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JP2004509989A - 制御された遊離ラジカル重合を高める組成物および方法 - Google Patents

制御された遊離ラジカル重合を高める組成物および方法 Download PDF

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JP2004509989A JP2002529170A JP2002529170A JP2004509989A JP 2004509989 A JP2004509989 A JP 2004509989A JP 2002529170 A JP2002529170 A JP 2002529170A JP 2002529170 A JP2002529170 A JP 2002529170A JP 2004509989 A JP2004509989 A JP 2004509989A
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Abstract

【課題】制御された遊離ラジカル重合において収率および転換率を高めるための組成物および方法を提供する。
【解決手段】本発明は、メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択された連鎖移動剤を重合性混合物中に添加することにより、ニトロキシルおよびニトロキシルエーテルの存在下での制御されたラジカル重合を高めるための組成物および方法に関する。本発明のさらなる目的は、ニトロキシルまたはニトロキシルエーテルの存在下での制御されたラジカル重合の速度および収率を増大するための、メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドの使用である。

Description

【0001】
本発明は、メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択された連鎖移動剤を重合性混合物中に添加することにより、ニトロキシルおよびニトロキシルエーテルの存在下での制御されたラジカル重合を高めるための組成物および方法に関する。
【0002】
ソロモン等への1986年4月8日に発行されたUS4581429は、ポリマー鎖の成長を制御して、短鎖またはオリゴマー性のホモポリマー並びに、ブロックおよびグラフトコポリマーを含むコポリマーを製造する遊離ラジカル重合方法を開示する。この種の重合はしばしば“リビング重合”と呼ばれる。該方法は次式(部分的)R’R”N−O−X[式中、Xは不飽和モノマーを重合できる遊離ラジカル種を表す。]を有する開始剤を用いる。反応は典型的に低い転換速度を有する。特別に言及されるラジカルR’R”N−O・群は、1,1,3,3−テトラエチルイソインドリン、1,1,3,3−テトラプロピルイソインドリン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,2,5,5−テトラメチルピロリジンまたはジ−t−ブチルアミンから誘導される。
【0003】
ジョージ等への1994年6月21日に発行されたUS5322912は、遊離ラジカル開始剤と、重合性モノマー化合物と、基本構造:R’R”N−O・で表される安定な遊離ラジカル剤とを使用するホモポリマーおよびブロックコポリマーの合成のための重合方法を開示する。
【0004】
ジョージ等へのEP0759039は、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ遊離ラジカルを安定な遊離ラジカル剤:R’R”N−O・として使用するアクリレートの改良された重合を記載する。
【0005】
しかしながら、提案された化合物は全ての要求を満たさない。特に、アクリレートの重合は十分に速く進行せず、かつ/またはモノマーのポリマーへの転換率が望まれるほど高くない。
【0006】
この理由のために、例えば低い多分散性およびブロックコポリマー形成の可能性のような制御された重合の利点を保ちつつ転換速度を改良する多くの試みが、近年為されてきた。多くの改良は、ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルの化学構造を変更することによって為されている。
【0007】
WO98/13392は例えば、対称置換パターンを有し、かつNOガスまたはニトロソ化合物から誘導された開鎖アルコキシアミン化合物を記載する。
【0008】
WO96/24620は、例えば
【化15】
Figure 2004509989
のような非常に特別で安定な遊離ラジカル剤を使用する重合方法を記載する。
【0009】
WO98/30601は、イミダゾリジノンをベースとする特別なニトロキシルを開示する。
【0010】
WO98/44008は、モルホリノン、ピペラジノンおよびピペラジンジオンをベースとする特別なニトロキシルを開示する。
【0011】
制御されたラジカル重合反応を改良する上述の構造的試みにも関わらず、より高い収率をより短い反応時間で得るために重合方法を改良する必要が未だ存在していた。
【0012】
EP−A−735052は例えば、遊離ラジカル開始された重合により狭い多分散性の熱可塑性ポリマーを生成する方法であって、遊離ラジカル開始剤と、安定な遊離ラジカル剤と、ピリジントシレートとをスチレンモノマーに添加することからなり、反応時間および重合の転換速度を高めた方法を開示する。
【0013】
リン酸およびスルホン酸のような他の促進剤はWO96/18663に記載され、ホスフィットはUS5610249に記載され、またプロトン酸はUS5322912に記載されている。
【0014】
驚くべきことに、重合性混合物にメルカプタン、チオエーテルまたはジスルフィドからなる群より選択された連鎖移動剤を添加することにより、重合の速度および転換率が大幅に改良され得ることが今や見出された。多分散性を低く保ちつつ、より高い分子量がより短い反応時間で到達され、そして驚くべきことに、ポリマーは完全に再開始されてブロックコポリマーが形成された。これは、少なくとも部分的に終了されたポリマー(もはや“リビング”でないポリマー)が形成されていると予期されるので、驚くべきことである。
【0015】
さらに、ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルの存在下での制御されたラジカル重合により生成されたポリマーを再開始してブロックコポリマーが形成するとき、ブロックコポリマー形成の速度および転換率における顕著な増大もまた、前記連鎖移動剤がブロック重合工程に添加されたときに観察された。
【0016】
制御されたラジカル重合を特徴付ける低い多分散性は、前記連鎖移動剤の添加により本質的に影響を受けないままである。
【0017】
本発明の重合方法および樹脂製品は、ポリマーブレンドのための相溶剤またはコーティング系のための分散剤として有用なブロックコポリマーおよび/またはグラフトコポリマーの生成のような様々な特殊用途を含む多くの用途に有用である。
【0018】
ラジカル重合に媒介されニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルにより生成されたポリマーは、時々黄/褐色を示す。驚くべきことに、重合性組成物中の連鎖移動剤の存在は、多くの場合において、最終ポリマーの色についても有益でもあることが見出された。
【0019】
本発明の一つの目的は、a)少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーと、
b1)構造要素:
【化16】
Figure 2004509989
[式中、Xは少なくとも一つの炭素原子を有する基を表し、そしてXから誘導された遊離ラジカルX・はエチレン性不飽和モノマーの重合を開始できる。]を有する少なくとも一種のニトロキシルエーテル、または
b2)少なくとも一種の安定な遊離ニトロキシルラジカル:
【化17】
Figure 2004509989
および遊離ラジカル開始剤と、
c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤とを含む重合性組成物(但し、安定な遊離ニトロキシルラジカルが存在する場合、連鎖移動剤はジスルフィドでない。)である。
【0020】
本発明の他の目的は、a)ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルの存在下で生成され、かつオリゴマー/ポリマー骨格に結合されて構造要素:
【化18】
Figure 2004509989
を持つニトロキシル基を有するオリゴマーまたはポリマーである高分子性開始剤と、
b)エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーと、
c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤とを含む重合性組成物である。
【0021】
