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JP2005098544A - アウトドア用のポータブル式暖房器 - Google Patents

アウトドア用のポータブル式暖房器 Download PDF

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JP2005098544A
JP2005098544A JP2003329931A JP2003329931A JP2005098544A JP 2005098544 A JP2005098544 A JP 2005098544A JP 2003329931 A JP2003329931 A JP 2003329931A JP 2003329931 A JP2003329931 A JP 2003329931A JP 2005098544 A JP2005098544 A JP 2005098544A
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ceramic burner
burner
mesh
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Hiroaki Hasegawa
宏明 長谷川
Hiroaki Kotani
博昭 小谷
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Iwatani Corp
Iwatani Resort KK
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Iwatani International Corp
Iwatani Resort KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

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  • Gas Burners (AREA)

Abstract

【課題】 風により火炎が吹き消されるのを防止し、放射効率を高め、かつ燃費の削減を可能ならしめるアウトドア用のポータブル式暖房器を提供する。
【解決手段】 LPガスボンベを着脱自在に収納するボックス2の前面側に、LPガスボンベから供給されるLPガスを噴出する複数の気孔6aを有する平板状の多孔質セラミックバーナ6が設けられると共に、この多孔質セラミックバーナ6の前側にガード7が設けられてなるアウトドア用のポータブル式暖房器において、前記多孔質セラミックバーナ6と前記ガード7との間に、前記多孔質セラミックバーナ6の前面を覆い、前記複数の気孔6aから吹き出す火炎に対する風の直接影響を緩和する、45〜60メッシュの金網8aを有するメッシュパネル8を介装する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アウトドア用のポータブル式暖房器に関し、より詳しくは、火炎が風により吹き消されるのを防止し、放射効率を高め、かつ燃費の削減を可能ならしめるようにしたアウトドア用のポータブル式暖房器に関するものである。
ポータブル式暖房器としては、例えば、後述する構成になるものが公知である。この従来例1に係るポータブル式暖房器は、ポータブル温風暖房器であって、電子部品搭載の制御器を、温度上昇と万が一の転倒衝撃力から保護すると共に、器具のコンパクト化を図るようにしたものである。より詳しくは、燃焼室の底部壁面であって、かつ燃焼室の横幅に合わせてその下部が気密にされた状態で送風機が設けられている。これによって、バーナの燃焼がスと室内空気は混合され、混合温風としてルーバから設置床面の前方に長い到達距離を有するように吹き出される。また、この構成によって、必然的に生じる送風機の底部と本体の底面の間の空間部を有効活用し、ここにトランジスタやIC素子を搭載した制御器が収容されている(例えば、特許文献1参照)。
近年、アウトドアで楽しむという風潮が高まってきており、初冬、冬期、初春においても例外ではない。初冬、冬期、初春は当然寒いため、アウトドアにおいては暖房器具が必要不可欠である。ところで、上記従来例1に係るポータブル温風暖房器は、室内用であって、しかも家庭用ガスを使用する構成であるからアウトドアで使用することができない。
そのため、アウトドアでは携帯用ガスコンロ等に使用するLPガスボンベを燃料源とするポータブル式暖房器が使用されている。このようなポータブル式暖房器としては、例えば後述する構成になるものがある。
