JP2005067119A - ブロー成形用押出機の樹脂替え方法およびブロー成形用押出機 - Google Patents
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Abstract
【課題】押出機の内部に新樹脂を供給して該新樹脂により押出機の内部に残留する旧樹脂を押し出すようにした樹脂替え方法において、その樹脂替えをスムーズに行えるようにして、樹脂替えに要する新樹脂量の低減と、樹脂替え時間の短縮化を図る。
【解決手段】押出機2の内部に新樹脂13を供給して押出機2の内部に残留する旧樹脂14を押し出し、押出機2の内部を旧樹脂14から新樹脂13へ樹脂替えする際に、旧樹脂14及び新樹脂13の温度を、新樹脂13の粘度が旧樹脂14の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】押出機2の内部に新樹脂13を供給して押出機2の内部に残留する旧樹脂14を押し出し、押出機2の内部を旧樹脂14から新樹脂13へ樹脂替えする際に、旧樹脂14及び新樹脂13の温度を、新樹脂13の粘度が旧樹脂14の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ブロー成形用押出機の樹脂替え方法およびブロー成形用押出機に関する。
従来、樹脂製品をブロー成形機により成形するものにおいて、使用した旧樹脂と材質、色などが異なる新樹脂を用いて成形する際の樹脂替え方法、例えばブロー成形用ダイスの樹脂替え方法として、次のような方法が知られている。
(1)複数のダイスを用意し樹脂替え毎に専用ダイスに交換する方法。
(2)1つのダイスを樹脂替え毎に解体、掃除、組み立てる方法。
(3)1つのダイスを解体せずに多量の新樹脂を供給して、この新樹脂で旧樹脂を押し出すように吐き出させて掃除する方法。
(2)1つのダイスを樹脂替え毎に解体、掃除、組み立てる方法。
(3)1つのダイスを解体せずに多量の新樹脂を供給して、この新樹脂で旧樹脂を押し出すように吐き出させて掃除する方法。
前記(1)の方法においては、複数のダイスを用意することから、ダイスの製作費用が嵩む問題があり、前記(2)の方法においては、ダイスの解体、掃除、組み立て作業に長時間を要する問題があり、(3)の方法においては、旧樹脂を吐き出すための新樹脂を大量に要する上に、樹脂替え作業が長時間かかる問題がある。
そこで、これらの問題を解決する方法として、旧樹脂のブロー成形温度に対して一定の温度幅で上昇、下降を繰り返した後、新樹脂の成形温度に保持して樹脂替えを完了する方法が特許文献1に記載され、かつ、この特許文献1には、旧樹脂の温度を上昇させて粘度を下げ、旧樹脂に流動性が付与され新樹脂にて押し出されやすくなることも開示されている。
しかし、この方法においては、旧樹脂の温度上昇によってその旧樹脂の粘度が新樹脂の粘度よりも低くなる場合には旧樹脂の押し出しが行われるとしても、旧樹脂の温度を上昇させて粘度を下げても、新樹脂の粘度が旧樹脂の粘度よりも低い場合には、硬い旧樹脂を柔らかい新樹脂で押し出す状態になり、旧樹脂が押し出され難く、依然として上記(3)の問題点と同様の、大量の新樹脂を要し、更に、樹脂替えに長時間を要する問題が残る。
また、他の従来の技術として、溶融した新樹脂中に未溶解ペレット樹脂を混合し、この新樹脂に栓流、乱流状態をつくり、樹脂替え時間を短縮する方法も特許文献2に開示されている。
しかし、このものにおいては、未溶解ペレット樹脂及びその供給装置が必要となり、コストが嵩む問題や、未溶解ペレット樹脂を溶解した新樹脂中に均一に混合する点に問題がある。
特開平6−71731号公報
特開平6−155566号公報
本発明が解決しようとする課題は、前記の従来の技術に見られた問題点である。
本発明は前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、押出機の内部に新樹脂を供給して押出機の内部に残留する旧樹脂を押し出し、押出機の内部を旧樹脂から新樹脂へ樹脂替えする際に、旧樹脂及び新樹脂の温度を、新樹脂の粘度が旧樹脂の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行うことを特徴とするブロー成形用押出機の樹脂替え方法である。
