JP2005024140A - 建物の空調システム及び建物の空調・給湯システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の地熱利用の空調システムより更に効率的な地熱を利用した建物の空調システムを提供すること。
【解決手段】建物1内に外気を取り入れる給気管を設けた建物の空調システムであって、給気管が、外気を直接室内に導く外気直給気管2と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管2とからなり、外気直給気管2の給気温度を温度センサ7で測定し、地熱交換給気管3の給気温度を温度センサ8で測定し、その結果を制御装置6において対比していずれか一方の給気管を開けて給気して建物1内を空調する。
【選択図】 図1
【解決手段】建物1内に外気を取り入れる給気管を設けた建物の空調システムであって、給気管が、外気を直接室内に導く外気直給気管2と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管2とからなり、外気直給気管2の給気温度を温度センサ7で測定し、地熱交換給気管3の給気温度を温度センサ8で測定し、その結果を制御装置6において対比していずれか一方の給気管を開けて給気して建物1内を空調する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の空調システム及び建物の空調・給湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管体を地中に埋設し、この管体に外気を取り入れ、地熱と交換した外気を建物内に送り込み、夏は涼しく、冬は温かく保つことができるようにした地熱利用の空調システムが種々提案されている。
【0003】
例えば、地熱を蓄積し、戸外からの又は建物内からの空気に地熱を伝えるためのくり石層と、地中に埋設され、前記くり石層からの空気に、地中からの地熱を伝導するための地中パイプと、前記地中パイプ内に備えられ、前記地中パイプ内を移動する空気に地熱を伝導するための地熱伝導手段等と、前記地中パイプ内で温度調節等された空気を、建物の室内に供給するための調節空気供給部と、を備えた建物の自然力利用空調システムが提案されている。(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−97586号公報(特許請求の範囲他)
【0005】
また、地中領域に2重の管からなる地熱利用チューブを縦向き状態に埋設し、外気を、このチューブに通して地熱と熱交換させて、屋内に送り込むようにした地熱利用の空調システムにおいて、地熱利用チューブの外管が鋼管からなり、この鋼管が縦向きで回転圧入工法により地中に打ち込まれて設置されていることを特徴とする地熱利用の空調システムが提案されている。(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開2003−35455号公報(特許請求の範囲他)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の建物の自然力利用空調システムと、特許文献2に記載の地熱利用の空調システムは、いずれも、地中に埋設したパイプ又はチューブにより、外気を、気温変動が少ない地熱と熱交換して建物内に供給して室内の気温を調節し、夏は涼しく、冬は温かく保とうとするものである。
【0008】
この発明者は、従来の地熱利用の空調システムにおいて、外気温度、地中温度、地中に埋設したパイプ又はチューブにより熱交換して室内に供給される空気の温度等について、経時変化を詳細に調査した。
その結果、冬場の日が差して日中の気温が上がるような日には、日中には、外気温度の方が、地中に埋設したパイプ又はチューブで熱交換した空気の温度よりも高くなる場合があり、冬なのに外気より冷たい空気を、地中に埋設したパイプ又はチューブから室内に取り込むような場合があることを知見した。
【0009】
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって、従来の地熱利用の空調システムより更に効率的な地熱を利用した建物の空調システム及び建物の空調・給湯システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の建物の空調システムは、建物内に外気を取り入れる給気管を設けた建物の空調システムであって、給気管が、外気を直接室内に導く外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とからなり、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明の建物の空調システムは、請求項1記載の建物の空調システムにおいて、地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明の建物の空調システムは、請求項1又は2記載の建物の空調システムにおいて、地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明の建物の空調・給湯システムは、ヒートポンプを備えた建物の空調・給湯システムであって、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えたことを特徴とする。
【0014】
(作用)
請求項1記載の発明の建物の空調システムにあっては、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管の他に、外気を直接室内に導く外気直給気管を有し、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えている。
