JP2005014492A - 印刷媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】1枚の媒体に印刷によるデザインと透かしによるデザインの2つのデザインを併せ持たせることにより、多くの情報を、多様な方法で表現できる意匠性に優れた印刷媒体を提供する。
【解決手段】この印刷媒体10は、印刷デザイン形成部11aを有する基材層(第一層)11と、基材層11の裏側に積層され、基材層11を通して視認される透かしデザイン形成部12aを有する少なくとも1つの透過率変化層(第二層)12と、透過率変化層12の裏面に設けられ、被着体に粘着する粘着層13と、粘着層13を被覆して使用前に保護し、使用時に剥離するセパレータ14等とを備えている。透過率変化層12は、レーザー照射又は感熱ヘッド等の方法で媒体自体を加熱することにより、透過率を変化させ、透かしデザイン形成部12aを形成することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】この印刷媒体10は、印刷デザイン形成部11aを有する基材層(第一層)11と、基材層11の裏側に積層され、基材層11を通して視認される透かしデザイン形成部12aを有する少なくとも1つの透過率変化層(第二層)12と、透過率変化層12の裏面に設けられ、被着体に粘着する粘着層13と、粘着層13を被覆して使用前に保護し、使用時に剥離するセパレータ14等とを備えている。透過率変化層12は、レーザー照射又は感熱ヘッド等の方法で媒体自体を加熱することにより、透過率を変化させ、透かしデザイン形成部12aを形成することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商業印刷物、特に、セキュリティ性を持たせるラベル、列車内の窓に貼る広告、看板や非常灯など内部に光源を持つ表示媒体、絵画などの芸術作品のキャンバス等に好適に使用することができる印刷媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の印刷媒体として、例えば、列車・バスなどの交通機関の窓ガラスに、危険防止案内や広告がラベルの形式で貼られているものが知られている。これらは、基材(主に紙)に印刷技術により情報を付与され、片面に塗布された粘着剤によりガラスに接着されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−89673号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の印刷媒体は、制限された面積内に多くの情報を表現したい要望があり、また、情報の多様な表現方法も求められている。
【0005】
本発明の課題は、1枚の媒体に印刷によるデザインと透かしによるデザインの2つのデザインを併せ持たせることにより、多くの情報を、多様な方法で表現できる意匠性に優れた印刷媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、印刷デザイン形成部を有する第一層と、前記第一層の裏側に積層され、前記第一層を通して視認される透かしデザイン形成部を有する少なくとも1つの第二層と、を備えた印刷媒体である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の印刷媒体において、前記第二層は、その一部又は全部が前記第一層で被覆される被覆部があり、前記透かしデザイン形成部は、前記被覆部の一部又は全面に形成されることを特徴とする印刷媒体である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体において、前記印刷デザイン形成部の情報と、前記透かしデザイン形成部の情報とが関連づけられていることを特徴とする印刷媒体である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の印刷媒体において、前記第二層は、金属蒸着膜であり、前記透かしデザイン形成部は、前記金属蒸着膜を蒸着後にレーザー加工して形成する、又は、前記金属蒸着膜をエッチング処理して形成する、若しくは、マスキングによる部分蒸着法により形成することを特徴とする印刷媒体である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印刷媒体において、前記第二層は、樹脂フィルムであり、前記透かしデザイン形成部は、前記樹脂フィルム自体の透過率とコントラストをなすようにパターンニングして形成することを特徴とする印刷媒体である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による印刷媒体の第1実施形態を示す図である。
第1実施形態の印刷媒体10は、基材層(第一層)11と、透過率変化層(第二層)12と、粘着層13と、セパレータ14等とを備えている。
【0012】
基材層11は、印刷デザイン形成部11aを有する層であり、紙又は樹脂フィルム等を使用することができる。
【0013】
透過率変化層12は、基材層11の裏側に積層され、基材層11を通して視認される透かしデザイン形成部12aを有する少なくとも1つの層であり、金属蒸着層、樹脂フィルム等を使用することができる。
【0014】
