JP2005018562A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大容量電源を使用する大電流使用回路に給電する電源供給ラインの短絡を検出して、大電流使用回路への給電する。
【解決手段】スイッチング回路202を有する大容量電源20と、スイッチング回路202より2次電源供給ライン60を介して給電される大電流使用回路30と、2次電源供給ライン60の電流値を計測する電流計測回路402、および短絡しきい値Sを保持した短絡監視回路401とを有する短絡監視装置40と、短絡監視回路401と通信信号線aで接続された制御部80とを有する情報処理装置1において、短絡監視回路401から大電流使用回路30へ使用回路停止信号Dを送出して大電流使用回路30の動作を止め、この停止後に、短絡監視回路401が電流値Cを読み込み、短絡しきい値Sと比較することで短絡を検出し、短絡が検出された際、制御部80が情報処理装置1の全体の駆動を停止する。
【選択図】 図1
【解決手段】スイッチング回路202を有する大容量電源20と、スイッチング回路202より2次電源供給ライン60を介して給電される大電流使用回路30と、2次電源供給ライン60の電流値を計測する電流計測回路402、および短絡しきい値Sを保持した短絡監視回路401とを有する短絡監視装置40と、短絡監視回路401と通信信号線aで接続された制御部80とを有する情報処理装置1において、短絡監視回路401から大電流使用回路30へ使用回路停止信号Dを送出して大電流使用回路30の動作を止め、この停止後に、短絡監視回路401が電流値Cを読み込み、短絡しきい値Sと比較することで短絡を検出し、短絡が検出された際、制御部80が情報処理装置1の全体の駆動を停止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短絡検出機能を備えた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電源給電回路においては、回路保護を目的として過電流の検出が実施されている。この過電流の検出方法は、稼動時の検出電流値と予め設定された設定電流値を比較し、検出電流値が設定電流値より大きい場合は短絡検出の出力を行うという手法がとられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−241028号公報(第8頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、特許文献1に示す従来の電源給電回路では、稼動時において、予め設定された電流値より大きな電流が流れた際には、短絡と判定する方法が採られていた。
【0005】
しかしながら、大容量の電源を使用する大電流使用回路においては、もともとの駆動電流が大きいため、短絡を判定するためのしきい値も必然的に大きくなり、結果として短絡を検出することが難しくなる。
【0006】
即ち、短絡を検出するためのしきい値が大きい為、微弱な過電流しか生じない短絡の場合、短絡電流がしきい値を下回る状態となり、結局短絡が発生しても見逃され、短絡を検出する事が出来ない問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題を解決する為になされたものであり、大容量の電源を使用する回路において、導電性異物の付着または製造不良等によって発生する短絡を、大容量電源と大電流使用回路とを連携して制御する短絡監視装置を設けることにより、起動時および稼動時の短絡検出を可能にした情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の情報処理装置は、スイッチング回路を有する大容量電源と、前記スイッチング回路より電源供給ラインを介して給電される大電流使用回路と、前記電源供給ラインに流れる電流値を計測する電流計測回路と、前記大容量電源、前記大電流使用回路、および前記電流計測回路とに接続され、短絡検出用のしきい値を保持した短絡監視回路と、前記短絡監視回路と接続された制御部とを有し、前記短絡監視回路は、装置の電源が投入された時に使用回路停止信号を出力して前記大電流使用回路の動作を停止し、前記大電流使用回路の動作停止後に、前記電流計測回路によって計測された前記電源供給ラインの前記電流値を読み込み、その電流値と前記しきい値と比較して前記電源供給ラインの短絡を検出し、前記短絡が検出された際、前記制御部へ前記短絡検知を通知し、前記短絡検知の通知を受信した前記制御部は前記装置全体の動作を停止することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明による情報処理装置の実施の形態を図1乃至図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図である。本実施の形態に係る情報処理装置1は、大容量電源20と、大電流使用回路30と、短絡監視装置40と、制御部80とで構成されている。大電流使用回路30は、例えば、大電流を使用する超高速のプロセッサである。
【0010】
ここで、大容量電源20は、制御回路201と、スイッチング回路202とで構成されている。また、短絡監視装置40は、短絡監視回路401と電流計測回路402とで構成されている。短絡監視回路401には、短絡しきい値S及び正常動作情報が記憶されている。
【0011】
各要素の接続は以下のようになっている。即ち、大容量電源20のスイッチング回路202には、1次電源供給ライン50によって商用電源が接続されている。また、スイッチング回路202と大電流使用回路30とは、2次電源供給ライン60で接続されている。