【0015】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、一層効率的に空調できる。
【0016】
請求項2記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにした。
【0017】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気している間、温かい外気が地熱交換給気管を循環して地熱を温めることになる。
そのため、その後、温められた地熱によって地熱交換給気管の給気温度を高める効果があり、一層効率的に空調できる。
【0018】
請求項3記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であるので、地中で接触する面積が増大し、地熱と熱交換効率が向上する。
【0019】
請求項4記載の発明の建物の空調・給湯システムであっては、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えているので、冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管から給気することができ、ヒートポンプの高効率化が図られ、暖房や給湯を経済的に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1の実施例に基づいて説明する。
【0021】
図1は、この発明の建物の空調システムの実施例の説明図である。
図1において、1は建物、2は外気直給気管、3は地熱交換給気管、4は給気短管、5は切替弁、6は制御装置、7及び8は温度センサである。
【0022】
外気直給気管2は、その一端が外気取り入れ口21とされ、他端が切替弁5を介して建物1内に給気する給気短管4に接続され、建物1の周辺部の外気を直接建物1内に給気できるように配設されている。なお、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0023】
地熱交換給気管3は、地中に埋設され、一端が建物1の周辺部に突出して外気取り入れ口31とされ、他端の出口部32が切替弁5を介して建物1内に給気する給気短管4に接続され、建物1の周辺部の外気を地中に導いて地熱と熱交換し、建物1内に給気できるように配設されている。なお、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0024】
温度センサ7は、外気直給気管2内に設置され、外気直給気管2で送られる外気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6に送信されるようになっている。また、温度センサ8は、地熱交換給気管3の出口部32内に設置され、地熱と熱交換された空気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6に送信されるようになっている。
【0025】
制御装置6は、温度センサ7、8で測定された温度信号を受信し、両者の温度を対比し、建物1内を空調するのにより適した温度の方の給気管を選択し、その給気管が給気短管4と連通して建物1内に給気するように切替弁5を切替えるようにされている。
【0026】
(実施の形態1の作用)
例えば、暖房を必要とするような冬場においては、図3に示すように、晴天であって、日中には、日向の外気温度が高くなり、外気直給気管2の給気温度aの方が、地熱交換給気管3の給気温度bよりも高くなることがある。なお、cは地熱交換給気管3の埋設個所の地中温度である。
【0027】
このとき、制御装置6は、温度センサ7、8が感知した外気直給気管2の給気温度aと地熱交換給気管3の給気温度bを対比し、外気直給気管2の給気温度aが地熱交換給気管3の給気温度bより高くなると、切替弁5を切替えて外気直給気管2と給気短管4を連通させる。
こうして、高い方の外気が、外気直給気管2から給気短管4に送られて建物1内に給気され、建物1内がより効果的に暖房される。
【0028】
次いで、夕方になり、外気温度が低くなり、外気直給気管2の給気温度aの方が、地熱交換給気管3の給気温度bよりも低くなる。
このとき、制御装置6は、温度センサ7、8が感知した外気直給気管2の給気温度aと地熱交換給気管3の給気温度bを対比し、外気直給気管2の給気温度aが地熱交換給気管3の給気温度bより低くなると、切替弁5を切替えて地熱交換給気管3と給気短管4を連通させる。
こうして、地熱交換給気管3により地熱と熱交換された空気が給気短管4に送られて建物1内に給気され、建物1内が暖房される。
【0029】
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2を図2の実施例に基づいて説明する。
【0030】
図2は、この発明の建物の空調システムの他の実施例の説明図である。
図2において、1aは建物、2aは外気直給気管、3aは地熱交換給気管、6aは制御装置、7a及び8aは温度センサである。
【0031】
外気直給気管2aは、その一端の外気取り入れ口側に開閉弁22aが設けられ、他端が建物1a内に開口するように設置され、建物1aの周辺部の外気を直接建物1a内に給気できるように配設されている。
なお、開閉弁22aの開閉は、制御装置6aによって制御され、また、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0032】
地熱交換給気管3aは、地中に埋設され、一端が建物1aの周辺部に突出して外気取り入れ口31aとされ、他端の出口部は、建物内出口部32aと建物周辺部出口部33aとに分岐されており、建物内出口部32aの出口部には開閉弁34aが、建物周辺部出口部33aの出口部には開閉弁35aが、それぞれ設けられている。
なお、開閉弁34aと開閉弁35aの開閉は、制御装置6aによって制御され、また、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0033】
