JP2005029291A - テールコードレスエレベータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】かご1側から建物側のエレベータコントローラ602に情報を伝達する場合は、かご側からトランス2次側8に対してトリガ信号が出力され、トランス2次側8内の信号源を駆動し、トランス2次側8およびトランス1次側7内のトランスを介して信号が伝達される。この信号をトランス1次側7内の電流検出器によって検出し、エレベータコントローラ602に情報伝送する。エレベータコントローラ602からかご1側に情報を伝達する場合は、エレベータコントローラ602からトランス1次側7に対してトリガ信号が出力され、トランス1次側7内の充電装置を駆動し、トランス1次側7およびトランス2次側8内のトランスを介して信号が伝達される。この信号をトランス2次側8内の電流検出器によって検出し、かご内の機器に情報伝送する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テールコードレスエレベータに係り、特に、1次側コアと2次側コアが互いに非接触状態にある給電トランスを用いて情報を伝送するに好適なテールコードレスエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータの情報伝達は、制御盤から直接テールコード呼ばれる給電線を介して行っているので、特に、高層のエレベータ装置では電圧降下が大きくなるため、給電線のコード長に対し相乗的に導体径を大きくする必要があり、したがって、コストの上昇を招くという問題がある。また、つり芯がかごの重心とずれていた場合、偏荷重によるかごの傾きやテールコードの揺れが乗りかごに伝播し、乗り心地に対して悪影響を与える問題もある。本発明は、非接触給電によって給電を行いテールコードを削除したテールコードレスエレベータに関するものであり、特に、情報伝送のやり方に関して記載している。
【0003】
テールコードレスエレベータの情報伝送に関する従来技術自体は見当たらないが、非接触給電の充電情報の伝送としては、例えば、特開平8−265986号公報(以下、従来技術1と称する。)に記載されているように、2次電池の充電情報を無線を用いて充電装置側に伝達するようにしたものが提案されている。また、特開2000−37046号公報(以下、従来技術2と称する。)に記載されているように、非接触給電装置における2次側装置の存在を検出する方法として、放射コイルから放射される交流磁界や発光手段を使用する方式が提案されている。さらに、特開2000−197275号公報(以下、従来技術3と称する。)に記載されているように、2次電池の満充電情報を伝達する方法として、給電トランスの2次側巻線と2次側整流平滑回路との間に、充電制御用トランジスタと補助コイルからなる並列回路を直列に挿入し、2次電池を充電するときには充電制御用トランジスタをオンにして補助コイルの両端を短絡し、2次電池の満充電時には、トランジスタをオフにして給電トランスと整流ダイオードとの間に補助コイルを挿入し、整流ダイオードがオフするときの整流ダイオードの逆回復特性により大きなサージ電圧を発生させ、このサージ電圧をトランス1次側に伝達する方法が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−265986号公報
【特許文献2】
特開2000−37046号公報
【特許文献3】
特開2000−197275号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1では、2次電池の充電情報を1次側に伝達するに際して無線を用いているため、ノイズなどにより誤動作を起こす可能性がある。また無線設備を新たに加える必要があるので、装置の大型化およびコストの増加を避けることができない。
【0006】
一方、従来技術2では、放射コイルを使用しているため、周辺機器に電子障害を与える可能性があり、発光手段を使用した場合には、塵などの影響で誤動作する可能性がある。さらに、放射コイルや受光手段を新たに設ける必要があるので、装置の大型化とともにコストの増加は避けられない。
【0007】
また、従来技術3では、給電トランスを媒介にして電池情報を伝達するようにしているため、給電トランスを電力伝達手段および電池情報伝達手段として共用することができる。しかし、補助コイルを使用する必要があり、その分装置が大型化することになる。しかも、補助コイルのインダクタンスの大きさによっては、過度なサージ電圧が発生する可能性があり、サージ電圧の大きさによっては2次電池や整流素子が破損する恐れがあり、寿命の低下を引き起こす可能性がある。
【0008】
