JP2004506918A - マルチウエル濾過プレートおよびそれを形成する方法 - Google Patents
マルチウエル濾過プレートおよびそれを形成する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004506918A JP2004506918A JP2002520949A JP2002520949A JP2004506918A JP 2004506918 A JP2004506918 A JP 2004506918A JP 2002520949 A JP2002520949 A JP 2002520949A JP 2002520949 A JP2002520949 A JP 2002520949A JP 2004506918 A JP2004506918 A JP 2004506918A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outflow
- well
- sleeve
- filtration plate
- multiwell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001914 filtration Methods 0.000 title claims abstract description 28
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 7
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 claims abstract description 7
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 claims abstract description 5
- 108020004707 nucleic acids Proteins 0.000 claims abstract description 5
- 102000039446 nucleic acids Human genes 0.000 claims abstract description 5
- 150000007523 nucleic acids Chemical class 0.000 claims abstract description 5
- 238000001742 protein purification Methods 0.000 claims abstract description 4
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 claims abstract description 4
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 claims abstract description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 238000007399 DNA isolation Methods 0.000 description 3
- 238000012864 cross contamination Methods 0.000 description 3
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 3
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 3
- 239000004793 Polystyrene Substances 0.000 description 2
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 229920002223 polystyrene Polymers 0.000 description 2
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 2
- 238000011160 research Methods 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 108020004414 DNA Proteins 0.000 description 1
- 108091028043 Nucleic acid sequence Proteins 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 238000002123 RNA extraction Methods 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 239000000706 filtrate Substances 0.000 description 1
- 238000010348 incorporation Methods 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 239000012778 molding material Substances 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01L—CHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
- B01L3/00—Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
- B01L3/50—Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
- B01L3/502—Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures
- B01L3/5025—Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures for parallel transport of multiple samples
- B01L3/50255—Multi-well filtration
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Hematology (AREA)
- Clinical Laboratory Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
本発明は、互いにしっかりと密着して結合されている2つの個別部分からなる、好ましくは96−ウエルフォーマットまたは384−ウエル−フォーマットの、新しいマルチウエル−濾過プレートに関する。第1の部分は、フィルタ小プレート(3)を有する試料収容部(1)であり、第2の部分は濾過が行われた後の流出部分(2)として機能する。この本発明に基づくプレートは、特にヌクレイン酸技術とプロテイン浄化およびプロテイン分析学における高流量アプリケーションに適している。
Description
【0001】
本発明は、互いにしっかりと密着して結合された2つの個別部分からなる、好ましくは96−ウエル−フォーマットまたは384−ウエル−フォーマットの、マルチウエル濾過プレートに関する。第1の部分は、フィルタ小プレートを有する試料収容部分であり、第2の部分は濾過が行われた後の流出部分として機能する。この本発明に基づくプレートは、特にヌクレイン酸技術における高流量アプリケーションおよびプロテイン浄化とプロテイン分析学に適している。
【0002】
近年において、ヌクレイン酸を単離して浄化する際に自動化する傾向が増していることが明らかにされている。原因は、最近のバイオテクノロジーのあらゆる研究分野において、分子生物学的な方法がますます定着してきていることにおいて裏付けられる。特に、全世界的なゲノムプロジェクト(たとえば人ゲノムプロジェクト)の内部のDNA配列によって、プラスミド−DNAの単離と浄化の自動化は、必然的な前提となっている。(その場合に)自動化バリアントの開発の必要性は、プラスミド−DNA−単離の領域だけに制限されない。様々な原料と量からなるゲノムDNAの自動化された単離およびRNAの単離も、ますます重要性を獲得してきている。これは、分子基礎研究のすべての領域を含み、かつだんだんと診断学領域も含むようになってきている。ヌクレイン酸の自動化された単離の方法は、たとえば組み込まれたフィルタ材料を有するミクロテストプレートを介して実現される。(その場合に)、目下使用されるフォーマットは、いわゆる96−ウエル−ミクロテストプレートないし384−ウエル−ミクロテストプレートである。
【0003】
目下提供可能な、フィルタ材料を有する96−ウエル−ミクロテストプレートは、もちろん、高流量アプリケーションのためには極めて高価である。これは、フィルタ材料をミクロテストプレートに組み込むための製造方法が比較的複雑である結果として生じる(米国特許第4948442号明細書)。さらに、これまでは、組込みフィルタを有する公知のミクロテストプレートのどれも、ヌクレイン酸を単離して浄化するために使用する際に試料の相互汚染に対して十分に高い保護をもたらさない。原因は、マルチウエル−濾過プレートの底にある多数の短すぎる流出スリーブにある。他の問題は、リアクションキャビティの小さい容積であって、たとえば欧州特許出願公開第98534号明細書(EP−A1−0098534)に記載されている。従来技術の公知の384−ウエル−プレートも、それぞれの分析方法においてわずかな体積の流量しか許さず、この体積はたとえば約50−80μlである。しかし、分析を実施するため、特に自動的な分析のため、およびラボロボットと組み合わせて使用するためには、多くの場合において、大きな体積の流量を許すテストプレートが必要である。
【0004】
従って本発明の課題は、たとえばヌクレイン酸技術とプロテイン技術における高流量アプリケーションのためなどに、試料の相互汚染に対する保護を与え、安価に形成することができ、かつ多層で使用することができる、マルチウエル−濾過プレートを提供することである。
【0005】
新しいマルチウエル−濾過プレートは、2つの密に結合された個別部分からなる。プレートの上方の部分は、試料収容部分1として定められ、プレートの下方の部分はフィルタ3を有する流出部分2として定められている。この流出部分2は、各ウエルのために、本発明に従って形成された流出スリーブ4を有しており、その流出スリーブを介して濾液が、たとえばディープウエル−プレートのような受器内へ、他の使用目的のために流入する。従って流出部分は大体において、それぞれプレート、好ましくは96ないし384に従って、それに応じて特別に成形された流出スリーブ4を特徴としている。
【0006】
この流出スリーブは、15−25°、好ましくは20°の内側の傾斜角を有しており、上方部分への接続箇所に、組込みフィルタ3を安定させるために、それぞれ約1.0−1.5mm、好ましくは1.0mmの厚みの支持段部(シール段部)5を有している。その長さは、約5−15mmである。96−ウエル−プレートは、本発明によれば、10−15mmの長さを備えた流出スリーブを有しており、好ましくは12mmの長さを有している。384−ウエル−プレートは、本発明によれば、約5−8mmの長さを備えた流出スリーブを有しており、好ましくは5から6mmの長さを有している。場合によっては、濾過プレートは、流出容器に結合されている。
【0007】
さらに、流出スリーブは、通常は丸く、他の実施変形例においては流出端部に、あるいは完全に星状に、少なくとも8つの開口部を形成することができる。
【0008】
15−25°、好ましくは20°の内側の傾斜角度と特別な流出デザインが、受器、たとえばディープウエルプレートへの、濾過された試料の問題のない完全な流出を可能にする(デッド体積を最小限に、ほぼゼロに抑える)。96−ウエル−プレートについて約12mm、384−ウエル−プレートについて好ましくは5から6mmの流出スリーブの長さによって(公知のマイクロ滴定プレートは最大で9mm(96ウエル)と<5mm(384ウエル)の最大長さを備えた流出部を有する)、極めて問題となる相互汚染を防止することができる。従って本発明に基づくマルチウエル−濾過プレートは、PCR−ベースの汚染診断学における使用にも利用することができる。
