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JP2005013492A - マスク - Google Patents

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JP2005013492A
JP2005013492A JP2003182845A JP2003182845A JP2005013492A JP 2005013492 A JP2005013492 A JP 2005013492A JP 2003182845 A JP2003182845 A JP 2003182845A JP 2003182845 A JP2003182845 A JP 2003182845A JP 2005013492 A JP2005013492 A JP 2005013492A
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mask
face
adhesive
bacteria
cell type
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JP2003182845A
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Nobuo Yamamoto
信男 山本
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NIPPON MEDICAL PRODUCTS CO Ltd
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NIPPON MEDICAL PRODUCTS CO Ltd
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Abstract

【課題】マスク周辺部と顔面との間からの外気侵入に起因した細菌等の体内への侵入、および呼気漏れに起因した細菌等の体外への排出を完全に防止でき、しかも、着用者の眼鏡レンズを曇らすことがない、また、マスクの顔面に対する接着強度が良好であり、しかも低コストで作製可能なマスクを提供する。
【解決手段】顔面に装着して使用される多孔性のマスク本体部2と、前記マスク本体部2の顔面に対面する側の周辺部の全周にわたって所定幅に固定された装着部3とを備え、前記装着部3は、独立気泡型または表面緻密層を有する連続気泡型の発泡部材と、前記発泡部材の顔面に対面する側の全面に設けられた接着性部材とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔面に装着して使用されるマスクに関する。特に、微小物質、例えば、細菌等の体内への侵入、および体外への排出を防止するための手術用マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人の顔面に装着して使用されるマスクは、鼻および口を覆うための長方形状の基布から構成され、その基布に不織布等を使用することにより、体内への微小物質の侵入を防いでいた。しかしながら、人の顔面は頬や鼻などの凹凸があり、マスク周辺部と顔面との間に隙間ができやすく、その隙間から微小物質、例えば、細菌等を含有した外気が侵入し、細菌等が体内へ侵入してしまうという問題があった。また、その隙間から細菌等を含有した呼気が漏れ、細菌等が体外へ排出されてしまうという問題があった。
【0003】
前記の問題を解決するために、例えば、基布の顔面に対面する側の周辺部の全周にわたって、高粘弾性の粘着剤、例えば、高含水性のジェルが設けられたマスクが提案されている。この高粘弾性の粘着剤により、基布が顔面に接着され、基布周辺部と顔面との間はガスバリア性の粘着剤により埋められる。その結果、マスク周辺部から外気が侵入、および呼気が漏れることはなくなった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、別の形態として、着用者の顔面と基布との間に実質的に気密なシールが形成されるように、基布の周辺部の全周にわたって、シール構造が設けられたマスクが提案されている。このシール構造により、基布と顔面との接着性が向上し、マスク周辺部から外気が侵入、および呼気が漏れることはなくなった。そして、このようなシール構造を形成する材料として、弾性または多孔性材料からなる折り曲げられたストリップ、発泡プラスチック、接着剤、および接着フイルムまたはこれらの組合せが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−128378号公報(請求項2、請求項5、段落番号[0005]、[0010]、図1)
【特許文献2】