本発明の課題は、移動体であるかご側のドア,行き先階ボタン・非常ボタン,かご内インジケータ,スローダウンスイッチと建物側のエレベータコントローラの間で、簡単な構成で非接触伝送用のトランスを介し情報伝送すること、あるいは逆に建屋側のドア開閉,かご位置,運転方向,行き先階情報などを建屋側からかご側に情報伝送するテールコードレスエレベータを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、前記トランスの一方の側に補助巻線を施し、その補助巻線に信号源を接続し、前記昇降路側と前記乗りかご側との間の情報伝送動作に応じて信号源を駆動し、かつ、前記トランスの他方の側に前記信号源が発する信号を検出するための検出器を設け、この検出器の出力によって前記昇降路側と前記乗りかご側との間で情報伝送を非接触で行うことを特徴とするテールコードレスエレベータを構成したものである。
【0010】
テールコードレスエレベータを構成するに際しては、信号源として、乗りかご内のドアの開閉情報,スローダウンスイッチ情報,非常ボタン情報,行き先階ボタン情報,かご内インジケータの情報信号、或いは、ホールドアの開閉情報,乗りかごが存在するエレベータの階床名情報,乗りかごの運転方向情報,行き先階ボタンの登録応答情報を前記1次側トランス或いは2次側トランスに印加するものを用いることができる。
【0011】
テールコードレスエレベータを構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0012】
(1)前記信号源は、電圧源または電流源として構成されてなる。
【0013】
(2)前記信号源は、前記乗りかご側機器或いはホール側機器の情報の内容に応じて情報信号の振幅または周波数を可変に制御してなる。
【0014】
また、本発明は、エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、前記トランスの一方の側に補助巻線を施し、その補助巻線にスイッチを接続し、前記昇降路側と前記乗りかご側との間の情報伝送動作に応じてスイッチをオン・オフさせることにより情報を送出し、かつ、前記トランスの他方の側に前記スイッチのオン・オフにより生ずる巻線の電流あるいは電圧の変動を検出するための検出器を設け、この検出器の出力によって前記昇降路側と前記乗りかご側との間で情報伝送を非接触で行うことを特徴とするテールコードレスエレベータを構成したものである。
【0015】
前記テールコードレスエレベータを構成するに際しては、スイッチとして、前記トランスの巻線に接続されてスイッチング動作により短絡または開放するものを用いることができる。
【0016】
前記テールコードレスエレベータを構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
【0017】
(1)前記スイッチは、抵抗を介して前記2次側巻線または前記2次側補助巻線に直列接続されてなる。
【0018】
(2)前記スイッチは、前記乗りかご側機器或いはホール側機器の情報の内容に応じてオン・オフを可変に制御してなる。
【0019】
前記した手段によれば、トランスの1次側コア或いは2次側コアに巻き付けられた補助巻線に、乗りかご側機器或いはホール側機器の情報の内容に応じた情報信号を印加し、この情報信号をトランスの他方の側に伝達するようにしたので、非接触給電による電力給電に悪影響を与えることなく、情報を伝達することができる。また、トランスには補助巻線を巻き付ければよく、無線機器などが不要であるため、装置が大型化するのを抑制することができ、装置の小型化,低コスト化に寄与することができる。
【0020】
また、前記した手段によれば、補助巻線の両端または1次側巻線あるいは2次側巻線の両端に接続されたスイッチのスイッチング動作により、補助巻線の両端または1次側巻線あるいは2次側巻線の両端を短絡または開放し、トランスのインピーダンス特性を変化させるようにしたため、非接触給電による電力給電に悪影響を与えることなく、情報を伝達することができる。この場合、給電トランスに補助巻線を巻き付けるだけでよく、無線機器などが不要であるため、装置が大型化するのを抑制することができ、装置の小型化,低コスト化に寄与することができる。
【0021】
さらに、スイッチは機械的な接点でも良いし、トランジスタのような半導体スイッチであれば保守上有利であり、周波数帯域を広く取れ、情報伝送上の自由度を増やすことに寄与することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態を示すテールコードレスエレベータの構成図である。図1においてテールコードレスエレベータは、乗りかご1,おもり2,ロープ3,シーブ4,モータ5,制御盤6,トランス1次側7,トランス2次側8、を備えて構成されている。乗りかご1は、ホールボタン112或いは乗りかご1内の押しボタン102から発生する呼び指令に基づき、制御盤6内のコントローラ602で運行パターンを演算し、電力変換器601でモータ5を駆動することにより、昇降路10内を運行する。乗りかご1内のかごドア101,押しボタン102,インジケータ103、および照明・空調等で使用する電力は、従来のエレベータでは、制御盤から直接テールコード呼ばれる給電線を介して行っている。このため、特に、高層のエレベータ装置では電圧降下が大きくなるため、給電線のコード長に対し相乗的に導体径を大きくする必要があり、したがって、コストの上昇を招くという問題がある。また、つり芯がかごの重心とずれていた場合、偏荷重によるかごの傾きやテールコードの揺れが乗りかごに伝播し、乗り心地に対して悪影響を与える問題もある。
