JP2005052201A - タオルハンカチ - Google Patents
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Abstract
【課題】吸水性及び放湿性が高く、かつ薄く嵩張らず、皮脂もとることができるタオルハンカチを提供する。
【解決手段】パイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布生地であって、前記パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成されるタオルハンカチであり、特に前記パイル糸を構成する前記合成繊維が超極細ポリエステル系繊維で、天然繊維が綿糸で構成され、前記地経糸及び地緯糸が再生セルロースで構成されるタオルハンカチである。
【選択図】 図1
【解決手段】パイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布生地であって、前記パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成されるタオルハンカチであり、特に前記パイル糸を構成する前記合成繊維が超極細ポリエステル系繊維で、天然繊維が綿糸で構成され、前記地経糸及び地緯糸が再生セルロースで構成されるタオルハンカチである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タオル生地で構成されるタオルハンカチに関するものであり、特にパイル糸が超極細のポリエステル系繊維と綿糸の撚糸で構成される肌に優しい、吸湿性、放湿性の高いタオルハンカチに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、汗や汚れ等の払拭のために所持、携帯されるハンカチ(ハンカチーフ)は、吸水性の高い綿製の布帛や高級感のある絹製の布帛などが多く、近年は、小型のパイル生地の布帛で吸水性に優れたタオルハンカチも広く使われている。
しかし、綿製のハンカチは、吸水性は高いが放湿性が低いため、一度使用して吸水してしまうとなかなか乾かない。また、絹製のハンカチは、肌触りは良いものの、吸水性は低く、皺になりやすい。そして、パイル生地のタオルハンカチは、小型に形成されいるとはいえ、全体に厚く嵩張るため携帯に適しているとは言えない。
一方、上記各種ハンカチは、汗や汚れを払拭する効果を有するが、顔等の皮脂を取る効果はなく、汗をハンカチで拭った後に、皮脂分が残ってしまうという問題があり、一般的に、ハンカチと一緒にあぶら取り紙を携帯して対処している。
特に、女性など化粧している場合などは、ハンカチを使って顔の汗を拭う際に化粧が崩れ、さらにあぶら取紙で皮脂を取る際にも化粧が崩れてしまい、二重に化粧が崩れてしまうという問題があった。
【0003】
本発明は、前記課題の解決を目的とするものであって、吸水性及び放湿性の高い、かつ薄く嵩張らない、さらには皮脂もとることができるタオルハンカチを提供しようとするものである。
すなわち、本発明は下記構成のタオルハンカチである。
(1)パイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布生地のタオルハンカチにおいて、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成されてなることを特徴とするタオルハンカチ。
(2)パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成され、地経糸及び地緯糸が再生セルロース繊維からなる織布生地で製作されたことを特徴とするタオルハンカチ。
(3)1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に地経糸を配し、前記左右の地経糸のいずれか1つが天然繊維であり、他の1つが再生セルロース繊維であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のタオルハンカチ。
(4)前記合成繊維が超極細ポリエステル系繊維であり、天然繊維が綿糸であり、再生セルロース繊維がキュプラであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のタオルハンカチ。
(5)前記超極細ポリエステル系繊維の太さが、単糸繊度0.1〜1.0デニールであることを特徴とする前記(4)に記載のタオルハンカチ。
【0004】
