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JP2005054912A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置 Download PDF

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JP2005054912A
JP2005054912A JP2003286928A JP2003286928A JP2005054912A JP 2005054912 A JP2005054912 A JP 2005054912A JP 2003286928 A JP2003286928 A JP 2003286928A JP 2003286928 A JP2003286928 A JP 2003286928A JP 2005054912 A JP2005054912 A JP 2005054912A
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pinion gear
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Hiroaki Kashiwazaki
宏昭 柏崎
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

【課題】 1ピース構成のデフケースへのピニオンギアの組み付けを可能にし、デフケースを小径にし、各ギアの噛み合い部からのオイル排出を容易にし、コーンクラッチの潤滑性・冷却性を向上させる。
【解決手段】 デフケース3と、ベベルギア式の差動機構5とを備えたデファレンシャル装置において、サイドギア27,29のギア31,33部を外周側に露出させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベベルギア式の差動機構を備えたデファレンシャル装置に関する。
特許文献1に図8のようなデファレンシャル装置501が記載されている。
このデファレンシャル装置501は、エンジンの駆動力によって回転するデフケース503、ベベルギア式の差動機構505、一対のコーンクラッチ507などから構成されている。
差動機構505は、ピニオンシャフト511上に支承されたピニオンギア513、ピニオンギア513とそれぞれ噛み合ったサイドギア515,517から構成されている。ピニオンシャフト511はデフケース503に固定されており、各サイドギア515,517は左右の車軸521,523にそれぞれスプライン連結されている。
各コーンクラッチ507は、それぞれテーパーリング525とクラッチ部材527の間に形成されており、テーパーリング525はデフケース503に固定され、クラッチ部材527は左右の車軸521,523にそれぞれスプライン連結されている。
デフケース503を回転させるエンジンの駆動力は、ピニオンシャフト511からピニオンギア513を介してサイドギア515,517に配分され、各車軸521,523から車輪側に伝達される。このとき、サイドギア515,517の噛み合いスラスト力は、クラッチ部材527を介して各コーンクラッチ507を押圧し、トルク感応型の差動制限力を発生させ、大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などに、車両の操縦性や安定性を向上させる。
特公昭46−8207号公報(図1)
デファレンシャル装置501では、図8のように、クラッチ部材527がサイドギア515,517のギア部外周を覆い隠す鍔部になっているから、遠心力を受けても、サイドギア515,517とピニオンギア513の噛み合い部からオイルを外側に排出させることが困難である上に、排出させたオイルで各コーンクラッチ507を潤滑させることができず、各コーンクラッチ507が潤滑不足に陥る恐れがあった。
また、クラッチ部材527のような中間部材を用いずに、コーンクラッチをサイドギアとデフケース側のテーパーリングとの間に形成したデファレンシャル装置がある。
このようなデファレンシャル装置では、サイドギアの外周にギア部を覆う鍔部が設けられており、コーンクラッチはこの鍔部とテーパーリングとの間に形成されている。従って、デファレンシャル装置501と同様に、サイドギアとピニオンギアの噛み合い部からのオイル排出が困難であり、コーンクラッチが潤滑不足に陥る恐れがある。
また、このデファレンシャル装置はサイドギアの鍔部だけ大径になり、上記のデファレンシャル装置501はクラッチ部材527がサイドギア515,517を覆う部分だけ大径になるから、いずれも車載性の低下が懸念される。
そこで、この発明は、ベベルギア式の差動機構を備えたデファレンシャル装置のデフケース外周面側からピニオンギアの組み付けを可能にし、各ギアの噛み合い部からのオイル排出を容易にし、また、サイドギアの噛み合い反力によって締結される差動制限用のコーンクラッチを備えた構成では、各ギアの噛み合い部から排出されたオイルによってコーンクラッチの摺動部の潤滑性・冷却性を改善することを目的とする。
