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JP2005027488A - 非絶縁降圧コンバータ - Google Patents

非絶縁降圧コンバータ Download PDF

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JP2005027488A JP2003270984A JP2003270984A JP2005027488A JP 2005027488 A JP2005027488 A JP 2005027488A JP 2003270984 A JP2003270984 A JP 2003270984A JP 2003270984 A JP2003270984 A JP 2003270984A JP 2005027488 A JP2005027488 A JP 2005027488A
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伸隆 上園
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Abstract

【課題】 簡単な構成でスイッチ素子のデューティを拡げて、効率の向上を達成できる非絶縁降圧コンバータを提供する。
【解決手段】 入力端子13,14間に複数のコンデンサ3,4を直列接続して、入力電圧Vinを分割する。また、コンデンサ3,4とチョークコイル11との間にスイッチ回路15を介在させる。このスイッチ手段15により、各コンデンサ3,4とチョークコイル11とを切り離すデッドタイム期間TD中に、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す期間を間に設けながら、各々のコンデンサ3,4からチョークコイル11にエネルギーを順に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポイント・オブ・ロード等に使用される非絶縁降圧コンバータに関する。
負荷の急激な変動に対し高速で応答できるようにした非絶縁降圧コンバータとしては、例えば特許文献1に示すように、2つの降圧コンバータ回路を並列に接続してマルチフェイズコンバータを構成し、この2つの降圧コンバータ回路の位相を180°にすることにより、同じスイッチング周波数のターンオン時期をずらして、応答の高速化と出力電圧の低リップル化を可能にしたものが知られている。
図3は、こうした複数の降圧コンバータ回路を組み込んだマルチフェイズ降圧コンバータの一例である。同図において、1,2は入力電圧Vinが印加される入力端子、3は直流入力電圧Vinを平滑する入力平滑コンデンサで、これは入力端子1,2間に接続される。また、5は平滑された入力電圧Vinを降圧する降圧コンバータ回路で、ここでは2つの降圧コンバータ回路5a,5bを並列に接続して構成される。すなわち、第1の降圧コンバータ回路5aは、一方の入力端子1に一端を接続した整流用の第1のスイッチ素子6aと、このスイッチ素子6aの他端と他方の入力端子2との間に、一端と他端をそれぞれ接続する転流用の第2のスイッチ素子7aと、スイッチ素子6a,7aの共通する接続点に一端を接続したチョークコイル11aと、チョークコイル11aの他端とスイッチ素子7aの他端との間に接続した出力平滑コンデンサ12とからなる。また第2の降圧コンバータ回路5bは、一方を入力端子1に一端を接続した整流用の第3のスイッチ素子6bと、このスイッチ素子6bの他端と他方の入力端子2との間に、一端と他端をそれぞれ接続する転流用の第4のスイッチ素子7bと、スイッチ素子6b,7bの接続点に一端を接続したチョークコイル11bと、チョークコイル11bの他端とスイッチ素子7aの他端との間に接続した降圧コンバータ回路5aと共通の出力平滑コンデンサ12とからなる。
そして、図示しない制御手段により、降圧コンバータ回路5aのスイッチ素子6a,7aと、降圧コンバータ回路5bのスイッチ素子6b,7bが、180°の位相を有しながら交互にオン,オフ動作され、降圧コンバータ回路5からの降圧出力が出力平滑コンデンサ12の両端間に接続した出力端子13,14間に、直流出力電圧Voutとして出力されるようになっている。
図4は、上記スイッチ素子6a,7aと、スイッチ素子6b,7bの各動作タイミング波形を示している。またここでは、スイッチ素子6a,6bを流れる電流I6a,I6bと、スイッチ素子7a,7bを流れる電流I7a,I7bも同時に示している。期間T1の初期にはスイッチ素子6a,7bがオンし、スイッチ素子6b,7aがオフしている。降圧コンバータ回路5aにおいては、スイッチ素子6aを通してチョークコイル11aにエネルギーが蓄えられる一方で、別の降圧コンバータ回路5bにおいては、スイッチ素子7bがオンしているので、チョークコイル11bから放出されるエネルギーが合成され、出力平滑コンデンサ12により平滑された入力電圧Vinよりも低い電圧が、リプル成分の少ない出力電圧Voutとして出力端子13,14間に発生する。この時、図4に示すように、スイッチ素子6aを流れる電流I6aはチョークコイル11aにエネルギーが蓄えられている関係で傾斜上昇し、スイッチ素子7bを流れる電流I7bはチョークコイル11bからエネルギーを放出している関係で傾斜下降する(スイッチ素子6b,7aには電流が流れない)。