高分子性開始剤は、ニトロキシルまたはニトロキシルエーテルの存在下でモノマーを重合することにより、またはニトロキシルエーテルまたはニトロキシルラジカルでの既存の慣用に重合したポリマーのグラフト化により、EP−A−1115766またはEP−A−1115765に記載されるように生成されることができる。
【0022】
エチレン性不飽和オリゴマーは例えば、ポリエチレングリコールジアクリレートまたは一般に末端基で官能化されたオリゴマーである。そのようなオリゴマーは既知であり、そして広く市販されている物品である。
【0023】
好ましくは、エチレン性不飽和モノマーは、エチレン、プロピレン、n−ブチレン、i−ブチレン、スチレン、置換スチレン、共役ジエン、アクロレイン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、マレイン酸無水物、(アルキル)アクリル酸無水物、(アルキル)アクリル酸塩、(アルキル)アクリル酸エステル、(アルキル)アクリロニトリル、(アルキル)アクリルアミド、ビニルハライドまたはビニルジエンハライドからなる群より選択される。
【0024】
好ましくは、エチレン性不飽和モノマーは、次式
CH=C(R)−(C=Z)−R
[式中、
は、水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
は、NH、O(Me)、グリシジル基、未置換である炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、少なくとも一つのNおよび/またはO原子により中断された炭素原子数2ないし100のアルコキシ基、またはヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、未置換である炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基、ヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし18のアルキルアミノ基またはヒドロキシ置換されたジ(炭素原子数1ないし18のアルキル)アミノ基、−O−CH−CH−N(CHまたは−O−CH−CH−NH(CHAn(式中、Anは、一価の有機酸または無機酸のアニオンを表す。)を表し、
Meは、一価金属原子またはアンモニウムイオンを表し、
Zは、酸素原子または硫黄原子を表す。]で表される化合物である。
【0025】
アニオンAnが誘導される酸の例は、炭素原子数1ないし12のカルボン酸、CFSOHまたはCHSOHのような有機スルホン酸、HCl、HBrまたはHIのような無機酸、HClOのようなオキソ酸またはHPFまたはHBFのような錯体酸である。
【0026】
少なくとも一つのO原子により中断された炭素原子数2ないし100のアルコキシ基としてのRについての例は、次式
【化19】
Figure 2004509989
[式中、
は、炭素原子数1ないし25のアルキル基、フェニル基または炭素原子数1ないし18のアルキル基により置換されたフェニル基を表し、
は水素原子またはメチル基を表し、そして
vは1ないし50の数を表す。]で表される。これらのモノマーは例えば、非イオン性界面活性剤から対応するアルコキシル化されたアルコールまたはフェノールのアクリル化により誘導される。繰返単位は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドまたは双方の混合物から誘導され得る。
【0027】
適したアクリレートまたはメタクリレートモノマーのさらなる例を以下に与える。
【化20】
Figure 2004509989
[式中、AnおよびRは上記で定義された意味を有し、そしてRはメチル基またはベンジル基を表す。]。Anは好ましくはCl、BrまたはS−CHを表す。
【0028】
さらなるアクリレートモノマーは、
【化21】
Figure 2004509989
である。
【0029】
アクリレート以外の適したモノマーについての例は、
【化22】
Figure 2004509989
である。
【0030】
好ましくは、Rは水素原子またはメチル基を表し、RはNH、グリシジル基、未置換であるかまたはヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、未置換である炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基、ヒドロキシ置換された炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基またはヒドロキシ置換されたジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基を表し、そしてZは酸素原子を表す。
【0031】
より好ましくは、エチレン性不飽和モノマーは、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタアクリル酸エステル、メタアクリルアミド、メタアクリロニトリルである。
【0032】
アクリル酸エステルおよびメタアクリル酸エステルは、典型的に炭素原子数1ないし18のアルキルエステルである。
【0033】
最も好ましいのは、n−ブチルアクリレート、第三ブチルアクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ヘキシルアクリレートおよびヒドロキシエチルアクリレートである。
【0034】
ニトロキシルエーテルおよびニトロキシルラジカルは、主にUS−A−4581429またはEP−A−621878から既知である。特に有用なのは、WO98/13392、WO99/03894およびWO00/07981に記載される開鎖化合物、WO99/67298およびGB2335190に記載されるピペリジン誘導体またはGB2342649およびWO96/24620に記載されるヘテロ環式化合物である。好ましくは、成分b1)のニトロキシルエーテルは、次式A、BまたはO
【化23】
Figure 2004509989
[式中、
mは1を表し、
Rは、水素原子、未中断であるかまたは一つまたはそれ以上の酸素原子により中断された炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル基、ベンゾイル基、グリシジル基、2ないし18個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸の、7ないし15個の炭素原子を有する環式脂肪族カルボン酸の、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸の、または7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸の一価基を表し、
pは1を表し、
101は、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
102は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換であるかまたはシアノ基、カルボニル基またはカルバミド基により置換された炭素原子数2ないし8のアルケニル基を表すか、またはグリシジル基、次式−CHCH(OH)−Zまたは次式−CO−Zもしくは−CONH−Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表し、
は水素原子を表し、そしてGは水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
およびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表すか、またはGおよびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表し、そして
Xは、−CH−フェニル基、CHCH−フェニル基、(CHC−フェニル基、(炭素原子数5ないし6のシクロアルキル)CCN基、(CHCCN、−CHCH=CH、CHCH−CH=CH、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−フェニル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−N−ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH基(式中、R20は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)からなる群より選択される。]で表される。
【0035】
より好ましくは、式A、BおよびOにおいて、
Rは水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル基、ベンゾイル基、グリシジル基、脂肪族カルボン酸の一価基を表し、
101は、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