特表平10−508223号公報(第7頁19行〜第8頁8行、図1、図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の高粘弾性の粘着剤、特に高含水性ジェルは、マスク装着中に人の体温、汗等により含水率が経時変化し、粘着強度(接着強度)およびガスバリア性が低下する。その結果、マスクが顔面より外れたり、または、マスク周辺部と顔面との間から外気が侵入し、細菌等が体内へ侵入、および呼気が漏れ、細菌等が体外へ排出されてしまうおそれがあった。さらに、マスク使用前に高含水性ジェルの含水率が変化しないように、マスクを水蒸気を通しにくいフィルムで形成された袋内に密封する包装形態をとる必要があり、コスト高であった。
【0007】
また、特許文献2のシール構造として、気泡同士が繋がった連続気泡型の発泡プラスチックが使用された場合には、実質的に気密であっても、少量の気体は気泡を通過することとなり、マスク周辺部と顔面との間からの外気侵入に起因した細菌等の体内への侵入、および呼気漏れに起因した細菌等の体外への排出を完全に防ぐことは不可能であった。また、連続気泡型の発泡プラスチックは透湿度が高いため、呼気に含まれる暖かい水蒸気がシール構造を通過する。その結果、特に、マスクの上部、特に鼻の両側部分に密着しているシール構造から水蒸気が漏れてしまうので、着用者の眼鏡レンズの曇りを防止することができなかった。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、マスク周辺部と顔面との間からの外気侵入に起因した細菌等の体内への侵入、および呼気漏れに起因した細菌等の体外への排出を完全に防止でき、しかも、着用者の眼鏡レンズを曇らすことがない、また、マスクの顔面に対する接着強度が良好であり、しかも低コストで作製可能なマスクを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、顔面に装着して使用される多孔性のマスク本体部と、前記マスク本体部の顔面に対面する側の周辺部の全周にわたって所定幅に固定された装着部とを備え、前記装着部は、独立気泡型または表面緻密層を有する連続気泡型の発泡部材と、前記発泡部材の顔面に対面する側の全面に設けられた接着性部材とを有するマスクとして構成したものである。
【0010】
前記の構成において、マスクが顔面に装着されると、多孔性のマスク本体部が外気および呼気に含まれる微小異物を遮断する。また、マスク本体部の顔面に対面する側に備えられた装着部の接着性部材が顔面の皮膚に接着し、マスクを顔面に接着する。そして、装着部の発泡部材がマスク周辺部と顔面との間からの外気の侵入および呼気の漏れを防止する。さらに、発泡部材の顔面に対面する側に設けられた接着性部材が、発泡部材を体温、汗等から保護する。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、前記発泡部材の透湿率が、1×10−5〜30×10−5g/(m・h・kPa)であるマスクとして構成したものである。
【0012】
前記の構成において、前記発泡部材が所定範囲の透湿率を有することにより、マスク周辺部と顔面との間からの外気の侵入および呼気の漏れをさらに防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はマスクの斜視図、図2は顔面に対面する側から見たマスクの正面図、図3はマスクの装着状態を示す部分断面図、図4(a)は図2のX−X線の断面図、(b)は(a)の他の実施の形態を示す断面図、図5はマスクの他の実施の形態の斜視図、図6はマスクの他の実施の形態の斜視図である。
【0014】
図1、図2に示すように、マスク1は、顔面に装着して使用される多孔性のマスク本体部2と、前記マスク本体部2の顔面に対面する側に固定された装着部3とを備える。各構成について以下に説明する。
【0015】
(1)マスク本体部2
マスク本体部2は、外気および呼気に含まれる微小異物を遮断するためのもので、その材質は、多孔性材料である紙、布等である。特に、不織布が好ましく、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、レーヨン等の繊維から、公知の方法で製造された、例えば、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、ケミカルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、湿式不織布等である。
【0016】
また、不織布の目付は、マスク本体部2が遮断する微小異物の種類によって適宜選択される。ここで、微小異物とは花粉、塵埃、ダニ、鉱物質粒子、皮膚鱗片、呼吸小滴のような生物学的汚染物質、細菌、ウィルス等である。
【0017】
