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JP2005009891A - 車両用経路選出方法および装置 - Google Patents

車両用経路選出方法および装置 Download PDF

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JP2005009891A JP2003171141A JP2003171141A JP2005009891A JP 2005009891 A JP2005009891 A JP 2005009891A JP 2003171141 A JP2003171141 A JP 2003171141A JP 2003171141 A JP2003171141 A JP 2003171141A JP 2005009891 A JP2005009891 A JP 2005009891A
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Sachihiro Suzuki
祥弘 鈴木
Nobuhiko Wakayama
順彦 若山
Tomoyoshi Nakawa
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Abstract

【課題】インターネット通信が可能なカーナビゲーションシステムにおいて、高速通信の利用および通信料金の低減を実現すること。
【解決手段】車両用の経路選出装置であって、出発地を設定するための出発地設定手段と、目的地を設定するための目的地設定手段と、無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するためのアクセスポイントデータ取得手段と、地図情報を取得するための地図データ取得手段と、前記出発地設定手段により設定された出発地と、前記目的地設定手段により設定された目的地と、前記アクセスポイントデータ取得手段により取得されたアクセスポイント関連情報と、前記地図データ取得手段により取得された地図情報とに基づいて、当該目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出する経路選出手段とを備える、車両用経路選出装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット通信可能なカーナビゲーションシステムに関し、特に、インターネット通信料金の低減、通信品質の改善、および通信速度の増大を可能にする経路探索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーションシステム、PDA(Personal Digital Assistants)、ノートパソコン等に、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)等を接続することにより、ユーザが、任意の場所からインターネット接続するケースが増えてきている。例えば、従来技術として図20(A)に示す移動体情報通信システムでは、カーナビゲーションシステム1と携帯電話2とを接続コネクタ(不図示)で接続することにより、インターネットへ接続することが可能である。このシステムは、インターネットを通じて、ホームページの閲覧、メールの受信等様々な情報の収集、およびメールの送信等自ら情報を発信することを可能にする。また、図20(B)のように、より最近では、カーナビゲーションシステム3に携帯電話送受信部4が内蔵されており、定額料金で、かつ最大144Kbps程度の通信速度で、インターネット接続が可能な車載情報通信システムも登場している。この種のシステムにより、Eコマースサイトへ接続して買い物をすること、または目的地を設定するために周辺のドライブ情報を取得すること等のサービスが実現されている。
【0003】
一方、ナビゲーションシステム用の地図情報、または音楽および/もしくは映像データといった大容量のコンテンツを、車内でも、自宅において使用する場合と同様にADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line )やFTTH(Fiber To The Home)に代表されるブロードバンド環境下で利用したいという要求が増えてきている。従来、この種の大容量のコンテンツを、携帯電話またはPHSのような比較的通信速度の遅い通信機器でダウンロードするには時間がかかるため、ユーザは、CD、DVD、HDD等の記憶媒体に格納したものを車内に持ち込んで利用していた。しかしながら、そのような記憶媒体では、情報の更新、追加、および/または削除が自由に行えないため、記憶された情報が車の寿命よりも早く陳腐化してしまうという課題を有していた。
【0004】
大容量のコンテンツをより高速で無線伝送する方式としては、無線LANシステムやDSRC(Dedicated Short Range Communication;狭帯域無線通信)が知られている。周知の通り、無線LANシステムは、アクセスポイントを通じて、内部のネットワークやインターネットへ接続可能となる通信システムである。したがって、ユーザは、ユーザ自身の情報端末から、家庭、オフィス、もしくは店舗のような屋内、または電柱のような屋外に設置されたアクセスポイントに、例えば、2.4GHz帯の電波を利用してワイヤレスで接続することにより、インターネット通信が可能となる。一方、DSRCは、例えば、5.8GHz帯の電波を利用することにより、基地局周辺の限られたエリア内で情報の高速伝送が可能となる方式であり、例えば、高速道路の料金所のETC(自動料金収受システム)などに用いられている。無線LAN、DSRC等は、狭域であるが高速であるため、このような無線伝送方式を使用して、ナビゲーションシステムのための地図情報、または音楽および/もしくは映像データといった大容量のコンテンツを車内で取得することが、通信事業者、カーメーカー、車載機器ベンダーなどの間で検討されている。
【0005】
従来のインターネット通信可能なカーナビゲーションシステムとしては、例えば、特許文献1に開示されるものがある。このシステムでは、通常携帯電話を利用してインターネットに接続し、無線LANのアクセスポイントのサービスエリア内に車両があるときは優先的に無線LANのアクセスポイントを利用してインターネットに接続する。以下、この従来例について、図21を用いて説明を行う。
【0006】
図21において、車載装置10は、携帯電話102から携帯電話/公衆電話網を経由して、および情報通信機器103(例えば、無線LAN)からアクセスポイント20を経由しての2通りの通信形態で、インターネットに接続することが可能である。
【0007】
ナビゲーションシステム101は、ナビゲーションのあらゆる機能を実行するためのCPU(不図示)、GPS(Global Positioning System)受信機などの測位装置(不図示)、地図データ(不図示)、ディスプレイなどの表示装置(不図示)、およびリモコンなどの入力装置(不図示)を備え、経路探索、案内、およびマッチングの処理機能を有する。ナビゲーションシステム101は、入力装置により出発地および目的地が入力されると、出発地から目的地までの経路計算を実行し、次いで、算出された経路情報、測位結果としての位置情報、およびユーザ情報格納部105に格納された車両側のID(ユーザIDまたは車両ID)の情報を含む通信経路配信要求信号をサーバ30へインターネット網を経由して送る。
【0008】
通信経路配信要求信号を受け取ったサーバ30は、ユーザデータベース301でアクセス権のあるユーザであることを認証した後、アクセスポイントデータベース303からのアクセスポイントデータを参照しながら、通信経路マップ(目的地までの経路近辺にありアクセス可能なアクセスポイントの位置やサービスエリアを示したマップ)を作成する。次いで、サーバ30は、作成した通信経路マップを車載装置10へインターネット網を介して送信する。なお、通信経路配信サーバ302は、アクセスポイントデータベース303を構築するために、各アクセスポイントをモニタリングし、そこからアクセスポイントデータベース303に反映させるための情報を取得する。
【0009】
車載装置10は、サーバ30から送信された通信経路マップを受信し、通信経路格納部104に格納する。車載装置10は、ナビゲーションシステム101の測位装置から得られる車両の現在位置を利用して、車両の現在位置が通信経路マップ上のアクセスポイントのサービスエリア内にあるか否かを判定し、車両がエリア内にある場合には、優先的にアクセスポイント20を経由してインターネット接続を行う。なお、アクセスポイント20のユーザ判定部201もまた、車両側IDを判定し、アクセスポイント20に対するアクセス権がある場合にのみ、インターネットの接続許可を車載装置10向けに送信する。
【0010】
このように、車両が無線LANやDSRCのサービスエリア内にあるときは、優先的にアクセスポイントまたはDSRCを介してインターネットへ接続することによって、CDやDVDの記憶媒体を介さずに、大容量のコンテンツを短時間で、車載装置に取り込むことが可能である。
【0011】
現在では、駅、空港、コンビニエンスストア、ハンバーガーショップ等の屋内、または電柱等の屋外に設置された無線LANのアクセスポイント(いわゆるホット・スポット)が、インターネット通信のために、実験的にあるいは実際のサービスとして提供され始めている。したがって、例えば、ユーザは、そのようなサービスを提供している通信事業者に予め登録しておけば、ノートパソコンおよび無線LANカードのみによって容易にインターネットへ接続することができる。
【0012】
しかしながら、接続する通信媒体の切り替え(例えば、携帯電話から無線LANへの切り替え)、または無線LANのアクセスポイント同士でのハンドオーバーのためには、車載装置は、切り替えまたはハンドオーバーする度にダイアルアップし、ユーザ認証、IPアドレスの割当て作業を行う必要がある。また、アクセスポイントへ接続するためのESS−ID(Extended Service Set ID)や暗号化で使う共通鍵の設定は、アクセスポイント毎に異なるのが通常である。