請求項2の発明は、押出機の内部に新樹脂を供給して押出機の内部に残留する旧樹脂を押し出し、押出機の内部を旧樹脂から新樹脂へ樹脂替えする際に、旧樹脂よりも高粘度の中間樹脂で旧樹脂を押し出した後、中間樹脂及び新樹脂の温度を、新樹脂の粘度が中間樹脂の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行うことを特徴とするブロー成形用押出機の樹脂替え方法である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、押出機の樹脂通路に温度調節手段を設け、温度調節手段により樹脂通路内の樹脂の温度を、押出機の後端樹脂通路から前端樹脂通路にかけて漸次高温に設定して樹脂替えを行うことを特徴とするブロー成形用押出機の樹脂替え方法である。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、樹脂替えの際に、押出機の前端樹脂通路における樹脂の流動圧力を検出し、検出された流動圧力が最小値となる時点で、樹脂替えが完了したことを判断することを特徴とするブロー成形用押出機の樹脂替え方法である。
請求項5の発明は、樹脂替えの際に、任意に温度調節可能であるとともに押出機の後端樹脂通路から前端樹脂通路にかけて樹脂通路の温度を漸次高温に設定するヒータが、押出機の樹脂通路に設けられていることを特徴とするブロー成形用押出機である。
請求項6の発明は、樹脂替えの際に、樹脂通路内の樹脂の流動圧力を検出する圧力センサを、押出機の前端樹脂通路に設けたことを特徴とするブロー成形用押出機である。
請求項1記載の発明によれば、新・旧両樹脂の温度を、新樹脂の粘度が旧樹脂の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行うようにしたので、常に、高粘度の樹脂で低粘度の樹脂を押し出すことになり、旧樹脂から新樹脂へとスムーズに置換され、樹脂替えに要する新樹脂量の低減および樹脂替えの時間の短縮を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、いかなる温度においても旧樹脂の粘度が新樹脂の粘度よりも高い場合であっても、所定温度にて旧樹脂よりも高粘度であり、かつ、別の温度にて新樹脂よりも低粘度となる中間樹脂を用いて、先ず、旧樹脂を中間樹脂で樹脂替えし、次で、中間樹脂を新樹脂で樹脂替えすることにより、中間樹脂を介して旧樹脂から新樹脂へとスムーズに置換され、樹脂替え時間の短縮が達成される。
請求項3記載の発明によれば、押出機の後端樹脂通路から前端樹脂通路にかけて、漸次高温になるように温度勾配を設定したことにより、新樹脂自身の押し出しにおいて、後端樹脂通路側の粘度の高い樹脂で、前端樹脂通路側の粘度の低い樹脂を押すことになり、新樹脂自身の押し出しがスムーズに行われ、旧樹脂から新樹脂へとより一層スムーズに置換され、樹脂替えに要する新樹脂量の低減および樹脂替え時間の短縮を達成できる。
請求項4記載の発明によれば、流動圧力の最小値を検知することによって、旧樹脂が完全に除去されたことを確認することができ、スクリューに旧樹脂の固形堆積が生じることなく、樹脂替え作業を確実に行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、前記請求項3の発明と同様の効果を発揮するブロー成形用押出機を提供できる。
請求項6記載の発明によれば、前記請求項4の発明と同様の効果を発揮するブロー成形用押出機を提供できる。
図1は本発明を適用したブロー成形機の全体を示す略側断面図で、該図1において、ブロー成形機は、成形部1と押出機2とからなる。
成形部1は、押出機から押し出された樹脂を一旦貯蔵する図示しないアキュムレータを内蔵するダイス3と、該ダイス3から射出されたパリソンと称する樹脂筒4を成形する金型5とからなる。該金型5は左右に開閉可能に分割され、前記ダイス3から供給されたパリソン4を挟み込んで成形するようになっている。なお、前記アキュームレータはダイスと別体に形成してもよい。
押出機2を構成する筒状の樹脂通路(バレル)6における後端樹脂通路6aの後方にはホッパー7が接続配置されており、該ホッパー7から成形材料である樹脂が樹脂通路6内へ供給されるようになっている。樹脂通路6における前端樹脂通路6bはダイス3に接続されている。
