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JP2004505974A - 2−(4−ピリジル)アミノ−6−ジアルキルオキシフェニルピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン類の製造方法 - Google Patents

2−(4−ピリジル)アミノ−6−ジアルキルオキシフェニルピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン類の製造方法 Download PDF

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JP2004505974A
JP2004505974A JP2002518212A JP2002518212A JP2004505974A JP 2004505974 A JP2004505974 A JP 2004505974A JP 2002518212 A JP2002518212 A JP 2002518212A JP 2002518212 A JP2002518212 A JP 2002518212A JP 2004505974 A JP2004505974 A JP 2004505974A
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phenyl
alkyl
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substituted
cycloalkyl
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Pending
Application number
JP2002518212A
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English (en)
Inventor
ベイリン,ヴラジミール・ゲヌク
リー,リチャード・ユンキュー
マーラット,マーク・ユージン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Warner Lambert Co LLC
Original Assignee
Warner Lambert Co LLC
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

式II(式中、Arはアリール、R’及びR”は水素、アルキル、アルコキシ、又はフェニルであり、そしてR はアルキルである)の2−ピリジルアミノピリド〔2,3−d〕ピリミジン類の製造方法。

Description

【0001】
【発明の分野】
この発明は、2位にピリジルアミノ基を有するピリド〔2,3−d〕ピリミジン類の製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
米国特許第5,733,914号(参照により本明細書に組み込まれる)は、タンパク質チロシンキナーゼ媒介細胞増殖を阻害する一連のピリド〔2,3−d〕ピリミジン類を記載している。それら化合物は、抗血管形成剤であるので、癌、特に白血病及び乳癌を治療するのに有用である。この5,733,914号特許は、特定の好ましい化合物のグループは、2位においてアリールアミノ基で置換されていること、及びそのアリール部分がピリジル基であることができることを教示している。2−(4−ピリジル)アミノ−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン類は、それらの代謝安定性及びチロシンキナーゼ選択性の故に、好ましい化合物のグループであると考えられる。そのような化合物の1つ、即ち、2−(ピリジン−4−イルアミノ)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンは、現在、癌を治療するための可能性ある臨床候補として研究されている。
これら化合物は商業的に可能性のある抗癌剤なので、目的の化合物を高純度かつ満足のゆく収率で与える合成方法の必要性が存在している。この発明は、そのようなピリジルアミノ−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン類を製造する商業的に可能な方法を提供する。
【0003】
【発明の要旨】
この発明は、2−(ピリジン−4−イルアミノ)ピリド〔2,3−d〕ピリミジン類の製造方法であって、4−アミノピリジンを、2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)−6−アリール−8−置換−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンと反応させることを含んでなる方法を提供する。より特定的には、本発明は、式:
【0004】
【化13】
Figure 2004505974
の4−アミノピリジンを、式I:
【0005】
【化14】
Figure 2004505974
のイミン化合物と塩基の存在下で反応させて、式II:
【0006】
【化15】
Figure 2004505974
【0007】
〔式中、
R’及びR”は、独立して、水素、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ、フェニル、又はC 〜C アルカノイルであり;
は、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルカノイル、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、及びC 〜C アルキニルであって、該アルキル、アルケニル、及びアルキニル基は、NR 、フェニル、置換フェニル、チオアルキル、アルコキシ、カルボキシ、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、C 〜C アルキニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができ;そして
Arは、フェニル、置換フェニル、又は複素芳香環である。〕
のピリジルアミノ化合物及び薬学的に許容できるそれらの塩を提供する。
【0008】
好ましくは、R’及びR”は、独立して、水素、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ、又はフェニルである。
