JP2005022724A - 地下タンクにおける侵入地下水の排出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排水装置の部品点数を少なくすることができるとともに、施工作業を容易に行い、施工コストを低減することができる地下タンクの侵入地下水の排出装置を提供する。
【解決手段】底壁12aと側壁12bよりなるタンク本体12の上端開口部に天井壁13を設ける。タンク本体12と天井壁13の内側面に内張りパネル14を形成する。前記パネル14を構成する側壁パネル16の下端部に予め地下水回収樋16aをプレス成形する。この地下水回収樋16aと側壁12bの内側壁面12cとによって地下水回収通路21を形成する。この地下水回収通路21によって回収された地下水を地下水貯留桝22に貯留し水中ポンプ25及び揚水管26によって外部に排出する。
【選択図】 図1
【解決手段】底壁12aと側壁12bよりなるタンク本体12の上端開口部に天井壁13を設ける。タンク本体12と天井壁13の内側面に内張りパネル14を形成する。前記パネル14を構成する側壁パネル16の下端部に予め地下水回収樋16aをプレス成形する。この地下水回収樋16aと側壁12bの内側壁面12cとによって地下水回収通路21を形成する。この地下水回収通路21によって回収された地下水を地下水貯留桝22に貯留し水中ポンプ25及び揚水管26によって外部に排出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下タンクにおける侵入地下水の排出装置に係り、詳しくはコンクリート製のタンク本体に亀裂が生じて地下水が亀裂からタンク本体の内側壁面と、その壁面に接合した耐腐食性を有する内張りパネルの裏面との間に侵入した際にその地下水を外部に排出するための侵入地下水の排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下タンクは地下水による圧力と、土の圧力とに耐えるだけの機械的な強度が要求されるので、所定厚さのコンクリート製の有底四角筒状又は有底円筒状をなすタンク本体を、鉄筋とコンクリートを用いて構築するようになっている。又、タンク本体に亀裂が生じたときに地下水がタンク本体の内部に進入するので、タンク本体の内側壁面には例えば樹脂塗装あるいはステンレススチール等の耐腐食性を有する金属製の内張りパネルが接合されている。
【0003】
ところが、上記従来の地下タンクは、タンク本体に亀裂が生じたときにその亀裂からタンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間の細隙に侵入する地下水の圧力によって前記内張りパネルがタンク本体の内側壁面から離隔し、内張りパネルが変形するという問題があった。
【0004】
上記問題を解消するため、従来、図8に示すように、底壁12aと側壁12bとよりなるタンク本体12の底壁12aの上面に接触された底板15と側壁12bの内側壁面に接触された側壁パネル16との接合部を切り欠いてアングル材32を溶接により固定する。そして、アングル材32とタンク本体12の内側壁面との間に地下水回収通路33を設けている。この地下水回収通路33により回収された地下水をタンク本体12の外部に配設されたポンプ34により汲み上げて揚水管35から地上に排出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の侵入地下水の排出装置は、地下水回収通路33を構成するのにアングル材32を用いて溶接によりに底板15及び側壁パネル16に連結しなければならないので、部品点数が多くなり施工作業が面倒になるという問題があった。
【0006】
又、ポンプ34及び揚水管35がタンク本体12の外側に配設されているので、既設の地下タンクへの施工作業が非常に面倒であった。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、部品点数を少なくすることができるとともに、施工作業を容易に行い施工コストを低減することができる地下タンクにおける侵入地下水の排出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、地下に埋設されたコンクリート製のタンク本体の内側壁面に対し耐腐食性を有する金属製の内張りパネルを接触し、前記タンク本体の上端開口部を天井壁により遮蔽するようにした地下タンクにおいて、前記内張りパネルの下端部に対しタンク本体の内側壁面から離隔する方向にプレスにより成形された地下水回収樋と、前記内側壁面との間に、タンク本体を透過した地下水を回収するための地下水回収通路を設け、前記タンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間に前記地下水回収通路内の地下水を外部へ排出するための地下水排出手段を設けたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記タンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間には前記地下水回収通路内の地下水を合流するための地下水貯留桝が設けられ、この地下水貯留桝の底部には地下水排出手段を構成する水中ポンプが配設され、該ポンプから揚水管を通して地下水が前記地下水貯留桝から外部へ排出されるようになっていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記内張りパネルには前記地下水回収通路と連通するように地下水の揚水通路がプレスにより成形され、この揚水通路に揚水パイプが収容され、地上側に配置したポンプによって地下水回収通路内の地下水が外部に排出されるようになっていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項において、地下水回収通路の横断面形状は横V状又は半円筒状になっていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記地下水回収通路は、前記内張りパネルの下端部の全周にわたって形成されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した地下タンクにおける侵入地下水の排出装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0012】