温度センサ7aは、外気直給気管2a内に設置され、外気直給気管2aで送られる外気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6aに送信されるようになっている。また、温度センサ8aは、地熱交換給気管3aの出口部内に設置され、地熱と熱交換された外気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6aに送信されるようになっている。
【0034】
制御装置6aは、温度センサ7a、8aで測定された温度信号を受信し、両者の温度を対比し、建物1a内を空調するのにより適した温度の方の給気管を選択し、その給気管が建物1a内に給気するように開閉弁22a、34a、35aの開閉を制御するようにされている。
【0035】
すなわち、外気直給気管2aから給気する場合には、開閉弁22aを開ける。そして、開閉弁34aを閉鎖し、開閉弁35aを開くか、又は開閉弁34aを閉鎖した状態で、地熱交換給気管3aの図示していない送風機を止める。
地熱交換給気管3aから給気する場合には、開閉弁22aを閉じ、開閉弁35aを閉鎖し、開閉弁34aを開ける。
【0036】
(実施の形態2の作用)
例えば、夏場には、地熱交換給気管3aにて熱交換した空気の方が、外気より低いので、制御装置6aは、温度センサ8aで測定した温度の方が低いと判定し、図4(A)に示すように、外気直給気管2aの開閉弁22aを閉じ、地熱交換給気管3aの建物内出口部32aの開閉弁を開け、建物周辺部出口部33a開閉弁35aを閉じ、地熱交換給気管3aにて熱交換した空気を建物1a内に給気する。地熱交換給気管3aにて熱交換して外気より冷却された空気が建物1a内に送られて、建物1a内は冷房される。
【0037】
また、暖房を必要とするような冬場においては、図3に示すように、晴天であって、日中には、日向の外気温度が高くなり、外気直給気管2aの給気温度aの方が、地熱交換給気管3aの給気温度bよりも高くなることがある。このことは、実施の形態1において述べたとおりである。
【0038】
このとき、制御装置6aは、温度センサ7a、8aが感知した外気直給気管2aの給気温度aと地熱交換給気管3aの給気温度bを対比し、外気直給気管2aの給気温度aが地熱交換給気管3aの給気温度bより高くなると、図4(B)に示すように、外気直給気管2aの開閉弁を開いて外気を取り入れ、地熱交換給気管3aの建物内出口部32aの開閉弁34aを閉じ、建物周辺部出口部33aの開閉弁を開き、地熱交換給気管3aからの空気を建物1aの周辺部に放出する。
こうして、高い方の外気が、外気直給気管2aから給気短管4aに送られて建物1a内に給気され、建物1a内がより効果的に暖房される。
【0039】
なお、このとき、地中温度より高温の外気が地熱交換給気管3aを循環して地熱を温めることになり、その後、温められた地熱によって地熱交換給気管3aの給気温度を高める効果もある。
【0040】
次いで、夕方になり、外気温度が低くなり、外気直給気管2aの給気温度aの方が、地熱交換給気管3aの給気温度bよりも低くなる。
このとき、制御装置6aは、温度センサ7a、8aが感知した外気直給気管2aの給気温度aと地熱交換給気管3aの給気温度bを対比し、外気直給気管2aの給気温度aが地熱交換給気管3aの給気温度bより低くなると、図4(C)に示すように、外気直給気管2aの開閉弁22aと、地熱交換給気管3aの建物周辺部出口部33aの開閉弁35aとを閉じ、地熱交換給気管3aの建物内出口部32aの開閉弁を開き、地熱交換給気管3aから建物1a内に給気する。
こうして、地熱交換給気管3aにより地熱と熱交換されたより温かい空気が建物1a内に給気され、建物1a内が暖房される。
【0041】
地熱交換給気管3、3aとしては、従来の地熱利用の空調システムにおいて、地中に埋設して用いられるパイプ又はチューブを適宜選択して用いることが可能である。
【0042】
また、図5に示すような地熱交換給気管30を用いることができる。(A)は正面図、(B)は縦断面図、(C)は底面図であり、中管301と外管302の2重管からなり、外管302をスパイラル管とすることで、地中で接触する面積が増大し、地熱と熱交換効率が向上する。
そして、この地熱交換給気管30を縦向きで回転圧入工法により地中に打ち込んで設置するようにすれば、埋設コストが低減される。なお、302は回転圧入工法により地中に打ち込む際に、地盤を切り開くためのフィンであり、地熱交換給気管30の下端部に付設されている。
【0043】
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3を図6の実施例に基づいて説明する。
【0044】
図6は、この発明の建物の空調・給湯システムの実施例の説明図である。
図6において、1bは建物、2bは外気直給気管、3bは地熱交換給気管、6bは制御装置、7b及び8bは温度センサ、9はヒートポンプである。
【0045】
この発明の実施の形態3においては、外気直給気管2bや地熱交換給気管3bの給気出口部を、建物に備えたヒートポンプ9に接続され、外気直給気管2bの給気温度と地熱交換給気管3bの給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプ9に給気するようにされ、給気管10により建物1B内が空調されるようになっている。
【0046】
また、図示していないが、ヒートポンプ9により給湯するようにできる。
なお、制御装置6bによる制御形態は、実施の形態2と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0047】
(実施の形態3の作用)