請求項1の発明は、原動機からの駆動力を受けて回転するデフケースと、ピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフト上に支承されたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛み合った一対の出力側サイドギヤとを有し、駆動力を車輪側に配分するベベルギア式の差動機構とを備えたデファレンシャル装置において、前記サイドギアのギア部を外周側に露出させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたデファレンシャル装置において、前記サイドギアの外周面と前記デフケース側との間に摺動部を設け、コーンクラッチを形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載されたデファレンシャル装置であって、前記サイドギヤの外周面のギア部の外周面が半径方向に前記摺動部に対向していることを特徴とする。
第1の特徴を備えた本発明のデファレンシャル装置は、サイドギヤのギヤ部を外周側に露出させた。
従って、サイドギアとピニオンギアとの噛み合い部から遠心力によってオイルが容易に排出され、オイルの循環が促進されるから、噛み合い部の潤滑性・冷却性とデファレンシャル装置の耐久性が大幅に向上する。
また、ギア部を外周側に露出させたサイドギアには、少なくとも外周側には、鍔部が存在しないから、鍔部によるデファレンシャル装置の大径化と車載性の低下が防止される。
また、このようにサイドギアには鍔部がないから、デフケースの外周面側からピニオンギアをその回転軸方向に沿って組み付けても、ピニオンギアとサイドギア(鍔部)とが干渉することはない。例えば、デフケースを1ピース構成にし、デフケースに設けた開口から、ピニオンギアをサイドギアと噛み合わせながら組み付けることが可能になり、組み付け性が大幅に向上する。この場合、デフケースを2ピース構成や3ピース構成にした場合より部品点数が低減される上に、2ピース構成や3ピース構成では、各ピースを組み付けた状態で精密に加工するセット加工が必要になるが、1ピース構成ではこのセット加工、セット加工後の分解、洗浄などの工程が不要になるから、それだけコストが低減される。
第2の特徴を備えた本発明のデファレンシャル装置では、サイドギアの外周面とデフケース側との間に設けた摺動部(コーンクラッチ)が、サイドギアとピニオンギアとの噛み合い部から遠心力によって排出されるオイルの流路になり、充分に潤滑・冷却されるから、コーンクラッチの差動制限機能及びデファレンシャル装置の耐久性が大幅に向上する。
第3の特徴を備えたデファレンシャル装置では、サイドギヤの外周面のうちギヤ部の外周面が半径方向にコーンクラッチの摺動面に対向することでギヤ部の各歯の間の空間にあるオイルが直接摺動面に供給されて摺動面の潤滑・冷却がさらに向上する。
図1〜図4によってフロントデフ1(第1実施例のデファレンシャル装置)の説明をする。なお、左右の方向はフロントデフ1を用いた車両及び図1での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
この車両の動力系は、エンジン(原動機)、トランスミッション、フロントデフ1(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)、前車軸、左右の前輪、左右の後輪などから構成されており、エンジンの駆動力はトランスミッションからフロントデフ1に伝達され、フロントデフ1から前車軸を介して左右の前輪に配分される。
[フロントデフ1の特徴]
フロントデフ1は、原動機からの駆動力を受けて回転するデフケース3と、
ピニオンシャフト23と、ピニオンシャフト23上に支承されたピニオンギア25と、ピニオンギア25と噛み合った一対の出力側サイドギア27,29とを有し、駆動力を左右の前輪側に配分するベベルギア式の差動機構5とを備え、
サイドギア27,29のギア部31,33を、ピニオンギア25の回転中心方向に移動させて形成することにより、ギア部31,33を外周側に露出させている。
[フロントデフ1の構成]
フロントデフ1は、1ピース構成のデフケース3、ベベルギア式の差動機構5、一対のコーンクラッチ7、一対のテーパーリング9、一対のリテーナ11、一対のコイルばね13から構成されている。フロントデフ1はデフキャリヤに収容されており、このデフキャリヤの内部にはオイル溜りが設けられている。
デフケース3は左右のボス部15,17をベアリングによってデフキャリヤに支承されている。また、デフケース3のフランジ部19にはリングギヤがボルトで固定されており、このリングギヤはトランスミッションの出力ギアと噛み合ってエンジン側に連結され、デフケース3はエンジンの駆動力によって回転駆動される。また、デフケース3には、差動機構5の構成部材を組み付けるための開口21が形成されている。
差動機構5は、ピニオンシャフト23と、各ピニオンシャフト23上に回転自在に支承されたピニオンギア25と、左右から各ピニオンギア25と噛み合った出力側のサイドギア27,29とで構成されている。
本発明では、各サイドギア27,29のギア部31,33が、ピニオンギア25の回転中心方向に移動させて形成したことにより、外周側に露出している。このようにギア部31,33が外周側に露出しているサイドギア27,29には鍔部が存在しない。
ピニオンシャフト23の端部はデフケース3の開口35に係合し、スプリングピン37によって抜け止めされている。ピニオンギア25とデフケース3との間には球面ワッシャ39が配置されており、ピニオンギア25の背面を支持し、その遠心力と噛み合い反力とを受けている。また、左サイドギア27には円錐摩擦面41(摺動部)と円筒状の凸部43が設けられており、右サイドギア29には円錐摩擦面45(摺動部)と円筒状の凸部47が設けられている。左サイドギア27はデフケース3の支承部で支承され、スプライン連結された車軸を介して左前輪側に連結されており、右サイドギア29はデフケース3の支承部で支承され、スプライン連結された車軸を介して右前輪側に連結されている。
