JP2005020482A - 中継装置及びネットワーク多重化方式及び通信中継方法及び衛星回線端末 - Google Patents
中継装置及びネットワーク多重化方式及び通信中継方法及び衛星回線端末 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを利用して伝送される伝送データを中継する中継装置において、チャネルIDと、ネットワークIDとを対応付けて格納するマッピングテーブル50と、アンテナ10が受信した衛星回線データのデータフォーマットを変換して中継データを生成するデータ形式変換部23Aと、チャネルIDを識別するチャネルID識別部22と、マッピングテーブル50を検索してチャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出するネットワークID付加部30と、複数の地上回線と接続し、上記ネットワークIDが識別するネットワークを構築する地上回線へ振り分けて、地上回線データにフォーマット変換して送信するネットワーク振り分け部40とを備える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、衛星回線と地上回線とのデータ伝送を中継する方式及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の衛星回線を利用したインターネットプロトコル通信(以下、「IP通信」と記す)では、異なるネットワークに属する端末は、各々異なる地上局と衛星回線を張って通信を行っていた。この場合、各ネットワークに対応する地上局は衛星回線のフォーマットとIP通信のフォーマットとを変換して衛星回線と地上回線網とを中継していた。従って、地上局は、どのネットワークに属しているかを意識せずに衛星回線と地上回線網とをつなぐことができた。例えば下記特許文献1では複数の衛星地上局に接続された端末が互いににIP通信を行なうが、全てのルーティング(IPパケットの伝送)が同一アドレス体系の中で行なうことができ、各パケットがどのアドレス体系(本明細書で言うネットワーク)に属するかを意識する必要がなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−057720号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
今後の衛星回線の通信を考えた場合、ネットワーク毎に設置されている複数の地上局を、共有にして一つの地上局にすることが望まれる。例えば従来単体の衛星を利用する場合には、回線の割当を受けた個々の利用者が個別に回線を管理すれば良かったが、準天頂衛星のように複数の衛星を使用し、衛星間ハンドオーバーを行なう場合には個々の利用者が回線切替を管理するのは困難である。このような場合、地上局側でゲートウェイによる一括管理を行なうことにより、個々の利用者が管理しなくても良くなる。
しかしながら、ネットワーク毎に設置されている地上局を、一つの共有の地上局を用いて衛星回線と地上回線網とを中継しようとする場合、複数のネットワークが混在する地上回線網において、地上局がネットワークを区別できない。従って、次のような弊害が生じる。
(1)地上局が一つであるといいつつ、内部的にはネットワークごとに物理的に設備を分ける必要がある。結果、設備(機器)の共用ができないため、コストが高くなる。
(2)上記(1)に述べたように設備の共有ができないため、衛星回線の設備と地上回線網の設備とをネットワーク毎に設置すると、各ネットワーク毎に設備が固定されてしまい、各ネットワークに提供する衛星回線の帯域や回線数を動的に増減させたい通信事業では利用できない。
【0005】
そこで、この発明では、複数のネットワークで設備を共用できる地上局(中継装置)を提供することを目的の一つとする。
また、動的な衛星回線割当てに対応した、ネットワーク多重化方式を提供することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る中継装置は、衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを利用して伝送される伝送データを中継する中継装置において、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)とを対応付けて格納するマッピングテーブルと、
衛星回線を用いて、上記伝送データを変換した衛星回線データを受信するアンテナと、
上記アンテナが受信した衛星回線データのデータフォーマットを変換して中継データを生成するフォーマット変換部と、
上記アンテナが受信した衛星回線データが伝送されてきた衛星回線を特定するチャネルIDを識別するチャネルID識別部と、
上記チャネルID識別部が識別したチャネルIDと上記フォーマット変換部が生成した中継データとを入力し、入力したチャネルIDを用いて上記マッピングテーブルを検索し、上記チャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出し、上記フォーマット変換部が生成した中継データへ上記ネットワークIDを付加して出力するネットワークID付加部と、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記ネットワークID付加部からネットワークIDが付加された中継データを入力し、入力した中継データに付加されたネットワークIDが識別するネットワークを構築する地上回線に対応した地上回線データのフォーマットへ中継データのフォーマットを変換し、該地上回線へ地上回線データを振り分けて送信するネットワーク振り分け部と
を備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明のネットワーク多重化方式の一例を示す概念図である。
構成要素の説明をする。
衛星回線910は、衛星を用いてデータを伝送する通信回線である。衛星回線910は、ある周波数帯域(任意の周波数帯域)が割り当てられたチャネルである。衛星回線910は、チャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)によって特定(識別)する。チャネルIDは、衛星回線910を特定する識別子であればよく、数値、文字、記号等のいずれかを問わない。チャネルIDは、チャネル番号ともいう。
実施の形態1では、衛星として準天頂衛星911を用いる例を示すが、準天頂衛星911に限られることは無く、他の衛星であってもよい。
この明細書では特に明示しない場合、衛星回線はSCPC(Single Channel Per Carrier)の場合を例示する。
地上回線930は、衛星を用いないでデータを伝送する回線である。地上回線930は、有線、無線、光、赤外線、或いは、これらの組み合わせであるかを問わない。また、通信プロトコルも問わない。実施の形態1では、インターネットプロトコル(以下、「IP」と記す)回線を用いる場合を一例として示す。
中継装置920は、衛星回線910と地上回線930とのデータ伝送を中継する。中継装置920は、地上局、あるいは、ゲートウェイともいう。
【0008】
衛星回線端末は、衛星回線910へ接続する端末である。
地上回線端末は、地上回線930へ接続する端末である。
また、衛星回線910を伝送するデータを衛星回線データとし、地上回線930を伝送するデータを地上回線データとして説明する。なお、この明細書では、伝送データの一例としてIPパケットを用いて説明する。しかしながら、IPパケットに限られるわけではない。衛星回線データ、地上回線データともにそれぞれの伝送フォーマットの形式に沿った変換が実施され、伝送される。
また、伝送データは、コンテンツに相当し、衛星回線端末あるいは地上回線端末が伝送したいデータの実質的な部分(アドレスや任意のデータフォーマットに依存するデータ部分を除いた部分)に相当する。
【0009】