【0024】
テールコードレスエレベータは、前記の問題を解決するために、テールコードを削除し、非接触給電で電力を給電するエレベータである。ところが、従来エレベータのテールコードは電力の給電のみならず、乗りかご1内のかごドア101,押しボタン102,インジケータ103とコントローラ602の間で情報伝送も行っているため、テールコードレスエレベータにおける情報伝送が課題になる。
【0025】
第1実施形態では、トランス1次側とトランス2次側が対向した時に、電源
11の電力を電力線604を介して給電すると共に、コントローラ602から通信線603を介して情報伝達も行うものである。トランス1次側の設置位置としては、乗りかご1が、各階床に停止した場合、あるいは通過した瞬間に情報伝送を行うべくトランス2次側が対向する位置に設置される必要がある。また、階床間のトランス1次側のない位置においては、乗りかご1内の機器は図示していない2次電池に蓄えられた電力で駆動する。
【0026】
ここで情報伝送とは、乗りかご1側から建物側のコントローラ602に送られるものとしては、かごドア101の開閉情報,行き先階ボタン情報・非常ボタン情報(ともに押しボタン102により与える。),スローダウンスイッチ104情報、などがある。また、建物側のコントローラ602から乗りかご1側に送られるものとしては、ホールドア111の開閉情報,乗りかごが存在するエレベータの階床名情報,乗りかごの運転方向情報,行き先階ボタン(ホールボタン112)の登録応答情報などがある。各情報をもう少し詳細に述べれば、ドアの開閉情報101,111は運転許可情報であり、行き先ボタン情報は停止階の決定情報,非常ボタンは緊急停止の要請情報,スローダウンスイッチ104はかごの端階への接近情報,かごの同期階床名と運転方向と行き先登録情報は表示用の情報で、乗りかごと建屋側との連絡情報としては代表的なものである。
【0027】
図2は、情報伝送状態の第1実施形態におけるトランス部分の第1形態のブロック構成図、図3は図2に示すトランス部分の等価回路図である。図2および図3において、トランス1次側7は、充電装置701,フィルタ702,信号検出回路703,電流検出器704、および、トランス部12の1次側コア121,1次側巻線123を備えて構成されている。充電装置701は、電力線604を介して電源11と接続されており、電力制御器としてインバータなどの電力変換装置を内蔵している。この電力変換装置は、電圧ピーク値あるいは周波数を変換することにより、トランス部12に供給する電力を制御できるとともに、通信線603を介して接続されるコントローラ602からの信号を基に、情報信号を生成し、電力信号と時分割、あるいは同時重畳するように構成されている。
【0028】
トランス2次側8は、インターフェイスコントローラ801,電圧源802,整流器803,2次電池804,かご内電源回路805,電流検出器809,フィルタ810,信号検出回路811、および、2次側コア122,2次側巻線
124,2次側補助巻線125を備えて構成されており、整流器803は、2次電池804に接続され、2次電池804に蓄えられた電力でかご内電源回路805を駆動している。
【0029】
情報伝送状態のトランス部12は、フェライトなどの磁性体コアからなる1次側コア121と2次側コア122とが互いに非接触状態で対向しており、1次側コア121と2次側コア122との間には空隙あるいは磁性体よりも透磁率が低い物質が存在している。1次側コア121には1次側巻線123が巻き付けられており、2次側コア122には2次側巻線124と2次側補助巻線125が巻き付けられている。1次側巻線123の両端は充電装置701に接続され、2次側巻線124の両端は整流器803に接続され、2次側補助巻線125の両端は電圧源802に接続されている。1次側巻線123には充電装置701から電力および情報信号が供給されており、この電力および情報信号の供給に伴って、1次側コア121から2次側コア122に磁束が伝達され、電力給電および情報伝送が可能になる。
【0030】
充電装置701から送信される情報信号は、供給する電力とは異なる周波数の信号が用いられている。例えば、充電装置701供給される電力の周波数が100kHzのときには、情報伝送用の信号の周波数としては、例えば、10kHz,1MHzなどの電力の周波数の影響を受けにくい周波数が用いられる。
【0031】
トランス部12の2次側には、2次側巻線124に情報信号が重畳したことを検出する状態変化検出器として、電流検出器809,フィルタ810,信号検出回路811が設けられている。電流検出器809は2次側巻線124に流れる電流を検出し、フィルタ810に出力するようになっている。フィルタ810は情報信号の周波数成分、例えば、10kHzまたは1MHzの信号成分のみを通過させ、情報信号を信号検出回路811に出力するようになっている。信号検出回路811は、フィルタ810から情報信号を入力したときには、インターフェイスコントローラ801に対し信号を出力し、インターフェイスコントローラ801は、インジケータ103等の乗りかご内の機器に情報信号の内容に伴う指令を出力する。尚、信号検出回路811とインターフェイスコントローラ801の機能を1つの回路で実現してもよいことは言うまでもない。