地下タンク11は図1に示すように鉄筋コンクリート製の有底四角筒状をなすタンク本体12と、このタンク本体12の上端開口部に構築された同じく鉄筋コンクリート製の天井壁13と、前記タンク本体12の内壁面及び天井壁13の下面に接触されたステンレススチール製の内張りパネル14とによって構成されている。
【0013】
前記パネル14はタンク本体12の底壁12aの上面に支持された底板15と、前記タンク本体12の四角筒状をなす側壁12bの内側壁面12cに接合された側壁パネル16と、前記天井壁13の下面に接合された天井壁用パネル17とによって構成されている。
【0014】
前記底板15の外周縁と側壁パネル16の下端縁との接触部には横断面がアングル状をなす帯状の接合用パネル18が接触され、この接合用パネル18の両端縁が溶接部19によって底板15の上面、側壁パネル16の側面に連結されている。
【0015】
前記側壁パネル16の下端部にはプレスにより地下水回収樋16aが一体に、かつ水平方向に成形されている。この地下水回収樋16aと、前記側壁12bの内側壁面12cとによって形成される横V字状の通路を、側壁12bに生じた亀裂を透過した地下水の地下水回収通路21としている。前記地下水回収樋16aは、図2に示すように側壁パネル16の全周にわたって互いに連通するように四角環状に形成されている。
【0016】
図2に示すように前記タンク本体12のコーナー部には前記地下水回収通路21によって回収された地下水を合流して一時的に貯留するための地下水貯留桝22が設けられている。この地下水貯留桝22は前記タンク本体12のコーナー部の内側壁面12cとの間でほぼ四角筒状の地下水貯留室23を形成するアングル状の型材24を所定位置に配置することにより構成されている。前記型材24の下端部の二カ所には、前記地下水回収通路21と地下水貯留室23を連通するための通路24aが切り欠き形成されている。
【0017】
前記地下水貯留室23の下部には水中ポンプ25が収容され、この水中ポンプ25の出口部には地下水を外部に排出するための揚水管26が接続され、この揚水管26の上端部は前記天井壁13を貫通して外部に導出されている。この実施形態では、前記地下水貯留桝22、地下水貯留室23、型材24、水中ポンプ25及び揚水管26等によって地下水回収通路21内の地下水を外部に排出するための地下水排出手段が構成されている。
【0018】
前記側壁パネル16は図3に示すように所定の形状に形成された地下水回収樋16aを有する単体パネル161と、地下水回収樋16aを形成しない単体パネル162を縦横に接合して構成される。又、前記底板15及び天井壁用パネル17は前記単体パネル162を縦横に接合することによって構成されているが、図1,2では底板15、側壁パネル16及び天井壁用パネル17が一体的に図示されている。
【0019】
次に、前記のように構成した地下タンク11について、その動作を説明する。
地下タンク11のタンク本体12の側壁12b対しに何らかの原因によって亀裂が生じると、地下水がこの亀裂から側壁12bの内側壁面12cと側壁パネル16の裏面との間の細隙に流入する。この地下水は細隙を下方に移動して前記地下水回収通路21に回収される。この地下水回収通路21によって回収された地下水は前記地下水貯留桝22内に流入し、水中ポンプ25によって組み上げられて揚水管26から外部に排出される。従って、前記側壁12bと側壁パネル16との間の細隙に地下水がとどまることがないので、側壁パネル16に作用する地下水の圧力が過剰に大きくなることはなく、側壁パネル16が変形して内側壁面12cから離隔することはない。
【0020】
上記実施形態の地下タンク11によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、側壁パネル16に対してプレスにより地下水回収樋16aを形成し、地下水回収樋16aと側壁12bの内側壁面12cとの間に地下水回収通路21を形成した。このため、地下水回収通路21の形成を容易に行うことができ、部品点数を低減して、製造及び施工作業を容易に行いコストの低減を図ることができる。
【0021】
(2)上記実施形態では、タンク本体12のコーナー部に地下水貯留桝22、地下水貯留室23を形成し、地下水貯留室23に水中ポンプ25を収容したので、タンク本体12の側壁12bの外側に地下水貯留桝22、水中ポンプ25及び揚水管26を配設する構成と比較して、施工作業を容易に行うことができる。
【0022】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、前記側壁パネル16の地下水回収樋16aを半円筒状に形成したり、横U字状に形成したり、三角筒状に形成したり、その他任意の形状に形成したりしてもよい。
【0023】
○ 図6に示すように、側壁パネル16の地下水回収樋16aの下側に地下水貯留桝22を設け、この地下水貯留桝22の内部に水中ポンプを収容したり、揚水管を進入したりするようにしてもよい。
【0024】