期間T1の途中に達すると、スイッチ素子6aがオフする代わりにスイッチ素子7aがオンし、降圧コンバータ回路5aのチョークコイル11aに蓄えたエネルギーを放出して行く。また、スイッチ素子7bはオンのままであるので、チョークコイル11bに蓄えられたエネルギーは引き続き放出され、リプル成分が少ない出力電圧Voutが出力端子13,14間に発生する。このとき、スイッチ素子7aを流れる電流I7aはチョークコイル11aからエネルギーを放出している関係で傾斜下降し、スイッチ素子7bを流れる電流I7bは傾斜下降を続ける(スイッチ素子6a,6bには電流が流れない)。
次に期間T2になると、スイッチ素子6bがオンする代わりにスイッチ素子7bがオフする。すると、降圧コンバータ回路5bでは、スイッチ素子6bを通してチョークコイル11bにエネルギーが蓄えられ、入力電圧Vinよりも低い電圧が、リプル成分の少ない出力電圧Voutとして出力端子13,14間に発生する。この時、図4に示すように、スイッチ素子6bを流れる電流I6bは傾斜上昇し、スイッチ素子7aを流れる電流I7aは傾斜下降する(スイッチ素子6a,7bには電流が流れない)。
期間T2の途中に達すると、スイッチ素子6bがオフする代わりにスイッチ素子7bがオンし、チョークコイル11bに蓄えたエネルギーを放出して行く。この時、スイッチ素子7aはオンのままであるので、チョークコイル11aに蓄えられたエネルギーは引き続き放出され、リプル成分が少ない出力電圧Voutが出力端子13,14間に発生する。このとき、スイッチ素子7bを流れる電流I7bはチョークコイル11bからエネルギーを放出している関係で傾斜下降し、スイッチ素子7aを流れる電流I7aは傾斜下降を続ける(スイッチ素子6a,6bには電流が流れない)。そして再度期間T1に戻り、上述の動作を繰り返す。
特開2003−111396号公報
図3に示すマルチフェイズ降圧コンバータは、例えば入力電圧VinがDC5Vで、出力端子13,14間にDC1.2Vの出力電圧を取り出そうとする場合、Vout=D*Vin(Dはスイッチ素子6a,6bのデューティ)なる関係があるために、各スイッチ素子6a,6bのデューティDは0.24(図4の1周期に対し24%の期間)に規定される。しかし、一般的に非絶縁降圧コンバータは、整流側のスイッチ素子6a,6bのデューティDが広い方が、効率を高められることが知られており、上述の回路ではデューティDを0.24以上に広げることができないため、それ以上の効率の向上を図ることができなかった。
また、上記回路構成では、複数の降圧コンバータ回路5a,5bにより1つ当たりのチョークコイル11a,11bのインダクタンスを小さくすることで、個々のチョークコイル11a,11bに流れる電流の傾斜を急にして、負荷電流が急変する場合の応答性を改善している。しかし、このために各降圧コンバータ回路5a,5bにそれぞれチョークコイル11a,11bを設けざるを得ず、回路の小型化が難しいものになっている。
上記スイッチ素子のデューティを大きくするには、例えば図5に示すように、降圧コンバータ5を構成するチョークコイル11にタップを設け、そのタップにスイッチ素子7の一端を設けたり、或いは図6に示すように、チョークコイル11a,11bに巻数を分割するタップをそれぞれ設け、それらのタップの各々にスイッチ素子7a,7bの一端を設ける方法が知られている。この場合、例えば図5において、タップによりチョークコイル11の巻数をn:1に分割したとすると、スイッチ素子6のオン期間中(n+1ターン分の電流が流れ込む)と、スイッチ素子7のオン期間中(1ターン分の電流が流れ込む)では、チョークコイル11の各インダクタンスの大きさが異なるので、図3に示すものよりもスイッチ素子6のデューティを広げた状態で、所望の出力電圧Voutを取り出すことができる。
しかし、上記回路構成では、チョークコイル11の結合を密にしなければ、リーケージインダクタンスによりノイズが発生し、スイッチ素子6等の各種部品にストレスを与えることになる。しかも、このノイズを抑制するためには、転流用のスイッチ素子7に並列にアクティブクランプ回路を接続して、リーケージインダクタンスによる逆起電圧を吸収する必要があり、回路構成をより一層複雑にしてしまうことになる。
本願発明は上記問題点に鑑み、簡単な構成でスイッチ素子のデューティを拡げて、効率の向上を達成できる非絶縁降圧コンバータを提供することをその目的とする。