本発明のタオルハンカチは、パイル糸と地経糸及び地緯糸からなるものであり、前記パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成される織布生地からなるものである。
また、地経糸及び地緯糸は再生セルロース繊維が好ましい。
本発明においてタオルハンカチは、パイル糸と地経糸及び地緯糸からなるタオル生地により製作されるもので、携帯に便利な大きさに形成されるものであり、一辺が23〜27cm程度の正方形に形成されるのが好ましいが、使用用途に合わせ、さらに大きく、あるいは小さく、また長方形に形成することもできるものであり、その大きさは限定されない。
また、本発明のタオルハンカチを構成する織布生地は、タオルハンカチの他、ハンドタオルやフェイスタオルなどのタオル、タオルケットやシーツなどにも用いることができ、また、後述のように透明感を有し、意匠性が高いので、ショールなどに用いることもできるものとなっている。
【0005】
本発明のタオルハンカチにおける合成繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等が挙げられるが、特にポリエステル繊維で、超微細なもの、例えば単糸繊度0.1〜1.0デニールが好ましい。
また、本発明のタオルハンカチにおける天然繊維としては、綿糸、絹糸、麻糸などが挙げられるが、特に吸水性が高く、肌に優しい綿糸が好ましい。
すなわち、本発明のタオルハンカチのパイル糸は、超微細な合成繊維、例えば、ポリエステル繊維を複数本束ねて、天然繊維、例えば綿糸とで撚り合わせることで構成される。
【0006】
本発明のタオルハンカチは、上述のようにパイル糸を構成する合成繊維と天然繊維において、合成繊維に、超微細なポリエステル繊維を複数本、例えば100〜150本を束ねて1束にすることにより、繊維間の微細な空隙部が形成され、前記空隙部に皮脂や汚れが吸着されるとともに、放湿性が高く、速乾性を有する構造となっている。
ポリエステル繊維は、吸水性が悪く、かつ肌に触れた際に硬い感覚を与えるが、ポリエステル繊維と、天然繊維の綿糸を撚り合わせることにより、肌に優しく、全体に柔らかな感触を保持するパイル糸を形成することができる。
ポリエステル繊維と綿糸の撚り回数は、全体に綿糸の柔らかさが現出する程度の回数であればよく、例えば、144本で75デニールの超微細ポリエステル繊維と60番手の綿糸の場合には、1インチに10〜15回程度の撚りが好ましく、パイル糸全体としては32.5番手程度の太さとなり好適である。
【0007】
本発明のタオルハンカチにおける地経糸及び地緯糸は再生セルロース繊維で構成される。再生セルロースとしては、レーヨン、キュプラ、テンセルなどが挙げられるが、鮮明な発色性としなやかで絹のような光沢を持ち、さらに表面を構成する多孔質が吸湿性・吸水性を高め、さらには高い放湿性を有するキュプラで構成することが好ましい。
特に透明度の高いキュプラを地経糸及び地緯糸に採用することにより、タオルハンカチに透明感を与え意匠性の高いものとなり、さらに清潔感と爽快感を有するタオルハンカチを形成することができるものとなっている。
【0008】
なお、本発明においては、1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に地経糸を配する構成とすることもできる。前記左右の地経糸のいずれか1つが天然繊維、例えば綿糸であり、他の1つが再生セルロース繊維、例えばキュプラとする。
1本のパイル糸の左右に綿糸とキュプラの2本の地経糸を配することにより、吸水性を高めると同時に、滑りやすいポリエステル繊維を含むパイル糸を確実に配置することができ、型くずれやパイルの変形を防ぐことができるものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のタオルハンカチの実施の形態を、実施例の図によって説明する。
図1は本発明のタオルハンカチの一部構造図、図2は本発明のタオルハンカチのパイル糸の斜視図、図3は本発明のタオルハンカチの一部断面図である。
図中、1はタオルハンカチ、2はパイル糸、2Aは表パイル糸、2Bは裏パイル糸、3は地経糸A、4は地経糸B、5は地緯糸、20はポリエステル繊維、21は綿糸である。
【0010】
図1の本発明のタオルハンカチの一部構造図に示す本発明のタオルハンカチ1は、パイル糸2と地経糸A3、地経糸B4及び地緯糸5により構成されている。
そして、図において1本のパイル糸2は2本の地経糸、ここでは地経糸A3と地経糸B4とで1組に形成され、前記パイル糸2の左に地経糸A3、右に地経糸B4が配されている。