樹脂通路6内には、樹脂材料をダイス側へ供給するための樹脂押出手段であるスクリュ8が回転可能に内蔵されており、その後端には、スクリュ8を回転する駆動手段であるモータ9が備えられている。
前記の構成により、ホッパー7から樹脂通路6内に供給された樹脂は、モータ9を駆動してスクリュ8を回転させることにより、このスクリュ8の回転によって樹脂通路6内で前方へ移行され、前端樹脂通路6bからアキュムレータに一旦貯蔵された後、ダイス3内から開口された金型5内へ射出される。この射出により、樹脂は筒状のパリソン4となって金型5内に入り、その後、金型5を閉じてパリソン4を挟み込むとともにパリソン4内へエア等のガスを吹き込んでパリソン4を冷却し、中空の樹脂製品をブロー成形する。
前記樹脂通路6(バレル)の外周には、樹脂通路6内に存在する樹脂の温度を任意に調節可能な温度調節手段10が設けられている。該温度調節手段10は、加熱手段10a〜10gと、該加熱手段の温度を制御する制御手段(図示せず)とからなる。加熱手段10a〜10gとしては、樹脂通路6を、その後端樹脂通路6aから前端樹脂通路6bにかけて、部分的にかつ、独立して加熱できるように構成されている。図の実施例では、複数のバンドヒータやシーズヒータ等を樹脂通路6の外周に独立して巻き付け、かつ、このバンドヒータやシーズヒータ等を複数個、樹脂通路6の長手方向(樹脂の流れ方向)に並設し、バンドヒータまたはシーズヒータ等を制御手段により個々に温度制御できるようになっており、バンドヒータやシーズヒータ等を個々に温度調節して、樹脂通路6の温度を、図3の特性Hに示すように、後端樹脂通路6aから前端樹脂通路6bに向けて漸次高温になるように設定されている。
なお、前記の加熱手段の温度を制御する制御手段としては、手動で温度設定するものでもよく、また、コンピュータ制御するものであってもよい。また、前記のバンドヒータを一体化してもよい。
前記前端樹脂通路6b部には、該部を流通する樹脂の流動圧力を検知する圧力センサ11が設けられている。
前記の構成において、樹脂替えの動作は、図1において、旧樹脂(前回成形樹脂)が樹脂通路6内に残留した状態において、モータ9を駆動してスクリュ8を回転させ、ホッパー7から新樹脂(次回成形樹脂)を樹脂通路6内へ供給すると、新樹脂13はスクリュ8により樹脂通路6内で前方へ移動し、樹脂通路6内に残留する旧樹脂(前回残留樹脂)14は、その後方から新樹脂13に押されて、前端樹脂通路6bから押し出され、樹脂通路6内は新樹脂13に置換される。
なお、本発明に使用される樹脂は、加熱すると軟化する熱可塑性樹脂が使用され、この樹脂としては、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等を使用できる。
これらの熱可塑性樹脂は加熱すると軟化して粘度が低くなるものであるが、樹脂の種類によって、温度に対する粘度の特性が異なる。例えば、図2に示すように、特性Aを有するABSでは、狭い温度範囲で粘度が大きく変化し、特性B,Cを有するHDPEでは、前記ABSに比べて広い温度範囲で粘度の変化が小さい。更に、HDPEにおいても、その材質により温度に対する粘度が異なり、例えばX社製のHDPEにおいては特性Bを有し、Y社製のHDPEにおいては特性Cを有する。
本発明は、前記のような樹脂の特性を利用して樹脂替えを行うものである。
次に、樹脂替えの実施例について説明する。
次に、樹脂替えの実施例について説明する。
押出機の樹脂通路6内に残留する旧樹脂14が新樹脂13の粘度よりも高い場合、例えば旧樹脂14が図2の特性Aで示す樹脂であり、新樹脂13が図2の特性Cで示す樹脂である場合には、図2に示す温度aよりも低い温度で樹脂替えすると、粘度の高い、即ち硬い旧樹脂14を粘度の低い、すなわち柔らかい新樹脂13で押し出す状態になり、樹脂替えが困難であり、大量の新樹脂を要するとともに樹脂替えに長時間を要する。
そこで、本発明の実施例においては、特性Aを有する旧樹脂14と、特性Cを有する新樹脂13を、ともに図2に示す温度aよりも高い温度cに加熱する。これにより、図2に示すように、旧樹脂14の粘度と新樹脂13の粘度の高低が逆転して、旧樹脂14の粘度が新樹脂13の粘度よりも低くなり、硬い新樹脂13で柔らかい旧樹脂14を押し出す状態になって樹脂替えが容易に行える。
