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JP2005068006A - 合わせガラス用中間膜ロール体及び合わせガラス用中間膜ロール体の製造方法 - Google Patents

合わせガラス用中間膜ロール体及び合わせガラス用中間膜ロール体の製造方法 Download PDF

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Morimasa Omizu
守正 大水
Norishige Shichiri
徳重 七里
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 自動車風防ガラスに用いた場合にヘッドアップディスプレイ用として好適に用いることができる合わせガラス用中間膜、その製造方法、及び、当該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、並びに、合わせガラス用中間膜ロール体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚が重ね合わされて巻回されてなり、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わされている合わせガラス用中間膜ロール体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、自動車風防ガラスに用いた場合にヘッドアップディスプレイ用として好適に用いることができる合わせガラス用中間膜、その製造方法、及び、当該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、並びに、合わせガラス用中間膜ロール体及びその製造方法に関するものである。
自動車、航空機等の前面には、いわゆるフロントガラスとして風防ガラスが用いられている。このような風防ガラスには、通常、2枚の対向する板状のガラスと、その間に挟まれた合わせガラス用中間膜で構成された合わせガラスが用いられている。
近年、安全性向上の見地から、例えば自動車用の風防ガラスについて、この風防ガラスと同じ視野内に、自動車走行データである速度等の計器表示をヘッドアップディスプレイ(HUD)として表示させようとする要望が高まっている。
HUDの機構としては、これまで種々の形態のものが開発されている。例えば、HUD表示部が風防ガラス表面にはなく、風防ガラスに反射させることにより運転者に風防ガラスと同じ位置(即ち、同一視野内)で視認させる形態のものがある。このような形態のものでは、風防ガラスを構成する合わせガラスが2枚の平行なガラスから構成されているため、運転者の視野に写る表示器が二重に見えるという欠点があった。
これを解決するために、特許文献1では、中間膜として所定のくさび角度を有する中間膜を風防ガラス内に配設する技術が開示されている。また、特許文献2には、くさび形をしたシート及びその調整法が開示されている。更に、特許文献3には、シート両端から全面積の少なくとも20%を厚みの均等な部分とし、シート中央部に向かって厚みが次第に減少してゆき、中央部付近では切断するシートが開示されている。
これらの種々の技術においては、合わせガラス用中間膜がくさび形であるため、ガラスとの積層時のトリミング膜が多く発生し効率が悪いという欠点がある。また、シートの一部が均一でその後くさび形状となるため、均一厚み部とくさび形状部との境界においてガラスとの積層時に外観等の劣化が発生するおそれが高いという欠点があった。
ところで、断面くさび状の中間膜は、湾曲したラップアラウンド型フロントガラスに使用する場合には、通常ガラス板の形状に合わせて中間膜を延伸することにより中間膜の厚みを均一にして使用される。
例えば、特許文献4に記載されているように、フロントガラスをヘッドアップディスプレイとして使用する際に断面くさび状の中間膜をその形状を保持したまま使用することにより、反射像を2重にすることなく映し出すことができることが知られている。
このような断面くさび状の中間膜は、膜厚が均一ではないために、ロール状に巻回すると円錐形となり、巻回時の芯の角度を巻回長さに従って変える必要が生じる。また、巻回したロール体が円錐形であるため1回の巻回長さが制限されてロール体の輸送効率が低下し、不安定で取扱方法も容易ではない。また、円錐形の芯に巻回した場合、ロール体は円柱状となって安定化するものの、1回の巻回長さは更に減少して輸送効率が低下するという問題がある。
このような問題を解消するため、特許文献5に記載されているように、中間膜の両側縁に側縁から一定の距離だけ膜厚が一定の領域を形成し、更にこの膜厚が一定の領域から中央部に向かって左右対称に膜厚が減少する領域を形成することにより、半径の一定な円柱状のロール体に巻回することが可能な中間膜が知られている。
しかしながら、特許文献5に記載されている中間膜においては、断面形状が複雑であるため製造が容易でなく、また、中央部の膜厚の薄い部分に皺が発生し易い欠点があった。
米国特許第5013134号公報 米国特許第5087502号公報 米国特許第5639538号公報 特開平3−209210号公報 特表平7−508690号公報
本発明は、上記現状の鑑み、自動車風防ガラスに用いた場合にヘッドアップディスプレイ用として好適に用いることができる合わせガラス用中間膜、その製造方法、及び、当該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、並びに、合わせガラス用中間膜ロール体及びその製造方法を提供することを目的とする。
以下に本発明を詳述する。