【0009】
流出スリーブの延長の結果、さらに、従来知られていた濾過プレートとは異なり、96ウエルプレートについては1mlを越え、384ウエルプレートについては約300μlのチャンバ容積を備えた、増大された収容体積容量を有しており、すなわち全体として従来一般的であったものよりも大きい試料体積を処理することができる。従ってより再現可能な結果ももたらされる。特にこれは、当業者が非常に望む384−ウエル−プレートの使用に該当し、従ってその流量を4−6倍増加させることができる。
【0010】
本発明の対象は、また、新しいマルチウエル−濾過プレートを形成する方法である。マルチウエル−濾過プレートの2つの部分は、特別な製造シーケンスにおいて油圧プレスを介して互いに堅固に結合される。プレスは、それぞれ流出スリーブを有する凹部において行われる(96ないし384)。工具的に、内側のプレスエッジは、たとえばフィルタマットのような組込みフィルタ3が上方部分1と下方部分2の間に挿入されるプレスの際に、凹部に対応するフィルタがきれいに打ち抜かれるように、鋭くされている。この打ち抜かれた組込みフィルタは、上方部分と共に下方部分内へ圧入されて、下方部分内で支持段部5上に支持される。油圧によって、プレート上方部分、フィルタ小プレートおよびプレート下方部分が互いにしっかりと密着してプレスされる。
【0011】
この種のプレスは、本発明によって可能となる。というのは、新しいマルチウエル−濾過プレートの下方部分と上方部分は、互いに正確に合わせられた2つの絶対的な精密工具(ホットチャネル工具)内で、1/1000mmの最大の許容誤差で形成されるからである。2つのプレート部分のプレス部分の鋭い切断エッジは、本来のプレスによる1つの作業工程でフィルタプレートから個別フィルタを打ち抜くことを可能にする。プレスは直接行われ、すなわち本発明によれば、溝もばね(一般的な従来技術から知られているような)も不要であって、そのことは著しい技術的利点を意味している。
【0012】
マルチウエル−濾過プレートの形成は、好ましくは入念に調節された射出成形パラメータを有する射出成形方法において行われる。本発明に基づく濾過プレートは、たとえばポリスチロールまたはポリプロピレンのような、それ自体公知の材料からなる。使用される射出成形材料は、好ましくは高価のポリスチロールである。正確な嵌め合いの射出成形部品のみが使用されるので、プレスはシールリップなどなしで行われる。
【0013】
本発明は、理想的なやり方で、既存のすべての問題を解決する。プレートの形成は、高効率で安価にマルチウエル−濾過プレートへのフィルタ材料の組込みを可能にする、新しいテクノロジーの方法によって行われる。さらに、新しいマルチウエル−濾過プレートは、その構造設計において、流出スリーブの形状を介してこれまで知られていた相互汚染を排除することができるように、構成されている。プレートの外側寸法(幅と長さ)および凹部の配置(好ましくは8×12マトリクス)は、通常のマイクロ滴定プレートに相当し、(その場合に)他の利点は、反応キャビティの容積を約1ml(96ウエル)ないし約300μl(384ウエル)に増大させたことにある。従って原理的にヌクレイン酸の自動化された単離と浄化のすべての標準アプリケーションを1つのプレートによって問題なく実現することができる。さらに、プレートは同様に、プロテイン浄化とプロテイン分析学においても同様に問題なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は96−ウエル−装置の全体図である。
【図2a】図2aは、個々の装置部分の縦断面図である。
【図2b】図2bは、フィルタメンブレンの縦断面図である。
【図3】図3は、流出スリーブを横断面図として示している。
【符号の説明】
1…試料収容部分(上方部分)
2…流出部分(下方部分)
3…組込みフィルタ
4…流出スリーブ
5…支持段部
6…流出端部(丸または星状)
本発明は、互いにしっかりと密着して結合された2つの個別部分からなる、好ましくは96−ウエル−フォーマットまたは384−ウエル−フォーマットの、マルチウエル濾過プレートに関する。第1の部分は、フィルタ小プレートを有する試料収容部分であり、第2の部分は濾過が行われた後の流出部分として機能する。この本発明に基づくプレートは、特にヌクレイン酸技術における高流量アプリケーションおよびプロテイン浄化とプロテイン分析学に適している。
【0002】
近年において、ヌクレイン酸を単離して浄化する際に自動化する傾向が増していることが明らかにされている。原因は、最近のバイオテクノロジーのあらゆる研究分野において、分子生物学的な方法がますます定着してきていることにおいて裏付けられる。特に、全世界的なゲノムプロジェクト(たとえば人ゲノムプロジェクト)の内部のDNA配列によって、プラスミド−DNAの単離と浄化の自動化は、必然的な前提となっている。(その場合に)自動化バリアントの開発の必要性は、プラスミド−DNA−単離の領域だけに制限されない。様々な原料と量からなるゲノムDNAの自動化された単離およびRNAの単離も、ますます重要性を獲得してきている。これは、分子基礎研究のすべての領域を含み、かつだんだんと診断学領域も含むようになってきている。ヌクレイン酸の自動化された単離の方法は、たとえば組み込まれたフィルタ材料を有するミクロテストプレートを介して実現される。(その場合に)、目下使用されるフォーマットは、いわゆる96−ウエル−ミクロテストプレートないし384−ウエル−ミクロテストプレートである。
【0003】
