JP2005050638A - 車両用燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電池から給電されて作動する加熱手段により、燃料電池の運転を開始する前に燃料電池を加熱する燃料電池システムにおいて、燃料電池を作動可能温度以上まで確実に加熱可能にする。
【解決手段】キースイッチがオフ位置に操作された場合、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値に達するまで蓄電池30の充電を継続する。これにより、次にキースイッチがオン位置に操作されて燃料電池20の暖機運転を開始する時には、加熱手段は蓄電池30の電力を最大限使用することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】キースイッチがオフ位置に操作された場合、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値に達するまで蓄電池30の充電を継続する。これにより、次にキースイッチがオン位置に操作されて燃料電池20の暖機運転を開始する時には、加熱手段は蓄電池30の電力を最大限使用することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、水素と酸素との化学反応により発電を行う燃料電池を備える車両用燃料電池システムに関する。
車両等の移動体用として考えられている高分子電解質型の燃料電池においては、0℃以下の温度条件では、電極近傍に存在している水分が凍結し、反応ガスの拡散が阻害されたり、電解質膜の電気伝導率が低下する。したがって、燃料電池の温度が0℃以下のときには、燃料電池を作動可能温度(0℃以上の温度で電池が発電可能な温度)以上までに加熱する必要がある。
燃料電池を加熱する方法として、ヒートポンプを車室の暖房と燃料電池の加熱とに用いるものが提案されている。具体的には、ヒートポンプは冷媒を圧縮する電動圧縮機を備え、電動圧縮機から吐出された高温高圧冷媒の熱にて車室の暖房や燃料電池の加熱を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。そして、燃料電池の運転を開始する前に燃料電池の加熱を行う際には、電動圧縮機には蓄電池から電力を供給するのが一般的である。
特開2002−98430号公報
しかしながら、蓄電池は低温時の性能低下が著しく、一般的に0℃時に放電可能な電力量は常温時の1/2以下に低下する。また、蓄電池は、一般的にSOC(state of charge、以下蓄電池の充電状態という)がある範囲内になるようにして使用され、燃料電池を停止した時点での蓄電池の充電状態が最低値に近かった場合には、放電可能な電力量が少ない。因みに、蓄電池の充電状態は、完全に充電された蓄電池に蓄えられた電力量に対する、実際に蓄電池に蓄えられた電力量の割合である。
したがって、従来のように、蓄電池から給電されて作動して燃料電池の運転を開始する前に燃料電池を加熱する燃料電池システムにおいては、低温時や蓄電池の充電状態が低い場合には、電力不足により、燃料電池を作動可能温度以上まで加熱することができない恐れがあった。
本発明は上記点に鑑みて、蓄電池から給電されて作動して燃料電池の運転を開始する前に燃料電池を加熱する燃料電池システムにおいて、燃料電池を作動可能温度以上まで確実に加熱可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、水素と酸素との電気化学反応により発電を行う燃料電池(20)と、前記燃料電池により充電される蓄電池(30)と、前記蓄電池から給電されて作動して、前記燃料電池の運転を開始する前に前記燃料電池を加熱する加熱手段とを備える車両用燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の運転を停止させる要求が乗員から出された後に、所定の間、前記燃料電池の運転を継続させて前記蓄電池の充電を行わせることを特徴とする。
これによると、燃料電池の運転を停止する前に蓄電池の充電を行うため、燃料電池起動前の蓄電池の充電状態を高くすることができる。したがって、燃料電池起動前に燃料電池を加熱するための電力が確保され、燃料電池を作動可能温度以上まで確実に加熱することができる。
請求項2に記載の発明では、車室内の空調を行うヒートポンプを備える車両に搭載される燃料電池システムであって、前記ヒートポンプが前記加熱手段として用いられることを特徴とする。
これによると、空調を行うヒートポンプを,燃料電池を加熱する加熱手段としても用いるため、構成部品の増加を抑制することができる。また、ヒートポンプは成績係数(COP)が2以上を期待できるため、電気ヒータ(成績係数=1)を加熱手段として用いる場合よりも少ない電力で大きな加熱能力を得ることができる。