【0032】
一方、トランス2次側8からトランス1次側7へ情報を伝送する場合は、かごドア101,押しボタン102,スローダウンスイッチ104等の乗りかご内機器からインターフェイスコントローラ801に信号を出力し、インターフェイスコントローラ801は電圧源802を動作させるためのトリガとなるトリガ信号を電圧源802に出力するように構成されている。その際、インターフェイスコントローラ801はかごドア101からの情報,押しボタン102からの情報,スローダウンスイッチ104からの情報などを順次サイクリックにくり返し伝送制御すれば処理は簡潔で情報化けにも強いシステムを構築できる効果がある。一方、ドアが閉じたというような状況変化に着目してその変化時にのみ対応する情報を割り込み駆動型で処理すれば情報伝送量を削減できる効果が生じる。
【0033】
電圧源802は、信号発生器として、インターフェイスコントローラ801からトリガ信号が出力されたときに、このトリガ信号に応答して、前記乗りかご内機器状態に応じた充電状態信号を図示していない抵抗あるはインダクタンスを介して2次側補助巻線125に印加するように構成されている。この場合の情報信号も、トランス1次側7からトランス2次側8へ情報伝送と同様に、供給される電力の周波数とは異なる周波数信号が用いられている。
【0034】
トランス部12の1次側には、1次側巻線123に情報信号が重畳したことを検出する状態変化検出器として、電流検出器704,フィルタ702,信号検出回路703が設けられている。それぞれの役割はトランス2次側8の電流検出器809,フィルタ810,信号検出回路811と同様である。信号検出回路703は、フィルタ702から情報信号を入力したときには、通信線603を介してコントローラ602に信号を出力される。コントローラ602は、信号検出回路
703から電流制御信号が入力されたときには、それに応じたエレベータ動作をさせるように、演算・処理を行う。
【0035】
トランス部12は、図3の等価回路で示すように、励磁インダクタンスM,1次側の漏れインダクタンスL1,2次側の漏れインダクタンスL2,L2′の成分で表され、特に、漏れインダクタンス成分よりも励磁インダクタンスMが十分に大きい(結合率の高い)トランスを使用することにより、低出力・低損失で情報伝送ができる。
【0036】
また、本形態によれば、電圧源802から2次側補助巻線125に周波数の異なる情報信号を印加するため、その信号の振幅は給電される電力と比較して極めて小さいものでよく、整流器803や2次電池804に悪影響を与えることはない。
【0037】
また、電圧源802としては小電力のものを用いることができるため、小型且つ安価に構成することができる。さらに、充電装置701および電圧源802から出力する情報信号の電圧の振幅や周波数を可変にすることにより、状況に合わせた細かい制御を行わせることが可能になる。
【0038】
また、電圧源802は、図3の等価回路で示すように、整流器803と2次電池804が並列関係にあるため、給電中に電圧源802が接続されると、整流器803に供給される電力の一部が電圧源802に流入し、充電効率が低下する恐れがある。この充電効率の低下を防止するには、電圧源802を通常の充電動作時には開放端と見えるように構成する必要がある。このような場合、例えば、電圧源802と2次側補助巻線125との間にスイッチを設け、インターフェイスコントローラ801からの信号によってスイッチを入り切りさせる構成によって安定した動作を実現することができる。また、電圧源802を安価な発振源で構成してもよいことは言うまでもない。
【0039】
また、図2においてトランス2次側8に設けた2次側補助巻線125および電圧源802の形態を1次側で同様に使用し、トランス1次側7からトランス2次側8への情報伝送に利用してもよい。この場合には、コントローラ602からの信号が電圧源のトリガになる。またこの場合は、充電装置701は供給する電力のみを制御すればよく、電力供給の機能と情報伝送の機能を分離することができる。
【0040】
さらに、この実施例ではエレベータが所定階に停止時にトランス部12が静的に構成される際の情報伝送は問題なく実行できるが、1次側コア121と2次側コア122が走行時に動的に対向する瞬間を利用した情報伝送も両者の位置が事前にわかっているエレベータシステムでは可能である。
【0041】
次に、第1実施形態におけるトランス部分の第2形態のブロック構成図を図4および図5にしたがって説明する。本形態は、情報信号を発生する信号発生器として、電圧源802の代わりに、電流源806を用いたものであり、他の構成は図2のものと同様である。
【0042】
本形態においても、2次側補助巻線125に電流源806から情報信号を印加するようにしており、信号周波数を給電電力の周波数と異なる周波数にすることにより、情報信号の電流振幅が小さくても情報伝送が可能になる。このため、整流器803や2次電池804に悪影響を与えることなく情報を伝達できる。また電流源806は、小電力のものでよいため、小型且つ安価に構成することができる。