○ 図7に示すように、側壁パネル16に対し前記地下水回収樋16aと連通する揚水用樋16bを設け、この揚水用樋16bの内部に揚水管31を挿入して地下タンク11の外部に配設したポンプ(図示略)により地下水回収通路21内の地下水を汲み上げるようにしてもよい。この別例においては、前述した地下水貯留室23、型材24が不要となるので、部品点数を低減し、製造及び施工作業をさらに容易に行いコストの低減を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明は排水装置の部品点数を少なくすることができるとともに、施工作業を容易に行い施工コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した地下タンクの一実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】要部の拡大断面図。
【図4】側壁パネルを構成する単体パネルの斜視図。
【図5】この発明の別例を示す部分断面図。
【図6】この発明の別例を示す部分断面図。
【図7】この発明の別例を示す部分斜視図。
【図8】従来の地下水回収通路の構造を示す部分断面図。
【符号の説明】11…地下タンク、12…タンク本体、12c…内側壁面、13…天井壁、14…パネル、16a…地下水回収樋、21…地下水回収通路、22…地下水貯留桝、25…水中ポンプ、26,31…揚水管。
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下タンクにおける侵入地下水の排出装置に係り、詳しくはコンクリート製のタンク本体に亀裂が生じて地下水が亀裂からタンク本体の内側壁面と、その壁面に接合した耐腐食性を有する内張りパネルの裏面との間に侵入した際にその地下水を外部に排出するための侵入地下水の排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下タンクは地下水による圧力と、土の圧力とに耐えるだけの機械的な強度が要求されるので、所定厚さのコンクリート製の有底四角筒状又は有底円筒状をなすタンク本体を、鉄筋とコンクリートを用いて構築するようになっている。又、タンク本体に亀裂が生じたときに地下水がタンク本体の内部に進入するので、タンク本体の内側壁面には例えば樹脂塗装あるいはステンレススチール等の耐腐食性を有する金属製の内張りパネルが接合されている。
【0003】
ところが、上記従来の地下タンクは、タンク本体に亀裂が生じたときにその亀裂からタンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間の細隙に侵入する地下水の圧力によって前記内張りパネルがタンク本体の内側壁面から離隔し、内張りパネルが変形するという問題があった。
【0004】
上記問題を解消するため、従来、図8に示すように、底壁12aと側壁12bとよりなるタンク本体12の底壁12aの上面に接触された底板15と側壁12bの内側壁面に接触された側壁パネル16との接合部を切り欠いてアングル材32を溶接により固定する。そして、アングル材32とタンク本体12の内側壁面との間に地下水回収通路33を設けている。この地下水回収通路33により回収された地下水をタンク本体12の外部に配設されたポンプ34により汲み上げて揚水管35から地上に排出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の侵入地下水の排出装置は、地下水回収通路33を構成するのにアングル材32を用いて溶接によりに底板15及び側壁パネル16に連結しなければならないので、部品点数が多くなり施工作業が面倒になるという問題があった。
【0006】
又、ポンプ34及び揚水管35がタンク本体12の外側に配設されているので、既設の地下タンクへの施工作業が非常に面倒であった。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、部品点数を少なくすることができるとともに、施工作業を容易に行い施工コストを低減することができる地下タンクにおける侵入地下水の排出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、地下に埋設されたコンクリート製のタンク本体の内側壁面に対し耐腐食性を有する金属製の内張りパネルを接触し、前記タンク本体の上端開口部を天井壁により遮蔽するようにした地下タンクにおいて、前記内張りパネルの下端部に対しタンク本体の内側壁面から離隔する方向にプレスにより成形された地下水回収樋と、前記内側壁面との間に、タンク本体を透過した地下水を回収するための地下水回収通路を設け、前記タンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間に前記地下水回収通路内の地下水を外部へ排出するための地下水排出手段を設けたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記タンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間には前記地下水回収通路内の地下水を合流するための地下水貯留桝が設けられ、この地下水貯留桝の底部には地下水排出手段を構成する水中ポンプが配設され、該ポンプから揚水管を通して地下水が前記地下水貯留桝から外部へ排出されるようになっていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記内張りパネルには前記地下水回収通路と連通するように地下水の揚水通路がプレスにより成形され、この揚水通路に揚水パイプが収容され、地上側に配置したポンプによって地下水回収通路内の地下水が外部に排出されるようになっていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項において、地下水回収通路の横断面形状は横V状又は半円筒状になっていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記地下水回収通路は、前記内張りパネルの下端部の全周にわたって形成されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した地下タンクにおける侵入地下水の排出装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0012】