請求項3に記載の発明のように、前記ヒートポンプは冷媒を圧縮する電動圧縮機を備え、前記電動圧縮機から吐出された冷媒にて加熱された熱媒体が前記燃料電池に循環される構成とすることができる。また、請求項4に記載の発明のように、前記冷媒として二酸化炭素を用いることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。本実施形態に係る燃料電池システムは、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプ式空調装置を搭載した電気自動車に適用される。図1は本実施形態に係る燃料電池システムおよび空調装置の模式図である。
本実施形態に係る電気自動車は、酸素と水素とを化学反応させることにより発電する燃料電池(FCスタック)20から走行用電動モータ(図示せず。)や蓄電池30に電力を供給するものであり、ラジエータ21は燃料電池20を加熱又は冷却するための冷却水と外気とを熱交換して冷却水を冷却する熱交換器であり、ポンプ22は冷却水を循環させる電動ポンプである。
圧縮機1は冷媒を吸入圧縮するポンプ手段であり、本実施形態では、蓄電池30から給電されて作動するインバータ制御方式の電動圧縮機を採用している。第1室外熱交換器2は圧縮機1から吐出した冷媒と燃料電池20から流出した冷却水のうち、後述するヒータ12に供給される冷却水とを熱交換する熱交換器であり、第2室外熱交換器3は冷媒と室外空気とを熱交換する熱交換器である。なお、圧縮機1および第1室外熱交換器2は、本発明における加熱手段の主要部をなしている。
因みに、図1では、第1室外熱交換器2において冷媒と冷却水とは並行流となっているが、実際の第1室外熱交換器2では、両者を対向流として熱交換効率を高めている。
室内熱交換器4は室内に吹き出す空気と冷媒とを熱交換する熱交換器であり、内部熱交換器5は圧縮機1に吸引される低圧冷媒と減圧される前の高圧冷媒とを熱交換する熱交換器である。
切替弁6は圧縮機1から吐出した減圧される前の高圧冷媒を第2室外熱交換器3側に循環させる場合と室内熱交換器4側に循環させる場合とを切り替えるバルブである。
第1減圧器7及び第2減圧器8は、圧力損失が殆ど発生しない全開状態から冷媒を減圧膨脹させる所定開度まで連続的に絞り開度を変化させることができる減圧器であり、両減圧器7、8の絞り開度は、電子制御装置(図示せず。)により制御される。
そして、電子制御装置には、圧縮機1から吐出する冷媒の温度を検出する吐出冷媒温度センサ9a、圧縮機1から吐出する冷媒の圧力検出する吐出冷媒圧力センサ9b、第1室外熱交換器2から流出する冷媒の温度を検出する第1室外熱交換器冷媒温度センサ9c、第2室外熱交換器3から流出する冷媒の温度を検出する第2室外熱交換器冷媒温度センサ9d、室内熱交換器4から流出した冷媒の圧力を検出する室内熱交換器冷媒圧力センサ9e、室内熱交換器4から流出した冷媒の温度を検出する室内熱交換器冷媒温度センサ9f、第1室外熱交換器2に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ9g、車室外空気温度を検出する外気温センサ9h、車室外空気の相対湿度を検出する外気湿度センサ9j、室内空気温度を検出する内気温センサ9k、室内に注がれる日射を検出する日射センサ9m、車室内空気の相対湿度を検出する内気湿度センサ9n、及び室内熱交換器4を通過した直後の空気温度を検出する室内熱交換器空気温度センサ9pの検出値が入力されている。
なお、アキュムレータ10は、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して余剰冷媒を液相冷媒として蓄えるとともに、気相冷媒を圧縮機1の吸入側に供給するものである。
ところで、空調ケーシング11は、室内熱交換器4を収納して室内に吹き出す空気の通路を構成するもので、この空調ケーシング11内の通路のうち室内熱交換器4より空気流れ下流側には、冷却水を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ12が配置されている。
エアミックスドア13は、室内熱交換器4を通過した空気のうちヒータ12を通過して加熱される温風とヒータ12を迂回して流れる冷風との風量割合を調節することにより室内に吹き出す空気の温度を調節するものである。
また、空調ケーシング11の最上流側には、空調ケーシング11内に導入する室内空気量と室外空気量とを調節する内外気切換ユニット14、及び室内に空気を送風する送風機15が設けられ、空調ケーシング11の最下流側には、空気を吹き出させる吹出口を選択開閉する吹出モード切換装置(図示せず。)が設けられている。
なお、圧縮機1の回転数、エアミックスドア13、内外気切換ユニット14、送風機15及び吹出モード切換装置も電子制御装置にて制御されている。
また、電子制御装置には、乗員によって操作されるキースイッチ(図示せず。)の操作位置の信号が入力されている。そして、電子制御装置は、キースイッチがオン位置に操作されると燃料電池20の運転を開始させ、キースイッチがオフ位置に操作されると燃料電池20の運転を停止させるようになっている。