即ち、上記従来例2に係るポータブル式暖房器は、LPガスボンベを着脱自在に収納するボックスを備えており、このボックスの前面側に、前記LPガスボンベから供給されるLPガスを噴出する複数の気孔を有する平板状の多孔質セラミックバーナが設けられている。そして、前記多孔質セラミックバーナの前側にガードが設けられている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−280351号公報 登録実用新案公報第3060355号(図1)
上記従来例2に係るポータブル式暖房器は、LPガスボンベを燃料源とする関係上、アウトドアで使用することができるので、初冬、冬期、初春におけるリクレーションにとって極めて有用であると考えられる。ところが、この従来例2に係るポータブル式暖房器では、多孔質セラミックバーナの複数の気孔から吹き出す火炎が風により吹き消されてしまい、強風時に使用できなくなるという問題があった。勿論、LPガスの供給量を多くして火炎を強力にすれば、それなりの強風に耐えることができる。しかしながら、一本のLPガスボンベの使用可能時間が短くなるので好ましくない。つまり、強風時にも火炎が吹消されることがなく、しかもLPガスの消費量が少なく、長時間所定の暖をとることができるポータブル式暖房器の具現が望まれていた。
従って、本発明の目的とするところは、風により火炎が吹き消されるのを防止し、かつ燃料の消費量の削減を可能ならしめるようにしたアウトドア用のポータブル式暖房器を提供するにある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るアウトドア用のポータブル式暖房器が採用した構成は、LPガスボンベを着脱自在に収納するボックス(2)の前面側に、前記LPガスボンベから供給されるLPガスを噴出する複数の気孔(6a)を有する平板状の多孔質セラミックバーナ(6)が設けられ、この多孔質セラミックバーナ(6)に複数の気孔(6a)から吹き出すLPガスに点火するパイロットバーナ(10)が設けられると共に、前記多孔質セラミックバーナ(6)の前側にガード(7)が設けられてなるアウトドア用のポータブル式暖房器において、前記多孔質セラミックバーナ(6)と前記ガード(7)との間に、前記多孔質セラミックバーナ(6)の前面を覆い、前記複数の気孔(6a)から吹き出す火炎(9)に対する風の直接影響を緩和するメッシュパネル(8)を介装したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るアウトドア用のポータブル式暖房器が採用した構成は、請求項1に記載のアウトドア用のポータブル式暖房器において、前記メッシュパネル(8)は、30〜60メッシュの金網(8a)を備えてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るアウトドア用のポータブル式暖房器が採用した構成は、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のアウトドア用のポータブル式暖房器において、前記メッシュパネル(8)の金網(8a)の裏面と前記多孔質セラミックバーナ(6)の表面との間の間隔を3〜17mmに設定したことを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るアウトドア用のポータブル式暖房器が採用した構成は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のアウトドア用のポータブル式暖房器において、前記メッシュパネル(8)に、前記パイロットバーナ(10)の火が風により吹き消されるのを防止するパイロットバーナカバー(8c)を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1乃至4に係るポータブル式暖房器によれば、メッシュパネルの金網により風が遮られるので、多孔質セラミックバーナの複数の気孔から吹き出す火炎が風によって吹き消されるような虞が少なくなる。そして、たとえ多孔質セラミックバーナの複数の気孔から吹き出す火炎が風によって吹き消されたとしても、多孔質セラミックバーナとメッシュパネルとの間に熱が籠り、この籠る熱によりメッシュパネルが赤熱されているので、多孔質セラミックバーナの複数の気孔から吹き出しているLPガスが着火して再燃焼する。
また、従来例2に係るポータブル式暖房器では火炎により加熱された空気が上方に逃げるために、前方方向の暖房に対する寄与が少なかった。しかしながら、本発明の請求項1乃至4に係るポータブル式暖房器の場合には、多孔質セラミックバーナとメッシュパネルの間に籠る熱により温度が上昇する多孔質セラミックバーナと、赤熱されているメッシュパネルとの2個所から放射する熱線により、ポータブル式暖房器の前方方向の暖房性能が向上する。従って、本発明の請求項1乃至4に係るポータブル式暖房器によれば、従来例2に係るポータブル式暖房器と同じ暖房効果を得るのに消費する単位時間当たりのLPガスの消費量を少なくすることができる。