ネットワークは、個別のアドレス体系(閉じたアドレス体系)を用いて通信する(データを伝送する)通信網である。ネットワークは、衛星回線と地上回線とを用いて構築される。ネットワークは、複数のネットワークそれぞれを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)によって、一つのネットワークに特定できる。ネットワークIDは、ネットワークを識別する識別子であればよく、数値、文字、記号等のいずれかを問わない。
図1では、衛星回線910と地上回線930とを用いる通信網として、ネットワークA940とネットワークB950を示す。
ネットワークA940は、A社運用サービスで用い、ネットワークB950は、B社運用サービスで用いる。衛星回線910と地上回線930とを用いる複数のネットワークが構成される。
図1では、ネットワークA940の端末として、衛星回線端末A961〜963、地上回線端末A971〜972を示す。また、ネットワークB950の端末として、衛星回線端末B981〜983、地上回線端末B991〜992を示す。
【0010】
アドレスは、ネットワーク内に所属する端末(機器)に付与される識別子であり、端末を特定する。ここでは、ネットワーク毎に個別のアドレス体系を有するため、ネットワーク毎にアドレスが付与される。従って、異なるネットワーク間では、同じアドレスが用いられ場合が生じる。例えば、A社運用サービスを提供するネットワークAを使用する衛星回線端末A961〜963、地上回線端末A971〜972のいずれかと、B社運用サービスを提供するネットワークBを使用する衛星回線端末B981〜983、地上回線端末B991〜992のいずれかとが、同じアドレス(IPアドレス)を有することがあり得る。従って、中継装置920は、伝送するデータをネットワーク毎に振り分ける必要がある。
【0011】
衛星回線端末は、衛星回線端末を識別する衛星回線端末IDが付与される。衛星回線端末IDによって、中継装置は、衛星回線端末を識別する。
また、衛星回線端末と地上回線端末とのいずれかを示す場合に、「端末」、ということがある。
【0012】
次に、ネットワーク多重化方式の動作の概略を説明する。
衛星回線端末961〜963、981〜983のいずれかは、IPパケットを衛星回線フォーマットへ変換し、割り当てられた衛星回線910を用いて衛星回線データを送信する。IPパケットは1つ以上のフレームへ分割され、割り当てられたチャネル周波数上に変調され、衛星回線データとして送信される。送信された衛星回線データは、準天頂衛星911を介して、中継装置920によって受信される。中継装置920は、衛星回線データを復調し、IPパケットを再構築した上で、中継データに変換する。中継装置920は、衛星回線データが送信された衛星回線910(チャネルID)に基づいてネットワーク識別子、つまりデータを送出する地上回線930を特定する。特定したネットワーク(図1では、ネットワークAまたはネットワークBのいずれか)の地上回線対応の地上回線データに変換し、該地上回線へデータを送り出す。
また、地上回線930から衛星回線910へのデータの伝送も可能である。
【0013】
このように、異なる複数のネットワークによって伝送されるIPパケットを、一つの中継装置によって中継する。一つのネットワークに注目すると、衛星回線端末と地上回線端末との間で、IPパケット(伝送データ)を伝送することができ、IPパケットを衛星回線で伝送する場合に、IPパケットは、衛星回線データへ変換される(地上回線や中継装置内ではIPパケットそのものの形で伝送されることもある。)。
【0014】
次に、中継装置920について詳細に説明する。
図2は、中継装置920(衛星回線から地上回線へのデータ伝送)の構成の一例を示した図である。
図2に示した中継装置920は、衛星回線910から受信した衛星回線データを地上回線930へ送り出す場合の一例を示している。
マッピングテーブル50は、衛星回線910を識別するチャネルIDと、ネットワークを識別するネットワーク識別子とを対応付けて格納する。また、マッピングテーブル50は、少なくともチャネルIDとネットワークIDとを格納するが、その他の項目を含めてもよい。マッピングテーブル50は、チャネルが割り当てられた時に、ネットワークIDとチャネルIDとを対応付けてエントリーが書きこまれる。図3は、マッピングテーブル50の構成の一例を示した図である。図3(A)は、上記二つの項目を備えるマッピングテーブル50Aを例示し、図3(B)は、さらに、衛星回線端末IDを備えるマッピングテーブル50Bを例示している。
【0015】
図2の中継装置は、図3(A)、(B)のいずれのマッピングテーブルを用いてもよい。マッピングテーブル50とした場合は、図3(A)、(B)のいずれかのマッピングテーブルであるものとする。但し、地上回線から衛星回線へデータを伝送する場合は、図3(B)のマッピングテーブルを用いる。
チャネル割当部60は、チャネルの割当の要求(衛星回線接続要求)を受け付け、要求に基づいて所定の周波数帯域を利用する衛星回線910(チャネル)として割り当て、チャネルIDとネットワークIDとを対応付けてマッピングテーブル50へ格納する。マッピングテーブル50Bを用いる場合は、チャネル割当部60は、衛星回線端末IDも格納する。チャネル割当部60は、衛星回線接続要求とともにネットワークIDを受け付ける、あるいは、ネットワークIDが検出できる情報を入手してネットワークIDを取得する。
【0016】
衛星回線接続要求は、衛星回線端末あるいは地上回線端末とのいずれかから送信される。衛星回線接続要求は、衛星回線910へ接続することを要求するものであり、接続した衛星回線910を用いて衛星回線データを伝送する。衛星回線端末から中継装置に衛星回線910を利用することを要求する場合、衛星回線接続要求は、回線速度を含む。また、地上回線端末からへ中継装置に特定または複数の衛星回線端末への衛星回線910を利用することを要求する場合、衛星回線接続要求は、回線速度と衛星回線端末IDとを含む。チャネル割当部60は、衛星回線接続要求に含まれる回線速度に基づいて周波数帯域幅を決定する。図2中、点線で示した信号の流れは、衛星回線接続要求であり、実線で示したデータ伝送の流れとは異なる。
【0017】
アンテナ10は、準天頂衛星911とデータを送受信する。
フォーマット変換部20Aは、衛星回線データと中継データとの間のデータのフォーマットを変換する。図2では、フォーマット変換部20Aは、復調/多重分離化部21とチャネルID識別部22とデータ形式変換部23Aとを含む場合を示しているが、その他の変換機能を有する構成要素を含む場合もある。
復調/多重分離化部21は、チャネル周波数からの復調、多重分離等を行う。実施の形態1では、衛星回線データは、割当てられた周波数に合わせて変調されており、復調部はこれを復調する。また、衛星回線データが、周波数多重ではなく、時分割多重、コード多重等の多重化が実施されている場合は、多重分離を実施する(周波数多重(SCPC)では、割当て周波数を特定できた段階で既に多重分離ができている。)。
チャネルID識別部22は、衛星回線データが伝送されたチャネルIDを識別する。チャネルIDの識別については、実施の形態3で説明する。
データ形式変換部23Aは、衛星回線データを中継データの形式へ変換する。データ形式変換部23Aは、衛星回線端末が衛星回線データの伝送フォーマットに即して分解したIPパケットを、再構築し、中継データのフォーマットに乗せかえる(変換する)。即ち、データ形式変換部23Aは、変換した衛星回線データからIPパケットの一部分を取り出し、IPパケットを再構築し、中継装置内でバスとして使われている回線の伝送フォーマットに変換する。
【0018】
なお、復調/多重分離化部21、チャネルID識別部22、データ形式変換部23Aとの間のデータの流れは、復調/多重分離化部21、データ形式変換部23A、チャネルID識別部22の順番の場合、復調/多重分離化部21、チャネルID識別部22、データ形式変換部23Aの場合のいずれの場合、復調/多重分離化部21、データ形式変換部23A、チャネルID識別部22、再度、データ形式変換部23Aの場合もあり得る。また、フォーマット変換部20Aからは、データ形式変換部23Aが構築したIPパケットへチャネルIDが付加されて、中継データが出力される。