【0012】
また、短絡監視回路401は、制御部80と通信信号線aを介して接続され、大容量電源20の制御回路201、電流計測回路402、および大電流使用回路30と接続される。そして、電流計測回路402で測定した2次電源供給ライン60の電流値と内部に設定されている短絡しきい値Sとの比較に基づいて、短絡を検知して大容量電源20と大電流使用回路30を制御する。
【0013】
以下に、各要素の構成を説明する。
まず、大容量電源20は、商用電源から1次電源供給ライン50を介して供給された電圧を制御して、2次電源供給ライン60を介して大電流使用回路30へ給電したり、この大電流使用回路30への給電を停止したりする。
【0014】
即ち、大容量電源20は、短絡監視装置40の短絡監視回路401からの電源停止信号Bを受信中は大電流使用回路30への給電を停止する。そして、短絡監視回路401からの電源停止信号Bを受信しなくなると、制御回路201によりスイッチング回路202を駆動させ、2次電源供給ライン60を介して大電流使用回路30への給電を開始する制御を行う。
【0015】
大電流使用回路30は、大容量電源20から給電され、かつ、短絡監視回路401からの使用回路停止信号Dが解除されると、始めてその動作が開始されるようになっている。
【0016】
即ち、大電流使用回路30は、短絡監視回路401から使用回路停止信号Dが供給されている間は、たとえ大容量電源20からの給電があっても動作しない。従って、大容量電源20から給電され、かつ、短絡監視回路401から使用回路停止信号Dが供給されなくなると、初めて大電流使用回路30は動作を開始するよう構成されている。
【0017】
短絡監視装置40は、短絡監視回路401内に設けられた記憶部に記憶された制御プログラムYにより、大容量電源20や大電流使用回路30の制御を行う。
ここで、短絡監視装置40による短絡の感知は以下のように行われる。即ち、2次電源供給ライン60に接続された電流計測回路402が、大容量電源20から2次電源供給ライン60へ出力される電流値Cを計測する。この電流値Cは短絡監視回路401に読み込まれ、短絡監視回路401は予め設定された短絡しきい値Sとこの電流値Cとを比較して短絡の有無を判断する。
【0018】
即ち、短絡監視回路401は短絡を検知した場合、大容量電源20に電源停止信号Bを送出して、大容量電源20から大電流使用回路30への給電を停止させる。更に、短絡監視回路401は大電流使用回路30の動作の状態(停止/稼動)を通信信号線aを介して制御部80へ伝達したり、逆に制御部80からの指令により、大容量電源20や大電流使用回路30の制御を行ったりする。
【0019】
次に、本実施の形態に係る情報処理装置1の短絡検出の動作方法を、図1乃至図2を用いて詳細に説明する。
図2は、制御プログラムYに基づいて短絡監視回路401が行う制御方法を示すフローチャートである。
図2において、短絡監視回路401は、まず、給電が開始されたかを判断する(ステップS0)。即ち、電源ソケット(図示せず)を商用電源のコンセントに差し込むことなどにより、情報処理装置1に給電が開始されたかを判断する。ここでは、給電の開始とは、自装置内にある図示せぬAC/DC電源部を介して商用電源が交流から直流とされ、短絡監視回路401、大容量電源20、および制御部80への給電が開始されることを意味する。
【0020】
その結果、給電が開始されない場合は(ステップS0のNo)、給電開始までこの判断を続けることとなる。給電が開始されると(ステップS0のYes)、先ず、短絡監視回路401は大容量電源20に対して電源停止信号Bを送出する(ステップS1)。この電源停止信号Bを受信した大容量電源20は、大電流使用回路30への給電は行わない。
【0021】
次に、短絡監視回路401は、内部の記憶部に大電流使用回路30が正常に動作すると給電開始前に記憶されている正常動作情報を消去(リセット)する(ステップS2)。
【0022】
次に、短絡監視回路401は、動作許可信号Aを受信したか否かを判断する(ステップS3)。ここで、動作許可信号Aの受信とは、いわゆる利用者による電源スイッチのONを意味する。
【0023】
即ち、例えば、情報処理装置1に電源スイッチを設け、利用者がこの電源スイッチをONにすると、上述した図示せぬAC/DC電源部が1次電源給電レーン50へ給電する。そして、AC/DC電源部がこの1次電源給電レーン50への給電が正常値であると判断した場合、このAC/DC電源部より短絡監視回路401に対し動作許可信号Aを送出する。
【0024】
その結果、動作許可信号Aを受信していない場合は、短絡監視回路401は、この動作許可信号Aを受信するまで待ち続ける(ステップS3のNo)。短絡監視回路401が動作許可信号Aを受信した場合は(ステップS3のYes)、自装置から大電流使用回路30に対して使用回路停止信号Dを送出しているか否かを確認する(ステップS4)。
【0025】
即ち、短絡監視回路401が使用回路停止信号Dを送出していない場合は(ステップS4のNo)、大電流使用回路30に対して使用回路停止信号Dを送出する(ステップS5)。しかし、使用回路停止信号Dを既に送出中の場合は(ステップS4のYes)、そのまま次のステップS6に進む。
【0026】
このステップS4を経ることで、この後、2次電源供給ライン60から給電が開始されても、使用回路停止信号Dが解除されるまでは大電流使用回路30は動作しない。
【0027】
次に、短絡監視回路401は、ステップS1で大容量電源20に送出していた電源停止信号Bを停止(解除)する(ステップS6)。この電源停止信号Bが解除されたことにより、大容量電源20の制御回路201はスイッチング回路202のスイッチング動作の制御を開始する。そして、このスイッチング回路202から2次電源供給ライン60を介して大電流使用回路30へ給電を開始する。しかし、この時点においても、大電流使用回路30は、短絡監視回路401からの使用回路停止信号Dを受信中であるため動作しない。
