JP2005075522A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかごの走行時にはエレベータ乗り場と乗りかごとの干渉を避けることができるとともに、乗りかごがエレベータ乗り場に着床した際には、その乗りかごとエレベータ乗り場との間の隙間を小さくもしくは無くして車椅子利用の乗客が快適かつ安全に乗降することが可能となるエレベータを提供する。
【解決手段】ガイドレール17に沿って上下に走行する乗りかご2の下部に、移動手段として伸縮動作するアクチュエータ53を設け、乗りかご2が目的階のエレベータ乗り場1に着床した際に、前記アクチュエータ53の伸長動作により乗りかご2をガイドレール17を基盤としてエレベータ乗り場側に移動させ、この移動により乗りかご2とエレベータ乗り場1との間の隙間Gを狭め、あるいは無くし、乗りかご2に対する車椅子での乗降を快適に行なえるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】ガイドレール17に沿って上下に走行する乗りかご2の下部に、移動手段として伸縮動作するアクチュエータ53を設け、乗りかご2が目的階のエレベータ乗り場1に着床した際に、前記アクチュエータ53の伸長動作により乗りかご2をガイドレール17を基盤としてエレベータ乗り場側に移動させ、この移動により乗りかご2とエレベータ乗り場1との間の隙間Gを狭め、あるいは無くし、乗りかご2に対する車椅子での乗降を快適に行なえるようにする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、エレベータ乗り場と乗りかごとの間の隙間(ランニングクリアランス)を調整することが可能なエレベータに関する。
図10には、エレベータ乗り場1と乗りかご2とを示してあり、乗り場1には敷居4およびこの敷居4に沿って開閉動作するホールドア5が設けられている。乗りかご2は、下梁7と縦梁8とを有する枠部材9の内側に設置されたかご室10を備え、かご室10の前面が前記ホールドア5と対向可能な出入口となっており、この出入口に敷居11およびこの敷居11に沿って開閉動作するかごドア12が設けられている。
乗りかご2が昇降する昇降路16内にはガイドレール17が設けられ、このガイドレール17に乗りかご2が案内装置20を介して係合し、乗りかご2がその案内装置20を介してガイドレール17に沿って上下に走行するようになっている。
そして、乗りかご2が目的階のエレベータ乗り場1に到達して着床した際に、前記かごドア12およびホールドア5が互いに対向するとともにそのかごドア12とホールドア5とが互いに連動して開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。
乗りかご2はガイドレール17に沿ってほぼ一定の軌道上を走行するが、その走行中における乗り場1の敷居4と乗りかご2の敷居11との干渉を避けるために、乗り場1の敷居4と乗りかご2の敷居11との間に所定の隙間Gが生じるように設定されている。
ところが、乗り場1の敷居4と乗りかご2の敷居11との間の隙間Gは、通常の乗客にとっては問題がないが、車椅子を利用して乗りかご2に乗降する乗客にとっては、その隙間Gが段差となり、それを乗り越えるためには比較的大きな力を要し、またその隙間Gを乗り越える際に車椅子に振動が加わり、さらに車椅子の車輪が隙間Gに挟まって身動きできなくなるような恐れもある。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、乗りかごの走行時にはエレベータ乗り場と乗りかごとの干渉を避けることができるとともに、乗りかごがエレベータ乗り場に着床した際には、その乗りかごとエレベータ乗り場との間の隙間を小さくもしくは無くして車椅子利用の乗客が快適かつ安全に乗降することが可能となるエレベータを提供することにある。
請求項1の発明は、昇降路内をガイドレールに沿って上下に走行する乗りかごと、前記乗りかごがエレベータ乗り場の階床に着床する状態のもとで、その乗りかごを前記乗り場側に接近させ、かつ復帰させることが可能な移動手段とを具備することを特徴としている。
請求項2の発明は、前記移動手段が、アクチュエータを備え、このアクチュエータの動作で前記乗りかごを前記ガイドレールを基盤にして前記乗り場側に接近させ、かつ復帰させることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記アクチュエータが、ばね機構、油圧機構、電磁機構のいずれかの機構を備える構成であることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記移動手段が、乗りかごの下部と上部とに設けられ、乗りかごをほぼ平行に保ってエレベータ乗り場側に接近させ、かつ復帰させることを特徴としている。
請求項5の発明は、前記移動手段が、前記乗りかごの出入口を開閉するかごドアが開く直前に、乗りかごをエレベータ乗り場側に接近させ、かごドアが閉じた後に乗りかごを元位置に復帰させることを特徴としている。
請求項6の発明は、エレベータ乗り場に、車椅子乗客用の操作ボタンが設けられ、前記移動手段は前記操作ボタンが操作されたときにのみ動作することを特徴としている。
