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JP2005060728A - 低比重溶融アルミめっき鋼板及びそのプレス加工方法 - Google Patents

低比重溶融アルミめっき鋼板及びそのプレス加工方法 Download PDF

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JP2005060728A
JP2005060728A JP2003207047A JP2003207047A JP2005060728A JP 2005060728 A JP2005060728 A JP 2005060728A JP 2003207047 A JP2003207047 A JP 2003207047A JP 2003207047 A JP2003207047 A JP 2003207047A JP 2005060728 A JP2005060728 A JP 2005060728A
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JP
Japan
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steel sheet
plating
mass
specific gravity
low specific
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Withdrawn
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JP2003207047A
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English (en)
Inventor
Takehide Senuma
武秀 瀬沼
Masaharu Oka
正春 岡
Masao Kurosaki
将夫 黒崎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

【課題】鋼板の軽量化を可能にする技術を提供する。
【解決手段】質量%でAlが5%以上11%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを、片面あたり50μm以上200μm以下付した両面めっきを施した低比重溶融アルミめっき鋼板。質量%でAlが5%以上20%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを片面あたり50μm以上250μm以下付した両面めっきを施した溶融アルミめっき鋼板を、400℃以上、800℃以下でプレス加工をすることを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板のプレス加工方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車材料のような軽量化が必要とされる部材に適用される鋼板及びそのプレス加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車材料は車体の軽量化を達成するために低比重材料を適用するか、従来より使用されている鉄鋼材料を高強度化して板厚を減じることが試みられている。しかし、アルミやマグネシウムなどの低比重材料は価格が高く、高級車の一部では採用されているが、大衆車ではほとんど使用されていないのが現状である。
【0003】
一方、鋼板の高強度化は着実に進められ、車体の軽量化に貢献している。しかし、高強度化にも限度があり、さらなる高強度化は成形性の劣化による部品成形の不具合が生じたり、たとえ高強度化により板厚の減肉化に成功しても、剛性の確保が出来なかったり、車体の軽量化を達成できない場合が増えてきている。
【0004】
一方、表面処理鋼板の世界ではアルミめっきは良く知られているめっき鋼板で、主に建材や自動車排気系の材料として使用されている。最近では、鉛フリー化に伴いPb−Snめっき鋼板が使用されていた自動車用燃料タンクの材料として使用された例もある。しかし、これらの用途では耐食性ならびに耐酸化性を満足する事が目的のため、めっきの目付け量は片面あたり50μmを越す事はほとんどない。
【0005】
本来は目付け量が増せば耐食性や耐酸化性は向上するので片面あたり50μm以上の目付けのアルミめっき鋼板が使用されても良さそうなものであるが、現実にはそのような鋼板はほとんど使用されていない。その主な理由の一つは目付け量が多くなるとプレス加工時に鋼板とめっきの界面で割れが発生しやすくなり、成形後にめっきの剥離などが起き易くなるためである。
【0006】
低比重材料であるアルミの目付け量を大きくして鋼板にめっきすれば、全体として低比重になるめっき鋼板として軽量化に寄与できるという発想は容易に生まれるが、めっきの剥離の問題があるために実用化に至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、自動車部品などの軽量化に貢献する鋼板及びそのプレス加工方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、低比重材料を出来るだけ厚くめっきすることにより全体として低比重になる鋼板を得るという試みにおいて、プレス成形後にめっきの剥離が起こり易いという問題の解決に挑み、鋼の成分を適正化することによりめっき剥離の問題が解決できることを明らかにした。
【0009】
本発明の要旨とするところは次の通りである。
1)質量%でAlが5%以上11%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを、片面あたり50μm以上200μm以下付けた両面めっきを施したことを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板。
2)質量%でAlが5%以上11%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを片面で50μm以上200μm以下付けた板厚2mm以下の両面めっきを施したことを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板。