【0028】
次に、短絡監視回路401は、電流計測回路402が計測した2次電源供給ライン60の電流値Cを読み込む(ステップS7)。短絡監視回路401は、この読み込んだ電流値Cを元に、短絡が発生しているかを判断する。この判断は、短絡監視回路401が読み込んだ電流値Cと、予め短絡監視回路401に記憶されている短絡しきい値Sとの比較で行う。即ち、電流値Cが短絡しきい値Sより大きい場合は、短絡監視回路401は、2次電源供給ライン60内に短絡が生じたと判断し、逆に、電流値Cが短絡しきい値Sより小さい場合は、2次電源供給ライン60には短絡が生じていないと判断する(ステップS8)。
【0029】
この結果、短絡監視回路401は、2次電源供給ライン60に短絡が生じていると判断した場合には(ステップS8のYes)、大容量電源20に電源停止信号Bを送出する(ステップS22)。この電源停止信号Bを受信した大容量電源20は、制御回路201によりスイッチング回路202の動作を停止させる。これにより、大容量電源20から大電流使用回路30への給電が完全に停止される。従って、短絡箇所からの発煙、発火を防止し、安全装置としての役割を果たすこととができる。
【0030】
次に、短絡監視回路401は、大容量電源20の出力を停止したことにより、大電流使用回路30が正常に動作したことを示す正常動作情報をリセットすると共に、そのリセット情報を通信信号線aを介して制御部80へ伝達して、この場合の一連の処理が終了する。(ステップS23)。
【0031】
一方、短絡監視回路401は、2次電源供給ライン60に短絡が生じていないと判断した場合には(ステップS8のNo)、大電流使用回路30へ送出していた使用回路停止信号Dを停止(解除)する(ステップS9)する。
【0032】
以上のステップを経ることで、ここで初めて大電流使用回路30の動作が開始される。そして、短絡監視回路401は、使用回路停止信号Dを解除したことにより内部記憶部に正常動作情報をセットし(ステップS10)、さらに大電流使用回路30が正常に動作を開始したこと、即ち、そのセット情報を通信信号線aを介して制御部80に伝える(ステップS11)。
【0033】
次に、大電流使用回路30が動作してから、その後に短絡が生じた場合の制御方法を以下に説明する。
大電流使用回路30の動作が開始し始めると、短絡監視回路401は、制御部80から通信信号線aを介して短絡監視処理要求を受信した場合のみ、電流計測回路402を用いて2次電源供給ライン60の短絡発生の検知を行う。即ち、制御部80から短絡監視回路401へ短絡監視処理要求があった場合は(ステップS12のYes)、短絡監視回路401は、まず、大電流使用回路30に対して使用回路停止信号Dを送出する(ステップS13)。この使用回路停止信号Dを受信した大電流使用回路30は、所定の手順を踏んで自装置の動作を停止する。
【0034】
尚、短絡監視処理要求のタイミングは、制御部80内の記憶領域に組み込まれている短絡監視プログラムXに依存する。即ち、この短絡監視プログラムXの設定によって、定期的な時間、又はランダムな時間に短絡監視処理要求を短絡監視回路401に送出すことが出来る。
【0035】
また、制御部80から短絡監視回路401へ短絡監視処理要求がない場合は、短絡監視回路401は、引き続き制御部80からの短絡監視処理要求を待ち続ける(ステップS12のNo)。
【0036】
次に、短絡監視回路401は、短絡監視処理要求に応答して電流計測回路402が計測した2次電源供給ライン60の電流値Cを読み込む(ステップS14)。短絡監視回路401は、この読み込んだ電流値Cと短絡しきい値Sとを元に、2次電源供給ライン60に短絡が発生しているか否かを判断する(ステップS15)。この判断方法は、上述したステップS8と同様であるため、その説明を省略する。
【0037】
この結果、短絡監視回路401が2次電源供給ライン60に短絡が生じたと判断した場合には(ステップS15のYes)、短絡監視回路401は、自装置の内部記憶部に記憶していた正常動作情報を消去(リセット)する(ステップS18)。
【0038】
そして、短絡監視回路401は、正常動作情報がリセットしたことを通信信号線aを介して制御部80へ伝達する(ステップS19)。正常動作情報がリセットされた旨の通知を受けた制御部80は、次の3つの動作の1つを実行する。
【0039】
即ち、第1の動作は、大電流使用回路30への給電のみを止める。第2の動作は、情報処理装置1全体の給電を止める。第3の動作は、いずれの給電も止めず、引き続き情報処理装置1の全ての給電を継続する。尚、この3つの動作の選択は、制御部80内に記憶されている短絡監視プログラムXにより判断される。
【0040】
このうち、第1の動作を実行する場合は、制御部80から短絡監視回路401へ大容量電源20の制御回路201に対し電源停止信号Bを送出する要求が出される。
従って、短絡監視回路401は、制御部80から電源停止信号Bの出力要求があったか否かを確認する(ステップS20)。
この結果、制御部80から電源停止信号Bの出力要求がなかった場合は(ステップS20のNo)、制御部80は第2または第3の動作を行う。即ち、短絡監視プログラムXにより第2の動作が選択された場合、制御部80は、情報処理装置1全体の給電を止める。これにより、情報処理装置1全体の動作がとまり、上述した一連の動作が終了する。従って、この第2の動作の選択により、短絡箇所からの発煙、発火を防止し、安全装置としての役割を果たすこととができる。