【0019】
ネットワークID付加部30は、チャネルID識別部22が識別したチャネルIDを用いて、マッピングテーブル50を検索し、チャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出し、中継データへネットワークIDを付加してネットワーク振り分け部40へ出力する。
ネットワーク振り分け部40は、複数のネットワークと接続する。ネットワーク振り分け部40は、ネットワークID付加部30から出力されたネットワークIDが付加された中継データを入力し、上記ネットワークIDに基づいて、接続するネットワークを切り替え、ネットワークIDを切り放した中継データからIPパケットを取りだし、該ネットワークの地上回線データのフォーマットに乗せかえて(変換して)、ネットワークに振り分ける。すなわち、ネットワーク振り分け部40は、ネットワークIDが識別するネットワークを構築する地上回線930へデータの伝送を振り分ける。
【0020】
次に、動作を説明する。
まず、チャネル割当部60の動作を説明し、次に、中継装置920が衛星回線データを受信し、地上回線データに変換して送り出す動作を説明する。
図4は、チャネル割当部60の動作の一例を示したフローチャート図である。
チャネル割当部60は、衛星回線接続要求を受け付ける(S1)。
次に、チャネル割当部60は、衛星回線接続要求を送信した端末(衛星回線端末あるいは地上回線端末)が利用するネットワークIDを取得する(S2)。ネットワークIDの取得については、実施の形態2において説明するが、衛星回線接続要求にネットワークIDが含まれている場合は、衛星回線接続要求からネットワークIDを抽出して用いる。
【0021】
チャネル割当部60は、衛星回線接続要求と使用情報テーブルに基づいて利用可能な衛星回線910を検索する(S3)。使用情報テーブル(図には示していない)は、衛星回線の使用状況を格納するテーブルである。チャネル割当部60は、複数のネットワークそれぞれを意識することなく(ネットワークIDを意識することなく)、回線速度に基づいて周波数帯域を決定することができる。
チャネル割当部60は、検索した結果を用いて、割り当てる周波数帯域を決定し、決定した周波数帯域を衛星回線910としてチャネルIDを付与する(S4)。
チャネル割当部60は、付与したチャネルIDと、取得したネットワークIDとを対応付けて、マッピングテーブル50へエントリーを格納する(S5)。
以上が、チャネル割当部60の動作の一例である。なお、S1、S3、S4を従来のDAMA(Demand Assign Multiple Access)装置の機能とすると、これ以外のS2、S5の機能を別の部位(マッピングテーブル作成部)などが担当してもよい。
なお、マッピングテーブル50へ格納されたチャネルIDとネットワークIDとの組合せ(マッピングテーブル50Bの場合は、衛星回線端末IDも含む)は、回線解放要求(回線切断要求)があったときに削除される。回線解放要求は、端末から送信される場合、あるいは、システムや管理者が発する場合がある。
【0022】
次に、図5を用いて、データ伝送の動作を説明する。
図5は、中継装置920が衛星回線データを受信し、IPパケットに変換して送り出す動作の一例を表したフローチャート図である。
アンテナ10は、衛星回線データを受信し、フォーマット変換部20Aへ出力する(S11)。
フォーマット変換部20Aは、衛星回線データのフォーマットを変換し、IPパケット(伝送データ)を生成する(S12)。具体的には、復調/多重分離化部21は、衛星回線データをアナログデータからデジタルデータへ変換する。データ形式変換部23Aは、衛星回線データからIPパケットを構築し、中継データのフォーマットに変換する。
また、チャネルID識別部22は、チャネルIDを識別する(S13)。チャネルID識別部22は、予め決められた衛星回線データの送信タイミングの情報、あるいは、その他の情報からチャネルIDを取得することも可能である。
ネットワークID付加部30は、生成された中継データとチャネルIDとを入力する。なお、中継データにチャネルIDが付加されていてもよい。また、チャネルIDは、中継データが出力されたポートによって、ネットワークID付加部30がチャネルIDを検出する場合であってもよい。
【0023】
次に、ネットワークID付加部30は、チャネルID識別部22が識別したチャネルIDを用いて、マッピングテーブル50を検索して、チャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出する(S15)。
ネットワークID付加部30は、データ形式変換部23Aが出力した中継データへ取得したネットワークIDを付加し、ネットワーク振り分け部40へ出力する(S15)。
ネットワーク振り分け部40は、付加されたネットワークIDに基づいて、中継データを送り出すネットワークを決定し、決定したネットワークを構成する地上回線930に即した地上回線データに中継データのフォーマットを変換し、該地上回線へ地上回線データを出力する(S16)。
地上回線930へ出力された地上回線データは、地上回線プロトコルやIPパケットに含まれている宛先(アドレス)によって、送り先へ到達することになる。
以上が衛星回線データをネットワークへ伝送する動作の一例である。
【0024】
図6は、衛星回線データとIPパケットとの関連を表した概念図である。
アンテナ10が受信した衛星回線データ800(図6(A))は、1つ以上のフレームへIPパケットが分解されて伝送される。データ形式変換部23は、衛星回線データを用いてIPパケット700(図6(B))を構築する。IPパケット700のヘッダ領域711にはIPアドレスが設定される。データ形式変換部23はさらに、IPパケット700を中継データ600のフォーマットに変換する。さらに、ネットワークID付加部30は、中継データ600のヘッダ領域611へネットワークID612を付加する。ネットワーク振り分け部40は、中継データ600に付加されたネットワークID612に基づいて中継データ600を各ネットワークを構成する地上回線930へ振り分ける。この際、ネットワーク振り分け部40は、ネットワークID612を中継データ600から削除し、中継データ600からIPパケット700を抽出し、地上回線データのフォーマットに乗せ替えて、地上回線データを地上回線930(ネットワーク)へ出力する。このようにして、中継装置920は、衛星回線データを受信し、IPパケット700を構築し、構築したIPパケット700をネットワーク毎に振り分けて地上回線930へ出力する。
【0025】
上記では、衛星回線910から地上回線930へデータを伝送する場合を説明したが、次に、地上回線930から衛星回線910へデータを伝送する場合を説明する。
図7は、中継装置920(地上回線から衛星回線へのデータ伝送)の構成の一例を示した図である。
フォーマット変換部20Bは、中継データを入力し、衛星回線データを生成する。
フォーマット変換部20Bは、データ形式変換部23Bと変調/多重化部25とを備える。
変調/多重化部25は、衛星回線データの周波数多重化、時分割多重化、コード多重化等の多重化の実施、あるいは、データの変調等を実施する。
データ形式変換部23Bは、中継データを衛星回線データの伝送フォーマットへ変換する。具体的には、データ形式変換部23Bは、中継データからIPパケットを抽出し、衛星回線データの伝送フォーマットに即して分解する。
マッピングテーブル50Bは、図3(B)に例示した構成を用いる。
チャネル判別部70は、マッピングテーブル50Bを用いてネットワークIDへ対応付けられたチャネルIDを検出する。
ネットワーク振り分け部40は、複数のネットワークのいずれかから地上回線データを入力し、ネットワークIDを付加した中継データをチャネル判別部70へ出力する。
ネットワークID検出部41は、地上回線データを入力したネットワークを識別するネットワークIDを検出する。
図7中の上記で説明していない構成要素は、図2において同じ符号で示した構成要素と同様の機能を有する。また、図7中、点線で示した信号の流れは、衛星回線接続要求であり、実線で示したデータ伝送の流れとは異なる。
