簡便で、更なるコストの低減を図ることができる。
(その他の実施の形態)
(イ)上記実施形態では、焼却炉の立上げ時には、主に、再循環用ダクト29の内壁温度を計測し、立下げ時には、主に、一次燃焼用空気の流通量或いは流通時間を計測する例を示した。しかし、その他に、立上げ時および立下げ時の何れにおいても、排ガス再循環用ダクト29の内壁温度が確実に高まるまでの時間、あるいは、排ガス再循環用ダクト29の内部の排ガスを確実に置換させることができる量の空気を流通するのに必要な時間等を認識しておいて、これら所定の設定時間に亘って一次燃焼用空気を流通させるものであっても良い。
本構成であれば、排ガス再循環設備の構成をさらに簡単なものとすることができる。
(ロ)上記第1の実施形態において、排ガス再循環設備Aをパージする空気として、一次燃焼用空気を採用する例について説明したが、二次燃焼用空気を採用するものであっても良い。その場合には、パージ用ダクト31は再循環用ダクト29と二次空気供給配管22の間を連通するように設ける。
(ハ)上記第1の実施形態においては、一次燃焼用空気をパージ用ダクト31に供給する手段として、一次燃焼用空気を焼却炉1の内部に供給するための一次空気誘引送風機19を兼用したが、別途、パージ用ダクト31にパージ用空気供給専用の誘引送風機を設けてもよい。また、加熱装置に関しても、同様にパージ用ダクト31にパージ用空気加熱専用の加熱設備を設けてもよい。
また、第2の実施形態においても、個別のパージ用空気供給専用の誘引送風機およびパージ用空気加熱専用の加熱設備を設けることができる。
本発明に係る第1の実施形態を示す模式図 本発明に係る第2の実施形態を示す模式図
符号の説明
1 処理炉
9 排ガス用ダクト
13 一次空気供給手段
14 二次空気供給手段
18 一次空気供給配管
19 一次空気押込送風機
20 一次空気加熱装置
22 二次空気供給配管
23 二次空気押込送風機
24 二次空気加熱装置
25 白煙化防止装置
26 白防用空気供給配管
27 白防用空気押込送風機
28 白防用空気加熱装置
29 再循環用ダクト
30 再循環用誘引送風機
31 パージ用ダクト
A 排ガス再循環設備
D1 第1開閉ダンパ
D2 第2開閉ダンパ
D2a 入口側第2開閉ダンパ
D2b 出口側第2開閉ダンパ
D3 第3開閉ダンパ
D4 第4開閉ダンパ
R 燃焼室
R1 一次燃焼領域
R2 二次燃焼領域

Claims (2)

  1. 燃焼用空気を供給して被処理物を燃焼処理する処理炉を備え、当該処理炉から排出される排ガスを再び前記処理炉に循環させる再循環用ダクトを備えた燃焼処理設備に用いる排ガス再循環設備であって、
    前記燃焼用空気の一部を供給可能なパージ用ダクトを前記再循環用ダクトに接続してある排ガス再循環設備。
  2. 前記排ガスのうち前記再循環用ダクトに供給されずに大気中に排出される排ガスを加熱空気によって加熱し、排出時の白煙化を防止する白煙化防止装置が前記処理炉に付随して備えてあり、
    前記パージ用ダクトに供給する空気が、前記燃焼用空気に代えて、前記白煙化防止装置で用いる白防用空気の一部である請求項1に記載の排ガス再循環設備。
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