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JP2005064472A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2005064472A
JP2005064472A JP2004195692A JP2004195692A JP2005064472A JP 2005064472 A JP2005064472 A JP 2005064472A JP 2004195692 A JP2004195692 A JP 2004195692A JP 2004195692 A JP2004195692 A JP 2004195692A JP 2005064472 A JP2005064472 A JP 2005064472A
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Shinichi Jinbo
信一 神保
Tatsuhiko Fujihira
龍彦 藤平
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Fuji Electric Device Technology Co Ltd
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Abstract

【課題】電力用素子、電力用素子を駆動する回路および電力用素子を制御する論理素子を同一チップに集積した高耐圧の半導体装置を低コストで得ること。
【解決手段】SOI基板上に、ループ状のリサーフ構造よりなる高耐圧接合終端構造34を形成し、その内側領域に横型IGBT13、横型FWD14、出力段素子15および駆動回路16を作製する。横型IGBT13および横型FWD14を、絶縁領域であるトレンチ分離領域19で囲む。レベルシフト素子である高耐圧NMOSFET12a,12bのドレイン電極17a,17bを高耐圧接合終端構造34の内側に設けるとともに、そのゲート電極およびソース電極を高耐圧接合終端構造34の外側に設ける。高耐圧接合終端構造34の周囲を第2の絶縁領域であるトレンチ分離領域19で囲む。この第2の絶縁領域の外側に制御回路11を設ける。
【選択図】 図1


Description

本発明は、高耐圧の横型半導体素子と低耐圧の制御用半導体素子とを誘電体分離技術を適用して同一基板上に集積した高耐圧IC(集積回路)等の半導体装置に関し、特に横型のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)および横型FWD(還流用ダイオード)を駆動回路、制御回路およびレベルシフト回路とともに同一基板上に搭載した1チップインバータを構成する半導体装置に関する。
近年、高耐圧IC等の半導体装置において、IGBT等の電力用スイッチング素子と、これを駆動、制御および保護するための回路とを1つの半導体基板上に集積した高耐圧パワーICが開発されている。このような高耐圧パワーICでは、接合分離や誘電体分離などの素子分離技術が用いられている。
誘電体分離構造では、分離領域の単位面積当たりの容量が接合分離構造に比べて格段に小さくなるので、寄生素子のラッチアップ現象による半導体装置の破壊や誤動作を起こし難い構造を形成することができるという利点がある。加えて、接合分離構造の素子では強い放射線環境下で光によるリーク電流が発生するが、誘電体分離構造ではこれを排除することができるという利点がある。
以上のような利点を有することから、誘電体分離技術を用いて横型IGBTおよび横型FWDを、それらを制御するための制御用素子と同一基板上に搭載した1チップインバータが開発されている。1チップインバータの利点は、従来の電力用素子チップと制御用素子チップとを別々に設けていた構成に比べて、チップの実装面積の大幅な削減によるインバータ装置の小型化や、ボンディングワイヤーによるチップ間の電気的な接続の削減による高信頼性化を実現できるということである。
図9に、一般的なインバータ回路の構成を示す。図9に示すように、図示しない三相モータ等を駆動するために用いられるパワーデバイスは、6個のIGBTQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6とそれらに1個ずつ並列に接続された6個のFWDD1,D2,D3,D4,D5,D6より構成されており、ブリッジ回路を構成している。FWDD1,D2,D3,D4,D5,D6のアノードは、それぞれIGBTQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のエミッタに接続され、カソードはコレクタに接続されている。
U相、V相およびW相のそれぞれの上アームスイッチング素子であるIGBTQ1,Q2,Q3のコレクタと、U相、V相およびW相のそれぞれの下アームスイッチング素子であるIGBTQ4,Q5,Q6のエミッタとの間には、直流電圧が印加される。この直流電圧は、AC電源1、コンバータ2およびコンデンサCによって得られる。