また、本発明の請求項4に係るポータブル式暖房器によれば、パイロットバーナカバーにより風が遮られるため、パイロットバーナの火が吹き消されてしまうような虞がない。
従って、たとえ多孔質セラミックバーナの複数の気孔から吹き出す火炎が風によって吹き消されたとしても、パイロットバーナの火により多孔質セラミックバーナ(6)に複数の気孔(6a)から吹き出すLPガスが点火される。
以下、本発明の形態に係るポータブル式暖房器を、添付図面を順次参照しながら説明する。図1は本発明の形態に係るポータブル式暖房器の正面図、図2は本発明の形態に係るポータブル式暖房器の主要部を模式的に示す縦断側面図、図3は本発明の形態に係るポータブル式暖房器のメッシュパネルの正面図である。
先ず本発明の形態に係るポータブル式暖房器を図1乃至図3を参照しながら説明する。
図1に示す符号1は、本発明の形態に係るポータブル式暖房器である。このポータブル式暖房器1は、LPガスボンベ(図示省略)を着脱自在に収納するボックス2を備えており、このボックス2の上部に設けられた把手4を持つことにより、容易に持ち運びできるように構成されている。このボックス2の前面には、LPガスボンベから供給されるLPガスを吹き出す複数の気孔6aを有する平板状の多孔質セラミックバーナ6が設けられている。この多孔質セラミックバーナ6の複数の気孔6aから吹き出すLPガスは、この多孔質セラミックバーナ6の下方に設けられてなるパイロットバーナ10により点火されるように構成されている。また、前記ボックス2の前面であって、かつ前記多孔質セラミックバーナ6の前側にガード7が設けられている。そして、このガード7の内側に、前記多孔質セラミックバーナ6の前面を覆い、この多孔質セラミックバーナ6の複数の気孔6aから吹き出す火炎9に対する風の直接影響を緩和(風を遮る)するメッシュパネル8が設けられている。
前記メッシュパネル8は、図3に示すように、ニッケルクロム鋼線からなる40メッシュの金網8aを備えており、この金網8aの外縁は矩形状のステンレスからなる枠体8bにより保持されている。そして、この枠体8bの幅方向の中央位置には、下方に突出し、前記パイロットバーナ10を覆って、このパイロットバーナ10の火が風により吹き消されるのを防止するパイロットバーナカバー8cが設けられている。パイロットバーナカバー8cでパイロットバーナ10を覆うことにより風を遮ることができるので、パイロットバーナ10の火が風により吹き消されるようなことが防止される。従って、たとえ多孔質セラミックバーナの複数の気孔から吹き出す火炎が風によって吹き消されたとしても、パイロットバーナ10の火により多孔質セラミックバーナ6に複数の気孔6aから吹き出すLPガスが点火されて燃焼することとなる。また、このパイロットバーナ10の赤火を見えなくすることにより、このポータブル式暖房器1の見栄えが改善されるというデザイン上の効果もある。
なお、前記メッシュパネル8の金網8aは、上記のとおり、40メッシュに設定されているが、この金網8aは30〜60メッシュ、より好ましくは35〜55メッシュに設定することが好ましい。つまり、この金網8aが30メッシュ未満であると強風時に火炎9が吹き消されてしまう虞があり、逆に、金網8aが60メッシュを超えると多孔質セラミックバーナ6とメッシュパネル8との間の熱の籠り過ぎによるポータブル式暖房器1の温度上昇によるLPガスボンベの爆発の危険や、金網8aの線径が細くなることによるメッシュパネル8の耐久寿命の低下に対する問題が生じるからである。また、この形態の場合には、多孔質セラミックバーナ6の表面と金網8aの裏面との間の間隔は10mmに設定されているが、この間隔は3〜17mm、より好ましくは5〜15mmに設定するのが好ましい。そして、前記ボックス2の幅方向の中央上部であって、かつ前記把手4の内側位置に、点火、消化、およびLPガスの供給量を調整するための暖房器調整ノブ3が設けられている。さらに、前記ボックス2の下部に、このボックス2を支える脚5が取付けられている。
以下、本発明の形態に係るポータブル式暖房器1の作用態様を説明する。即ち、暖房器操作ノブ3を操作すると、LPガスボンベから多孔質セラミックバーナ6にLPガスが供給される。そして、多孔質セラミックバーナ6の気孔6aから吹き出すLPガスは、パイロットバーナ10により点火されて燃焼する。これにより暖房機としての機能が発揮されるが、本発明の形態に係るポータブル式暖房器1によれば、メッシュパネル8の金網8aにより風が遮られるので、多孔質セラミックバーナ6の複数の気孔6aから吹き出す火炎9が風によって吹き消されるような虞が少なくなる。そして、たとえ多孔質セラミックバーナ6の複数の気孔6aから吹き出す火炎9が風によって吹き消されたとしても、多孔質セラミックバーナ6とメッシュパネル8の間に籠る熱によりメッシュパネル8が赤熱されており、さらにパイロットバーナカバー8cで風が遮られてパイロットバーナ10の火が吹き消されるようなことがないので、多孔質セラミックバーナ6の複数の気孔6aから吹き出しているLPガスが確実に着火して再燃焼することとなる。