このような建物の空調・給湯システムにおいては、冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、ヒートポンプの高効率化が図られ、暖房や給湯を経済的に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の建物の空調システムにあっては、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管の他に、外気を直接室内に導く外気直給気管を有し、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えている。
【0049】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、一層効率的に空調できる。
【0050】
請求項2記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにした。
【0051】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気している間、温かい外気が地熱交換給気管を循環して地熱を温めることになる。
そのため、その後、温められた地熱によって地熱交換給気管の給気温度を高める効果があり、一層効率的に空調できる。
【0052】
請求項3記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であるので、地中で接触する面積が増大し、地熱と熱交換効率が向上する。
【0053】
請求項4記載の発明の建物の空調・給湯システムであっては、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えているので、冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、ヒートポンプの高効率化が図られ、暖房や給湯を経済的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の建物の空調システムの実施例の説明図である。
【図2】この発明の建物の空調システムの他の実施例の説明図である。
【図3】この発明の建物の空調システムにおける外気温度、地中温度、地熱交換した空気温度の経時変化を示す説明図である。
【図4】図2に示すこの発明の建物の空調システムの他の実施例の操作例を示す説明図である。
【図5】地熱交換給気管の一例を示す図面である。
【図6】建物の空調・給湯システムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 建物
2、2a、2b 外気直給気管
3、3a、3b、30 地熱交換給気管
4 給気短管
5 切替弁
6、6a、6b 制御装置
7、7a、7b、8、8a、8b 温度センサ
22a、34a、35a 開閉弁
9 ヒートポンプ
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の空調システム及び建物の空調・給湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管体を地中に埋設し、この管体に外気を取り入れ、地熱と交換した外気を建物内に送り込み、夏は涼しく、冬は温かく保つことができるようにした地熱利用の空調システムが種々提案されている。
【0003】
例えば、地熱を蓄積し、戸外からの又は建物内からの空気に地熱を伝えるためのくり石層と、地中に埋設され、前記くり石層からの空気に、地中からの地熱を伝導するための地中パイプと、前記地中パイプ内に備えられ、前記地中パイプ内を移動する空気に地熱を伝導するための地熱伝導手段等と、前記地中パイプ内で温度調節等された空気を、建物の室内に供給するための調節空気供給部と、を備えた建物の自然力利用空調システムが提案されている。(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−97586号公報(特許請求の範囲他)
【0005】
また、地中領域に2重の管からなる地熱利用チューブを縦向き状態に埋設し、外気を、このチューブに通して地熱と熱交換させて、屋内に送り込むようにした地熱利用の空調システムにおいて、地熱利用チューブの外管が鋼管からなり、この鋼管が縦向きで回転圧入工法により地中に打ち込まれて設置されていることを特徴とする地熱利用の空調システムが提案されている。(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開2003−35455号公報(特許請求の範囲他)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の建物の自然力利用空調システムと、特許文献2に記載の地熱利用の空調システムは、いずれも、地中に埋設したパイプ又はチューブにより、外気を、気温変動が少ない地熱と熱交換して建物内に供給して室内の気温を調節し、夏は涼しく、冬は温かく保とうとするものである。
【0008】
この発明者は、従来の地熱利用の空調システムにおいて、外気温度、地中温度、地中に埋設したパイプ又はチューブにより熱交換して室内に供給される空気の温度等について、経時変化を詳細に調査した。
その結果、冬場の日が差して日中の気温が上がるような日には、日中には、外気温度の方が、地中に埋設したパイプ又はチューブで熱交換した空気の温度よりも高くなる場合があり、冬なのに外気より冷たい空気を、地中に埋設したパイプ又はチューブから室内に取り込むような場合があることを知見した。
【0009】