この発明によれば、乗りかごの走行時にはエレベータ乗り場と乗りかごとの干渉を避けることができるとともに、乗りかごがエレベータ乗り場に着床した際には、その乗りかごとエレベータ乗り場との間の隙間を小さくもしくは無くして車椅子利用の乗客が快適かつ安全に乗降することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図10に示す従来の構成と対応する部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1および図2には第1の実施形態を示してあり、乗りかご2の枠部材9の下部には、乗りかご2が所定以上の速度で下降した際に動作して乗りかご2を非常停止させる非常停止装置25が設けられている。
この非常停止装置25は、ガイドレール17を挟んで互いに対向する一対のくさび26を有し、これらくさび26は一対のくさび受27間に配置され、乗りかご2が所定以上の速度で下降した際にガバナ(図示せず)の動作でガイドレール17の刃部の側面に圧着し、この圧着によるくさび作用で乗りかご2を非常停止させるようになっている。
また、乗りかご2の枠部材9には、ガイドレール17と係合して乗りかご2をそのガイドレール17に沿って走行させる案内装置20が設けられている。前記非常停止装置25および案内装置20は、枠部材9の下部に乗りかご2の前後方向(奥行方向)に移動可能に取り付けられている。
前記非常停止装置25には第1のホルダ30が取り付けられ、この第1のホルダ30に前記案内装置20が結合されている。また、前記枠部材9の下部には第2のホルダ31が取り付けられ、この第2のホルダ31と前記第1のホルダ30の一側面相互が互いに対向している。
そして、第1のホルダ30の一側面と第2のホルダ31の一側面との間に、移動手段として、モータ等を駆動源として乗りかご2の前後方向(奥行方向)に伸縮動作するアクチュエータ35が設けられている。
前記非常停止装置25および案内装置20は、上述のように枠部材9に対して乗りかご2の前後方向(奥行方向)に移動可能に支持されているが、通常時には第1のホルダ30、アクチュエータ35、第2のホルダ31を介してその移動が拘束され、この拘束で非常停止装置25および案内装置20が枠部材9に対して所定の位置に配置し、これにより乗りかご2の前後の動きがガイドレール17により規制され、この規制で乗りかご2がガイドレール17に沿う所定の軌道上を走行するようになっている。
すなわち、乗りかご2の走行時には、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4とが干渉しないようにその敷居4,11間に図1に示すように、所定の隙間Gが生じる状態を保って乗りかご2がガイドレール17に沿って移動する。
昇降路16内を走行する乗りかご2が目的階のエレベータ乗り場1に到達して着床した際には、エレベータの運行を制御する制御盤を介してアクチュエータ35の駆動源が駆動され、アクチュエータ35が伸長動作する。
アクチュエータ35の一端部は第1のホルダ30を介して非常停止装置25に連結され、その非常停止装置25がガイドレール17に係合し、アクチュエータ35の他端部が第2のホルダ31を介して乗りかご2の枠部材9に連結されており、このためアクチュエータ35が伸長動作すると、図2に示すようにガイドレール17を基盤として乗りかご2の下部が乗り場1側に押し動かされ、乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接近して隙間Gが狭まる。あるいは乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接触してその間の隙間が無くなる。
この後、かごドア12およびホールドア5が開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。この際、乗りかご2と乗り場1との間の隙間が狭く、あるいは無くなっており、このため車椅子利用の乗客が乗降する際に、段差を感じることなく、円滑かつ軽快に車椅子を操作して乗降することができ、また車椅子の車輪が乗りかご2と乗り場1との間の隙間に挟まるようなことも無いから、安全に乗降することができる。
乗りかご2に対する乗降が終了した後には、かごドア12およびホールドア5が閉じるとともに、制御盤を介してアクチュエータ35の駆動源が駆動され、アクチュエータ35が収縮移動する。
そしてアクチュエータ35の収縮移動により、乗りかご2が乗り場1から離れる方向に移動し、乗りかご2がガイドレール17に対して元の所定の位置に復帰し、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保され、この状態で乗りかご2が次の目的階に向って走行する。この際、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保されいるから、乗りかご2が乗り場1と干渉することなく走行する。
図3ないし図5には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、乗りかご2の枠部材9における縦梁8の内側に、移動手段として、ガイドレール17を挟んで互いに対向する第1および第2の一対のアクチュエータ35a,35bが設けられている。