本発明の請求項1における非絶縁降圧コンバータは、入力電圧を断続的にチョークコイルに印加することで、前記入力電圧より低い電圧を取り出す非絶縁降圧コンバータにおいて、前記入力電圧が与えられる入力端子間に複数の充放電手段を直列接続し、前記充放電手段と前記チョークコイルとの間に介在され、前記チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す期間を間に設けながら、各々の前記充放電手段から前記チョークコイルにエネルギーを順に供給するスイッチ回路を設けて構成される。
また、本発明の請求項2における非絶縁降圧コンバータは、各々の前記充放電手段から前記チョークコイルにエネルギーを順に供給する第1のスイッチ素子と、該第1のスイッチ素子とは別に設けられ、前記チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す第2のスイッチ素子とにより、前記スイッチ回路が構成される。
本発明の請求項1における非絶縁降圧コンバータによれば、入力端子間に複数の充放電手段を直列接続することで、各充放電手段の両端間には入力電圧よりも低い電圧が発生する。この充放電手段の両端間に発生する電圧を、それぞれの充放電手段からチョークコイルに断続的に印加することにより、入力電圧よりも低い電圧を取り出すことができる。チョークコイルに印加される電圧が、入力電圧よりも低くなっているので、同じ出力電圧を取り出す際に、スイッチ回路のデューティを拡げることができる。また、各充放電手段から共通のチョークコイルにエネルギーを供給する構成となっているので、チョークコイルは一つでよく、簡単な構成でありながらスイッチ素子のデューティを実質的に拡げて、効率の向上を達成できる。
本発明の請求項2における非絶縁降圧コンバータによれば、各々の充放電手段からチョークコイルにエネルギーを順に供給する第1のスイッチ素子と、チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す第2のスイッチ素子が、各々別々に設けられる。そのため、第1のスイッチ素子の動作と独立して第2のスイッチ素子を動作させることができ、チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す期間を確実に確保できる。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付する図1と図2を参照して詳細に説明する。なお、従来例の図3と構成が重複するものについては同一の符号を付し、その説明を極力省略する。
回路の全体構成を示す図1において、本実施例では、降圧コンバータ回路5の入力側において入力電圧Vinを分割するために、入力端子1,2間に充放電手段としての同じ容量のコンデンサ3,4からなる直列回路を接続している。ここではコンデンサ3,4を利用しているが、二次電池などのバッテリを利用してもよい。
また降圧コンバータ回路5は、前記チョークコイル11や出力平滑コンデンサ12の他に、コンデンサ3,4の直列回路とチョークコイル11との間に複数のスイッチ素子6,7,8,9からなるスイッチ回路15を備えている。スイッチ回路15は、前記コンデンサ3,4の直列回路の一端からチョークコイル11の一端に至る電圧供給ラインにスイッチ素子6を挿入接続し、コンデンサ3,4の直列回路の他端からコンデンサ12の他端に至る基準電圧ラインにスイッチ素子9を挿入接続し、スイッチ素子6とチョークコイル11の一端との接続点と、スイッチ素子9とコンデンサ12の他端との接続点の間に、スイッチ素子7,8の直列回路を接続し、このスイッチ素子7,8の接続点をコンデンサ3,4の接続点に接続して構成される。そして、スイッチ素子6,9が共にオフするデッドタイム期間を設けながら、一方のコンデンサ3の両端間電圧V1をチョークコイル11に供給するスイッチ素子6,8と、他方のコンデンサ4の両端間電圧V2をチョークコイル11に供給するスイッチ素子7,9が、それぞれ180°の位相差を有して交互にオン,オフ動作され、且つ前記デッドタイム期間において、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す機能も兼用する直列接続されたスイッチ素子7,8が共にオンするように、図示しない制御手段から各スイッチ素子6〜9にパルス駆動信号が供給される。
なお、本実施例では図1の破線に示すように、単独のスイッチ素子10をスイッチ素子7,8と並列に接続して、スイッチ素子6,9が共にオフになるデッドタイム期間中に、このスイッチ素子10をオンにするパルス駆動信号を制御手段から供給するようにしてもよい。この場合のスイッチ回路15は、各々のコンデンサ3,4から一つの共通するチョークコイル11にエネルギーを順に供給する第1のスイッチ素子としてのスイッチ素子6〜9と、これらのスイッチ素子6〜9とは別に設けられ、スイッチ素子6,9をオフにして各コンデンサ3,4とチョークコイル11との間を切り離したときにオンして、チョークコイル11の一端を基準電圧ラインに短絡し、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す第2のスイッチ素子10とにより構成される。スイッチ素子10を接続しない場合には、スイッチ素子6,9が共にオフになるデッドタイム期間中に、スイッチ素子7,8を同時にオンさせないと、チョークコイル11に蓄えたエネルギーを無駄なく放出できなくなる虞れがあるが、スイッチ素子10を接続すれば、そのような難しい制御をスイッチ素子7,8に要求する必要がなくなり、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す期間を確実に確保して、チョークコイル11に蓄えたエネルギーを無駄なく放出することが可能になる。