透過率変化層12が金属蒸着膜の場合には、透かしデザイン形成部12aは、金属蒸着膜を蒸着後にレーザー加工して形成する、又は、金属蒸着膜をエッチング処理して形成する、若しくは、マスキングによる部分蒸着法により形成することができる。
【0015】
また、透過率変化層12が樹脂フィルムの場合には、透かしデザイン形成部12aは、樹脂フィルム自体の透過率とコントラストをなすようにパターンニングして形成することができる。
透かしデザイン形成部12aは、熱により透過率変化層12の物性を変化させればよく、例えば、透過率変化層12を透過させて薄くする(白透かし様)ようにしても、遮蔽させて濃くする(黒透かし様)ようにしてもよい。
【0016】
この透過率変化層12は、その一部又は全部が基材層11で被覆される、例えば、紙などの被覆部があり、透かしデザイン形成部12aは、その被覆部の一部又は全面に形成される。
【0017】
印刷デザイン形成部11aの情報と、透かしデザイン形成部12aの情報とは、関連づけられていることが望ましい。
例えば、印刷デザイン形成部11aの情報として、品質管理番号:20030601を表面に印字し、透かしデザイン形成部12aの情報として、上記データをバーコード化したものを印字したり、若しくは、暗号化された数字列を印字する。
また、印刷デザイン形成部11aの情報として、生産地名:北海道産を表面に印字し、透かしデザイン形成部12aの情報として、北海道の道章を印字してもよい。
なお、シンプルでかつ実用的な例としては、印刷デザイン形成部11aの情報として、バーコード、透かしデザイン形成部12aの情報として、管理番号でもよい。
【0018】
粘着層13は、透過率変化層12の裏面に設けられ、被着体に粘着する層である。
セパレータ14は、粘着層13を被覆して使用前に保護し、使用時に剥離する層である。
【0019】
次に、第1実施形態に係る印刷媒体10の製造方法を、レーザ加工を例に説明する。
この印刷媒体の製造方法は、基材層11の裏面に熱により光の透過率が変化する透過率変化層12を形成する媒体作製工程と、基材層11の表面に印刷デザイン形成部11aを印刷する印刷デザイン形成工程と、透過率変化層12の透過率を変化させ、可変情報を含む透かしデザイン形成部12aを形成する透かしデザイン形成工程とを備えている。
【0020】
この透かしデザイン形成工程では、図1(B)に示すように、1064nmのレーザー光を発振するYAGレーザーなどのレーザー照射又は感熱ヘッド等の方法で媒体自体を加熱することにより、透過率変化層12の透過率を変化させることができる。
【0021】
図2は、第1実施形態に係る印刷媒体の具体例を示す図である。
この例の高級酒用ラベル10Aは、ラベルの貼り替えによる偽造防止に対応することを目的になされており、透かしデザイン形成部12aには、別デザイン、ロゴ、品質管理番号、所有者名、バーコード、偽造抑制警告文などの情報を形成することができる。
【0022】
この高級酒用ラベル10Aは、通常時には、「○○○WINE 2003」のような印刷デザイン形成部11aが目視できる。そして、バックライト照射時には、印刷デザイン形成部11aとともに、白抜きの「12345AB DNP」のような透かしデザイン形成部12aが透けて見える。
従って、著名な「○○○WINE」のラベルの印刷デザイン形成部11aの印刷を偽造しても、透かしデザイン形成部12aの「12345AB」等の品質管理番号や、「DNP」等のロゴは、偽造が困難である。
【0023】
このように、第1実施形態によれば、透かしデザイン形成部12aを設けたので、最表面のデザインを損なうことなく、高い意匠性(多様なデザイン表現)を保ったまま、偽造抑止効果を得ることができる。
透かしデザイン形成部12aは、内部への書き込みなので、文字の耐久性(水に強い)が高い。
透かしデザイン形成部12aは、レーザー加工によって透過率変化層12へ記録する場合には、瓶などの曲面に貼った後でも加工することができ、製品の最終形態(ラベル添付後)での情報付加が可能である。
【0024】
(第2実施形態)
図3は、本発明による印刷媒体の第2実施形態を示す図である。
なお、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態の印刷媒体10−2は、第1実施形態の印刷媒体10を内貼り用のラベルにしたものであり、基材層(第一層)11の上面に、透過率変化層(第二層)12と、粘着層13と、セパレータ14とこの順に形成されており、基材層(第一層)11の下面に、接着剤層15aによって保護層15が形成されている。
第2実施形態の透かしデザイン形成工程では、図3(B)に示すように、レーザー照射又は感熱ヘッド等の方法で、セパレータ14側から加熱することにより、透過率変化層12の透過率を変化させることができる。
【0025】
第2実施形態によれば、セパレータ14を剥離して、粘着層13で、基材層11と透過率変化層12とを、列車・バスなどの交通機関の窓ガラス等の内側から貼ることができる。この場合に、印刷媒体10−2の裏面には、保護層15があるので、透過率変化層12等が汚損されることはない。
【0026】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 高級酒用ラベルの具体例で説明したが、お菓子やジュース等の景品当選の正否を示す「くじラベル」等としてもよい。