本発明の合わせガラス用中間膜を構成する素材としては、透明な熱可塑性樹脂であれば特に限定されず、例えば、通常用いられるポリビニルブチラール、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等が挙げられる。
本発明の合わせガラス用中間膜は、2枚の合わせガラス用ガラスに挟まれた断面形状にその特徴がある。即ち、上記断面は、曲線的に厚みが減少しているものであり、また、上記断面は、2個以上の異なる半径を有する円弧を連続させた形状を有するものである。
上記の曲線的に厚みが減少しているものとは、当該合わせガラス用中間膜を断面方向から見た場合に、厚み方向の長さが少しずつ減少しており、かつ、その減少度合いが、曲線的であることを意味する。
上記円弧とは、円を構成する円周を意味する。2個以上の円弧とは、当該円弧が複数存在することを意味し、単一の円弧のみによって構成される場合を除く趣旨である。これらの円弧の半径は異なるものである。ここに半径が異なるとは、円弧の曲率半径の長さが異なるという意味であり、複数ある円弧のうちには、同一の長さの半径を有するものが存在していてもよいが、複数ある円弧のすべてが同一である場合を除く趣旨である。また、全体に対する異なる半径を有する円弧が存在する比率は、多い方が好ましい。
上記円弧を連続させた形状とは、断面形状が、円弧を連続的に存在させた形状を有することを意味し、当該円弧が連続的に存在するために、隣接する円弧同士は、その一部が重なって存在することとなる。
上記形状を有する合わせガラス用中間膜は、従来の合わせガラス用中間膜のように、ガラスとの積層時のトリミング膜が多く発生する欠点がない。また、シートの一部が均一でその後くさび形状となる従来の形態のものに比較して、均一部とくさび部との境界でガラスとの積層時に外観等の劣化が発生する欠点も解消される。
以下に本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法に用いる製造装置の一例を示す。製造装置は、押出機1、押出成形用金型2、第一冷却プレスロール3、第二冷却プレスロール4、及び、その他の付帯装置5からなる。
本発明の合わせガラス用中間膜の原料となる熱可塑性樹脂は、押出機1から供給され、溶融状態のまま押出成形用金型2に移る。上記押出成形用金型によりシート状に押出された熱可塑性樹脂は、第一冷却プレスロール3に導入され、その後第二冷却プレスロール4に導入されて、巻き取り装置により巻き取られることとなる。
図2は、第一冷却プレスロール3の動作形態を示す。第一冷却プレスロール3は、巾方向で間隔が異なるようにセットされ、ロール軸端部に左右異なる所定の圧力を加える。当該圧力によりロールがたわむこととなり、これにより、熱可塑性樹脂シートの厚みが、巾方向で2個以上の異なる半径の円弧が連続した形状を構成することができることとなる。
図3は、第二冷却プレスロール4の動作形態を示す。第二冷却プレスロール4のロール間隔は、第一冷却プレスロール3で形成された熱可塑性樹脂シートの巾方向厚みと実質的に同じ勾配の間隔に設定され、またロール表面には均一な表面処理が施されている。そして、第二冷却プレスロール4の両軸端部に所定以上の圧力を加えることにより、均一な表面状態の合わせガラス用中間膜を成形することができることとなる。
このように合わせガラス用中間膜を製造することにより、押出成形用金型から押出されたシートは、あらかじめロール両端で異なる間隔に調整された第一冷却プレスロールに導入され、当該ロールの両端に異なる圧力を加えロールのたわみによりシート巾方向で所定のくさび形に成形されることとなる。つづいて、あらかじめロール両端で異なる間隔に調整された第二冷却プレスロールに導入され、一定以上の圧力を加えることにより、巾方向に厚みが曲線的に減少した断面形状がとなり、かつ、表面に巾方向に均一なエンボスが付与された形状となる。
これら一連の動作により、本発明の合わせガラス用中間膜が得られる。
本発明の合わせガラス用中間膜は、上に詳述したようにヘッドアップディスプレイ用として極めて優れた効果を有するものであり、このような合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスもまた、本発明の一である。
以下に、本発明の合わせガラス用中間膜ロール体について詳述する。
本発明において、使用される合わせガラス用中間膜の材質は、従来から合わせガラス用中間膜の材質として使用されているものがそのまま使用できるものであって特に限定されないが、例えば、ポリビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂等が使用できる。
また、本発明においては、幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する態様としては、直線的に変化した所謂くさび形でもよく、曲線的に変化したものであってもよい。
また、厚みの変化率は、中間膜の幅1m当たり0.1〜0.7mm程度が好適である。ヘッドアップディスプレイに使用する場合には、厚みの変化率は、幅1m当たり0.2〜0.3mm程度が好適である。
また、本発明において、2枚の中間膜の膜厚や膜厚の変化率は同一でもよく、多少異なっていてもよい。
中間膜の厚みは最も薄い部分で0.3mm、最も厚い部分で1mm程度が好適である。中間膜の厚みが0.3mmより薄い場合には、合わせガラスの耐貫通性が低下し、製造上も自重により膜弛れを生じる恐れがあり好ましくなく、逆に1mmを越える場合には耐貫通性の面で過剰となり、コスト的にも有利でない。
幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜を製造するには、押出成形用金型の樹脂吐出口の幅を調整したり、押出後に一対の成形ロールを通過させ、成形ロールの形状や成形ロール間の間隙を適宜調整すればよい。