【0013】
インターネットへのシームレスな接続を可能とするために、現在、ネットワーク技術の分野では、IPv6(Internet Protocol version 6)の仕様に基づいて、IPv6の移動性(進行中の通信を維持し、同一のIPアドレスを使い続けながら、アクセスポイントを変更できる能力のこと)を実現する方法が提案されている。かかる方法の一つとして、Mobile IPv6(例えば、非特許文献1参照)がある。Mobile IPv6のシステムにおいては、移動ノードが、ホーム・ネットワークから外のネットワークへ移動したとき、移動ノードは、移動先のネットワークから気付けアドレス(Care‐of Address)を取得する。固定ノード(移動ノードとの通信相手)から移動ノードへデータ転送をする場合、データは全て一旦ホーム・ネットワークのホーム・エージェントへ送られ、そこから移動ノードが取得した気付けアドレス宛に、IP−in−IPインターフェースでトンネリングされ転送される。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−236632号公報
【非特許文献1】
株式会社インプレス、“IPv6 Magazine” 、2002、No.3(第36〜53頁)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
無線LANシステムは、ワイヤレスであり、高速であり、かつ基地局設置のコストが携帯電話の基地局設置に比べて割安であるというような利点から、今後、車載用通信システムとしても需要が増大することが予想される。したがって、無線LANアクセスポイントの設置される数も、高速道路、サービスエリア、幹線道路などの交通量の多い場所からはじめて、順次、増加することが予測される。
【0016】
一方、現況では、全国のすべての道路近辺に網羅的に無線LANのアクセスポイントが設置されているわけではないため、ナビゲーションシステムにより目的地までの最短ルートが算出されても、そのルートでは常に携帯電話しか利用できないような場合もあり得る。このような場合、ユーザによっては、少々遠回りをしてもよいから、高速の接続サービスが利用できるルートを使用したいと望むこともあり得る。
【0017】
本発明は、このような事情に鑑みてなされた。すなわち、本発明は、インターネット通信が可能なカーナビゲーションシステムにおいて、広域低速の携帯電話と狭域高速の無線LAN(または、DSRC)というような複数の通信メディアを介したインターネット通信が可能な場合に、高速通信の利用および通信料金の低減を実現するために、通信可能な無線LAN(あるいは、DSRC)のアクセスポイントができるだけ多く存在する経路を算出する方法、システム、および装置を提供することを目的とする。
【0018】
さらに、本発明は、移動中の車両からでも、同一のIPアドレスを用いたシームレスな通信ができ、安定した通信品質が得られ、かつユーザにとって使い易いシステムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用経路選出装置は、出発地を設定するための出発地設定部と、目的地を設定するための目的地設定部と無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するためのアクセスポイントデータ取得部と、地図情報を取得するための地図データ取得部と、前記出発地設定部により設定された出発地と、目的地設定部により設定された目的地と、アクセスポイントデータ取得部により取得されたアクセスポイント関連情報と、地図データ取得部により取得された地図情報とに基づいて、目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出する経路選出部とを備えている。このような本発明の経路選出装置により選出された経路を車両が走行することで、車両側のユーザは、車両の走行中に無線LANシステムを利用した通信をより多く利用することができ、その結果、高速通信の利用および通信料金の低減を実現することができる。
【0020】
1つの好ましい実施形態では、経路選出部は、1または複数の評価値に基づいて複数の経路を候補として選出した後に、その複数の経路のうち無線LANアクセスポイントが最も多く存在する経路を優先的に選出する。無線LANアクセスポイントが最も多く存在する経路が複数ある場合には、経路選出部は、出発地から目的地までの経路長が最短の経路を選出してもよい。
【0021】
別の好ましい実施形態では、地図データ取得部は、出発地および目的地を含む地図上のエリアのデータを、複数の地図メッシュからなる地図メッシュデータとして取得する。経路選出部は、取得した地図メッシュデータを用いて、出発地から目的地までの地図メッシュの選択パターンを複数抽出し、その抽出した複数の地図メッシュ選択パターンのうち無線LANアクセスポイントが最も多く存在する地図メッシュ選択パターンを優先的に選出し、その優先的に選出された地図メッシュ選択パターンから経路を算出する。無線LANアクセスポイントが最も多く存在する地図メッシュ選択パターンが複数ある場合には、経路選出部は、出発地から目的地までの経路長が最短の地図メッシュ選択パターンを選出してもよい。この実施形態によれば、高速狭域の無線LANシステムによる通信を最大限使用し得るという利点に加え、複数の経路を探索して、そのそれぞれについてアクセスポイントの数を計算する必要が無く、経路探索における演算処理の負担を低減することができるという利点が得られる。
【0022】
本発明のさらに別の実施形態では、経路選出部は、経路に存在する無線LANアクセスポイントの数に基づく評価値とその他の基準に基づく1または複数の評価値との組み合わせを、経路の評価値として利用して経路を選出する。その他の基準に基づく評価値としては、例えば、リンク長に基づく評価値が挙げられる。この実施形態によれば、高速通信、通信料金の低減が実現できるのに加えて、無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を、従来のダイクストラ法またはそれに準ずる経路探索方法を用いて比較的簡単に選出することができる。
【0023】
本発明の車両用経路選出装置は、無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を予め格納したアクセスポイントデータ格納部を備えていてもよい。その場合、アクセスポイントデータ取得部は、このアクセスポイントデータ格納部からアクセスポイント関連情報を取得することができる。
【0024】
また、アクセスポイントデータ取得部は、インターネット通信を行うための通信部を含んでいてもよい。その場合、アクセスポイント関連情報を、インターネット通信を行うための通信部を介して、インターネットに通信可能に接続された外部のサーバから取得することができる。
【0025】
また、アクセスポイントデータ取得部は、無線LANアクセスポイントと無線通信を行うための通信部を含んでいてもよい。その場合、アクセスポイント関連情報を、無線LANアクセスポイントと無線通信を行うための通信部を介して、無線LANアクセスポイントに設けられたアクセスポイント関連情報記憶部から取得することができる。これらの実施形態では、経路選出装置は、外部のサーバのデータベースまたは無線LANアクセスポイントのアクセスポイント関連情報記憶部の情報が更新された場合でも、その更新されたアクセスポイント関連情報を、経路選出に迅速に利用することができる。
【0026】
本発明の車両用経路選出装置は、無線LANアクセスポイントと無線通信を行うための通信部と、経路選出部において選出された経路に基づいて、経路案内を行う経路案内部とをさらに備えていてもよい。その場合、経路案内部は、経路選出部により選出された経路を表示するための表示部と、上記無線LAN通信部が無線LANアクセスポイントと通信を行っている場合に、さらに、接続中の無線LANアクセスポイント、通信料金、および通信速度のうちの少なくとも1つを含む情報を表示するように表示部を制御するための表示制御部とを含んでいる。これにより、ユーザは、経路案内が行われている間、経路選出装置が接続している通信媒体、通信料金、通信速度等を容易に確認することができる。
【0027】
本発明の別の局面では、車両に搭載された端末装置に経路情報を配信する経路情報配信装置が提供される。この経路情報配信装置は、端末装置との間でデータの送受信を行う通信部と、地図データを取得するための地図データ取得部と、無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するためのアクセスポイントデータ取得部と、端末装置から通信部を介して取得した出発地および目的地の情報と、アクセスポイントデータ取得部により取得したアクセスポイント関連情報と、地図データ取得部により取得した地図情報とに基づいて、目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出する経路選出部とを備えている。この経路情報配信装置は、経路選出部により選出された経路を上記端末装置に配信する。この経路情報配信装置によれば、車両に搭載されている端末装置に、地図データ格納部やアクセスポイントデータ格納部、経路算出部などを含ませる必要が無く、そのため、メモリ負荷、演算負荷、通信負荷を減らすことができ、結果として通信費用の削減および高速通信が実現できる。
【0028】
本発明のさらに別の局面では、車両用の経路選出方法が提供される。この方法は、出発地を設定するステップと、目的地を設定するステップと、無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するステップと、地図情報を取得するステップと、設定された出発地と、設定された目的地と、取得されたアクセスポイント関連情報と、取得された地図情報とに基づいて、目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出するステップとを含んでいる。この方法により選出された経路を車両が走行すると、走行中の車両が無線通信をする際の、通信速度の向上および通信費用の削減が可能になる。