上アーム側のIGBTQ1,Q2,Q3のゲートは、それぞれ対応する出力段素子3a,3b,3cに接続されている。下アーム側のIGBTQ4,Q5,Q6のゲートは、それぞれ制御回路4内に設けられた対応する出力段素子(図示省略)に接続されている。つまり、IGBTQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6は、それぞれに対応する出力段素子の出力信号に基づいて、オン/オフする。なお、図9では、図が煩雑になるのを避けるため、各ゲートと出力段素子との接続を省略している。
IGBTQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のうち、どれをオンさせ、どれをオフさせるかを決める制御信号は、図示しないマイクロコンピュータから供給される信号に基づいて、制御回路4から発せられる。上アーム側のIGBTQ1,Q2,Q3に対する制御信号は、レベルシフト回路5により電圧調整された後、それぞれに対応した駆動回路6a,6b,6cを介して出力段素子3a,3b,3cに供給される。下アーム側のIGBTQ4,Q5,Q6に対する制御信号は、制御回路4内に設けられたそれぞれに対応する駆動回路(図示省略)を介して図示省略した出力段素子に供給される。
図10は、従来の1チップインバータのU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。図10に示すように、従来の1チップインバータ(U相上アーム分)10では、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板上に、入力信号に基づいてU相、V相およびW相の各駆動回路へ制御信号を出力する制御回路11、レベルシフト回路のレベルシフト素子を構成する高耐圧のNMOSFET(ゲート絶縁膜として酸化膜を用いたNチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)12a,12b、U相上アームのスイッチング素子である横型IGBT13、横型IGBT13に並列接続される横型FWD14、横型IGBT13にスイッチング信号を供給する出力段素子15、高耐圧NMOSFET12a,12b(レベルシフト素子)のドレイン電極17a,17bから配線18a,18bを介して供給された信号に基づいて出力段素子15への出力信号を生成する駆動回路16が作製されている。
各回路や素子の形成領域は、絶縁領域となるトレンチ分離領域19により分離されている。なお、図10には、インバータの基本的機能に関係する回路についてのみ明示されており、通常、駆動回路や制御回路に含まれる保護回路やその他の機能を有する回路については、明示されていない(他の図においても同じ)。また、レベルシフト素子として、レベルアップ回路用の高耐圧NMOSFETの代わりに、レベルダウン回路用の高耐圧PMOSFET(PチャネルのMOSFET)が搭載される場合もある。
図11は、図10のG−G’における縦断面図であり、高耐圧NMOSFET12a(レベルシフト素子)の断面構成を示している。図11に示すように、SOI基板20は、支持基板である第1の半導体基板21と、素子構造が形成される半導体層としての第2の半導体基板23とを、絶縁層となる酸化膜22を介して貼り合わせた構成となっている。高耐圧NMOSFET12aのドレイン電極17aは、高耐圧NMOSFET12aの中心に設けられている。ドレイン電極17aの周囲には、ダブルRESURF(リデュースト・サーフィス・フィールド)やシングルRESURF等のリサーフ構造よりなる高耐圧接合終端構造24が形成されている。
高耐圧NMOSFET12aのゲート電極25とソース電極26a,26bは、高耐圧接合終端構造24の外周部の一部に形成されている。RESURF効果による高耐圧化を図るため、P拡散層27a,27bが高耐圧接合終端構造24の表面に設けられている。高耐圧NMOSFET12aの周囲には、トレンチ分離領域19が設けられている。トレンチ分離領域19の側壁には、酸化膜28が形成されている。その酸化膜28の内側部分は、多結晶シリコン29により埋められている。
図11に示すように、従来の1チップインバータでは、高耐圧NMOSFET12aのドレイン電極17aに接続された配線18aが高耐圧接合終端構造24の上を横切っているため、この配線18aと第2の半導体基板23との間にたとえば600V程度の高電圧が印加される箇所が生じる。このため、この高電圧配線18aと第2の半導体基板23との間の酸化膜等の層間絶縁膜30は、厚くなければならない。この層間絶縁膜30が薄いと、高電圧配線18aの電位が基板の電位分布に影響を及ぼし、高耐圧NMOSFET12aの耐圧劣化の原因になる。また、ドレイン電極17aの電位が跳ね上がったときに層間絶縁膜30が破壊するおそれがある。
このことは、図10に示すもう一方の高耐圧NMOSFET12bのドレイン電極17bに接続された配線18bと第2の半導体基板との間の層間絶縁膜についても同様である。また、上述したU相上アーム分と同じ構成のV相上アーム分およびW相上アーム分についても同様である。
ところで、本発明者らは、自己シールド技術を用いることによって、高電位の配線が絶縁膜を介して接地(GND)レベルの基板上を横切る構造をなくし、それによって1000V以上の高耐圧ICが実現可能であることを先に報告している(たとえば、非特許文献1参照。)。自己シールド技術については、種々、提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