また、合わせガラス用中間膜には、必要あれば一部もしくは全体に着色部が設けられていてもよく、着色部は着色樹脂の共押出や中間膜表面への印刷によっても得られる。
本発明の合わせガラス用中間膜ロール体の製造方法においては、2枚の合わせガラス用中間膜は1台の押出機から押し出されてもよく、2台の押出機から押し出されてもよい。2台の押出機から押し出される場合には、2枚の合わせガラス用中間膜は必ずしも同時に押し出される必要はなく、それぞれ一旦ロール状に巻回したものを展開して重ね合わせるようにしてもよく、1枚目の合わせガラス用中間膜を一旦円錐状に巻回した後、その表面に、更に2枚目の合わせガラス用中間膜を押出成形しながら巻回してもよいし、2枚目の合わせガラス用中間膜を押出成形後、巻回する際に予め巻回しておいた1枚目の合わせガラス用中間膜を巻き戻しながら両者を重ね合わせて円柱状に巻回するようにしてもよい。
本発明の合わせガラス用中間膜ロール体においては、幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚が重ね合わされて巻回されてなり、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わされているので、全体として一端から他端にかけてほぼ同径の円柱形となり、効率良く輸送でき、取扱いも容易である。
また、本発明の合わせガラス用中間膜ロール体の製造方法においては、幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚を、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わさるようにしてロール状に巻目するものであるから、ロール体は全体として一端から他端にかけてほぼ同径の円柱形となり、効率良く輸送でき、取扱いも容易である。
図7は、本発明の合わせガラス用中間膜ロール体の一例を示す断面説明図である。
図7において、11は合わせガラス用中間膜ロール体に使用される巻き芯、12は巻き芯11の周囲に巻回された合わせガラス用中間膜であり、中間膜12は図8に示すように、一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加され、断面形状は所謂くさび状である。
このような断面形状が所謂くさび状の2枚の中間膜12、12同士が重ね合わされ、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜12の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜12の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わされている。
このような断面形状が所謂くさび状の中間膜12を製造するには、例えば、図9に示すように、押出成形用金型13の樹脂吐出口131の一方の幅を他方の幅よりも大きいものを使用することにより製造できる。
図7に示す本発明の合わせガラス用中間膜ロール体においては、断面形状が所謂くさび状の2枚の中間膜12、12同士が重ね合わされ、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜12の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜12の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わされているので、全体としては一端から他端にかけてほぼ同一の径をそなえており、輸送効率がよく、取扱いが容易である。
以上、本発明を図示の実施の形態により説明したが、本発明の具体的な構成は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、図示の実施の形態のように、巻き芯11は必ずしも使用する必要はない。
本発明は、上述の構成を有するので、くさび形膜に比べて巾方向の厚みの減少率を大きくすることができ、ガラスとの密着性に優れ、しかもガラスとの積層時に外観不良等の問題を発生せず、従来の製造装置を改造等することなく容易に製造することができる優れた生産性を有するヘッドアップディスプレイ用に好適な合わせガラス用中間膜を得ることができる。
本発明の合わせガラス用中間膜ロール体においては、幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚が重ね合われて巻回されてなり、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わされているので、全体として一端から他端にかけてほぼ同径の円筒形となり、効率良く輸送でき、取扱いも容易である。
また、本発明の合わせガラス用中間膜ロール体の製造方法においては、幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚を、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わさるようにしてロール状に巻回するものであるから、ロール体は全体として一端から他端にかけてほぼ同径の円柱形となり、効率良く輸送でき、取扱いも容易である。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示す製造装置を用いて、以下のような成形条件で合わせガラス用中間膜を製造した。
押出成形用金型 スリット巾:1300mm。金型温度:180℃。
第一冷却プレスロール ロール面長:2000mm。表面温度:40℃。