【0043】
また、図5に示す等価回路に着目した場合、電流源806は、開放端と同等の機能を有するため、電流源806が2次側補助巻線125に接続されていても充電動作に悪影響を与えることはない。このため、本実施形態においては、電圧源802を用いるときのように、スイッチを用いる必要がないため、システムの簡素化を図ることができる。
【0044】
また、図4においてトランス2次側8に設けた2次側補助巻線125および電流源806の形態を1次側で同様に使用し、トランス1次側7からトランス2次側8への情報伝送に利用してもよい。この場合には、コントローラ602からの信号が電流源のトリガになる。またこの場合は、充電装置701は供給する電力のみを制御すればよく、電力供給の機能と情報伝送の機能を分離することができる。
【0045】
次に、第1実施形態におけるトランス部分の第3形態のブロック構成図を図6および図7にしたがって説明する。本形態は、電圧源802を用いる代わりに、2次側補助巻線125の両端にスイッチ807を接続し、インターフェイスコントローラ801からの信号をトリガとしてスイッチ807をオン・オフ動作(スイッチング動作)させて2次側補助巻線125の両端を短絡または開放し、トランス部12のインピーダンス特性を変化させるようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。また、スイッチ807は機械的な接点でも良いし、トランジスタなどの半導体スイッチを用いてもよく、その場合は長寿命化とスイッチング周波数帯域を広げられるなどの他の効果がある。
【0046】
図8および図9は、それぞれスイッチ807がオフの場合、スイッチがオンの場合のトランス1次側から見たインピーダンス特性図である。図7の等価回路から判るようにスイッチ807がオフの場合は、2次側補助巻線125およびスイッチ807は回路に影響を与えない。この場合には、図8に示すように、給電する電力の周波数と回路の共振周波数は近い状態にあり、低インピーダンスで効率よく給電できる。それに対して、スイッチがオンの場合には、スイッチ807をオンさせることによって、図7の等価回路の励磁インダクタンスMと漏れインダクタンスL2′が並列接続されてなる。このため、図9に示すように、回路の共振周波数は変化し、給電する電力の周波数から離れた状態になる。この結果、回路のインピーダンスは高くなり、給電する電力を小さくすることができる。
【0047】
本形態の場合、トランス1次側7において、電流検出器704,フィルタ702,信号検出回路703は給電する電力そのものの電流または電圧の変動を検出する状態変化検出器を構成することになる。
【0048】
本形態においては、電圧源802や電流源806の代わりにスイッチ807を用いているため、前記各形態よりも極めて安価で且つ容易に構成することができる。また、スイッチ807をオン・オフさせるタイミングあるいは周期(周波数)を可変にすることにより、状況に応じた細かい情報伝送を行わせることが可能になる。
【0049】
また、図6においてトランス2次側8に設けた2次側補助巻線125およびスイッチ807の形態を1次側で同様に使用し、トランス1次側7からトランス2次側8への情報伝送に利用してもよい。この場合には、コントローラ602からの信号がスイッチのオン・オフのトリガになる。またこの場合は、充電装置701は供給する電力のみを制御すればよく、電力供給の機能と情報伝送の機能を分離することができる。
【0050】
次に、第1実施形態におけるトランス部分の第4形態のブロック構成図を図
10および図11にしたがって説明する。本形態は、スイッチ807と直列に抵抗808を接続し、2次側補助巻線125の両端をスイッチ807と抵抗808を介して短絡するようにしたものであり、他の構成は図6のものと同様である。
【0051】
本形態においては、図11の等価回路より明らかなように、スイッチ807をオンにすると、充電装置701,漏れインダクタンスL1,漏れインダクタンスL2′,抵抗808のルートが形成される。このとき、抵抗808の抵抗値が大きいときには、前記ルートにおけるインピーダンスは抵抗808に依存することになる。この結果、図6の形態ではスイッチ807をオンにした瞬間にインパルス的な電流が流れる恐れがあるのに対して、本形態では、抵抗808を挿入することで、電流のピーク値を検出するに十分な程度まで電流を抑制することができる。また、スイッチ807をオン・オフさせるタイミングあるいは周期(周波数)を可変にすることにより、状況に応じた細かい情報伝送を行わせることが可能になる。
【0052】
また、本形態においては、電圧源802や電流源806を用いる代わりにスイッチ807と抵抗808を用いているため、極めて安価で且つ容易に構成することができるとともに、過電流によって整流器803や2次電池804に悪影響を与えるのを防止することができる。
【0053】