また、従来例2に係るポータブル式暖房器の場合には、火炎により加熱された空気が対流により上方に逃げ出すために、ポータブル式暖房器の前方方向の暖房に対する寄与が少なかった。しかしながら、本発明の形態に係るポータブル式暖房器1では、上記のとおり、多孔質セラミックバーナ6とメッシュパネル8の間に籠る熱により温度が上昇する多孔質セラミックバーナ6と、赤熱されているメッシュパネル8との2個所から放射する熱線により、ポータブル式暖房器1の前方方向の暖房性能が向上する。従って、本発明の形態に係るポータブル式暖房器1によれば、従来例2に係るポータブル式暖房器と同じ暖房効果を得るのに消費する単位時間当たりのLPガスの消費量を少なくすることができる。
以下、本発明の形態に係るポータブル式暖房器の実施例を、添付図面を参照しながら説明する。図4はメッシュパネルを装着しない場合のポータブル式暖房器(以下、比較例という。)の周辺温度説明図、図5は本発明の形態に係るポータブル式暖房器(以下、本例という。)の周辺温度説明図、図6は縦軸に温度(℃)をとり、横軸に時間(分)をとり、本例の場合を黒三角印と実線により示し、比較例の場合を黒四角印と実線により示すボックス裏側温度説明グラフをそれぞれ示す。
先ず、比較例と本例との暖房効果の相違を確認するために、クロメル・アルメル熱電対を用いて、ポータブル式暖房器の後述する位置の温度を測定した。比較例の場合には、図4に示すように、多孔質セラミックバーナ6の上端の中央であって、ボックス2の前面より20mm前方の15mm直上の位置Aの温度、および多孔質セラミックバーナ6の中央表面の位置Bの温度を測定した。また、本例の場合には、図5に示すように、多孔質セラミックバーナ6の上端の中央であって、ボックス2の前面より20mm前方の15mm直上の位置Cの温度(比較例の位置Aの温度に対応する。)、多孔質セラミックバーナ6の中央表面の位置Dの温度(比較例の位置Bの温度に対応する。)、およびメッシュパネル8の中央表面の位置Eの温度を測定した。その結果は下記に示すとおりである。
比較例…位置Aの温度;617℃、位置Bの温度;724℃
本 例…位置Cの温度;460℃、位置Dの温度;838℃、位置Eの温度;693℃
上記温度測定の結果によれば、本例の位置Cの温度が比較例の位置Aの温度より157℃低くなっており、そして本例の位置Dの温度が比較例の位置Bの温度より114℃高くなっている。つまり、本例の場合には、多孔質セラミックバーナ6とメッシュパネル8との間に籠る熱により温度が上昇する多孔質セラミックバーナ6と、赤熱されているメッシュパネル8との2個所から放射する熱線により、ポータブル式暖房器1の前方方向の暖房性能が向上することを示唆している。従って、本例によれば、比較例と同等の暖房効果を得るのに消費する単位時間当たりのLPガスの消費量を少なくすることが可能になるということができる。なお、この温度測定におけるLPガスの消費量は30分で44.6gfであった。
因に、LPガスの供給量を調整し、5分間当たりの発熱量を3.767〜4.164MJ(900〜1000kcal)にした本例と、5分間当たりの発熱量を6.070MJ(1450kcal)にした比較例との体感温度比較を行ったところ、本例と比較例との暖かさは同等であった。このことは、LPガスの消費量の削減を可能にすることを示唆するものである。なお、これら発熱量は何れもLPガスの5分間当たりの消費量から演算して求めたものである。
また、多孔質セラミックバーナ6の表面と、金網8aの裏面との間の間隔の相違による差を確認し、最も優れた間隔を求めるために、間隔が5mm、10mm、15mmのメッシュパネルで多孔質セラミックバーナ6の表面をそれぞれ覆った場合と、覆わなかった場合について放射効率試験を行った。この放射効率試験では、弦の中心と直交する軸心を回転中心として8段階に回転できる半径1mの半円弧状の湾曲フレームを備えた構成になる試験装置を用いた。そして、放射強度測定センサを湾曲フレーム上の複数個所に移動させながら、かつこの湾曲フレームを回転させながら、多孔質セラミックバーナ6の表面の中心から1m離れた半球面上の33個所の放射強度Ei(kW/m)をそれぞれ測定した。次いで、測定した放射強度Ei(kW/m)と、LPガスの消費量から算定した発熱量I(kW)とを基に放射効率η(%)を、η=(2πrΣEi/33I)×100(rは湾曲フレームの半径で1mである。)の算定式によって求めた。その結果に、メッシュパネルの表面温度(パネル表面温度と表記)℃と、多孔質セラミックバーナの表面温度(バーナ表面温度と表記)℃とを併せて示すと、下記のとおりである。なお、この放射効率試験は、愛知県小牧市のある公的機関で実施したものである。