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって、従来の地熱利用の空調システムより更に効率的な地熱を利用した建物の空調システム及び建物の空調・給湯システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の建物の空調システムは、建物内に外気を取り入れる給気管を設けた建物の空調システムであって、給気管が、外気を直接室内に導く外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とからなり、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明の建物の空調システムは、請求項1記載の建物の空調システムにおいて、地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明の建物の空調システムは、請求項1又は2記載の建物の空調システムにおいて、地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明の建物の空調・給湯システムは、ヒートポンプを備えた建物の空調・給湯システムであって、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えたことを特徴とする。
【0014】
(作用)
請求項1記載の発明の建物の空調システムにあっては、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管の他に、外気を直接室内に導く外気直給気管を有し、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えている。
【0015】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、一層効率的に空調できる。
【0016】
請求項2記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにした。
【0017】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気している間、温かい外気が地熱交換給気管を循環して地熱を温めることになる。
そのため、その後、温められた地熱によって地熱交換給気管の給気温度を高める効果があり、一層効率的に空調できる。
【0018】
請求項3記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であるので、地中で接触する面積が増大し、地熱と熱交換効率が向上する。
【0019】
請求項4記載の発明の建物の空調・給湯システムであっては、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えているので、冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管から給気することができ、ヒートポンプの高効率化が図られ、暖房や給湯を経済的に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1の実施例に基づいて説明する。
【0021】
図1は、この発明の建物の空調システムの実施例の説明図である。
図1において、1は建物、2は外気直給気管、3は地熱交換給気管、4は給気短管、5は切替弁、6は制御装置、7及び8は温度センサである。
【0022】
外気直給気管2は、その一端が外気取り入れ口21とされ、他端が切替弁5を介して建物1内に給気する給気短管4に接続され、建物1の周辺部の外気を直接建物1内に給気できるように配設されている。なお、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0023】
地熱交換給気管3は、地中に埋設され、一端が建物1の周辺部に突出して外気取り入れ口31とされ、他端の出口部32が切替弁5を介して建物1内に給気する給気短管4に接続され、建物1の周辺部の外気を地中に導いて地熱と熱交換し、建物1内に給気できるように配設されている。なお、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0024】
温度センサ7は、外気直給気管2内に設置され、外気直給気管2で送られる外気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6に送信されるようになっている。また、温度センサ8は、地熱交換給気管3の出口部32内に設置され、地熱と熱交換された空気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6に送信されるようになっている。
【0025】
制御装置6は、温度センサ7、8で測定された温度信号を受信し、両者の温度を対比し、建物1内を空調するのにより適した温度の方の給気管を選択し、その給気管が給気短管4と連通して建物1内に給気するように切替弁5を切替えるようにされている。
【0026】
(実施の形態1の作用)
例えば、暖房を必要とするような冬場においては、図3に示すように、晴天であって、日中には、日向の外気温度が高くなり、外気直給気管2の給気温度aの方が、地熱交換給気管3の給気温度bよりも高くなることがある。なお、cは地熱交換給気管3の埋設個所の地中温度である。
【0027】
このとき、制御装置6は、温度センサ7、8が感知した外気直給気管2の給気温度aと地熱交換給気管3の給気温度bを対比し、外気直給気管2の給気温度aが地熱交換給気管3の給気温度bより高くなると、切替弁5を切替えて外気直給気管2と給気短管4を連通させる。
こうして、高い方の外気が、外気直給気管2から給気短管4に送られて建物1内に給気され、建物1内がより効果的に暖房される。
【0028】
次いで、夕方になり、外気温度が低くなり、外気直給気管2の給気温度aの方が、地熱交換給気管3の給気温度bよりも低くなる。
このとき、制御装置6は、温度センサ7、8が感知した外気直給気管2の給気温度aと地熱交換給気管3の給気温度bを対比し、外気直給気管2の給気温度aが地熱交換給気管3の給気温度bより低くなると、切替弁5を切替えて地熱交換給気管3と給気短管4を連通させる。
