JP2005027065A - ソフトウェアのライセンス管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドングル等のハードウェアモジュールを用いることなくソフトウェアの適切なライセンス管理を可能とする。
【解決手段】スキャナユニット12及びプリンタユニット14を備えて複写機10において、ROM46に記憶されているオプション機能のソフトウェアを使用可能とするときには、認証鍵及びマシンIDを含む認証情報を記録している認証紙52を、スキャナユニットに装着して認証情報を読み込む。このとき、複写機のマシンIDと認証情報内のマシンIDが一致していると、認証鍵をNvRAM50に記憶して登録する。これにより、認証鍵を用いたソフトウェアの利用が可能となる。
【選択図】 図3
【解決手段】スキャナユニット12及びプリンタユニット14を備えて複写機10において、ROM46に記憶されているオプション機能のソフトウェアを使用可能とするときには、認証鍵及びマシンIDを含む認証情報を記録している認証紙52を、スキャナユニットに装着して認証情報を読み込む。このとき、複写機のマシンIDと認証情報内のマシンIDが一致していると、認証鍵をNvRAM50に記憶して登録する。これにより、認証鍵を用いたソフトウェアの利用が可能となる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り機能を含む複合機などの複合装置において、各種のオプション機能を実行するためのソフトウェアのライセンス管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、画像読取ユニット(スキャナユニット)によって原稿から読み取った画像を印刷ユニット(プリンタユニット)によって印刷出力する複写機には、プリンタユニットを用いて、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理端末から入力される印刷命令等に基づいて印刷処理を行う印刷機能や、スキャナユニットを用いて、画像読み取りを行うスキャナ機能を備えた複合機がある。
【0003】
このような複合機には、各種の印刷オプション機能やスキャナオプション機能等のオプション機能を実行するためのソフトウェアが予め記憶されており、例えばネットワーク接続された情報処理端末上で、オプション機能の利用を選択設定することにより、該当するオプション機能のソフトウェアが実行される。
【0004】
ところで、このような複合機に設けられる各種のオプション機能を実行するためのソフトウェアは、ライセンス管理がなされているものが多く、このようなオプション機能を使用するためには、ソフトウエアのライセンス(使用許諾)契約が必要となっている。
【0005】
ライセンス管理されているソフトウェアの不正使用や、不正コピー等を防止する方法としては、パラレルインターフェースなどのインターフェイス(I/F)にソフトウェア用の認証鍵(ドングル:Dongle)を装着することにより、利用可能(使用制限の解除)とする方法が多用されている。このドングルは、ソフトウェアごとに設定されたハードウェアモジュールであり、使用を希望するソフトウェア用ドングルを、複合機のI/Fに装着することにより、該当するソフトウェア(オプション機能)の使用が可能となるようにしている。
【0006】
また、このようなドングルを用いたライセンス管理方法としては、公開鍵と秘密鍵を用いて、ドングル内の識別情報と照合することにより、ソフトウェアの使用を可能とする提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
しかし、複数のソフトウェアを使用可能とするには、使用するソフトウェアの数だけドングルを装着する必要があり、ドングルの装着スペースの確保等が問題となる。
【0008】
ここから、ソフトウェアのライセンス管理方法としては、ドングル内の認証鍵をコンピュータ内のメモリにコピーすると共にドングル内の認証鍵を消去し、認証鍵をコピーしたコンピュータでのみ、ドングルを取り外した状態で、該当するソフトウェアの使用が可能となるようにする提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
また、ドングルを用いたライセンス管理方法には、一つのドングル内に複数のソフトウェア用のキーを格納することにより、複数のソフトウェアを、一つのドングルを装着するのみ使用可能となるようにした提案がなされている(例えば、特許文献3参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−175468号公報
【特許文献2】
特開2001−209451号公報
【特許文献3】
特開2002−108482号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複合機のオプション機能を実行するためのソフトウェアのライセンス管理を行うときに用いるドングル等のハードウェアモジュールを製作するためにもコストがかかっており、この製作コストが実質的にソフトウエアのライセンス料に加算されてしまうという問題がある。
【0012】
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、ドングルなどのハードウェアモジュールを用いることなく、画像読取機能を備えた複合機等の複合装置において、各種のオプション機能を実行するためのソフトウェアのライセンス管理を行うソフトウェアのライセンス管理方法を提案することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、シート状記録媒体に記録された画像情報を読み取る画像読み取り手段と、シート状記録媒体に画像情報を印刷出力する印刷出力手段と、画像読み取り手段及び印刷出力手段の作動を制御するソフトウェアが記憶され、該ソフトウェアを実行することにより画像読み取り手段ないし印刷出力手段の作動を制御する画像処理制御手段と、を含む複合装置において、前記画像処理制御手段に記憶しているソフトウェアの使用を管理するソフトウェアのライセンス管理方法であって、前記複合装置を特定可能とする装置IDと共に前記複合装置で前記ソフトウェアの使用を認証する認証鍵を含む認証情報をシート状記録媒体に記録し、前記画像読み取り手段によって前記認証情報を読み込み可能とした認証シートを用いることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、シート状記録媒体に認証情報を記録した認証シートを用い、この認証シートに記録されている認証情報を画像読み取り手段によって読み取る。このときの認証情報には、認証鍵と共にソフトウェアの使用を認証する装置IDを含んでいる。