102は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、グリシジル基、次式−CHCH(OH)−Zまたは次式−CO−Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表し、
XはCH−CH−フェニル基を表す。
【0036】
上記の化合物およびその生成はGB2335190に記載されている。
【0037】
成分b1)のニトロキシルエーテルの他の好ましい群は、次式(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)または(Ih)
【化24】
Figure 2004509989
[式中、
、R、RおよびRは、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、OH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表すか、またはRとRおよび/またはRとRは、結合する炭素原子と一緒に炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基を形成し、
、RおよびRは独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表し、
は、水素原子、OH、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、一つまたはそれ以上のOH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし10のへテロアリール基、−C(O)−炭素原子数1ないし18のアルキル基、−O−炭素原子数1ないし18のアルキル基または−COO−炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、
、R10、R11およびR12は独立して、水素原子、フェニル基または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、そして
Xは、−CH−フェニル基、CHCH−フェニル基、(CHC−フェニル基、(炭素原子数5ないし6のシクロアルキル)CCN基、(CHCCN、−CHCH=CH、CHCH−CH=CH、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−フェニル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−N−ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH基(式中、R20は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)からなる群より選択される。]で表されるものである。
【0038】
より好ましくは、式(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)または(Ih)において、
、R、RおよびRの少なくとも二つは、エチル基、プロピル基またはブチル基を表し、そして残りはメチル基を表すか、または
とRまたはRとRは、結合する炭素原子と一緒に炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基を形成し、そして残る置換基の一つがエチル基、プロピル基またはブチル基を表す。
【0039】
最も好ましくは、XはCH−CH−フェニル基を表す。
【0040】
上記の化合物およびその生成はGB2342649に記載されている。
【0041】
ニトロキシルラジカルが遊離ラジカル開始剤と一緒に使用されるとき、成分b2)のニトロキシルラジカルは好ましくは、次式A’、B’またはO’
【化25】
Figure 2004509989
[式中、
mは1を表し、
Rは、水素原子、未中断であるかまたは一つまたはそれ以上の酸素原子により中断された炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル基、ベンゾイル基、グリシジル基、2ないし18個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸の、7ないし15個の炭素原子を有する環式脂肪族カルボン酸の、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸の、または7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸の一価基を表し、
pは1を表し、
は、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換であるかまたはシアノ基、カルボニル基またはカルバミド基により置換された炭素原子数2ないし8のアルケニル基を表すか、またはグリシジル基、次式−CHCH(OH)−Zまたは次式−CO−Zもしくは−CONH−Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表し、
は水素原子を表し、そしてGは水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、そして
およびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表すか、またはGおよびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表す。]で表される。
【0042】
より好ましくは、式A’、B’およびO’において、
Rは水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル基、ベンゾイル基、グリシジル基、脂肪族カルボン酸の一価基を表し、
は、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、グリシジル基、次式−CHCH(OH)−Zまたは次式−CO−Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表す。
【0043】
上記の化合物およびその生成はGB2335190に記載されている。
【0044】
ニトロキシルラジカルの他の好ましい群は、、次式(Ic’)、(Id’)、(Ie’)、(If’)、(Ig’)または(Ih’)
【化26】
Figure 2004509989
[式中、
、R、RおよびRは、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、OH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表すか、またはRとRおよび/またはRとRは、結合する炭素原子と一緒に炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基を形成し、
、RおよびRは独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表し、
は、水素原子、OH、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、一つまたはそれ以上のOH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし10のへテロアリール基、−C(O)−炭素原子数1ないし18のアルキル基、−O−炭素原子数1ないし18のアルキル基または−COO−炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、そして
、R10、R11およびR12は独立して、水素原子、フェニル基または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。]で表されるものである。
【0045】
より好ましくは、式(Ic’)、(Id’)、(Ie’)、(If’)、(Ig’)または(Ih’)において、
、R、RおよびRの少なくとも二つは、エチル基、プロピル基またはブチル基を表し、そして残りはメチル基を表すか、または
とRまたはRとRは、結合する炭素原子と一緒に炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基を形成し、そして残る置換基の一つがエチル基、プロピル基またはブチル基を表す。
【0046】
上記の化合物およびその生成はGB2342649に記載されている。
【0047】
高分子性開始剤のポリマー骨格に結合された構造要素:
【化27】
Figure 2004509989
は好ましくは、式A、B、O(A’、B’、O’)で表されるか、または式Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih(Ic’、Id’、Ie’、If’、Ig’、Ih’)で表される化合物から誘導される。
【0048】