【0029】
本発明のさらに別の局面では、上記の車両用の経路選出方法を、上記の経路選出装置に含まれるコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。
【0030】
(用語の定義)
本明細書中で、用語「携帯電話」は、当該分野で一般的に使用される意味で使用されるが、特に、無線LANによる通信システムと比較して、1つの基地局の通信エリアがより広域で、通信速度がより低速の移動体通信端末を含むものとする。
【0031】
本明細書中で、用語「無線LAN」は、当該分野で一般的に使用される意味で使用されるが、特に、携帯電話による通信システムと比較して、1つの基地局の通信エリアがより狭域で、通信速度がより高速の通信が可能な無線通信システムを含むものとする。
【0032】
本明細書中で使用される用語「アクセスポイント」とは、無線LANのアクセスポイントを意味するが、携帯電話と比較して、より狭域高速である他の通信システム(例えば、DSRC)のためのアクセスポイントも含むものとする。
【0033】
本明細書中で使用される用語「アクセスポイントのサービスエリア」は、「アクセスポイントの通信エリア」などと同義的に使用され、ユーザがそのアクセスポイントを基地局として使用して通信可能な地理的範囲を意味する。
【0034】
本明細書中で使用する場合、「経路に存在するアクセスポイント」、「経路に沿って存在するアクセスポイント」、または「経由可能なアクセスポイント」とは、経路上または経路の近辺に存在するアクセスポイントであって、その経路を車両が走行する際に、そのアクセスポイントの通信エリア内を必ず通過するようなアクセスポイントのことをいう。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る、カーナビゲーション情報通信システムの全体構成を表すブロック図である。車載装置11は、制御部111、携帯電話112、無線LAN送受信部113、アクセスポイントデータ格納部114、地図データ格納部115、および経路算出部116を備える。測位装置117、入力装置118、および表示装置119は、車載装置11に付随している。なお、これらの装置は、車載装置11に内蔵されていてもよい。無線LANアクセスポイント21(以下、単にアクセスポイント21と記す)は、無線LAN送受信部212、制御部211、およびネットワーク送受信部213を含む。
【0036】
車載装置11の制御部111は、例えば、CPUによって構成され、車載装置11全体を制御する。携帯電話112は、車載装置11が携帯電話/公衆電話網31を介してインターネットに接続して通信を行うための通信端末である。携帯電話112は、図1に示すように、車載装置11に内蔵されているものでも、あるいは外部から車載装置11に接続して使用するものでもよい。なお、携帯電話112は、PHSなどの他の情報端末に置換されてもよい。無線LAN送受信部113は、車載装置11がアクセスポイント21に接続するための通信端末であり、インターネット接続を提供するアクセスポイント21との間で無線接続を行う。車載装置11の無線LAN送受信部113と、アクセスポイント21の無線LAN送受信部212との間の通信は、例えば、IEEE802.11bやIEEE802.11a、IEEE802.11gの規格に従った無線LANで行い得る。インターネット接続のために携帯電話112または無線LAN送受信部113のいずれを使用するかの選択は、車載装置11の制御部111が行う。なお、無線LAN送受信部113とアクセスポイント21によって構成される無線LANシステムは、DSRC、赤外線、UWB(Ultra Wide Band)、衛星通信等を使用した無線通信システムによって置換されてもよい。
【0037】
地図データ格納部115、経路算出部116、測位装置117、入力装置118、および表示装置119は、車載装置11のナビゲーション機能を担う。地図データ格納部115は、例えば、地図データの記憶されたDVD−ROM、CD−ROM、またはHDDのような記憶媒体であり得る。なお、地図データは、携帯電話112または無線LAN送受信部113を通じて、外部のサービスセンターから取得しても良い。表示装置119は、制御部111の制御の基に、地図データ格納部115から読み出される地図を表示し、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等で構成される。入力装置118は、例えば、リモコン、タッチパネルディスプレイ、キーボード、マウス、音声入力用マイク等で構成され、ユーザによる経路探索モードへの切り換え、出発地、目的地等の入力、またはナビゲーション装置の機能選択(処理項目変更、地図切り換え・階層変更等)、または複数の探索モード間の切り換え等に使用される。経路算出部116は、入力装置118を通じて入力された目的地等の情報に基づいて、現在地(または出発地)から目的地までの経路を算出する。その算出した結果は、表示装置119へ表示することもできる。測位装置117は、自車位置を算出し、例えば、GPS受信機、ジャイロ、車速センサ等であり得る。測位装置117により算出された自車位置は、マップマッチング処理によって、表示装置119において、表示された地図の上に自車位置マークとして重畳表示することができる。このようにして、経路算出部116によって算出された経路に従って車両が移動すると、表示装置119上に表示された自車位置マークがリアルタイムに更新され、車両が案内地点に来れば車載装置11により案内も行われ得る。
【0038】
アクセスポイント21は、制御部211の制御の下、車載装置11とインターネット網41との間でやり取りされる情報の送受信を制御する。アクセスポイント21は、車載装置11との通信には、無線LAN送受信部212、インターネット網41との間の情報の授受には、ネットワーク送受信部213を使用する。
【0039】
図1では、無線LANアクセスポイントを一つしか描いていないが、通常は複数存在する。それら複数のアクセスポイントの情報は、それらの地理的位置の情報(すなわち、緯度、経度、および高度)と併せてアクセスポイントデータ格納部114に格納されている。アクセスポイントデータ格納部114は、アクセスポイントデータの記憶されたDVD−ROM、CD−ROM、またはHDDのような記憶媒体であり得る。なお、アクセスポイントデータは、携帯電話112または無線LAN送受信部113を通じて、外部のサービスセンターから取得しても良い。図2に、アクセスポイントデータ格納部114に格納されている情報の例を示す。なお、アクセスポイントデータ格納部114の管理や、更新方法については後述する(図16を参照)。また、アクセスポイントデータ格納部114は、地図データ格納部115内にPOI(Point of Interest)として含まれていてもよい。
【0040】
一方、無線LANアクセスポイントの通信エリアは、携帯電話の通信エリアと比較して狭いので、移動中の車両から、常に無線LANを介した通信ができるとは限らない。したがって、車載装置11は、車両が無線LANアクセスポイントの通信エリア内にあるときは、優先的に無線LANを使って通信するよう制御し、車両が通信エリア外にあるときは、携帯電話112を使って通信を継続するよう制御する。その際、前述のMobile IPv6が車載装置11にプログラムとして実装されていれば、同一のIPアドレスでセッションを継続して通信を行うことができる。
【0041】
必要に応じて、車載装置11の無線LAN送受信部113の一部を構成するアンテナは、無指向性のアンテナ(不図示)および指向性のアンテナ(不図示)の2種類を、車両の天井部外側に設置して使用し、制御部111によって受信感度の高い方を採用するよう制御されるようにしてもよい。さらに、必要に応じて、指向性のアンテナは360度回転可能で、無線LANアクセスポイントからの電波を回転しながらモニタリングし、良好な受信感度である場合には停止し、受信感度が悪くなると再度回転を始めるようにしてもよい。これにより、マルチパス(基地局と端末との間に存在するビル等の障害物によって電波が反射することで伝搬経路、到来時刻の異なる複数の通信パスが発生する現象)の影響が回避され、通信品質を高めることができる。また、指向性アンテナの回転する速度は、測位装置117から測位される車両の速度に比例して速くなるよう制御してもよい。これにより、指向性アンテナが受信する電波のモニタリング精度を高めることができる。
【0042】
図3は、車載装置11において、入力装置118で入力された目的地等の情報に基づいて、制御部111が、経路算出部116に経路を算出させ、表示装置119へ経路候補を出力するまでの処理動作を示すフロー図である。以下、図3を参照して、制御部111の経路算出処理動作を説明する。
【0043】
ユーザの経路探索要求を車載装置11が受け付けると、図3の処理がスタートする。ここで、ユーザの経路探索要求は、入力装置118における経路探索モードへの切り換えによるものでも、入力装置118へのユーザによる目的地の入力によるものであってもよい。ステップS10において、制御部111は、入力装置118へのユーザの目的地の入力および測位装置117で計測される車両の現在位置の情報に基づいて、目的地および出発地を確定する。なお、車両の出発地は、通常は、測位装置117で測位される車両の現在位置を出発地とするが、ユーザにより入力装置118を通じて出発地が入力された場合は、その入力されたものを出発地とする。次いで、制御部111は、ステップS11において、その目的地および出発地の情報を基に、地図データ格納部115を参照しながら、経路算出部116に経路探索を行わせる。ここで、この経路探索に際しては、一般にダイクストラ法あるいはそれに準じた手法が用いられる。ダイクストラ法は、例えば、CD−ROMやDVDといった静的情報源に記録されている地図データを用いて、ノード間のリンクについてのリンク情報を用いて現在地から各ノードに至るまでの経路評価値(コスト)を算出し、目的地までの全ての経路評価値の計算が終了した段階で、総評価値が最小となるリンクを接続して目的地までの経路を設定している。この場合の評価値(コスト)は、道路長、道路種別、道路幅員、車線数、交差点での右左折、信号機の有無などに応じて設定されている。ステップS12において、n個の経路を算出させ、これを、制御部111のRAM(不図示)に一時記憶する。ここで、nは、1以上の整数である。なお、nは、通常、入力された目的地および車両の現在位置、利用可能な地図データ、使用する経路探索プログラム等により決められる数であるが、ユーザまたは装置により予め任意に設定された数であり得る。次に、ステップS13において、アクセスポイントデータ格納部114を参照して、算出された経路に沿って存在する接続可能なアクセスポイントの数を算出する。これを、n個全ての経路について算出されるまで繰り返す(S14:No)。n個全ての経路についてアクセスポイントの数を算出したら(S14:Yes)、ステップS15において、全経路結果の中で接続可能なアクセスポイントの数が最も多い経路を、表示装置119へ経路候補として出力する。また、候補として選択されなかった経路は、制御部111のRAMから速やかに削除する。なお、アクセスポイントの数が最も多い経路は、複数であり得る。その場合、その複数の経路候補を出力した後、ユーザがそのうちの1つの経路を任意に選択するようにしてもよいし、あるいは、別の評価値(例えば、経路長)で、1つの経路に絞ってから経路候補として表示装置119に出力してもよい。