左のコーンクラッチ7は左サイドギア27の円錐摩擦面41と左のテーパーリング9との間に形成されており、右のコーンクラッチ7は右サイドギア29の円錐摩擦面45と右のテーパーリング9との間に形成されている。各テーパーリング9には4個の凸部49が周方向等間隔に形成されており、左テーパーリング9はデフケース3に形成された凹部51に凸部49を係合して回り止めされ、右テーパーリング9はデフケース3に形成された凹部53に凸部49を係合して回り止めされている。図2のように、サイドギア27,29の各円錐摩擦面41,45には多数のオイル溝55,57が交差して形成されており、オイルを均等に分散させてオイルの保持性を高め、磨耗と発熱を防止して耐久性を向上させ、差動制限力を安定させている。
各リテーナ11には保持部59と円形の開口61が設けられている。各コイルばね13は両リテーナ11の保持部59,59によって支持され、リテーナ11,11とサイドギア27,29とを介してコーンクラッチ7,7を押圧して締結させ、イニシャルトルクを与えている。また、各リテーナ11は開口61をサイドギア27,29の凸部43,47に係合して位置決めされている。
[フロントデフ1の動作]
デフケース5を回転させるエンジンの駆動力はピニオンシャフト23からピニオンギア25を介してサイドギア27,29に配分され、左右の前輪側に伝達される。また、悪路や低μ路の走行中、発進時、加速時などで前輪間に駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギア25の自転によって左右の前輪に差動配分される。
車両の走行中は、前進走行と後進走行の両方で、ピニオンギア25との噛み合いによってサイドギア27,29に生じる噛み合い反力により各コーンクラッチ7が押圧され締結される。伝達トルクに比例して大きくなるこの噛み合い反力により各コーンクラッチ7が締結されると、トルク感応型の差動制限機能が得られ、差動機構5の差動が制限される。
例えば、フロントデフ1に大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などには、トルク感応型の差動制限力が強化され、車両の操縦性や安定性が大きく向上する。
また、各コイルばね13によってコーンクラッチ7,7に与えられたイニシャルトルクにより、伝達トルクや差動回転速度とは無関係な一定の差動制限力が得られ、悪路や低μ路の走行中、あるいは、発進時や加速時などのように、片方の前輪が大きく空転してトルク感応型差動制限機能が低下するような条件下でも、悪路などの走破性と脱出性、発進性、加速性の低下が防止され、車体の挙動が安定し、操縦性が大きく向上する。
また、デフケース3のボス部15,17には内周に螺旋状のオイル溝16、18が設けられている。デフキャリヤに設けられたオイル溜りのオイルは、デフケース3の回転に伴って上記の開口21と、これらの螺旋状オイル溝からデフケース3に流出入し、コーンクラッチ7,7、各ギヤ25,27,29の噛み合い部、ピニオンシャフト23とピニオンギア25との摺動部、球面ワッシャ部39、各リテーナ11(開口61)とサイドギア27,29(凸部43,47)との摺動部などを充分に潤滑・冷却し、耐久性を高めている。
[フロントデフ1の組み付け]
上記のように、デフケース3は1ピース構成であるから、差動機構5、テーパーリング9,9、リテーナ11,11、コイルばね13,13は開口21からデフケース3の内部に組み付ける。
また、フロントデフ1では、図3と図4のように、ピニオンギア25の最外周と、デフケース3に組み付けられた状態での各テーパーリング9との間に適度な隙間G1が設けられていると共に、ギア部31,33が外周側に露出しているサイドギア27,29にはピニオンギア25と干渉する鍔部が存在しないから、ピニオンギア25は、矢印Aが示すようにその回転軸方向に沿って、デフケース3の開口21からサイドギア27,29と噛み合わせながら極めて容易に組み付けることができる。
デフケース3の内部に上述したとおり全ての部材が組み付けられた状態では、図1、図4のようにサイドギヤ27、29のギヤ部の外周面32、34と各テーパリング9の内周面(摺動部)がC1、C1の軸方向のオーバーラップ長さを有して対向して摺動している。
[フロントデフ1の効果]
フロントデフ1は、上記のように構成されたことによって次のような効果が得られる。
サイドギア27,29のギア部31,33を外周側に露出させたことにより、ギア部31,33とピニオンギア25の噛み合い部からオイルが遠心力によって容易に排出され、オイルの循環が促進されるから、これらの噛み合い部が充分に潤滑・冷却されて、フロントデフ1の耐久性が大幅に向上する。
また、サイドギア27,29(ギア部31,33)とピニオンギア25の噛み合い部から排出されたオイルが、サイドギヤのギヤ部外周面側から半径方向にサイドギア27,29の外周側に設けられた各コーンクラッチ7に直接供給され、充分に潤滑・冷却されるから、各コーンクラッチ7の差動制限機能と耐久性が大幅に向上する。
また、ギア部31,33を外周側に露出させたサイドギア27,29には鍔部が存在しないから、鍔部によるフロントデフ1の大径化と車載性の低下が防止される。
さらに、サイドギア27,29に鍔部がないから、ピニオンギア25を組み付ける際にピニオンギア25とサイドギア27,29(鍔部)とが干渉することはない。従って、上記のように、デフケース3を1ピース構成にし、開口21からピニオンギア25をサイドギア27,29と噛み合わせながら組み付けることが可能になり、組み付け性が大幅に向上する。
