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JP2005053832A - フラーレン誘導体およびフラーレン複合化レジスト - Google Patents

フラーレン誘導体およびフラーレン複合化レジスト Download PDF

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Tetsuyoshi Ishii
哲好 石井
Junko Shigehara
淳孝 重原
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Abstract

【課題】 溶媒への溶解性が高く、特に、レジスト組成物の溶解に通常使用されている溶媒への溶解性が高いフラーレン誘導体を提供する。
【解決手段】 一般式(1)で表されることを特徴とするフラーレン誘導体。ここで、一般式(1)中、Fは、C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレン基であり、R、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。nは1〜8の整数である。
【化1】
Figure 2005053832

【選択図】 なし

Description

本発明は、フラーレン誘導体に関する。特に、レジスト組成物の成分として利用できるものに関する。さらには、半導体集積デバイスのパタン形成用のフラーレン複合化レジストに関する。
超LSIに代表される半導体集積デバイスのパタン形成は、基板上に紫外線、X線、電子線などの高エネルギー線に感応するレジスト組成物の薄膜を形成し、これに上記高エネルギー線を照射したのち現像することにより行われている。前記レジスト組成物の薄膜を基板上に形成するには、通常、レジスト組成物の溶液を基板上に所定量滴下し、回転させる回転塗布法を行っている。したがって、レジスト組成物は溶媒に溶解されていることが必要である。現在、超LSIの製造ラインに使用されているレジスト組成物としては、迅速なパタン形成処理の要求から高エネルギー線に対して高感度で感応する化学増幅型レジストと呼ばれるレジスト組成物が主流となっている。このレジスト組成物を溶解する溶媒には、通常、人体や環境に対する有害性が低いとされている、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)や乳酸エチルなどが使用されている。
ところで、LSIの微細化の進展にともない、高解像化の点からレジスト膜厚の薄膜化の要求が急速に高まりつつある。しかし、レジスト組成物の薄膜化は、基板加工時のドライエッチング耐性により制限される。すなわち、レジスト膜厚が極端に薄くなるとドライエッチング時に反応性ガスに対するレジスト膜の耐性が不十分になり基板上に欠陥が発生してしまうので、レジスト膜厚には制限があった。
そこで、近年、ドライエッチング耐性を増幅し、よりー層のレジスト薄膜化を可能とする技術として、上述した化学増幅型レジストに高耐性であるフラーレンあるいはフラーレン誘導体を添加したフラーレン複合化レジストが開示されている(特許文献1参照)。上記の複合化レジストの調製は、まずフラーレンあるいはフラーレン誘導体を溶媒に溶解した後、これをレジスト溶液に混合することによって行っている。しかしながら、フラーレンあるいはフラーレン誘導体は溶媒への溶解性が低いため、化学増幅型レジストの塗布溶媒であるPGMEAや乳酸エチルに対してほとんど溶解しなかった。そのため、従来、フラーレン複合化レジストの調製に当たっては、溶媒として、フラーレンやフラーレン誘導体に対して比較的溶解性の高いo−ジクロロベンゼンが使用されていた。
特開平10−282649号公報
上記のフラーレン複合化レジストにおいては、以下のような問題があった。
フラーレンや従来のフラーレン誘導体の溶解量を多くするためにo−ジクロロペンゼンを溶媒として用いてもその溶解度は25mg/ml(23℃)程度でしかなかった。そのため、レジスト材料と複合化する際には、フラーレン濃度が制限されるので、複合化の自由度が低いという問題があった。さらに、溶媒としてo−ジクロロベンゼンを用いた場合には、LSIなどの半導体デバイスの製造における作業環境を悪化させるおそれがあった。
本発明の目的は、溶媒への溶解性が高く、特に、レジスト組成物の溶解に通常使用されている溶媒への溶解性が高いフラーレン誘導体を提供することにある。さらには、半導体集積デバイスの製造における作業環境の悪化を防止したフラーレン複合化レジストを提供することにある。
本願請求項1のフラーレン誘導体は、一般式(1)で表されることを特徴とする。
ここで、一般式(1)中、
Fは、C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレン基であり、
、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。なお、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基の水素原子は、R基、COOR基、OCOR基、CONR基、NR基、NO基、CN基、F基、Cl基、Br基で置換されていてもよい(ただし、R、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。また、R基以外はRが水素であってもよいし、Rが水素であってもよい)。また、アルキル基を構成する−CH−は、−CH=CH−、−O−、−CO−、−COO−、−NH−、−CONH−に置換されていてもよい。
nは1〜8の整数である。
Figure 2005053832
本願請求項2のフラーレン誘導体は、一般式(1)で表されることを特徴とする。
ここで、一般式(1)中、
Fは、C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレン基であり、
、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。なお、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基の水素原子は、OR基で置換されていてもよい(ただし、Rは、水素、C〜C10アルキル基、C〜C14アリール基、C〜C20アリール基置換アルキル基、C〜C20アルキル基置換アリール基のいずれかである)。また、アルキル基を構成する−CH−は、−CH=CH−、−O−、−CO−、−COO−、−NH−、−CONH−に置換されていてもよい。