また、前記微小異物のマスク本体部2における遮断効率を上げるために、マスク本体部2の表面積を増大させるプリ−ツ2aをマスク本体部2に設けてもよい。また、マスク1を手術用マスクとして使用する場合には、マスク本体部2は、微小異物である細菌の遮断効率がよく、通気性がよくてマスク装着時の息苦しさがない、しかも皮膚に刺激を与えず、かぶれを生じさせないものである必要がある。このようなマスク本体部2として、図4(b)に示すような積層構造をとってもよい。
【0018】
この積層構造は、例えば、外気に接する第1層12aは、マスク本体部2に保形性(強度)を与える不織布で、ポリアミド不織布等で構成されることが好ましい。また、第1層12aへの撥水剤のコーティングにより、マスク本体部2に撥水性を与えることも可能である。微小異物を遮断するためのフィルタ層である第2層12bは、超極細繊維からなる不織布で構成されることが好ましい。また、超極細繊維を帯電させることにより微小異物の遮断効率を高めてもよい。顔面に接する第3層12cは皮膚に対して刺激がなく、かぶれを生じさせない不織布で、レーヨン不織布等で構成されることが好ましい。
【0019】
また、このような不織布の積層構造体では、図4(b)に示すように第1〜第3層12a、12b、12c、特に超極細繊維からなる第2層12bの端部の繊維がほつれやすいため、カバーシート12dで第1〜第3層12a、12b、12cの端部を覆うことが好ましい。カバーシート12dはマスク本体部2と同じ不織布であってもよいし、後記する装着補助部7の一部として構成してもよい。もちろん、図4(a)に示すように、マスク本体部2が単層の不織布で構成されている場合にも、単層の不織布の端部をカバーシート12dで覆ってよいことは言うまでもない。
【0020】
また、細菌遮断効率および通気性は、アメリカ軍用規格(Military Specification)の手術用マスクの品質規格に規定されている細菌遮断効率(Bacteria Filtering Efficiency)、空気交換圧(圧損)(Air Exchange Pressure)で評価し、細菌遮断効率が95%以上、空気交換圧(圧損)が5mmHO/cm以下であることが好ましい。また、細菌遮断効率、空気交換圧(圧損)の測定方法は以下の通りである。
【0021】
(細菌遮断効率)
黄色ブドウ球菌の浮遊液(約10000個/0.2ミリリットル)をエアーゾル状にしてガラス製チャンバの上から噴霧し、下からアンダーセンサンプラで捕集する。チャンバとサンプラの間にマスクを挿入した場合と、しない場合とのそれぞれで捕集された黄色ブドウ球菌を37℃、48時間培養し、出現したコロニを計測して、マスクでの黄色ブドウ球菌の遮断効率を算出する。
(空気交換圧(圧損))
毎分8リットル/2.5cmφの空気をマスクに対して垂直に通し、マスクによる圧損を測定する。
【0022】
また、マスク本体部2は、図1および図2に示すように、長方形状をなし、図3に示すように、顔面の鼻および口を十分に覆うことができる大きさを有している。しかしながら、顔面の鼻および口を覆うことができれば、形状は特に長方形状に限定されない。例えば、図5に示すように、マスク本体部22を、長楕円形状の開口部を有するカップ状の立体形状としてもよい。この形状は、シート状部材を台形形状に二つ折りし、その台形の稜線を加熱加圧等によりシールしてシール部22b、22bを形成することにより作製される。また、図6に示すように、マスク本体部32を円形状の開口部を有するカップ状の立体形状としてもよい。
【0023】
また、図1および図2に示すように、マスク本体部2は、その所定位置に、変形容易な形状保持性を有するノーズピース6(図5のノーズピース26、図6のノーズピース36においても同様)を備えてもよい。ここで、所定位置とは、マスク本体部2の上端の中央部で、着用者の鼻を押える部分である。そして、マスク1の装着時に、このノーズピース6を鼻の両側部分に合わせて変形させることにより、マスク本体部2が鼻に接着され、鼻の両側部分とマスク本体部2との接着部A(図3参照)に隙間が生じない。その結果、呼気に含まれる暖かい水蒸気がマスク本体部2から漏れることがなく、着用者の眼鏡レンズを曇らすことがない。また、ノーズピース6は、アルミニウム製の長さが8〜12mm、幅が3〜7mm、厚さが0.4〜0.6mmの薄板が使用されるが、変形容易で形状保持性を有し、鼻の両側部分を密着よく押えることが可能なものであれば、アルミニウムに限定されない。また、ノーズピース6は、マスク本体部2の所定位置に、例えば、縫合、接着等の公知の方法で、マスク本体部2の表側(外気に接する側)または裏側(顔面に対面する側)に固定される。または、マスク本体部2の内部に埋め込んでもよい。
【0024】
(2)装着部3