【0015】
これにより、装置IDによって指定した複合装置で、認証情報によって特定されるソフトウェアの使用が可能となる。
【0016】
このような認証シートを用いることにより、ドングル等のハードウエアモジュールを装着するための入出力ポートや装着のためのスペースが不要となると共に、認証のためのコストを抑えることができる。
【0017】
このような本発明では、前記複合装置に設定されている装置IDと前記認証シートに認証情報として記録されている装置IDを照合して一致したときに、前記認証情報を記憶手段に記憶して、認証されたソフトウェアを使用可能とするものであれば良い。
【0018】
また、本発明は、前記認証シートが、前記記憶手段に記憶されている認証情報に基づいて生成した認証情報を、前記印刷出力手段によって前記シート状記録媒体に記録することにより形成されることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、記憶手段に記憶している認証情報から生成した認証情報を、印刷出力手段によってシート状記録媒体に記録することにより、認証シート画形成されるようにしている。
【0020】
これにより、ドングルなどのハードウェアを取り外すように、認証鍵等を複合装置から退避させることができる。
【0021】
このような本発明においては、前記印刷出力手段によって前記認証情報を記録した前記認証シートを形成したときに、前記記録手段に記憶している該当認証情報を消去することが好ましく、これにより、ソフトウェアの利用制限を図ることができる。
【0022】
また、本発明においては、前記認証情報に、異なる複合装置を指定する装置IDを設定可能とするものであっても良く、これにより、ソフトウェアの認証を、異なる複合装置に移行することが可能となる。
【0023】
このような本発明においては、前記認証シートを形成する前記シート状記録媒体が記録紙を用いることができ、これにより、より低コスト化が可能となる。
【0024】
また、本発明においては、前記認証シートに複数の前記ソフトウェアに対する認証情報を記録するものであってもよく、前記認証シートに複数の前記複合装置に対する認証情報を記録するものであっても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、複合装置(複合機)として本実施の形態に適用した複写機10の概略構成を示している。この複写機10は、シート状記録媒体である記録紙等に記録されている文字や画像等(以下、「画像」とする)を読み取って、この画像に応じた画像データを生成するスキャナユニット12と、画像データに応じた画像を記録紙等に形成するプリンタユニット14と、を含んでいる。
【0026】
プリンタユニット14は、例えば、レーザー走査部16、感光体ドラム18及び画像処理制御部20を含んでおり、レーザー走査部16から画像データに応じたレーザービームを感光体ドラム18の外周面に走査する。
【0027】
感光体ドラム18の周囲には、クリーナー22、前露光器24、帯電器26が設けられており、クリーニング処理、前露光及び帯電処理が終了した感光体ドラム18の周面にレーザービームが走査されながら照射され、画像データに応じて露光される。感光体ドラム18は、露光された周面が現像器28に対向したときに、露光に応じてトナーが塗布され、この後に、転写帯電器30に対向される。
【0028】
また、プリンタユニット14には、用紙トレイ32が設けられており、この用紙トレイ32から引き出された記録紙34が、感光体ドラム18と転写帯電器30の間に送り込まれることにより、感光体ドラム18に形成されたトナー像が転写されながら定着器36へ送り込まれる。
【0029】
これにより、画像データに応じたトナー画像が形成されて記録紙34が、排出トレイ38へ排出される。
【0030】
なお、プリンタユニット14としては、これに限らず、画像データに応じた画像を記録紙34等に記録する任意の構成を適用することができる。また、スキャナユニット12としては、記録紙等の原稿に記録されている画像を読み取って、記録画像に応じた画像データを得る任意の構成を適用することができる。
【0031】
図2に示すように、複写機10は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理端末40と、ネットワーク接続されるようになっている。
【0032】
図3に示すように、複写機10に設けている画像処理制御部20は、CPU42、各種のデータ等を一次記憶するRAM44と共に、ROM46が設けられている。また、画像処理制御部20には、入出力インターフェイス(I/O48)が設けられている。複写機10は、このI/O48を介して、画像処理制御部20が情報処理端末40(図示省略)とネットワーク接続される一般的構成となっている。
【0033】
ROM46には、OSと共に基本機能ソフトウェアが記憶されており、基本機能ソフトウェアを実行することにより、スキャナユニット12及びプリンタユニット14の基本的動作の制御がなされると共に、情報処理端末40との間の各種データの入出力が可能となっている。
【0034】
これにより、複写機10では、図示しない原稿から読み込んだ画像を記録紙34に記録して出力する複写処理に加えて、情報処理端末40から入力された画像データ(印刷データ)に基づいた印刷処理及び、スキャナユニット12に装着された原稿から読み取った画像データを情報処理端末40等へ出力するなどの画像読み取り処理が可能な複合機となっている。
【0035】
このように構成されている複写機10には、各種のオプション機能が設定されている。これらのオプション機能を使用することには、それぞれのオプション機能に対するソフトウェアを実行するようになっている。
【0036】
ところで、本実施の形態に適用した複写機10では、ROM46に、複数のオプション機能を実行するためのソフトウェア(例えば、図3に示すOP機能ソフトA、B、C等)が予め記憶されている。
【0037】
また、画像処理制御部20には、電源がオフされても記憶しているデータが消滅しない不揮発性メモリ(NvRAM50)が記憶手段として設けられている。複写機10には、装置を特定するマシンIDが設定されており、このマシンIDがNvRAM50に記憶されている。
【0038】
なお、このマシンIDは、複写機10の製造時などに設定されてNvRAM50に書き込まれて記憶されている。また、マシンIDは、消去不可能となっていることが好ましく、ROM46に記録されているものであっても良い。
【0039】