図12は、従来の多チップ構成に自己シールド技術を適用したインバータ装置のU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。図12に示すように、制御回路11、出力段素子15および駆動回路16は高耐圧ICチップ31に作製されている。IGBT32およびFWD33は、高耐圧ICチップ31とは別のチップに作製されている。
出力段素子15および駆動回路16は、高耐圧ICチップ31にループ状のリサーフ構造よりなる高耐圧接合終端構造34により囲まれる領域内に作製されている。出力段素子15は、IGBT32のゲート電極35およびエミッタ電極36にそれぞれボンディングワイヤ37,38を介して電気的に接続されている。
図13は、図12のH−H’における縦断面図であり、レベルシフト素子である高耐圧NMOSFET12aの断面構成を示している。図13に示すように、高耐圧NMOSFET12aのドレイン電極17aは、高耐圧接合終端構造34を挟んでその一方の端に形成され、もう一方の端に高耐圧NMOSFET12aのゲート電極25とソース電極26a,26bが形成されている。もう一方の高耐圧NMOSFET12bの断面構成も図13と同様である。また、V相上アーム分の構成およびW相上アーム分の構成もU相上アーム分の構成と同様である。
特許第3214818号公報 特開平9−55498号公報 米国特許第6124628号明細書 タツヒコ・フジヒラ(Tatsuhiko Fujihira)、外4名、「セルフ・シールディング:ニュー ハイ・ボルテージ インター・コネクション テクニック フォー HVICs(Self-shielding:New High-Voltage Inter-Connection Technique for HVICs)」、アイ・トリプル・イー、(米国)、1996年、p.231−234
上述したように、従来の1チップインバータでは、高電圧配線18aと第2の半導体基板23との間に厚い層間絶縁膜30が必要であるが、基板上に形成することができる酸化膜等の絶縁膜の厚さには製造コストの点で限界がある。現状で実用化されている層間絶縁膜の厚さは、600V耐圧の1チップインバータで6μm程度である。それに対して、1200V耐圧クラスの1チップインバータを600V耐圧のものと同じ構造で実現する場合、高い信頼性を確保するには、高電圧配線下の層間絶縁膜を10μmを超える厚さで形成する必要があり、低コストでの製造が困難であるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、電力用素子とこれを駆動するための駆動回路を同一チップに集積した低コストで高耐圧の半導体装置、さらにはこれに電力用素子を制御する論理素子も集積した半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる半導体装置は、支持基板と、前記支持基板上に積層された絶縁層と、前記絶縁層上に積層された半導体層と、前記半導体層の表面領域にループ状に形成されたリサーフ構造よりなる高耐圧接合終端構造と、前記高耐圧接合終端構造により囲まれる領域内に形成された電力用素子と、前記高耐圧接合終端構造により囲まれる領域内に形成された前記電力用素子の駆動手段と、前記高耐圧接合終端構造により囲まれる領域内で前記電力用素子を囲み、かつ前記半導体層を貫通して前記絶縁層に達する絶縁領域と、前記高耐圧接合終端構造を挟んでその一方の側にレベルシフト前の電圧が印加される入力電極を有し、かつ他方の側にレベルシフト後の電圧を出力する出力電極を有するレベルシフト素子と、前記レベルシフト素子の出力電極と前記駆動手段とを電気的に接続する配線と、前記半導体層と前記配線との間に設けられた層間絶縁膜と、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、自己シールド技術を適用したことにより、レベルシフト素子が高耐圧接合終端構造の内側と外側にまたがって形成されているので、レベルシフト素子に接続された高電位配線が、接地(GND)レベルの半導体層上を横切ることなく駆動手段に接続される。したがって、半導体層上に特別に厚い層間絶縁膜を設ける必要がない。また、電力用素子が高耐圧接合終端構造の内側領域において絶縁領域により誘電体分離されていることによって、電力用素子と、高耐圧接合終端構造の外側の接地(GND)レベルを基準電位とする素子との間での寄生素子の動作を防ぐことができる。
この発明において、前記駆動手段は、前記高耐圧接合終端構造と前記絶縁領域との間に設けられていてもよい。また、前記高耐圧接合終端構造を囲み、かつ前記半導体層を貫通して前記絶縁層に達する第2の絶縁領域を具備する構成であってもよい。あるいは、前記駆動手段が、前記絶縁領域により囲まれている構成であってもよい。このようにすることによって、より一層、寄生素子の動作を抑制することができるので、信頼性を高めることができる。
また、上記発明において、前記レベルシフト素子は、高耐圧接合終端構造を挟んでその一方の側に前記出力電極となるドレイン電極を有し、かつ他方の側にゲート電極および前記入力電極となるソース電極を有する高耐圧のMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)により構成されていてもよい。また、前記電力用素子として、IGBTおよびFWDの一方または両方が形成されていてもよい。また、前記駆動手段には、NMOSFETおよびPMOSFETの一方または両方が形成されていてもよい。このようにすれば、低コストで、寄生素子の動作による破壊や誤動作が起こり難く、かつ1000Vを超える耐圧の、電力用素子とその駆動手段を集積した1チップインバータが得られる。