装着部3は、マスク本体部2の顔面に対面する側の周辺部の全周にわたって所定幅Wに固定されている。そして、装着部3(後記する接着性部材5)でマスク1を顔面に装着した際には、装着部3(後記する発泡部材4)がその柔軟性により顔面の凹凸に合わせて変形し、マスク本体部2がその周辺部の全周で顔面に隙間なく接着される(図3の接着部A、B参照)。その結果、マスク本体部2の周辺部の全周において、マスクと顔面との間に隙間ができないので、外気侵入に起因した細菌等の体内侵入、および呼気漏れに起因した細菌等の体外排出を防止できる。特に、手術現場においては、患者または他の手術要員から発生する細菌に手術要員が汚染されたり、患者およびその手術部位が細菌に汚染されることがない。また、後記するように、呼気に含まれる水蒸気により、手術要員の眼鏡レンズが曇ることを防止できる。
【0025】
また、装着部3の所定幅Wは、図2、図3に示すように、マスク本体部2における微小異物を遮断するための異物遮断領域3aを規定し、しかも、マスク1の装着時の顔面との接着幅となる。そして、図2に示すように、約200mm×約100mmの大きさのマスク本体部2の場合には、所定幅Wは約15mmである。しかしながら、微小異物を遮断する十分な大きさの異物遮断領域3aが確保でき、しかもマスク1の自重で顔面からマスク1が落下しない十分な接着強度を有すれば、所定幅Wは特に15mmに限定されない。
【0026】
また、装着部3のマスク本体部2への固定は、例えば、縫合、接着等の公知の方法で行えばよい。但し、装着部3とマスク本体部との間に隙間が生じないようにすることが、前記外気侵入に起因した細菌等の体内侵入、および呼気漏れに起因した細菌等の体外排出を防止する上で重要となる。したがって、接着剤または接着テープを使用する場合には、装着部3の全面に接着剤を塗布、または接着テープを貼付することが好ましい。
【0027】
また、装着部3は、図4(a)に示すように、発泡部材4と、前記発泡部材4の顔面に対面する側の全面に設けられた接着性部材5とを有する。
【0028】
(2−1)発泡部材4
一般的な発泡部材には、その気泡形態によって以下のようなものがある。
【0029】
(独立気泡型)
発泡部材の内部に気泡が存在するが、気泡同士が壁で仕切られており、気泡同士が繋がっていない。その結果、気体の通過を完全に遮断することが可能であり、水蒸気の透過率(透湿率)が小さい。また、気泡中に気体を含むので柔軟性が高い。
【0030】
(連続気泡型)
発泡部材の内部に気泡が存在するが、気泡同士の壁に小さな孔が開いており、気泡同士が繋がっている。その結果、気体を通過させたり、水蒸気の透過率(透湿率)が大きい。
【0031】
(表面緻密層を有する連続気泡型)
発泡部材の内部に存在する気泡形態は連続気泡型であるが、発泡部材4の表面近傍に、発泡部材の組織が密に詰まり、気泡が形成されていない緻密層を有する。その結果、独立気泡型と同様な性質を有する。
【0032】
本発明においては、発泡部材4として、前記の独立気泡型または表面緻密層を有する連続気泡型の発泡部材を選択することにより、発泡部材4が気体の通過を完全に遮断するため、発泡部材4からの外気侵入に起因した細菌等の体内侵入および呼気漏れに起因した細菌等の体外排出を完全に防止することが可能となった。また、発泡部材4が柔軟性を有するため、マスク1を顔面に装着した際に、発泡部材4が顔面の凹凸に合わせて変形し、マスク1を顔面に隙間なく接着できるため、マスク1の接着部A、B(図3参照)からの外気侵入に起因した細菌等の体内侵入および呼気漏れに起因した細菌等の体外排出を完全に防止することが可能となった。また、水蒸気の通過も良好に遮断するため、着用者の眼鏡レンズを曇らすことがない。
【0033】
また、発泡部材4はポリエチレン、ポリウレタン、軟質ポリ塩化ビニル等から構成された幅が約15mm(前記所定幅Wに相当する)、厚さが約2mmの枠状体である。また、枠状体の形状は、マスク本体部2の外形に沿うような形状であって、装着時には中央部に異物遮断領域3a(図2、図3参照)に相当する空間を形成させる。また、発泡部材4の材質、幅、厚さは前記に限定されない。
【0034】
また、発泡部材4の透湿率(JISZ0208透湿度から算出)は1×10−5〜30×10−5g/(m・h・kPa)が好ましい。透湿率を前記範囲にすることにより、発泡部材4における気体(水蒸気を含む)の遮断性、柔軟性がさらに良好なものとなる。また、独立気泡型の発泡部材4においては、その気泡形態がほぼ100%独立気泡となる。
【0035】
また、発泡部材4の透湿率が1×10−5g/(m・h・kPa)未満であると、柔軟性が低下し、発泡部材4が顔面の凹凸に追従しにくくなる。また、透湿率が30×10−5g/(m・h・kPa)を超えると、呼気に含まれる水蒸気の遮断が完全ではなくなり、少量の水蒸気が発泡部材4を通過するので、室温等が低い環境においては、着用者の眼鏡レンズを曇らせてしまう場合がある。その場合でも眼鏡レンズの曇りは発生と同時にすぐ消失する。
【0036】
(2−2)接着性部材5