一方、複写機10では、ソフトウェアの使用許諾を行うときに、使用を許可するソフトウェアに対する認証鍵及び、そのソフトウェアを使用可能とするマシンID等の認証情報を記録した認証シートとして認証紙52を用いるようにしている。
【0040】
複写機10に設けている画像処理制御部20では、スキャナユニット12によって認証紙52に記録されている認証情報を読み込むと、この認証情報として記録されているマシンIDと、NvRAM50に記憶されているマシンIDを比較して一致しているときに、マシンIDと共に読み込んだ認証鍵をNvRAM50に記録するようにしている。
【0041】
画像処理制御部20では、NvRAM50に認証鍵が記憶(登録)されていると、認証鍵が記憶されているソフトウェア(OP機能ソフトウェア)をROM46から読み出して実行可能となるようにし、また、認証鍵が記憶されていないソフトウェアに対しては、実行不可能となるようにしている。
【0042】
例えば、する。例えば、オプション機能ソフトウェアAに対する認証鍵AのみがNvRAM50に登録されているときには、オプション機能ソフトウェアAのみは使用可能となるが、オプション機能ソフトウェアB、Cは使用不能となっている。
【0043】
すなわち、本実施の形態に適用した複写機10では、ドングル等のハードウェアモジュールに変えて、認証紙52を用いて、ソフトウェアのライセンス管理が行われるようになっている。
【0044】
また、画像処理制御部20は、NvRAM50に記憶されている認証鍵等を記録紙34に印刷して新たな認証紙52(以下、認証紙52Aとする)の作成が可能となっており、認証紙52Aを作成すると、該当する認証鍵をNvRAM50から消去する。これにより、複写機10では、認証紙52Aによって認証可能となるオプション機能ソフトウェアが使用不可能となる。
【0045】
ここで、図4及び図5を参照しながら、認証紙52を用いたライセンス管理を説明する。
【0046】
複写機10で、オプション機能のソフトウェアを使用可能とする(認証登録)ときには、認証鍵をNvRAM50に記憶させる。このときには、認証登録するソフトウェア(オプション機能ソフトウェア)の認証鍵、マシンID等の認証情報が記録されている認証紙52を用いる。なお、認証紙52に記憶される認証情報としては、認証登録するソフトウェアを特定する情報、使用期限があるときには、その使用期限に関する情報等を含むことができる。
【0047】
図4には、認証登録の概略を示しており、このフローチャートは、ソフトウェアの認証登録を行うときに、認証情報が記録されている認証紙52を複写機10のスキャナユニット12に装着した状態で実行され、最初のステップ100では、認証紙52に記録されている認証情報を読み込む。
【0048】
この認証情報の読み込みは、記録紙52に記録されている情報を画像データとして読み込み、この画像データから認証情報を認識して抽出するなどの任意の構成を適用することができる。また、認証情報は、バーコード等を用いてコード化されていることが好ましい。
【0049】
スキャナユニット12によって認証紙52から認証情報を読み込むと、次のステップ102では、認証情報として記録されている登録先のマシンIDを読み出し、このマシンIDを、NvRAM50に記録されているマシンIDと照合し、ステップ104では、マシンIDが一致するか否かを確認する。すなわち、認証情報を読み込んだ複写機10自身に対する認証紙52であるか否かの確認を行う。
【0050】
ここで、認証紙52に記録されている登録先のマシンIDがNvRAM50に記録されているマシンIDと一致した時には、ステップ104で肯定判定して、ステップ106へ移行する。
【0051】
このステップ106では、認証紙52に記録されている認証情報に基づいた認証鍵を、NvRAM50に書き込むことにより、ソフトウェアの認証登録を行う。
【0052】
複写機10では、このようにしてNvRAM50に認証鍵を登録することにより、この認証鍵に対応するオプション機能ソフトウェアの使用が可能となる。
【0053】
これに対して、認証紙52に記録されている登録先のマシンIDと、NvRAM50に記録されているマシンIDが一致しないときには、異なる複写機10に対する認証紙52であるので、ステップ104で否定判定し、認証鍵をNvRAM50に記録しないで、登録処理を終了する。
【0054】
これにより、認証紙52の認証情報内で、登録先に指定されていない複写機10では、認証鍵が登録されないので、該当するソフトウェアが登録先に指定されていない複写機10で使用可能となることはない(不正使用の防止)。
【0055】
このような認証紙52には、複数のソフトウェアに対する認証鍵を認証情報として記録することができ、また、複数の複写機10に対する認証鍵を記録することも可能である。
【0056】
すなわち、複数のソフトウェアを1台の複写機10で使用可能とするための認証紙52としては、例えば、登録先のマシンIDを一つと、登録するソフトウェアのそれぞれに対する認証鍵を、認証情報として含めればよく、また、一つのソフトウェアを、複数の複写機10に登録する時には、それぞれの複写機10のマシンIDと、それぞれの複写機10に対する認証鍵を認証情報に含めればよい。
【0057】
さらに、これらを組みあわせることにより、1枚の認証紙52に、複数のソフトウェアを、複数の複写機10に登録可能とする認証情報を含ませることも可能である。
【0058】
これにより、ドングルなどのハードウェアモジュールを用いる場合に比べて、低コストで、複数の複写機のそれぞれに複数のソフトウェアの認証登録を行うことができる。
【0059】
一方、複写機10では、NvRAM50に記録されている認証鍵に基づいた認証紙52の印刷出力が可能となっている。
【0060】
図5には、複写機10での認証紙52Aの印刷出力(認証紙52Aの作成)の概略を示している。
【0061】
認証紙52Aを印刷出力するときには、最初のステップ110で、認証鍵を再登録する複写機10のマシンIDを設定する。このときのマシンIDは、通常、認証紙52Aを印刷出力する複写機10のマシンID、すなわち、NvRAM50に記録されているマシンIDに設定される。
【0062】
次のステップ112では、NvRAM50に記録されている認証鍵を読み出し、ステップ114では、認証紙52Aの印刷出力を行うか否かの確認を行う。なお、予め、認証紙52Aの印刷出力を行うように確認されている時には、このステップ114を省略してもよく、又、このステップ114を再確認に用いるようにしても良い。
【0063】
ここで、ステップ114で肯定判定されたときには、ステップ116へ移行し、認証鍵、登録先のマシンID等に基づいて、認証紙52Aに記録する認証情報を作成する。
【0064】