さらに、上記発明において、前記半導体層の、前記高耐圧接合終端構造の外側領域に論理素子が設けられていてもよく、その論理素子として、Nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびPチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方または両方が形成されていてもよい。このようにすれば、低コストで、寄生素子の動作による破壊や誤動作が起こり難く、かつ1000Vを超える耐圧の、電力用素子(IGBTおよびFWD)とその駆動手段および制御回路を集積した1チップインバータが得られる。
さらにまた、上記発明において、前記入力電極と前記出力電極との間の半導体層の上に第2の層間絶縁膜が形成されており、入力電極および出力電極がその第2の層間絶縁膜の上にまで張り出してレベルシフト素子のフィールドプレートを兼ねた構成としてもよい。このようにすれば、フィールドプレートがあることによって、レベルシフト素子において電界が集中するのを緩和することができる。
本発明にかかる半導体装置によれば、レベルシフト素子と駆動手段とを接続する高電位配線の下に特別に厚い層間絶縁膜を設ける必要がないので、高耐圧の半導体装置が低コストで得られるという効果を奏する。また、寄生素子の動作を防ぐことができるので、破壊や誤動作が起こり難い半導体装置が得られるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態では、本発明を1チップ構成の三相インバータに適用した例を挙げ、その1チップインバータのU相上アーム分の構成について説明する。V相およびW相の上アーム分の構成は、U相上アーム分の構成と同じである。また、各相の下アーム分の構成は、レベルシフト素子がない点を除いて、U相上アーム分の構成と同様である。したがって、それらの説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる1チップインバータのU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。なお、実施の形態1において、図10〜図13に示す構成と同様の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に示すように、実施の形態1の1チップインバータ(U相上アーム分)40では、論理素子を含む制御回路11、レベルシフト素子である高耐圧NMOSFET12a,12b、電力用素子である横型IGBT13および横型FWD14、並びに駆動手段を構成する出力段素子15および駆動回路16が、同一基板上に作製されている。この基板としては、第1の半導体基板21、酸化膜22および第2の半導体基板23よりなるSOI基板20(図2〜図4参照。)が用いられる。
横型IGBT13、横型FWD14、出力段素子15および駆動回路16は、ループ状のリサーフ構造よりなる高耐圧接合終端構造34により囲まれる領域内に作製されている。さらに、横型IGBT13および横型FWD14は、絶縁領域であるトレンチ分離領域19により囲まれた素子形成領域内に作製されている。出力段素子15および駆動回路16は、高耐圧接合終端構造34とトレンチ分離領域19との間の領域に作製されている。
高耐圧NMOSFET12a,12bは、高耐圧接合終端構造34の内側と外側にまたがって形成されている。ドレイン電極17a,17bと駆動回路16とは、配線18a,18bを介して電気的に接続されている。また、高耐圧接合終端構造34は、ループ状に形成された第2の絶縁領域であるトレンチ分離領域19により囲まれている。制御回路11は、第2の絶縁領域であるトレンチ分離領域19の外側に設けられている。
図2は、図1のA−A’における縦断面図であり、横型IGBT13および横型FWD14の断面構成を示している。図2に示すように、トレンチ分離領域19は、SOI基板20の第2の半導体基板(N型)23を貫通してSOI基板20の酸化膜22に達する。横型IGBT13および横型FWD14は、それぞれトレンチ分離領域19およびSOI基板20の酸化膜22により囲まれる異なる素子形成領域に形成されている。以下、便宜上、横型IGBT13が形成される素子形成領域をIGBT形成領域とし、横型FWD14が形成される素子形成領域をFWD形成領域とする。
IGBT形成領域において、Pウェル領域41a,41bが第2の半導体基板23の表面層に選択的に形成されている。P+コンタクト領域45a,45cおよびN+エミッタ領域46a,46bはPウェル領域41a,41bの表面に形成されている。エミッタ電極47a,47cはP+コンタクト領域45a,45cおよびN+エミッタ領域46a,46bに電気的に接続している。
また、IGBT形成領域において、Nバッファ領域42が第2の半導体基板23の表面層に選択的に形成されている。P+コレクタ領域45bはNバッファ領域42の表面に形成されている。コレクタ電極47bはP+コレクタ領域45bに電気的に接続している。ゲート電極44a,44bは、ゲート絶縁膜を介してPウェル領域41a,41bの表面上に設けられている。