また、図10においてトランス2次側8に設けた2次側補助巻線125,スイッチ807,抵抗808の形態を1次側で同様に使用し、トランス1次側7からトランス2次側8への情報伝送に利用してもよい。この場合には、コントローラ602からの信号がスイッチ807のオン・オフのトリガになる。またこの場合は、充電装置701は供給する電力のみを制御すればよく、電力供給の機能と情報伝送の機能を分離することができる。
【0054】
次に、第1実施形態におけるトランス部分の第5形態のブロック構成図を図
12および図13にしたがって説明する。本形態は、トランス部12の2次側コア122に2次側補助巻線125を巻き付けることなく、2次側巻線124の両端にスイッチ807を介して抵抗808を並列に接続したものであり、他の構成は図6のものと同様である。
【0055】
本形態においては、図13の等価回路から明らかなように、スイッチ807がオンになったときには、充電装置701,漏れインダクタンスL1,漏れインダクタンスL2,抵抗808のルートで電流が流れ、このルートを流れる電流のピーク値を抵抗808によって抑制するようになっている。
【0056】
また、本形態においては、スイッチ807,抵抗808を整流器803と並列に接続しているため、2次電池804から電流がスイッチ807に直接流れることはなく、スイッチ807や抵抗808が発熱することはない。
【0057】
本形態によれば、前記各形態で得られた効果を奏するとともに、前記各形態よりも2次側補助巻線125がない分だけトランス部12を小型軽量化を図ることができる。
【0058】
本実施形態においては、スイッチ807,抵抗808の代わりに、電圧源802,電流源806を用いることもできる。
【0059】
また、図12においてトランス2次側8に設けた2次側補助巻線125,スイッチ807,抵抗808の形態を1次側で同様に使用し、トランス1次側7からトランス2次側8への情報伝送に利用してもよい。この場合には、コントローラ602からの信号がスイッチ807のオン・オフのトリガになる。またこの場合は、充電装置702は供給する電力のみを制御すればよく、電力供給の機能と情報伝送の機能を分離することができる。
【0060】
次に、第1実施形態におけるトランス部分の第5形態のブロック構成図を図
14にしたがって説明する。本形態は、電流検出器704を用いる代わりに、1次側コア121に1次側補助巻線126を、電流検出器809を用いる代わりに、2次側コア122に2次側第2補助巻線127を巻き付けた構成である。1次側補助巻線126或いは2次側第2補助巻線127によって、情報信号を検出したりあるいは電流または電圧の変動を検出したりするようにしたものであり、他の構成は図2のものと同様である。
【0061】
本形態によれば、1次側補助巻線126,2次側第2補助巻線127を用いることで、電流センサとしての電流検出器704,809が不要となり、低コスト化を図ることができる。
【0062】
電流検出器704,809の代わりに、1次側補助巻線126,2次側第2補助巻線127を用いる構成は、前記各形態にも適用することができる。
【0063】
図15は、本発明の第2実施形態を示すテールコードレスエレベータの構成図である。図1の第1実施形態における電力線604およびトランス1次側7の代わりに、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイル9を使用し、1次側コイル用電源605から供給される電力を連続的にトランス2次側8に給電するものである。本形態によると、1次側コイル9の敷設距離が長くなるため、給電時の損失が発生したり、設置作業が困難になる課題が生じるが、トランス2次側8において、蓄電用の2次電池を必要としないという長所がある。
【0064】
第2実施形態においてコントローラ602は1次側コイル用電源605に接続されており、1次側コイル9において給電信号とともに情報信号も重畳させることによって情報伝送を行う。ここでの情報伝送は、第1実施形態における情報伝送と同じである。
【0065】
次に、第2実施形態におけるトランス部分のブロック構成図を図16にしたがって説明する。図16において、制御盤6から連続的に敷設された1次側コイル9が図2におけるトランス1次側7に相当し、1次側コイル用電源605から供給される電力をトランス2次側8に連続的に給電する。
【0066】
トランス2次側8は、第1実施形態の場合と同様にインターフェイスコントローラ801,電圧源802,整流器803,かご内電源回路805,電流検出器809,フィルタ810,信号検出回路811、および、2次側巻線124,2次側補助巻線125により構成される。ただし、連続的に給電できる特性から第1実施形態で使用した2次電池804は不要になり、代わりに平滑用のコンデンサ812を接続している。また、第1実施形態で使用した2次側コア122の代わりにE形形状コア128を使用している。
【0067】
1次側コイル9は、導電性の材料を主体とする電線或いは金属棒であり、E形形状コア128はフェライトなどの磁性体からなる。E形形状コア128には2次側巻線124と2次側補助巻線125が巻き付けられている。
【0068】
