JP2004506829A - 内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節部材との間の結合部 - Google Patents
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Abstract
本発明は、内燃機関のガス交換弁(1)のステム端部(20)と、弁調節装置(4)のスリーブ状の調節部材(2)との間の結合部(24)であって、調節部材(2)が、弁調節装置(4)の、圧力媒体によって負荷可能な圧力領域(58)の内側で軸方向に運動可能に案内されていて、ステム端部(20)を少なくとも部分的に取り囲んでいる形式のものに関する。本発明によれば、結合部(24)は、前記圧力領域(58)の外側で、弁調節装置(4)の、燃焼室から離れた側に形成された、有利にはステム端部(20)と同心的な開口(16)の領域に配置されている。
Description
【0001】
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の、内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節部材との間の結合部にから出発している。
【0002】
このような形式の結合部はWO99/66177により公知である。この公知の結合部では、調節部材がディファレンシャルピストンによって形成されていて、該ディファレンシャルピストンは、調節ケーシング内に配置されたシリンダの、圧力媒体によって負荷可能な圧力領域の内側で軸方向運動可能に案内されていて、ガス交換弁のステム端部を取り囲んでいる。圧力領域は、シリンダの内側の上方の作業室および下方の作業室を含んでいる。ディファレンシャルピストンは両作業室を軸方向で隔てており、その両端面で制限している。両作業室の圧力負荷に応じて、ディファレンシャルピストンはシリンダの内側で上下に滑動される。ガス交換弁のステム端部とディファレンシャルピストンとの結合は、楔部材によって行われる。楔部材は、被せ嵌められた円錐状の緊締スリーブによって補完的な楔角度でステム端部に半径方向に押し付けられ、ディファレンシャルピストンに軸方向で支持されていて、これにより楔部材の半径方向内側の内周面に形成された環状突起が、ステム端部の外周面に設けられた環状溝に形状接続的に係合することができる。
【0003】
ガス交換弁のステム端部とディファレンシャルピストンとの間の結合部は、端部側で、シリンダに一体のシリンダ底面によって制限されている上方の作業室において、液圧的にシールされたシリンダの完全に内側に配置されている。従って結合部は、液圧的にシールされたシリンダもしくは調節ケーシング全体が予め取り外されて初めて外側からアクセス可能になる。従って例えば修理目的で、時々行われる結合部の組み付けもしくは組み外しの過程では、液圧回路を開かなければならず、不純物および空気が液圧系に進入する危険がある。さらに、調節ケーシングが、ディファレンシャルピストンに対して傾いて組み付けられている状態では、シール部材が損傷される恐れがある。
【0004】
発明の効果
これに対して、内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節装置との間の本発明による結合部は、弁調節装置の開口部の領域におけるその位置により、弁調節装置をシリンダヘッドから取り外す必要なしに、組み付けもしくは組み外しのために簡単に接近できるという利点を有している。本発明による結合部はさらに、弁調節装置の、圧力媒体によって負荷される領域の外側に位置しているので、液圧回路を開く必用はない。弁ステムの可動端部への良好なアクセス可能性により、結合部を視覚的に制御できるだけでなく、実験目的で、センサ、例えば昇降センサの簡単な取り付けも可能になる。
【0005】
請求項2以下に記載された手段により、請求項1に記載の本発明の有利な別の構成および改良形が得られる。
【0006】
特に有利な手段によれば、開口部は、弁調節装置を貫通して延びる貫通孔の、燃焼室から離れた方の端部に形成されている。調節部材は、弁調節装置の貫通孔によって軸方向で運動可能にガイドされる調節スリーブを有している。この調節スリーブは、ほぼ弁調節装置の底面から開口部の領域にまで延びていて、このスリーブにはガス交換弁のステムが弁調節装置の底面から導入される。調節スリーブはこのステムを有利には僅かな半径方向の間隔をおいて取り囲んでいる。したがって、内燃機関の組み付けの際に、弁調節装置がシリンダヘッドに載着されると同時に、ガス交換弁のステムが、弁調節装置に設けられた相応の貫通孔に導入される。ガス交換弁と調節スリーブとの間の結合部が、開口の領域に配置されていて、これにより良好にアクセス可能であるので、次いで組み付けが簡単に上方から行われる。