【0026】
次に、図8を用いて、データ伝送の動作を説明する。
図8は、中継装置920が地上回線データを受信し、衛星回線データに変換して送り出す動作の一例を表したフローチャート図である。
ネットワーク振り分け部40は、複数のネットワークのいずれかから地上回線データを入力する(S21)。地上回線データから抽出できるIPパケットの、ヘッダ領域には、IPアドレスが設定されている。
ネットワークID検出部41は、地上回線データが伝送されたネットワークのネットワークIDを検出する(S22)。
ネットワーク振り分け部40は、IPパケットを中継データのフォーマットに乗せ替え、ネットワークID検出部41が検出したネットワークIDを中継データに付加し、ネットワークIDを付加した中継データをチャネル判別部70へ出力する(S23)。
チャネル判別部70は、中継データに付加されたネットワークIDとIPパケットのヘッダ領域に設定されているIPアドレスとを用いて、マッピングテーブル50Bを検索し、ネットワークIDとIPアドレスとの組合せに対応付けられたチャネルIDを検出する(S24)。チャネル判別部70は、判別したチャネルIDと、ネットワークIDを取り除いた中継データをフォーマット変換部20へ出力する。
フォーマット変換部20Bは、中継データからIPパケットを抽出し、衛星回線データへフォーマット変換し(S25)、チャネルIDを識別して衛星回線データを衛星回線910へ送り出す(S26)。
以上が、地上回線データを衛星回線データへ伝送する動作の一例である。
【0027】
また、図2、図7は、中継装置920として、一方方向のデータの伝送を実施する装置を例示したが、衛星回線910と地上回線930との間で双方行にデータを伝送する機能を備えている場合であってもよい。
図9は、中継装置920(地上回線と衛星回線の双方向の伝送)の構成の一例を示した図である。
フォーマット変換部20Cは、衛星回線データと中継データとを双方向にフォーマット変換する。
変調復調/多重化・分離部27は、衛星回線データと中継データとを双方向に変調/復調し、また、衛星回線データの伝送形態(周波数多重、時分割多重、コード多重等)に基づいて多重化・多重分離等を実施する。
データ形式変換部23Cは、衛星回線データと中継データのフォーマットを(IPパケットの組みたて・抽出を挟んで)双方向に変換する。
図9に示した構成要素のうち、図2,図6で同じ符号をつけた構成要素と同じ符号をつけた構成要素は、同様の機能を有する。また、図9中、点線で示した信号の流れは、衛星回線接続要求であり、実線で示したデータ伝送の流れとは異なる。
また、ネットワークID付加部30とチャネル判別部70との二つの構成要素は、ネットワークID付加部30とチャネル判別部70との両方の機能を有するチャネル−ネットワークマッピング部80として一つの構成要素で実現してもよい。
【0028】
次に、実施の形態1の中継装置920によって生じる効果について説明する。
図10は、衛星回線910と地上回線930との構成を従来例と中継装置920を用いた場合との相違を示した図である。
図10の上段は従来例を示し、下段は、この発明の中継装置920を適用した場合の通信回線の構成の一例を示している。
従来例では、衛星回線910、地上局921,922は、ネットワーク毎に設置されていた。しかし、中継装置920を適用することによって、複数の地上局は、中継装置920として共有化され、また、衛星回線910及び地上回線930も共有される部分が生じている。また、地上局921,922それぞれが備えていた機器等の装置も中継装置920が一括して備えることによって、コストの削減が可能になる。
【0029】
また、図11は、中継装置920が実現する効果の一例を表した図である。
図11中、CHは、チャネル毎のインターフェースを示し、チャネルID識別部22の機能に相当する。また、CHは、チャネルID毎の衛星回線からのデータ伝送を示すことになる。I/Fは、地上回線とのインターフェースを示し、ネットワーク振り分け部40の機能に相当する。
マッピングテーブル50を用いてチャネルIDとネットワークIDとを対応付けることにより、チャネル(衛星回線)とネットワークのセットで設備を固定することから解放される。従って、衛星回線接続要求があった場合に、動的回線割当てに対応可能となる(図11(A)→(B))。従って、各CH(チャネルIDで識別される衛星回線)は、どのI/F(ネットワークを構成する地上回線)とも接続することが可能となる。図11(B)では、CHとI/Fとの結線が増えることによって示される。
また、チャネルからの出力を1本の物理的なインターフェース(LAN(Local Area Network)ケーブル)にまとめることにより、機器を衛星回線910側と地上回線930側とに分離でき、複合的な機器で規模が大きくなることを防ぐことができる(図11(B)→(C))。すわなち、多入力多出力の複雑な機器ではなく、多入力単出力の機器と単入力多出力の機器に分離することで、機器の複雑さを単純化することができる。これは、コストダウンに直結するものである。
さらに、上記の単一インターフェースに、例えば、VLAN(VirtualLocal Area Network)を用いることによって、ネットワーク振り分け部40の設備は市販品を用いることができ、(地上局としては)更にコストダウンが可能となる(図11(B)→(C))。
【0030】
以上のように、中継装置920を用いて、異なるネットワーク間において、衛星回線と地上回線とのデータの伝送を中継することによって、複数のネットワークで設備を共有することが可能となる。よって、コストの削減が図れる。
また、衛星回線をネットワーク毎に割り振るのではなく、動的に割り当てることが可能となる。よって、衛星回線の利用効率の向上が図れる。
【0031】
実施の形態2.
実施の形態2では、チャネル割当部60がチャネルを割り当てる機能について説明する。
図12は、チャネル割当部60の機能を説明する図である。
チャネル割当部60は、図2、図7、図9に一例として示したものであり、中継装置920に含まれる。
図12に示したマッピングテーブル50Aは、図3(A)に示したマッピングテーブル50Aの場合を示している。
チャネル割当部60は、衛星回線端末テーブル61を備える。
衛星回線端末テーブル61は、衛星回線端末ID、IPアドレス、ネットワークIDとを格納する。
IPアドレスは、衛星回線端末IDによって特定される衛星回線端末へ付与されたアドレスである。IPアドレスは、各ネットワーク毎に個別に付与される。
ネットワークIDは、衛星回線端末IDによって特定される衛星回線端末が利用するネットワークに付与されたネットワークIDである。ネットワークIDは、同じネットワークに配置された端末の場合は同じ値となる。
衛星回線端末ID、IPアドレス、ネットワークIDとは、予め衛星回線端末テーブル61へ登録されている。このとき、IPアドレスとネットワークIDとは、衛星回線端末IDと対応づけられて衛星回線端末テーブル61へ格納される。
また、衛星回線端末IDをN個の数値、チャネルIDをm個の数値で表せるとした場合、N≧mの関係が成り立つ。また、IPアドレスは、複数の衛星回線端末IDにおいて同じアドレスである場合が生じる。
【0032】
次に、チャネルIDの割当について説明する。
チャネル割当部60は、衛星回線910または地上回線930のいずれかから衛星回線接続要求を受信する。衛星回線端末は、衛星回線910を用いて衛星回線接続要求を衛星回線データとして送信し、地上回線端末は、地上回線930を用いて衛星回線接続要求をIPパケット(伝送データ)として送信する。
衛星回線端末は、シグナリングチャネル(例えばCSC(Common Signaling Channel))を用いて、衛星回線データとして衛星回線接続要求を送信する。衛星回線データは衛星回線端末を特定する衛星回線端末IDを含む。チャネル割当部60は、衛星回線接続要求に含まれる回線速度に基づいて周波数帯域幅を決定し、チャネルIDを付与する(本例は周波数多重分離の例だが、時分割多重、コード多重の場合も時間スロットやコードを割当てることでチャネル割当てが可能である。)。また、衛星回線データから衛星回線端末IDを抽出し、抽出した衛星回線端末IDを用いて衛星回線端末テーブル61を検索し、衛星回線端末IDに対応づけられるネットワークIDを取得する。