FWD形成領域において、P拡散領域41c,41dが第2の半導体基板23の表面層に選択的に形成されている。P+アノード領域45d,45eはP拡散領域41c,41dの表面に形成されている。アノード電極47d,47fはP+アノード領域45d,45eに電気的に接続している。N+カソード領域46cは第2の半導体基板23の表面層に選択的に形成されている。カソード電極47eはN+カソード領域46cに電気的に接続している。
トレンチ分離領域19上には、素子分離用の熱酸化膜43a,43d,43gが設けられている。また、Pウェル領域41a,41bとNバッファ領域42との間にも熱酸化膜43b,43cが形成されている。また、P拡散領域41c,41dとN+カソード領域46cとの間にも熱酸化膜43e,43fが形成されている。熱酸化膜43a,43b,43c,43d,43e,43f,43gおよびゲート電極44a,44bの上には、BPSG等の層間絶縁膜30が設けられている。
また、図2に示すように、エミッタ電極47a,47c、コレクタ電極47b、アノード電極47d,47fおよびカソード電極47eは、層間絶縁膜30の上に張り出しており、それによってフィールドプレートとしての機能を有する。同様に、ゲート電極44a,44bは、熱酸化膜43b,43cの上に張り出しており、それによってフィールドプレートとしての機能を有する。エミッタ電極47a,47cの端部は、それぞれの下に位置するゲート電極44a,44bの端部よりもコレクタ電極47bの近くまで伸びており、ゲート電極44a,44bの端部近くで電界が集中するのを緩和する。
図2に示す構成の横型IGBT13および横型FWD14の形成方法について説明する。まず、N型またはP型の第1の半導体基板21に、酸化膜22を介してN型の第2の半導体基板23を貼り合わせることによって、SOI基板20を作製する。そして、第2の半導体基板23の表面から酸化膜22に達する溝(トレンチ)を形成して、第2の半導体基板23を複数の素子形成領域に分割する。ついで、溝の表面に酸化膜28を形成し、さらにその内側を多結晶シリコン29で埋めることにより、トレンチ分離領域19を形成する。
ついで、第2の半導体基板23のIGBT形成領域およびFWD形成領域の表面に、それぞれPウェル領域41a,41bおよびP拡散領域41c,41dを形成する。また、IGBT形成領域の表面にNバッファ領域42を形成する。ついで、第2の半導体基板23の表面に熱酸化膜43a,43b,43c,43d,43e,43f,43gを形成する。ついで、Pウェル領域41a,41b上にゲート絶縁膜を形成し、その上に多結晶シリコンよりなるゲート電極44a,44bを形成する。
ついで、横型IGBT13のP+コンタクト領域45a,45cおよびP+コレクタ領域45bと、横型FWD14のP+アノード領域45d,45eを形成する。その後、横型IGBT13のN+エミッタ領域46a,46bと、横型FWD14のN+カソード領域46cを形成する。そして、表面にBPSG等の層間絶縁膜30を形成した後、半導体基板とのコンタクトのための開口部を開け、横型IGBT13のエミッタ電極47a,47cおよびコレクタ電極47bと、横型FWD14のアノード電極47d,47fおよびカソード電極47eを形成し、横型IGBT13および横型FWD14が完成する。
図3は、図1のB−B’における縦断面図であり、高耐圧NMOSFET12aの断面構成を示している。図3に示すように、N+ドレイン領域54cは、高耐圧接合終端構造34の内側に形成されている。高耐圧NMOSFET12aの、レベルシフト後の電圧を出力する出力電極であるドレイン電極17aは、N+ドレイン領域54cに電気的に接続している。Pウェル領域52a,52bは高耐圧接合終端構造34の外側に形成されている。ゲート電極25は、ゲート絶縁膜を介して、Pウェル領域52a,52bの間の基板表面上に設けられている。
+コンタクト領域53a,53bおよびN+ソース領域54a,54bはPウェル領域52a,52bの表面に形成されている。高耐圧NMOSFET12aの、レベルシフト前の電圧が印加される入力電極であるソース電極26a,26bは、N+ソース領域54a,54bおよびP+コンタクト領域53a,53bに電気的に接続している。RESURF効果による高耐圧化を図るため、P拡散層27aが、高耐圧接合終端構造34の基板表面に設けられた熱酸化膜43jの下に設けられている。
また、ドレイン電極17aから図示しない駆動回路16へつづく配線18aの下の基板表面に設けられた熱酸化膜43kの下にも、P拡散層27bが設けられている。配線18aと熱酸化膜43kとの間には、層間絶縁膜30が設けられている。U相上アームの駆動回路16および出力段素子15等を形成するためのNウェル層51は、P拡散層27bを挟んで高耐圧NMOSFET12aの反対側に設けられている。トレンチ分離領域19上には熱酸化膜43hが設けられている。
また、図3に示すように、高耐圧接合終端構造34のすぐ外側のソース電極26bと、ドレイン電極17aは、高耐圧接合終端構造34に設けられた熱酸化膜43j上の層間絶縁膜30(第2の層間絶縁膜に相当)の上に張り出しており、それによってフィールドプレートとしての機能を有する。なお、ゲート電極25を挟む2つのソース電極26a,26bが、ゲート電極25の上の層間絶縁膜30の上で接続されていてもよい。