【0007】
有利には、結合部は、弁調節装置の開口から所定の距離だけ突出する、調節スリーブの、燃焼室から離れた方の端部区分に形成されており、ガス交換弁のステム端部は、調節スリーブの、燃焼室から離れた側の端部区分に形成された同心的な孔内に突入し、ここで保持される。結合部が弁調節装置の外側に配置されているので、結合部はさらに良好に接近可能である。
【0008】
別の構成によれば、調節装置の開口の領域に、圧力領域を周囲に対してシールするためのリング状のカバーが設けられており、このカバーを通って調節スリーブの端部区分が突出している。このカバーは、貫通孔の半径方向内側の周面と、調節スリーブの半径方向外側の周面との間に配置されていて、半径方向外側のリング状シール部材と、半径方向内側のリング状シール部材とを支持している。
【0009】
実施例の説明
次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。
【0010】
図1には縮尺の都合で、内燃機関の弁装置のうち1つのガス交換弁1だけが示されている。このガス交換弁1は、弁調節装置4の調節部材2によって、上下開閉運動を行うように操作される。
【0011】
調節部材2は調節スリーブ6を有している。この調節スリーブ6は、弁調節装置4の同心的な貫通孔8を貫通して延びており、弁調節装置4のシリンダヘッド近傍または燃焼室近傍の底面10と燃焼室から離れた上方の面12との間で延びていて、自由端部区分14で、貫通孔8の、燃焼室から所定の距離だけ離れた開口16から突出している。ガス交換弁1のステム18は、内燃機関の燃焼室における弁座を起点として、縮尺の都合で図示されていないシリンダヘッドを通って調節スリーブ6内に突入している。この場合、ステム端部20は、調節スリーブ6の、燃焼室から離れた端部区分14に設けられた、ステムと同心的な孔22内まで延びていて、ここで保持されている。従って、調節スリーブ6とガス交換弁1のステム端部20との間の結合部24は、弁調節装置4の燃焼室から離れた側で、貫通孔8の端部側の開口16の領域に設けられ、有利には、燃焼室から離れる方向でこの開口16からずらされて配置されている。結合部24は形状接続的及び/又は摩擦接続的に形成することができる。
【0012】
調節部材2はさらに液圧的に操作可能な、調節スリーブ6の半径方向外側の周面26に保持されたディファレンシャルピストン28を有している。このディファレンシャルピストン28は上方から調節スリーブ6に被せ嵌められ、例えば調節スリーブ6において環状溝内で支持された固定リング30によって、調節スリーブ6の段部32に対して軸方向でロックされている。ディファレンシャルピストン28はガイドスリーブ34内で軸方向に可動にガイドされている。このガイドスリーブ34は、リング状のカバー36によって上方から、貫通孔8の段部38に対して緊締されている。従ってディファレンシャルピストン28、調節スリーブ6、ガス交換弁1は、連結された構成ユニットを形成している。この構成ユニットは、弁調節装置4の貫通孔8内で、より正確に言うならばガイドスリーブ34内で軸方向に運動可能にガイドされている。
【0013】
ディファレンシャルピストン28は、燃焼室から離れた方の上方の端面で上方の作業室40を制限しており、燃焼室に近い下方の端面で下方の作業室42を制限している。この場合、両作業室40,42はディファレンシャルピストン28によって互いにシールされており、半径方向で開口する圧力媒体通路44,46を介して圧力媒体を、有利には液圧媒体を充填、または放圧することができる。このために圧力媒体通路44,46は、図示してはいないが、電気的な制御装置の制御信号に応じて、それぞれ1つの制御弁によって、有利には電磁弁によって開閉制御可能である。
【0014】
上方の作業室40は、貫通孔8の開口16に挿入され、貫通孔8の半径方向内側の周面と、調節スリーブ6の半径方向外側の周面26との間に配置されたカバー36によって周方向で上方に対して制限されている。カバー36は弁調節装置4に図示していない方法で固定されていて、有利にはねじ締結されており、半径方向外側の周面で、周方向に延びる環状溝を有している。この環状溝には、半径方向外側のリング状シール部材50が収容されている。カバー36の半径方向内側の周面には、周方向で延びる別の環状溝が設けられていて、この環状溝には、半径方向内側のリング状シール部材52が収容されている。さらに、上方からガイドスリーブ34に軸方向で当接するカバー36は、その下面で半径方向の横方向孔54を有していて、これにより、上方の圧力媒体通路44と上方の作業室40との間が接続される。
【0015】