目下提供可能な、フィルタ材料を有する96−ウエル−ミクロテストプレートは、もちろん、高流量アプリケーションのためには極めて高価である。これは、フィルタ材料をミクロテストプレートに組み込むための製造方法が比較的複雑である結果として生じる(米国特許第4948442号明細書)。さらに、これまでは、組込みフィルタを有する公知のミクロテストプレートのどれも、ヌクレイン酸を単離して浄化するために使用する際に試料の相互汚染に対して十分に高い保護をもたらさない。原因は、マルチウエル−濾過プレートの底にある多数の短すぎる流出スリーブにある。他の問題は、リアクションキャビティの小さい容積であって、たとえば欧州特許出願公開第98534号明細書(EP−A1−0098534)に記載されている。従来技術の公知の384−ウエル−プレートも、それぞれの分析方法においてわずかな体積の流量しか許さず、この体積はたとえば約50−80μlである。しかし、分析を実施するため、特に自動的な分析のため、およびラボロボットと組み合わせて使用するためには、多くの場合において、大きな体積の流量を許すテストプレートが必要である。
【0004】
従って本発明の課題は、たとえばヌクレイン酸技術とプロテイン技術における高流量アプリケーションのためなどに、試料の相互汚染に対する保護を与え、安価に形成することができ、かつ多層で使用することができる、マルチウエル−濾過プレートを提供することである。
【0005】
新しいマルチウエル−濾過プレートは、2つの密に結合された個別部分からなる。プレートの上方の部分は、試料収容部分1として定められ、プレートの下方の部分はフィルタ3を有する流出部分2として定められている。この流出部分2は、各ウエルのために、本発明に従って形成された流出スリーブ4を有しており、その流出スリーブを介して濾液が、たとえばディープウエル−プレートのような受器内へ、他の使用目的のために流入する。従って流出部分は大体において、それぞれプレート、好ましくは96ないし384に従って、それに応じて特別に成形された流出スリーブ4を特徴としている。
【0006】
この流出スリーブは、15−25°、好ましくは20°の内側の傾斜角を有しており、上方部分への接続箇所に、組込みフィルタ3を安定させるために、それぞれ約1.0−1.5mm、好ましくは1.0mmの厚みの支持段部(シール段部)5を有している。その長さは、約5−15mmである。96−ウエル−プレートは、本発明によれば、10−15mmの長さを備えた流出スリーブを有しており、好ましくは12mmの長さを有している。384−ウエル−プレートは、本発明によれば、約5−8mmの長さを備えた流出スリーブを有しており、好ましくは5から6mmの長さを有している。場合によっては、濾過プレートは、流出容器に結合されている。
【0007】
さらに、流出スリーブは、通常は丸く、他の実施変形例においては流出端部に、あるいは完全に星状に、少なくとも8つの開口部を形成することができる。
【0008】
15−25°、好ましくは20°の内側の傾斜角度と特別な流出デザインが、受器、たとえばディープウエルプレートへの、濾過された試料の問題のない完全な流出を可能にする(デッド体積を最小限に、ほぼゼロに抑える)。96−ウエル−プレートについて約12mm、384−ウエル−プレートについて好ましくは5から6mmの流出スリーブの長さによって(公知のマイクロ滴定プレートは最大で9mm(96ウエル)と<5mm(384ウエル)の最大長さを備えた流出部を有する)、極めて問題となる相互汚染を防止することができる。従って本発明に基づくマルチウエル−濾過プレートは、PCR−ベースの汚染診断学における使用にも利用することができる。
【0009】
流出スリーブの延長の結果、さらに、従来知られていた濾過プレートとは異なり、96ウエルプレートについては1mlを越え、384ウエルプレートについては約300μlのチャンバ容積を備えた、増大された収容体積容量を有しており、すなわち全体として従来一般的であったものよりも大きい試料体積を処理することができる。従ってより再現可能な結果ももたらされる。特にこれは、当業者が非常に望む384−ウエル−プレートの使用に該当し、従ってその流量を4−6倍増加させることができる。
【0010】
本発明の対象は、また、新しいマルチウエル−濾過プレートを形成する方法である。マルチウエル−濾過プレートの2つの部分は、特別な製造シーケンスにおいて油圧プレスを介して互いに堅固に結合される。プレスは、それぞれ流出スリーブを有する凹部において行われる(96ないし384)。工具的に、内側のプレスエッジは、たとえばフィルタマットのような組込みフィルタ3が上方部分1と下方部分2の間に挿入されるプレスの際に、凹部に対応するフィルタがきれいに打ち抜かれるように、鋭くされている。この打ち抜かれた組込みフィルタは、上方部分と共に下方部分内へ圧入されて、下方部分内で支持段部5上に支持される。油圧によって、プレート上方部分、フィルタ小プレートおよびプレート下方部分が互いにしっかりと密着してプレスされる。
【0011】
この種のプレスは、本発明によって可能となる。というのは、新しいマルチウエル−濾過プレートの下方部分と上方部分は、互いに正確に合わせられた2つの絶対的な精密工具(ホットチャネル工具)内で、1/1000mmの最大の許容誤差で形成されるからである。2つのプレート部分のプレス部分の鋭い切断エッジは、本来のプレスによる1つの作業工程でフィルタプレートから個別フィルタを打ち抜くことを可能にする。プレスは直接行われ、すなわち本発明によれば、溝もばね(一般的な従来技術から知られているような)も不要であって、そのことは著しい技術的利点を意味している。
【0012】
マルチウエル−濾過プレートの形成は、好ましくは入念に調節された射出成形パラメータを有する射出成形方法において行われる。本発明に基づく濾過プレートは、たとえばポリスチロールまたはポリプロピレンのような、それ自体公知の材料からなる。使用される射出成形材料は、好ましくは高価のポリスチロールである。正確な嵌め合いの射出成形部品のみが使用されるので、プレスはシールリップなどなしで行われる。
【0013】