この後に、ステップ118では、該当する認証鍵を、NvRAM50から消去する。これと共に、ステップ120では、認証情報を記録紙34に印刷することにより認証紙52Aを作成して出力する。
【0065】
このように、認証紙52Aを印刷出力するときに、NvRAM50に記録している認証鍵を消去することにより、複写機10での該当するソフトウェアの使用が不可能となるが、印刷出力した認証紙52Aを用いて、認証鍵を再登録することにより、該当するソフトウェアを、再度、使用可能とすることができる。
【0066】
これにより、例えば、複写機10のメンテナンス等のために、NvRAM50に記録している認証鍵が消えてしまう可能性が生じるときに、予め、認証紙52を印刷出力しておくことにより、認証紙52を再発行することなく、容易に、認証鍵を再登録することができる。
【0067】
また、該当するソフトウェアの利用を、一時的に停止するときなどに、認証紙52を印刷出力しておくことにより、任意のタイミングで、該当するソフトウェアの利用が可能となる。
【0068】
すなわち、最初に使用した認証紙52を処分しても、認証紙52Aを作成することにより、認証鍵の再登録が可能となる。
【0069】
このように、記録紙52を用いることにより、ドングル等のハードウェアモジュールを複写機10に装着するためのスペースやインターフェイスが不要となり、かつ、ドングル等のハードウェアモジュールを用いたときと同等のソフトウェアの適正な管理が可能となる。また、ドングル等のハードウェアモジュールを用いることがないので、的確なライセンス管理を低コストで行うことができる。
【0070】
さらに、認証紙52、52Aには、複数の認証鍵を含ませることができるので、ソフトウェアのライセンス管理のより低コスト化が可能となる。
【0071】
一方、既に認証鍵が登録されている複写機10から認証紙52Aを印刷出力するときに、マシンIDを変更することも可能であり、これにより、1ライセンスを用いて、複数の複写機10で該当ソフトウェアを利用できるようにすることも可能である。
【0072】
このときには、図5のフローチャートのステップ110でマシンIDを設定するときに、変更する登録先の複写機10のマシンIDを入力し、このマシンIDを用いて作成した認証情報に基づいて認証紙52B(図6参照)を印刷出力する。
【0073】
すなわち、図6に示す複写機10A、10Bの間で、複写機10Aに認証登録しているソフトウェアを、複写機10Bに認証登録する時には、登録先として複写機10BのマシンIDを設定して作成した認証情報を記録した認証紙52Bを、複写機10Aから印刷出力する。
【0074】
この認証紙52Bを、複写機10Bのスキャナユニット12に装填して、複写機10Bで認証登録を行う。
【0075】
これにより、複写機10で該当ソフトウェアの使用ができなくなるが、複写機10Bでは、該当ソフトウェアの使用が可能となる。なお、複写機10Aで、再度、認証登録を行う時には、登録先として複写機10AのマシンIDを設定して印刷出力した認証紙を用いて、認証登録を行えばよい。
【0076】
このようなときには、認証鍵を登録した複写機10のそれぞれで、登録履歴を作成して保存すると共に、印刷出力する認証紙52Bの認証情報に、登録履歴を含ませるようにすればよく、認証紙52Bを用いて認証鍵の登録を行うときに、マシンIDの照合と共に、登録履歴の照合を行うようにすればよい。
【0077】
これにより、一つの認証鍵を用いて複数の複写機10で、該当するソフトウェアを同時に利用可能となってしまうのを確実に防止することができる。すなわち、認証紙52を用いたときのソフトウェアの不正使用を確実に防止することができる。
【0078】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、スキャナユニット12とプリンタユニット14によって形成された複写機10を例に説明したが、これに限らず、本発明は、少なくとも画像読み取り手段を含む複合装置であれば、これに限らず、任意の構成の複合機に適用することができる。
【0079】
また、本実施の形態では、スキャナユニット12とプリンタユニット14が一体に設けられた複写機10を例に説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、スキャナユニット12、プリンタユニット14及びスキャナユニット12とプリンタユニット14の作動を制御可能なパーソナルコンピュータなどの画像処理装置を、ネットワーク接続して構成したものであっても良い。
【0080】
さらに、認証シートを形成するシート状記録媒体としては、記録紙34などの紙に限らず、認証情報に応じた画像を記録可能であれば、写真感光材料等の任意の画像記録媒体を適用することが可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート状記録媒体に認証情報を記録して形成した認証シートを用いるので、ドングル等のハードウェアモジュールを用いるときに比べて、インターフェースやドングル等の装着スペースの確保が不要となると共に、ソフトウェアを認証するためのコストを大幅に抑えることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用した複写機の要部概略構成図である。
【図2】複写機が用いられるネットワークの概略構成図である。
【図3】複写機のメモリ構成の一例を示す概略図である。
【図4】認証鍵の登録の一例を示す流れ図である。
【図5】認証紙の印刷出力の一例を示す流れ図である。
【図6】複数の複写機の間での認証鍵の登録の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 複写機(複合装置)
12 スキャナユニット(画像読み取り手段)
14 プリンタユニット(印刷出力手段)
20 画像処理制御部
34 記録紙(シート状記録媒体)
42 CPU
46 ROM
50 NvRAM(記憶手段)
52 認証紙(認証シート)
52A、52B 認証紙(認証シート)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り機能を含む複合機などの複合装置において、各種のオプション機能を実行するためのソフトウェアのライセンス管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、画像読取ユニット(スキャナユニット)によって原稿から読み取った画像を印刷ユニット(プリンタユニット)によって印刷出力する複写機には、プリンタユニットを用いて、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理端末から入力される印刷命令等に基づいて印刷処理を行う印刷機能や、スキャナユニットを用いて、画像読み取りを行うスキャナ機能を備えた複合機がある。