図4(a)に示すように、接着性部材5は、前記発泡部材4の顔面に対面する側の全面に設けられている。接着性部材5が全面に設けられた結果、図3に示すように、マスク1を顔面に装着した際に、マスク本体部2の周辺部の全周にわたって、発泡部材4(マスク本体部2)が顔面(皮膚)に接着するため、発泡部材4(マスク本体部2)の接着面積が増し接着強度が大きくなり、顔面からマスク1が外れるようなことがない。また、マスク本体部2の周辺部の全周にわたって、前記の柔軟な発泡部材4が顔面の凹凸に合わせて変形できるため、顔面に隙間なくマスク1を接着することができ、マスク1の周辺部と顔面との間からの外気侵入に起因した細菌等の体内侵入がない。また、呼気漏れに起因した細菌等の体外排出および着用者の眼鏡レンズを曇らすことがない。
【0037】
また、発泡部材4は接着性部材5を介して顔面に接着される。その結果、発泡部材4は、接着性部材5がバリアとなるため、従来のマスクに使用される高含水性ジェルのように、人の体温、汗等の影響を受けて、気体(水蒸気を含む)の遮断性、柔軟性および接着強度が経時変化することがない。また、発泡部材4は高含水性ジェルのように水分を含有したものではないため、マスク1を包装する際、水蒸気を通さないフィルムで形成された袋内にマスク1を密封する高コストの包装形態の代わりに、低コストの包装形態を使用することができる。
【0038】
また、接着性部材5は、接着性物質からなる接着剤を前記発泡部材4に塗布して形成された接着剤層、接着性物質から作製された接着テープである。また、前記発泡部材4に接着性物質を含浸させたものであってもよい。また、接着性物質は、例えば、ポリアクリル酸系接着性物質が好ましいが、皮膚刺激性およびかぶれを発生するおそれがなく、皮膚への接着性に優れたものであれば、特に限定されない。さらに、接着性物質が気体(水蒸気を含む)を通過させないものであることは、言うまでもない。
【0039】
また、前記では、図1、図5、図6に示すマスク1、21、31を顔面に装着(接着)する際に装着部3、23、33のみを使用する例を説明したが、マスク本体部2、22、32の端部に紐またはゴム等の装着補助部7、27、37を設けてもよい。この装着補助部7、27、37を使用することで、マスク1、21、31の装着(接着)が確実なものとなる。
【0040】
また、マスク1、21、31の装着部3(接着性部材5)、23、33に剥離紙(図示せず)を積層させ、マスク1、21、31の装着時に剥離紙を取り除く構成としてもよい。剥離紙を使用することで、装着部3(接着性部材5)、23、33の接着性が、マスク1、21、31の装着時まで維持されることとなる。
【0041】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のマスクにおいては、多孔性のマスク本体部と、マスク本体部に固定された装着部とを備え、装着部は独立気泡型または表面緻密層を有する連続気泡型の発泡部材と、発泡部材に設けられた接着性部材とを有する構成、または、発泡部材の透湿率が、1×10−5〜30×10−5g/(m・h・kPa)である構成であるので、マスク周辺部と顔面との間からの外気侵入に起因した細菌等の体内侵入および呼気漏れに起因した細菌等の体外排出を完全に防止でき、しかも着用者の眼鏡レンズを曇らすことがない。また、マスクの顔面に対する接着強度が良好であり、しかも低コストで作製可能なマスクを提供することできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマスクの斜視図である。
【図2】本発明に係る顔面に対面する側から見たマスクの正面図である。
【図3】本発明に係るマスクの装着状態を示す部分断面図である。
【図4】(a)は図2のX−X線の断面図、(b)は(a)の他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係るマスクの他の実施の形態の斜視図である。
【図6】本発明に係るマスクの他の実施の形態の斜視図である。
【符号の説明】
1、21、31 マスク
2、22、32 マスク本体部
2a プリーツ
3、23、33 装着部
3a 異物遮断領域
4 発泡部材
5 接着性部材
6、26、36 ノーズピース
7、27、37 装着補助部
12a 第1層
12b 第2層
12c 第3層
12d カバーシート
A、B 接着部
W 所定幅

Claims (2)

  1. 顔面に装着して使用される多孔性のマスク本体部と、前記マスク本体部の顔面に対面する側の周辺部の全周にわたって所定幅に固定された装着部とを備え、
    前記装着部は、独立気泡型または表面緻密層を有する連続気泡型の発泡部材と、前記発泡部材の顔面に対面する側の全面に設けられた接着性部材とを有することを特徴とするマスク。
  2. 前記発泡部材の透湿率が、1×10−5〜30×10−5g/(m・h・kPa)であることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
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