本発明は、理想的なやり方で、既存のすべての問題を解決する。プレートの形成は、高効率で安価にマルチウエル−濾過プレートへのフィルタ材料の組込みを可能にする、新しいテクノロジーの方法によって行われる。さらに、新しいマルチウエル−濾過プレートは、その構造設計において、流出スリーブの形状を介してこれまで知られていた相互汚染を排除することができるように、構成されている。プレートの外側寸法(幅と長さ)および凹部の配置(好ましくは8×12マトリクス)は、通常のマイクロ滴定プレートに相当し、(その場合に)他の利点は、反応キャビティの容積を約1ml(96ウエル)ないし約300μl(384ウエル)に増大させたことにある。従って原理的にヌクレイン酸の自動化された単離と浄化のすべての標準アプリケーションを1つのプレートによって問題なく実現することができる。さらに、プレートは同様に、プロテイン浄化とプロテイン分析学においても同様に問題なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は96−ウエル−装置の全体図である。
【図2a】図2aは、個々の装置部分の縦断面図である。
【図2b】図2bは、フィルタメンブレンの縦断面図である。
【図3】図3は、流出スリーブを横断面図として示している。
【符号の説明】
1…試料収容部分(上方部分)
2…流出部分(下方部分)
3…組込みフィルタ
4…流出スリーブ
5…支持段部
6…流出端部(丸または星状)
Claims (11)
- マルチウエル−濾過プレートが、
試料収容部分(1)と流出部分(2)を有し、前記流出部分は各ウエルにのために流出スリーブ(4)を有しており、前記流出スリーブは15−25°の内側の傾斜角度を有し、かつ少なくとも10mmの長さであって、(その場合に)試料収容部分と流出部分との接続箇所に、組込みフィルタ(3)を支持する支持段部(5)が設けられていることを特徴とするマルチウエル−濾過プレート。 - 流出スリーブ(4)は、20°の傾斜角度を有していることを特徴とする請求項1に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- 流出スリーブ(4)は、丸く構成されており、あるいは星状の流出端部(6)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- 星状の流出端部(6)は、8つの開口部を有していることを特徴とする請求項3に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- 流出スリーブ(4)は、5から15mmの長さであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- 96−ウエル−プレートであって、(その場合に)流出スリーブ(4)は5−10mm、好ましくは7mmの長さを有していることを特徴とする請求項5に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- 384−ウエル−プレートであって、(その場合に)流出スリーブ(4)は5−8mm、好ましくは5から6mmの長さを有していることを特徴とする請求項4に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載のマルチウエル−濾過プレートを形成する方法において、
試料収容部分(1)と流出スリーブ(4)を備えた流出部分(2)とをホットチャネル技術によって直接、1/1000mmの最大許容誤差を有するように、互いに正確に合うように形成し、かつ
それらを流出スリーブを有する凹部において油圧プレスすることを特徴とする、マルチウエル−濾過プレートを形成する方法。 - 工具的に内側のプレスエッジは、プレスの際に組込みフィルタ(3)が試料収容部分(1)と流出部分(2)の間に挿入されて、凹部に対応するフィルタが打ち抜かれるように、鋭くされており、前記フィルタは試料収容部分(1)と共に流出部分(2)内へ圧入されて、支持段部(5)上に支持されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
- ヌクレイン酸技術の高流量アプリケーションのために使用される請求項1から7のいずれか1項に記載のマルチウエル−濾過プレート。
- プロテイン浄化およびプロテイン分析学において使用される、請求項1から7のいずれか1項に記載のマルチウエル−濾過プレート。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE10041825A DE10041825A1 (de) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | Multiwell Filtrationsplatte und Verfahren zu ihrer Herstellung |
PCT/DE2001/003137 WO2002016035A1 (de) | 2000-08-25 | 2001-08-22 | Multiwell filtrationsplatte und verfahren zu ihrer herstellung |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004506918A true JP2004506918A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=7653785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002520949A Pending JP2004506918A (ja) | 2000-08-25 | 2001-08-22 | マルチウエル濾過プレートおよびそれを形成する方法 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6830732B1 (ja) |
EP (1) | EP1313562B1 (ja) |
JP (1) | JP2004506918A (ja) |
CN (1) | CN1471432A (ja) |
AT (1) | ATE343426T1 (ja) |
AU (1) | AU2001285706A1 (ja) |
DE (2) | DE10041825A1 (ja) |