【0044】
以上の経路探索方法により、車両が目的地まで移動する上で無線LANを使った通信が増えることで、高速通信、通信料金の低減が可能である。しかも、ユーザはその算出された経路を走行するだけでよいので、移動中のユーザ操作は発生せず安全運転にも寄与できる。
【0045】
図4は、図3に示す方法とは異なる方法で、すなわち地図メッシュを用いてアクセスポイントが最大の経路を探索する場合についての、車載装置11の制御部111が行う処理動作を示すフロー図である。この場合、経路探索に用いる地図データは、長方形(正方形を含む)状に分割された複数の地図メッシュごとに、CD−ROM、DVD−ROM、またはHDDなどの記憶媒体に記憶された状態で地図データ格納部115に格納されている。以下、図4を参照して、制御部111の経路算出処理動作を説明する。
【0046】
ユーザの経路探索要求を車載装置11が受け付けると、図4の処理がスタートする。ここで、ユーザの経路探索要求は、入力装置118における経路探索モードへの切り換えによるものでも、ユーザによる入力装置118への目的地の入力によるものでもよい。ステップS20において、入力装置118へのユーザの目的地の入力および測位装置117で計測される車両の現在位置の情報に基づいて、制御部111は、目的地および出発地を確定する。なお、車両の出発地は、通常は、測位装置117で測位される車両の現在位置を出発地とし、入力装置118を通じて出発地が入力された場合は、その入力されたものを出発地とする。ステップS21において、1または複数の地図メッシュからなるエリアに対応する地図メッシュデータを地図データ格納部115から読み出して、制御部111のRAM(不図示)に一時記憶する。その際、地図から切り出されるエリアには、出発地および目的地の両方が含まれるようにし、さらに出発地および目的地は、例えば、切り出されるエリアの対角線(エリアの形状が長方形(正方形を含む)であると仮定する)の両端に位置する2つのメッシュ内に、それぞれ含まれるようにエリアが選択されるものとする。後者の(「さらに・・・」以下の)条件は、地図上の緯度と経度を用いて表現すると、以下のA〜Dのいずれかの条件を満足することを意味する:
A:
i)出発地を含む地図メッシュの緯度≦切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの緯度≦目的地を含む地図メッシュの緯度 かつ、
ii)出発地を含む地図メッシュの経度≧切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの経度≧目的地を含む地図メッシュの経度;
B:
i)出発地を含む地図メッシュの緯度≦切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの緯度≦目的地を含む地図メッシュの緯度 かつ、
ii)出発地を含む地図メッシュの経度≦切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの経度≦目的地を含む地図メッシュの経度;
C:
i)出発地を含む地図メッシュの緯度≧切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの緯度≧目的地を含む地図メッシュの緯度 かつ、
ii)出発地を含む地図メッシュの経度≧切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの経度≧目的地を含む地図メッシュの経度;または
D:
i)出発地を含む地図メッシュの緯度≧切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの緯度≧目的地を含む地図メッシュの緯度 かつ、
ii)出発地を含む地図メッシュの経度≦切り出したエリアに含まれる任意の地図メッシュの経度≦目的地を含む地図メッシュの経度。
【0047】
ここで、地図メッシュの緯度または経度とは長方形の地図メッシュの4隅(左上、右上、左下、右下)のいずれかの緯度または経度を意味する。なお、出発地と目的地が同じ地図メッシュ内に含まれることもあるため、不等号(<、または>)の下に等号(=)を付してある。なお、上記A〜Dの条件を満たすエリアの選択方法は、例示であり、出発地および目的地が含まれ、かつ地理的範囲の限定されたエリアが選択される限り、他の選択方法を用いてもよい。
【0048】
図5A〜図5Dは、出発地を含む地図メッシュおよび目的地を含む地図メッシュを含み、かつ、上記A〜Dの条件を満たすように切り出されたエリアの代表例を示す。図5中の(A)〜(D)の符号は、それぞれ上記A〜Dの条件を満たす場合に対応する。この例では、切り出された各エリアには、合計9個の長方形の地図メッシュが含まれている。なお、便宜上、地図メッシュをそれぞれ均一な大きさで描いたが、それぞれの地図メッシュの大きさは不均一であってもよい。
【0049】
さらに、図6A〜図6Dは、上記A〜Dの条件において、出発地を含むメッシュと目的地を含むメッシュとが、互いに同じ緯度または互いに同じ経度を有する場合における、切り出されたエリアの代表例を示す。例えば、図6Aは、上記Aの条件において、出発地を含む地図メッシュの緯度と目的地を含む地図メッシュの緯度とが同じ場合(条件Aの(i)において、全てが等号(=)で結ばれている場合)に対応する。
【0050】
次いで、図4のステップS22において、読み出された地図メッシュ(単数または複数)において、出発地を含むメッシュから目的地を含むメッシュへ到達するための地図メッシュ選択パターン(単数または複数)を選出して、制御部111のRAM(不図示)に一時記憶する。ここで、地図メッシュ選択パターンにおける地図メッシュの選び方については、1つの選択パターンにおいて同じメッシュが2度以上選ばれることがないようにし、かつ少なくとも選択されるメッシュの総数が切り出したエリアに含まれるメッシュの総数を超えないように選択されるが、切り出したエリアの大きさに応じて、1パターン当たり選択するメッシュの数に予め制限を設けても良いし、または選択するメッシュの総数が必要最小限になるように選択するようにしてもよい。なお、図6A〜図6Dに示すようにエリアが切り出された場合、ステップS22で選出する地図メッシュの選択パターンは、1通りのみとなる。
【0051】
次いで、ステップS23において、選出された地図メッシュ選択パターンの数が1つか否かを判断し、1つである場合(S23:Yes)、その選択された地図メッシュ選択パターンから経路を算出して(S26)、算出された経路を候補として出力する(S27)。一方、ステップS23において、選出された地図メッシュ選択パターンが複数ある場合(S23:No)、全ての地図メッシュ選択パターンについてアクセスポイントの数を算出し(S24)、ステップS25において、最大のアクセスポイント数を有する地図メッシュ選択パターンが1つか否かを判断し、1つである場合(S25:Yes)、その地図メッシュ選択パターンから経路を算出して(S26)、算出された経路を候補として出力する(S27)。一方、最大のアクセスポイント数を有する地図メッシュ選択パターンが複数存在する場合(S25:No)、それら地図メッシュ選択パターンから経路を算出して(S28)、ステップS29において、算出した経路のうち目的地までの距離が最短のものを表示装置119へ候補として出力する。なお、ステップ29で、最短経路のものを選出する代わりに、ステップS28で算出された複数の経路全てを表示装置119に出力するようにしても良い。この場合、ユーザ自身が、表示された経路のうちいずれの経路を使用するかを任意に決定することができる。
【0052】
図7は、図4のステップS21において、切り出されるエリアを構成する複数の地図メッシュの例として地図メッシュ311〜319を示している。出発地320は地図メッシュ319に、そして目的地321は地図メッシュ311に含まれている。ここで、例えば、地図メッシュ319内の道路322とその道路322に隣接して設置される車両が経由可能なアクセスポイント323が次のステップS22を行うために必要な情報である。図7では、地図メッシュ311〜319をそれぞれ均一な大きさで描いたが、それぞれの地図メッシュの大きさは不均一であってもよい。
【0053】
図8は、図7に示す地図メッシュを用いて、図4の処理手順に従って算出された6個の地図メッシュ選択パターンについて、接続可能なアクセスポイントの数を算出した結果を示す。この例では、接続可能なアクセスポイントが最大の地図メッシュの選択パターンは、上から3番目の行および6番目の行に示されるものの2つであり(図4のステップS25:No)、いずれもアクセスポイントの数は10個である。図4の処理手順に従えば、この2つの地図メッシュ選択パターンについて経路を算出し(S28)、算出した経路のうち目的地までの経路が最も短い経路(この場合、図8の一番右の列に示すように、上から3番目の行に示す経路(52.0km))を候補として出力する(S29)。
【0054】
なお、説明を簡略化するために、図8において地図メッシュの選択パターンとして6通りを示したが、ここではメッシュ319の左上(315の右下)隅及び、メッシュ315の左上(311の右下)隅、さらに、メッシュ316の左上(312の右下)隅、メッシュ318の左上(314の右下)隅には道路が存在しないこと、および選択するメッシュの数が必要最小限となることを前提としている。逆に言えば、上記の4箇所に道路が通る場合(例えば、ノードが上記4箇所のいずれかに存在する場合)、319−315−311や319−316−312−311や319−318−314−311、319−316−315−311や319−315−314−311のような地図メッシュ選択パターンも可能である。
【0055】
図4〜8に示す経路探索の手法は、図3を使って説明した経路探索方法と比較して、複数の経路を探索して、そのそれぞれについてアクセスポイントの数を計算する必要がない点で、経路探索に係わる演算処理の負荷を減らすことができるという利点を有する。
【0056】
図9は、図3〜8において説明した経路探索方法とはさらに別の手法で、アクセスポイントが最大の経路を探索する場合の、車載装置11の制御部111が行う処理動作を示すフロー図である。以下、図9を参照して、制御部111の経路算出処理動作を説明する。
【0057】
まず、ユーザの経路探索要求を車載装置11が受け付けると、図9の処理がスタートする。ここで、ユーザの経路探索要求は、上記と同様、入力装置118における経路探索モードへの切り換えによるものでも、入力装置118へのユーザによる目的地の入力によるものであってもよい。ステップS30において、制御部111は、入力装置118へのユーザの目的地の入力および測位装置117で計測される車両の現在位置の情報に基づいて、目的地および出発地を確定する。なお、車両の出発地は、通常、測位装置117で測位される車両の現在位置を出発地とするが、ユーザにより入力装置118を通じて出発地が入力された場合は、その入力されたものを出発地とする。
【0058】
次いで、ステップS31において、制御部111はその目的地および出発地の情報を基に、地図データ格納部115を参照しながら、経路算出部116に、アクセスポイントの数に基づくコスト算出関数をリンクのコスト計算に導入して、ダイクストラ法またはそれに準ずる経路探索手法を用いて経路探索を行わせる。ここでの経路探索に用いるコストとしては、代表的には、リンクに存在するアクセスポイントの数から算出されるコスト値とリンク長に基づいて算出されるコスト値(通常の最短経路探索に利用される)とを、所定の演算に従って組み合わせたものである。
【0059】
ダイクストラ法またはそれに準ずる経路探索手法では、通常、経路中の総リンクコストが最小となるようにリンクを接続して目的地までの経路を設定するので、できるだけ多くのアクセスポイントが存在する経路を選択するために用いられるべきコスト算出関数は、リンクに沿って存在する接続可能なアクセスポイントの数が多いほどコストが小さくなるような関数(例えば、反比例を表す関数など)である。例えば、図10Bに示すようなコスト算出関数を使用する。また、最短経路探索のために用いるコスト算出関数は、リンク長が長いほどコストが大きくなるような関数(例えば、比例を表す関数など)である。例えば、図11Aに示すようなコスト算出関数である。これらのコスト算出関数を使用して求められるアクセスポイントの数に応じたコスト値とリンク長に応じたコスト値とを、例えば、加算することで、組み合わせのリンクコストを算出する。仮に、アクセスポイントの数に基づくコスト算出関数が、図10Bに示すようなものであり、リンク長に基づくコスト算出関数が、図11Aに示すようなものである場合、上記の加算されたコスト値を導出するための関数は、例えば、図11Bに実線で示すような関数である。(ここで、図11B中の実線のグラフは、アクセスポイントに基づくコスト算出関数(破線のグラフ)から得られるコスト値と、リンク長に基づくコスト算出関数(一点鎖線のグラフ)から得られるコスト値とを加算して得られたものである。)このようにして得られる組み合わせのリンクコストを使用して、ステップS31では、ダイクストラ法またはそれに準ずる経路探索手法を用いて経路探索を行う。なお、図10B、図11A、および図11Bに示す図において、縦軸および横軸はいずれも、正の値をとるものとする。
【0060】
ステップS32において、上記の経路探索の結果としてn個の経路を算出し、これを、制御部111のRAM(不図示)に一時記憶する。ここで、nは、1以上の整数である。なお、nは、通常、入力された目的地および車両の現在位置、利用可能な地図データ、ならびに使用する経路探索プログラム等により決められる数であるが、ユーザまたは装置により予め任意に設定された数であり得る。次に、ステップS33において、算出されたn個の経路を表示装置119へ経路候補として出力する。なお、ステップS33において、n個の経路全てを候補として出力する代わりに、さらに別の評価値(例えば、道路種別)で1つの経路に絞った後に、経路候補として表示装置119に出力してもよい。
【0061】
なお、上記では、ステップS31において、正味のリンクコストの算出に、組み合わせのコスト値を利用する例を記載したが、アクセスポイントの数のみから算出されるリンクコストを経路探索に利用してもよい。また、上記では、アクセスポイントの数に応じたコスト値とリンク長に応じたコスト値との組み合わせを記載したが、組み合わせをこれに限定する意図ではなく、アクセスポイントの数に応じたコスト値と、1または複数のさらに別の評価値(例えば、道路種別、道路幅員、車線数、交差点での右左折、信号機の有無等)に応じたコスト値との任意の組み合わせでもよい。また、図10B、図11A、および図11Bに示したリンクコストの算出関数は、これらに限定される意図ではなく、ユーザの用途等に応じて適切な他の関数(例えば、指数関数、二次関数など)であり得る。
【0062】
図10Aは、上記のステップS31において、アクセスポイントの数をリンクのコスト算出に導入する場合に、地図データ格納部115が有するリンク(道路)のデータ構造の代表例を示す。図10Aにおいて、リンク番号は、リンクを識別するための番号であって、地図メッシュ内で重複しないように各リンクに付される。道路クラスは、国道や地方道といった道路の種類を識別するための情報である。路線番号は、例えば、国道○○号線の「○○」の部分を格納した情報である。始点ノード番号及び終点ノード番号は、該当するリンクの両端に存在するノード(交差点)を表している。また、リンク長は、道路の距離である。次に、隣接するアクセスポイントの数とは、該当するリンクの近傍に存在し、かつ車両が車載装置11の無線LAN送受信部113を通して接続することが可能なアクセスポイントの数を表している。コストは、上記のようにして求められた経路探索のために用いられるリンクのコスト値である。
【0063】
なお、リンクのコスト値は、あらかじめ算出された値を地図データ格納部115に記憶しておいてもよいし、ネットワークを経由してダウンロードしてきてもよいし、または経路探索を行う毎に算出し直してもよい。アクセスポイントの数や通信帯域は変動するため、ダウンロードしてくる形態、経路探索を行う毎に算出してくる形態が好ましい。
【0064】
図12Aに示すリンクのデータ構造は図10Aを変形したデータ構造である。図12Aでは、図10Aにおける「隣接するアクセスポイントの数」の代わりに「平均通信帯域」を記している。この平均通信帯域とは、車両が継続してインターネット通信しながら該当リンクの端から端までを一定の速度で走行する際に、車両が使用する通信帯域の大きさを経時的に積分したものを、該当リンクを走行するのにかかった時間で割った値である。現在一般に使用されている携帯電話では、通信帯域は9600bps〜384kbps程度であるのに対して、無線LAN等では、Mbpsオーダーの通信帯域が可能である(例えば、IEEE802.11aもしくはIEEE802.11gでは54Mbps、IEEE802.11bでは11Mbps)。したがって、該当リンクに無線LANのアクセスポイントの数が多い程、平均通信帯域は大きくなる。
【0065】
この場合のコスト算出関数は図12Bに示すように、平均通信帯域が大きい程、コストが小さくなるような関数である。このようにして得られたコスト値を、図9のステップS31において、上記のように利用し、ダイクストラ法またはそれに準ずる経路探索手法を用いて、できるだけ平均通信帯域が大きい(すなわち、アクセスポイントの数が多い)経路を探索する。図12Aおよび図12Bに示したリンクデータおよびコスト算出関数を用いた経路探索方法についての制御部111の動作処理は、図9のS31でアクセスポイントの代わりに平均通信帯域をコストとして経路探索すること以外は、先に図9について説明したものと同様である。また、図12Bに示すグラフの縦軸および横軸は、いずれも正の値をとるものとし、関数は、そこに記載されたものに限定されない。
【0066】
図13は、図1で示した本発明の実施の形態における車載情報通信システムの変形例として、インターネットに設置したサーバ側で経路探索を行う車載情報通信システムの全体構成を表すブロック図である。
【0067】
図13に示す車載情報通信システムは、図1おいて車載装置11に備えられたアクセスポイントデータ格納部114、地図データ格納部115、および経路算出部116を、それぞれサーバ51にアクセスポイントデータベース512、地図データベース513、および経路算出部514として備える点で、図1に示す車載情報通信システムと異なっている。図13の車載情報通信システムにおいて、サーバ51の制御部511は、インターネットを介して、車載装置12より出発地、目的地情報を少なくとも含む経路配信要求を受け付けると、図3、図4または図9に示される手順で経路探索を実行し、得られた経路候補の結果を車載装置12へ配信する。車載装置12は受信した経路候補の結果を表示装置126へ表示するなどして、カーナビゲーションの機能を実行するとともに、アクセスポイントの通信エリア内では、優先的に無線LANを使って通信し、通信エリア外では携帯電話122を使って通信するなどの機能も行う。これにより、アクセスポイントの数が最大の経路についての情報をサーバから得ることができるので、車載装置が地図データ格納部やアクセスポイントデータ格納部を備えている必要が無い上に、車載装置12の制御部121の演算負荷が減り、移動中、高速通信および通信費用の低減が可能であるという利益が得られる。
【0068】
なお、その他の構成要素の説明については図1と同様であるため省略するが、図1の構成要素と図13の構成要素との対応は、以下のとおりである。図1の制御部111は図13の制御部121に、携帯電話112は携帯電話122に、無線LAN送受信部113は無線LAN送受信部123に、測位装置117は測位装置124に、入力装置118は入力装置125に、表示装置119は、表示装置126にそれぞれ対応している。アクセスポイント21は同一の構成要素のため図1と同じ符号を付している。
【0069】
図14は、図1および図13におけるアクセスポイント21の変形例を示し、自身の地理的位置についての情報(すなわち、緯度、経度、および高度)を車載装置11または12か、またはインターネット網41へ送信できることを特徴とする。
【0070】
図14(A)において、アクセスポイント61は、図1に示すアクセスポイント21と比較して、位置記憶部614および位置入力装置615をさらに備える点が異なっている。図14(A)に示すアクセスポイントの例では、アクセスポイント61の地理的位置情報のデータは、アクセスポイント61が設置される地理的位置を、GPS受信機の搬送波位相を使用する精密測量(誤差数cm程度)によって予め測量することにより得ることができる。このように測量して得られた位置情報データを、位置入力装置615から入力して、位置記憶部614へ記憶させる。位置入力装置615は、例えば、キーボード、ボタンまたはマウスなどコンピュータシステムで利用される入力デバイス、あるいはメモリカード等から構成される。位置記憶部614は、例えば、ハードディスクドライブ、CD−ROMドライブまたはDVD−ROMドライブなどで構成され、少なくともデータの読み出しが可能な記録媒体とそのドライバソフトウェアを含む。車載装置11への位置情報の送信は、無線LAN送受信部612を介して定期的に送信するビーコン信号に、位置記憶部614から読み出した位置情報データを含ませるか、または車載装置11と通信路が確立した後で、無線LANパケットのデータ部に位置情報データをカプセル化して送信することで行い得る。なお、位置情報を、位置入力装置615からではなく、ネットワーク送受信部613を介して、インターネット側に設置した端末(不図示)からアクセスポイント61へ入力してもよい。この場合、同時に複数のアクセスポイントに対して位置情報の入力をしてもよい。
【0071】
図14(A)に示すアクセスポイントの形態によれば、車載装置11は、車両がアクセスポイントの通信エリア内を移動中に、リアルタイムでアクセスポイントデータ格納部114のデータを更新できるため、常に最新の情報を保持しておくことができる。なお、車載装置11は、アクセスポイントの位置情報データを一定期間キャッシュとして記憶しておくようにしてもよい。そうすることで、例えば、アクセスポイントが故障している場合などに、キャッシュのデータを読み出して使用することができ、故障中のアクセスポイントに対して絶えず車載装置11から接続要求を出すというような状況を回避できる。さらに、一定期間が過ぎたら、キャッシュからそのデータを消去するようにしてもよい。そうすれば、車両が普段あまり行かない日常生活範囲外の地域で取得したアクセスポイントの位置情報は一定期間後消去されるので、記憶容量を節約できる。
【0072】
図14(B)のアクセスポイント71は、図14(A)の位置入力装置615を測位装置715に置換したものである。測位装置715は、例えば、GPS受信機から構成される。アクセスポイント715は、GPS受信機のような測位装置715から得られる地理的位置データを、位置記憶部714に記憶させる。
【0073】
これにより、何らかの理由でアクセスポイントの位置が移動したとしても、アクセスポイント71自体が、自身の新たな位置情報を測位装置715により測位して位置記憶部714へ記憶させ、その位置データを更新することが可能なので、位置記憶部714の位置データを外部から手動で入力し直す必要が無く、管理、運用の手間を省くことができる。
【0074】
一方、図13に示す車載情報通信システムの形態をとる場合、サーバ51側からアクセスポイント61、71に対して位置情報の送信を要求し、その要求を受信したアクセスポイント61、71が、ネットワーク送受信部613、713を介して位置情報をサーバ51へ送信することで、サーバ51ではアクセスポイントデータベース512の情報を地図データベース513とともに一箇所で管理することができる。これにより、例えば、通信事業者が行うアクセスポイントの設置計画の作業を援助することができる。
【0075】
なお、アクセスポイント61、71は、地理的位置情報だけでなく、図15に示すようなその他の属性情報を管理し、車載装置またはインターネット網に送信してもよい。
【0076】
図16は、図14および図15で説明したようにアクセスポイントが、車載装置またはサーバへ位置情報を配信することが可能である本発明の1つの実施形態において、車載装置11の制御部111またはサーバ51の制御部511が行うアクセスポイント61または71からの位置情報の更新処理の手順を示すフロー図である。
【0077】
アクセスポイント61または71から配信される電波を、車載装置11の無線LAN送受信部またはサーバ51のネットワーク送受信部515で受信すると、図16の処理がスタートする。ステップS40で、車載装置11の制御部111またはサーバ51の制御部511は、その電波中にアクセスポイントの位置情報が含まれるか否かを判断し、含まれていると判断した場合(S40:Yes)には、ステップS41において、その位置情報がすでにアクセスポイントデータ格納部114またはアクセスポイントデータベース512に登録されているものであるか否かを判断する。登録されていない場合(S41:No)には、ステップS42において、その位置情報をアクセスポイントデータ格納部114またはアクセスポイントデータベース512に登録する。一方、ステップS40において、アクセスポイント61または71からの電波中にアクセスポイントの位置情報が含まれていない場合(S40:No)には、アクセスポイントデータ格納部(またはアクセスポイントデータベース)の位置情報の登録はせずに終了する。また、ステップS40において、位置情報が含まれていると判断され(S40:Yes)、かつ、ステップS41でその位置情報がすでにアクセスポイントデータ格納部114またはアクセスポイントデータ格納部512に登録されていると判断された場合(S41:Yes)、アクセスポイントデータベース(またはアクセスポイントデータ格納部)の位置情報の登録はせずに終了する。
【0078】
このように、無線LANアクセスポイントが、地理的位置を少なくとも含む情報を車載装置あるいはサーバへ送信する機能を有することでアクセスポイントデータベース(または、アクセスポイントデータ格納部)の情報を常に最新なものへ管理、更新することができる。
【0079】
図17は、図1における表示装置119における表示方法の一例を示す図である。図17において、ディスプレイ81上の画面には、地図に重畳されて自車位置マーク811、アクセスポイントの設置場所を表すアクセスポイントアイコン812〜815、車載装置11が使用中の通信媒体の種類等を示す接続状況ウインドウ816が表示されている。ここで、アクセスポイントアイコン813は、現在接続中のアクセスポイントであることを示すために、接続されていないアクセスポイントのアイコン812、814、815とは、異なる外観で目立つように示されている。なお、接続中のアクセスポイントアイコン813の表示方法としては、他のアクセスポイントアイコンとは形を変えるだけに限らず、色を変えるとか、またはライトを点滅させるなどしてもよい。また同時に、接続状況ウィンドウ816には、通信媒体の種類と通信速度、通信料金といった情報を文字列として、例えば、「無線LAN 4Mbps で通信中 通信料金 100円」のように表示することで、通信内容の詳細を容易に知ることができる。
【0080】
これにより、ユーザは車載装置が接続中の通信媒体が何か(例えば、携帯電話か、または無線LANか)を容易に判断することができ、もし通信料金が従量制課金であるような通信媒体に切替わった場合には、通信を継続しないよう切断することも容易に可能となる。
【0081】
図18は、図17に示すディスプレイ81の表示を行う車載装置11の制御部111(または車載装置12の制御部121)の表示制御処理を示すフロー図である。以下、図18を参照しながら、図1の制御部111の表示制御動作について説明する。
【0082】
ユーザからの表示要求を、入力装置118を介して制御部111が受け付けると、図18の処理がスタートする。ステップS50において、制御部111は、地図データ格納部115から地図データを取得して、表示装置119に地図を描画する。ステップS51で、制御部111は、測位装置117を参照して、表示装置119に自車位置マークを上記地図の上に重畳描画する。ステップS52において、アクセスポイントデータ格納部114を参照して、表示装置119の上記地図および自車位置マークの表示の上に、選択された経路に沿って存在するアクセスポイントの位置を表示するアクセスポイントアイコンをさらに重畳描画する。ステップS53において、車載装置11が無線LAN送受信部113を介してアクセスポイントと通信中であるか否かを判断し、通信中であれば(S53:Yes)、ステップS54において、接続中のアクセスポイントのアイコンを、他の接続していないアクセスポイントアイコンと区別し得るような外観で表示(ハイライト)する。次いで、ステップS55で、接続中のアクセスポイントとの通信速度および通信料金を算出し、ステップS56で、接続状況ウインドウを重畳描画して、算出された通信速度、通信料金および通信媒体の種類などの情報を表示する。
【0083】
一方、無線LANアクセスポイントと通信中でない場合は(S53:No)、制御部111は、ステップS55で、使用中の通信媒体での通信速度および通信料金を算出し、ステップS56において、接続状況ウインドウを画面に重畳描画して、算出した通信速度および通信料金ならびに通信媒体の種類などの情報を表示する。なお、上記の処理動作は、図1の制御部111の動作として説明したが、図13の制御部121の動作として考えてもよく、その場合、地図データ格納部115は地図データベース513に、表示装置119は表示装置126に、測位装置117は測位装置124に、アクセスポイントデータ格納部114はアクセスポイントデータベース512に、無線LAN送受信部113は無線LAN送受信部123に、それぞれ対応している。
【0084】
これまでに説明した本発明の実施形態に関して、各構成部分の置換、削除および/または付加によって、その様々な変形を行うことができることは、当業者に明らかである。例えば、無線LAN送受信部113、123とアクセスポイント21によって構成される無線通信システムは、DSRC、赤外線、UWB(Ultra Wide Band)、または衛星通信などを使用した他の狭域高速無線通信システムによって置換されてもよい。その場合、車載装置11における、無線LAN送受信部113または123は、DSRC送受信部(付図示)のような他の通信媒体の送受信部に置換され得る。あるいは、無線LAN送受信部は、複数の異なる通信媒体用の送受信部によって置換されていてもよい。例えば、車載装置11の無線LAN送受信部113に、さらにDSRC送受信部が付加されたような場合である。この場合、車載装置11は、無線LANの通信エリア内またはDSRCの通信エリア内では、通信速度の遅い携帯電話112をなるべく使わないように、無線LAN送受信部113またはDSRC送受信部(不図示)に切り換えて通信を行えばよい。その場合、アクセスポイントデータ格納部114は、通信方式に応じて図2に示したものと同様にデータを管理すればよい。
【0085】
また、図19に示すように、経路92上で、狭域高速無線通信が利用できる複数の異なる通信方式の基地局(例えば、アクセスポイント93およびDSRC基地局95)の通信エリアが互いに重なる場合、車両91がその重なる部分を通過する際に、どの通信方式を選択するかについては、通信料金が最も安いもの、通信速度が最も速いもの、または地理的位置が最も近いものなどの条件で、通信システムを選択すればよい。あるいは、このような複数の狭域高速無線通信システムの通信エリアが重なる場合には、それらのいずれにも接続して(例えば、アクセスポイント93とDSRC基地局95の両方に接続して)、通信速度を上げるようにしてもよい。
【0086】
さらに、車載装置は、上りの回線は携帯電話を使い通信を行い、下りの回線は無線LANとDSRCの通信エリア内において無線LAN送受信部113とDSRC送受信部を使い通信を行うとしてもよい。
【0087】
なお、上述の実施形態では、携帯電話112(または122)と無線LAN送受信部113(または123)とを、それぞれ独立の構成部分として示したが、携帯電話112(または122)に無線LAN送受信部113(または123)を、内蔵させる構成でもよい。この場合、無線LANの送受信に使用される消費電力を、携帯電話の内蔵バッテリーで賄うには十分ではない可能性があるが、もし十分でない場合には、携帯電話に対して車載バッテリー(付図示)から電力を供給するようにすればよい。あるいは、車載バッテリーから携帯電話に電力が供給されているときのみ、無線LANの使用を許可するように制御させてもよい。
【0088】
また、上述の実施形態における車載装置11、12の携帯電話や無線LANシステム、DSRCシステムの通信部分と通信プロトコルとを、車載ルータ(不図示)として切り離しても同様に実施できる。この場合、ネットワーク機能を共有できるので複数の車載装置、その他の携帯端末から同時に、また通信事業者までは同じ通信路でインターネットへ接続することができる。
【0089】
さらに、上述の実施形態では、車載装置11は、携帯電話112を使って通信中に、無線LANのアクセスポイントの通信エリア内に入ったときは、無線LAN通信に切り換えることを説明したが、1つの無線LANアクセスポイントに、多数のユーザが接続している場合、無線LANの通信速度が携帯電話での通信速度を下回ることがあり得、そのような場合には、切り換えなくてもよい。
【0090】
一方、図2に示した代表的なアクセスポイントデータベースには、ESS−IDおよび暗号化の共通鍵(以下、「接続パラメータ」という。)が含まれているが、図1に示した車載情報通信システムにおける車載装置11の場合、接続パラメータはアクセスポイントから直接受け取るのではなく、予め別のセキュアな通信路から受け取って、アクセスポイントデータ格納部114へ格納しておくことが望ましい。例えば、携帯電話112から通信事業者のサーバ(不図示)へ接続し、そこでユーザ認証が行われ、正しいユーザが確認された後、車載装置11へアクセスポイント毎の接続パラメータを配布するようにすれば、接続パラメータの安全な配布が可能となる。なお、車載装置と通信事業者のサーバ間での接続パラメータのやり取りするタイミングについては、経路探索が終了後かつ車両の出発前とし、そのときに経由する予定のアクセスポイントの分だけの接続パラメータの配布を要求するとしてもよい。
【0091】
また、接続パラメータと経路結果を連携させ、車両が移動しながらでも複数のアクセスポイントをまたいで通信を行えるよう、次に接続予定のアクセスポイントが近づいてくると接続パラメータをあらかじめ準備しておき、次のアクセスポイントの通信エリアに入ると即時に接続パラメータを古いものから新しいものへ切り換えるように制御することで、ハンドオーバーにかかる時間を短縮することができる。
【0092】
さらに、前述したように携帯電話を使って予め認証処理をしておけば、経路途中に存在するアクセスポイントから接続を行う場合においては、認証処理を省略することができる。
【0093】
なお、接続パラメータは、ここではESS−IDおよび暗号化の共通鍵としたが、これに限らず不正なユーザがアクセスポイントへ接続できない仕組みを実現するようなパラメータであればよい。
【0094】
【発明の効果】
本発明の車両用経路選出装置は、経路探索処理にアクセスポイント関連情報を利用することにより、目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出することができる。このような本発明の経路選出装置により選出された経路を車両が走行することで、車両側のユーザは、車両の走行中に無線LANシステムを利用した通信をより多く利用することができ、その結果、高速通信の利用および通信料金の低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る、カーナビゲーション情報通信システムの全体構成を表すブロック図である。
【図2】アクセスポイントデータ格納部114に格納されている情報の例を示す図である。
【図3】車載装置11において、入力装置118で入力された目的地等の情報に基づいて、制御部111が、経路算出部116に経路を算出させ、表示装置119へ経路候補を出力するまでの処理動作を示すフロー図である。
【図4】図3に示す方法とは異なる方法で、すなわち地図メッシュを用いてアクセスポイントが最大の経路を探索する場合についての、車載装置11の制御部111が行う処理動作を示すフロー図である。
【図5】図4のステップS21において、出発地を含む地図メッシュおよび目的地を含む地図メッシュを含み、かつ、出発地および目的地は、切り出されるエリアの対角線の両端に位置する2つのメッシュ内に、それぞれ含まれるようにエリアが選択された場合の代表例(A〜D)を示す図である。
【図6】図4のステップS21において、出発地を含むメッシュと目的地を含むメッシュとが、互いに同じ緯度または互いに同じ経度を有する場合における、切り出されたエリアの代表例(A〜D)を示す図である。
【図7】図4のステップS21において切り出されるエリアを構成する複数の地図メッシュの代表例(地図メッシュ311〜319)を示す図である。
【図8】図7に示す地図メッシュを用いて、図4の処理手順に従って算出された6個の地図メッシュ選択パターンについて、接続可能なアクセスポイントの数を算出した結果を示す図である。この例では、経由可能なアクセスポイントの数が最大のものは、2つ(○を付す)であり、その2つについて、出発地から目的地までの距離を示す。
【図9】図3〜8において説明した経路探索方法とはさらに別の手法で、アクセスポイントが最大の経路を探索する場合の、車載装置11の制御部111が行う処理動作を示すフロー図である。
【図10】(A)図9に示す経路算出方法において、アクセスポイントの数をリンクのコスト算出に導入する場合に、地図データ格納部115が有するリンク(道路)のデータ構造の代表例を示す図である。(B)図9に示す経路算出方法において、アクセスポイントの数をリンクのコスト算出に導入する場合に使用する、コスト算出関数の代表例を示す図である。
【図11】(A)図9に示す経路算出方法において、リンク長に基づいて最短経路探索を行う場合に使用する、コスト算出関数の代表例を示す図である。(B)図9に示す経路算出方法において、アクセスポイントの数に基づくリンクのコストとリンク長に基づくリンクのコストとの組み合わせのコストを使用して経路選出を行う場合に使用する、コスト算出関数の代表例を示す図である。
【図12】(A)図10Aを変形したデータ構造を示す図である。図12Aでは、図10Aにおける「隣接するアクセスポイントの数」の代わりに「平均通信帯域」を記している。(B)図9に示す経路算出方法において、平均通信帯域をリンクのコスト算出に導入する場合に使用する、コスト算出関数の代表例を示す図である。
【図13】図1で示した本発明の実施の形態における車載情報通信システムの変形例として、インターネットに設置したサーバ側で経路探索を行う車載情報通信システムの全体構成を表すブロック図である。
【図14】図1および図13におけるアクセスポイント21の変形例を示す図である。(A)アクセスポイント61は、図1に示すアクセスポイント21と比較して、位置記憶部614および位置入力装置615をさらに備える点が異なっている。(B)アクセスポイント71は、図14(A)の位置入力装置615を測位装置715に置換したものである。
【図15】アクセスポイント61、71が管理する、無線LANアクセスポイントの地理的位置情報ならびにその他の代表的な属性情報を示す図である。
【図16】図14および図15で説明した本発明の1つの実施形態において、車載装置11の制御部111またはサーバ51の制御部511が行うアクセスポイント61または71からの位置情報の更新処理の手順を示すフロー図である。
【図17】図1における表示装置119または図13における表示装置126の表示方法の例を示す図である。
【図18】図17に示すディスプレイ81の表示を行う車載装置11の制御部111(または車載装置12の制御部121)の表示制御処理を示すフロー図である。
【図19】経路92上で、狭域高速無線通信が利用できる複数の異なる通信方式の基地局(例えば、アクセスポイント93およびDSRC基地局95)の通信エリアが互いに重なる場合の例を模式的に示した図である。
【図20】従来技術の移動体情報通信システムを示す図である。(A)カーナビゲーションシステム1と携帯電話2とを接続コネクタ(不図示)で接続することにより、インターネットへ接続することが可能である。(B)カーナビゲーションシステム3に携帯電話送受信部4が内蔵されている。
【図21】特許文献1に開示されるインターネット通信可能なカーナビゲーションシステムの全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、3・・・カーナビゲーションシステム
10、11、12・・・車載装置
101・・・ナビゲーションシステム
103、202・・・情報通信機器
104・・・通信経路格納部
105・・・ユーザ情報格納部
111、121、211、511、611、711・・・制御部
113、123、212、612、712・・・無線LAN送受信部
114・・・アクセスポイントデータ格納部
115・・・地図データ格納部
116、514・・・経路算出部
117、124、715・・・測位装置
118、125・・・入力装置
119、126・・・表示装置
2、102、112、122・・・携帯電話
20、21、61、71、93・・・アクセスポイント
201・・・ユーザ判定部
203・・・ルータ
213、515、613、713・・・ネットワーク送受信部
30、51・・・サーバ
301・・・ユーザデータベース
302・・・通信経路配信サーバ
303、512・・・アクセスポイントデータベース
31、40・・・携帯電話/公衆電話網
311〜319・・・地図メッシュ
320・・・出発地
321・・・目的地
322・・・道路
323・・・車両が経由可能なアクセスポイント
4・・・携帯電話送受信部
5、41、50・・・インターネット網
513・・・地図データベース
614、714・・・位置記憶部
615・・・位置入力装置
81・・・ディスプレイ
811・・・自車位置マーク
812、813、814、815・・・アクセスポイントアイコン
91・・・車両
92・・・経路
94・・・アクセスポイントの通信エリア
95・・・DSRC基地局
96・・・DSRCの通信エリア

Claims (14)

  1. 車両用の経路選出装置であって
    出発地を設定するための出発地設定手段と、
    目的地を設定するための目的地設定手段と、
    無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するためのアクセスポイントデータ取得手段と、
    地図情報を取得するための地図データ取得手段と、
    前記出発地設定手段により設定された出発地と、前記目的地設定手段により設定された目的地と、前記アクセスポイントデータ取得手段により取得されたアクセスポイント関連情報と、前記地図データ取得手段により取得された地図情報とに基づいて、当該目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出する経路選出手段とを備える、車両用経路選出装置。
  2. 前記経路選出手段は、1または複数の評価値に基づいて複数の経路を候補として選出した後に、当該複数の経路のうち無線LANアクセスポイントが最も多く存在する経路を優先的に選出する、請求項1に記載の車両用経路選出装置。
  3. 前記経路選出手段は、無線LANアクセスポイントが最も多く存在する経路が複数ある場合には、出発地から目的地までの経路長が最短の経路を選出する、請求項2に記載の車両用経路選出装置。
  4. 前記地図データ取得手段は、前記出発地および前記目的地を含む地図上のエリアのデータを、複数の地図メッシュからなる地図メッシュデータとして取得し、
    前記経路選出手段は、
    前記取得した地図メッシュデータを用いて、前記出発地から前記目的地までの前記地図メッシュの選択パターンを複数抽出し、
    当該抽出した複数の地図メッシュ選択パターンのうち無線LANアクセスポイントが最も多く存在する地図メッシュ選択パターンを優先的に選出し、
    当該優先的に選出された地図メッシュ選択パターンから経路を算出する、請求項1に記載の車両用経路選出装置。
  5. 前記経路選出手段は、無線LANアクセスポイントが最も多く存在する地図メッシュ選択パターンが複数ある場合には、出発地から目的地までの経路長が最短の地図メッシュ選択パターンを選出する、請求項4に記載の車両用経路選出装置。
  6. 前記経路選出手段は、経路に存在する無線LANアクセスポイントの数に基づく評価値とその他の基準に基づく1または複数の評価値との組み合わせを、経路の評価値として利用して経路を選出する、請求項1に記載の車両用経路選出装置。
  7. 前記その他の基準に基づく評価値が、リンク長に基づく評価値である、請求項6に記載の車両用経路選出装置。
  8. 無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を予め格納したアクセスポイントデータ格納手段をさらに備え、
    前記アクセスポイントデータ取得手段は、前記アクセスポイント関連情報を、前記アクセスポイントデータ格納手段から取得する、請求項1に記載の車両用経路選出装置。
  9. 前記アクセスポイントデータ取得手段は、インターネット通信を行うための通信手段を含み、前記アクセスポイント関連情報を、当該通信手段を介して、インターネットに通信可能に接続された外部のサーバから取得する、請求項1に記載の車両用経路選出装置。
  10. 前記アクセスポイントデータ取得手段は、無線LANアクセスポイントと無線通信を行うための通信手段を含み、前記アクセスポイント関連情報を、当該通信手段を介して、無線LANアクセスポイントに設けられたアクセスポイント関連情報記憶手段から取得する、請求項1に記載の車両用経路選出装置。
  11. 無線LANアクセスポイントと無線通信を行うための通信手段と、
    前記経路選出手段において選出された経路に基づいて、経路案内を行う経路案内手段とをさらに備え、
    前記経路案内手段は、
    前記経路選出手段により選出された経路を表示するための表示手段と、
    前記通信手段が無線LANアクセスポイントと通信を行っている場合に、さらに、接続中の無線LANアクセスポイント、通信料金、および通信速度のうちの少なくとも1つを含む情報を表示するように当該表示手段を制御する、表示制御手段とを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の車両用経路選出装置。
  12. 車両に搭載された端末装置に経路情報を配信する経路情報配信装置であって、
    前記端末装置との間でデータの送受信を行う通信手段と、
    地図データを取得するための地図データ取得手段と、
    無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するためのアクセスポイントデータ取得手段と、
    前記端末装置から前記通信手段を介して取得した出発地および目的地の情報と、前記アクセスポイントデータ取得手段により取得したアクセスポイント関連情報と、前記地図データ取得手段により取得した地図情報とに基づいて、当該目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出する経路選出手段とを備え、
    当該選出した経路を前記端末装置に配信する、経路情報配信装置。
  13. 車両用の経路選出方法であって
    出発地を設定するステップと、
    目的地を設定するステップと、
    無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得するステップと、
    地図情報を取得するステップと、
    前記設定された出発地と、前記設定された目的地と、前記取得されたアクセスポイント関連情報と、前記取得された地図情報とに基づいて、当該目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出するステップとを含む、車両用経路選出方法。
  14. 車両用の経路選出装置において、当該装置に備えられたコンピュータに経路選出処理を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    出発地の情報を取得する処理と、
    目的地の情報を取得する処理と、
    無線LANアクセスポイントの地理的位置を少なくとも含むアクセスポイント関連情報を取得する処理と、
    地図情報を取得する処理と、
    前記取得した出発地の情報と、前記取得した目的地の情報と、前記取得したアクセスポイント関連情報と、前記取得した地図情報とに基づいて、当該目的地までの経路のうち無線LANアクセスポイントがより多く存在する経路を優先的に選出する処理とを実行する、コンピュータプログラム。
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