nは1〜8の整数である。
Figure 2005053832
また、本発明のフラーレン誘導体は、一般式(1)中のFが、フラーレンC60であることが好ましい。
本発明のフラーレン複合化レジストは、上述したフラーレン誘導体を含有することを特徴とする。
本発明のフラーレン誘導体によれば、溶媒への溶解性が高く、特に、レジスト組成物の溶解に通常使用されている溶媒に容易に溶解するので、溶液化する際に特殊な溶媒の使用を避けることができる。また、溶媒への溶解性が向上することで、レジスト材料とフラーレンとの複合化の自由度が向上し、ナノメータ加工用の高性能なレジスト組成物を容易に得ることができるようになる。
また、本発明のフラーレン複合化レジストによれば、フラーレン誘導体を溶解させる際に特殊な溶媒を使用しなくてよいので、半導体集積デバイスの製造における作業環境の悪化を防ぐことができる。また、基板加工時のドライエッチング耐性に優れるので、レジスト膜厚を薄くすることができ、LSIの微細化を実現できる。
本発明のフラーレン誘導体は、上記一般式(1)で表されるものである。
一般式(1)において、Fは、C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレン基である。C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレンのうち、特に、m=15のC60に関しては、例えば、日本化学会編、化学総説、第43巻、“フラーレンの化学”、(1999)に詳述されているような、種々の官能基を有するC60誘導体の合成法に基づいて容易に合成できる。C60誘導体は、多くの場合、炭素二重結合への官能基の付加反応により合成されているので、C60以外のフラーレンについても、分子内に含まれている多数の炭素二重結合に着目することにより、C60と同様な合成法を適用してフラーレン誘導体を合成できる。
また、一般式(1)において、R、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。なお、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基の水素原子は、R基、COOR基、OCOR基、CONR基、NR基、NO基、CN基、F基、Cl基、Br基で置換されていてもよい(ただし、R、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。また、R基以外はRが水素であってもよいし、Rが水素であってもよい)。
あるいは、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基の水素原子は、OR基で置換されていてもよい(ただし、Rは、水素、C〜C10アルキル基、C〜C14アリール基、C〜C20アリール基置換アルキル基、C〜C20アルキル基置換アリール基のいずれかである)。
ここで、アルキル基は、直鎖状、分岐状、または環状のものであってよく、さらには、アルキル基を構成する−CH−は、−CH=CH−、−O−、−CO−、−COO−、−NH−、−CONH−に置換されていてもよい。
上述したアルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基がフラーレン核に付加したものは極性が付与され、その結果として、溶媒の溶解性が付与される。
ただし、溶剤ハンドブック(浅原照三他編、講談社発行、1996年)に記載されているように、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基においては、官能基の炭素数や置換元素の種類によって溶解性が大きく変化することがある。例えば、メチル基を含む炭化水素基とエチル基やプロピル基を含む炭化水素基とで溶解性が著しく異なることがある。したがって、このフラーレン誘導体においては、使用する溶媒に応じて官能基を選択することが重要である。
例えば、溶解性を高くするためには、フラーレンに付加する基として、例えば、アリール基、水酸基で置換されたアリール基、ジメチルアミノ基で置換されたアリール基などを選択するとよい。
また、一般式(1)においては、nが1〜8の整数である。nが8を超える整数の場合には、フラーレン誘導体を製造するのが困難になる。
上述したフラーレン誘導体にあっては、フラーレン核にアルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基が付加しており、これらの基がフラーレン核に極性を付与させている。その結果、溶媒への溶解性が付与されて、レジスト組成物の溶解に通常使用されている溶媒にフラーレンを容易に溶解させることができる。したがって、フラーレンを溶液にする際に、o−ジクロロベンゼンなどの特殊な溶媒の使用を避けることができる。また、フラーレン濃度を高くできるため、レジスト材料とフラーレンとの複合化の自由度が向上し、ナノメータ加工用の高性能なレジスト組成物を容易に得ることができる。
本発明のフラーレン複合化レジストは、上述したフラーレン誘導体を含有するものである。フラーレン誘導体の他には、レジスト材料が含まれる。レジスト材料としては、アクリル系樹脂レジストや、アルカリ可溶性樹脂レジストなどが挙げられる。
ここで、アクリル系樹脂レジストとしては、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、メチルα−クロロアクリレートとα−メチルスチレンとの共重合体であるZEPレジスト(日本ゼオン社製)、ポリ2,2,2−トリフルオロエチルα−クロロアクリレート(EBR−9、東レ社製)などが挙げられる。
また、アルカリ可溶樹脂としては、例えば、ノボラック樹脂、フェノール樹脂、ポリヒドロキシスチレン等が用いられる。さらに、アルカリ可溶樹脂には、例えば、ジアゾナフトキノン化合物などの感光剤、酸発生剤、酸不安定基を有する溶解性制御剤などを添加してもよい。
このフラーレン複合化レジストを溶解させる溶媒としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、乳酸エチルなどが挙げられる。