下方の作業室42は、シリンダヘッドに対して、下方のリング状シール部材56によってシールされている。このリング状シール部材56は、貫通孔8の、半径方向内側の周面48に形成された環状溝に収容されていて、調節スリーブの半径方向外側の周面26に対してシールされている。カバー36によって支持された、半径方向内側の上方のリング状シール部材52と、下方のリング状シール部材56とは、貫通孔8とカバー36とに対して相対的な調節スリーブ6の軸方向の運動のため、可動シール部材として、例えばリップ状シール部材として形成されており、半径方向外側の上方のリング状シール部材50は静的にしか負荷されておらず、たとえばOリングとして形成される。
【0016】
貫通孔8の内側、燃焼室から離れた上方のカバー36と、燃焼室に近い下方のリング状シール部材56との間に位置する、上方と下方の作業室40,42も含む領域は、液圧的な圧力領域58を形成している。この領域は運転中に圧力媒体によって負荷することができる。従ってガス交換弁1のステム端部20と調節スリーブ6との間の結合部24は、液圧的にシールされた圧力領域58の外側に位置し、有利には弁調節装置4の貫通孔8の開口16から僅かに間隔をおいている。選択的に、結合部24は、貫通孔8の開口16に配置されてもよく、またはこの開口16から、燃焼室に向かって所定の距離だけずらされて配置されてもよい。この場合は、一方では、結合部24が外部から十分に接近しやすいように、開口16の直径が十分に大きくなければならない。他方では、結合部24が、液圧的な圧力領域58の外側に位置するように、上方のカバー36が燃焼室に向かってずらされていなければならない。
【0017】
弁調節装置4の開口16に関する結合部24の高さ位置とは無関係に、ガス交換弁1のステム18は常に下方から、即ちシリンダヘッドから調節スリーブ6内に突入されている。従って、内燃機関の組み付けの際には弁調節装置4がシリンダヘッドに載着されると同時にガス交換弁1のステム18が、貫通孔8内に保持された調節スリーブ6内に導入される。有利な構成では、弁調節装置4の内のりの高さは、閉鎖状態にあるガス交換弁1のステム端部20が、貫通孔8の開口から所定の距離だけ突出するような大きさであるので、ステム端部20と、同様に開口16から突出する調節スリーブ6の所属の端部区分14との間の結合部24は、シリンダヘッドに既に弁調節装置4が載着された状態でも上方から容易にアクセスでき、組み付けもしくは組み外し可能である。
【0018】
弁調節装置4の作用形式は次の通りである。下方の作業室42は下方の圧力媒体通路46を介して常に圧力媒体が供給されている。上方の作業室40の放圧の際には、ディファレンシャルピストン28が、調節スリーブ6とともに上方に向かって押しのけられ、次いで、調節スリーブ6に接続されたガス交換弁1が閉鎖位置にもたらされる。これに対して、上方の作業室40は、詳しくは図示しない方法で、2つの制御弁、有利には2つの電磁弁によって圧力負荷され、これによりディファレンシャルピストン28は、上方の作業室40が、下方の作業室42と比較して大きな液圧作用面を有していることに基づき、燃焼室の方向で下方に向かって運動し、これによりガス交換弁1は開放位置にもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節部材との間の本発明による結合部の有利な構成を示す横断面図である。
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の、内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節部材との間の結合部にから出発している。
【0002】
このような形式の結合部はWO99/66177により公知である。この公知の結合部では、調節部材がディファレンシャルピストンによって形成されていて、該ディファレンシャルピストンは、調節ケーシング内に配置されたシリンダの、圧力媒体によって負荷可能な圧力領域の内側で軸方向運動可能に案内されていて、ガス交換弁のステム端部を取り囲んでいる。圧力領域は、シリンダの内側の上方の作業室および下方の作業室を含んでいる。ディファレンシャルピストンは両作業室を軸方向で隔てており、その両端面で制限している。両作業室の圧力負荷に応じて、ディファレンシャルピストンはシリンダの内側で上下に滑動される。ガス交換弁のステム端部とディファレンシャルピストンとの結合は、楔部材によって行われる。楔部材は、被せ嵌められた円錐状の緊締スリーブによって補完的な楔角度でステム端部に半径方向に押し付けられ、ディファレンシャルピストンに軸方向で支持されていて、これにより楔部材の半径方向内側の内周面に形成された環状突起が、ステム端部の外周面に設けられた環状溝に形状接続的に係合することができる。