なお、この明細書では、衛星回線データに衛星回線端末IDが含まれている場合も、衛星回線接続要求に衛星回線端末IDが含まれていることと同じとして扱う。
【0033】
図13に中継装置に回線割当て要求を行なう衛星回線端末960の構成例を示す。
衛星回線端末960は、衛星回線によって伝送される伝送データを中継する中継装置を利用する。
端末ID記憶部9605は、自己の衛星回線端末IDを記憶する。
通信インタフェース9604は、中継装置920とデータを送受信するインタフェースを司る。
変復調部9603は、衛星回線接続要求を入力し、衛星回線割当て要求専用のチャネル(シグナリング・チャネル)の伝送フォーマットに即してデータを変換し、変調機を周波数設定をシグナリング・チャネルの周波数に設定し、これに合わせてデータに変調をかけ、衛星経由で中継装置に送信する。
衛星回線割当要求部9601は、端末ID記憶部9605に記憶した衛星回線端末IDを読み出し、要求する速度を指定する要求回線速度を決定する。衛星回線割当要求部9601は、衛星回線へ接続するための衛星回線を割り当てることを要求する衛星回線接続要求を、読み出した衛星回線端末IDと、決定した要求回線速度とを含めて生成し、通信インタフェース9604を介して送信する。
伝送データ生成部9602は、割り当てられた衛星回線を特定するチャネルIDを通知する割当通知を、上記通信インタフェースにおいて、中継装置920から受信し、上記割当通知からチャネルIDを取得する。伝送データ生成部9602は、送信するデータへ上記チャネルIDを付加して伝送データを生成し、上記チャネルIDが特定する衛星回線を用いて、伝送データを上記通信インタフェースを介して上記中継装置へ送信する。
なお、チャネルIDは、一例として、次のような動作によって、取得できる。通信インタフェース9604の変復調部9603は、割当通知を受信し、受信した割当通知を復調し、復調したデータからチャネルIDを抽出し、伝送データ生成部9602へ通知する。
【0034】
一方、地上回線端末は、IPパケットとして衛星回線接続要求を送信する。衛星回線接続要求には、通信の相手先の衛星回線端末IDまたはIPアドレスと、通信速度が含まれている。チャネル割当部60は、衛星回線接続要求に含まれる回線速度に基づいて周波数帯域幅を決定し、チャネルIDを付与する。チャネル割当部60は、衛星回線接続要求から衛星回線端末IDを抽出し、抽出した衛星回線端末IDを用いて衛星回線端末テーブル61を検索し、衛星回線端末IDに対応づけられるネットワークIDを取得する。または要求の地上回線データが来たネットワークを、ネットワーク振り分け部が検出し、回線割当て部に要求データを渡す際にこの情報を付加することで、回線割当て部は本チャネルに割りつけられるネットワークIDを取得する。この場合、衛星回線接続要求で指定される相手先の衛星回線端末は、衛星回線端末IDではなくIPアドレスで指定されることも可能である。
このようにして、ネットワークIDとチャネルIDとの組合せを生成し、生成した組合せをマッピングテーブル50へ格納する。
【0035】
なお、図12では、図3(A)に示したマッピングテーブル50Aの場合を用いて説明したが、図3(B)に示したマッピングテーブル50Bの場合も同様な動作でマッピングテーブル50Bを設定する。マッピングテーブル50Bに書きこむ項目として、衛星回線端末に付与されたIPアドレスが追加されることになる。
また、衛星回線端末テーブル61に格納されるデータは、予め、チャネル割当部60が格納する。例えば、格納するデータは、衛星回線端末あるいは地上回線端末から送信され、チャネル割当部60は、送信されたデータを衛星回線端末テーブル61へ格納する。
あるいは、中継装置920は、入出力装置(キーボード、マウス等)を備え、利用者が入出力装置を用いて、データを入力し、入力したデータをチャネル割当部60が受け付け、チャネル割当部60は、受け付けたデータを衛星回線端末テーブル61へ格納する。このようにして衛星回線端末テーブル61へデータを格納してもよい。
【0036】
このように、チャネル割当部60が、利用できる周波数帯域を、ネットワークに関係なく管理することにより、衛星回線接続要求を受けたネットワーク(衛星回線端末)へ周波数を割り当てることができる。すなわち、周波数をネットワーク毎に予め割り振るのではなく(固定化するのではなく)、動的に割り当てることが可能になる。従って、特定のネットワークからの衛星回線接続要求が集中した場合にも、動的に周波数を割り当てることができるため、トラフィックの集中よるデータ伝送の遅れを回避することができる。例えば、災害が発生した場合、緊急用の車両(消防車、救急車等)が利用するネットワークの回線速度を高速にし、その他のネットワークの回線速度を遅くすることが可能となる。利用者の需要に合った周波数の割当が可能となる。これにより、衛星回線の利用効率の向上が図れる。
さらに、従来単体の衛星を利用する場合には、回線の割当を受けた個々の衛星回線端末(利用者)が個別に回線を管理すれば良かったが、準天頂衛星のような複数の衛星を使用し、衛星間ハンドオーバーを行なう場合には個々の利用者が回線切替を管理するのは困難である。そこで、地上局側でゲートウェイによる一括管理を行なうことにより、個々の利用者が管理を扶養とすることが可能となる。これを実現するために、この実施の形態では、マッピングテーブルによる回線の割当を行なう例を示した。また、衛星回線端末960に図13に一例として示した構成を備えることにより、マッピングテーブルを用いた管理を衛星回線端末側から可能とする。このような衛星間ハンドオーバーを行ない、上記のような管理を行なう衛星と通信する衛星回線端末により、衛星回線端末は、衛星ハンドオーバーに対する回線切替の管理から開放されることが可能となる。また、中継装置でマッピングテーブルによって管理することにより、衛星回線端末のコストを削減することも可能となる。
【0037】
実施の形態3.
この実施の形態では、チャネルID識別部22の動作について説明する。
チャネルID識別部22は、衛星回線端末から送信された衛星回線データに基づいてチャネルIDを識別する。
チャネルID識別部22は、次に示すいずれかの手順によってチャネルIDを識別する。
(1)チャネル割当部60がチャネルを割り当てた場合、チャネル割当部60は、チャネルIDと周波数帯域幅(周波数)との対応をチャネルID識別部22へ通知する。衛星回線データを伝送した周波数は、復調機に設定されている。チャネルID識別部22は、復調機に設定されている周波数からチャネルIDを検出する。
また、次のような場合もあり得る。チャネル割当部60は、衛星回線データを設定するスロット位置(時分割多重の場合)やコード(コード多重の場合)とチャネルIDとの対応を予め通知されている。従って、衛星回線データが設定されたスロット番号やコードが検出できるため、スロット番号やコードからチャネルIDを検出する。
(2)中継装置が衛星回線データを受信する場合に、周波数毎に受信するポートを分けており、受信したポートによって、チャネルIDが検出できるような構成となっている。この場合、物理的な構成によりチャネルIDが検出できる。チャネルID識別部22は、物理的な構成を含む。
(3)衛星回線データにチャネルIDとネットワークIDとのいずれかが含まれており、衛星回線データからチャネルID、あるいは、ネットワークIDとのいずれかを検出する。
【0038】
チャネルID識別部22は、チャネルIDを識別し、チャネルIDによって、物理的に出力するポートを振り分けたり、データ形式変換部23Aが出力する中継データへチャネルIDを付加したりする。
すなわち、チャネルID識別部22は、チャネルIDを識別するインターフェースであることより、チャネルインタフェースともいう。チャネルインタフェースは、必ずしも、チャネルIDをIPパケットに付与する場合に限られない。
【0039】
実施の形態4.