地緯糸5は、5a、5b、5cが一組に構成されている。そして、表パイル糸2Aは、地経糸5aと5cに対し浮き、裏パイル糸2Bは、地経糸5bに対し浮いて構成され、前記表パイル糸2A及び裏パイル糸2Bの隣(図においては、地経糸A3がパイル糸2(2A、2B)の左側、地経糸B4がパイル糸2(2A、2b)の右側)に配置される地経糸A3は、地緯糸5aと5bに対し浮いて構成され、地経糸B4は、地緯糸5cに対し浮いて構成される。
【0011】
そして、パイル糸2は、図2の本発明のタオルハンカチのパイル糸の斜視図に示すように、複数本の超極細のポリエステル繊維を束ねて構成されるポリエステル繊維20と綿糸21の撚り合わせで形成されている。
なお、本実施例においては、地経糸A3はキュプラ、地経糸B4は綿糸で形成されている。
本発明のタオルハンカチ1は、地経糸は2本(地経糸A3、地経糸B4)で構成され、かつ2本の地経糸のうち1本(ここでは地経糸A3)がキュプラで構成され、他の1本(ここでは地経糸B4)が綿糸で構成され、パイル糸2の左右に配置することにより、滑りやすいポリエステル繊維2を含むパイル糸を確実に配置することができ、型くずれやパイルの変形を防ぐことができるものとなる。
また、パイル糸2と地経糸B4に綿糸を用いているので、肌に優しい感触を持つタオルハンカチ1となる。
さらに、前記地経糸A3と地緯糸5を再生セルロース繊維のキュプラとすることによって、鮮明な発色性を有する、しなやかで絹のような光沢を持ち、さらに表面を構成する多孔質によって吸湿性・吸水性を高められ、加えて高い放湿性を有するタオルハンカチ1とすることができる。
また、透明度の高いキュプラを採用することにより、タオルハンカチ1に絹のようなしなやかさに透明感が加わり、軽量で清潔感と爽快感のあるタオルハンカチ1とすることができる。
【0012】
【実施例】
本発明のタオルハンカチ1の実施例としては例えば、一辺が26cmの正方形で形成されるタオルハンカチ1において、
パイル糸:超微細ポリエステル繊維144本で75デニールのポリエステル繊維20を形成し、60番手の綿糸21とで撚り合わせて形成される32.5番手程度のパイル糸2
地経糸A3:撚数500t/Mの100デニールのキュプラ
地経糸B4:40番手の綿糸
地緯糸5:撚数500t/Mの100デニールのキュプラ
で構成する。
上記構成によるタオルハンカチ1は、超微細ポリエステル繊維が複数本束ねて形成されたポリエステル繊維20をパイル糸2に用いているので、超微細ポリエステル繊維の繊維間に微細な空隙部が形成され、前記空隙部が皮脂や汚れの吸着力、吸水性、放湿性を高め、さらに速乾性も有するものとなる。
また、パイル糸2及び地経糸B4を綿糸で構成しているので、吸水性が高く、肌に優しいものとなる。
さらに、地経糸A3及び地緯糸5はキュプラで構成しているので、しなやかで、軽量なものとなり、透明のキュプラを用いることで、全体に透けるような美観を備え、かつ清潔感の備えたタオルハンカチ1を形成することができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明のタオルハンカチによれば、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成される織布生地により構成されているので、パイル糸を構成する天然繊維が肌に優しく、そしてパイル糸を構成する合成繊維が生地の伸縮を防止するので、型くずれしにくいタオルハンカチとなる。
そして、本発明のタオルハンカチにおいて、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成され、地経糸及び地緯糸が再生セルロース繊維からなる織布生地で構成されたものは、上記効果に加え、さらに高い吸水性としなやかさを有するタオルハンカチとなる。
また、1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に天然繊維と再生セルロース繊維の地経糸を配することにより、滑りやすく、抜けやすい合成繊維を含んで構成されるパイル糸を確実に配置することができる。
そして、前記合成繊維を超極細ポリエステル系繊維で、天然繊維を綿糸で、再生セルロース繊維をキュプラで構成することにより、吸水性が高く、皮脂や汚れを吸着し、かつ、軽量で薄く、透明感・清潔感のある嵩張らずに携帯できる肌に優しいタオルハンカチとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタオルハンカチの一部構造図
【図2】本発明のタオルハンカチのパイル糸の斜視図
【図3】本発明のタオルハンカチの一部断面図
【符号の説明】
1 タオルハンカチ
2 パイル糸
2A 表パイル糸
2B 裏パイル糸
3 地経糸A
4 地経糸B
5 地緯糸