図3に示す構成の高耐圧NMOSFET12aの形成方法について説明する。まず、第2の半導体基板23の素子形成領域の表面層にNウェル層51を形成する。ついで、P拡散層27a,27bを形成し、Pウェル領域52a,52bを形成する。ついで、第2の半導体基板23の表面に熱酸化膜43h,43j,43kを形成する。そして、Pウェル領域52a,52b上にゲート絶縁膜を形成し、その上に多結晶シリコンよりなるゲート電極25を形成する。
ついで、P+コンタクト領域53a,53bを形成し、つづいてN+ソース領域54a,54bおよびN+ドレイン領域54cを形成する。ついで、表面にBPSG等の層間絶縁膜30を形成した後、半導体基板とのコンタクトのための開口部を開ける。そして、ソース電極26a,26bとドレイン電極17aを形成するとともに、配線18aを形成し、高耐圧NMOSFET12aが完成する。
図4は、図1のC−C’における縦断面図であり、高耐圧接合終端構造34の断面構成を示している。図4に示すように、RESURF効果による高耐圧化を図るため、P拡散層61が、高耐圧接合終端構造34の基板表面に設けられた熱酸化膜43nの下に設けられている。Pウェル領域62は、高耐圧接合終端構造34と第2の絶縁領域であるトレンチ分離領域19との間に形成されている。P+コンタクト領域63はPウェル領域62の表面に形成されている。金属電極65aはP+コンタクト領域63に電気的に接続している。
Nウェル層51は、高耐圧接合終端構造34の内側領域に設けられている。N+コンタクト領域64は、高耐圧接合終端構造34とNウェル層51との間の基板表面に設けられている。金属電極65bはN+コンタクト領域64に電気的に接続している。Nウェル層51の表面には熱酸化膜43pが設けられている。また、トレンチ分離領域19上にも熱酸化膜43mが設けられている。また、金属電極65a,65bは、高耐圧接合終端構造34に設けられた熱酸化膜43n上の層間絶縁膜30の上に張り出しており、それによってフィールドプレートとしての機能を有する。
図4に示す構成の高耐圧接合終端構造34の形成方法について説明する。まず、第2の半導体基板23の素子形成領域の表面層にNウェル層51を形成する。ついで、P拡散層61を形成し、Pウェル領域62を形成する。ついで、第2の半導体基板23の表面に熱酸化膜43m,43n,43pを形成する。そして、P+コンタクト領域63を形成し、つづいてN+コンタクト領域64を形成する。ついで、表面にBPSG等の層間絶縁膜30を形成した後、半導体基板とのコンタクトのための開口部を開け、金属電極65a,65bを形成し、高耐圧接合終端構造34が完成する。
上述した実施の形態1によれば、自己シールド構造を採用したことにより、ドレイン電極17a,17bに接続された配線18a,18bは、上アームの基準電位と同電位レベルの基板の上を横切るだけであるので、配線18a,18bと基板との間の層間絶縁膜30を特別厚くする必要がなく、層間絶縁膜30の厚さは1〜5μm程度であれば十分である。したがって、耐圧1000Vを超える高耐圧の1チップインバータを低コストで実現することができる。また、インバータシステムの小型化を図ることができる。
また、実施の形態1によれば、横型IGBT13および横型FWD14がSOI基板20の酸化膜22とトレンチ分離領域19の酸化膜28とによってシールドされているので、寄生素子の動作を防ぐことができる。また、高耐圧接合終端構造34がトレンチ分離領域19により囲まれていることによっても寄生素子の動作を防いでいる。したがって、1チップインバータの破壊や誤動作を防ぐことができるので、信頼性の高い1チップインバータが得られる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2にかかる1チップインバータのU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。図6、図7および図8は、それぞれ図5のD−D’、E−E’およびF−F’における縦断面図である。なお、実施の形態2において、図1〜図4に示す構成と同様の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5に示すように、実施の形態2の1チップインバータ(U相上アーム分)70では、高耐圧接合終端構造34はトレンチ分離領域19により囲まれていない。その一方で、高耐圧接合終端構造34の内側領域において出力段素子15および駆動回路16もトレンチ分離領域19により囲まれている。
また、図6〜図8に示すように、SOI基板として、第1の半導体基板21の上に酸化膜22を積層し、さらにその上にP型の第2の半導体基板123を貼り合わせたSOI基板120が用いられている。そのため、N-層71が第2の半導体基板123の表面層に形成されている。高耐圧NMOSFET12a,12b、横型IGBT13、横型FWD14、高耐圧接合終端構造34は、N-層71の表面側に作製されている。その他の構成は実施の形態1と同じである。
図6には、実施の形態2における横型IGBT13および横型FWD14の断面構成が示されている。図6に示すように、トレンチ分離領域19は、SOI基板120の第2の半導体基板123を貫通してSOI基板120の酸化膜22に達する。横型IGBT13および横型FWD14は、それぞれトレンチ分離領域19およびSOI基板120の酸化膜22により囲まれるIGBT形成領域およびFWD形成領域に形成されている。