上述したフラーレン複合化レジストにあっては、上記フラーレン誘導体を含有しており、レジスト組成物の溶解に通常使用されている溶媒を使用してもフラーレン誘導体を溶解させることができるので、溶液化する際に、o−ジクロロベンゼンなどの特殊な溶媒を使用しなくてよい。したがって、半導体集積デバイスの製造における作業環境の悪化を防ぐことができる。また、このフラーレン複合化レジストは、フラーレン誘導体を含有しているので、基板加工時のドライエッチング耐性に優れる。
以下、本発明の実施例を示して説明する。
<フラーレン誘導体Aの合成>
ペンゾフェノン9.11g(50mmol)を蒸留エタノール150mlに溶解し、さらにヒドラジン24mlを加え、室温で10分間、沸点還流温度で10時間かき混ぜながら反応した。次いで、氷冷して析出する白色固体をろ集、減圧乾燥して、定量的にベンゾフェノンヒドラゾンを得た。その全量を70mlのベンゼンに溶解し、黄色酸化第二水銀10.5g(50mmol)を加え、窒素下で6時間かき混ぜ、不溶物をろ去、溶媒を減圧留去して定量的にジフェニルジアゾメタンを得た。次いで、フラーレン(以下、C60と略す)2.00g(2.78mmol)、ジフェニルジアゾメタン1.17g(6.00mmol)をo−ジクロルベンゼンに溶解し、かき混ぜながら90℃に昇温して反応させた。昇温後1時間および2時間の時点で0.583g (3.00mmol)のジフェニルジアゾメタンをそれぞれ加え、その後さらに2時間反応させた。次いで、固体が析出しない程度に溶液を減圧濃縮し、これを、Biorad社製Bio−Beads SX−3を固定相とするオープンカラムクロマトグラフィーにてo−ジクロルベンゼンで展開した。そして、第一流出部にて極少量の未反応C60、第二流出部にて一般式(1)のRとRがフェニル基であってn=1に相当する化合物、第三流出部にて目的の化学式(2)の化合物(フラーレン誘導体A)、第四流出部以降にて一般式(1)式のRとRとがフェニル基であってn≧3に相当する化合物群を得た。各流出部を減圧留去して、第二流出部からは0.08g、第三流出部からは1.45g、第四流出部からは0.47gのフラーレン誘導体をそれぞれ得た。
Figure 2005053832
フラーレン誘導体Aの分析結果は次の通りである。
TOF−Massスペクトル(M/Z);1054,1055(分子量計算値=1053.086)
IRスペクトル νPh-ring;1604,1495cm−1
H−NMRスペクトル;6,75〜8.20(20H,m)ppm
可視吸収スペクトル極大吸収;535,604nm
<フラーレン誘導体Bの合成>
4,4’−ジメトキシベンゾフェノン12.00g(49.6mmol)を蒸留エタノール140mlに溶解し、さらにヒドラジン24mlを加え、室温で10分、沸点還流温度で10時間かき混ぜながら反応した。次いで、氷冷して析出する白色固体をろ集、減圧乾燥して、定量的にベンゾフェノンヒドラゾンを得た。その全量を70mlのベンゼンに溶解し、黄色酸化第二水銀10.5g(50mml)を加え、窒素下で6時間かき混ぜ、不溶物をろ去、溶媒を減圧留去して定量的にビス(p−メトキシフェニル)ジアゾメタンを得た。次いで、C60を2.00g(2.78mmol)、ビス(p−メトキシフェニル)ジアゾメタン1.41g(5.55mmol)をo−ジクロルべンゼンに溶解し、かき混ぜながら90℃に昇温して反応させた。昇温後1時間および2時間の時点で0.705g(2.78mmol)のビス(p−メトキシフェニル)ジアゾメタンをそれぞれ加え、その後さらに2時間反応させた。次いで、固体が析出しない程度に溶液を減圧濃縮し、これを、Biorad社製Bio−Beads SX−3を固定相とするオープンカラムクロマトグラフィーにてo−ジクロルベンゼンで展開、第一流出部にて極少量の未反応C60、第二流出部にて一般式(1)のRとRとがp−メトキシフェニルであってn=1に相当する化合物、第三流出部にて一般式(1)のRとRとがp−メトキシフェニルであってn=2に相当する化合物、第四流出部以降にて一般式(1)のRとRとがp−メトキシフェニルであってn≧3に相当する化合物群を得た。各流出部を減圧留去して、第二流出部からは0.09g、第三流出部からは1.52g、第四流出部からは0.44gのフラーレン誘導体をそれぞれ得た。
次に、上記第三流出部にて得られたフラーレン誘導体11.73g(10.0mmol)を200mlの蒸留四塩化炭素に溶解し、窒素下に無水塩化アルミニウム12.0gを加えて常温で1時間かき混ぜた。次いで、アニソール1.0mlを加え、さらに常温で1時間かき混ぜた。次いで、激しくかきまぜながら500m1の氷水に注下し、有機相を分離、水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧乾固して、目的の化学式(3)で表されるフラーレン誘導体Bを10.06g(収率90.1%)得た。
Figure 2005053832
フラーレン誘導体Bの分析結果は次の通りである。
TOF−Massスペクトル(M/Z);1118,1119 (分子量計算値=1117.086)
IRスペクトル νOH ;3400cm−1、νPh-ring;1604,1495cm−1
H−NMRスペクトル;6,75〜8.10(Ph環の16H,m)、2.35(−OHの4H,s)ppm
可視吸収スペクトル極大吸収;530,601nm
<フラーレン誘導体Cの合成>
実施例1において、ベンゾフェノンの代わりに4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン12.86g(50.0mmol)を用いたこと以外は実施例1と全く同様にして化学式(4)で表されるフラーレン誘導体Cを3.10g得た(収率91%)。
Figure 2005053832
フラーレン誘導体Cの分析結果は次の通りである。
TOF−Massスペクトル(M/Z);1227,1228 (分子量計算値=1225.378)
IRスペクトル νCH3;2840cm−1、νPh-ring;1604,1495cm−1
H−NMRスペクトル;6,75〜8.10(Ph環の16H,m)、3.25(−CHの24H,m)ppm
可視吸収スペクトル極大吸収;540,610nm
上記のようにして得られたフラーレン誘導体A〜CをPGMEA、乳酸エチルに添加してその溶解性を評価したところ、優れた溶解性を示した。