1次側コイル用電源605から送信される情報信号は、第1実施形態と同様に供給する電力とは異なる周波数の信号が用いられている。またトランス2次側の電流検出器809,フィルタ810,信号検出回路811も第1実施形態と同様の特性を持つ。またトランス2次側8から1次側コイル9側へ伝送する信号は、1次側コイル用電源605を介してコントローラ602に伝達される。
【0069】
電圧源802についても第1実施形態と同様の特性を持ち、第1実施形態と同様に電圧源802の部分が電流源806或いはスイッチ807或いはスイッチ
807と抵抗808であってもよいことは言うまでもない。
【0070】
本実施例によれば、乗りかごと建屋側との情報伝送が、かご位置の制約を受けることなく、ほぼ常時伝送が可能である他の効果がある。
【0071】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で様々変形して実施できることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、テールコードを使用しないエレベータで、移動体であるかご側と建物側のエレベータコントローラの間で情報伝送をする必要が生じたときに、簡単な装置構成で情報伝達ができるとともに、装置の小型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すテールコードレスエレベータの構成図である。
【図2】第1実施形態におけるトランス部分の第1形態のブロック構成図である。
【図3】図2に示す装置の等価回路図である。
【図4】第1実施形態におけるトランス部分の第2形態のブロック構成図である。
【図5】図4に示す装置の等価回路図である。
【図6】第1実施形態におけるトランス部分の第3形態のブロック構成図である。
【図7】図6に示す装置の等価回路図である。
【図8】第1実施形態におけるスイッチがオフの場合のトランス一次側から見たインピーダンス特性である。
【図9】スイッチがオンの場合のトランス一次側から見たインピーダンス特性である。
【図10】第1実施形態におけるトランス部分の第4形態のブロック構成図である。
【図11】図10に示す装置の等価回路図である。
【図12】第1実施形態におけるトランス部分の第5形態のブロック構成図である。
【図13】図12に示す装置の等価回路図である。
【図14】第1実施形態におけるトランス部分の第5形態のブロック構成図である。
【図15】本発明の第2実施形態を示すテールコードレスエレベータの構成図である。
【図16】第2実施形態におけるトランス部分のブロック構成図である。
【符号の説明】
1…乗りかご、2…おもり、3…ロープ、4…シーブ、5…モータ、6…制御盤、7…トランス1次側、8…トランス2次側、9…1次側コイル、10…昇降路、11…電源、12…トランス部、101…かごドア、102…押しボタン、103…インジケータ、104…スローダウンスイッチ、111…ホールドア、112…ホールボタン、121…1次側コア、122…2次側コア、123…1次側巻線、124…2次側巻線、125…2次側補助巻線、126…1次側補助巻線、127…2次側第2補助巻線、128…E形形状コア、601…電力変換器、602…コントローラ、603…通信線、604…電力線、605…1次側コイル用電源、701…充電装置、702,810…フィルタ、703,811…信号検出回路、704,809…電流検出器、801…インターフェイスコントローラ、802…電圧源、803…整流器、804…2次電池、805…かご内電源回路、806…電流源、807…スイッチ、808…抵抗、812…平滑用コンデンサ。
Claims (14)
- エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、
前記トランスの一方の側に補助巻線を施し、その補助巻線に信号源を接続し、前記昇降路側と前記乗りかご側との間の情報伝送動作に応じて信号源を駆動し、かつ、前記トランスの他方の側に前記信号源が発する信号を検出するための検出器を設け、この検出器の出力によって前記昇降路側と前記乗りかご側との間で情報伝送を非接触で行うことを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、
前記トランスの一方の側に補助巻線を施し、その補助巻線にスイッチを接続し、前記昇降路側と前記乗りかご側との間の情報伝送動作に応じてスイッチをオン・オフさせることにより情報を送出し、かつ、前記トランスの他方の側に前記スイッチのオン・オフにより生ずる巻線の電流あるいは電圧の変動を検出するための検出器を設け、この検出器の出力によって前記昇降路側と前記乗りかご側との間で情報伝送を非接触で行うことを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、
前記トランスの一方の側の巻線あるいは1次側コイルに、並列に信号源を接続し、前記昇降路側と前記乗りかご側との間の情報伝送動作に応じて信号源を駆動し、かつ、前記トランスの他方の側に前記信号源が発する信号を検出するための検出器を設け、この検出器の出力によって前記昇降路側と前記乗りかご側との間で情報伝送を非接触で行うことを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、