実施の形態4では、実施の形態1で示した中継装置920を具体的に適用した構成例を説明する。
図14は、中継データを流すバスとしてLAN(Local Area Network)を用い、ネットワークの区別にVLAN(Virtual Local Area Network)を用いた中継装置920を示した図である。図14は、衛星回線910から地上回線930へのデータ伝送の場合を示す。複数のネットワークの中継データがネットワークID付加部30からネットワーク振り分け部40に向けて一つのLANに多重化されて伝送されている。
図14では、時分割多重またはコード多重によって、衛星回線データを伝送する例を示している。
復調/多重分離化部21は、衛星回線データを復調する機能と時分割多重(またはコード多重)されたデータを時分割分離(またはコード多重分離)する機能とを備える。
復調/多重分離化部21は、時分割多重またはコード多重した複数のキァリア(中心周波数+帯域幅を持った電波の帯)を立てた場合には、複数あることを示している。
【0040】
復調/多重分離化部21によって二つの中継データに分けられて出力される。
チャネルID識別部22は、図14中、CH I/F(チャネルインタフェース)として示している。図14では、復調/分離されたデータは、チャネルIDに対応するポートへ出力される。
データ形式変換部23Aは、チャネルID識別部22からデータを入力し、イーサネット(登録商標)対応のパケットへ変換する。
ネットワークID付加部30は、上記イーサネット(登録商標)パケットを入力し、チャネルID(CH ID)を用いてマッピングテーブル50Aを検索してVLAN対応のネットワークIDを検出し、ネットワークID(VLANタグ)を上記イーサネット(登録商標)パケットへ付加する。
ネットワーク振り分け部40は、VLAN対応のスイッチである。各パケットに付加されたVLANタグに基づいて出力するポートを選択し、出力すべき地上回線930へパケットを振り分ける。各地上回線に出る際にルータ931で地上回線データへのフォーマット変換が行なわれる可能性がある。
【0041】
図15は、周波数多重のネットワーク多重化方式の中継装置920の構成の一例を示した図である。SCPC(Single Channel Per Carrier)でデータを伝送するネットワークへ、中継装置920を適用した例である。地上回線930は、VPN(Virtual Private Network)を用いて複数の異なるネットワークを構築する。また、図15は、衛星回線910から地上回線930へのデータ伝送の場合を示す。
復調/多重分離化部21は、周波数毎に設置される。復調/多重分離化部21は、衛星回線データの復調の機能を有する(周波数多重の場合は復調の段階で既に多重分離されている。)。復調/多重分離されたデータは、チャネルID毎にポートに振り分けられて出力される。
チャネルID識別部22、データ形式変換部23Aは、図14と同様である。また、ネットワークID付加部30は、VPNに対応するネットワークIDをマッピングテーブル50Aから検出してイーサネット(登録商標)パケットへ付加する。
ネットワーク振り分け部40は、ネットワークIDに基づいて、IPパケットを出力する地上回線930を振り分ける。
【0042】
図16は、時分割多重のネットワーク多重化方式の中継装置920の構成の一例を示した図である。TDMA(Time Division Multiple Access)でデータ伝送するネットワークへ中継装置920を適用した例である。地上回線930は、VPN(Virtual Private Network)を用いて複数の異なるネットワークを構築する。また、図16は、衛星回線910から地上回線930へのデータ伝送の場合を示す。
復調/多重分離化部21は、多重化した複数の衛星回線データ毎に設置される。設置する復調/多重分離化部21の数は、準天頂衛星911等との設定によって異なるが、予めシステム構築時に設定される。復調/多重分離化部21は、衛星回線からの復調の機能と、時分割多重されたデータを分離する機能とを有する。復調/多重分離化部21によって復調/多重分離されたデータは、チャネルID毎に複数のポートに振り分けられて出力される。
チャネルID毎に出力されたデータは、図15と同様に処理される。
【0043】
図17は、時分割多重のネットワーク多重化方式の中継装置920の構成の一例を示した図である。TDM(Time Division Multiple)でデータを伝送するネットワークへ中継装置920を適用した例である。地上回線930は、VPNを用いて複数の異なるネットワークを構築する。また、図17は、地上回線930から衛星回線910へのデータ伝送の場合を示す。
ネットワーク振り分け部40、チャネル判別部70、データ形式変換部23Bは、図7で説明した機能を同様の機能を有する。ネットワークIDとして、VPNに対応するネットワークIDを用いる。チャネル判別部70から出力されるIPパケットは、チャネル毎にポートに振り分けられて出力される。また、図7で示したデータ形式変換部23Bは、図17では、チャネルID毎に設置される。
図17中のCH I/Fは、チャネルID識別部22に相当し、データ形式変換部23Bとチャネル判別部70とのインターフェースを司る。変調/多重化部25は、チャネルID毎に識別されたデータを時分割多重し、変調して衛星回線データとして送信する。
【0044】
図18は、IPパケットをカプセル化した場合のネットワーク多重化方式の中継装置920の構成の一例を示した図である。フォーマット変換部20は簡略化した形で示している。主に、実施の形態1で説明した中継装置920と異なる点を説明する。
フォーマット変換部20は、時間多重分離する構成を有する。
ネットワークID付加部30は、IPパケットを別のIPパケットでカプセル化する。
マッピングテーブル50は、ネットワークIDとして、相手のIPカプセル化対応装置43のIPアドレスが格納される。
ネットワーク振り分け部40は、IPカプセル化対応装置43を含む。IPカプセル化対応装置43は、それぞれのネットワークを構成する地上回線930と接続する。従って、ネットワーク振り分け部40は、ネットワークIDに基づいて、IPカプセル化対応装置43に振り分け、IPカプセル化対応装置43が各ネットワークを構成する地上回線930へ地上回線データを送出ことになる。
ネットワーク振り分け部40とIPカプセル化対応装置43とを含めた部分を拡張型ネットワーク振り分け部42ともいう。
【0045】
この他に、地上回線930のVPNが具体的にはMPLSネットワークである場合、広域のイーサネット(登録商標)である場合、専用線である場合、等も同様に実現される。
【0046】
このように、様々な通信プロトコルを用いるネットワークへ中継装置920を適用することが可能である。これにより、設備の共有化、衛星回線の動的な割当が可能になる。さらに、コストの削減、衛星回線の利用効率の向上が図れる。
【0047】
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、衛星回線910と地上回線930とをともに利用する場合を説明したが、これに限られるわけではない。衛星回線910から中継装置920を通ってネットワーク振り分け部40に到達したデータが再び当中継装置920を経由して衛星回線910に出力される形態も考えられる。たとえば、図1において、衛星回線端末A961から送信された衛星回線データ(伝送データを変換した衛星回線データ)は、中継装置920を通って、衛星回線端末A863(あるいは、衛星回線端末A962)へ送信される場合である。
図9の中継装置920を用いて動作を具体的に説明すると、次のようになる。衛星回線端末から送信された衛星回線データは、中継装置920で受信される。受信された衛星回線データは、フォーマット変換部20Cで中継データに変換された後、ネットワークID付加部30を経て、ネットワーク振り分け部40に到達する。その後、再度、中継データは、チャネル判別部70を経て、フォーマット変換部20Cへ到達し、中継データが衛星回線データへ変換され、衛星回線端末へ送信される。
【0048】
このように、ネットワークは、必ずしも衛星回線910と地上回線930とから構成されていない場合であっても、中継装置920によって、衛星回線データを中継することができる。すなわち、同じネットワークに配置された複数の衛星回線端末同士で伝送データを送受信する場合においても、中継装置920を利用することが可能となる。これによって、衛星回線端末は、衛星を用いた通信のハンドオーバの負荷を軽減することが可能となる。
【0049】
実施の形態6.