20 ポリエステル繊維
21 綿糸
【発明の属する技術分野】本発明は、タオル生地で構成されるタオルハンカチに関するものであり、特にパイル糸が超極細のポリエステル系繊維と綿糸の撚糸で構成される肌に優しい、吸湿性、放湿性の高いタオルハンカチに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、汗や汚れ等の払拭のために所持、携帯されるハンカチ(ハンカチーフ)は、吸水性の高い綿製の布帛や高級感のある絹製の布帛などが多く、近年は、小型のパイル生地の布帛で吸水性に優れたタオルハンカチも広く使われている。
しかし、綿製のハンカチは、吸水性は高いが放湿性が低いため、一度使用して吸水してしまうとなかなか乾かない。また、絹製のハンカチは、肌触りは良いものの、吸水性は低く、皺になりやすい。そして、パイル生地のタオルハンカチは、小型に形成されいるとはいえ、全体に厚く嵩張るため携帯に適しているとは言えない。
一方、上記各種ハンカチは、汗や汚れを払拭する効果を有するが、顔等の皮脂を取る効果はなく、汗をハンカチで拭った後に、皮脂分が残ってしまうという問題があり、一般的に、ハンカチと一緒にあぶら取り紙を携帯して対処している。
特に、女性など化粧している場合などは、ハンカチを使って顔の汗を拭う際に化粧が崩れ、さらにあぶら取紙で皮脂を取る際にも化粧が崩れてしまい、二重に化粧が崩れてしまうという問題があった。
【0003】
本発明は、前記課題の解決を目的とするものであって、吸水性及び放湿性の高い、かつ薄く嵩張らない、さらには皮脂もとることができるタオルハンカチを提供しようとするものである。
すなわち、本発明は下記構成のタオルハンカチである。
(1)パイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布生地のタオルハンカチにおいて、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成されてなることを特徴とするタオルハンカチ。
(2)パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成され、地経糸及び地緯糸が再生セルロース繊維からなる織布生地で製作されたことを特徴とするタオルハンカチ。
(3)1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に地経糸を配し、前記左右の地経糸のいずれか1つが天然繊維であり、他の1つが再生セルロース繊維であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のタオルハンカチ。
(4)前記合成繊維が超極細ポリエステル系繊維であり、天然繊維が綿糸であり、再生セルロース繊維がキュプラであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のタオルハンカチ。
(5)前記超極細ポリエステル系繊維の太さが、単糸繊度0.1〜1.0デニールであることを特徴とする前記(4)に記載のタオルハンカチ。
【0004】
本発明のタオルハンカチは、パイル糸と地経糸及び地緯糸からなるものであり、前記パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成される織布生地からなるものである。
また、地経糸及び地緯糸は再生セルロース繊維が好ましい。
本発明においてタオルハンカチは、パイル糸と地経糸及び地緯糸からなるタオル生地により製作されるもので、携帯に便利な大きさに形成されるものであり、一辺が23〜27cm程度の正方形に形成されるのが好ましいが、使用用途に合わせ、さらに大きく、あるいは小さく、また長方形に形成することもできるものであり、その大きさは限定されない。
また、本発明のタオルハンカチを構成する織布生地は、タオルハンカチの他、ハンドタオルやフェイスタオルなどのタオル、タオルケットやシーツなどにも用いることができ、また、後述のように透明感を有し、意匠性が高いので、ショールなどに用いることもできるものとなっている。
【0005】
本発明のタオルハンカチにおける合成繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等が挙げられるが、特にポリエステル繊維で、超微細なもの、例えば単糸繊度0.1〜1.0デニールが好ましい。
また、本発明のタオルハンカチにおける天然繊維としては、綿糸、絹糸、麻糸などが挙げられるが、特に吸水性が高く、肌に優しい綿糸が好ましい。
すなわち、本発明のタオルハンカチのパイル糸は、超微細な合成繊維、例えば、ポリエステル繊維を複数本束ねて、天然繊維、例えば綿糸とで撚り合わせることで構成される。