【0003】
このような複合機には、各種の印刷オプション機能やスキャナオプション機能等のオプション機能を実行するためのソフトウェアが予め記憶されており、例えばネットワーク接続された情報処理端末上で、オプション機能の利用を選択設定することにより、該当するオプション機能のソフトウェアが実行される。
【0004】
ところで、このような複合機に設けられる各種のオプション機能を実行するためのソフトウェアは、ライセンス管理がなされているものが多く、このようなオプション機能を使用するためには、ソフトウエアのライセンス(使用許諾)契約が必要となっている。
【0005】
ライセンス管理されているソフトウェアの不正使用や、不正コピー等を防止する方法としては、パラレルインターフェースなどのインターフェイス(I/F)にソフトウェア用の認証鍵(ドングル:Dongle)を装着することにより、利用可能(使用制限の解除)とする方法が多用されている。このドングルは、ソフトウェアごとに設定されたハードウェアモジュールであり、使用を希望するソフトウェア用ドングルを、複合機のI/Fに装着することにより、該当するソフトウェア(オプション機能)の使用が可能となるようにしている。
【0006】
また、このようなドングルを用いたライセンス管理方法としては、公開鍵と秘密鍵を用いて、ドングル内の識別情報と照合することにより、ソフトウェアの使用を可能とする提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
しかし、複数のソフトウェアを使用可能とするには、使用するソフトウェアの数だけドングルを装着する必要があり、ドングルの装着スペースの確保等が問題となる。
【0008】
ここから、ソフトウェアのライセンス管理方法としては、ドングル内の認証鍵をコンピュータ内のメモリにコピーすると共にドングル内の認証鍵を消去し、認証鍵をコピーしたコンピュータでのみ、ドングルを取り外した状態で、該当するソフトウェアの使用が可能となるようにする提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
また、ドングルを用いたライセンス管理方法には、一つのドングル内に複数のソフトウェア用のキーを格納することにより、複数のソフトウェアを、一つのドングルを装着するのみ使用可能となるようにした提案がなされている(例えば、特許文献3参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−175468号公報
【特許文献2】
特開2001−209451号公報
【特許文献3】
特開2002−108482号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複合機のオプション機能を実行するためのソフトウェアのライセンス管理を行うときに用いるドングル等のハードウェアモジュールを製作するためにもコストがかかっており、この製作コストが実質的にソフトウエアのライセンス料に加算されてしまうという問題がある。
【0012】
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、ドングルなどのハードウェアモジュールを用いることなく、画像読取機能を備えた複合機等の複合装置において、各種のオプション機能を実行するためのソフトウェアのライセンス管理を行うソフトウェアのライセンス管理方法を提案することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、シート状記録媒体に記録された画像情報を読み取る画像読み取り手段と、シート状記録媒体に画像情報を印刷出力する印刷出力手段と、画像読み取り手段及び印刷出力手段の作動を制御するソフトウェアが記憶され、該ソフトウェアを実行することにより画像読み取り手段ないし印刷出力手段の作動を制御する画像処理制御手段と、を含む複合装置において、前記画像処理制御手段に記憶しているソフトウェアの使用を管理するソフトウェアのライセンス管理方法であって、前記複合装置を特定可能とする装置IDと共に前記複合装置で前記ソフトウェアの使用を認証する認証鍵を含む認証情報をシート状記録媒体に記録し、前記画像読み取り手段によって前記認証情報を読み込み可能とした認証シートを用いることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、シート状記録媒体に認証情報を記録した認証シートを用い、この認証シートに記録されている認証情報を画像読み取り手段によって読み取る。このときの認証情報には、認証鍵と共にソフトウェアの使用を認証する装置IDを含んでいる。
【0015】
これにより、装置IDによって指定した複合装置で、認証情報によって特定されるソフトウェアの使用が可能となる。
【0016】
このような認証シートを用いることにより、ドングル等のハードウエアモジュールを装着するための入出力ポートや装着のためのスペースが不要となると共に、認証のためのコストを抑えることができる。
【0017】
このような本発明では、前記複合装置に設定されている装置IDと前記認証シートに認証情報として記録されている装置IDを照合して一致したときに、前記認証情報を記憶手段に記憶して、認証されたソフトウェアを使用可能とするものであれば良い。
【0018】
また、本発明は、前記認証シートが、前記記憶手段に記憶されている認証情報に基づいて生成した認証情報を、前記印刷出力手段によって前記シート状記録媒体に記録することにより形成されることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、記憶手段に記憶している認証情報から生成した認証情報を、印刷出力手段によってシート状記録媒体に記録することにより、認証シート画形成されるようにしている。
【0020】
これにより、ドングルなどのハードウェアを取り外すように、認証鍵等を複合装置から退避させることができる。
【0021】
このような本発明においては、前記印刷出力手段によって前記認証情報を記録した前記認証シートを形成したときに、前記記録手段に記憶している該当認証情報を消去することが好ましく、これにより、ソフトウェアの利用制限を図ることができる。
【0022】
また、本発明においては、前記認証情報に、異なる複合装置を指定する装置IDを設定可能とするものであっても良く、これにより、ソフトウェアの認証を、異なる複合装置に移行することが可能となる。
【0023】
このような本発明においては、前記認証シートを形成する前記シート状記録媒体が記録紙を用いることができ、これにより、より低コスト化が可能となる。