この新旧両樹脂の温度設定は、前記のように並設されたバンドヒータ等を個々に温度調節し、樹脂通路6の温度を図3に示すように、後端樹脂通路6aから前端樹脂通路6bに向けて漸次高温になるように設定する。この温度設定として、例えば、前端樹脂通路6b内樹脂の温度が図2の温度aよりも高くなるように設定し、後端樹脂通路6a内の樹脂の温度が図2の温度aよりも低くなるように設定し、後端樹脂通路6aと前端樹脂通路6bとの間は温度徐変区間とする。
このような温度に設定する理由は、新樹脂のみについて考えた場合に、仮に樹脂通路6の長手方向全体の温度を一律に設定してしまうと、新樹脂自体の粘度が樹脂通路6の長手方向全体にわたり一律となり、後端樹脂通路6a側の新樹脂で前端樹脂通路6b側の新樹脂を良好に押すことができなくなるためである。そこで、後端樹脂通路6a側における新樹脂を、前端樹脂通路6b側における新樹脂に比べて温度を低くし粘度を高くしておくことにより、後端樹脂通路6a側の新樹脂により前端樹脂通路6b側の新樹脂を押し出しやすくしたものである。すなわち、樹脂替え時及び新樹脂のみによる成形時においても、その新樹脂部において、柔らかい樹脂を硬い樹脂で押し出すようにしたものである。
なお、図2の特性Aを有する旧樹脂14と、特性Cを有する新樹脂13を用いた場合における樹脂替え時の温度設定としては、例えば図1に示すバンドヒータ10a部を260℃、10b部を255℃、10c部を240℃、10d部を200℃、10e部を180℃、10f部を175℃、10g部を150℃に設定した。
いかなる温度においても、押出機の樹脂通路6内に残留する旧樹脂の粘度が新樹脂の粘度よりも高い場合、すなわち、旧樹脂の温度に対する粘度の特性と、新樹脂の温度に対する粘度の特性が略直線で略平行する場合、例えば旧樹脂が図2の特性Bを有する樹脂14aで、新樹脂が図2の特性Cを有する樹脂13である場合には、硬い旧樹脂14aを柔らかい新樹脂13で押し出す状態になり、樹脂替えが困難であり、大量の新樹脂を要するとともに樹脂替えに長時間を有する。
このような新、旧の樹脂の場合には、本発明においては、所定の温度で旧樹脂よりも高粘度になり、別の温度で新樹脂よりも低粘度となる中間樹脂を用いて樹脂替えを行う。
例えば、旧樹脂として図2に示す特性Bを有する樹脂14aを使用し、新樹脂として図2に示す特性Cを有する樹脂13を使用した場合には、中間樹脂として前記の特性Aを有する樹脂14を使用する。
この場合の樹脂替えは、先ず、樹脂通路6内に特性Bを有する旧樹脂14aが残留している状態において、樹脂通路6を、図2に示す温度bよりも低い温度に設定し、ホッパー7から特性Aを有する中間樹脂14を供給して、この中間樹脂14をスクリュ8で押し移動し、特性Bを有する旧樹脂14aと特性Aを有する中間樹脂14を、図2に示す温度bよりも低い温度に設定する。
この温度では、特性Aを有する中間樹脂14の粘度が特性Bを有する旧樹脂14aの粘度より高いため、旧樹脂14aは中間樹脂14により良好に押し出されて樹脂替えされ、樹脂通路6内は中間樹脂14のみに置換される。
この1回目の樹脂替え時の温度設定としては、例えば、図1に示すバンドヒータ10a部を220℃、10b部を220℃、10c部を220℃、10d部を180℃、10e部を178℃、10f部を170℃、10g部を150℃に設定した。
この置換後、樹脂通路6の温度を前記実施例1と同様に図2に示す温度aよりも高い温度cに設定し、ホッパー7から特性Cを有する新樹脂13を供給してスクリュ8で押し移動する。これにより、特性Aを有する中間樹脂14と特性Cを有する新樹脂13が、図2の温度aより高い温度cに設定され、粘度の高い新樹脂13で粘度が低い中間樹脂14を押し出すことになり、中間樹脂14から新樹脂13への置換が容易に行われる。なお、この2回目の樹脂替え時の温度設定は、前記実施例1と同様に、バンドヒータ10a部を260℃、10b部を255℃、10c部を240℃、10d部を200℃、10e部を180℃、10f部を175℃、10g部を150℃に設定した。
以上のような2回の樹脂替えにより、特性Bを有する旧樹脂14aから特性Cを有する新樹脂13への樹脂替えが容易に行われることになる。