さらに、電子制御装置は、蓄電池30の充放電量を演算して蓄電池30の充電状態(SOC)を求め、蓄電池30の充電状態が所定範囲になるように蓄電池30への充電を制御するようになっている。
次に、本実施形態の作動を述べる。まず、空調装置の作動について説明する。
1.冷房運転(図2参照)
外気温センサ9h、内気温センサ9k及び日射センサ9mの検出値、並びに乗員が設定入力した希望室内温度(設定温度)等に基づいて算出された目標吹出温度TAOが所定温度以下のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12のコア面を閉じて室内に流れ込む温風量を0とした状態で、冷媒を、圧縮機1→第1室外熱交換器2→第2減圧器8→切替弁6→第2室外熱交換器3→内部熱交換器5→第1減圧器7→室内熱交換器4→アキュムレータ10→内部熱交換器5→圧縮機1の順で循環させる。
外気温センサ9h、内気温センサ9k及び日射センサ9mの検出値、並びに乗員が設定入力した希望室内温度(設定温度)等に基づいて算出された目標吹出温度TAOが所定温度以下のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12のコア面を閉じて室内に流れ込む温風量を0とした状態で、冷媒を、圧縮機1→第1室外熱交換器2→第2減圧器8→切替弁6→第2室外熱交換器3→内部熱交換器5→第1減圧器7→室内熱交換器4→アキュムレータ10→内部熱交換器5→圧縮機1の順で循環させる。
このとき、第2減圧器8にて冷媒が減圧されないように第2減圧器8の絞り開度を全開とするとともに、吐出冷媒圧力センサ9bの検出圧力が第2室外熱交換器冷媒温度センサ9dによって決定される目標高圧圧力Poとなるように第1減圧器7の絞り開度を制御することにより、室内熱交換器4にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発した冷媒の熱を第1室外熱交換器2及び第2室外熱交換器3にて放熱する。
なお、エアミックスドア13にてヒータ12のコア面が閉じられているので、室内熱交換器4にて吸熱した熱のうち第1室外熱交換器2で放熱された熱は、室内に吹き出す空気中に放出されることなく、ラジエータ21に放熱される。
因みに、目標高圧圧力Poとは、ヒートポンプの成績係数が略最大となる圧力であり、この目標高圧圧力Poは高圧側での放熱能力によって変化するため、冷房運転時では、第2室外熱交換器冷媒温度センサ9dの検出温度に基づいて決定する。
また、室内熱交換器空気温度センサ9pの検出温度が目標吹出温度TAOとなるように圧縮機1の回転数が制御される。
2.暖房運転(図3参照)
目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12を迂回する空気通路を閉じた状態で、冷媒を、圧縮機1→第1室外熱交換器2→第2減圧器8→切替弁6→室内熱交換器4→第1減圧器7→内部熱交換器5→第2室外熱交換器3→切替弁6→アキュムレータ10→圧縮機1の順に循環させる。
目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12を迂回する空気通路を閉じた状態で、冷媒を、圧縮機1→第1室外熱交換器2→第2減圧器8→切替弁6→室内熱交換器4→第1減圧器7→内部熱交換器5→第2室外熱交換器3→切替弁6→アキュムレータ10→圧縮機1の順に循環させる。
このとき、第2減圧器8にて冷媒が減圧されないように第2減圧器8の絞り開度を全開とするとともに、室内熱交換器冷媒圧力センサ9eの検出圧力が室内熱交換器冷媒温度センサ9fによって決定される目標高圧圧力Poとなるように第1減圧器7の絞り開度を制御することにより、第2室外熱交換器3にて室外空気から吸熱して蒸発した冷媒の熱を第1室外熱交換器2及び室内熱交換器4にて放冷する。このため、室内に吹き出す空気は室内熱交換器4及びヒータ12にて加熱されて室内に吹き出される。
また、ヒータ12に供給される冷却水(温水)は、燃料電池20及び第1室外熱交換器2にて加熱されており、ヒータ12に供給される冷却水の温度は第1室外熱交換器2の加熱能力で決定されることから、本実施形態では、ヒータ12に供給される冷却水の温度が、目標吹出温度TAOにヒータ12での熱交換効率γを乗じた目標水温TWO(=TAO×γ)となるように圧縮機1の回転数を制御する。
具体的には、目標水温TWOと水温センサ9gの検出温度との温度差、及び温度差の変化率からファジー理論に基づいて圧縮機1の回転数変化量Δfを決定するものである。
なお、内部熱交換器5の圧縮機1側及び第1減圧器7側には、共に減圧後の冷媒が流れるため、実質的に熱交換が行われない。
因みに、目標水温TWOと水温センサ9gの検出温度との温度差が所定温度以下のとき、又は水温センサ9gの検出温度が目標水温TWO以上であるときには、圧縮機1を停止してヒートポンプによる暖房補助、つまりヒートポンプによってヒータ12に流入する冷却水を加熱することは行わない。
3.第1除湿暖房(図4参照)