Claims (4)

  1. 一般式(1)で表されることを特徴とするフラーレン誘導体。
    ここで、一般式(1)中、
    Fは、C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレン基であり、
    、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。なお、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基の水素原子は、R基、COOR基、OCOR基、CONR基、NR基、NO基、CN基、F基、Cl基、Br基で置換されていてもよい(ただし、R、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。また、R基以外はRが水素であってもよいし、Rが水素であってもよい)。また、アルキル基を構成する−CH−は、−CH=CH−、−O−、−CO−、−COO−、−NH−、−CONH−に置換されていてもよい。
    nは1〜8の整数である。
    Figure 2005053832
  2. 一般式(1)で表されることを特徴とするフラーレン誘導体。
    ここで、一般式(1)中、
    Fは、C30+2m (式中、m=3〜20)で表されるフラーレン基であり、
    、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基のいずれかである。なお、アルキル基、アリール基、アリール基置換アルキル基、アルキル基置換アリール基の水素原子は、OR基で置換されていてもよい(ただし、Rは、水素、C〜C10アルキル基、C〜C14アリール基、C〜C20アリール基置換アルキル基、C〜C20アルキル基置換アリール基のいずれかである)。また、アルキル基を構成する−CH−は、−CH=CH−、−O−、−CO−、−COO−、−NH−、−CONH−に置換されていてもよい。
    nは1〜8の整数である。
    Figure 2005053832
  3. 一般式(1)中のFが、フラーレンC60であることを特徴とする請求項1または2に記載のフラーレン誘導体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフラーレン誘導体を含有することを特徴とするフラーレン複合化レジスト。
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