DK (1) | DK1313562T3 (ja) |
ES (1) | ES2275719T3 (ja) |
WO (1) | WO2002016035A1 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2372464B (en) * | 2001-02-22 | 2003-05-14 | Vivascience Ltd | Method of isolating a charged compound |
US7135117B2 (en) * | 2001-05-31 | 2006-11-14 | Pall Corporation | Well for processing a fluid |
US7375807B2 (en) * | 2002-07-15 | 2008-05-20 | Avantium International B.V. | System for the preparation of multiple solid state samples, in particular for spectroscopic and microscopic analysis |
EP1569752A4 (en) * | 2002-10-10 | 2006-04-05 | Irm Llc | CAPACITY CONTROL DEVICE, HOLDER, AND METHOD OF PROCESSING PROCESSING |
DE10310025A1 (de) * | 2003-03-06 | 2004-09-16 | Rheinisch-Westfälisch- Technische Hochschule Aachen | Vorrichtung zur simultanen Aufnahme von mehreren Gegenständen |
US7063216B2 (en) | 2003-09-04 | 2006-06-20 | Millipore Corporation | Underdrain useful in the construction of a filtration device |
USD529184S1 (en) * | 2004-09-01 | 2006-09-26 | The Automation Partnership (Cambridge) | Filter block |
US8968679B2 (en) * | 2005-05-19 | 2015-03-03 | Emd Millipore Corporation | Receiver plate with multiple cross-sections |
WO2008157278A1 (en) * | 2007-06-15 | 2008-12-24 | Smithkline Beecham Corporation | Antibody formulations |
EP2276572B1 (en) | 2008-04-11 | 2018-12-19 | Biotix, Inc. | Pipette tip handling devices and methods |
US20100089938A1 (en) * | 2008-04-11 | 2010-04-15 | Arta Motadel | Pipette tip handling devices and methods |
US8590736B2 (en) | 2009-04-11 | 2013-11-26 | Biotix, Inc. | Automated pipette tip loading devices and methods |
USD697227S1 (en) | 2009-04-11 | 2014-01-07 | Biotix, Inc. | Pipette tip handling device set |
DE102009057223B4 (de) * | 2009-12-05 | 2016-03-24 | Chemagen Biopolymer-Technologie Aktiengesellschaft | Probengefäßmatrix und deren Herstellungsverfahren |
WO2014018751A1 (en) * | 2012-07-27 | 2014-01-30 | Emory University | Cell filtration device |
Family Cites Families (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3295686A (en) * | 1965-05-20 | 1967-01-03 | Rockridge Lab | Filter unit |
DE3214287A1 (de) * | 1981-04-23 | 1982-12-02 | Günther Prof. Dipl.-Ing. Dr. 8047 Graz Knapp | Roehrchen zur durchfuehrung eines radioimmunoassays |
US4948442A (en) | 1985-06-18 | 1990-08-14 | Polyfiltronics, Inc. | Method of making a multiwell test plate |
US4948564A (en) | 1986-10-28 | 1990-08-14 | Costar Corporation | Multi-well filter strip and composite assemblies |
US4902481A (en) | 1987-12-11 | 1990-02-20 | Millipore Corporation | Multi-well filtration test apparatus |
DE3843610A1 (de) * | 1988-01-13 | 1989-07-27 | Stephan Dr Diekmann | Trenn- oder reaktionssaeuleneinheit |