すなわち、前記縦梁8は、図5に示すように断面コ字状をなし、この縦梁8の内側にガイドレール17の刃部が配置し、このガイドレール17の刃部を挟むように縦梁8の内側にそれぞれモータ等を駆動源として伸縮動作するアクチュエータ35a,35bが設けられている。
各アクチュエータ35a,35bはそれぞれ一端部が縦梁8の内側面に固定され、他端部には低摩擦材からなるシュー37が取り付けられ、これらシュー37を介して各アクチュエータ35a,35bの他端部がガイドレール17の刃部の側面に摺動自在に接触し、これらアクチュエータ35a,35bによりガイドレール17が挾着され、この挾着により乗りかご2の前後の動きが規制され、乗りかご2がガイドレール17に対して所定の位置を保ち、乗りかご2がガイドレール17に沿って所定の軌道上を走行する。つまり、アクチュエータ35a,35bは乗りかご2の走行の案内をする案内装置を兼ねている。
枠部材9の下部に設けられた非常停止装置25および案内装置20は、ホルダー38に取り付けられ、そのホルダー38が枠部材9の下部に設けられた支持板39に乗りかご2の前後方向に移動可能に取り付けられて支持されている。
乗りかご2の走行時には、図3に示すように、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4とが干渉しないようにその敷居4,11間に所定の隙間Gが生じる状態で乗りかご2がガイドレール17に沿って移動する。
そして、乗りかご2が目的階の乗り場1に到達して着床した際には、エレベータの運行を制御する制御盤から送られる信号で各アクチュエータ35a,35bの駆動源が駆動され、この駆動で図4に示すように、第1のアクチュエータ35aが伸長動作し、第2のアクチュエータ35bが収縮動作する。
これにより、乗りかご2の下部がガイドレール17を基盤として乗り場1側に押し動かされ、乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接近して隙間Gが狭まる。あるいは乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接触してその間の隙間が無くなる。
この後、かごドア12およびホールドア5が開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。この際、乗りかご2と乗り場1との間の隙間が狭く、あるいは無くなっており、このため前記第1の実施形態の場合と同様に、車椅子利用の乗客が円滑かつ軽快に車椅子を操作して乗降することができ、また車椅子の車輪が乗りかご2と乗り場1との間の隙間に挟まるようなことも無く、安全に乗降することができる。
乗りかご2に対する乗降が終了した後には、かごドア12およびホールドア5が閉じるとともに、制御盤からの信号によりアクチュエータ35a,35bの駆動源が駆動され、第1のアクチュエータ35aが収縮動作し、第2のアクチュエータ25bが伸長動作する。
これにより、乗りかご2が乗り場1から離れる方向に移動し、乗りかご2がガイドレール17に対して所定の位置に復帰し、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保され、この状態で乗りかご2が次の目的階に向って走行する。この際、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保されいるから、乗りかご2が乗り場1と干渉することなく走行する。
図6には第3の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記第2の実施形態における第2のアクチュエータ35bに替えて弾性部材としてのばね部材42が用いられている。このばね部材42は一端部が縦梁8の内側面に固定され、他端部には低摩擦材からなるシュー37が取り付けられ、このシュー37を介してガイドレール17の刃部の一側面に弾性的に接触し、これによりアクチュエータ35aとばね部材42とでガイドレール17が挾着され、この挾着により乗りかご2の前後の動きが規制され、乗りかご2がガイドレール17に対して所定の位置を保ち、乗りかご2がガイドレール17に沿って所定の軌道上を走行する。
この実施形態の場合には、乗りかご2が目的階の乗り場1に到達して着床した際に、制御盤から送られる信号でアクチュエータ35aの駆動源が駆動され、この駆動でアクチュエータ35aが伸長動作し、その圧力でばね部材42が収縮する。
これにより、乗りかご2がガイドレール17を基盤として乗り場1側に押し動かされ、乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接近して隙間Gが狭まる。あるいは乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接触してその間の隙間が無くなる。