【0041】
また、短絡監視プログラムXにより第3の動作が選択された場合、制御部80は、いずれの給電も止めず、引き続き情報処理装置1の全ての給電が継続される。この第3の動作は第1の動作よりも、特に情報処理装置1を効率よく利用できる効果がある。
【0042】
即ち、この第3の動作では短絡の検出により大容量電源20の給電を停止させる行為はユーザ自身で行うことになる。従って、例えば、短絡は生じているものの、情報処理装置1の様子を利用者が調べた結果、直ちに装置に影響を与えるものではないと判断できる場合は、利用者が既に情報処理装置1に対して要求した処理が終了するのを少し待ってから、大容量電源20の給電や制御部80等への給電を停止することができる。
【0043】
従って、必要な処理が終了するのを少し待ってから、その後、復旧作業を開始することができ、情報処理装置1を用いた作業の停滞をできる限り少なくすることができ、かつ、安全面も確保することができる。
【0044】
一方、制御部80から電源停止信号Bの出力要求があったと判断した場合(ステップS20のYes)、短絡監視回路401は大容量電源20に電源停止信号Bを送出する(ステップS21)。この電源停止信号Bを受信した大容量電源20は、制御回路201によりスイッチング回路202の動作を停止させる。これにより、大容量電源20から大電流使用回路30への給電が完全に停止される。
【0045】
この第1の動作は、特に第2の動作(情報処理装置1全体の給電を止める選択)よりも、情報処理装置1の復旧時間の短縮が図れる。即ち、第1の動作のように情報処理装置1全体の電源を停止させて修復するよりも、復旧後の再起動にかかるまでの時間が短縮されることとなり、結果として復旧時間が短縮できる。
【0046】
以上が本発明の実施の形態であるが、上述した説明の中で、ステップS19やステップS23で正常動作情報がリセットされた旨を制御部80へ伝達した際に、制御部80は、警告表示をするようにしても良い。この警告表示は、例えば、制御部80に表示装置を設け、それに警告を表示させることで実現できる。また、この警告は、必ずしも視覚的な表示にとどまらず、制御部80内にスピーカ等を設け、ここから警告音を発することで、聴覚的に警告を知らせることでもかまわない。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、従来、短絡検出のしきい値が大きい為に発見することができなかった微弱な短絡電流も確実に検出できる。これにより、導電性異物の付着または製造不良等によって発生する短絡を起動時と稼動時の両方において、その検出を可能にし、短絡箇所からの発煙、発火を阻止することが可能となる。また、情報処理装置が起動した後も、制御部の指令により定期的に短絡の監視が可能となり、情報処理装置全体の安全を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図。
【図2】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 情報処理装置
20 大容量電源
201 制御回路
202 スイッチング回路
30 大電流使用回路
40 短絡監視装置
401 短絡監視回路
402 電流計測回路
50 1次電源給電ライン
60 2次電源供給ライン
80 制御部
a 通信信号線
A 動作許可信号
B 電源停止信号
C 電流値
D 使用回路停止信号
S 短絡しきい値
X 短絡監視プログラム
Y 制御プログラム
【発明の属する技術分野】
本発明は、短絡検出機能を備えた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電源給電回路においては、回路保護を目的として過電流の検出が実施されている。この過電流の検出方法は、稼動時の検出電流値と予め設定された設定電流値を比較し、検出電流値が設定電流値より大きい場合は短絡検出の出力を行うという手法がとられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−241028号公報(第8頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、特許文献1に示す従来の電源給電回路では、稼動時において、予め設定された電流値より大きな電流が流れた際には、短絡と判定する方法が採られていた。
【0005】
しかしながら、大容量の電源を使用する大電流使用回路においては、もともとの駆動電流が大きいため、短絡を判定するためのしきい値も必然的に大きくなり、結果として短絡を検出することが難しくなる。
【0006】
即ち、短絡を検出するためのしきい値が大きい為、微弱な過電流しか生じない短絡の場合、短絡電流がしきい値を下回る状態となり、結局短絡が発生しても見逃され、短絡を検出する事が出来ない問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題を解決する為になされたものであり、大容量の電源を使用する回路において、導電性異物の付着または製造不良等によって発生する短絡を、大容量電源と大電流使用回路とを連携して制御する短絡監視装置を設けることにより、起動時および稼動時の短絡検出を可能にした情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の情報処理装置は、スイッチング回路を有する大容量電源と、前記スイッチング回路より電源供給ラインを介して給電される大電流使用回路と、前記電源供給ラインに流れる電流値を計測する電流計測回路と、前記大容量電源、前記大電流使用回路、および前記電流計測回路とに接続され、短絡検出用のしきい値を保持した短絡監視回路と、前記短絡監視回路と接続された制御部とを有し、前記短絡監視回路は、装置の電源が投入された時に使用回路停止信号を出力して前記大電流使用回路の動作を停止し、前記大電流使用回路の動作停止後に、前記電流計測回路によって計測された前記電源供給ラインの前記電流値を読み込み、その電流値と前記しきい値と比較して前記電源供給ラインの短絡を検出し、前記短絡が検出された際、前記制御部へ前記短絡検知を通知し、前記短絡検知の通知を受信した前記制御部は前記装置全体の動作を停止することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明による情報処理装置の実施の形態を図1乃至図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図である。本実施の形態に係る情報処理装置1は、大容量電源20と、大電流使用回路30と、短絡監視装置40と、制御部80とで構成されている。大電流使用回路30は、例えば、大電流を使用する超高速のプロセッサである。
【0010】
ここで、大容量電源20は、制御回路201と、スイッチング回路202とで構成されている。また、短絡監視装置40は、短絡監視回路401と電流計測回路402とで構成されている。短絡監視回路401には、短絡しきい値S及び正常動作情報が記憶されている。
【0011】
各要素の接続は以下のようになっている。即ち、大容量電源20のスイッチング回路202には、1次電源供給ライン50によって商用電源が接続されている。また、スイッチング回路202と大電流使用回路30とは、2次電源供給ライン60で接続されている。
【0012】
また、短絡監視回路401は、制御部80と通信信号線aを介して接続され、大容量電源20の制御回路201、電流計測回路402、および大電流使用回路30と接続される。そして、電流計測回路402で測定した2次電源供給ライン60の電流値と内部に設定されている短絡しきい値Sとの比較に基づいて、短絡を検知して大容量電源20と大電流使用回路30を制御する。
【0013】
以下に、各要素の構成を説明する。
まず、大容量電源20は、商用電源から1次電源供給ライン50を介して供給された電圧を制御して、2次電源供給ライン60を介して大電流使用回路30へ給電したり、この大電流使用回路30への給電を停止したりする。
【0014】
即ち、大容量電源20は、短絡監視装置40の短絡監視回路401からの電源停止信号Bを受信中は大電流使用回路30への給電を停止する。そして、短絡監視回路401からの電源停止信号Bを受信しなくなると、制御回路201によりスイッチング回路202を駆動させ、2次電源供給ライン60を介して大電流使用回路30への給電を開始する制御を行う。
【0015】
大電流使用回路30は、大容量電源20から給電され、かつ、短絡監視回路401からの使用回路停止信号Dが解除されると、始めてその動作が開始されるようになっている。
【0016】
即ち、大電流使用回路30は、短絡監視回路401から使用回路停止信号Dが供給されている間は、たとえ大容量電源20からの給電があっても動作しない。従って、大容量電源20から給電され、かつ、短絡監視回路401から使用回路停止信号Dが供給されなくなると、初めて大電流使用回路30は動作を開始するよう構成されている。
【0017】
短絡監視装置40は、短絡監視回路401内に設けられた記憶部に記憶された制御プログラムYにより、大容量電源20や大電流使用回路30の制御を行う。
ここで、短絡監視装置40による短絡の感知は以下のように行われる。即ち、2次電源供給ライン60に接続された電流計測回路402が、大容量電源20から2次電源供給ライン60へ出力される電流値Cを計測する。この電流値Cは短絡監視回路401に読み込まれ、短絡監視回路401は予め設定された短絡しきい値Sとこの電流値Cとを比較して短絡の有無を判断する。
【0018】
即ち、短絡監視回路401は短絡を検知した場合、大容量電源20に電源停止信号Bを送出して、大容量電源20から大電流使用回路30への給電を停止させる。更に、短絡監視回路401は大電流使用回路30の動作の状態(停止/稼動)を通信信号線aを介して制御部80へ伝達したり、逆に制御部80からの指令により、大容量電源20や大電流使用回路30の制御を行ったりする。
【0019】
次に、本実施の形態に係る情報処理装置1の短絡検出の動作方法を、図1乃至図2を用いて詳細に説明する。
図2は、制御プログラムYに基づいて短絡監視回路401が行う制御方法を示すフローチャートである。
図2において、短絡監視回路401は、まず、給電が開始されたかを判断する(ステップS0)。即ち、電源ソケット(図示せず)を商用電源のコンセントに差し込むことなどにより、情報処理装置1に給電が開始されたかを判断する。ここでは、給電の開始とは、自装置内にある図示せぬAC/DC電源部を介して商用電源が交流から直流とされ、短絡監視回路401、大容量電源20、および制御部80への給電が開始されることを意味する。
【0020】
その結果、給電が開始されない場合は(ステップS0のNo)、給電開始までこの判断を続けることとなる。給電が開始されると(ステップS0のYes)、先ず、短絡監視回路401は大容量電源20に対して電源停止信号Bを送出する(ステップS1)。この電源停止信号Bを受信した大容量電源20は、大電流使用回路30への給電は行わない。
【0021】
次に、短絡監視回路401は、内部の記憶部に大電流使用回路30が正常に動作すると給電開始前に記憶されている正常動作情報を消去(リセット)する(ステップS2)。
【0022】