実施の形態1〜5で説明した中継装置920の各機能、「〜部」として説明したものは、一部或いはすべて計算機で動作可能なプログラムにより構成することができる。これらのプログラムは、例えば、C言語により作成することができる。「〜部」として説明したものが備える処理(手順)を計算機上でプログラムを実行させることによって実現できる。
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROM(Read Only Memory)に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上記各実施の形態を実施させるプログラムは、記録媒体に記録される。記録媒体は、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いても構わない。
また、上記プログラムは、計算機にロードされ、プロセッサの制御に基づいて実行される。
記録媒体へ記録されたプログラムも計算機へロードされ、プロセッサの制御に基づいて実行される。
【0050】
【発明の効果】
この発明の中継装置、ネットワーク多重化方式、通信中継方法によれば、設備を共有化することが可能となり、コストの削減ができる。また、衛星回線を動的に割り当てられることより、衛星回線の利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のネットワーク多重化方式の一例を示す概念図。
【図2】中継装置920(衛星回線から地上回線へのデータ伝送)の構成の一例を示した図。
【図3】マッピングテーブルの構成の一例を表した図。
【図4】チャネル割当部60の動作の一例を示したフローチャート図。
【図5】中継装置920が衛星回線データを受信し、地上回線データに変換して送り出す動作の一例を表したフローチャート図。
【図6】衛星回線データとIPパケットとの関連を表した概念図。
【図7】中継装置920(地上回線から衛星回線へのデータ伝送)の構成の一例を示した図。
【図8】中継装置920(衛星回線と地上回線との双方向の伝送)の構成の一例を示した図。
【図9】中継装置920(地上回線と衛星回線と間の双方向)の構成の一例を示した図。
【図10】衛星回線910と地上回線930との構成を従来例と中継装置920を用いた場合との相違を示した図。
【図11】中継装置920が実現する効果の一例を表した図。
【図12】チャネル割当部60の機能を説明する図。
【図13】中継装置に回線割当て要求を行なう衛星回線端末960の構成例を示す図。
【図14】VLANによる中継装置920の実装の一例を示した図。
【図15】周波数多重のシステムの中継装置920の構成の一例を示した図。
【図16】時分割多重のシステムの中継装置920の構成の一例を示した図。
【図17】時分割多重のシステムの中継装置920の構成の一例を示した図。
【図18】IPパケットをカプセル化した場合のネットワーク多重化方式の中継装置920の構成の一例を示した図。
【符号の説明】
10 アンテナ、20,20A,20B,20C フォーマット変換部、21復調/多重分離化部、22 チャネルID識別部、23A,23B,23C データ形式変換部、25 変調/多重化部、27 変調復調/多重化・分離部、30 ネットワークID付加部、40 ネットワーク振り分け部、41 ネットワークID検出部、42 拡張型ネットワーク振り分け部、43 IPカプセル化対応装置、50,50A,50B マッピングテーブル、60 チャネル割当部、61 衛星回線端末テーブル、70 チャネル判別部、80 チャネル−ネットワークマッピング部、410 地上回線側フォーマット変換部、700 IPパケット、711,811 ヘッダ領域、712,812 データ領域、713 ネットワークID、800 衛星回線データ、600 中継データ、611ヘッダ領域、612 ネットワークID、910 衛星回線、911 準天頂衛星、920 中継装置、921,922 地上局、930 地上回線、931ルータ、940 ネットワークA、950 ネットワークB、960 衛星回線端末、961〜963 衛星回線端末A、971,972 地上回線端末A、981〜983 衛星回線端末B、991,992 地上回線端末B、9601衛星回線割当要求部、9602 伝送データ通信部、9603 変復調部、9604 通信インタフェース、9605 端末ID記憶部。
Claims (15)
- 衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを利用して伝送される伝送データを中継する中継装置において、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)とを対応付けて格納するマッピングテーブルと、
衛星回線を用いて、上記伝送データを変換した衛星回線データを受信するアンテナと、
上記アンテナが受信した衛星回線データのデータフォーマットを変換して中継データを生成するフォーマット変換部と、
上記アンテナが受信した衛星回線データが伝送されてきた衛星回線を特定するチャネルIDを識別するチャネルID識別部と、
上記チャネルID識別部が識別したチャネルIDと上記フォーマット変換部が生成した中継データとを入力し、入力したチャネルIDを用いて上記マッピングテーブルを検索し、上記チャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出し、上記フォーマット変換部が生成した中継データへ上記ネットワークIDを付加して出力するネットワークID付加部と、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記ネットワークID付加部からネットワークIDが付加された中継データを入力し、入力した中継データに付加されたネットワークIDが識別するネットワークを構築する地上回線に対応した地上回線データのフォーマットへ中継データのフォーマットを変換し、該地上回線へ地上回線データを振り分けて送信するネットワーク振り分け部とを備えることを特徴とする中継装置。 - 上記マッピングテーブルは、さらに、上記衛星回線を利用する衛星回線端末に付与されたアドレスを格納し、
上記ネットワーク振り分け部は、上記複数の地上回線のいずれかから、変換した伝送データと送信先の衛星回線端末のアドレスとを含む地上回線データを入力し、上記地上回線データのフォーマットを中継データフォーマットに変換し、上記地上回線データを入力した地上回線が構築するネットワークを識別するネットワークIDを検出し、上記中継データへ上記ネットワークIDを付加して出力し、
上記中継装置は、さらに、上記ネットワークIDが付加された中継データを上記ネットワーク振り分け部から入力し、上記中継データから上記送信先の衛星回線端末のアドレスを抽出し、入力したネットワークIDと抽出したアドレスとを用いて上記マッピングテーブルを検索してチャネルIDを検出し、検出したチャネルIDと上記中継データとを上記フォーマット変換部へ出力するチャネル判定部を備え、
上記フォーマット変換部は、上記中継データを衛星回線データへ変換し、上記チャネルIDが特定する衛星回線を用いて、変換した衛星回線データの送信を指示することを特徴とする請求項1記載の中継装置。 - 衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを利用して伝送される伝送データを中継する中継装置において、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)と、上記衛星回線を利用する衛星回線端末に付与されたアドレスとを対応付けて格納するマッピングテーブルと、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記複数の地上回線のいずれかから、変換した伝送データと送信先の衛星回線端末のアドレスとを含む地上回線データを入力し、上記地上回線データのフォーマットを中継データのフォーマットに変換し、上記地上回線データを入力した地上回線が構築するネットワークを識別するネットワークIDを検出し、検出したネットワークIDを上記中継データへ付加して出力するネットワーク振り分け部と、
上記ネットワークIDが付加された中継データを入力し、上記中継データから上記送信先の衛星回線端末のアドレスを抽出し、入力したネットワークIDと抽出したアドレスとを用いて上記マッピングテーブルを検索してチャネルIDを検出し、検出したチャネルIDと上記中継データとを出力するチャネル判定部と、上記中継データを衛星回線データへ変換し、上記チャネルIDが特定する衛星回線を用いて、衛星回線データの送信を指示するフォーマット変換部とを備えることを特徴とする中継装置。 - 上記中継装置は、さらに、いずれかの衛星回線へ接続することを要求する衛星回線接続要求を受け付け、上記衛星回線接続要求に基づいてネットワークIDを検出するとともに、使用する衛星回線を割り付け、上記割り付けた衛星回線を特定するチャネルIDを付与し、付与したチャネルIDと、受け付けたネットワークIDとを対応付けて、上記マッピングテーブルへ格納するチャネル割当部とを備えることを特徴とする請求項1または3記載の中継装置。
- 上記チャネル割当部は、
衛星回線を利用して衛星回線データを伝送する衛星回線端末を識別する衛星回線端末識別子(以下、「衛星回線端末ID」と記す)と、上記衛星回線端末が利用するネットワークのネットワークIDとを対応付けて格納する衛星回線端末テーブルを備え、
上記衛星回線接続要求は、衛星回線端末IDと回線速度とを含み、