IGBT形成領域において、Pウェル領域41a,41bは、N-層71を貫通して、第2の半導体基板123のN-層71の下側部分(以下、P層72とする)に達している。また、FWD形成領域のP拡散領域41c,41dも、N-層71を貫通してP層72に達している。
横型IGBT13および横型FWD14のその他の構成は図2の構成と同じである。また、図6に示す構成の横型IGBT13および横型FWD14の形成方法は、実施の形態1で説明した方法にN-層71の形成工程を追加するだけである。
図7には、高耐圧NMOSFET12aの断面構成が示されている。また、図8には、高耐圧接合終端構造34の断面構成が示されている。図7および図8に示すように、高耐圧接合終端構造34の外側にはトレンチ分離領域が設けられていない。そして、終端部は、N-層71とP層72とのPN接合により形成されている。この終端部の外側の表面には、P層72とのコンタクトのためのP+コンタクト領域73が設けられている。P+コンタクト領域73には金属電極74が電気的に接続している。
高耐圧NMOSFET12および高耐圧接合終端構造34のその他の構成は図3および図4の構成と同じである。また、図7に示す構成の高耐圧NMOSFET12aおよび図8に示す高耐圧接合終端構造34の形成方法は、実施の形態1で説明した方法にN-層71の形成工程を追加するとともに、P+コンタクト領域53a,53b,63と同時にP+コンタクト領域73を形成し、またソース電極26a,26b、ドレイン電極17aおよび金属電極65a,65bと同時に金属電極74を形成すればよい。
上述した実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、つぎの効果が得られる。高耐圧接合終端構造34の距離が長いため、その外周に沿ってトレンチ分離領域(第2の絶縁領域)を設けると、その分の面積が多く必要になる。また、トレンチ分離領域の周囲には結晶欠陥が発生することがあるため、トレンチ分離領域の近くにはデバイスを形成することができない。
このような事情により、高耐圧接合終端構造34の周囲にトレンチ分離領域を設けた場合には、チップ面積が大きくなるにもかかわらず、それに占めるデバイスの有効面積は小さくなる。つまり、チップが大きくなってしまう。それに対して、実施の形態2のように高耐圧接合終端構造34の外側にトレンチ分離領域を設けなければ、チップを小型化することができる。
また、実施の形態2によれば、出力段素子15および駆動回路16がトレンチ分離領域19により囲まれているので、出力段素子15および駆動回路16を構成する素子と、高耐圧接合終端構造の外側の制御回路11などを構成する接地(GND)レベルを基準電位とする素子との間での寄生素子の動作(ラッチアップ等)を防ぐことができる。
また、実施の形態2によれば、横型IGBT13のコレクタ電極47bとエミッタ電極47a,47cとの間に高電圧が印加されると、Pウェル領域41a,41bとN-層71との間だけでなく、N-層71とP層72との間にも空乏層が広がるので、電界集中が起こり難い。また、横型FWD14のアノード電極47d,47fとカソード電極47eとの間に高電圧が印加された場合も、P拡散領域41c,41dとN-層71との間だけでなく、N-層71とP層72との間にも空乏層が広がるので、電界集中が起こり難い。したがって、高耐圧接合終端構造34の距離が短くても容易に高耐圧化することができる。
また、実施の形態2によれば、高耐圧接合終端構造34についても同様に、N-層71とP層72とのPN接合が加わることによって、高耐圧接合終端構造34の距離が短くても容易に高耐圧化することができる。
以上において本発明は、上述した各実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、レベルシフト素子として、上アームIGBTを駆動するためのレベルアップ回路用の高耐圧NMOSFETに追加して、センス信号などの出力用としてのレベルダウン回路用に高耐圧PMOSFETを高耐圧接合終端構造34の内側と外側にまたがって設けてもよい。また、半導体層や半導体領域の各導電型を反転した構成としてもよい。
また、電力用素子はIGBTおよびFWDに限らないし、IGBTおよびFWDも上記各実施の形態の構成に限らない。また、トレンチ分離領域19の配置箇所は、寄生素子の動作を防ぐことができれば、適宜変更可能である。また、本発明は、三相の1チップインバータ以外にも、電力用素子とその駆動回路および制御回路等を1チップに集積した半導体装置に適用することができる。
以上のように、本発明にかかる半導体装置は、電力用素子とその駆動回路および制御回路等を1チップに集積した高耐圧IC等の半導体装置に有用であり、特に、1チップインバータを構成する半導体装置に適している。