第二冷却プレスロール ロール面長:2000mm。ロール間隔差:0.47mm。
製造した合わせガラス用中間膜の断面図を図4−1、図4−2に示した。また、この合わせガラス用中間膜の巾方向の厚みのプロファイル及び円弧の半径を表1に示した。
実施例1により得られた合わせガラス用中間膜は、断面が、2個以上の異なる半径を有する円弧を連続させた形状を有するものであった。
Figure 2005068006
(比較例1)
実施例1と同様の製造装置を用いて、図5に示したくさび形の合わせガラス用中間膜を押出成形した。ここで、巾方向の厚みプロファイルの勾配(α′)は、実施例1の勾配(α)とほぼ同じになるように、第一冷却プレスロール及び第二冷却プレスロールの間隙差を調整した。厚みプロファイルを表2に示した。
実施例1と比較例1の合わせガラス用中間膜の100m巻き時のトリミング部の重量を比較した。それぞれの重量を表3に示した。
Figure 2005068006
Figure 2005068006
(比較例2)
実施例1と同様の製造装置を用いて、図6に示したくさび形の合わせガラス用中間膜を押出成形した。
ここで巾方向の厚みプロファイルの勾配(α′′)は、実施例1の勾配(α)とほぼ同じになるように、第一冷却プレスロール及び第二冷却プレスロールの間隙差を調整し、押出成形用金型の間隙を調整した。厚みプロファイルを表4に示した。
実施例1の合わせガラス用中間膜及び比較例2の合わせガラス用中間膜、並びに、厚み3.0mmのフラットなガラスを用いて、合わせガラスを作製した。比較例2の合わせガラス用中間膜を用いて作製した合わせガラスには、歪みが存在した。
Figure 2005068006
(実施例2)
可塑化ポリビニルブチラールを2軸押出機及び図9に示す金型により幅1m、一方の側縁の厚みが0.76mm、他方の側縁の厚みが0.98mmの図8に示すような断面くさび形の帯状の中間膜を押出成形した。同時に別の2軸押出機及び図9に示す金型により幅1m、一方の側縁の厚みが0.76mm、他方の側縁の厚みが0.98mmの図8に示すような断面くさび形の帯状の中間膜を押出成形した。これら2枚の中間膜を、図7に示すように、1枚目の中間膜の膜厚の薄い方の側縁と2枚目の中間膜の膜厚の厚い方の側縁とが重なるように重ね合わせ、外径200mmの円柱状の巻き芯に150周巻回することにより、直径730mmの直径の一定な円柱状のロール体を得た。
比較例3 実施例2と同様にして実施例2と同様な断面くさび形の帯状の中間膜を押出成形した。これら2枚の中間膜を図10に示すように、1枚目の中間膜の膜厚の薄い方の側縁と2枚目の中間膜の膜厚の薄い方の側縁とが重なるように重ね合わせ、外径200mmの円筒状の巻き芯に300周巻回したところ、一方の直径が660mm、他方の直径が790mmの円錐状のロール体を得た。
本発明によれば、自動車風防ガラスに用いた場合にヘッドアップディスプレイ用として好適に用いることができる合わせガラス用中間膜、その製造方法、及び、当該合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス、並びに、合わせガラス用中間膜ロール体及びその製造方法を提供することができる。
本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法に用いる装置の配置図である。 本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法に用いる装置における第一冷却 プレスロールの断面概略図である。 本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法に用いる装置における第二冷却プレスロールの断面概略図である。 本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法により製造された本発明の合わせガラス用中間膜の断面図である。 本発明の合わせガラス用中間膜の製造方法により製造された本発明の合わせガラス用中間膜の断面図である。 比較例1で作製したくさび形の合わせガラス用中間膜の断面図である。 比較例2で作製したくさび形の合わせガラス用中間膜の断面図である。 本発明の合わせガラス用中間膜ロール体の一例を示す断面説明図である。 断面くさび形の中間膜の断面説明図である。 断面くさび形の中間膜の成形に使用する金型の斜視図である。 従来のロール体の断面説明図である。
符号の説明
1 押出機
2 押出成形用金型
3 第一冷却プレスロール
4 第二冷却プレスロール
5 付帯装置
11 巻き芯
12 中間膜
13 金型
131 樹脂吐出口

Claims (2)

  1. 幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚が重ね合わされて巻回されてなり、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わされていることを特徴とする合わせガラス用中間膜ロール体。
  2. 幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜のロール体の製造方法であって、幅方向に対して一方の側縁から他方の側縁にかけて厚みが増加する帯状の合わせガラス用中間膜の2枚を、1枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの薄い方の側縁と2枚目の帯状の合わせガラス用中間膜の厚みの厚い方の側縁とが重ね合わさるようにしてロール状に巻回することを特徴とする合わせガラス用中間膜ロール体の製造方法。
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