ニトロキシルエーテルおよびニトロキシルラジカルについて上記で与えられたさらに好ましいものは、高分子性開始剤のポリマー骨格に結合されたニトロキシル部分についても適用される。
【0049】
様々な置換基におけるアルキル基は直線状または分岐し得る。1ないし18個の炭素原子を含むアルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、2−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、t−オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基およびオクタデシル基である。
【0050】
3ないし18個の炭素原子を持つアルケニル基は、例えばプロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−2,4−ペンタジエニル基、3−メチル−2−ブテニル基、n−2−オクテニル基、n−2−ドデセニル基、イソ−ドデセニル基、オレイル基、n−2−オクタデセニル基またはn−4−オクタデセニル基のような直線状または分岐した基である。好ましいのは、3ないし12個、特に好ましくは3ないし6個の炭素原子を持つアルケニル基である。
【0051】
3ないし18個の炭素原子を持つアルキニル基は、例えばプロピニル基(−CH−C≡CH)、2−ブチニル基、3−ブチニル基、n−2−オクチニル基またはn−2−オクタデシニル基のような直線状または分岐した基である。好ましいのは、3ないし12個、特に好ましくは3ないし6個の炭素原子を持つアルキニル基である。
【0052】
ヒドロキシ置換されたアルキル基についての例は、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基またはヒドロキシヘキシル基である。
【0053】
ハロゲン置換されたアルキル基についての例は、ジクロロプロピル基、モノブロモブチル基またはトリクロロヘキシル基である。
【0054】
少なくとも一つのO原子により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基は例えば、−CH−CH−O−CH−CH、−CH−CH−O−CHまたは−CH−CH−O−CH−CH−CH−O−CH−CHである。好ましくはポリエチレングリコールから誘導される。一般的な記載は、−((CH−O)−H/CH[式中、aは1ないし6の数を表し、そしてbは2ないし10の数を表す。]である。
【0055】
少なくとも一つのNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基は、−((CH−NR−H/CH[式中、a、bおよびRは上記で定義されたものを表す。]のように一般的に記載され得る。
【0056】
炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基は典型的に、シクロプロピル基、シクロペンチル基、メチルシクロペンチル基、ジメチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基またはトリメチルシクロヘキシル基である。
【0057】
炭素原子数6ないし10のアリール基は例えばフェニル基またはナフチル基であるが、同様に含まれるのは、炭素原子数1ないし4のアルキル置換されたフェニル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ置換されたフェニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子またはニトロ置換されたフェニル基である。アルキル置換されたフェニル基についての例は、エチルベンゼン、トルエン、キシレンおよびその異性体、メシチレンまたはイソプロピルベンゼンである。ハロゲン置換されたフェニル基は例えばジクロロベンゼンまたはブロモトルエンである。
【0058】
アルコキシ置換基は典型的にメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはブトキシ基およびそれらの対応する異性体である。
【0059】
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基は、ベンジル基、フェニルエチル基またはフェニルプロピル基である。
【0060】
炭素原子数5ないし10のヘテロアリール基は例えば、ピロール基、ピラゾール基、イミダゾール基、2,4−ジメチルピロール基、1−メチルピロール基、チオフェン基、フラン基、フルフラル基、インドール基、クマロン基、オキサゾール基、チアゾール基、イソオキサゾール基、イソチアゾール基、トリアゾール基、ピリジン基、α−ピコリン基、ピリダジン基、ピラジン基またはピリミジン基である。
【0061】
Rがカルボン酸の一価基を表す場合、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレロイル基、カプロイル基、ステアロイル基、ラウロイル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基、ベンゾイル基、シンナモイル基またはβ−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル基である。
【0062】
炭素原子数1ないし18のアルカノイル基は例えば、ホルミル基、プロピオニル基、ブチリル基、オクタノイル基、ドデカノイル基であるが、好ましくはアセチル基であり、また炭素原子数3ないし5のアルケノイル基は特にアクリロイル基である。
【0063】
特に適したニトロキシエーテルおよびニトロキシラジカルは、次式
【化28】
Figure 2004509989
で表されるものである。
【0064】
成分b2)の遊離ラジカル開始剤は好ましくは、ビス−アゾ化合物、ペルオキシドペルエステルまたはヒドロペルオキシドである。
【0065】
特に好ましいラジカル源は、2,2’−アゾビスブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(イソブチルアミド)ジヒドレート、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、遊離塩基または塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)、遊離塩基または塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}または2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−アミルペルネオデカノエート、t−ブチルペルネオデカノエート、t−ブチルペルピバレート、t−アミルペルピバレート、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド、ジイソノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ビス(2−メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジスクシン酸ペルオキシド、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、t−ブチルペル2−エチルヘキサノエート、ビス(4−クロロベンゾイル)ペルオキシド、t−ブチルペルイソブチレート、t−ブチルペルマレイネート、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルペルイソノナノエート、2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジベンゾエート、t−ブチルペルアセテート、t−アミルペルベンゾエート、t−ブチルペルベンゾエート、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)プロパン、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ−t−ブチルペルオキシド、3−t−ブチルペルオキシ3−フェニルフタリド、ジ−t−アミルペルオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、3,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,5−ジメチル1,2−ジメチル1,2−ジオキソラン、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキシン−2,5−ジ−t−ブチルペルオキシド、3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル1,2,4,5−テトラオキサシクロノナン、p−メントンヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンモノ−α−ヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシドまたはt−ブチルヒドロペルオキシドである。