室外空気温度(外気温センサ9hの検出温度)が所定温度(例えば、20℃)以上で空調負荷が比較的に小さいときであって、目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12を迂回する空気通路を閉じた状態で、冷媒を冷房運転時と同様な経路で循環させる。
室外空気温度(外気温センサ9hの検出温度)が所定温度(例えば、20℃)以上で空調負荷が比較的に小さいときであって、目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12を迂回する空気通路を閉じた状態で、冷媒を冷房運転時と同様な経路で循環させる。
具体的には、圧縮機1→第1室外熱交換器2→第2減圧器8→切替弁6→第2室外熱交換器3→内部熱交換器5→第1減圧器7→室内熱交換器4→切替弁6→アキュムレータ10→圧縮機1の順である。
このとき、第2減圧器8の絞り開度を調節することにより第2室外熱交換器3での放熱量、つまりヒータ12での放熱量を調節し、第1減圧器7の絞り開度を調節することにより室内熱交換器4の温度を調節して冷却除湿量を調節する。因みに、圧縮機1の制御は、冷房運転時と同じである。
これにより、第1室外熱交換器2にて冷却水を介して間接的に室内に吹き出す空気を加熱するとともに、室内熱交換器4にて冷媒を蒸発させて室内に吹き出す空気を冷却することができるので、室内熱交換器4にて除湿冷却された空気がヒータ12にて再加熱されるため、除湿しながら暖房を行うことができる。
4.第2除湿暖房(図5参照)
室外空気温度(外気温センサ9hの検出温度)が所定温度(例えば、20℃)未満で空調負荷が比較的に大きいときであって、目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12を迂回する空気通路を閉じた状態で、冷媒を暖房運転時と同様な経路で循環させる。
室外空気温度(外気温センサ9hの検出温度)が所定温度(例えば、20℃)未満で空調負荷が比較的に大きいときであって、目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行されるもので、エアミックスドア13にてヒータ12を迂回する空気通路を閉じた状態で、冷媒を暖房運転時と同様な経路で循環させる。
具体的には、圧縮機1→第1室外熱交換器2→第2減圧器8→切替弁6→室内熱交換器4→第1減圧器7→内部熱交換器5→第2室外熱交換器3→切替弁6→アキュムレータ10→圧縮機1の順である。
このとき、第2減圧器8の絞り開度を調節することにより室内熱交換器4の温度を調節して冷却除湿量を調節し、第1減圧器7の絞り開度を調節することにより第2室外熱交換器3での吸熱量を調節する。因みに、圧縮機1の制御は、暖房運転時と同じである。
これにより、第1室外熱交換器2にて介して間接的に室内に吹き出す空気を加熱するとともに、室内熱交換器4にて冷媒を蒸発させて室内に吹き出す空気を冷却することができるので、室内熱交換器4にて除湿冷却された空気がヒータ12にて再加熱されるため、除湿しながら暖房を行うことができる。
5.エアミックスモード
本実施形態に係る空調装置は、原則、ヒータ12のコア面を全閉又は全開とした状態で、圧縮機1の回転数及び減圧器7、8の絞り開度を調節することにより室内に吹き出す空気の温度を調節するが、例えば冷房運転から暖房運転に切り替わった直後等の過渡期や目標吹出温度TAOが急変したときには、エアミックスドア13の開度を調節することにより室内に吹き出す空気の温度を調節する。
本実施形態に係る空調装置は、原則、ヒータ12のコア面を全閉又は全開とした状態で、圧縮機1の回転数及び減圧器7、8の絞り開度を調節することにより室内に吹き出す空気の温度を調節するが、例えば冷房運転から暖房運転に切り替わった直後等の過渡期や目標吹出温度TAOが急変したときには、エアミックスドア13の開度を調節することにより室内に吹き出す空気の温度を調節する。
具体的には、目標吹出温度TAOが急変したときには、目標吹出温度TAOと室内熱交換器空気温度センサ9pの検出温度TEとの温度差(TAO−TE)と、ヒータ12を通過した直後の空気温度TGOと室内熱交換器空気温度センサ9pの検出温度TEとの温度差(TAG−TE)との比(=(TAO−TE)/(TAG−TE))に基づいてエアミックスドア13の開度を調節する。
次に、燃料電池20の暖機運転時の作動について説明する。
燃料電池20の温度が低いときに燃料電池20を始動させるには、燃料電池20を作動可能温度(0℃以上の温度で電池が発電可能な温度)以上まで加熱昇温させる(暖機運転する)必要がある。
そこで、燃料電池20の温度が低いときにキースイッチがオン位置に操作されると、燃料電池20の暖機運転を行うために、蓄電池30から圧縮機1に給電して圧縮機1を運転させる。これにより、圧縮機1から吐出された高温高圧冷媒と燃料電池20に循環される冷却水(熱媒体)とが第1室外熱交換器2内で熱交換し、第1室外熱交換器2にて加熱された冷却水により燃料電池20が加熱昇温される。このとき、送風機15を停止させておけばヒータ12での放熱はないので、ヒートポンプでの放熱量はすべて燃料電池20の加熱に利用される。