この後、かごドア12およびホールドア5が開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。この際、乗りかご2と乗り場1との間の隙間が狭く、あるいは無くなっており、このため前記第1の実施形態の場合と同様に、車椅子利用の乗客が円滑かつ軽快に車椅子を操作して乗降することができ、また車椅子の車輪が乗りかご2と乗り場1との間の隙間に挟まるようなことも無く、安全に乗降することができる。
乗りかご2に対する乗降が終了した後には、かごドア12およびホールドア5が閉じるとともに、制御盤からの信号によりアクチュエータ35aの駆動源が駆動され、アクチュエータ35aが収縮動作し、この動作に応じてばね部材42が弾性的に伸長し、このばね部材42の弾性力により乗りかご2が乗り場1から離れる方向に移動し、乗りかご2が元の位置に復帰し、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保され、この状態で乗りかご2が次の目的階に向って走行する。この際、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保されいるから、乗りかご2が乗り場1と干渉することなく走行する。
図7には第4の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記第1の実施形態の場合と同様の第1のホルダ30と第2のホルダ31との間に移動手段としてのアクチュエータ35が設けられている。この場合のアクチュエータ35は油圧シリンダであり、モータで駆動される油圧ポンプ44と、この油圧ポンプ44により駆動されて伸縮動作するプランジャ45とを備え、前記油圧ポンプ44が前記第2のホルダ31に取り付けられ、前記プランジャ45の先端部が前記第1のホルダ30に固定されている。
非常停止装置25および案内装置20は乗りかご20の前後方向に移動可能に支持されているが、乗りかご2の走行時には、前記アクチュエータ35のプランジャ45によりその移動が拘束され、この拘束で乗りかご2がガイドレール17に対して所定の位置に保持され、したがって乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4とが干渉しないようにその敷居4,11間に所定の隙間Gが生じる状態で乗りかご2がガイドレール17に沿って移動する。
そして、乗りかご2が目的階の乗り場1に到達して着床した際には、制御盤からの信号によりアクチュエータ35(油圧シリンダ)の油圧ポンプ44が駆動され、プランジャ45が伸長動作する。
プランジャ45の先端部はホルダ30を介して非常停止装置25に連結され、その非常停止装置25がガイドレール17に係合しており、このためプランジャ45の伸長動作に応じて乗りかご2がガイドレール17を基盤として乗り場1側に押し動かされ、乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接近して隙間Gが狭まる。あるいは乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接触してその間の隙間が無くなる。
この後、かごドア12およびホールドア5が開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。この際、乗りかご2と乗り場1との間の隙間が狭く、あるいは無くなっており、このため前記第1の実施形態の場合と同様に、車椅子利用の乗客が円滑かつ軽快に車椅子を操作して乗降することができ、また車椅子の車輪が乗りかご2と乗り場1との間の隙間に挟まるようなことも無く、安全に乗降することができる。
乗りかご2に対する乗降が終了した後には、かごドア12およびホールドア5が閉じるとともに、制御盤を介してアクチュエータ35の油圧ポンプ44が駆動され、油の圧送方向が切り換わってプランジャ45が収縮移動する。
そしてプランジャ45の収縮動作により、乗りかご2が乗り場1から離れる方向に移動し、乗りかご2がガイドレール17に対する所定の位置に復帰し、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保され、この状態で乗りかご2が次の目的階に向って走行する。この際、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保されいるから、乗りかご2が乗り場1と干渉することなく走行する。
図8には第5の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記第1の実施形態の場合と同様の第1のホルダ30と第2のホルダ31との間にアクチュエータ35として電磁機構が設けられている。この電磁機構は、例えば前記第1のホルダ30に取り付けられた永久磁石47と、前記第2のホルダ31に前記永久磁石47と対向して取り付けられた電磁石48とで構成されている。
通常時には、永久磁石47と電磁石48との互いに向き合う面の磁極が異なっている。例えば互いに向き合う永久磁石47の面がN極で、電磁石48の面がS極となっており、この異なる磁極同士の磁気吸引力でホルダ30と共に非常停止装置25および案内装置20が枠部材9に対して所定の位置に拘束されている。