DE3804429A1 (de) * | 1988-02-12 | 1989-08-24 | Schleicher & Schuell Gmbh | Einmalfilter |
US5108704A (en) | 1988-09-16 | 1992-04-28 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Microfiltration apparatus with radially spaced nozzles |
JPH02151769A (ja) * | 1988-12-02 | 1990-06-11 | Jeol Ltd | 反応容器 |
SE9000650L (sv) * | 1989-02-28 | 1990-08-29 | Asahi Optical Co Ltd | Separation av celler eller virus |
US5141719A (en) | 1990-07-18 | 1992-08-25 | Bio-Rad Laboratories, Inc. | Multi-sample filtration plate assembly |
US5264184A (en) * | 1991-03-19 | 1993-11-23 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Device and a method for separating liquid samples |
US5205989A (en) * | 1991-09-18 | 1993-04-27 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Multi-well filtration apparatus |
US5368729A (en) * | 1993-07-23 | 1994-11-29 | Whatman, Inc. | Solid phase extraction device |
US5620662A (en) | 1993-08-23 | 1997-04-15 | Brandeis University | Temporary liquid storage cavities in a centrifuge tube lid |
US5595653A (en) * | 1994-07-15 | 1997-01-21 | Cera, Inc. | Microcolumn for extraction of analytes from liquids |
US5846493A (en) * | 1995-02-14 | 1998-12-08 | Promega Corporation | System for analyzing a substance from a solution following filtering of the substance from the solution |
DE29505652U1 (de) * | 1995-04-01 | 1996-04-25 | Boehringer Mannheim Gmbh, 68305 Mannheim | Gefäß zur kontaminationsreduzierten Behandlung von Flüssigkeiten |
US5874004A (en) * | 1996-06-19 | 1999-02-23 | Sheila H. Dewitt | Phase separation filter device |
US5792430A (en) * | 1996-08-12 | 1998-08-11 | Monsanto Company | Solid phase organic synthesis device with pressure-regulated manifold |
US6027694A (en) | 1996-10-17 | 2000-02-22 | Texperts, Inc. | Spillproof microplate assembly |
US6054100A (en) * | 1996-11-18 | 2000-04-25 | Robbins Scientific Corporation | Apparatus for multi-well microscale synthesis |
US5888831A (en) * | 1997-03-05 | 1999-03-30 | Gautsch; James W. | Liquid-sample-separation laboratory device and method particularly permitting ready extraction by syringe of the separated liquid sample |
US6391241B1 (en) | 1997-06-06 | 2002-05-21 | Corning Incorporated | Method of manufacture for a multiwell plate and/or filter plate |
US5906796A (en) * | 1997-08-04 | 1999-05-25 | Ansys, Inc. | Solid phase extraction plate |
AU9786798A (en) * | 1997-10-10 | 1999-05-03 | Biosepra Inc. | Aligned multiwell multiplate stack and method for processing biological/chemicalsamples using the same |
US6159368A (en) * | 1998-10-29 | 2000-12-12 | The Perkin-Elmer Corporation | Multi-well microfiltration apparatus |