次に、短絡監視回路401は、動作許可信号Aを受信したか否かを判断する(ステップS3)。ここで、動作許可信号Aの受信とは、いわゆる利用者による電源スイッチのONを意味する。
【0023】
即ち、例えば、情報処理装置1に電源スイッチを設け、利用者がこの電源スイッチをONにすると、上述した図示せぬAC/DC電源部が1次電源給電レーン50へ給電する。そして、AC/DC電源部がこの1次電源給電レーン50への給電が正常値であると判断した場合、このAC/DC電源部より短絡監視回路401に対し動作許可信号Aを送出する。
【0024】
その結果、動作許可信号Aを受信していない場合は、短絡監視回路401は、この動作許可信号Aを受信するまで待ち続ける(ステップS3のNo)。短絡監視回路401が動作許可信号Aを受信した場合は(ステップS3のYes)、自装置から大電流使用回路30に対して使用回路停止信号Dを送出しているか否かを確認する(ステップS4)。
【0025】
即ち、短絡監視回路401が使用回路停止信号Dを送出していない場合は(ステップS4のNo)、大電流使用回路30に対して使用回路停止信号Dを送出する(ステップS5)。しかし、使用回路停止信号Dを既に送出中の場合は(ステップS4のYes)、そのまま次のステップS6に進む。
【0026】
このステップS4を経ることで、この後、2次電源供給ライン60から給電が開始されても、使用回路停止信号Dが解除されるまでは大電流使用回路30は動作しない。
【0027】
次に、短絡監視回路401は、ステップS1で大容量電源20に送出していた電源停止信号Bを停止(解除)する(ステップS6)。この電源停止信号Bが解除されたことにより、大容量電源20の制御回路201はスイッチング回路202のスイッチング動作の制御を開始する。そして、このスイッチング回路202から2次電源供給ライン60を介して大電流使用回路30へ給電を開始する。しかし、この時点においても、大電流使用回路30は、短絡監視回路401からの使用回路停止信号Dを受信中であるため動作しない。
【0028】
次に、短絡監視回路401は、電流計測回路402が計測した2次電源供給ライン60の電流値Cを読み込む(ステップS7)。短絡監視回路401は、この読み込んだ電流値Cを元に、短絡が発生しているかを判断する。この判断は、短絡監視回路401が読み込んだ電流値Cと、予め短絡監視回路401に記憶されている短絡しきい値Sとの比較で行う。即ち、電流値Cが短絡しきい値Sより大きい場合は、短絡監視回路401は、2次電源供給ライン60内に短絡が生じたと判断し、逆に、電流値Cが短絡しきい値Sより小さい場合は、2次電源供給ライン60には短絡が生じていないと判断する(ステップS8)。
【0029】
この結果、短絡監視回路401は、2次電源供給ライン60に短絡が生じていると判断した場合には(ステップS8のYes)、大容量電源20に電源停止信号Bを送出する(ステップS22)。この電源停止信号Bを受信した大容量電源20は、制御回路201によりスイッチング回路202の動作を停止させる。これにより、大容量電源20から大電流使用回路30への給電が完全に停止される。従って、短絡箇所からの発煙、発火を防止し、安全装置としての役割を果たすこととができる。
【0030】
次に、短絡監視回路401は、大容量電源20の出力を停止したことにより、大電流使用回路30が正常に動作したことを示す正常動作情報をリセットすると共に、そのリセット情報を通信信号線aを介して制御部80へ伝達して、この場合の一連の処理が終了する。(ステップS23)。
【0031】
一方、短絡監視回路401は、2次電源供給ライン60に短絡が生じていないと判断した場合には(ステップS8のNo)、大電流使用回路30へ送出していた使用回路停止信号Dを停止(解除)する(ステップS9)する。
【0032】
以上のステップを経ることで、ここで初めて大電流使用回路30の動作が開始される。そして、短絡監視回路401は、使用回路停止信号Dを解除したことにより内部記憶部に正常動作情報をセットし(ステップS10)、さらに大電流使用回路30が正常に動作を開始したこと、即ち、そのセット情報を通信信号線aを介して制御部80に伝える(ステップS11)。
【0033】
次に、大電流使用回路30が動作してから、その後に短絡が生じた場合の制御方法を以下に説明する。
大電流使用回路30の動作が開始し始めると、短絡監視回路401は、制御部80から通信信号線aを介して短絡監視処理要求を受信した場合のみ、電流計測回路402を用いて2次電源供給ライン60の短絡発生の検知を行う。即ち、制御部80から短絡監視回路401へ短絡監視処理要求があった場合は(ステップS12のYes)、短絡監視回路401は、まず、大電流使用回路30に対して使用回路停止信号Dを送出する(ステップS13)。この使用回路停止信号Dを受信した大電流使用回路30は、所定の手順を踏んで自装置の動作を停止する。
【0034】
尚、短絡監視処理要求のタイミングは、制御部80内の記憶領域に組み込まれている短絡監視プログラムXに依存する。即ち、この短絡監視プログラムXの設定によって、定期的な時間、又はランダムな時間に短絡監視処理要求を短絡監視回路401に送出すことが出来る。
【0035】
また、制御部80から短絡監視回路401へ短絡監視処理要求がない場合は、短絡監視回路401は、引き続き制御部80からの短絡監視処理要求を待ち続ける(ステップS12のNo)。
【0036】
次に、短絡監視回路401は、短絡監視処理要求に応答して電流計測回路402が計測した2次電源供給ライン60の電流値Cを読み込む(ステップS14)。短絡監視回路401は、この読み込んだ電流値Cと短絡しきい値Sとを元に、2次電源供給ライン60に短絡が発生しているか否かを判断する(ステップS15)。この判断方法は、上述したステップS8と同様であるため、その説明を省略する。