本発明の実施の形態1にかかる1チップインバータのU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。 図1のA−A’における断面構成を示す縦断面図である。 図1のB−B’における断面構成を示す縦断面図である。 図1のC−C’における断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる1チップインバータのU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。 図5のD−D’における断面構成を示す縦断面図である。 図5のE−E’における断面構成を示す縦断面図である。 図5のF−F’における断面構成を示す縦断面図である。 一般的なインバータ回路の構成を示す回路図である。 従来の1チップインバータのU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。 図10のG−G’における断面構成を示す縦断面図である。 従来の多チップ構成のインバータ装置のU相上アーム分の構成を模式的に示す要部平面図である。 図12のH−H’における断面構成を示す縦断面図である。
符号の説明
11 論理素子(制御回路)
12a,12b レベルシフト素子(高耐圧NMOSFET)
13,14 電力用素子(横型IGBT、横型FWD)
15,16 駆動手段(出力段素子、駆動回路)
17a,17b 出力電極(ドレイン電極)
18a,18b 配線
19 絶縁領域、第2の絶縁領域(トレンチ分離領域)
21 支持基板(第1の半導体基板)
22 絶縁層(酸化膜)
23 半導体層(第2の半導体基板)
26a,26b 入力電極(ソース電極)
30 層間絶縁膜
34 高耐圧接合終端構造
40,70 半導体装置(1チップインバータ)


Claims (10)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に積層された絶縁層と、
    前記絶縁層上に積層された半導体層と、
    前記半導体層の表面領域にループ状に形成されたリサーフ構造よりなる高耐圧接合終端構造と、
    前記高耐圧接合終端構造により囲まれる領域内に形成された電力用素子と、
    前記高耐圧接合終端構造により囲まれる領域内に形成された前記電力用素子の駆動手段と、
    前記高耐圧接合終端構造により囲まれる領域内で前記電力用素子を囲み、かつ前記半導体層を貫通して前記絶縁層に達する絶縁領域と、
    前記高耐圧接合終端構造を挟んでその一方の側にレベルシフト前の電圧が印加される入力電極を有し、かつ他方の側にレベルシフト後の電圧を出力する出力電極を有するレベルシフト素子と、
    前記レベルシフト素子の出力電極と前記駆動手段とを電気的に接続する配線と、
    前記半導体層と前記配線との間に設けられた層間絶縁膜と、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記駆動手段は、前記高耐圧接合終端構造と前記絶縁領域との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. さらに、前記高耐圧接合終端構造を囲み、かつ前記半導体層を貫通して前記絶縁層に達する第2の絶縁領域を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記駆動手段は、前記絶縁領域により囲まれていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記レベルシフト素子は、高耐圧接合終端構造を挟んでその一方の側に前記出力電極となるドレイン電極を有し、かつ他方の側にゲート電極および前記入力電極となるソース電極を有する高耐圧の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記電力用素子として、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタおよびダイオードの一方または両方が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記駆動手段には、Nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびPチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方または両方が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 前記半導体層の、前記高耐圧接合終端構造の外側領域に論理素子が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
  9. 前記論理素子として、Nチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびPチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方または両方が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記入力電極と前記出力電極との間の前記半導体層の上に第2の層間絶縁膜が形成されており、前記入力電極および前記出力電極が前記第2の層間絶縁膜の上にまで張り出して前記レベルシフト素子のフィールドプレートを兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。


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