US20010001643A1 (en) * | 1998-12-08 | 2001-05-24 | Nigel Simpson | Modular solid phase extraction plate assembly |
-
2000
- 2000-08-25 DE DE10041825A patent/DE10041825A1/de not_active Ceased
- 2000-10-30 US US09/702,099 patent/US6830732B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2001
- 2001-08-22 WO PCT/DE2001/003137 patent/WO2002016035A1/de active IP Right Grant
- 2001-08-22 AU AU2001285706A patent/AU2001285706A1/en not_active Abandoned
- 2001-08-22 DK DK01964906T patent/DK1313562T3/da active
- 2001-08-22 ES ES01964906T patent/ES2275719T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2001-08-22 AT AT01964906T patent/ATE343426T1/de active
- 2001-08-22 JP JP2002520949A patent/JP2004506918A/ja active Pending
- 2001-08-22 DE DE50111329T patent/DE50111329D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-08-22 CN CNA018179266A patent/CN1471432A/zh active Pending
- 2001-08-22 EP EP01964906A patent/EP1313562B1/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DK1313562T3 (da) | 2007-02-26 |
ATE343426T1 (de) | 2006-11-15 |
ES2275719T3 (es) | 2007-06-16 |
EP1313562A1 (de) | 2003-05-28 |
CN1471432A (zh) | 2004-01-28 |
EP1313562B1 (de) | 2006-10-25 |
DE10041825A1 (de) | 2002-03-07 |
WO2002016035A1 (de) | 2002-02-28 |
AU2001285706A1 (en) | 2002-03-04 |
DE50111329D1 (de) | 2006-12-07 |
US6830732B1 (en) | 2004-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004506918A (ja) | マルチウエル濾過プレートおよびそれを形成する方法 | |
EP1414571B1 (en) | Well for processing and filtering a fluid | |
EP1844846B1 (en) | Disposable tangential flow filtration device holder | |
KR101951906B1 (ko) | 샘플 투입 및 결과 발생 처리를 제공하기 위한 단일한 바이오칩 및 이의 제조 방법 | |
US8012349B2 (en) | Small volume unitary molded filters and supports for adsorbent beds | |
EP1206483B1 (de) | Automatisierte proteinreinigung im multiwellformat durch vakuumfiltration | |
JP2003526776A (ja) | 改善された薄ウェルマイクロプレートおよびその作製方法 | |
EP1515804B1 (en) | Universal multiwell filtration plate | |
CN113249215B (zh) | 多腔室样品制备盒 | |
US20100233034A1 (en) | Universal filter plate | |
EP1637213A1 (en) | Disposable tangential flow filtration device holder | |
US8753588B2 (en) | Support and stand-off ribs for underdrain for multi-well device | |
EP1804972B1 (en) | Multiple cartridge, cartridge array frame | |
US20030226796A1 (en) | Modular system for separating components of a liquid sample | |
WO2002016652A2 (en) | Device for rapid dna sample processing with integrated liquid handling, thermocycling, and purification | |
US20080023390A1 (en) | Multiple Cartridge and Cartridge Array Frame | |
JP2002506756A (ja) | 押出高密度アッセイプレート | |
JP2001522600A (ja) | 高容量アッセイプレート | |
CA2473559A1 (en) | Analysis device | |
CN117753333A (zh) | 常规和高通量寡核苷酸合成工具、寡核苷酸合成板 |