【0037】
この結果、短絡監視回路401が2次電源供給ライン60に短絡が生じたと判断した場合には(ステップS15のYes)、短絡監視回路401は、自装置の内部記憶部に記憶していた正常動作情報を消去(リセット)する(ステップS18)。
【0038】
そして、短絡監視回路401は、正常動作情報がリセットしたことを通信信号線aを介して制御部80へ伝達する(ステップS19)。正常動作情報がリセットされた旨の通知を受けた制御部80は、次の3つの動作の1つを実行する。
【0039】
即ち、第1の動作は、大電流使用回路30への給電のみを止める。第2の動作は、情報処理装置1全体の給電を止める。第3の動作は、いずれの給電も止めず、引き続き情報処理装置1の全ての給電を継続する。尚、この3つの動作の選択は、制御部80内に記憶されている短絡監視プログラムXにより判断される。
【0040】
このうち、第1の動作を実行する場合は、制御部80から短絡監視回路401へ大容量電源20の制御回路201に対し電源停止信号Bを送出する要求が出される。
従って、短絡監視回路401は、制御部80から電源停止信号Bの出力要求があったか否かを確認する(ステップS20)。
この結果、制御部80から電源停止信号Bの出力要求がなかった場合は(ステップS20のNo)、制御部80は第2または第3の動作を行う。即ち、短絡監視プログラムXにより第2の動作が選択された場合、制御部80は、情報処理装置1全体の給電を止める。これにより、情報処理装置1全体の動作がとまり、上述した一連の動作が終了する。従って、この第2の動作の選択により、短絡箇所からの発煙、発火を防止し、安全装置としての役割を果たすこととができる。
【0041】
また、短絡監視プログラムXにより第3の動作が選択された場合、制御部80は、いずれの給電も止めず、引き続き情報処理装置1の全ての給電が継続される。この第3の動作は第1の動作よりも、特に情報処理装置1を効率よく利用できる効果がある。
【0042】
即ち、この第3の動作では短絡の検出により大容量電源20の給電を停止させる行為はユーザ自身で行うことになる。従って、例えば、短絡は生じているものの、情報処理装置1の様子を利用者が調べた結果、直ちに装置に影響を与えるものではないと判断できる場合は、利用者が既に情報処理装置1に対して要求した処理が終了するのを少し待ってから、大容量電源20の給電や制御部80等への給電を停止することができる。
【0043】
従って、必要な処理が終了するのを少し待ってから、その後、復旧作業を開始することができ、情報処理装置1を用いた作業の停滞をできる限り少なくすることができ、かつ、安全面も確保することができる。
【0044】
一方、制御部80から電源停止信号Bの出力要求があったと判断した場合(ステップS20のYes)、短絡監視回路401は大容量電源20に電源停止信号Bを送出する(ステップS21)。この電源停止信号Bを受信した大容量電源20は、制御回路201によりスイッチング回路202の動作を停止させる。これにより、大容量電源20から大電流使用回路30への給電が完全に停止される。
【0045】
この第1の動作は、特に第2の動作(情報処理装置1全体の給電を止める選択)よりも、情報処理装置1の復旧時間の短縮が図れる。即ち、第1の動作のように情報処理装置1全体の電源を停止させて修復するよりも、復旧後の再起動にかかるまでの時間が短縮されることとなり、結果として復旧時間が短縮できる。
【0046】
以上が本発明の実施の形態であるが、上述した説明の中で、ステップS19やステップS23で正常動作情報がリセットされた旨を制御部80へ伝達した際に、制御部80は、警告表示をするようにしても良い。この警告表示は、例えば、制御部80に表示装置を設け、それに警告を表示させることで実現できる。また、この警告は、必ずしも視覚的な表示にとどまらず、制御部80内にスピーカ等を設け、ここから警告音を発することで、聴覚的に警告を知らせることでもかまわない。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、従来、短絡検出のしきい値が大きい為に発見することができなかった微弱な短絡電流も確実に検出できる。これにより、導電性異物の付着または製造不良等によって発生する短絡を起動時と稼動時の両方において、その検出を可能にし、短絡箇所からの発煙、発火を阻止することが可能となる。また、情報処理装置が起動した後も、制御部の指令により定期的に短絡の監視が可能となり、情報処理装置全体の安全を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図。
【図2】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 情報処理装置
20 大容量電源
201 制御回路
202 スイッチング回路
30 大電流使用回路
40 短絡監視装置
401 短絡監視回路
402 電流計測回路
50 1次電源給電ライン
60 2次電源供給ライン
80 制御部
a 通信信号線
A 動作許可信号
B 電源停止信号
C 電流値
D 使用回路停止信号
S 短絡しきい値
X 短絡監視プログラム
Y 制御プログラム
Claims (9)
- スイッチング回路を有する大容量電源と、
前記スイッチング回路より電源供給ラインを介して給電される大電流使用回路と、
前記電源供給ラインに流れる電流値を計測する電流計測回路と、
前記大容量電源、前記大電流使用回路、および前記電流計測回路とに接続され、短絡検出用のしきい値を保持した短絡監視回路と、
前記短絡監視回路と接続された制御部とを有し、