こうして、地熱交換給気管3により地熱と熱交換された空気が給気短管4に送られて建物1内に給気され、建物1内が暖房される。
【0029】
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2を図2の実施例に基づいて説明する。
【0030】
図2は、この発明の建物の空調システムの他の実施例の説明図である。
図2において、1aは建物、2aは外気直給気管、3aは地熱交換給気管、6aは制御装置、7a及び8aは温度センサである。
【0031】
外気直給気管2aは、その一端の外気取り入れ口側に開閉弁22aが設けられ、他端が建物1a内に開口するように設置され、建物1aの周辺部の外気を直接建物1a内に給気できるように配設されている。
なお、開閉弁22aの開閉は、制御装置6aによって制御され、また、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0032】
地熱交換給気管3aは、地中に埋設され、一端が建物1aの周辺部に突出して外気取り入れ口31aとされ、他端の出口部は、建物内出口部32aと建物周辺部出口部33aとに分岐されており、建物内出口部32aの出口部には開閉弁34aが、建物周辺部出口部33aの出口部には開閉弁35aが、それぞれ設けられている。
なお、開閉弁34aと開閉弁35aの開閉は、制御装置6aによって制御され、また、外気は図示していない送風機により送られるようになっている。
【0033】
温度センサ7aは、外気直給気管2a内に設置され、外気直給気管2aで送られる外気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6aに送信されるようになっている。また、温度センサ8aは、地熱交換給気管3aの出口部内に設置され、地熱と熱交換された外気の温度を測定し、その測定信号は制御装置6aに送信されるようになっている。
【0034】
制御装置6aは、温度センサ7a、8aで測定された温度信号を受信し、両者の温度を対比し、建物1a内を空調するのにより適した温度の方の給気管を選択し、その給気管が建物1a内に給気するように開閉弁22a、34a、35aの開閉を制御するようにされている。
【0035】
すなわち、外気直給気管2aから給気する場合には、開閉弁22aを開ける。そして、開閉弁34aを閉鎖し、開閉弁35aを開くか、又は開閉弁34aを閉鎖した状態で、地熱交換給気管3aの図示していない送風機を止める。
地熱交換給気管3aから給気する場合には、開閉弁22aを閉じ、開閉弁35aを閉鎖し、開閉弁34aを開ける。
【0036】
(実施の形態2の作用)
例えば、夏場には、地熱交換給気管3aにて熱交換した空気の方が、外気より低いので、制御装置6aは、温度センサ8aで測定した温度の方が低いと判定し、図4(A)に示すように、外気直給気管2aの開閉弁22aを閉じ、地熱交換給気管3aの建物内出口部32aの開閉弁を開け、建物周辺部出口部33a開閉弁35aを閉じ、地熱交換給気管3aにて熱交換した空気を建物1a内に給気する。地熱交換給気管3aにて熱交換して外気より冷却された空気が建物1a内に送られて、建物1a内は冷房される。
【0037】
また、暖房を必要とするような冬場においては、図3に示すように、晴天であって、日中には、日向の外気温度が高くなり、外気直給気管2aの給気温度aの方が、地熱交換給気管3aの給気温度bよりも高くなることがある。このことは、実施の形態1において述べたとおりである。
【0038】
このとき、制御装置6aは、温度センサ7a、8aが感知した外気直給気管2aの給気温度aと地熱交換給気管3aの給気温度bを対比し、外気直給気管2aの給気温度aが地熱交換給気管3aの給気温度bより高くなると、図4(B)に示すように、外気直給気管2aの開閉弁を開いて外気を取り入れ、地熱交換給気管3aの建物内出口部32aの開閉弁34aを閉じ、建物周辺部出口部33aの開閉弁を開き、地熱交換給気管3aからの空気を建物1aの周辺部に放出する。
こうして、高い方の外気が、外気直給気管2aから給気短管4aに送られて建物1a内に給気され、建物1a内がより効果的に暖房される。
【0039】
なお、このとき、地中温度より高温の外気が地熱交換給気管3aを循環して地熱を温めることになり、その後、温められた地熱によって地熱交換給気管3aの給気温度を高める効果もある。
【0040】
次いで、夕方になり、外気温度が低くなり、外気直給気管2aの給気温度aの方が、地熱交換給気管3aの給気温度bよりも低くなる。
このとき、制御装置6aは、温度センサ7a、8aが感知した外気直給気管2aの給気温度aと地熱交換給気管3aの給気温度bを対比し、外気直給気管2aの給気温度aが地熱交換給気管3aの給気温度bより低くなると、図4(C)に示すように、外気直給気管2aの開閉弁22aと、地熱交換給気管3aの建物周辺部出口部33aの開閉弁35aとを閉じ、地熱交換給気管3aの建物内出口部32aの開閉弁を開き、地熱交換給気管3aから建物1a内に給気する。
こうして、地熱交換給気管3aにより地熱と熱交換されたより温かい空気が建物1a内に給気され、建物1a内が暖房される。
【0041】
地熱交換給気管3、3aとしては、従来の地熱利用の空調システムにおいて、地中に埋設して用いられるパイプ又はチューブを適宜選択して用いることが可能である。
【0042】
また、図5に示すような地熱交換給気管30を用いることができる。(A)は正面図、(B)は縦断面図、(C)は底面図であり、中管301と外管302の2重管からなり、外管302をスパイラル管とすることで、地中で接触する面積が増大し、地熱と熱交換効率が向上する。
そして、この地熱交換給気管30を縦向きで回転圧入工法により地中に打ち込んで設置するようにすれば、埋設コストが低減される。なお、302は回転圧入工法により地中に打ち込む際に、地盤を切り開くためのフィンであり、地熱交換給気管30の下端部に付設されている。