a.多孔質セラミックバーナ6の表面と金網8aの間の間隔が5mmの場合
放射効率;49.4%、パネル表面温度;824℃、バーナ表面温度; 964℃
b.多孔質セラミックバーナ6の表面と金網8aの間の間隔が10mmの場合
放射効率;50.3%、パネル表面温度;742℃、バーナ表面温度;1017℃
c.多孔質セラミックバーナ6の表面と金網8aの間の間隔の15mmの場合
放射効率;48.4%、パネル表面温度;630℃、バーナ表面温度;1000℃
d.多孔質セラミックバーナ未装着の場合
放射効率;34.0%、バーナ表面温度; 790℃
上記試験結果から、多孔質セラミックバーナ6と、メッシュパネル8の裏面との間の間隔が10mmの場合に、ポータブル式暖房器の暖房性能が最も優れている。しかしながら、多孔質セラミックバーナ6がメッシュパネル8で覆われている場合には、覆われていない場合よりも放射効率が大幅に向上しており、何れも暖房性能の向上に有効であることが分かる。因に、市販の家庭用ガスストーブの放射効率は20〜30%であり、また放射式の電気ストーブの放射効率は34.8%程度である。ところで、段落番号〔0021〕において説明した暖房効果の相違を確認するための温度測定結果では、バーナ表面温度である位置Dの温度は838℃であり、パネル表面温度である位置Eの温度は693℃であって、この放射効率試験で測定した上記b項のデータとかなり相違している。このような相違は、試験条件の相違に起因するものと考えることができる。なお、この放射効率試験では、具体的に示していないが、30メッシュの金網を備えたメッシュパネルであっても放射効率が向上することを確認している。
本発明は、アウトドア用のポータブル式暖房器に対するものである。しかしながら、暖房性能を向上させ、かつ燃料の消費量を削減することができるので、本発明の技術的思想を家庭用のガス暖房器に対しても適用することができる。
本発明の形態に係るポータブル式暖房器の正面図である。 本発明の形態に係るポータブル式暖房器の主要部を模式的に示す側面断面図である。 本発明の形態に係るポータブル式暖房器のメッシュパネルの正面図である。 メッシュパネルを装着しない場合のポータブル式暖房器の周辺温度説明図である。 本発明の形態に係るポータブル式暖房器の周辺温度説明図である。
符号の説明
1…ポータブル式暖房器
2…ボックス
3…暖房機操作ノブ
4…把手
5…台座
6…多孔質セラミックバーナ、6a…気孔
7…ガード
8…メッシュパネル、8a…金網、8b…枠体、8c…パイロットバーナカバー
9…火炎
10…パイロットバーナ

Claims (4)

  1. LPガスボンベを着脱自在に収納するボックス(2)の前面側に、前記LPガスボンベから供給されるLPガスを噴出する複数の気孔(6a)を有する平板状の多孔質セラミックバーナ(6)が設けられ、この多孔質セラミックバーナ(6)に複数の気孔(6a)から吹き出すLPガスに点火するパイロットバーナ(10)が設けられると共に、前記多孔質セラミックバーナ(6)の前側にガード(7)が設けられてなるアウトドア用のポータブル式暖房器において、前記多孔質セラミックバーナ(6)と前記ガード(7)との間に、前記多孔質セラミックバーナ(6)の前面を覆い、前記複数の気孔(6a)から吹き出す火炎(9)に対する風の直接影響を緩和するメッシュパネル(8)を介装したことを特徴とするアウトドア用のポータブル式暖房器。
  2. 前記メッシュパネル(8)は、30〜60メッシュの金網(8a)を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のアウトドア用のポータブル式暖房器。
  3. 前記メッシュパネル(8)の金網(8a)の裏面と前記多孔質セラミックバーナ(6)の表面との間の間隔を3〜17mmに設定したことを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載のアウトドア用のポータブル式暖房器。
  4. 前記メッシュパネル(8)に、前記パイロットバーナ(10)の火が風により吹き消されるのを防止するパイロットバーナカバー(8c)を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のアウトドア用のポータブル式暖房器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011012870A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Sengoku:Kk ポータブル式暖房器

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