上記チャネル割当部は、上記衛星回線接続要求に含まれる回線速度を用いて、チャネルIDを決定し、上記チャネルIDと上記衛星回線接続要求に含まれる衛星回線端末IDとを上記マッピングテーブルへ格納することを特徴とする請求項4記載の中継装置。 - 上記アンテナは、時分割多重された衛星回線データを受信し、
上記フォーマット変換部は、時分割多重された衛星回線データを分離して、分離した衛星回線データを変換して中継データを生成することを特徴とする請求項1記載の中継装置。 - 上記アンテナは、周波数多重された衛星回線データを受信し、
上記フォーマット変換部は、周波数多重された衛星回線データを分離し、分離した衛星回線データを変換して中継データを生成することを特徴とする請求項1記載の中継装置。 - 上記フォーマット変換部は、入力した中継データをフォーマット変換するとともに時分割多重して衛星回線データを生成することを特徴とする請求項3記載の中継装置。
- 上記フォーマット変換部は、入力した中継データをフォーマット変換するとともに周波数多重して衛星回線データを生成することを特徴とする請求項3記載の中継装置。
- 上記地上回線データは、IP(Internet Protocol)パケット形式のデータであることを特徴とする請求項1から9いずれかに記載の中継装置。
- 衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを用いて伝送データを伝送するネットワーク多重化方式において、
伝送データを、衛星回線のフォーマット形式に変換した衛星回線データを、衛星回線を利用して送信する衛星回線端末と、
上記衛星回線端末から送信された衛星回線データを中継データへ変換して送信する中継装置と、
上記中継装置から送信された中継データを受信する地上回線端末とを備え、
上記中継装置は、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)とを対応付けて格納するマッピングテーブルと、
衛星回線を用いて、上記伝送データを変換した衛星回線データを受信するアンテナと、
上記アンテナが受信した衛星回線データのデータフォーマットを変換して中継データを生成するフォーマット変換部と、
上記アンテナが受信した衛星回線データが伝送されてきた衛星回線を特定するチャネルIDを識別するチャネルID識別部と、
上記チャネルID識別部が識別したチャネルIDと上記フォーマット変換部が生成した中継データとを入力し、入力したチャネルIDを用いて上記マッピングテーブルを検索し、上記チャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出し、上記フォーマット変換部が生成した中継データへ上記ネットワークIDを付加して出力するネットワークID付加部と、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記ネットワークID付加部からネットワークIDが付加された中継データを入力し、入力した中継データに付加されたネットワークIDが識別するネットワークを構築する地上回線に対応した地上回線データのフォーマットへ中継データのフォーマットを変換し、該地上回線へ地上回線データを振り分けて送信するネットワーク振り分け部とを備えることを特徴とするネットワーク多重化方式。 - 衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを用いて伝送データを伝送するネットワーク多重化方式において、
伝送データを変換し、送信先の衛星端末のアドレスを付加した地上回線データを、一つのネットワークの地上回線を用いて送信する地上回線端末と、
上記地上回線端末から送信された地上回線データを変換して衛星回線データを生成して送信する中継装置と、
上記中継装置から送信された衛星回線データを受信する衛星回線端末とを備え、
上記中継装置は、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)と、上記衛星回線を利用する衛星回線端末に付与されたアドレスとを対応付けて格納するマッピングテーブルと、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記複数の地上回線のいずれかから、上記地上回線データを入力し、上記地上回線データのフォーマットを中継データのフォーマットに変換し、上記地上回線データを入力した地上回線が構築するネットワークを識別するネットワークIDを検出し、検出したネットワークIDを上記中継データへ付加して出力するネットワーク振り分け部と、
上記ネットワークIDが付加された中継データを入力し、上記中継データから上記送信先の衛星回線端末のアドレスを抽出し、入力したネットワークIDと抽出したアドレスとを用いて上記マッピングテーブルを検索してチャネルIDを検出し、検出したチャネルIDと上記中継データとを出力するチャネル判定部と、上記中継データを衛星回線データへ変換し、上記チャネルIDが特定する衛星回線を用いて、衛星回線データの送信を指示するフォーマット変換部とを備えることを特徴とするネットワーク多重化方式。 - 衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを利用して伝送される伝送データを中継する通信中継方法において、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)とを対応付けてマッピングテーブルへ格納するマッピングテーブル格納工程と、
衛星回線を用いて、上記伝送データを変換した衛星回線データをアンテナを介して受信する受信工程と、
上記受信工程が受信した衛星回線データのデータフォーマットを変換して中継データを生成するフォーマット変換工程と、
上記衛星回線データが伝送されてきた衛星回線を特定するチャネルIDを識別するチャネルID識別工程と、
上記チャネルID識別工程が識別したチャネルIDと上記フォーマット変換工程が出力した中継データとを入力し、入力したチャネルIDを用いて上記マッピングテーブルを検索し、上記チャネルIDに対応付けられたネットワークIDを検出し、上記フォーマット変換工程が出力した中継データへ上記ネットワークIDを付加して出力するネットワークID付加工程と、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記ネットワークID付加工程からネットワークIDが付加された中継データを入力し、入力した中継データに付加されたネットワークIDが識別するネットワークを構築する地上回線に対応した地上回線データのフォーマットへ中継データのフォーマットを変換し、該地上回線へ地上回線データを振り分けて送信するネットワーク振り分け工程とを備えることを特徴とする通信中継方法。 - 衛星回線と地上回線とから構築され、各々個別のアドレス体系を有する複数のネットワークを利用して伝送される伝送データを中継する通信中継方法において、
衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)と、上記ネットワークを識別するネットワーク識別子(以下、「ネットワークID」と記す)と、上記衛星回線を利用する衛星回線端末に付与されたアドレスとを対応付けてマッピングテーブルへ格納するマッピングテーブル格納工程と、
複数のネットワークそれぞれを構築する複数の地上回線と接続し、上記複数の地上回線のいずれかから、変換した伝送データと送信先の衛星回線端末のアドレスとを含む地上回線データを入力し、上記地上回線データのフォーマットを中継データフォーマットに変換し、上記地上回線データを入力した地上回線が構築するネットワークを識別するネットワークIDを検出し、検出したネットワークIDを上記中継データへ付加して出力するネットワーク振り分け工程と、
上記ネットワークIDが付加された中継データを入力し、上記中継データから上記送信先の衛星回線端末のアドレスを抽出し、入力したネットワークIDと抽出したアドレスとを用いて上記マッピングテーブルを検索してチャネルIDを検出し、検出したチャネルIDと上記中継データとを出力するチャネル判定工程と、
上記中継データを衛星回線データへ変換し、上記チャネルIDが特定する衛星回線を用いて、衛星回線データをアンテナを介して送信することを指示するフォーマット変換工程とを備えることを特徴とする通信中継方法。 - 衛星回線によって伝送される伝送データを中継する中継装置を利用する衛星回線端末において、
自己の衛星回線端末識別子(以下、「衛星回線端末ID」と記す)を記憶する端末ID記憶部と、
上記中継装置とデータを送受信するインタフェースを司る通信インタフェースと、
上記端末ID記憶部に記憶した衛星回線端末IDを読み出し、要求する速度を指定する要求回線速度を決定し、上記衛星回線へ接続するための衛星回線を割り当てることを要求する衛星回線接続要求を、読み出した衛星回線端末IDと、決定した要求回線速度とを含めて生成し、上記通信インタフェースを介して送信する衛星回線割当要求部と、
割り当てられた衛星回線を特定するチャネル識別子(以下、「チャネルID」と記す)を通知する割当通知を上記通信インタフェースを介して上記中継装置から受信し、受信した割当通知からチャネルIDを取得し、送信するデータへ上記チャネルIDを付加して伝送データを生成し、上記チャネルIDが特定する衛星回線を用いて、伝送データを上記通信インタフェースを介して上記中継装置へ送信する伝送データ生成部とを備えることを特徴とする衛星回線端末。
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