【0006】
本発明のタオルハンカチは、上述のようにパイル糸を構成する合成繊維と天然繊維において、合成繊維に、超微細なポリエステル繊維を複数本、例えば100〜150本を束ねて1束にすることにより、繊維間の微細な空隙部が形成され、前記空隙部に皮脂や汚れが吸着されるとともに、放湿性が高く、速乾性を有する構造となっている。
ポリエステル繊維は、吸水性が悪く、かつ肌に触れた際に硬い感覚を与えるが、ポリエステル繊維と、天然繊維の綿糸を撚り合わせることにより、肌に優しく、全体に柔らかな感触を保持するパイル糸を形成することができる。
ポリエステル繊維と綿糸の撚り回数は、全体に綿糸の柔らかさが現出する程度の回数であればよく、例えば、144本で75デニールの超微細ポリエステル繊維と60番手の綿糸の場合には、1インチに10〜15回程度の撚りが好ましく、パイル糸全体としては32.5番手程度の太さとなり好適である。
【0007】
本発明のタオルハンカチにおける地経糸及び地緯糸は再生セルロース繊維で構成される。再生セルロースとしては、レーヨン、キュプラ、テンセルなどが挙げられるが、鮮明な発色性としなやかで絹のような光沢を持ち、さらに表面を構成する多孔質が吸湿性・吸水性を高め、さらには高い放湿性を有するキュプラで構成することが好ましい。
特に透明度の高いキュプラを地経糸及び地緯糸に採用することにより、タオルハンカチに透明感を与え意匠性の高いものとなり、さらに清潔感と爽快感を有するタオルハンカチを形成することができるものとなっている。
【0008】
なお、本発明においては、1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に地経糸を配する構成とすることもできる。前記左右の地経糸のいずれか1つが天然繊維、例えば綿糸であり、他の1つが再生セルロース繊維、例えばキュプラとする。
1本のパイル糸の左右に綿糸とキュプラの2本の地経糸を配することにより、吸水性を高めると同時に、滑りやすいポリエステル繊維を含むパイル糸を確実に配置することができ、型くずれやパイルの変形を防ぐことができるものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のタオルハンカチの実施の形態を、実施例の図によって説明する。
図1は本発明のタオルハンカチの一部構造図、図2は本発明のタオルハンカチのパイル糸の斜視図、図3は本発明のタオルハンカチの一部断面図である。
図中、1はタオルハンカチ、2はパイル糸、2Aは表パイル糸、2Bは裏パイル糸、3は地経糸A、4は地経糸B、5は地緯糸、20はポリエステル繊維、21は綿糸である。
【0010】
図1の本発明のタオルハンカチの一部構造図に示す本発明のタオルハンカチ1は、パイル糸2と地経糸A3、地経糸B4及び地緯糸5により構成されている。
そして、図において1本のパイル糸2は2本の地経糸、ここでは地経糸A3と地経糸B4とで1組に形成され、前記パイル糸2の左に地経糸A3、右に地経糸B4が配されている。
地緯糸5は、5a、5b、5cが一組に構成されている。そして、表パイル糸2Aは、地経糸5aと5cに対し浮き、裏パイル糸2Bは、地経糸5bに対し浮いて構成され、前記表パイル糸2A及び裏パイル糸2Bの隣(図においては、地経糸A3がパイル糸2(2A、2B)の左側、地経糸B4がパイル糸2(2A、2b)の右側)に配置される地経糸A3は、地緯糸5aと5bに対し浮いて構成され、地経糸B4は、地緯糸5cに対し浮いて構成される。
【0011】
そして、パイル糸2は、図2の本発明のタオルハンカチのパイル糸の斜視図に示すように、複数本の超極細のポリエステル繊維を束ねて構成されるポリエステル繊維20と綿糸21の撚り合わせで形成されている。
なお、本実施例においては、地経糸A3はキュプラ、地経糸B4は綿糸で形成されている。
本発明のタオルハンカチ1は、地経糸は2本(地経糸A3、地経糸B4)で構成され、かつ2本の地経糸のうち1本(ここでは地経糸A3)がキュプラで構成され、他の1本(ここでは地経糸B4)が綿糸で構成され、パイル糸2の左右に配置することにより、滑りやすいポリエステル繊維2を含むパイル糸を確実に配置することができ、型くずれやパイルの変形を防ぐことができるものとなる。
また、パイル糸2と地経糸B4に綿糸を用いているので、肌に優しい感触を持つタオルハンカチ1となる。
さらに、前記地経糸A3と地緯糸5を再生セルロース繊維のキュプラとすることによって、鮮明な発色性を有する、しなやかで絹のような光沢を持ち、さらに表面を構成する多孔質によって吸湿性・吸水性を高められ、加えて高い放湿性を有するタオルハンカチ1とすることができる。