3)質量%でAlが5%以上20%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを、片面あたり50μm以上250μm以下付けた両面めっきを施した溶融アルミめっき鋼板を、400℃以上800℃以下でプレス加工をすることを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板のプレス加工方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は適正な成分の鋼板に適正な厚さのアルミめっきを施すことにより、プレス成形時にめっきの剥離が起き難く、同板厚の一般的な鋼板に比べ10%程度の軽量化を果たせる鋼板を提供するものである。
【0011】
以下に本発明を詳細に説明する。
まず、成分の限定理由について述べる。
本発明の最も重要な点は、理由は明らかではないが鋼中のAl量が質量%で5%以上になると、たとえアルミめっきのめっき厚が厚くなっても、めっき剥離が起き難くなると言う点である。ただし、鋼中のAl量が11%を超えると鋼板の成形性が著しく劣化するので、鋼中のAl量添加量の上限を11%とした。但し、成形温度を適正化すると20%までは成形性の著しい劣化を防ぐことができる。その適正温度は後記する。
【0012】
また、その際、アルミめっき厚の下限を片面で50μm以上としたのは、これより薄いめっき厚では十分な軽量化が達成できないためである。一方、アルミめっき厚の上限を片面で200μmとしたのは、これよりめっき厚を厚くするとめっき剥離が起き易くなるためである。ただし、ある温度域でプレス加工をするときは上限が250μmまで剥離が起こり難くなる。
【0013】
アルミめっき中のAlの濃度を質量%で80%以上としたのは、低比重であるAlの量がある程度多くないと十分な軽量化が達成できないためである。Al以外のめっき成分としては、Si、Mg、Caなども低比重な元素なので添加することは本発明の趣旨を損ずるものではない。また、Zn、Cr、Mnなど耐食性の向上に寄与する元素を添加することも本発明の趣旨を損ずるものではない。
【0014】
板厚については、本発明は鋼板の軽量化を念頭においているので、薄い方がめっき厚との比率から軽量化効果が大きい。それゆえ板厚2mm以下が好ましい。
【0015】
本発明の鋼材はAlの他の元素は特に限定することなく本発明の効果を奏することができるが、強度と加工性のバランスを確保するためには、特に質量%で、C:0.001〜0.3%、Si:0.005〜3.0%、Mn:0.1〜3.0%、P:0.1%以下、S:0.1%以下、N:0.001〜0.01%を含有してもよく、高強度化のために必要に応じてTi:0.005〜0.1%、Nb:0.005〜0.1%、V:0.01〜0.3%、B:0.0001〜0.01%の1種又は2種以上を含有させることができる。
【0016】
次にプロセス条件の限定について述べる。
本発明鋼は通常行われる常温でのプレス加工においてもめっきの耐剥離性は優れているが、高温でプレス加工をすると耐めっき剥離性は更に向上することが明らかになった。また、鋼板の成形能も向上する。その効果が顕在化するのが400℃以上である。一方、プレス温度が800℃を超えると金型とアルミめっきの間で合金化が進み金型の寿命が短くなるので、プレス温度の上限を800℃とした。
【0017】
【実施例】
低炭素鋼(C:0.003%、Si:0.02%、Mn:0.2%、P:0.005%、S:0.006%、N:0.0033%)にAlの添加量を表1のように変化させた板厚1.4mmの低炭素鋼板を用いて実施例を示す。めっきは通常の溶融めっきラインにおいて表2の▲1▼〜▲3▼に示す成分の溶融浴を通板して行った。めっき厚はワイピングによって調整した。
【0018】
めっきの剥離性は長さ260mm、幅30mmの板を60度のV曲げを行い、V字の頂点にセロハンテープを張り、剥がした時にめっきが剥離するか否かで判断した。表3にはめっき厚の測定結果、剥離の有無、V曲げ加工をしたときの鋼板の温度を記した。温度は加熱をしていない場合は室温を記入し、加熱をした場合は加工直前の温度を熱電対で測定した。
この実施例が示すように、本発明鋼は加工による割れやめっきの剥離もなく、軽量化を達成できる。
【0019】
【表1】
Figure 2005060728
【0020】
【表2】
Figure 2005060728
【0021】
【表3】
Figure 2005060728
【0022】
【発明の効果】
本発明は鋼中に軽量元素を添加すると共に軽量元素を大量に含んだめっきをすることにより鋼板の軽量化を実現したもので、自動車部品などに適用することにより軽量化に寄与し、省エネ・地球環境保全に貢献するものである。

Claims (3)

  1. 質量%でAlが5%以上11%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを、片面あたり50μm以上200μm以下付けた両面めっきを施したことを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板。
  2. 質量%でAlが5%以上11%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを片面で50μm以上200μm以下付けた、板厚2mm以下の両面めっきを施したことを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板。
  3. 質量%でAlが5%以上20%以下含まれた鋼板に、Alの濃度が質量%で80%以上であるめっきを片面あたり50μm以上250μm以下付けた、両面めっきを施された溶融アルミめっき鋼板を400℃以上800℃以下でプレス加工をすることを特徴とする低比重溶融アルミめっき鋼板のプレス加工方法。
JP2003207047A 2003-08-11 2003-08-11 低比重溶融アルミめっき鋼板及びそのプレス加工方法 Withdrawn JP2005060728A (ja)

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