【0066】
アゾ開始剤およびペルオキシドが最も好ましい。
【0067】
好ましい成分c)は、次式(IIa)、(IIb)または(IIc)
【化29】
Figure 2004509989
[式中、
30は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、炭素原子数1ないし18のアルキル−O−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、HO−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、(炭素原子数1ないし18のアルキル)N−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数1ないし18のアルキル−O−C(O)−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、フェニル基、フェニル−炭素原子数1ないし3のアルキル基、フェニル−C(O)基または(炭素原子数1ないし18のアルキル)N−C(S)基を表し、そして
31は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、炭素原子数1ないし18のアルキル−O−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、HO−炭素原子数1ないし18のアルキレン基を表す。]で表される化合物である。
【0068】
特に好ましいのは、式(IIa)、(IIb)または(IIc)で表され、式中、R30およびR31は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す化合物である。
【0069】
特別な化合物は、メルカプトエタノール、ドデシルメルカプタン、ジベンジルスルフィド、ジブチルスルフィド、オクタデシルジスルフィド、ジステアリルチオジプロピオネート(イルガノックスPS802)、ジパルミチルジチオジプロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート(イルガノックスPS800)である。
【0070】
より好ましい成分c)は、式(IIa)で表され、そしてR30は炭素原子数8ないし18のアルキル基を表すものである。
最も好ましいのは、ドデシルメルカプタンである。
【0071】
連鎖移動剤は既知であり、そして例えば“The Chemistry of Free Radical Polymerization”、G.モード、E.リッザード編、パーグモン、1995年、234〜251頁に記載されている。それれらは広く市販されている物品である。
【0072】
所謂“イニファーター”(開始剤−移動剤−停止剤)と対照的に、連鎖移動剤はラジカル開始剤無しの単独で使用されない。それら自身は十分に重合を開始しない。“イニファーター”についての定義および例は、Adv. Polym. Sci. 1998、136巻、75〜137頁においてT.オーツ、A.マツモトにより与えられている。
【0073】
本発明のさらなる目的は、少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーの遊離ラジカル重合によりオリゴマー、コオリゴマー、ポリマーまたはコポリマー(ブロック型、ランダム型またはグラフト型)を生成する方法であって、モノマーまたはモノマー/オリゴマーを、
b1)O−X結合の分断を為して二つの遊離ラジカルを形成でき、ラジカルX・は重合を開始できる反応条件下で構造要素:
【化30】
Figure 2004509989
を有する少なくとも一種のニトロキシルエーテル、または
b2)少なくとも一種の安定な遊離ニトロキシルラジカル:
【化31】
Figure 2004509989
および遊離ラジカル開始剤と、
c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤との存在下で(共)重合することからなる方法(但し、安定な遊離ニトロキシルラジカルが存在する場合、連鎖移動剤はジスルフィドでない。)である。
【0074】
本発明の他の目的は、遊離ラジカル重合によりブロック(コ)ポリマーを生成する方法であって、
a)ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルの存在下でのラジカル重合により生成され、かつオリゴマー/ポリマー骨格に結合されて構造要素:
【化32】
Figure 2004509989
を持つニトロキシル基を有するオリゴマーまたはポリマーである高分子性開始剤と、
b)エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーとを、
c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤の存在下、O−ポリマー結合の分断を為して二つの遊離ラジカルを形成でき、ポリマーラジカル(高分子性開始剤)が重合を開始でき反応条件下で(共)重合することからなる方法である。
【0075】
成分についての定義および好ましいものは既に上記で与えられている。
【0076】
好ましくは、成分b1)のニトロキシルエーテルまたは成分b2)のニトロキシルラジカルは、モノマーまたはモノマー混合物に基いて、0.001mol%ないし20mol%、より好ましくは0.002mol%ないし10mol%、また最も好ましくは0.005mol%ないし5mol%の量で存在する。
【0077】
好ましくは、遊離ラジカル開始剤は、モノマーまたはモノマー混合物に基いて、0.001mol%ないし20mol%の量で存在する。
【0078】
遊離ラジカル開始剤と安定な遊離ニトロキシルラジカルとのモル比は、好ましくは20:1ないし1:2、より好ましくは10:1ないし1:2である。
【0079】
ニトロキシエーテルまたは高分子性開始剤のO−X結合またはO−ポリマー結合の分断は、超音波処理、化学線での照射または加熱により為され得る。
【0080】
O−X結合の分断またはO−ポリマー結合の分断は好ましくは加熱により為され、そして50℃と180℃との間、より好ましくは80℃ないし145℃の温度で行う。
【0081】
好ましくは、連鎖移動剤:成分c)は、モノマーまたはモノマー混合物に基いて、0.001mol%ないし0.5mol%、より好ましくは0.001mol%ないし0.3mol%、また最も好ましくは0.001mol%ないし0.25mol%の量で存在する。
【0082】
安定な遊離ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルと連鎖移動剤とのモル比は、好ましくは100:1ないし4:1である。
【0083】
重合工程が完了した後、反応混合物は60℃未満の温度まで、好ましくは室温まで冷却され得る。ポリマーはさらなる反応を起こさずにこの温度で貯蔵され得る。
【0084】
本発明の方法は、有機溶媒の存在下または水の存在下または有機溶媒と水との混合物の存在下で行われ得る。さらなる補助溶媒またはグリコールまたは脂肪酸のアンモニウム塩のような界面活性剤が存在し得る。他の適した補助溶媒は以下に記載される。
【0085】
有機溶媒が使用される場合、適した溶媒または溶媒の混合物は典型的に、純粋なアルカン(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン)、ハロゲン化炭化水素(クロロベンゼン)、アルカノール(メタノール、エタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル)、エステル(エチルアセテート、プロピル、ブチルまたはヘキシルアセテート)およびエーテル(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル)、またはそれらの混合物である。
【0086】
水性重合反応には、水混和性または親水性の補助溶媒を補助添加して、モノマー転換を通して反応混合物が均一な単一相のままであることを確実にすること助けることができる。全ての重合反応が完了する後まで、反応物またはポリマー製品の沈殿または相分離を防止する溶媒系を与えるのに水性溶媒媒体が有効である限り、いずれの水溶性または水混和性の補助溶媒をも使用し得る。本発明において有用な例示的な補助溶媒は、脂肪族アルコール、グリコール、エーテル、グリコールエーテル、ピロリジン、N−アルキルピロリジノン、N−アルキルピロリジノン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、カルボン酸およびその塩、エステル、有機スルフィド、スルホキシド、スルホン、アルコール誘導体、ブチルカルビトールまたはセロソルブのようなヒドロキシエーテル誘導体、アミノアルコール、ケトン等、並びにそれらの誘導体およびそれらの混合物である。特別な例は、メタノール、エタノール、プロパノール、ジオキサン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコール、テトラヒドロフラン、および他の水溶性または水混和性材料、およびそれらの混合物を含む。水と水溶性または水混和性の有機液状物との混合物が水性反応媒体として選択されるとき、水と補助溶媒との重量比は典型的に約100:0ないし約10:90の範囲内である。