この場合に、透かしデザイン形成部12aは、当り、外れなどの当選情報、宝くじのような番号、購入者名、偽造抑制警告文など情報を形成することができ、情報の隠蔽性、情報の改竄抑止の効果がある。
【0027】
(2)製造方法として、レーザーで透かしデザイン形成部12aを形成した例で説明したが、面積の大きなデザイン、ロゴマーク、警告文等の固定情報は、感熱ヘッドで製造時に記録しておき、製造管理番号、所有者名など可変情報はレーザーにて出荷直前に記録すると効率が良い。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)印刷デザイン形成部を有する第一層の裏側に、第一層を通して視認される透かしデザイン形成部を有する第二層を設けたので、制限された面積内に、外観を損なうことなく、より多くの情報を表現することが可能である。つまり、一つの媒体に2つのデザイン形成部を異なる方法、多様性に富んだ表現で表すことができる。
(2)透かすという行為によってはじめて、透かしデザイン形成部の情報を読み取れるので、例えば、くじ等に利用した場合に、情報の隠蔽性がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷媒体の第1実施形態を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る印刷媒体の具体例を示す図である。
【図3】本発明による印刷媒体の第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10、10−2 印刷媒体
11 基材層(第一層)
11a 印刷デザイン形成部
12 透過率変化層(第二層)
12a 透かしデザイン形成部
13 粘着層
14 セパレータ
15 保護層
【発明の属する技術分野】
本発明は、商業印刷物、特に、セキュリティ性を持たせるラベル、列車内の窓に貼る広告、看板や非常灯など内部に光源を持つ表示媒体、絵画などの芸術作品のキャンバス等に好適に使用することができる印刷媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の印刷媒体として、例えば、列車・バスなどの交通機関の窓ガラスに、危険防止案内や広告がラベルの形式で貼られているものが知られている。これらは、基材(主に紙)に印刷技術により情報を付与され、片面に塗布された粘着剤によりガラスに接着されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−89673号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の印刷媒体は、制限された面積内に多くの情報を表現したい要望があり、また、情報の多様な表現方法も求められている。
【0005】
本発明の課題は、1枚の媒体に印刷によるデザインと透かしによるデザインの2つのデザインを併せ持たせることにより、多くの情報を、多様な方法で表現できる意匠性に優れた印刷媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、印刷デザイン形成部を有する第一層と、前記第一層の裏側に積層され、前記第一層を通して視認される透かしデザイン形成部を有する少なくとも1つの第二層と、を備えた印刷媒体である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の印刷媒体において、前記第二層は、その一部又は全部が前記第一層で被覆される被覆部があり、前記透かしデザイン形成部は、前記被覆部の一部又は全面に形成されることを特徴とする印刷媒体である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体において、前記印刷デザイン形成部の情報と、前記透かしデザイン形成部の情報とが関連づけられていることを特徴とする印刷媒体である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の印刷媒体において、前記第二層は、金属蒸着膜であり、前記透かしデザイン形成部は、前記金属蒸着膜を蒸着後にレーザー加工して形成する、又は、前記金属蒸着膜をエッチング処理して形成する、若しくは、マスキングによる部分蒸着法により形成することを特徴とする印刷媒体である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印刷媒体において、前記第二層は、樹脂フィルムであり、前記透かしデザイン形成部は、前記樹脂フィルム自体の透過率とコントラストをなすようにパターンニングして形成することを特徴とする印刷媒体である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による印刷媒体の第1実施形態を示す図である。
第1実施形態の印刷媒体10は、基材層(第一層)11と、透過率変化層(第二層)12と、粘着層13と、セパレータ14等とを備えている。
【0012】
基材層11は、印刷デザイン形成部11aを有する層であり、紙又は樹脂フィルム等を使用することができる。
【0013】
透過率変化層12は、基材層11の裏側に積層され、基材層11を通して視認される透かしデザイン形成部12aを有する少なくとも1つの層であり、金属蒸着層、樹脂フィルム等を使用することができる。