【0024】
また、本発明においては、前記認証シートに複数の前記ソフトウェアに対する認証情報を記録するものであってもよく、前記認証シートに複数の前記複合装置に対する認証情報を記録するものであっても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、複合装置(複合機)として本実施の形態に適用した複写機10の概略構成を示している。この複写機10は、シート状記録媒体である記録紙等に記録されている文字や画像等(以下、「画像」とする)を読み取って、この画像に応じた画像データを生成するスキャナユニット12と、画像データに応じた画像を記録紙等に形成するプリンタユニット14と、を含んでいる。
【0026】
プリンタユニット14は、例えば、レーザー走査部16、感光体ドラム18及び画像処理制御部20を含んでおり、レーザー走査部16から画像データに応じたレーザービームを感光体ドラム18の外周面に走査する。
【0027】
感光体ドラム18の周囲には、クリーナー22、前露光器24、帯電器26が設けられており、クリーニング処理、前露光及び帯電処理が終了した感光体ドラム18の周面にレーザービームが走査されながら照射され、画像データに応じて露光される。感光体ドラム18は、露光された周面が現像器28に対向したときに、露光に応じてトナーが塗布され、この後に、転写帯電器30に対向される。
【0028】
また、プリンタユニット14には、用紙トレイ32が設けられており、この用紙トレイ32から引き出された記録紙34が、感光体ドラム18と転写帯電器30の間に送り込まれることにより、感光体ドラム18に形成されたトナー像が転写されながら定着器36へ送り込まれる。
【0029】
これにより、画像データに応じたトナー画像が形成されて記録紙34が、排出トレイ38へ排出される。
【0030】
なお、プリンタユニット14としては、これに限らず、画像データに応じた画像を記録紙34等に記録する任意の構成を適用することができる。また、スキャナユニット12としては、記録紙等の原稿に記録されている画像を読み取って、記録画像に応じた画像データを得る任意の構成を適用することができる。
【0031】
図2に示すように、複写機10は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理端末40と、ネットワーク接続されるようになっている。
【0032】
図3に示すように、複写機10に設けている画像処理制御部20は、CPU42、各種のデータ等を一次記憶するRAM44と共に、ROM46が設けられている。また、画像処理制御部20には、入出力インターフェイス(I/O48)が設けられている。複写機10は、このI/O48を介して、画像処理制御部20が情報処理端末40(図示省略)とネットワーク接続される一般的構成となっている。
【0033】
ROM46には、OSと共に基本機能ソフトウェアが記憶されており、基本機能ソフトウェアを実行することにより、スキャナユニット12及びプリンタユニット14の基本的動作の制御がなされると共に、情報処理端末40との間の各種データの入出力が可能となっている。
【0034】
これにより、複写機10では、図示しない原稿から読み込んだ画像を記録紙34に記録して出力する複写処理に加えて、情報処理端末40から入力された画像データ(印刷データ)に基づいた印刷処理及び、スキャナユニット12に装着された原稿から読み取った画像データを情報処理端末40等へ出力するなどの画像読み取り処理が可能な複合機となっている。
【0035】
このように構成されている複写機10には、各種のオプション機能が設定されている。これらのオプション機能を使用することには、それぞれのオプション機能に対するソフトウェアを実行するようになっている。
【0036】
ところで、本実施の形態に適用した複写機10では、ROM46に、複数のオプション機能を実行するためのソフトウェア(例えば、図3に示すOP機能ソフトA、B、C等)が予め記憶されている。
【0037】
また、画像処理制御部20には、電源がオフされても記憶しているデータが消滅しない不揮発性メモリ(NvRAM50)が記憶手段として設けられている。複写機10には、装置を特定するマシンIDが設定されており、このマシンIDがNvRAM50に記憶されている。
【0038】
なお、このマシンIDは、複写機10の製造時などに設定されてNvRAM50に書き込まれて記憶されている。また、マシンIDは、消去不可能となっていることが好ましく、ROM46に記録されているものであっても良い。
【0039】
一方、複写機10では、ソフトウェアの使用許諾を行うときに、使用を許可するソフトウェアに対する認証鍵及び、そのソフトウェアを使用可能とするマシンID等の認証情報を記録した認証シートとして認証紙52を用いるようにしている。
【0040】
複写機10に設けている画像処理制御部20では、スキャナユニット12によって認証紙52に記録されている認証情報を読み込むと、この認証情報として記録されているマシンIDと、NvRAM50に記憶されているマシンIDを比較して一致しているときに、マシンIDと共に読み込んだ認証鍵をNvRAM50に記録するようにしている。
【0041】
画像処理制御部20では、NvRAM50に認証鍵が記憶(登録)されていると、認証鍵が記憶されているソフトウェア(OP機能ソフトウェア)をROM46から読み出して実行可能となるようにし、また、認証鍵が記憶されていないソフトウェアに対しては、実行不可能となるようにしている。
【0042】
例えば、する。例えば、オプション機能ソフトウェアAに対する認証鍵AのみがNvRAM50に登録されているときには、オプション機能ソフトウェアAのみは使用可能となるが、オプション機能ソフトウェアB、Cは使用不能となっている。
【0043】
すなわち、本実施の形態に適用した複写機10では、ドングル等のハードウェアモジュールに変えて、認証紙52を用いて、ソフトウェアのライセンス管理が行われるようになっている。
【0044】
また、画像処理制御部20は、NvRAM50に記憶されている認証鍵等を記録紙34に印刷して新たな認証紙52(以下、認証紙52Aとする)の作成が可能となっており、認証紙52Aを作成すると、該当する認証鍵をNvRAM50から消去する。これにより、複写機10では、認証紙52Aによって認証可能となるオプション機能ソフトウェアが使用不可能となる。
【0045】
ここで、図4及び図5を参照しながら、認証紙52を用いたライセンス管理を説明する。
【0046】