次に、蓄電池30の充電制御について図6に基づいて説明する。
キースイッチがオン位置にあって燃料電池20が発電を行っている際には、蓄電池30の充電状態(SOC)が通常制御域(所定範囲)になるように蓄電池30への充電を制御する。具体的には、蓄電池30の充電状態が通常制御域の最小値(例えば40%)未満になると燃料電池20から蓄電池30に給電して蓄電池30の充電を開始し、蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値(例えば80%)に達すると燃料電池20から蓄電池30への給電を停止して蓄電池30の充電を終了する。
キースイッチがオフ位置に操作された場合、すなわち、燃料電池20の運転を停止させる要求が乗員から出された場合、蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値未満(例えば図6のA点)であれば、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電を行わせる。そして、蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値(図6のB点)に達すると、燃料電池20の運転を停止させる。
これにより、次にキースイッチがオン位置に操作されて燃料電池20の暖機運転を開始する時には、蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値から最小値(図6のC点)に低下するまで、蓄電池30の電力を最大限使用することができる。
以上述べたように、本実施形態では、キースイッチがオフ位置に操作された場合、燃料電池20の運転を停止する前に蓄電池30の充電を行うため、燃料電池起動前の蓄電池30の充電状態を高くすることができる。したがって、燃料電池起動前に燃料電池20を加熱するための電力が確保され、燃料電池20を作動可能温度以上まで確実に加熱することができる。
また、空調を行うヒートポンプを、燃料電池20を加熱する加熱手段としても用いるため、構成部品の増加を抑制することができる。また、ヒートポンプは成績係数(COP)が2以上を期待できるため、電気ヒータ(成績係数=1)を加熱手段として用いる場合よりも少ない電力で大きな加熱能力を得ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、キースイッチがオフ位置に操作された場合に、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電を行わせるようにしたが、キースイッチがオフ位置に操作され、且つ外気温が所定値以下のときに、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電を行わせるようにしてもよい。
(他の実施形態)
上記実施形態では、キースイッチがオフ位置に操作された場合に、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電を行わせるようにしたが、キースイッチがオフ位置に操作され、且つ外気温が所定値以下のときに、燃料電池20の運転を継続させて蓄電池30の充電を行わせるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、キースイッチがオフ位置に操作された場合に、蓄電池30の充電状態が通常制御域の最大値に達すると充電を終了させたが、蓄電池30の寿命等に問題がなければ蓄電池30の充電状態100%の近くまで充電してもよい。
また、上記実施形態では、燃料電池20を加熱する加熱手段としてヒートポンプを用いたが、加熱手段として電気ヒータを用いてもよい。
20…燃料電池、30…蓄電池。
Claims (4)
- 水素と酸素との電気化学反応により発電を行う燃料電池(20)と、前記燃料電池により充電される蓄電池(30)と、前記蓄電池から給電されて作動して、前記燃料電池の運転を開始する前に前記燃料電池を加熱する加熱手段とを備える車両用燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池の運転を停止させる要求が乗員から出された後に、所定の間、前記燃料電池の運転を継続させて前記蓄電池の充電を行わせることを特徴とする車両用燃料電池システム。 - 車室内の空調を行うヒートポンプを備える車両に搭載される燃料電池システムであって、前記ヒートポンプが前記加熱手段として用いられることを特徴とする請求項1に記載の車両用燃料電池システム。
- 前記ヒートポンプは冷媒を圧縮する電動圧縮機(1)を備え、前記電動圧縮機から吐出された冷媒にて加熱された熱媒体が前記燃料電池(20)に循環される構成であることを特徴とする請求項2に記載の車両用燃料電池システム。
- 前記冷媒として二酸化炭素が用いられることを特徴とする請求項3に記載の車両用燃料電池システム。
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