【0003】
ガス交換弁のステム端部とディファレンシャルピストンとの間の結合部は、端部側で、シリンダに一体のシリンダ底面によって制限されている上方の作業室において、液圧的にシールされたシリンダの完全に内側に配置されている。従って結合部は、液圧的にシールされたシリンダもしくは調節ケーシング全体が予め取り外されて初めて外側からアクセス可能になる。従って例えば修理目的で、時々行われる結合部の組み付けもしくは組み外しの過程では、液圧回路を開かなければならず、不純物および空気が液圧系に進入する危険がある。さらに、調節ケーシングが、ディファレンシャルピストンに対して傾いて組み付けられている状態では、シール部材が損傷される恐れがある。
【0004】
発明の効果
これに対して、内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節装置との間の本発明による結合部は、弁調節装置の開口部の領域におけるその位置により、弁調節装置をシリンダヘッドから取り外す必要なしに、組み付けもしくは組み外しのために簡単に接近できるという利点を有している。本発明による結合部はさらに、弁調節装置の、圧力媒体によって負荷される領域の外側に位置しているので、液圧回路を開く必用はない。弁ステムの可動端部への良好なアクセス可能性により、結合部を視覚的に制御できるだけでなく、実験目的で、センサ、例えば昇降センサの簡単な取り付けも可能になる。
【0005】
請求項2以下に記載された手段により、請求項1に記載の本発明の有利な別の構成および改良形が得られる。
【0006】
特に有利な手段によれば、開口部は、弁調節装置を貫通して延びる貫通孔の、燃焼室から離れた方の端部に形成されている。調節部材は、弁調節装置の貫通孔によって軸方向で運動可能にガイドされる調節スリーブを有している。この調節スリーブは、ほぼ弁調節装置の底面から開口部の領域にまで延びていて、このスリーブにはガス交換弁のステムが弁調節装置の底面から導入される。調節スリーブはこのステムを有利には僅かな半径方向の間隔をおいて取り囲んでいる。したがって、内燃機関の組み付けの際に、弁調節装置がシリンダヘッドに載着されると同時に、ガス交換弁のステムが、弁調節装置に設けられた相応の貫通孔に導入される。ガス交換弁と調節スリーブとの間の結合部が、開口の領域に配置されていて、これにより良好にアクセス可能であるので、次いで組み付けが簡単に上方から行われる。
【0007】
有利には、結合部は、弁調節装置の開口から所定の距離だけ突出する、調節スリーブの、燃焼室から離れた方の端部区分に形成されており、ガス交換弁のステム端部は、調節スリーブの、燃焼室から離れた側の端部区分に形成された同心的な孔内に突入し、ここで保持される。結合部が弁調節装置の外側に配置されているので、結合部はさらに良好に接近可能である。
【0008】
別の構成によれば、調節装置の開口の領域に、圧力領域を周囲に対してシールするためのリング状のカバーが設けられており、このカバーを通って調節スリーブの端部区分が突出している。このカバーは、貫通孔の半径方向内側の周面と、調節スリーブの半径方向外側の周面との間に配置されていて、半径方向外側のリング状シール部材と、半径方向内側のリング状シール部材とを支持している。
【0009】
実施例の説明
次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。
【0010】
図1には縮尺の都合で、内燃機関の弁装置のうち1つのガス交換弁1だけが示されている。このガス交換弁1は、弁調節装置4の調節部材2によって、上下開閉運動を行うように操作される。
【0011】
調節部材2は調節スリーブ6を有している。この調節スリーブ6は、弁調節装置4の同心的な貫通孔8を貫通して延びており、弁調節装置4のシリンダヘッド近傍または燃焼室近傍の底面10と燃焼室から離れた上方の面12との間で延びていて、自由端部区分14で、貫通孔8の、燃焼室から所定の距離だけ離れた開口16から突出している。ガス交換弁1のステム18は、内燃機関の燃焼室における弁座を起点として、縮尺の都合で図示されていないシリンダヘッドを通って調節スリーブ6内に突入している。この場合、ステム端部20は、調節スリーブ6の、燃焼室から離れた端部区分14に設けられた、ステムと同心的な孔22内まで延びていて、ここで保持されている。従って、調節スリーブ6とガス交換弁1のステム端部20との間の結合部24は、弁調節装置4の燃焼室から離れた側で、貫通孔8の端部側の開口16の領域に設けられ、有利には、燃焼室から離れる方向でこの開口16からずらされて配置されている。結合部24は形状接続的及び/又は摩擦接続的に形成することができる。