【0087】
本発明の方法はブロックコポリマーの生成のために特に有用である。
【0088】
ブロックコポリマーは例えば、ポリスチレンとポリアクリレートとのブロックコポリマー(例えば、ポリ(スチレン−コ−アクリレート)またはポリ(スチレン−コ−アクリレート−コ−スチレン))である。それらは、接着剤として、またはポリマーブレンドのための相溶剤として、またはポリマー強化剤として有用である。ポリ(メチルメタクリレート−コ−アクリレート)ジブロックコポリマーまたはポリ(メチルアクリレート−コ−アクリレート−コ−メタクリレート)トリブロックコポリマーは、コーティング系のための分散剤として、コーティング添加剤(例えば、流動剤、相溶剤、反応性希釈剤)として、またはコーティング中の樹脂成分(例えばハイソリッド塗料)として有用である。スチレン、(メタ)アクリレートおよび/またはアクリロニトリルのブロックコポリマーは、プラスチック、エラストマーおよび接着剤の改良剤として有用である。
【0089】
さらに、ブロックが極性モノマーと非極性モノマーとの間で交互になっている本発明のブロックコポリマーは、両極性界面活性剤または高度に均一なポリマーブレンドを生成するための分散剤として多くの用途において有用である。
【0090】
本発明の(コ)ポリマーは、1000ないし400000g/mol、好ましくは2000ないし250000g/mol、またより好ましくは2000ないし200000g/molの数平均分子量を有し得る。数平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、マトリックス補助レーザー吸着/イオン化質量分析計(MALDI−MS)または、開始剤がモノマーから容易に区別することができる基を伴う場合、NMR分光計または他の慣用の方法により決定され得る。
【0091】
本発明のポリマーまたはコポリマーは好ましくは、1.1ないし2、より好ましくは1.2ないし1.8の多分散性を有する。
【0092】
それ故、本発明はまた、新規なブロック、多ブロック、スター、グラジエント、ランダム、ハイパーブランチおよびデンドリティックコポリマー、並びにグラフトコポリマーの合成をも含む。
【0093】
本発明により生成されたポリマーは以下の用途に有用である:接着剤、洗剤、分散剤、乳化剤、界面活性剤、消泡剤、接着促進剤、防食剤、粘度改良剤、潤滑剤、流動調節剤、増粘剤、架橋剤、紙処理剤、水処理剤、電子材料、塗料、コーティング、写真、インク材料、画像形成材料、超吸収材、化粧品、毛髪製品、防腐剤、殺生物材料またはアスファルト、皮、繊維、セラミックおよび木材のための改良剤。
【0094】
以下の例は本発明を説明する。
使用された化合物
ニトロキシルエーテル化合物(101)および(102)をGB2335190に従って生成した。
【化33】
Figure 2004509989
化合物102はGB2335190における実施例7の化合物である。化合物101は化合物102のアセチルエステルであり、そして化合物102から標準の方法により生成されることができる。
n−ブチルアクリレートおよび第三ブチルアクリレートは、例えばメルク社より市販で入手可能である。1−ドデシルメルカプタンおよびエチルヘキシルチオグリコレートは、アルドリッチ社およびワコー社より市販で入手可能である。
【0095】
例E1ないしE3
アルゴンでフラッシュしそして磁気攪拌機を備え付けた排気したシュレンクチューブ中に、表1で与える量のニトロキシルエーテルおよびドデシルメルカプタンを、新たに蒸留したn−ブチルアクリレートに、アルゴン雰囲気下で添加した。シュレンクチューブを閉じ、そして残存する酸素を液体窒素での2回の凍結解凍サイクルで除去した。チューブをアルゴンで満たし、そして120℃に6時間、攪拌しつつ加熱した。残存するモノマーを真空下、室温で除去した。残渣の重量が一定となるまで乾燥を継続した。分子量および分散をテトラヒドロフランでのサイズ排除クロマトグラフィーを使用して決定し、そしてポリスチレン標準で校正した。結果を表1に与える。
【表1】
Figure 2004509989
同じ重合条件下で、収率および分子量における顕著な増加が観察され、一方、多分散性(PD)は低いままであった。多分散性における僅かな増加は、例E1およびE2において達成されたより高い分子量のためである。
【0096】
表2は、ニトロキシルエーテルが部分的に連鎖移動剤により置換されたときの結果を表す。
【表2】
Figure 2004509989
ドデシルメルカプタンによる20%ニトロキシエーテルの置換は収率における顕著な増加を導き、そして多分散性は狭いままであった。
【0097】
ニトロキシルエーテルおよび連鎖移動剤の存在下で生成された高分子性開始剤を使用する再開始例E5およびE6
試料番号V1およびE1として生成されたポリマー(以下、高分子性開始剤:MIと呼ぶ)2.5gおよびモノマー7.5gを、アルゴンでフラッシュしそして磁気攪拌機を備え付けたシュレンクチューブに添加した。シュレンク反応器を閉じ、そして残存する酸素を液体窒素での2回の凍結解凍サイクルで除去した。チューブをアルゴンで満たし、そして130℃に6時間、攪拌しつつ加熱した。残存するモノマーを真空下、室温で除去した。残渣の重量が一定となるまで乾燥を継続した。分子量および分散をテトラヒドロフランでのサイズ排除クロマトグラフィーを使用して決定し、そしてポリスチレン標準で校正した。結果を表3に与える。
【表3】
Figure 2004509989
表3における結果は、連鎖移動剤の存在下での最初の工程(例E1)において生成されたポリマー(高分子性開始剤)が、n−ブチルアクリレートまたはスチレンのいずれかとの第二のブロック共重合に供されたとき、比較の高分子性開始剤(例V1)と比較してより高い収率およびより高い分子量を導いたことを明らかに表す。
【0098】
例E7〜E14
重合を、例E1〜E3について記載したように、モノマーとしてのn−ブチルアクリレートおよび第三ブチルアクリレート、またニトロキシルエーテルとしての化合物102を使用して行った。チオール化合物は、1−ドデシルメルカプタンまたはエチルヘキシルチオグリコレートであった。結果を表4ないし7に表す。
【表4】
Figure 2004509989
【表5】
Figure 2004509989
【表6】
Figure 2004509989
【表7】
Figure 2004509989
双方の組の実験において、ニトロキシルエーテルの最大量30%(molによる)の置換は、制御されたラジカル重合方法を、参照試料について測定されたのと同じくらい低い多分散性を伴いつつ増大した収率で進行させた。
【0099】
連鎖移動剤の添加のないニトロキシルエーテルの存在下で生成された高分子性開始剤を使用する再開始実験(例E15〜E17)、表8
高分子性開始剤(V6)の生成
高分子性開始剤(V6)を、1mol%ニトロキシルエーテル101を使用して、2Lオートクレーブ中、120℃で合成した。モノマー:n−ブチルアクリレートを、室温での3回の連続した真空−アルゴンフラッシュサイクルを適用することにより脱気し、その後、溶液を120℃まで攪拌しつつ素早く加熱した。モノマー50mL中に溶解したニトロキシルエーテルを、最終反応温度に達したときに一度に添加した。重合を6時間、進行させた。重合後、残存するモノマーを蒸発させ、そしてポリマーを真空中、30℃で、一定重量が達成されるまで乾燥した。高分子性開始剤V6は、透明で僅かに橙色の粘稠ポリマーであった。全体の収率は40%であった。分子量を、ポリスチレン標準で校正したSECを使用して分析した。
再開始実験
磁気攪拌棒を備え付けたシュレンクチューブ中で、高分子性開始剤が完全に溶解するまで、10gのV6を蒸留したモノマー(表中に列挙するもの)50g中に溶解した。その後、計算した量の1−ドデシルメルカプタンを添加した。さらに、一連の各実験の一つは、参照としてチオール無しで行った。
チューブを3回の連続した凍結解凍サイクルにより脱気し、そしてアルゴンでフラッシュした。その後、それを油浴中に130℃で浸漬し、そして重合を進行させた。6時間後、残存するモノマーを真空中で蒸発させ、そして得られたポリマーを30℃、真空中で、一定重量が達成されるまで乾燥した。SEC分析を粗反応生成物について行った。
【表8】
Figure 2004509989
得られたデータより、収率および分子量を増加するためにビニル性モノマーの制御された重合に連鎖移動差異を添加するコンセプトは、ホモ重合工程についてだけでなく、多工程重合手順におけるあらゆる反応工程について有効であることが明らかとなった。
【0100】