複写機10で、オプション機能のソフトウェアを使用可能とする(認証登録)ときには、認証鍵をNvRAM50に記憶させる。このときには、認証登録するソフトウェア(オプション機能ソフトウェア)の認証鍵、マシンID等の認証情報が記録されている認証紙52を用いる。なお、認証紙52に記憶される認証情報としては、認証登録するソフトウェアを特定する情報、使用期限があるときには、その使用期限に関する情報等を含むことができる。
【0047】
図4には、認証登録の概略を示しており、このフローチャートは、ソフトウェアの認証登録を行うときに、認証情報が記録されている認証紙52を複写機10のスキャナユニット12に装着した状態で実行され、最初のステップ100では、認証紙52に記録されている認証情報を読み込む。
【0048】
この認証情報の読み込みは、記録紙52に記録されている情報を画像データとして読み込み、この画像データから認証情報を認識して抽出するなどの任意の構成を適用することができる。また、認証情報は、バーコード等を用いてコード化されていることが好ましい。
【0049】
スキャナユニット12によって認証紙52から認証情報を読み込むと、次のステップ102では、認証情報として記録されている登録先のマシンIDを読み出し、このマシンIDを、NvRAM50に記録されているマシンIDと照合し、ステップ104では、マシンIDが一致するか否かを確認する。すなわち、認証情報を読み込んだ複写機10自身に対する認証紙52であるか否かの確認を行う。
【0050】
ここで、認証紙52に記録されている登録先のマシンIDがNvRAM50に記録されているマシンIDと一致した時には、ステップ104で肯定判定して、ステップ106へ移行する。
【0051】
このステップ106では、認証紙52に記録されている認証情報に基づいた認証鍵を、NvRAM50に書き込むことにより、ソフトウェアの認証登録を行う。
【0052】
複写機10では、このようにしてNvRAM50に認証鍵を登録することにより、この認証鍵に対応するオプション機能ソフトウェアの使用が可能となる。
【0053】
これに対して、認証紙52に記録されている登録先のマシンIDと、NvRAM50に記録されているマシンIDが一致しないときには、異なる複写機10に対する認証紙52であるので、ステップ104で否定判定し、認証鍵をNvRAM50に記録しないで、登録処理を終了する。
【0054】
これにより、認証紙52の認証情報内で、登録先に指定されていない複写機10では、認証鍵が登録されないので、該当するソフトウェアが登録先に指定されていない複写機10で使用可能となることはない(不正使用の防止)。
【0055】
このような認証紙52には、複数のソフトウェアに対する認証鍵を認証情報として記録することができ、また、複数の複写機10に対する認証鍵を記録することも可能である。
【0056】
すなわち、複数のソフトウェアを1台の複写機10で使用可能とするための認証紙52としては、例えば、登録先のマシンIDを一つと、登録するソフトウェアのそれぞれに対する認証鍵を、認証情報として含めればよく、また、一つのソフトウェアを、複数の複写機10に登録する時には、それぞれの複写機10のマシンIDと、それぞれの複写機10に対する認証鍵を認証情報に含めればよい。
【0057】
さらに、これらを組みあわせることにより、1枚の認証紙52に、複数のソフトウェアを、複数の複写機10に登録可能とする認証情報を含ませることも可能である。
【0058】
これにより、ドングルなどのハードウェアモジュールを用いる場合に比べて、低コストで、複数の複写機のそれぞれに複数のソフトウェアの認証登録を行うことができる。
【0059】
一方、複写機10では、NvRAM50に記録されている認証鍵に基づいた認証紙52の印刷出力が可能となっている。
【0060】
図5には、複写機10での認証紙52Aの印刷出力(認証紙52Aの作成)の概略を示している。
【0061】
認証紙52Aを印刷出力するときには、最初のステップ110で、認証鍵を再登録する複写機10のマシンIDを設定する。このときのマシンIDは、通常、認証紙52Aを印刷出力する複写機10のマシンID、すなわち、NvRAM50に記録されているマシンIDに設定される。
【0062】
次のステップ112では、NvRAM50に記録されている認証鍵を読み出し、ステップ114では、認証紙52Aの印刷出力を行うか否かの確認を行う。なお、予め、認証紙52Aの印刷出力を行うように確認されている時には、このステップ114を省略してもよく、又、このステップ114を再確認に用いるようにしても良い。
【0063】
ここで、ステップ114で肯定判定されたときには、ステップ116へ移行し、認証鍵、登録先のマシンID等に基づいて、認証紙52Aに記録する認証情報を作成する。
【0064】
この後に、ステップ118では、該当する認証鍵を、NvRAM50から消去する。これと共に、ステップ120では、認証情報を記録紙34に印刷することにより認証紙52Aを作成して出力する。
【0065】
このように、認証紙52Aを印刷出力するときに、NvRAM50に記録している認証鍵を消去することにより、複写機10での該当するソフトウェアの使用が不可能となるが、印刷出力した認証紙52Aを用いて、認証鍵を再登録することにより、該当するソフトウェアを、再度、使用可能とすることができる。
【0066】
これにより、例えば、複写機10のメンテナンス等のために、NvRAM50に記録している認証鍵が消えてしまう可能性が生じるときに、予め、認証紙52を印刷出力しておくことにより、認証紙52を再発行することなく、容易に、認証鍵を再登録することができる。
【0067】
また、該当するソフトウェアの利用を、一時的に停止するときなどに、認証紙52を印刷出力しておくことにより、任意のタイミングで、該当するソフトウェアの利用が可能となる。
【0068】
すなわち、最初に使用した認証紙52を処分しても、認証紙52Aを作成することにより、認証鍵の再登録が可能となる。
【0069】
このように、記録紙52を用いることにより、ドングル等のハードウェアモジュールを複写機10に装着するためのスペースやインターフェイスが不要となり、かつ、ドングル等のハードウェアモジュールを用いたときと同等のソフトウェアの適正な管理が可能となる。また、ドングル等のハードウェアモジュールを用いることがないので、的確なライセンス管理を低コストで行うことができる。
【0070】
さらに、認証紙52、52Aには、複数の認証鍵を含ませることができるので、ソフトウェアのライセンス管理のより低コスト化が可能となる。
【0071】
一方、既に認証鍵が登録されている複写機10から認証紙52Aを印刷出力するときに、マシンIDを変更することも可能であり、これにより、1ライセンスを用いて、複数の複写機10で該当ソフトウェアを利用できるようにすることも可能である。
【0072】