前記トランスの一方の側の巻線あるいは1次側コイルに、並列にスイッチを接続し、前記昇降路側と前記乗りかご側との間の情報伝送動作に応じてスイッチをオン・オフさせることにより情報を送出し、かつ、前記トランスの他方の側に前記スイッチのオン・オフにより生ずる巻線の電流あるいは電圧の変動を検出するための検出器を設け、この検出器の出力によって前記昇降路側と前記乗りかご側との間で情報伝送を非接触で行うことを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - エレベータ昇降路内に設置され1次側コアに1次側巻線が巻き付けられた形態の1次側トランス、または、移動経路に沿って連続的に設けられた1次側コイルに対向して、乗りかご側に設けられ2次側コアに2次側巻線が巻き付けられた形態の2次側トランスの間で電力を非接触で供給するテールコードレスエレベータにおいて、
1次側トランスから2次側トランスへ情報伝達をするための信号は、エレベータコントローラからの信号を基に電力供給用の充電装置が生成し、供給する電力に重畳して情報情報を伝送することを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - 請求項1から請求項5のいずれかの請求項において、情報伝送とは、前記乗りかご側から前記昇降路側に送られる、少なくとも、ドアの開閉情報,スローダウンスイッチ情報,非常ボタン情報,行き先階ボタン情報であることを特徴とするテールコードレスエレベータ。
- 請求項1又は請求項5において、情報伝送とは、前記昇降路側から前記乗りかご側に送られる、少なくとも、ホールドアの開閉情報,乗りかごが存在するエレベータの階床名情報,乗りかごの運転方向情報,行き先階ボタンの登録応答情報であることを特徴とするテールコードレスエレベータ。
- 請求項1又は請求項3において、
前記信号源は、電圧源または電流源として構成されてなることを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - 請求項2あるいは請求項4において、前記スイッチは、抵抗を介して前記トランスの巻線または前記補助巻線に直列接続されてなることを特徴とするテールコードレスエレベータ。
- 請求項6又は請求項7において、
信号源は、情報伝送種類に応じて充電状態信号の振幅または周波数を可変に制御してなることを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - 請求項6において、
乗りかごドア,スローダウンスイッチ,非常ボタン,行き先階ボタン,かご内インジケータの情報を一旦インターフェイスコントローラに伝送し、その情報を基に信号源を駆動させることを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - 請求項7において、
トランス1次側から得られた情報を一旦インターフェイスコントローラに伝送し、インターフェイスコントローラから乗りかごドア,スローダウンスイッチ,非常ボタン,行き先階ボタン,かご内インジケータなどの乗りかご内機器に情報を伝達させることを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - 請求項6又は請求項7において、
情報伝送はくり返し伝送によって伝達されることを特徴とするテールコードレスエレベータ。 - 請求項6又は請求項7において、
情報伝送は状態変化のあったものを状態変化駆動型によって伝達されることを特徴とするテールコードレスエレベータ。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009215024A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Toshiba Elevator Co Ltd | テールコードレス・エレベータシステム |
JP2010189086A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Showa Aircraft Ind Co Ltd | エレベータ安全装置及びその制御方法 |
JP2012175857A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータ |
CN109264555A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-01-25 | 广东铃木电梯有限公司 | 一种无随行电缆的电梯及方法 |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003192975A patent/JP2005029291A/ja active Pending
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