【0012】
調節部材2はさらに液圧的に操作可能な、調節スリーブ6の半径方向外側の周面26に保持されたディファレンシャルピストン28を有している。このディファレンシャルピストン28は上方から調節スリーブ6に被せ嵌められ、例えば調節スリーブ6において環状溝内で支持された固定リング30によって、調節スリーブ6の段部32に対して軸方向でロックされている。ディファレンシャルピストン28はガイドスリーブ34内で軸方向に可動にガイドされている。このガイドスリーブ34は、リング状のカバー36によって上方から、貫通孔8の段部38に対して緊締されている。従ってディファレンシャルピストン28、調節スリーブ6、ガス交換弁1は、連結された構成ユニットを形成している。この構成ユニットは、弁調節装置4の貫通孔8内で、より正確に言うならばガイドスリーブ34内で軸方向に運動可能にガイドされている。
【0013】
ディファレンシャルピストン28は、燃焼室から離れた方の上方の端面で上方の作業室40を制限しており、燃焼室に近い下方の端面で下方の作業室42を制限している。この場合、両作業室40,42はディファレンシャルピストン28によって互いにシールされており、半径方向で開口する圧力媒体通路44,46を介して圧力媒体を、有利には液圧媒体を充填、または放圧することができる。このために圧力媒体通路44,46は、図示してはいないが、電気的な制御装置の制御信号に応じて、それぞれ1つの制御弁によって、有利には電磁弁によって開閉制御可能である。
【0014】
上方の作業室40は、貫通孔8の開口16に挿入され、貫通孔8の半径方向内側の周面と、調節スリーブ6の半径方向外側の周面26との間に配置されたカバー36によって周方向で上方に対して制限されている。カバー36は弁調節装置4に図示していない方法で固定されていて、有利にはねじ締結されており、半径方向外側の周面で、周方向に延びる環状溝を有している。この環状溝には、半径方向外側のリング状シール部材50が収容されている。カバー36の半径方向内側の周面には、周方向で延びる別の環状溝が設けられていて、この環状溝には、半径方向内側のリング状シール部材52が収容されている。さらに、上方からガイドスリーブ34に軸方向で当接するカバー36は、その下面で半径方向の横方向孔54を有していて、これにより、上方の圧力媒体通路44と上方の作業室40との間が接続される。
【0015】
下方の作業室42は、シリンダヘッドに対して、下方のリング状シール部材56によってシールされている。このリング状シール部材56は、貫通孔8の、半径方向内側の周面48に形成された環状溝に収容されていて、調節スリーブの半径方向外側の周面26に対してシールされている。カバー36によって支持された、半径方向内側の上方のリング状シール部材52と、下方のリング状シール部材56とは、貫通孔8とカバー36とに対して相対的な調節スリーブ6の軸方向の運動のため、可動シール部材として、例えばリップ状シール部材として形成されており、半径方向外側の上方のリング状シール部材50は静的にしか負荷されておらず、たとえばOリングとして形成される。
【0016】
貫通孔8の内側、燃焼室から離れた上方のカバー36と、燃焼室に近い下方のリング状シール部材56との間に位置する、上方と下方の作業室40,42も含む領域は、液圧的な圧力領域58を形成している。この領域は運転中に圧力媒体によって負荷することができる。従ってガス交換弁1のステム端部20と調節スリーブ6との間の結合部24は、液圧的にシールされた圧力領域58の外側に位置し、有利には弁調節装置4の貫通孔8の開口16から僅かに間隔をおいている。選択的に、結合部24は、貫通孔8の開口16に配置されてもよく、またはこの開口16から、燃焼室に向かって所定の距離だけずらされて配置されてもよい。この場合は、一方では、結合部24が外部から十分に接近しやすいように、開口16の直径が十分に大きくなければならない。他方では、結合部24が、液圧的な圧力領域58の外側に位置するように、上方のカバー36が燃焼室に向かってずらされていなければならない。
【0017】
弁調節装置4の開口16に関する結合部24の高さ位置とは無関係に、ガス交換弁1のステム18は常に下方から、即ちシリンダヘッドから調節スリーブ6内に突入されている。従って、内燃機関の組み付けの際には弁調節装置4がシリンダヘッドに載着されると同時にガス交換弁1のステム18が、貫通孔8内に保持された調節スリーブ6内に導入される。有利な構成では、弁調節装置4の内のりの高さは、閉鎖状態にあるガス交換弁1のステム端部20が、貫通孔8の開口から所定の距離だけ突出するような大きさであるので、ステム端部20と、同様に開口16から突出する調節スリーブ6の所属の端部区分14との間の結合部24は、シリンダヘッドに既に弁調節装置4が載着された状態でも上方から容易にアクセスでき、組み付けもしくは組み外し可能である。