【0043】
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3を図6の実施例に基づいて説明する。
【0044】
図6は、この発明の建物の空調・給湯システムの実施例の説明図である。
図6において、1bは建物、2bは外気直給気管、3bは地熱交換給気管、6bは制御装置、7b及び8bは温度センサ、9はヒートポンプである。
【0045】
この発明の実施の形態3においては、外気直給気管2bや地熱交換給気管3bの給気出口部を、建物に備えたヒートポンプ9に接続され、外気直給気管2bの給気温度と地熱交換給気管3bの給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプ9に給気するようにされ、給気管10により建物1B内が空調されるようになっている。
【0046】
また、図示していないが、ヒートポンプ9により給湯するようにできる。
なお、制御装置6bによる制御形態は、実施の形態2と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0047】
(実施の形態3の作用)
このような建物の空調・給湯システムにおいては、冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、ヒートポンプの高効率化が図られ、暖房や給湯を経済的に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の建物の空調システムにあっては、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管の他に、外気を直接室内に導く外気直給気管を有し、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えている。
【0049】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、一層効率的に空調できる。
【0050】
請求項2記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにした。
【0051】
したがって、暖房を必要とするような冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気している間、温かい外気が地熱交換給気管を循環して地熱を温めることになる。
そのため、その後、温められた地熱によって地熱交換給気管の給気温度を高める効果があり、一層効率的に空調できる。
【0052】
請求項3記載の発明の建物の空調システムにあっては、地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であるので、地中で接触する面積が増大し、地熱と熱交換効率が向上する。
【0053】
請求項4記載の発明の建物の空調・給湯システムであっては、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えているので、冬場において、晴天であって、日中の日向の外気温度が高くなり、外気直給気管の給気温度の方が、地熱交換給気管の給気温度よりも高くなる場合には、上記制御装置によって、地熱交換給気管からの給気を停止し、外気直給気管からのより温かい空気を建物内に給気することができ、ヒートポンプの高効率化が図られ、暖房や給湯を経済的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の建物の空調システムの実施例の説明図である。
【図2】この発明の建物の空調システムの他の実施例の説明図である。
【図3】この発明の建物の空調システムにおける外気温度、地中温度、地熱交換した空気温度の経時変化を示す説明図である。
【図4】図2に示すこの発明の建物の空調システムの他の実施例の操作例を示す説明図である。
【図5】地熱交換給気管の一例を示す図面である。
【図6】建物の空調・給湯システムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 建物
2、2a、2b 外気直給気管
3、3a、3b、30 地熱交換給気管
4 給気短管
5 切替弁
6、6a、6b 制御装置
7、7a、7b、8、8a、8b 温度センサ
22a、34a、35a 開閉弁
9 ヒートポンプ
Claims (4)
- 建物内に外気を取り入れる給気管を設けた建物の空調システムであって、給気管が、外気を直接室内に導く外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とからなり、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けて建物内に給気するような制御装置を備えたことを特徴とする建物の空調システム。
- 地熱交換給気管の出口部が、建物内出口部と建物周辺部出口部とに分岐されており、それぞれの出口部に開閉弁を設け、建物内出口部の開閉弁を閉鎖したときに建物周辺部出口の開閉弁を開放できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の建物の空調システム。
- 地熱交換給気管が、中管と外管からなり、外管がスパイラル管であることを特徴とする請求項1又2記載の建物の空調システム。
- ヒートポンプを備えた建物の空調・給湯システムであって、外気直給気管と、外気を地中に導いて地熱と熱交換するようにした地熱交換給気管とがヒートポンプに接続され、外気直給気管の給気温度と地熱交換給気管の給気温度を対比していずれか一方の給気管を開けてヒートポンプに給気するような制御装置を備えたことを特徴とする建物の空調・給湯システム。
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