表9は、第二再開始工程の結果を表す。引き続く第三重合の形成のために、表8において列挙したポリマー(E15)を、さらなるチオール添加を伴わずに連続的な重合ルーチンに提供する。SEC分析は、ポリマーの再開始能力を証明した。
【0101】
多段階再開始実験(実験E18〜E19)、表9
第二重合工程において連鎖移動剤の存在下で合成した10gのポリマーE15(n−ブチルアクリレート/n−ブチルアクリレート)を、磁気攪拌棒を備え付けたシュレンクチューブ中の純粋なモノマー50グラム中に添加し、そして溶解した。チューブを3回の連続する凍結解凍サイクルにより脱気し、そしてアルゴンでフラッシュした。その後、それを油浴中に130℃で浸漬し、そして重合を進行させた。6時間後、残存するモノマーを真空中で蒸発させ、そして得られたポリマーを30℃、真空中で、一定重量が達成されるまで乾燥した。SEC分析を粗反応生成物について行った。
分子量データは、第三重合工程が成功したことを証明した。分子量制御を保ちつつ、鎖延長が生じた。
【表9】
Figure 2004509989
【0102】
表10は、連載移動剤の存在下で重合が行われたときの、最終製品の色の改良を示す。
比較例V10の生成は、開始剤としてニトロキシルエーテル(101)の代わりにジクミルペルオキシドを使用し、そしてドデシルメルカプタンを添加しないことを除き、例E1〜E3においてn−ブチルアクリレートについて以前に記載した重合手順と同じである。
【表10】
Figure 2004509989
YI値は、ミノルタ分光計CM3600dで測定した。
表10における結果は、本発明に従って生成されたポリマーの黄色度指数が、ニトロキシルエーテルのみで得られたポリマーと比較して減少したことを表す。

Claims (16)

  1. a)少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーと、
    b1)構造要素:
    Figure 2004509989
    [式中、Xは少なくとも一つの炭素原子を有する基を表し、そしてXから誘導された遊離ラジカルX・はエチレン性不飽和モノマーの重合を開始できる。]を有する少なくとも一種のニトロキシルエーテル、または
    b2)少なくとも一種の安定な遊離ニトロキシルラジカル:
    Figure 2004509989
    および遊離ラジカル開始剤と、
    c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤とを含む重合性組成物(但し、安定な遊離ニトロキシルラジカルが存在する場合、連鎖移動剤はジスルフィドでない。)。
  2. a)ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルの存在下でのラジカル重合により生成され、かつオリゴマー/ポリマー骨格に結合されて構造要素:
    Figure 2004509989
    を持つニトロキシル基を有するオリゴマーまたはポリマーである高分子性開始剤と、
    b)エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーと、
    c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤とを含む重合性組成物。
  3. 成分b1)は、次式A、BまたはO
    Figure 2004509989
    [式中、
    mは1を表し、
    Rは、水素原子、未中断であるかまたは一つまたはそれ以上の酸素原子により中断された炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル基、ベンゾイル基、グリシジル基、または2ないし18個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸の、7ないし15個の炭素原子を有する環式脂肪族カルボン酸の、3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸の、または7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸の一価基を表し、
    pは1を表し、
    101は、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
    102は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換であるかまたはシアノ基、カルボニル基またはカルバミド基により置換された炭素原子数2ないし8のアルケニル基を表すか、またはグリシジル基、次式−CHCH(OH)−Zまたは次式−CO−Zもしくは−CONH−Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表し、
    は水素原子を表し、そしてGは水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
    およびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表すか、またはGおよびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表し、そして
    Xは、−CH−フェニル基、CHCH−フェニル基、(CHC−フェニル基、(炭素原子数5ないし6のシクロアルキル)CCN基、(CHCCN、−CHCH=CH、CHCH−CH=CH、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−フェニル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−N−ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH基(式中、R20は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)からなる群より選択される。]で表される、請求項1記載の組成物。
  4. 成分b1)は、次式(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)または(Ih)
    Figure 2004509989
    [式中、
    、R、RおよびRは、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、OH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表すか、またはRとRおよび/またはRとRは、結合する炭素原子と一緒に炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基を形成し、
    、RおよびRは独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表し、
    は、水素原子、OH、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、一つまたはそれ以上のOH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし10のへテロアリール基、−C(O)−炭素原子数1ないし18のアルキル基、−O−炭素原子数1ないし18のアルキル基または−COO−炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、
    、R10、R11およびR12は独立して、水素原子、フェニル基または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、そして
    Xは、−CH−フェニル基、CHCH−フェニル基、(CHC−フェニル基、(炭素原子数5ないし6のシクロアルキル)CCN基、(CHCCN、−CHCH=CH、CHCH−CH=CH、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−フェニル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−N−ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−CR20−C(O)−NH基(式中、R20は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)からなる群より選択される。]で表される、請求項1記載の組成物。
  5. 成分b2)のニトロキシルラジカルは、次式A’、B’またはO’
    Figure 2004509989
    [式中、
    mは1を表し、