また、透明度の高いキュプラを採用することにより、タオルハンカチ1に絹のようなしなやかさに透明感が加わり、軽量で清潔感と爽快感のあるタオルハンカチ1とすることができる。
【0012】
【実施例】
本発明のタオルハンカチ1の実施例としては例えば、一辺が26cmの正方形で形成されるタオルハンカチ1において、
パイル糸:超微細ポリエステル繊維144本で75デニールのポリエステル繊維20を形成し、60番手の綿糸21とで撚り合わせて形成される32.5番手程度のパイル糸2
地経糸A3:撚数500t/Mの100デニールのキュプラ
地経糸B4:40番手の綿糸
地緯糸5:撚数500t/Mの100デニールのキュプラ
で構成する。
上記構成によるタオルハンカチ1は、超微細ポリエステル繊維が複数本束ねて形成されたポリエステル繊維20をパイル糸2に用いているので、超微細ポリエステル繊維の繊維間に微細な空隙部が形成され、前記空隙部が皮脂や汚れの吸着力、吸水性、放湿性を高め、さらに速乾性も有するものとなる。
また、パイル糸2及び地経糸B4を綿糸で構成しているので、吸水性が高く、肌に優しいものとなる。
さらに、地経糸A3及び地緯糸5はキュプラで構成しているので、しなやかで、軽量なものとなり、透明のキュプラを用いることで、全体に透けるような美観を備え、かつ清潔感の備えたタオルハンカチ1を形成することができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明のタオルハンカチによれば、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成される織布生地により構成されているので、パイル糸を構成する天然繊維が肌に優しく、そしてパイル糸を構成する合成繊維が生地の伸縮を防止するので、型くずれしにくいタオルハンカチとなる。
そして、本発明のタオルハンカチにおいて、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成され、地経糸及び地緯糸が再生セルロース繊維からなる織布生地で構成されたものは、上記効果に加え、さらに高い吸水性としなやかさを有するタオルハンカチとなる。
また、1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に天然繊維と再生セルロース繊維の地経糸を配することにより、滑りやすく、抜けやすい合成繊維を含んで構成されるパイル糸を確実に配置することができる。
そして、前記合成繊維を超極細ポリエステル系繊維で、天然繊維を綿糸で、再生セルロース繊維をキュプラで構成することにより、吸水性が高く、皮脂や汚れを吸着し、かつ、軽量で薄く、透明感・清潔感のある嵩張らずに携帯できる肌に優しいタオルハンカチとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタオルハンカチの一部構造図
【図2】本発明のタオルハンカチのパイル糸の斜視図
【図3】本発明のタオルハンカチの一部断面図
【符号の説明】
1 タオルハンカチ
2 パイル糸
2A 表パイル糸
2B 裏パイル糸
3 地経糸A
4 地経糸B
5 地緯糸
20 ポリエステル繊維
21 綿糸
Claims (5)
- パイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布生地のタオルハンカチにおいて、パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成されてなることを特徴とするタオルハンカチ。
- パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成され、地経糸及び地緯糸が再生セルロース繊維からなる織布生地で製作されたことを特徴とするタオルハンカチ。
- 1本のパイル糸と2本の地経糸を1組とし、前記パイル糸の左右に地経糸を配し、前記左右の地経糸のいずれか1つが天然繊維であり、他の1つが再生セルロース繊維であることを特徴とする請求項1又は2に記載のタオルハンカチ。
- 前記合成繊維が超極細ポリエステル系繊維であり、天然繊維が綿糸であり、再生セルロース繊維がキュプラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタオルハンカチ。
- 前記超極細ポリエステル系繊維の太さが、単糸繊度0.1〜1.0デニールであることを特徴とする請求項4に記載のタオルハンカチ。
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