前記短絡監視回路は、装置の電源が投入された時に使用回路停止信号を出力して前記大電流使用回路の動作を停止し、前記大電流使用回路の動作停止後に、前記電流計測回路によって計測された前記電源供給ラインの前記電流値を読み込み、その電流値と前記しきい値と比較して前記電源供給ラインの短絡を検出し、前記短絡が検出された際に前記制御部へ前記短絡検知を通知し、
前記短絡検知の通知を受信した前記制御部は前記装置全体の動作を制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記短絡監視回路は、前記装置の電源が投入された時又は前記短絡を検出した時に、前記大容量電源へ電源停止信号を送出して、前記大容量電源から前記大電流使用回路への給電を停止することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記装置の動作許可信号を前記短絡監視回路が受信した際、前記短絡監視回路から前記大容量電源へ前記電源停止信号を送出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記短絡監視回路は、前記大容量電源へ電源停止信号を送出した後、前記大電流使用回路に前記使用回路停止信号を送出し、前記大容量電源の前記電源停止信号を解除することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記短絡監視回路は、前記電源供給ラインの短絡を検出しなかった場合、前記大電流使用回路への前記使用回路停止信号を解除することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- スイッチング回路を有する大容量電源と、
前記スイッチング回路より電源供給ラインを介して給電される大電流使用回路と、
前記電源供給ラインに流れる電流値を計測する電流計測回路と、
前記大容量電源、前記大電流使用回路、および前記電流計測回路とに接続され、短絡検出用のしきい値を保持した短絡監視回路と、
前記短絡監視回路と接続された制御部とを有し、
前記短絡監視回路は、前記大電流使用回路が給電中に前記制御部から短絡監視要求を受けた際に使用回路停止信号を出力して前記大電流使用回路の動作を停止し、前記大電流使用回路の動作停止後に、前記電流計測回路によって計測された前記電源供給ラインの前記電流値を読み込み、その電流値と前記しきい値と比較して前記電源供給ラインの短絡を検出し、前記短絡が検出された際に前記制御部へ前記短絡検知を通知し、
前記短絡検知の通知を受信した前記制御部は前記装置全体の動作を制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記短絡監視回路は、前記電源供給ラインの短絡を検出しなかった場合、前記大電流使用回路への前記使用回路停止信号を解除することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記短絡監視回路は、前記短絡を検出した際、その短絡の警告を出力することを特徴とする請求項1又は請求項6に記載の情報処理装置。
- スイッチング回路を有する大容量電源と、
前記スイッチング回路より電源供給ラインを介して給電される大電流使用回路と、
前記電源供給ラインに流れる電流値を計測する電流計測回路と、
前記大容量電源、前記大電流使用回路、および前記電流計測回路とに接続され、短絡検出用のしきい値を保持した短絡監視回路と、
前記短絡監視回路と接続された制御部とを有し、
前記短絡監視回路は、装置の電源が投入された時又は前記大電流使用回路が給電中に前記制御部から短絡監視要求を受けた際に、使用回路停止信号を出力して前記大電流使用回路の動作を停止し、前記大電流使用回路の動作停止後に、前記電流計測回路によって計測された前記電源供給ラインの前記電流値を読み込み、その電流値と前記しきい値と比較して前記電源供給ラインの短絡を検出し、前記短絡が検出された際に前記制御部へ前記短絡検知を通知し、
前記短絡検知の通知を受信した前記制御部はその短絡の警告を出力する
ことを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003184488A JP2005018562A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003184488A JP2005018562A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 情報処理装置 |
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JP (1) | JP2005018562A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI383160B (zh) * | 2009-12-31 | 2013-01-21 | Test Research Inc | 電性連接瑕疵偵測系統及方法 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184488A patent/JP2005018562A/ja active Pending
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TWI383160B (zh) * | 2009-12-31 | 2013-01-21 | Test Research Inc | 電性連接瑕疵偵測系統及方法 |
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