【0014】
透過率変化層12が金属蒸着膜の場合には、透かしデザイン形成部12aは、金属蒸着膜を蒸着後にレーザー加工して形成する、又は、金属蒸着膜をエッチング処理して形成する、若しくは、マスキングによる部分蒸着法により形成することができる。
【0015】
また、透過率変化層12が樹脂フィルムの場合には、透かしデザイン形成部12aは、樹脂フィルム自体の透過率とコントラストをなすようにパターンニングして形成することができる。
透かしデザイン形成部12aは、熱により透過率変化層12の物性を変化させればよく、例えば、透過率変化層12を透過させて薄くする(白透かし様)ようにしても、遮蔽させて濃くする(黒透かし様)ようにしてもよい。
【0016】
この透過率変化層12は、その一部又は全部が基材層11で被覆される、例えば、紙などの被覆部があり、透かしデザイン形成部12aは、その被覆部の一部又は全面に形成される。
【0017】
印刷デザイン形成部11aの情報と、透かしデザイン形成部12aの情報とは、関連づけられていることが望ましい。
例えば、印刷デザイン形成部11aの情報として、品質管理番号:20030601を表面に印字し、透かしデザイン形成部12aの情報として、上記データをバーコード化したものを印字したり、若しくは、暗号化された数字列を印字する。
また、印刷デザイン形成部11aの情報として、生産地名:北海道産を表面に印字し、透かしデザイン形成部12aの情報として、北海道の道章を印字してもよい。
なお、シンプルでかつ実用的な例としては、印刷デザイン形成部11aの情報として、バーコード、透かしデザイン形成部12aの情報として、管理番号でもよい。
【0018】
粘着層13は、透過率変化層12の裏面に設けられ、被着体に粘着する層である。
セパレータ14は、粘着層13を被覆して使用前に保護し、使用時に剥離する層である。
【0019】
次に、第1実施形態に係る印刷媒体10の製造方法を、レーザ加工を例に説明する。
この印刷媒体の製造方法は、基材層11の裏面に熱により光の透過率が変化する透過率変化層12を形成する媒体作製工程と、基材層11の表面に印刷デザイン形成部11aを印刷する印刷デザイン形成工程と、透過率変化層12の透過率を変化させ、可変情報を含む透かしデザイン形成部12aを形成する透かしデザイン形成工程とを備えている。
【0020】
この透かしデザイン形成工程では、図1(B)に示すように、1064nmのレーザー光を発振するYAGレーザーなどのレーザー照射又は感熱ヘッド等の方法で媒体自体を加熱することにより、透過率変化層12の透過率を変化させることができる。
【0021】
図2は、第1実施形態に係る印刷媒体の具体例を示す図である。
この例の高級酒用ラベル10Aは、ラベルの貼り替えによる偽造防止に対応することを目的になされており、透かしデザイン形成部12aには、別デザイン、ロゴ、品質管理番号、所有者名、バーコード、偽造抑制警告文などの情報を形成することができる。
【0022】
この高級酒用ラベル10Aは、通常時には、「○○○WINE 2003」のような印刷デザイン形成部11aが目視できる。そして、バックライト照射時には、印刷デザイン形成部11aとともに、白抜きの「12345AB DNP」のような透かしデザイン形成部12aが透けて見える。
従って、著名な「○○○WINE」のラベルの印刷デザイン形成部11aの印刷を偽造しても、透かしデザイン形成部12aの「12345AB」等の品質管理番号や、「DNP」等のロゴは、偽造が困難である。
【0023】
このように、第1実施形態によれば、透かしデザイン形成部12aを設けたので、最表面のデザインを損なうことなく、高い意匠性(多様なデザイン表現)を保ったまま、偽造抑止効果を得ることができる。
透かしデザイン形成部12aは、内部への書き込みなので、文字の耐久性(水に強い)が高い。
透かしデザイン形成部12aは、レーザー加工によって透過率変化層12へ記録する場合には、瓶などの曲面に貼った後でも加工することができ、製品の最終形態(ラベル添付後)での情報付加が可能である。
【0024】
(第2実施形態)
図3は、本発明による印刷媒体の第2実施形態を示す図である。
なお、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態の印刷媒体10−2は、第1実施形態の印刷媒体10を内貼り用のラベルにしたものであり、基材層(第一層)11の上面に、透過率変化層(第二層)12と、粘着層13と、セパレータ14とこの順に形成されており、基材層(第一層)11の下面に、接着剤層15aによって保護層15が形成されている。
第2実施形態の透かしデザイン形成工程では、図3(B)に示すように、レーザー照射又は感熱ヘッド等の方法で、セパレータ14側から加熱することにより、透過率変化層12の透過率を変化させることができる。
【0025】
第2実施形態によれば、セパレータ14を剥離して、粘着層13で、基材層11と透過率変化層12とを、列車・バスなどの交通機関の窓ガラス等の内側から貼ることができる。この場合に、印刷媒体10−2の裏面には、保護層15があるので、透過率変化層12等が汚損されることはない。
【0026】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 高級酒用ラベルの具体例で説明したが、お菓子やジュース等の景品当選の正否を示す「くじラベル」等としてもよい。