乗りかご2の走行時には、非常停止装置25および案内装置20が枠部材9に対して所定の位置に拘束され、この拘束で乗りかご2がガイドレール17に沿う所定の軌道上を移動し、これにより乗り場1の敷居4と乗りかご2の敷居11との間に所定の隙間Gが確保され、その敷居4,11同士の干渉が避けられる。
そして、乗りかご2が目的階の乗り場1に到達して着床した際には、エレベータの運行を制御する制御盤を介して電磁石48の磁極が反転するように電磁石48に対する通電が制御される。
電磁石48の磁極の反転により、永久磁石47と電磁石48との互いに向き合う面の磁極が同極となり、これにより永久磁石47と電磁石48との間に磁気反発力が生じ、この磁気反発力でホルダ31と共に乗りかご2がガイドレール17を基盤として乗り場1側に押し動かされ、乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接近して隙間Gが狭まる。あるいは乗りかご2の敷居11が乗り場1の敷居4に接触してその間の隙間が無くなる。
この後、かごドア12およびホールドア5が開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。この際、乗りかご2と乗り場1との間の隙間が狭く、あるいは無くなっており、このため車椅子利用の乗客が乗降する際に、段差を感じることなく、円滑かつ軽快に車椅子を操作して乗降することができ、また車椅子の車輪が乗りかご2と乗り場1との間の隙間に挟まるようなことも無いから、安全に乗降することができる。
乗りかご2に対する乗降が終了した後には、かごドア12およびホールドア5が閉じるとともに、制御盤を介して電磁石48の磁極が反転するように電磁石48に対する通電が制御される。
電磁石48の磁極の反転により、永久磁石47と電磁石48との互いに向き合う面の磁極が異極となり、これにより永久磁石47と電磁石48との間に磁気吸引力が生じ、この磁気吸引力で乗りかご2が乗り場1から離れる方向に移動し、乗りかご2がガイドレール17に対する所定の位置に復帰し、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保され、この状態で乗りかご2が次の目的階に向って走行する。この際、乗りかご2の敷居11と乗り場1の敷居4との間に所定の隙間Gが確保されいるから、乗りかご2が乗り場1と干渉することなく走行する。
前記各実施形態においては、乗りかご2の下部に移動手段を設け、この移動手段で乗りかご2の下部を乗り場1に対して接離する方向に移動させるようにしたが、乗りかご2の下部を乗り場1側に移動させると、乗りかご2がその上部の案内装置(図示せず)を支点に若干傾くことになる。
この傾きはごく僅かで、通常の乗客には問題は無いが、車椅子利用の乗客にはその傾きが車椅子を操作する上での負担となる恐れがある。
そこで、図9に第6の実施形態として示すように、乗りかご2の上部にも、乗りかご2をエレベータ乗り場側に接近させ、かつ元位置に復帰させることが可能な移動手段50を設け、乗りかご2の着床時に、乗りかご2の下部の移動手段と合せて上部の移動手段50も駆動して乗りかご2を傾けることなくほぼ平行の状態で乗り場側に移動させるように構成することも可能である。
図9に示す51は乗りかご2の上部に設けられ、ガイドレール17と係合して乗りかご2をガイドする案内装置であり、この案内装置51は枠部材9の上部に乗りかご2の前後方向(奥行方向)に移動可能に取り付けられている。そしてこの案内装置51に第1のホルダ52が取り付けられ、また前記枠部材9の上部には第2のホルダ53が取り付けられ、これら第1のホルダ52と第2のホルダ53との間に、前記移動手段50として、モータ等を駆動源として乗りかご2の前後方向(奥行方向)に伸縮動作するアクチュエータ50aが設けられている。
案内装置51は、上述のように枠部材9に対して乗りかご2の前後方向(奥行方向)に移動可能に支持されているが、通常時には第1のホルダ52、アクチュエータ50a、第2のホルダ53を介してその移動が拘束され、この拘束で案内装置20が枠部材9に対して所定の位置に配置し、これにより乗りかご2の前後の動きがガイドレール17により規制され、この規制で乗りかご2がガイドレール17に沿う所定の軌道上を走行するようになっている。
そして昇降路内を走行する乗りかご2が目的階のエレベータ乗り場に到達して着床した際に、エレベータの運行を制御する制御盤を介して乗りかご2の下部の移動手段と共に乗りかご2の上部の移動手段50としてのアクチュエータ50aの駆動源が駆動され、アクチュエータ50aが伸長動作する。
アクチュエータ50aの一端部は第1のホルダ52を介して案内装置51に連結され、その案内装置51がガイドレール17に係合しており、このためアクチュエータ50aが伸長動作することにより、乗りかご2の上部がガイドレール17を基盤としてエレベータ乗り場側に押し動かされる。この際、乗りかご2の下部も移動手段によりエレベータ乗り場側に押し動かされ、したがって乗りかご2の全体がほぼ平行を保ってエレベータ乗り場側に移動し、乗りかご2の敷居が乗り場の敷居に接近してその間の隙間が狭まる。あるいは乗りかご2の敷居が乗り場の敷居に接触してその間の隙間が無くなる。