【0018】
弁調節装置4の作用形式は次の通りである。下方の作業室42は下方の圧力媒体通路46を介して常に圧力媒体が供給されている。上方の作業室40の放圧の際には、ディファレンシャルピストン28が、調節スリーブ6とともに上方に向かって押しのけられ、次いで、調節スリーブ6に接続されたガス交換弁1が閉鎖位置にもたらされる。これに対して、上方の作業室40は、詳しくは図示しない方法で、2つの制御弁、有利には2つの電磁弁によって圧力負荷され、これによりディファレンシャルピストン28は、上方の作業室40が、下方の作業室42と比較して大きな液圧作用面を有していることに基づき、燃焼室の方向で下方に向かって運動し、これによりガス交換弁1は開放位置にもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関のガス交換弁のステム端部と弁調節装置のスリーブ状の調節部材との間の本発明による結合部の有利な構成を示す横断面図である。
Claims (9)
- 内燃機関のガス交換弁(1)のステム端部(20)と、弁調節装置(4)のスリーブ状の調節部材(2)との間の結合部(24)であって、前記調節部材(2)が、弁調節装置(4)の、圧力媒体によって負荷可能な圧力領域(58)の内側で軸方向に運動可能に案内されていて、ステム端部(20)を少なくとも部分的に取り囲んでいる形式のものにおいて、
前記結合部(24)が、前記圧力領域(58)の外側で、弁調節装置(4)の、燃焼室から離れた側に形成された、有利にはステム端部(20)と同心的な開口(16)の領域に配置されていることを特徴とする、内燃機関のガス交換弁(1)のステム端部(20)と、弁調節装置(4)のスリーブ状の調節部材(2)との間の結合部(24)。 - 前記開口(16)が、弁調節装置(4)を貫通して延びる貫通孔(8)の、燃焼室から離れた方の端部に形成されている、請求項1記載の結合部。
- 調節部材(2)が、弁調節装置(4)の貫通孔(8)によって軸方向に運動可能にガイドされた調節スリーブ(6)を有していて、該調節スリーブ(6)が主として、弁調節装置(4)の底面(10)から開口(16)の領域にまで延びていて、前記調節スリーブ(6)にガス交換弁(1)のステム(18)が、弁調節装置(4)の底面から導入され、前記ステム(18)を結合部(24)が有利には僅かな半径方向の間隔をおいて取り囲んでいる、請求項2記載の結合部。
- 結合部(24)が、調節スリーブ(6)の、燃焼室から離れた側の端部区分(14)に形成されており、該端部区分(14)が、弁調節装置(4)の開口(16)から所定の距離だけ突出しており、ガス交換弁(1)のステム端部(20)が、調節スリーブ(6)の、燃焼室から離れた方の端部区分(14)に形成された同心的な孔(22)内に突入し、ここで保持されている、請求項3記載の結合部。
- 弁調節装置(4)の開口(16)の領域に、周囲に対して圧力領域(58)をシールするための管状のカバー(36)が設けられいて、このカバー(36)を、調節スリーブ(6)の端部区分(14)が突出している、請求項4記載の結合部。
- カバー(36)が、貫通孔(8)の、半径方向内側の周面(48)と、調節スリーブ(6)の半径方向外側の周面(26)との間に半径方向で配置されていて、半径方向外側のリング状シール部材(50)と半径方向内側のリング状シール部材(52)とを支持している、請求項5記載の結合部。
- 調節部材(2)がさらにディファレンシャルピストン(28)を有しており、該ディファレンシャルピストン(28)が、調節スリーブ(6)の半径方向外側の周面(26)に保持されていて、弁調節装置(4)の貫通孔(8)に位置するガイドスリーブ(34)で軸方向可動に案内されている、請求項6記載の結合部。
- ディファレンシャルピストン(28)が、燃焼室から離れた方の端面で上方の作業室(40)を制限していて、燃焼室に近い方の端面で下方の作業室(42)を制限しており、これらの作業室はそれぞれ、弁調節装置(4)に形成された圧力媒体通路(44,46)を介して圧力媒体を充填可能または放出可能である、請求項7記載の結合部。
- 下方の作業室(42)が圧力負荷されていると同時に上方の作業室(40)が放圧されている状態では、ディファレンシャルピストン(28)がガス交換弁(1)の閉鎖方向に押され、上方の作業室(40)が圧力負荷されている場合には、ディファレンシャルピストン(28)がガス交換弁(1)の開放方向に押される、請求項8記載の結合部。
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