地下タンク11は図1に示すように鉄筋コンクリート製の有底四角筒状をなすタンク本体12と、このタンク本体12の上端開口部に構築された同じく鉄筋コンクリート製の天井壁13と、前記タンク本体12の内壁面及び天井壁13の下面に接触されたステンレススチール製の内張りパネル14とによって構成されている。
【0013】
前記パネル14はタンク本体12の底壁12aの上面に支持された底板15と、前記タンク本体12の四角筒状をなす側壁12bの内側壁面12cに接合された側壁パネル16と、前記天井壁13の下面に接合された天井壁用パネル17とによって構成されている。
【0014】
前記底板15の外周縁と側壁パネル16の下端縁との接触部には横断面がアングル状をなす帯状の接合用パネル18が接触され、この接合用パネル18の両端縁が溶接部19によって底板15の上面、側壁パネル16の側面に連結されている。
【0015】
前記側壁パネル16の下端部にはプレスにより地下水回収樋16aが一体に、かつ水平方向に成形されている。この地下水回収樋16aと、前記側壁12bの内側壁面12cとによって形成される横V字状の通路を、側壁12bに生じた亀裂を透過した地下水の地下水回収通路21としている。前記地下水回収樋16aは、図2に示すように側壁パネル16の全周にわたって互いに連通するように四角環状に形成されている。
【0016】
図2に示すように前記タンク本体12のコーナー部には前記地下水回収通路21によって回収された地下水を合流して一時的に貯留するための地下水貯留桝22が設けられている。この地下水貯留桝22は前記タンク本体12のコーナー部の内側壁面12cとの間でほぼ四角筒状の地下水貯留室23を形成するアングル状の型材24を所定位置に配置することにより構成されている。前記型材24の下端部の二カ所には、前記地下水回収通路21と地下水貯留室23を連通するための通路24aが切り欠き形成されている。
【0017】
前記地下水貯留室23の下部には水中ポンプ25が収容され、この水中ポンプ25の出口部には地下水を外部に排出するための揚水管26が接続され、この揚水管26の上端部は前記天井壁13を貫通して外部に導出されている。この実施形態では、前記地下水貯留桝22、地下水貯留室23、型材24、水中ポンプ25及び揚水管26等によって地下水回収通路21内の地下水を外部に排出するための地下水排出手段が構成されている。
【0018】
前記側壁パネル16は図3に示すように所定の形状に形成された地下水回収樋16aを有する単体パネル161と、地下水回収樋16aを形成しない単体パネル162を縦横に接合して構成される。又、前記底板15及び天井壁用パネル17は前記単体パネル162を縦横に接合することによって構成されているが、図1,2では底板15、側壁パネル16及び天井壁用パネル17が一体的に図示されている。
【0019】
次に、前記のように構成した地下タンク11について、その動作を説明する。
地下タンク11のタンク本体12の側壁12b対しに何らかの原因によって亀裂が生じると、地下水がこの亀裂から側壁12bの内側壁面12cと側壁パネル16の裏面との間の細隙に流入する。この地下水は細隙を下方に移動して前記地下水回収通路21に回収される。この地下水回収通路21によって回収された地下水は前記地下水貯留桝22内に流入し、水中ポンプ25によって組み上げられて揚水管26から外部に排出される。従って、前記側壁12bと側壁パネル16との間の細隙に地下水がとどまることがないので、側壁パネル16に作用する地下水の圧力が過剰に大きくなることはなく、側壁パネル16が変形して内側壁面12cから離隔することはない。
【0020】
上記実施形態の地下タンク11によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、側壁パネル16に対してプレスにより地下水回収樋16aを形成し、地下水回収樋16aと側壁12bの内側壁面12cとの間に地下水回収通路21を形成した。このため、地下水回収通路21の形成を容易に行うことができ、部品点数を低減して、製造及び施工作業を容易に行いコストの低減を図ることができる。
【0021】
(2)上記実施形態では、タンク本体12のコーナー部に地下水貯留桝22、地下水貯留室23を形成し、地下水貯留室23に水中ポンプ25を収容したので、タンク本体12の側壁12bの外側に地下水貯留桝22、水中ポンプ25及び揚水管26を配設する構成と比較して、施工作業を容易に行うことができる。
【0022】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、前記側壁パネル16の地下水回収樋16aを半円筒状に形成したり、横U字状に形成したり、三角筒状に形成したり、その他任意の形状に形成したりしてもよい。
【0023】
○ 図6に示すように、側壁パネル16の地下水回収樋16aの下側に地下水貯留桝22を設け、この地下水貯留桝22の内部に水中ポンプを収容したり、揚水管を進入したりするようにしてもよい。
【0024】
○ 図7に示すように、側壁パネル16に対し前記地下水回収樋16aと連通する揚水用樋16bを設け、この揚水用樋16bの内部に揚水管31を挿入して地下タンク11の外部に配設したポンプ(図示略)により地下水回収通路21内の地下水を汲み上げるようにしてもよい。この別例においては、前述した地下水貯留室23、型材24が不要となるので、部品点数を低減し、製造及び施工作業をさらに容易に行いコストの低減を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明は排水装置の部品点数を少なくすることができるとともに、施工作業を容易に行い施工コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した地下タンクの一実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】要部の拡大断面図。