次に上記構成の作用について、各スイッチ素子6〜10の各動作波形と、スイッチ素子6,9の各電流波形I6,I9を示した図2を参照しながら説明する。
スイッチ素子6,8と、スイッチ素子7,9は、1周期中においてそれぞれ180°の位相差を有して交互にオン,オフ動作される。なお、この位相差は直列接続されるスイッチ素子7,8が3個のスイッチ素子となった場合には120°となり、4個のスイッチ素子となった場合には90°となる。入力端子1,2間に2個のコンデンサ3,4が直列接続されているので、これらのコンデンサ3,4は充電されてその両端間に電圧V1,V2が発生している。この電圧V1,V2は入力電圧Vinの半分(Vin/2)である。
先ず、スイッチ素子10を設けていない場合の動作について説明する。期間T1の途中までは、スイッチ素子6,8がオンし、スイッチ素子7,9がオフしている。これにより、一方のコンデンサ3の両端がチョークコイル11と出力平滑コンデンサ12からなる直列回路の両端に接続されるので、コンデンサ3からチョークコイル11にエネルギーが供給され、チョークコイル11にエネルギーが蓄えられる。この時、スイッチ素子6を介してチョークコイル11に流れ込む電流I6は、図2に示すように傾斜増加して行く。
そして期間T1が例えば96%(1周期中では48%)経過すると、スイッチ素子6,9が共にオフし、コンデンサ3,4からチョークコイル11へのエネルギー供給が遮断されるデッドタイム期間TDに移行する。このデッドタイム期間TD中において、スイッチ素子6に代わってスイッチ素子7がターンオンし、スイッチ素子7,8が共にオンする。これにより、それまでチョークコイル11に蓄えたエネルギーが出力側に放出される。
次の期間T2になると、引き続きスイッチ素子6はオフ、スイッチ素子7はオンになるものの、スイッチ素子8はターンオフし、代わりにスイッチ素子9がターンオンして、他方のコンデンサ4の両端が、オンしているスイッチ素子7,9によりチョークコイル11と出力平滑コンデンサ12からなる直列回路の両端に接続される。そのため、コンデンサ4からチョークコイル11にエネルギーが供給され、チョークコイル11にエネルギーが蓄えられる。この時、スイッチ素子9を介してチョークコイル11に流れ込む電流I7は、図2に示すように傾斜増加して行く。
そして期間T2が例えば96%(1周期中では48%)経過すると、再びスイッチ素子6,9が共にオフし、コンデンサ3,4からチョークコイル11へのエネルギー供給が遮断されるデッドタイム期間TDに移行する。このデッドタイム期間TD中において、スイッチ素子9に代わってスイッチ素子8がターンオンし、スイッチ素子7,8が共にオンする。これにより、それまでチョークコイル11に蓄えたエネルギーが出力側に放出される。以上の動作を繰り返すことにより、コンデンサ3,4の端子間電圧V1,V2よりも低い出力電圧Voutを、出力端子13,14間から取り出すことができる。
また、スイッチ素子10を設けた場合には、前記デッドタイム期間TD中にスイッチ素子10がオンする。スイッチ素子10がオンすれば、このスイッチ素子10を転流素子としてチョークコイル11からのエネルギーが出力側に確実に送り出されるので、スイッチ素子7,8はデッドタイム期間TD中にどのようなタイミングでオン,オフが切り換わってもよい。
上記一連の動作では、例えば入力電圧VinがDC5Vで、出力端子13,14間にDC1.2Vの出力電圧を取り出そうとする場合、降圧コンバータ回路5に対する実質的な入力電圧であるコンデンサ3,4の端子間電圧V1,V2が、本来の入力電圧Vinの半分に低下しているので、各スイッチ素子6,9のデューティDは0.48(図3の1周期に対し48%の期間)に拡大する。これは、図3に示す従来例の2倍である。そのため、降圧コンバータ回路5としての効率を大幅に向上させることができる。
また、チョークコイル11がエネルギーを出力側に送り出す期間は、1周期当たり僅か4%に過ぎないため、チョークコイル11のインダクタンス値を小さくできる。そのため、降圧コンバータ回路5内部の小型化を実現できると共に、チョークコイル11を流れる電流の傾斜は、インダクタンス値が小さい分だけ急になるため、負荷電流が急変する場合などにおいて、チョークコイル11を流れる電流がすぐに追従して、更なる高速な応答を実現することができる。