また、デフケース3を1ピース構成にしたことにより、2ピース構成や3ピース構成にしたデフケースより部品点数が低減される上に、2ピース構成や3ピース構成では、各ピースを組み付けた状態で精密に加工するセット加工が必要になるが、1ピース構成のデフケース3では、このセット加工、セット加工後の分解、洗浄などの工程が不要になり、コストが大きく低減される。
[第2実施形態]
図5〜図7によってフロントデフ101(第2実施例のデファレンシャル装置)を説明する。以下、フロントデフ1と同機能の部材に同一の符号を与えて引用しながら、相違点を説明する。
[フロントデフ101の特徴及び構成]
フロントデフ101は、フロントデフ1において、各テーパーリング10の外縁部103を、周方向等間隔に2個所の切り欠き105を残して、ピニオンギア25側に延長したものであり、各テーパーリング10は各切り欠き105がピニオンギア25と対向するようにデフケース3に組み付けられる。
図5と図7のように、ピニオンギア25の最外周と各テーパーリング10の切り欠き105との間には軸方向のオーバーラップ長さG2が設けられており、ピニオンギア25は、矢印Bが示すように、テーパリング10に干渉することなくデフケース3の開口21つまり、デフケース3の外周面側から半径方向からサイドギア27,29と噛み合わせながら極めて容易に組み付けることができる。
デフケース3の内部に上述したように全ての部材が組み付けられた状態ではサイドギヤ27、29のギヤ部の外周面32、34と各テーパリング10の内周面(摺動部)との間にはC2、C2のオーバーラップ長さを有して、対向して摺動している。
[フロントデフ101の効果]
フロントデフ101は、上記のように構成されたことによって次のような効果が得られる。
ピニオンギア25との干渉を避ける切り欠き105を残して、各テーパーリング10の外縁部103を延長したことにより、サイドギア27,29と各テーパーリング10との間に形成される各コーンクラッチ7の摺動面積が広くなり、それだけ差動制限力が強化されるから、フロントデフ101に大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などで、車両の操縦性や安定性がさらに向上する。
また、各テーパーリング10の外縁部103を延長したことにより、サイドギア27,29とピニオンギア25の噛み合い部から排出されるオイルを受ける面積が広くなるから、各コーンクラッチ7の潤滑・冷却機能と耐久性がさらに向上する。
また、サイドギヤ27、29のギヤ部の外周面32、34側から半径方向に直接各テーパリング10の摺動部へオイルを供給することができ、充分に潤滑・冷却が可能となる。
これに加えて、フロントデフ101は第1実施例のフロントデフ1と同等の効果が得られる。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
なお、本発明において、サイドギアのギア部は、各実施例のように、歯元(歯底)まで外周側に露出させてもよく、あるいは、ピニオンギアとの干渉が避けられる範囲で、ギア部を一部だけ露出させてもよい。
また、本発明のデファレンシャル装置は、フロントデフに限らず、リヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)やセンターデフ(エンジンの駆動力を前輪と後輪に配分するデファレンシャル装置)に用いることができる。
本発明の第1実施例を示す断面図である。 各実施例に用いられたサイドギアの外周面を示す図面である。 第1実施例でのピニオンギアの組み付けを示す断面図である。 第1実施例でのピニオンギアの組み付けを示す拡大断面図である。 本発明の第2実施例を示す断面図である。 第2実施例に用いられたテーパーリングを示す斜視図である。 第2実施例でのピニオンギアの組み付けを示す断面図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1 フロントデフ(デファレンシャル装置)
3 1ピース構成のデフケース
5 ベベルギア式の差動機構
7,7 コーンクラッチ
9,9,10,10 テーパーリング
23 ピニオンシャフト
25 ピニオンギア
27,29 出力側サイドギア
31,33 外周側に露出させたサイドギアのギア部
32,34 サイドギヤのギヤ部の外周面
101 フロントデフ(デファレンシャル装置)
105 テーパーリングに設けられた切り欠き

Claims (3)

  1. 原動機からの駆動力を受けて回転するデフケースと、
    ピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフト上に支承されたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛み合った一対の出力側サイドギヤとを有し、駆動力を車輪側に配分するベベルギア式の差動機構とを備え、
    前記サイドギアのギア部を外周側に露出させたことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、
    前記サイドギアの外周面と前記デフケース側との間に摺動部を設け、コーンクラッチを形成したことを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項2に記載されたデファレンシャル装置であって、
    前記サイドギヤの外周面のギア部の外周面が半径方向に前記摺動部に対向していることを特徴とするデファレンシャル装置。
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