このときには、図5のフローチャートのステップ110でマシンIDを設定するときに、変更する登録先の複写機10のマシンIDを入力し、このマシンIDを用いて作成した認証情報に基づいて認証紙52B(図6参照)を印刷出力する。
【0073】
すなわち、図6に示す複写機10A、10Bの間で、複写機10Aに認証登録しているソフトウェアを、複写機10Bに認証登録する時には、登録先として複写機10BのマシンIDを設定して作成した認証情報を記録した認証紙52Bを、複写機10Aから印刷出力する。
【0074】
この認証紙52Bを、複写機10Bのスキャナユニット12に装填して、複写機10Bで認証登録を行う。
【0075】
これにより、複写機10で該当ソフトウェアの使用ができなくなるが、複写機10Bでは、該当ソフトウェアの使用が可能となる。なお、複写機10Aで、再度、認証登録を行う時には、登録先として複写機10AのマシンIDを設定して印刷出力した認証紙を用いて、認証登録を行えばよい。
【0076】
このようなときには、認証鍵を登録した複写機10のそれぞれで、登録履歴を作成して保存すると共に、印刷出力する認証紙52Bの認証情報に、登録履歴を含ませるようにすればよく、認証紙52Bを用いて認証鍵の登録を行うときに、マシンIDの照合と共に、登録履歴の照合を行うようにすればよい。
【0077】
これにより、一つの認証鍵を用いて複数の複写機10で、該当するソフトウェアを同時に利用可能となってしまうのを確実に防止することができる。すなわち、認証紙52を用いたときのソフトウェアの不正使用を確実に防止することができる。
【0078】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、スキャナユニット12とプリンタユニット14によって形成された複写機10を例に説明したが、これに限らず、本発明は、少なくとも画像読み取り手段を含む複合装置であれば、これに限らず、任意の構成の複合機に適用することができる。
【0079】
また、本実施の形態では、スキャナユニット12とプリンタユニット14が一体に設けられた複写機10を例に説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、スキャナユニット12、プリンタユニット14及びスキャナユニット12とプリンタユニット14の作動を制御可能なパーソナルコンピュータなどの画像処理装置を、ネットワーク接続して構成したものであっても良い。
【0080】
さらに、認証シートを形成するシート状記録媒体としては、記録紙34などの紙に限らず、認証情報に応じた画像を記録可能であれば、写真感光材料等の任意の画像記録媒体を適用することが可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート状記録媒体に認証情報を記録して形成した認証シートを用いるので、ドングル等のハードウェアモジュールを用いるときに比べて、インターフェースやドングル等の装着スペースの確保が不要となると共に、ソフトウェアを認証するためのコストを大幅に抑えることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用した複写機の要部概略構成図である。
【図2】複写機が用いられるネットワークの概略構成図である。
【図3】複写機のメモリ構成の一例を示す概略図である。
【図4】認証鍵の登録の一例を示す流れ図である。
【図5】認証紙の印刷出力の一例を示す流れ図である。
【図6】複数の複写機の間での認証鍵の登録の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 複写機(複合装置)
12 スキャナユニット(画像読み取り手段)
14 プリンタユニット(印刷出力手段)
20 画像処理制御部
34 記録紙(シート状記録媒体)
42 CPU
46 ROM
50 NvRAM(記憶手段)
52 認証紙(認証シート)
52A、52B 認証紙(認証シート)
Claims (8)
- シート状記録媒体に記録された画像情報を読み取る画像読み取り手段と、シート状記録媒体に画像情報を印刷出力する印刷出力手段と、画像読み取り手段及び印刷出力手段の作動を制御するソフトウェアが記憶され、該ソフトウェアを実行することにより画像読み取り手段ないし印刷出力手段の作動を制御する画像処理制御手段と、を含む複合装置において、前記画像処理制御手段に記憶しているソフトウェアの使用を管理するソフトウェアのライセンス管理方法であって、
前記複合装置を特定可能とする装置IDと共に前記複合装置で前記ソフトウェアの使用を認証する認証鍵を含む認証情報をシート状記録媒体に記録し、前記画像読み取り手段によって前記認証情報を読み込み可能とした認証シートを用いることを特徴とするソフトウェアのライセンス管理方法。 - 前記複合装置に設定されている装置IDと前記認証シートに認証情報として記録されている装置IDを照合して一致したときに、前記認証情報を記憶手段に記憶して、認証されたソフトウェアを使用可能とすることを特徴とする請求項1に記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
- 前記認証シートが、前記記憶手段に記憶されている認証情報に基づいて生成した認証情報を、前記印刷出力手段によって前記シート状記録媒体に記録することにより形成されることを特徴とする請求項2に記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
- 前記印刷出力手段によって前記認証情報を記録した前記認証シートを形成したときに、前記記録手段に記憶している該当認証情報を消去することを特徴とする請求項3に記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
- 前記認証情報に、異なる複合装置を指定する装置IDを設定可能とすることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
- 前記認証シートを形成する前記シート状記録媒体が記録紙であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
- 前記認証シートに複数の前記ソフトウェアに対する認証情報を記録することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
- 前記認証シートに複数の前記複合装置に対する認証情報を記録することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項記載のソフトウェアのライセンス管理方法。
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