さらに、前記スイッチ素子6,9のデューティDが0.5であれば、チョークコイル11によるエネルギーの充放電そのものが不要になるため、チョークコイル11をなくした降圧コンバータ回路5の実現も可能である。この場合、取り出せる出力電圧Voutは、コンデンサ3,4の端子間電圧V1,V2の半分(入力電圧Vinの1/4)になる。
また、降圧コンバータ回路5におけるスイッチ素子6,8とスイッチ素子7,9が、180°の位相差で互いにオン,オフ動作を繰り返すので、1つのスイッチ素子によって制御される降圧コンバータ回路に比べ、実質的に2倍の周波数で制御されるのと同じになるため、出力端子13,14間に接続する負荷の変動に対し高速な応答が可能になる。
以上のように本実施例では、入力電圧Vinを断続的にチョークコイル11に印加することで、入力電圧Vinより低い電圧を取り出す非絶縁降圧コンバータにおいて、入力端子13,14間に複数のコンデンサ3,4を直列接続し、コンデンサ3,4とチョークコイル11との間に介在されるスイッチ回路15を、各コンデンサ3,4とチョークコイル11とを切り離すデッドタイム期間TD中に、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す期間を間に設けながら、各々のコンデンサ3,4からチョークコイル11にエネルギーを順に供給するように設けている。
この場合、入力端子13,14間に複数のコンデンサ3,4を直列接続することで、各コンデンサ3,4コンデンサ3,4の両端間には入力電圧よりも低い電圧が発生する。このコンデンサ3,4の両端間に発生する電圧を、それぞれのコンデンサ3,4からチョークコイル11に断続的に印加することにより、入力電圧Vinよりも低い電圧V1,V2を取り出すことができる。チョークコイル11に印加される電圧が、入力電圧Vinよりも低くなっているので、同じ出力電圧Voutを取り出す際に、スイッチ回路15のデューティを拡げることができる。また、各コンデンサ3,4から共通のチョークコイル11にエネルギーを供給する構成となっているので、チョークコイル11は一つでよく、簡単な構成でありながらスイッチ素子6,9のデューティを実質的に拡げて、効率の向上を達成できる。
また本実施例では、各々のコンデンサ3,4からチョークコイル11にエネルギーを順に供給する第1のスイッチ素子6〜9と、第1のスイッチ素子6〜9とは別に設けられ、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す第2のスイッチ素子10とにより、スイッチ回路15を構成している。
この場合、各々のコンデンサ3,4からチョークコイルにエネルギーを順に供給する第1のスイッチ素子6〜9と、チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す第2のスイッチ素子10が、各々別々に設けられる。そのため、第1のスイッチ素子6〜9の動作と独立して第2のスイッチ素子10を動作させることができ、チョークコイル11のエネルギーを出力側に送り出す期間を確実に確保できる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば各スイッチ素子6〜10は、例えばMOS型FETやトランジスタなどで構成してよい。
本実施例における非絶縁降圧コンバータの好ましい一例を示す回路図である。 同上、各スイッチ素子の動作を示す波形図である。 従来のマルチフェイズ降圧コンバータの一例を示す回路図である。 同上、各スイッチ素子の駆動波形の一例を示すタイミング図である。 従来の降圧コンバータのデューディ比を拡げる例を示す回路図である。 従来のマルチフェイズ降圧コンバータのデューディ比を拡げる例を示す回路図である。
符号の説明
3,4 コンデンサ(充放電手段)
6〜9 第1のスイッチ素子
10 第2のスイッチ素子
11 チョークコイル
15 スイッチ回路

Claims (2)

  1. 入力電圧を断続的にチョークコイルに印加することで、前記入力電圧より低い電圧を取り出す非絶縁降圧コンバータにおいて、
    前記入力電圧が与えられる入力端子間に複数の充放電手段を直列接続し、
    前記充放電手段と前記チョークコイルとの間に介在され、前記チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す期間を間に設けながら、各々の前記充放電手段から前記チョークコイルにエネルギーを順に供給するスイッチ回路を設けたことを特徴とする非絶縁降圧コンバータ。
  2. 前記スイッチ回路は、各々の前記充放電手段から前記チョークコイルにエネルギーを順に供給する第1のスイッチ素子と、該第1のスイッチ素子とは別に設けられ、前記チョークコイルのエネルギーを出力側に送り出す第2のスイッチ素子とにより構成されることを特徴とする請求項1記載の非絶縁降圧コンバータ。
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