この場合に、透かしデザイン形成部12aは、当り、外れなどの当選情報、宝くじのような番号、購入者名、偽造抑制警告文など情報を形成することができ、情報の隠蔽性、情報の改竄抑止の効果がある。
【0027】
(2)製造方法として、レーザーで透かしデザイン形成部12aを形成した例で説明したが、面積の大きなデザイン、ロゴマーク、警告文等の固定情報は、感熱ヘッドで製造時に記録しておき、製造管理番号、所有者名など可変情報はレーザーにて出荷直前に記録すると効率が良い。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)印刷デザイン形成部を有する第一層の裏側に、第一層を通して視認される透かしデザイン形成部を有する第二層を設けたので、制限された面積内に、外観を損なうことなく、より多くの情報を表現することが可能である。つまり、一つの媒体に2つのデザイン形成部を異なる方法、多様性に富んだ表現で表すことができる。
(2)透かすという行為によってはじめて、透かしデザイン形成部の情報を読み取れるので、例えば、くじ等に利用した場合に、情報の隠蔽性がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷媒体の第1実施形態を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る印刷媒体の具体例を示す図である。
【図3】本発明による印刷媒体の第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10、10−2 印刷媒体
11 基材層(第一層)
11a 印刷デザイン形成部
12 透過率変化層(第二層)
12a 透かしデザイン形成部
13 粘着層
14 セパレータ
15 保護層
Claims (5)
- 印刷デザイン形成部を有する第一層と、
前記第一層の裏側に積層され、前記第一層を通して視認される透かしデザイン形成部を有する少なくとも1つの第二層と、
を備えた印刷媒体。 - 請求項1に記載の印刷媒体において、
前記第二層は、その一部又は全部が前記第一層で被覆される被覆部があり、
前記透かしデザイン形成部は、前記被覆部の一部又は全面に形成されること
を特徴とする印刷媒体。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体において、
前記印刷デザイン形成部の情報と、前記透かしデザイン形成部の情報とが関連づけられていること
を特徴とする印刷媒体。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の印刷媒体において、
前記第二層は、金属蒸着膜であり、
前記透かしデザイン形成部は、前記金属蒸着膜を蒸着後にレーザー加工して形成する、又は、前記金属蒸着膜をエッチング処理して形成する、若しくは、マスキングによる部分蒸着法により形成すること
を特徴とする印刷媒体。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印刷媒体において、
前記第二層は、樹脂フィルムであり、
前記透かしデザイン形成部は、前記樹脂フィルム自体の透過率とコントラストをなすようにパターンニングして形成すること
を特徴とする印刷媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003184669A JP2005014492A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 印刷媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003184669A JP2005014492A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 印刷媒体 |
Publications (1)
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Family
ID=34184363
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005014492A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2012144146A1 (ja) * | 2011-04-22 | 2012-10-26 | パナソニック株式会社 | 情報記録媒体用読取ラベルとその情報記録方法 |
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WO2024161729A1 (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーザー印字用ラベル、電池の製造方法、および電池 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184669A patent/JP2005014492A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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