なお、樹脂の温度に対する粘度の特性は、周知のキャピラリーレオメータを用いて測定することができ、個々の樹脂材料についてキャピラリーレオメータで図2に示すような特性グラフを作成し、それに基づき、樹脂替え温度を設定し、また、前記のような中間樹脂を選定すればよい。
前記のような樹脂替え時には、旧樹脂の加熱と冷却が繰り返されることになる。このように旧樹脂の加熱と冷却が繰り返された後に、その旧樹脂を溶融温度以上に加熱してもその旧樹脂が溶融せずに固形物となってスクリュ8に固着堆積してしまい、ブロー成形不能となる場合がある。これを防ぐには樹脂替えの際に旧樹脂を完全に排除しておく必要がある。
そこで本発明においては、前記のように樹脂替え時における樹脂の流動圧力を検知する圧力センサ11を、押出機2における前端樹脂通路6b部に設けるとともに、この圧力センサ11からの信号により圧力を計測する計測器(図示せず)を設け、押出機2の前端部をダイス3に取り付けた後、樹脂替え中の樹脂の流動圧力を計測し、流動圧力が最小値となった時点を旧樹脂が完全に排除されたものとして、その時点で樹脂替えを完了するようにしたものである。
そして、その後、押出機2の前端部をダイス3から取り外し、次回新樹脂の成形に備えて押出機2を冷却する。このように冷却しても、旧樹脂が完全に排除されているため、スクリュに旧樹脂が固形堆積することなく、次回新樹脂材料の安定した供給が行える。
1 成形部
2 押出機
3 ダイス
6 樹脂通路
6a 後端樹脂通路
6b 前端樹脂通路
8 スクリュ
10 温度調節手段
10a〜10g ヒータ
11 圧力センサ
13 新樹脂
14 旧樹脂
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13 新樹脂
14 旧樹脂
Claims (6)
- 押出機の内部に新樹脂を供給して押出機の内部に残留する旧樹脂を押し出し、押出機の内部を旧樹脂から新樹脂へ樹脂替えする際に、旧樹脂及び新樹脂の温度を、新樹脂の粘度が旧樹脂の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行うことを特徴とするブロー成形用押出機の樹脂替え方法。
- 押出機の内部に新樹脂を供給して押出機の内部に残留する旧樹脂を押し出し、押出機の内部を旧樹脂から新樹脂へ樹脂替えする際に、旧樹脂よりも高粘度の中間樹脂で旧樹脂を押し出した後、中間樹脂及び新樹脂の温度を、新樹脂の粘度が中間樹脂の粘度よりも高くなる温度に設定して樹脂替えを行うことを特徴とするブロー成形用押出機の樹脂替え方法。
- 押出機の樹脂通路に温度調節手段を設け、温度調節手段により樹脂通路内の樹脂の温度を、押出機の後端樹脂通路から前端樹脂通路にかけて漸次高温に設定して樹脂替えを行うことを特徴とする請求項1又は2記載のブロー成形用押出機の樹脂替え方法。
- 樹脂替えの際に、押出機の前端樹脂通路における樹脂の流動圧力を検出し、検出された流動圧力が最小値となる時点で、樹脂替えが完了したことを判断することを特徴とする請求項1又は2又は3記載のブロー成形用押出機の樹脂替え方法。
- 樹脂替えの際に、任意に温度調節可能であるとともに押出機の後端樹脂通路から前端樹脂通路にかけて樹脂通路の温度を漸次高温に設定するヒータが、押出機の樹脂通路に設けられていることを特徴とするブロー成形用押出機。
- 樹脂替えの際に、樹脂通路内の樹脂の流動圧力を検出する圧力センサを、押出機の前端樹脂通路に設けたことを特徴とするブロー成形用押出機。
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Cited By (2)
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JP2007313824A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Japan Steel Works Ltd:The | 中空成形機のパージ処理時のスクリュ停止方法 |
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2003
- 2003-08-27 JP JP2003302484A patent/JP2005067119A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |