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JP2004530021A - 新規な顔料組成物 - Google Patents

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JP2004530021A
JP2004530021A JP2002589559A JP2002589559A JP2004530021A JP 2004530021 A JP2004530021 A JP 2004530021A JP 2002589559 A JP2002589559 A JP 2002589559A JP 2002589559 A JP2002589559 A JP 2002589559A JP 2004530021 A JP2004530021 A JP 2004530021A
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Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
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Abstract

本発明は、平均粒度50μm未満を有するポリアミド粒子及び場合により染料沈殿物を含む顔料組成物に関する。本発明の顔料組成物は、塗料、インク、特にポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート及びとりわけ特にポリアミド繊維のような高分子量材料の着色に有用である。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な顔料組成物及び、例えば高分子量材料のような種々な基質を着色するための該顔料組成物の使用に関する。
【0002】
ポリアミドは、非常に良好な機械的性質、例えば靭性、柔軟性、弾性及び機械的強度のために、有意な技術的重要性を有する高性能ポリマーのクラスに属する。
【0003】
ポリアミドは、一般に250℃を超える高融点を有する極性ポリマーに属する。押出成形方法でポリアミドを着色するためには、優れた熱安定性を有する高性能顔料のみを用いることができる。ポリアミドを着色するために必要な性質を有する有機顔料は少ないので、色調(shade)の利用可能性は制限される。この理由から、多量のポリアミド繊維が、未だに、例えば酸性染料のような、独特の染料を用いて、浴染色されている。
【0004】
多くの特許が、染料による、特に酸性染料によるポリアミド材料の染色を記載している。例えば、U.S. 特許 No.3,619,123は、均質に染色された繊維を製造するための、1種類以上の芳香族スルホン酸の存在下での合成ポリアミド繊維の染色方法を記載している。U.S. 特許 No.4,438,140は、酸性着色剤の塩及び第4級アミノ基を含有する特定コポリマーの化粧用における使用に関して記載している。U.S. 特許 No.6,136,433は、アミドモノマーと少なくとも1種類のヒンダードピペリジン化合物との混合物から形成されたホストポリマーからのナイロン繊維の溶融紡糸を記載している。着色剤は、ホストポリマー全体に分散される。
【0005】
U.S. 特許 No.4,374,641は、熱可塑性ポリマー材料用のポリマー・カラーコンセントレート及びナイロン繊維の溶液染色を記載している。カラーコンセントレートは、水若しくは有機溶媒分散性ポリマーと溶解性染料若しくは顔料とのブレンドから調製される。好ましいポリマーは、U.S. 特許 No.3,846,507に記載されているような、改良された塩基性染料アフィニティを有するポリアミド成分を含むポリアミドブレンド物である。
【0006】
U.S. 特許 No.4,492,686は、担体又は希釈剤中に1種類以上の有色顔料を含有するメイキャップ化粧用組成物を特許請求しており、この場合、顔料は、第1級又は第2級アミン基を含有するポリマーを化学量論量の少なくとも10%の、遊離酸又は塩としての酸性染料と反応させることによって得られる塩である。
【0007】
日本特許No.60/162,881は、ポリアミド及びメラミン誘導体からなる成形物品であって、成形物品を、0.1〜1.5重量%の酢酸又はギ酸又は硫酸アンモニウムを含有する水溶液中に40〜45℃で浸漬し、0.1〜1.0重量%の酸性染料を加え、染色溶液の温度を30〜60分間で80〜100℃に上昇させ、温度を30〜60分間維持してから、物品を洗浄し、乾燥させることによる成形物品を記載している。
【0008】
公開PCT特許出願WO00/64953は、ポリマー及びポリマー顔料の微小球の製造方法を記載している。これらの生成物は、これらに特定の性質及び、着色剤への高い親和性を与えるための特定の官能基を含有する、ポリマー及びコポリマーから主として構成される。
【0009】
U.S. 特許 No.5,874,091は、少なくとも1種類のメラミン顔料と組み合わされた粒子状充填剤を含有する化粧用組成物に関する。
【0010】
意外にも、適当な染料によって着色された特定のポリアミド粉末が、インキ、塗料及びプラスチック、特に押出成形方法によって形成又は成形されるプラスチックのような高分子量材料を効果的に着色するために用いることができる、新規な顔料組成物を提供することが、見出された。
【0011】
したがって、本発明は、平均粒度50μm未満を有するポリアミド粒子及びその表面又はその内部に付加された着色剤30〜100重量部、及び染料沈殿物0〜70重量部を含み、該ポリアミド粒子及び該沈殿物の重量部の合計が100重量部になる顔料組成物、それらの製造方法、並びに例えば高分子量材料、特に高性能エンジニアリングプラスチック、例えばポリアミド、特にポリアミド繊維のような基質を着色するためのそれらの使用に関する。
【0012】
新規な顔料組成物は、独特の性質を有し、種々の基質の着色に用いることができる。例えば、これらの組成物は、現在、環境的に好ましくなく、非経済的な水性染色方法によってのみしか得られない、ポリアミド繊維の多様な色調での染色を、環境にやさしい溶融紡糸を用いて可能にする。
【0013】
好ましくは、本発明の顔料組成物は、ポリアミド粒子状物を水性媒質中の着色剤で着色し、着色したポリアミドを例えば濾過及び乾燥によって単離することによって製造される。単離された着色ポリアミドは、有機顔料のような基質中に組み込まれうる、着色粒子状微細固体からなる粉末である。着色される基質に依存して、本発明の顔料組成物は、適用時に微細に分散するか、又はポリアミド相溶性基質中に部分的に若しくは完全に溶解する。
【0014】
該着色剤は、染料化合物である。顔料は、無機又は有機の、有色の又は白色の又は黒色の粒子状物であり、それらが組み込まれる媒質に、実質的に不溶性である。それに対して、染料は、選択された媒質に溶解して、工程中でそれらの特有の結晶又は粒子構造を失う。該着色剤は顔料ではなく、特に、参照として本明細書に組み込まれるU.S. 特許 No.5,874,091に記載されるような、メラニン又は関連インドール誘導体ではない。着色されたポリアミド粒子状物を含む本発明の組成物は、ポリアミド粒子状物が最初から染料を用いて着色されているとしても、顔料組成物である。
【0015】
一般に、ポリアミド粒子状物は、本質的に、50μm未満、特に1〜40μmの範囲内;とりわけ2〜30μm;最も好ましくは1〜25μmの範囲内の、平均粒度を有する粒子からなるポリアミド充填剤である。好ましいポリアミド粒子状物は、数で90%が30μm未満の粒度を有し、好ましくは、数で90%が1〜25μmの粒度を有するような、比較的狭い粒度分布を有する。ポリアミド粒子は、任意の形状を有することができるが、好ましくは、該粒子は主として球形を有する粒子からなる。
【0016】
有利には、ポリアミド粒子状物は多孔質表面を有する。一般に、“多孔質表面”なる表現は、ポリアミド粒子の表面の無数の穴又は細孔及び粒子領域内に細孔ネットワークが存在することを意味する。一般に、細孔は、主として、0.05〜0.6μmの範囲内;あるいは0.05〜0.4μmの範囲内又は0.1〜0.4μmの範囲内の粒度を有する。好ましい多孔質物質は、“ジプサムローズ(gypsum rose)”の形状の本質的球状スポンジ構造を有すると記載されている。“ジプサムローズ”構造は、このように言われる砂漠の石に鉱物学的に類似していることから、ラメラが無秩序に成長して、相互に結合して、空隙を形成するラメラ又はシェル様構造を有し、該空隙の幾何学的形状が円錐形〜ピラミッド形の範囲で変化し、これらの幾何学的形状の先端が粒子の中心を向いている粒子として、定義される。明確な境界を有する空隙の壁は、一般に、0.2ミクロンより薄い厚さを有し、これらの壁を形成する中間のラメラの厚さは、一般に、0.1ミクロンよりもさらに薄い。多孔質構造は、染料付着のために利用可能な内表面及び外表面を大きくするので、有利である。
【0017】
細孔径(pore size)は、走査電子顕微鏡によって容易に測定される。典型的に、走査電子顕微鏡写真は、表面細孔を有する、軽石質の球状粒子を示す。
【0018】
適切なポリアミド充填剤は、特に、重合ラウリルラクタム若しくは重合カプロラクタム、又はこれらの重合混合物からなる充填剤である。最も好ましくは、充填剤は、ポリアミド−12、ポリアミド−6又はコポリアミド−6/12充填剤である。とりわけ適切なポリアミド充填剤は、市販の、例えば、Atofina社から販売されている、種々のORGASOL(登録商標)である。
【0019】
これらの充填剤を得る方法は、U.S. 特許 No.4,831,061、FR 2,619,385又は公開ヨーロッパ特許303,530に記載されており、これらの開示は、参照として本明細書に組み込まれる。さらに、これらのポリアミド粒子は、それらの種々の物理化学的性質によって“ナイロン−12”又は“ナイロン−6”の名称で知られている。
【0020】
好ましくは、本発明によるポリアミド粒子状物の比表面積は、0.1m2/gより大きく、特に、0.1〜12m2/gの範囲内である。最も好ましくは、比表面積は1m2/gより大きく、特に2〜12m2/gの範囲内である。
【0021】
適切な着色剤は、アゾ、アゾメチン、メチン、アントラキノン、フタロシアニン、ジオキサジン、フラバントロン、インダントロン、アントラピリミジン及び金属錯体染料からなる群から選択される染料を含む。
【0022】
これらの染料の多くは、ウール又はナイロン繊維を着色するために用いられる、酸性染料、反応染料又は金属錯体染料として、市販されている。最も適切な染料は、特に、アントラキノン染料、例えばSolvent Blue 132、金属錯体染料、例えばSolvent Yellow 21、Solvent Red 225、Solvent Red 214及びSolvent Violet 46並びにアゾ酸性染料である。特に関心を引くのは、例えば、Filamid(登録商標)Yellow R、Red GR、Bordeaux R及びViolet RB及びErionyl(登録商標)Violet A-B、Blue A-R、Yellow A-3G、Red A-2BF、Bordeaux A-5B及びBlack M-BNのような、Ciba Speciality Chemicals Inc.によって商品名 Erionyl(登録商標)及びFilamid(登録商標)で販売されている染料である。
【0023】
ポリアミド粒子状物は、ナイロン繊維を染色する既知の手段によって着色される。一般に、選択された着色剤を水中に溶解し、ポリアミド粒子状物を加えて、90〜120℃の間の温度で着色する。温度は、4〜8の間で変化しうる最適pHと同様に、染料の種類、色調の深さ(shade depth)及びポリアミドの種類に依存する。好ましくは、pHは、着色の間中、一定に維持され、有利には、緩衝剤によって調節される。染色工程中に、染料はポリアミド粒子状物の露出表面に付加される。
【0024】
基質(この場合にはポリアミド粒子状物)内又は表面への着色剤の、より高い染料濃度からより低い染料濃度への移動は、マイグレーションとして知られる。マイグレーションは、主として、染料の構成に依存するが、ポリアミド粒子状物の種類並びに、温度、pH、助剤及び時間のような処理条件によっても、マイグレーションはさまざまの程度に影響される。
【0025】
染色用化学薬品又は浸透促進剤としても知られる染色助剤は、ポリアミド充填剤をより迅速に濡らすために、染料溶液に加えることができる。
【0026】
適切な助剤は、例えば、アニオン性、カチオン性及び非イオン性界面活性剤、例えば、スルホン化油、アルキルアリールスルホネート、硫酸化アルコール、脂肪族若しくはアルキルアリールアミン又はN−ヘテロ環状化合物の第4級アンモニウム塩など、並びに水溶性ポリマー、コポリマー及び/又はポリマー誘導体である。
【0027】
このような水溶性ポリマー、コポリマー及び/又はポリマー誘導体は、例えばポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ無水マレイン酸、ポリウレタン、ポリビニルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、セルロース誘導体、ポリイミン、ポリビニルピリジン、又は例えば、アクリル酸と、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニルホスホネート、ビニルプロピオネート、塩化ビニル、イタコン酸若しくは無水マレイン酸とのコポリマーのようなコポリマー、あるいはこれらの混合物である。適切なポリマー誘導体は、例えば、エトキシル化ココアルキル、オレイル若しくは大豆アルキルアミンのような、エトキシル化若しくはプロポキシル化脂肪アミン;例えば、エトキシル化ココアルキルトリメチルアンモニウムクロリドのような、エトキシル化若しくはプロポキシル化脂肪第4級塩;例えば、エトキシル化オレアミドのような、エトキシル化脂肪アミド;アルキル−、シクロアルキル−若しくはアルキルアリール−オキシポリ(エチレンオキシ)エタノール、シクロアルキルオキシポリ(エチレンオキシ)ラウレート若しくはオレエート、ポリエチレングリコール400ラウレート若しくはオレエート、アルキル−、シクロアルキル−若しくはアルキルアリール−ポリ(エチレンオキシ)カルボキシレート又はホスホネートである。特に好ましいシクロアルキルオキシポリ(エチレンオキシ)ラウレート若しくはオレエートは、例えば、ポリ(エチレンオキシ)ソルビタンラウレート若しくはオレエートである。これらの又は他の、好ましい水溶性ポリマー、コポリマー及び/又はポリマー誘導体は、それ自体公知であり、市販されている。
【0028】
着色剤は、例えば、市販の形態の乾燥粉末として用いられる。しかし、着色剤により、又は費用の理由から、着色剤を水性プレスケークとして用いることが、有利でありうる。非常に経済的な経路としては、ポリアミド粉末は、染料合成の最終工程で、その濾過前に加えられる。
【0029】
アニオン性染料を用いることによって、顔料組成物の所望の性質に応じて並びに高収率を得るために、マイグレートしない染料を部分的に又は完全に沈殿させて、次の一般式:
[染料]−(Y - + m (I)
〔式中、YはSO3であり、X + は、H + 又は式Mn + /n若しくはN + (R)(R1)(R2)(R3)で示される基であり、Mは、1価、2価又は3価金属カチオンであり、nは、1、2又は3であり、R、R1、R2及びR3の各々は、独立に水素、C1〜C18アルキル、C5〜C6シクロアルキル、フェニル、若しくはC1〜C18アルキルで置換されているフェニルであるか、又はR2及びR3は、結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン若しくはアビエチル基であるか、あるいはR1、R2及びR3は、結合している窒素原子と一緒になって、ピロール、ピリジン、ピコリン、ピラジン、キノリン若しくはイソキノリン基であり、mは1〜3の値である〕からなる染料沈殿物を得ることが、有利である。“[染料]”は、アゾ、アゾメチン、メチン、アントラキノン、フタロシアニン、ジオキサジン、フラバントロン、インダントロン、アントラピリミジン及び金属錯体染料からなる群から選択される発色団の残基である。
【0030】
+ は、好ましくはH + であり、最も好ましくは、式Mn + /nで示される基である。式Mn + /nで示される基としてのX + は、例えば、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、アルミニウムカチオン又は遷移金属カチオン、例えば、Na + 、K + 、Mg2 + 、Ca2 + 、Sr2 + 、Ba2 + 、Mn2 + 、Cu2 + 、Ni2 + 、Cd2 + 、Co3 + 、Al3 + 及びCr3 + であるか、好ましくは、アルカリ土類金属カチオン(n=2)であり、最も好ましくは、アルミニウムカチオン及び/又はCa2 + である。
【0031】
1〜C18アルキルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、2−エチルヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル又はオクタデシルである。
【0032】
5〜C6シクロアルキルとしてのR、R1、R2及びR3は、シクロペンチル又は、好ましくは、シクロヘキシルであることができる。
1〜C18アルキルで置換されているフェニルとしてのR、R1、R2及びR3は、好ましくは、C12〜C18アルキルで置換されているフェニルである。
【0033】
+ (R)(R1)(R2)(R3)は、N + 4、N + 3CH3、N + 2(CH32、N + 325、N + 2(C252、N + 3iso−C37、N + 3611、N + 2(C6112、N + 2(CH3)(C65)、N + 365、N + 3p−n−C1837−C65及びN + (CH34であることができる。
好ましくは、mは1である。
【0034】
したがって、本発明の顔料組成物は、染色されたポリアミド粒子状物及び酸性染料又は染料塩の沈殿物からなることができる。このような生成物は、高い色強度を有する。これらの生成物は、濾過によって、高収率で単離することができるので、該顔料組成物は環境的にやさしく、経済的である。
【0035】
通常、本発明の顔料組成物は、ニーダー、シェーカー又は、好ましくは、撹拌機付き容器のような、任意の適切な装置で、
a.例えば染料のような着色剤を、例えば水のような水性着色媒質中に、場合により界面活性剤及び緩衝剤の存在下で溶解する工程;
b.ポリアミド粒子状物を加えて、懸濁液を形成し、懸濁液を室温を超える、好ましくは80℃を超える温度で1〜6時間、高度なマイグレーションが生ずるように撹拌する工程;
c.酸及び/又は金属塩及び/又は有機アミンを場合により加えて、マイグレートしない染料を沈殿させる工程;及び
d.生じた顔料組成物を濾過、洗浄及び乾燥によって単離する工程によって、製造する。
【0036】
一般に、乾燥した顔料組成物は、着色ポリアミド粒子状物30〜100重量部及び染料沈殿物0〜70重量部を含み、好ましくは、着色ポリアミド粒子状物50〜100重量部及び染料沈殿物0〜50重量部を含む。一般に、着色ポリアミド粒子状物は、着色剤約1〜40重量部、好ましくは5〜35重量部及びポリアミド粒子60〜99重量部、好ましくは65〜95重量部を含む。代表的には、顔料組成物は、着色剤及び染料沈殿物20〜60重量部、好ましくは30〜40重量部、そしてポリアミド粒子80〜40重量部、好ましくは70〜60重量部を含む。
乾燥した顔料組成物は、一般に、粉末の形態で用いられ、着色すべき基質中に組み込まれる。
【0037】
顔料組成物は、着色ポリアミド粒子状物及び場合により染料沈殿物、並びに顔料組成物のための慣用の添加剤からなるか、又は本質的になる。このような慣用の添加剤は、テクスチャー改良剤及び/又は凝集防止剤を含む。
【0038】
代表的なテクスチャー改良剤は、炭素原子を少なくとも12個有する脂肪酸、及び脂肪酸のアミド、エステル又は塩を含む。脂肪酸由来のテクスチャー改良剤は、例えば、ラウリン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のような脂肪酸、及びラウリルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、大豆アルキルアミン、ココアルキルジメチルアミン、ジメチルオレイルアミン又はジココアルキルメチルアミンのような脂肪アミンを含む。さらに、脂肪アルコール又はエトキシル化脂肪アルコール、脂肪族1,2−ジオール若しくはポリビニルアルコールのようなポリオール、及びエポキシ化大豆油、ワックス、樹脂酸及び樹脂酸塩が、適切なテクスチャー改良剤である。
【0039】
レオロジー改良剤又は粒子成長阻害剤としても記載される、凝集防止剤は、顔料業界で周知であり、特に、スルホン酸、スルホン酸塩又はスルホンアミド誘導体のような顔料誘導体を含む。代表的に、これらは、顔料組成物を基準にして0.5〜8%の濃度で用いられる。
【0040】
慣用の添加剤は、顔料組成物に製造工程の前、中又は後に混入される。したがって、本発明の顔料組成物は、さらに、着色組成物を基準にして、0.05〜20重量%の量で添加剤を含有することができる。
【0041】
本発明の組成物は、例えば高分子量有機材料のような基質を着色するための顔料としての使用に適する。
したがって、本発明は、さらに、固体又は液体の基質を着色する方法であって、本発明の顔料組成物の有効着色量を上記基質に組み込むことを含む方法にも関する。
【0042】
一般に、有効着色量は、最終着色材料に所望の彩色性質を生じるような、任意の量である。一般に、有効着色量は、基質を基準として、0.1〜30重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。
【0043】
本発明の顔料組成物で着色されうる又は彩色されうる高分子量有機材料の例は、単独あるいは混合物としての、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロースのようなセルロースエーテル及びエステル、天然樹脂又は重合樹脂若しくは縮合樹脂のような合成樹脂、例えばアミノプラスト、特に尿素/ホルムアルデヒド及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、フェノールプラスチック、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム、ガゼイン、シリコーン及びシリコーン樹脂である。
【0044】
好ましい高分子量有機材料は、例えば“ポリアミド12”、“ポリアミド6”又はこれらのコポリマーのようなポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート並びにこれらの混合物であり、ポリアミドタイプ又はポリエステルタイプの繊維並びに軟質、半硬質及び硬質ポリ塩化ビニルが特に好ましい。
【0045】
上記高分子量有機材料は、単独で又は混合物として、プラスチック、溶融物又は紡糸液、ワニス、塗料又は印刷インキの形態で用いることができる。本発明の顔料組成物は、好ましくは、着色される高分子量有機材料を基準にして、0.1〜30重量%の量で用いられる。
【0046】
本発明の組成物による高分子量有機材料の着色は、例えば、このような組成物を、場合によりマスターバッチの形態で、ロールミル、混合機又は粉砕機を用いて基質中に組み込むことによって行なわれる。次に、着色した材料を、それ自体知られた方法、例えば、カレンダー加工、鋳造、押出、塗布、紡糸、注型又は射出成形によって、所望の最終形態にする。非脆性の成形品を製造するため、又はそれらの脆性を弱めるために加工前に、高分子量コンパウンドに可塑剤を混入することが、多くの場合望ましい。適切な可塑剤は、例えば、リン酸、フタル酸又はセバシン酸のエステルである。ポリマーに組成物を組み入れる前に又は後に、可塑剤を混入することができる。さまざまな色調を得るために、本発明の顔料組成物の他に、充填剤又は、例えば、白色、有色若しくは黒色のような有機若しくは無機顔料のような他の発色体成分、効果顔料、蛍光若しくは燐光性顔料を、任意の量で、高分子量有機材料に加えることも可能である。
【0047】
新規な顔料組成物は、良好な光安定性及び熱安定性を示すが、本発明の組成物を、一般に知られた、市販の酸化防止剤、UV吸収剤、光安定剤、加工助剤(processing agent)等の存在下で適用することが、有利でありうる。
【0048】
塗料、ワニス及び印刷インキを着色するためには、高分子量有機材料及び本発明の顔料組成物を、例えば充填剤、他の顔料、乾燥剤、光又はUV安定剤のような、任意の添加剤と共に、一般的な有機溶媒又は溶媒混合物中に微細に分散させるか又は溶解させる。この方法は、個々の成分を、個別に又は幾つかを一緒に、溶媒中に分散させるか又は溶解させて、その後、全ての成分を混合するといった方法である。
【0049】
例えば、プラスチック、フィラメント、塗料、ワニス又はプリントにおいて得られた着色は、例えば、高度な透明性や、オーバースプレー(over-spraying)、マイグレーション、熱、光及び屋外曝露に対する良好な堅ろう度のような、良好な、多方面にわたる堅ろう性を有する。
【0050】
本発明の顔料組成物はまた、紙、鉱油、固体若しくは液体のポリマー材料、皮革、無機材料、種子のための及び化粧品における着色剤としての使用に適する。
【0051】
用いるポリアミド粒子状物の耐薬品性、磨耗及び引っ掻き抵抗性並びに高融点のために、新規な顔料組成物は、溶液型及び水性ペイント及びインキ系に、さらに粉末塗料及びUV又はEB架橋性塗料系に組み込むことができる。これらの顔料組成物は、このような系に、例えば、コイル塗料、缶外面用塗料、運動場用ノンスライディング塗料、ゴム用ワニス、自動車又は複合材料用ペイント等に有用である。さらに、これらは、他の慣用の顔料と共に、このような基質に用いて、特有の、耐久力のある色調を生じることができる。
【0052】
したがって、本発明は、本発明による顔料組成物の有効着色量を含有する塗料組成物を塗布することを含む、基質の着色方法にも関する。
【0053】
塗料組成物は、例えば、熱硬化型、自然乾燥若しくは強制乾燥型又は化学反応架橋型塗料系、あるいはセルロースエーテル、セルロースエステル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリアミド、ポリシクロアミド、ポリイミド、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポリビニルハライド、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル及びメタクリルポリマー、ゴム、シリコーンポリマー、フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、ジエンゴム並びにこれらのコポリマーからなる群から選択される、結合剤を含有するストウイング仕上塗料(stowing finish)、又は、水性若しくは溶液型自動車ペイント、粉末塗料又はUV、EB硬化型塗料系である。
【0054】
本発明の顔料組成物は、ポリプロピレン、ポリエチレン、及び特に軟質、半硬質及び硬質ポリ塩化ビニルを含む熱可塑性樹脂を着色するために特に適する。例えば、軟質及び半硬質ポリ塩化ビニルでは、非常に魅力的で、高彩度、高透明性及び耐マイグレーション性の着色を生みだすことができる。
【0055】
意外なことには、本発明による適切な染料又は染料混合物を用いる場合には、特有の反射スペクトルを有する着色を生みだすことができることが明らかになった。実施例25に記載するように、例えば、黒色金属錯体染料、例えば、CIBA Specialty Chemicals Corp.からのErionyl Black M-BNのようなクロム錯体染料を用いる場合には、ナイロン繊維に適用すると、400〜640nmの間に強い吸収を有し、640nmを超えて及び近IR領域において強く反射し始める黒色を発色する顔料組成物が得られる。
【0056】
本発明の顔料組成物は、例えば成形品又はとりわけナイロン繊維のような、ナイロン物品の着色のために特に適する。特に、本発明による顔料組成物の製造にアントラキノン酸性染料又はアントラキノン反応性染料を用いる場合には、これらは、優れた光安定性及び高い熱安定性をはっきり示す。
【0057】
本発明の顔料組成物を、押出法によってナイロン−6と容易に混合し、造粒し(granulated)、繊維に紡糸することができる。意外なことには、このような着色繊維中には、顕微鏡下で顔料凝集体を全く観察することができない。繊維は、染色された繊維の外観を有する。優れた分散挙動又はナイロンとの均一な部分溶解性若しくは完全溶解性及び相溶性のために、本発明の顔料組成物は、顔料又は凝集体による紡糸口金の閉塞による紡糸操作中の圧力増加を生じないという、慣用の有機又は無機顔料に比べて大きな利点を有する。
【0058】
それ故、新規な顔料組成物で、ナイロン繊維を着色して、より経済的で、環境にかなりよりやさしい溶融紡糸方法を用いるという大きな利点と共に、浴染色繊維と同様な、色調並びに耐久性及び高透明性を含めた繊維特性を得ることができる。
【0059】
以下の実施例は、本発明の実施態様をさらに説明する。本発明の範囲は、これらの実施例に限定されない。上記実施例において、記載する全ての部は、他に指定しない限り、重量によるものである。
以下の実施例に記載する充填剤の粒度及び粒度分布は、以下に述べるように、測定した。
【0060】
粒度分布は、フラウンホーファ光回折の原理に従って測定した。レーザー光線が試料を通過して、生じた回折像がマルチエレメント・デテクター上に結像する。回折像は、とりわけ、粒度に依存するので、試料の測定された回折像に基づいて、粒度分布を算出することができる。フラウンホーファ回折機器、例えば、SYMPATEC GmbH,D-38644 GoslarからのCOMPETITION/5-HELOS/KAを用いて、取扱説明書に従って、累積量分布を測定した。
【0061】
実施例1
撹拌器、冷却器及び温度計を備えた2Lフラスコに、水800ml、IRGALEV A 0.8g及びCIBAFLOW R0.8g(両方ともCiba Specialty Chemicals Corp.からの界面活性染色助剤)、及びErionyl Blue A-R(Ciba Specialty Chemicals Corp.からのアントラキノン酸性染料)8gを仕込み、混合物を90〜95℃で30分間撹拌して、暗青色溶液を得た。ORGASOL2001UD NAT(Atofinaからの平均粒度2〜8μmを有する球状多孔質ポリアミド−12充填剤)50g、酢酸ナトリウム1.0g及び酢酸0.5gを加えた。混合物を90〜95℃において2時間撹拌して、青色懸濁液を得た。この青色懸濁液を熱濾過して、洗液が実質的に無色になるまで、熱水で洗浄した。プレスケークを乾燥させて、水に不溶性である、青色に着色した顔料組成物を得た。
【0062】
リトグラフィック・ワニス(Blackman Uhler Chemical Comp.からのNuodex鉛/マンガン・ドライヤー)中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウト(rubout)によって、顔料組成物は、飽和明青色を示した。
【0063】
実施例2
撹拌器、冷却器及び温度計を備えた2Lフラスコに、水800ml、IRGALEV A 0.8g及びErionyl Blue A-R 8gを仕込んだ。混合物を90〜95℃において30分間撹拌した。ORGASOL2001UD NAT50g、酢酸ナトリウム1.0g及び酢酸0.5gを加えた。混合物を90〜95℃で2時間撹拌して、青色懸濁液を得た。みょうばん(DELTA Corp.からの硫酸アルミニウム)10g加えて、マイグレートしない染料の大部分を沈殿させ、混合物を90〜95℃で15分間撹拌した。暗青色懸濁液を濾過して、プレスケークを熱水で塩がなくなるまで洗浄した。プレスケークを乾燥させ、粉砕して、青色顔料組成物を得た。
【0064】
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い飽和明青色を示した。
【0065】
実施例3
Erionyl Blue A-R 8gの代わりに、Ciba Specialty Chemicals Corp.からのアントラキノン酸性染料Erionyl Violet A-B 8gを用いて、実施例1の手順を繰り返して、紫色顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、飽和紫色を示した。
【0066】
実施例4
Erionyl Blue A-R 8gの代わりに、アントラキノン酸性染料Erionyl Violet A-B 8gを用いて、実施例2の手順を繰り返して、強く着色した紫色顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い紫色を示した。
【0067】
実施例5
Erionyl Blue A-R 8gの代わりに、Ciba Specialty Chemicals Corp.からのアゾ酸性染料Erionyl Yellow A-3G 6gを用いて、実施例1の手順を繰り返して、黄色顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い黄色を示した。
【0068】
実施例6
Erionyl Blue A-R 8gの代わりに、Ciba Specialty Chemicals Corp.からの酸性染料Erionyl Red A-2BF 8gを用いて、実施例2の手順を繰り返して、赤色顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い赤色を示した。
【0069】
実施例7
Erionyl Blue A-R 8gの代わりに、Ciba Specialty Chemicals Corp.からの酸性染料Erionyl Bordeaux A-5B 8gを用いて、実施例2の手順を繰り返して、ボルドー色に着色した顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、ボルドー色を示した。
【0070】
実施例8
ORGASOL2001UD NAT50gの代わりに、ORGASOL1002D Nat1(Atofinaからの平均粒度約20μmを有する球状ポリアミド−6充填剤)35gを用いて、実施例2の手順を繰り返して、強い青色に着色した顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、高い色強度の青色を示した。
【0071】
実施例9
ORGASOL2001UD NAT 50gの代わりに、ORGASOL3202D Nat1(Atofinaからの平均粒度約20μmを有する球状コポリアミド−6,12充填剤)25gを用いて、実施例4の手順を繰り返して、強い紫色に着色した顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、高い色強度の紫色を示した。
【0072】
実施例10
撹拌器、冷却器及び温度計を備えた1Lフラスコに、水600ml、IRGALEV A 0.6g及びErionyl Violet A-B 6gを仕込みた。混合物を90〜95℃で30分間撹拌した。ORGASOL2001UD NAT 10gを加えた。混合物を90〜95℃で2時間撹拌して、紫色懸濁液を得た。みょうばん10g加えて、マイグレートしない染料の大部分を沈殿させ、混合物を90〜95℃で15分間撹拌した。暗紫青色懸濁液を濾過して、プレスケークを熱水によって塩がなくなるまで洗浄した。プレスケークを乾燥させて、紫色顔料組成物を得た。
【0073】
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い飽和明紫色を示した。
【0074】
実施例11
撹拌器、冷却器及び温度計を備えた1Lフラスコに、水500ml、IRGALEV A 0.6g及びErionyl Blue A-R6gを仕込みた。混合物を90〜95℃で30分間撹拌した。酢酸ナトリウム1.0g及び酢酸0.5g及びORGASOL2001UD NAT 10gを加えた。混合物を90〜95℃で2時間撹拌して、青色懸濁液を得た。みょうばん10g加えて、マイグレートしない染料の大部分を沈殿させ、混合物を90〜95℃で15分間撹拌した。暗青色懸濁液を濾過して、プレスケークを熱水によって塩がなくなるまで洗浄した。プレスケークを乾燥させて、青色顔料組成物を得た。
【0075】
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い飽和明青色を示した。
【0076】
実施例12
撹拌器、冷却器及び温度計を備えた1Lフラスコに、水600ml、IRGALEV A 0.6g及びErionyl Black M-BN(Ciba Specialty Chemicals Corp.からの金属錯体染料)6gを仕込みた。混合物を90〜95℃で30分間撹拌した。ORGASOL2001UD NAT 10gを加えた。混合物を90〜95℃で2時間撹拌して、黒色懸濁液を得た。みょうばん3.6gを加えて、マイグレートしない染料の大部分を沈殿させ、混合物を加熱せずに2時間撹拌して、温度を45℃に低下させた。黒色懸濁液を濾過して、プレスケークを熱水によって塩がなくなるまで洗浄した。濾液及び洗液は、実質的に無色であった。プレスケークを乾燥させて、黒色顔料組成物を得た。
【0077】
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い黒色を示した。
【0078】
実施例13
撹拌器、冷却器及び温度計を備えた1Lフラスコに、水500ml、IRGALEV A 0.6g及びErionyl Red A-2BF6gを仕込みた。混合物を90〜95℃で30分間撹拌した。ORGASOL2001UD NAT 10gを加えた。混合物を90〜95℃で2時間半撹拌して、赤色懸濁液を得た。Amine 0(Ciba Specialty Chemicals Corp.からの安定剤添加剤)1.0g及びParaplex G-62(the C.P.Hall Companyからのエポキシ化大豆油)0.6gを加えて、混合物を90〜95℃で10分間撹拌した。みょうばん3.6gを加えて、マイグレートしない染料の大部分を沈殿させ、混合物を加熱せずに2時間撹拌して、温度を45℃に低下させた。赤色懸濁液を濾過して、プレスケークを熱水によって塩がなくなるまで洗浄した。プレスケークを乾燥させ、粉砕して、赤色顔料組成物を得た。
【0079】
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い赤色を示した。
【0080】
実施例14
Erionyl Red A-2BF6.0gの代わりにErionyl Violet A-B 6.0gを用い、そしてAmine 0 1.0gの代わりにラウリン酸2.2g、そしてみょうばん3.6gの代わりにみょうばん4.4gを加えて、実施例13の手順を繰り返して、強い青紫色顔料組成物を得た。
リトグラフィック・ワニス中でのASTM方法D−387−60に従ったラブアウトによって、顔料組成物は、強い紫色を示した。
【0081】
実施例15
ポリ塩化ビニル63.0g、エポキシ化大豆油3.0g、バリウム/カドミウム熱安定剤2.0g、ジオクチルフタレート32.0g、及び実施例13に従って調製した赤色顔料組成物1.0gを、ガラスビーカー中で撹拌棒を用いて、一緒に混合した。混合物を、実験室用二本ロールミルで160℃の温度、25rpmのローラー速度及びフリクション1:1.2で、コンスタントに折り曲げ、取り出し及び供給して、8分間圧延することによって、厚さ約0.4mmの軟質PVCシートに成形した。得られた軟質PVCシートは、魅力的な、高飽和性、高透明性の赤色に着色され、熱、光及びマイグレーションに対して優れた堅ろう性を有していた。
【0082】
実施例16
実施例13の赤色顔料組成物の代わりに、実施例12に従って調製した黒色顔料組成物を用いて、実施例15の手順を繰り返して、同様に良好な堅ろう性を有する、強く着色された黒色PVCシートを得た。
【0083】
実施例17
実施例13の赤色顔料組成物の代わりに、実施例14に従って調製した紫色顔料組成物を用いて、実施例15の手順を繰り返して、同様に良好な堅ろう性を有する、強く着色された、高飽和性及び高透明性の紫色PVCシートを得た。
【0084】
実施例18
実施例1に従って調製した顔料組成物5g、CHIMASORB944LD(ヒンダードアミン光安定剤)2.65g、TINUVIN328(ベンゾトリアゾールUV吸収剤)1.0g、及びIRGANOX B-215Blend(酸化防止剤)2.0g(これらの全てがCiba Specialty Chemicals Corporationから入手可能である)を、高密度ポリエチレン1000gと共に、溶融後(after flux)30秒間、175〜200rpmの速度で混合した。溶融し、着色された樹脂を、まだ熱く、展性があるうちに、細断して、次にグラニュレーターに供給した。得られた顆粒を射出成形機で、滞留時間5分及びサイクル時間30秒で、200℃の温度で成形した。均一に着色された、紺青色を示すチップが得られた。
【0085】
実施例19
ナイロン−6顆粒、BASFからのType BS700を真空乾燥機で82℃で12時間乾燥させた。次のコンパウンドを調製した。
乾燥したナイロン−6 487.75g、実施例4に従って得られた紫色顔料組成物2.5g、ステアリン酸カルシウム1.75g、Allied-SignalからのAC−8Aポリエチレン1.75g、並びにIrganox(登録商標)B1171 1.25g、Chimassorb(登録商標)944L 2.5g及びTinuvin(登録商標)770 2.5g(3安定剤は全て、Ciba Specialty Chemicals Corp.からである)を混合して、Killion一軸スクリュー押出機で押出して、顆粒化した。
【0086】
これらの顆粒をオーブン内で18時間乾燥剤乾燥させた。顆粒を標準条件下で9デニール繊維に紡糸して、魅力的な外観を有する紫色繊維を得た。紡糸工程中に圧力増加は観察されず、繊維を顕微鏡下で観察したときに、凝集体は認められなかった。
【0087】
繊維をカードに巻き付けて、キセノンアーク・ウェザオメーターで光堅ろう性試験に付し、100時間AATCC16E照射で暴露したところ、グレースケール色票(note)4(グレースケール1〜5は、5:最も良い光安定性、1:最も悪い光安定性を意味する)が得られた。
【0088】
したがって、この結果から、本発明の顔料組成物で溶融紡糸工程によって着色されたナイロン−6繊維が、対応する染料(この場合には、Erionyl Violet A-B)を用いた場合に、既知の浴染色され、着色されたナイロン−6繊維と同じ範囲で優れた熱安定性及び光安定性をはっきり示すことが分かった。
【0089】
実施例20
実施例19の手順を繰り返したが、実施例4に従って調製した紫色顔料組成物2.5gの代わりに、実施例1に従って調製した青色顔料組成物を用いて、魅力的な外観を示す青色繊維を得た。紡糸工程中に圧力増加は観察されず、繊維を顕微鏡下で観察したときに、繊維中に凝集体は認められなかった。
【0090】
繊維をカードに巻き付けて、キセノンアーク・ウェザオメーターで光堅ろう性試験に付し、100時間AATCC16E照射で暴露したところ、グレースケール色票3〜4が得られた。
【0091】
実施例21
実施例19の手順を繰り返したが、実施例4に従って調製した紫色顔料組成物2.5gの代わりに、実施例3に従って調製した紫色顔料組成物を用いて、魅力的な外観を示す紫色繊維を得た。紡糸工程中に圧力増加は観察されず、繊維を顕微鏡下で観察したときに、繊維中に凝集体は認められなかった。
【0092】
紫色繊維をカードに巻き付けて、キセノンアーク・ウェザオメーターで光堅ろう性試験に付し、100時間AATCC16E照射で暴露したところ、グレースケール色票4が得られた。
【0093】
実施例22
実施例19の手順を繰り返したが、実施例4に従って調製した紫色顔料組成物2.5gの代わりに、実施例10に従って調製した紫色顔料組成物を用いて、魅力的な強い紫色外観及び優れた堅ろう性を示す紫色繊維を得た。紡糸工程中に圧力増加は観察されず、繊維を顕微鏡下で観察したときに、繊維中に凝集体は認められなかった。
【0094】
この紫色繊維をAATC116−1996ロータリー・バーティカル・ドライ・クロッキング試験(rotary vertical dry crocking test)に付したところ、グレースケール色票5が得られた。
さらに、ISO E03試験方法に従って、該紫色繊維で塩素処理水試験(chlorinated water test)を行なった。1〜5評価(5は変色を示さず)のAATCCグレースケールを用いると、3〜4の評価色票が観察された。
【0095】
実施例23
実施例19の手順を繰り返したが、実施例4に従って調製した紫色顔料組成物2.5gの代わりに、実施例11に従って調製した青色顔料組成物を用いて、魅力的な強い青色外観及び優れた堅ろう性を示す青色繊維を得た。紡糸工程中に圧力増加は観察されず、繊維を顕微鏡下で観察したときに、繊維中に凝集体は認められなかった。
【0096】
この青色繊維をAATC116−1996ロータリー・バーティカル・ドライ・クロッキング試験に付したところ、AATCCグレースケール色票5が得られた。
さらに、ISO E03試験方法に従って、該青色繊維で塩素処理水試験を行なった。1〜5評価(5は変色を示さず)のAATCCグレースケールを用いると、4の評価色票が観察された。
【0097】
実施例24
この実施例は、実施例13に従って調製した本発明の顔料組成物の、Ciba Specialty Chemicals Corporationからのキナクリドン顔料(CINQUASIA Red Y RT-759-D)、C.I.Pigment Violet 19との混合物としての、自動車ペイント系中への組み込みを詳細に説明する。
【0098】
ミルベース(Millbase)配合物
1パイントのジャーに、Du Pontからのアクリロウレタン樹脂48g、Du Pontからのアクリル樹脂55%からなる分散剤樹脂10.5g、及びAmerican ChemicalからのSolvesso 100 42.3gを仕込みた。CINQUASIA Red Y RT-759-D 15g、実施例13に従って得られた赤色顔料組成物4.2g及びガラスビーズ240gを加えた。ジャー中の混合物を、Skandexシェーカーで1時間振とうした。ミルベースは、顔料/結合剤比率0.5及び固形分48%で、顔料16.0%を含有していた。
【0099】
パネルに吹き付けるための上色
上記ミルベース43.7g、透明な47.8%固形分無着色樹脂溶剤溶液25.4g、Cyanamidからのメラミン樹脂17.3g、及びDu Pontからのアクリルウレタンポリマー溶液14.0gを混合し、キシレン76部、ブタノール21部及びメタノール3部を含む溶媒混合物で、#2Fisher Cupによって測定して20〜22秒の吹付粘度(spray viscosity)にまで、希釈した。
【0100】
樹脂/顔料分散液を、下塗りとして、パネルに1.5分間隔で2回吹き付けた。2分後、クリアコート樹脂を、下塗りしたパネルに1.5分間隔で2回吹き付けた。次に、吹き付けたパネルに、フラッシュ・キャビネット内で空気を10分間フラッシュしてから、265°F(129℃)のオーブン内で30分間“焼付けて(baked)”、赤色に着色したパネルを得た。塗装パネルは、魅力的な赤色の色調を示し、熱、光及びマイグレーションに対して優れた堅ろう性を有した。
【0101】
実施例25
実施例19の手順を繰り返したが、実施例4に従って調製した紫色顔料組成物2.5gの代わりに、実施例12に従って調製した黒色顔料組成物5.0gを用いて、魅力的な強い黒色外観及び優れた堅ろう性を示す黒色繊維を得た。紡糸工程中に圧力増加は観察されず、繊維を顕微鏡下で観察したときに、繊維中に凝集体は認められなかった。黒色繊維は優れた光安定性を示した。
【0102】
該繊維の反射スペクトルは、400〜640nm間に強い吸収を示し、640nmを超える近赤外領域では、強い反射が開始した。さらに詳しくは、該繊維の反射スペクトルは、図1に示すように、400〜640nmの間の波長において5%未満の反射率、及び700nmにおいて30%未満の反射率を有していた。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】図1は、本発明による顔料組成物で染色したナイロン−6繊維の反射率(%)を波長(nm)に対してプロットしたものである。

Claims (11)

  1. 平均粒度50μm未満を有するポリアミド粒子及びその表面又はその内部に付加された着色剤30〜100重量部、及び染料沈殿物0〜70重量部を含み、該ポリアミド粒子及び該沈殿物の重量部の合計が100重量部になる顔料組成物。
  2. ポリアミド粒子の平均粒度が1〜40μmの範囲内である、請求項1記載の顔料組成物。
  3. ポリアミド粒子が球形を有する、請求項2記載の顔料組成物。
  4. ポリアミド粒子の細孔がそれらの表面において、平均して、0.05〜0.6μmの範囲内の直径を有する、請求項3記載の顔料組成物。
  5. 着色剤が、アゾ、アゾメチン、メチン、アントラキノン、フタロシアニン、ジオキサジン、フラバントロン、インダントロン、アントラピリミジン及び金属錯体染料並びにこれらの混合物からなる群から選択される有機染料である、請求項1〜4のいずれか1項記載の顔料組成物。
  6. 沈殿物が、式(I):
    [染料]−(Y - + m (I)
    〔式中、YはSO3であり、X + は、H + 又は式Mn + /n若しくはN + (R)(R1)(R2)(R3)で示される基であり、Mは、1価、2価又は3価金属カチオンであり、nは、1、2又は3であり、R、R1、R2及びR3の各々は、独立に水素、C1〜C18アルキル、C5〜C6シクロアルキル、フェニル、若しくはC1〜C18アルキルで置換されているフェニルであるか、又はR2及びR3は、結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン若しくはアビエチル基であるか、あるいはR1、R2及びR3は、結合している窒素原子と一緒になって、ピロール、ピリジン、ピコリン、ピラジン、キノリン若しくはイソキノリン基であり、mは1〜3の値である〕で示される沈殿物からなる、請求項1記載の顔料組成物。
  7. + が、H + 又はNa + 、K + 、Mg2 + 、Ca2 + 、Sr2 + 、Ba2 + 、Mn2 + 、Cu2 + 、Ni2 + 、Cd2 + 、Co3 + 、Al3 + 及びCr3 + であるか、又はN + 4、N + 3CH3、N + 2(CH32、N + 325、N + 2(C252、N + 3iso−C37、N + 3611、N + 2(C6112、N + 2(CH3)(C65)、N + 365、N + 3p−n−C1837−C65及びN + (CH34である、請求項6記載の顔料組成物。
  8. a.着色剤を水性着色媒質中に、場合により界面活性剤及び緩衝剤の存在下で溶解する工程;
    b.ポリアミド粒子状物を加えて、懸濁液を形成し、該懸濁液を室温を超える、好ましくは80℃を超える温度で1〜6時間、高度なマイグレーションが生ずるように撹拌する工程;
    c.酸及び/又は金属塩及び/又は有機アミンを場合により加えて、マイグレートしない染料を沈殿させる工程;及び
    d.生じた顔料組成物を濾過、洗浄及び乾燥によって単離する工程を含む、請求項1記載の顔料組成物の製造方法。
  9. 固体又は液体基質の着色方法であって、請求項1〜7のいずれか1項記載の顔料組成物の有効着色量を前記基質に組み込むことを含む方法。
  10. 基質の着色方法であって、請求項1〜7のいずれか1項記載の顔料組成物の有効着色量を含有する塗料組成物を適用することを含む方法。
  11. 基質を着色するための請求項1〜7のいずれか1項記載の顔料組成物の使用。
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