この後、かごドア12およびホールドア5が開き、乗りかご2に対する乗降が可能となる。この際、乗りかご2と乗り場1との間の隙間が狭く、あるいは無くなっており、このため車椅子利用の乗客が乗降する際に、段差を感じることがなく、円滑かつ軽快に車椅子を操作して乗降することができ、また車椅子の車輪が乗りかご2と乗り場1との間の隙間に挟まるようなことも無いから、安全に乗降することができる。
乗りかご2に対する乗降が終了した後には、制御盤を介して乗りかご2の下部の移動手段と共に乗りかご2の上部の移動手段50のアクチュエータ50aが駆動され、そのアクチュエータ50aが収縮移動し、乗りかご2がエレベータ乗り場から離れる方向に移動し、乗りかご2がガイドレール17に対する元の所定の位置に復帰する。
このように、この実施形態の場合には、乗りかご2が傾くことなくほぼ平行を保ってエレベータ乗り場側に移動し、このため車椅子利用の乗客であっても、車椅子の操作上の負担がなく、軽快に乗降することができる。
なお、前記各実施形態における移動手段は、乗りかごが目的階に着床する都度動作する構成となっているが、例えば車椅子利用の乗客がエレベータを利用するときにのみ動作する構成としてもよい。
すなわち、エレベータ乗り場に設けられている操作パネルに、車椅子乗客用の専用の操作ボタンを設け、この操作ボタンが車椅子利用の乗客やその付添い人等により操作されたときにのみ、その信号に基づいて乗りかごの目的階着床時に前記移動手段を駆動して動作させる構成とすることも可能である。
1…エレベータ乗り場
2…乗りかご
4…敷居
5…ホールドア
7…下梁
8…縦梁
9…枠部材
10…かご室
11…敷居
12…かごドア
16…昇降路
17…ガイドレール
20…案内装置
25…非常停止装置
35,35a,35b…アクチュエータ
42…ばね部材
44…油圧ポンプ
45…プランジャ
47…永久磁石
48…電磁石
2…乗りかご
4…敷居
5…ホールドア
7…下梁
8…縦梁
9…枠部材
10…かご室
11…敷居
12…かごドア
16…昇降路
17…ガイドレール
20…案内装置
25…非常停止装置
35,35a,35b…アクチュエータ
42…ばね部材
44…油圧ポンプ
45…プランジャ
47…永久磁石
48…電磁石
Claims (6)
- 昇降路内をガイドレールに沿って上下に走行する乗りかごと、
前記乗りかごがエレベータ乗り場の階床に着床する状態のもとで、その乗りかごを前記乗り場側に接近させ、かつ復帰させることが可能な移動手段と、
を具備することを特徴とするエレベータ。 - 前記移動手段は、アクチュエータを備え、このアクチュエータの動作で前記乗りかごを前記ガイドレールを基盤にして前記乗り場側に接近させ、かつ復帰させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
- 前記アクチュエータは、ばね機構、油圧機構、電磁機構のいずれかの機構を備える構成であることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
- 前記移動手段は、乗りかごの下部と上部とに設けられ、乗りかごをほぼ平行に保ってエレベータ乗り場側に接近させ、かつ復帰させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータ。
- 前記移動手段は、前記乗りかごの出入口を開閉するかごドアが開く直前に、乗りかごをエレベータ乗り場側に接近させ、かごドアが閉じた後に乗りかごを元位置に復帰させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータ。
- エレベータ乗り場には、車椅子乗客用の操作ボタンが設けられ、前記移動手段は前記操作ボタンが操作されたときにのみ動作することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306349A JP2005075522A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306349A JP2005075522A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | エレベータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005075522A true JP2005075522A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34409452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003306349A Pending JP2005075522A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005075522A (ja) |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003306349A patent/JP2005075522A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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