    Rは、水素原子、未中断であるかまたは一つまたはそれ以上の酸素原子により中断された炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル基、ベンゾイル基、グリシジル基、2ないし18個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸の、7ないし15個の炭素原子を有する環式脂肪族カルボン酸の、または3ないし5個の炭素原子を有するα,β−不飽和カルボン酸の、または7ないし15個の炭素原子を有する芳香族カルボン酸の一価基を表し、
    pは1を表し、
    は、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基またはベンゾイル基を表し、
    は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、未置換であるかまたはシアノ基、カルボニル基またはカルバミド基により置換された炭素原子数2ないし8のアルケニル基を表すか、またはグリシジル基、次式−CHCH(OH)−Zまたは次式−CO−Zもしくは−CONH−Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を表す。)で表される基を表し、
    は水素原子を表し、そしてGは水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、そして
    およびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表すか、またはGおよびGはメチル基を表し、かつGおよびGはエチル基またはプロピル基を表す。]で表される、請求項1記載の組成物。
  6. 成分b2)のニトロキシルラジカルは、次式(Ic’)、(Id’)、(Ie’)、(If’)、(Ig’)または(Ih’)
    Figure 2004509989
    [式中、
    、R、RおよびRは、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、OH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表すか、またはRとRおよび/またはRとRは、結合する炭素原子と一緒に炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基を形成し、
    、RおよびRは独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基を表し、
    は、水素原子、OH、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、一つまたはそれ以上のOH、ハロゲン原子または基−O−C(O)−Rにより置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基または炭素原子数3ないし18のアルキニル基、少なくとも一つのO原子および/またはNR基により中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基または炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数5ないし10のへテロアリール基、−C(O)−炭素原子数1ないし18のアルキル基、−O−炭素原子数1ないし18のアルキル基または−COO−炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、そして
    、R10、R11およびR12は独立して、水素原子、フェニル基または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表す。]で表される、請求項1記載の組成物。
  7. 高分子性開始剤の構造要素:
    Figure 2004509989
    は、請求項3記載の式A、B、O(A’、B’、O’)で表されるか、または請求項4記載の式Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih(Ic’、Id’、Ie’、If’、Ig’、Ih’)で表される化合物から誘導される、請求項2記載の組成物。
  8. 成分c)は、次式(IIa)、(IIb)または(IIc)
    Figure 2004509989
    [式中、
    30は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、炭素原子数1ないし18のアルキル−O−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、HO−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、(炭素原子数1ないし18のアルキル)N−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数1ないし18のアルキル−O−C(O)−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、フェニル基、フェニル−炭素原子数1ないし3のアルキル基、フェニル−C(O)基または(炭素原子数1ないし18のアルキル)N−C(S)基を表し、そして
    31は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数3ないし18のアルケニル基、炭素原子数3ないし18のアルキニル基、炭素原子数1ないし18のアルキル−O−炭素原子数1ないし18のアルキレン基、HO−炭素原子数1ないし18のアルキレン基を表す。]で表される化合物である、請求項1または2に記載の組成物。
  9. 成分c)は式(IIa)で表され、そしてR30は炭素原子数8ないし18のアルキル基を表す、請求項8記載の組成物。
  10. 少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーの遊離ラジカル重合によりオリゴマー、コオリゴマー、ポリマーまたはコポリマー(ブロック型、ランダム型またはグラフト型)を生成する方法であって、モノマーまたはモノマー/オリゴマーを、
    b1)O−X結合の分断を為して二つの遊離ラジカルを形成でき、ラジカルX・は重合を開始できる反応条件下で構造要素:
    Figure 2004509989
    を有する少なくとも一種のニトロキシルエーテル、または
    b2)少なくとも一種の安定な遊離ニトロキシルラジカル:
    Figure 2004509989
    および遊離ラジカル開始剤と、
    c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤との存在下で(共)重合することからなる方法(但し、安定な遊離ニトロキシルラジカルが存在する場合、連鎖移動剤はジスルフィドでない。)。
  11. 遊離ラジカル重合によりブロック(コ)ポリマーを生成する方法であって、
    a)ニトロキシルラジカルまたはニトロキシルエーテルの存在下でのラジカル重合により生成され、かつオリゴマー/ポリマー骨格に結合されて構造要素:
    Figure 2004509989
    を持つニトロキシル基を有するオリゴマーまたはポリマーである高分子性開始剤と、
    b)エチレン性不飽和モノマーまたはオリゴマーとを、
    c)メルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤の存在下、O−ポリマー結合の分断を為して二つの遊離ラジカルを形成でき、ポリマーラジカル(高分子性開始剤)が重合を開始できる反応条件下で(共)重合することからなる方法。
  12. 成分b1)のニトロキシルエーテルまたは成分b2)のニトロキシルラジカルは、モノマーまたはモノマー混合物に基いて、0.001mol%ないし20mol%の量で存在する、請求項10記載の方法。
  13. 遊離ラジカル開始剤は、モノマーまたはモノマー混合物に基いて、0.001mol%ないし20mol%の量で存在する、請求項10記載の方法。
  14. O−X結合の分断またはO−ポリマー結合の分断は加熱により為され、そして50℃と180℃との間の温度で行う、請求項10または11に記載の方法。
  15. 連鎖移動剤:成分c)は、モノマーまたはモノマー混合物に基いて、0.001mol%ないし0.5mol%の量で存在する、請求項10または11に記載の方法。
  16. ニトロキシルエーテル:
    Figure 2004509989
    または
    安定な遊離ニトロキシルラジカル:
    Figure 2004509989
    および遊離ラジカル開始剤の存在下での制御されたラジカル重合の速度および収率を高めるためのメルカプタン、チオエーテルおよびジスルフィドからなる群より選択される連鎖移動剤の使用(但し、安定な遊離ニトロキシルラジカルが存在する場合、連鎖移動剤はジスルフィドでない。)。
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