【図4】側壁パネルを構成する単体パネルの斜視図。
【図5】この発明の別例を示す部分断面図。
【図6】この発明の別例を示す部分断面図。
【図7】この発明の別例を示す部分斜視図。
【図8】従来の地下水回収通路の構造を示す部分断面図。
【符号の説明】11…地下タンク、12…タンク本体、12c…内側壁面、13…天井壁、14…パネル、16a…地下水回収樋、21…地下水回収通路、22…地下水貯留桝、25…水中ポンプ、26,31…揚水管。
Claims (5)
- 地下に埋設されたコンクリート製のタンク本体の内側壁面に対し耐腐食性を有する金属製の内張りパネルを接触し、前記タンク本体の上端開口部を天井壁により遮蔽するようにした地下タンクにおいて、
前記内張りパネルの下端部に対しタンク本体の内側壁面から離隔する方向にプレスにより成形された地下水回収樋と、前記内側壁面との間に、タンク本体を透過した地下水を回収するための地下水回収通路を設け、前記タンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間に前記地下水回収通路内の地下水を外部へ排出するための地下水排出手段を設けたことを特徴とする地下タンクにおける侵入地下水の排出装置。 - 請求項1において、前記タンク本体の内側壁面と内張りパネルとの間には前記地下水回収通路内の地下水を合流するための地下水貯留桝が設けられ、この地下水貯留桝の底部には地下水排出手段を構成する水中ポンプが配設され、該ポンプから揚水管を通して地下水が前記地下水貯留桝から外部へ排出されるようになっている地下タンクにおける侵入地下水の排出装置。
- 請求項1又は2において、前記内張りパネルには前記地下水回収通路と連通するように地下水の揚水通路がプレスにより成形され、この揚水通路に揚水パイプが収容され、地上側に配置したポンプによって地下水回収通路内の地下水が外部に排出されるようになっている地下タンクにおける侵入地下水の排出装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、地下水回収通路の横断面形状は横V状又は半円筒状になっている地下タンクにおける侵入地下水の排出装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、前記地下水回収通路は、前記内張りパネルの下端部の全周にわたって形成されている地下タンクにおける侵入地下水の排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192111A JP2005022724A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 地下タンクにおける侵入地下水の排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192111A JP2005022724A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 地下タンクにおける侵入地下水の排出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005022724A true JP2005022724A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34189502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003192111A Pending JP2005022724A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 地下タンクにおける侵入地下水の排出装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2005022724A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108301440A (zh) * | 2018-03-29 | 2018-07-20 | 沈阳建筑大学 | 具有防水、排水功能的地下综合管廊施工方法 |
KR20230138232A (ko) * | 2022-03-23 | 2023-10-05 | 주식회사 하이코스 | 가스 충전소에 설치되는 매립형 가스 저장탱크의 담수 처리 시스템 |
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2003
- 2003-07-04 JP JP2003192111A patent/JP2005022724A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108301440A (zh) * | 2018-03-29 | 2018-07-20 | 沈阳建筑大学 | 具有防水、排水功能的地下综合管廊施工方法 |
KR20230138232A (ko) * | 2022-03-23 | 2023-10-05 | 주식회사 하이코스 | 가스 충전소에 설치되는 매립형 가스 저장탱크의 담수 처리 시스템 |
KR102676878B1 (ko) * | 2022-03-23 | 2024-06-20 | 주식회사 하이코스 | 가스 충전소에 설치되는 매립형 가스 저장탱크의 담수 처리 시스템 |
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