が、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルキル、及びC 〜C アルケニルであって、該アルキル及びアルケニル基が、NR 、フェニル、置換フェニル、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができものであるのも好ましい。
【0009】
好ましい態様では、R’及びR”の両方が水素である。
別の好ましい態様では、Arが置換フェニルであり、より好ましくは3,5−ジ−C 〜C アルコキシフェニルである。Arは、最も好ましくは3,5−ジメトキシフェニルである。
別の好ましい態様では、R がC 〜C アルキルである。
式IIの化合物が、2−(ピリジン−4−イルアミノ)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンであるのが好ましい。
更なる態様においては、本発明は、式IIのピリジルアミノピリドピリミジン化合物の製造方法であって、アミノピリジンを、式III :
【0010】
【化16】
Figure 2004505974
【0011】
(式中、Ar、R’、R”、及びR は、上で定義した通りである。)
の二量体様化合物と反応させることを含んでなる方法を提供する。更に、式III の化合物については、R は水素であることができる。この方法は、式III の二量体様化合物を触媒量の式:
【0012】
【化17】
Figure 2004505974
【0013】
のアミノピリジンと非反応性有機溶媒中で反応させることを含んでなる。式III の化合物は、本発明の更なる態様として提供される。これら化合物は、2−{4−〔(6−アリール−7−オキソ−8−置換−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−2−イル)イミノ〕−4H−ピリジン−1−イル}−6−アリール−8−置換−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンとして命名される。
【0014】
この発明によって、上記の式I及びIII によって定義される新規な化合物も提供される。これら化合物は、式IIのピリジルアミノピリドピリミジン化合物の合成における出発原料又は中間体として有用である。
更なる態様において、本発明は、式IVの2−アルキルスルファニルピリドピリミジン類の製造方法であって、次のスキーム:
【0015】
【化18】
Figure 2004505974
【0016】
(式中、Ar及びR は、上で定義した通りである。)
に従って、アリール酢酸エステルを、2−アルキルスルファニル−4−アルキルアミノピリミジン−5−カルボンアルデヒドと反応させることを含んでなる方法を提供する。更に、式IVの化合物についてはR が水素であることができる。
式IVの2−アルキルスルファニルピリドピリミジン類は、式Iの2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)ピリドピリミジン類の合成における中間体として有用である。
【0017】
【発明の詳しい説明】
本発明の目的のために“アルキル”及び“C 〜C アルキル”は、1〜6の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどが含まれる。“C 〜C ”アルキルという用語には、その定義内に“C 〜C ”アルキルが含まれる。
“ハロ”又は“ハロゲン”という用語には、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードが含まれる。
“アルケニル”及び“C 〜C アルケニル”という用語は、2〜6の炭素原子と1つの二重結合を有する直鎖状又は分枝状の炭化水素基を意味し、エテニル、3−ブテン−1−イル、2−エテニルブチル、3−ヘキサン−1−イルなどが含まれる。
【0018】
“アルキニル”及び“C 〜C アルキニル”という用語は、2〜6の炭素原子と少なくとも1つの三重結合を有する直鎖状又は分枝状の炭化水素基を意味する。典型的なC 〜C アルキニル基には、プロピニル、2−ブチン−1−イル、3−ペンチン−1−イルなどが含まれる。
“シクロアルキル”及び“C 〜C シクロアルキル”という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、及びシクロペンチルのような環状炭化水素基を意味する。
“アルコキシ”及び“C 〜C アルコキシ”という用語は、酸素を介して結合した上記のアルキル基を意味し、その例には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシなどが含まれる。
“C 〜C アルカノイル”という用語は、カルボニルを介して連結された上で定義したアルキル基、即ち、C 〜C アルキルC(=O)−を意味する。そのような基には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、及びイソブチリルが含まれる。
“アシル”は、カルボニル基(−CO−)を介して結合したアルキル又はアリール(Ar)基を意味する。例えば、アシルには、該アルキル部分がNR 又はカルボキシル基又は複素環基によって置換されていてもよい置換アルカノイルを含むC 〜C アルカノイルが含まれる。典型的なアシル基には、アセチル、ベンゾイルなどが含まれる。
【0019】
上で説明したアルキル、アルケニル、アルコキシ、及びアルキニル基は、置換されていてもよい。アルキル、アルケニル、アルコキシ、及びアルキニル基の一部であることができる置換基は、NR 、フェニル、置換フェニル、チオ(C 〜C )アルキル、C 〜C アルコキシ、カルボキシ、C 〜C アルコキシカルボニル、シクロアルキル、及び5〜7員炭素環又は、窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄から選択される1若しくは2のヘテロ原子を有するヘテロ環である。“置換された窒素”は、C 〜C アルキル又は(CH Phを有する窒素を意味する。
従って、置換されたアルキル基の例には、2−アミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、エトキシカルボニルメチル、3−フェニルブチル、メチルスルファニルメチル、メトキシメチル、3−ヒドロキシペンチル、2−カルボキシブチル、4−クロロブチル、3−シクロプロピルプロピル、3−モルホリノプロピル、ピペラジニルメチル、及び2−(4−メチルピペラジニル)エチルが含まれる。
従って、置換されたアルケニル基の例には、2−ジエチルアミノエテニル、3−アミノ−2−ブテニル、3−(1−ピペラジニル)−1−プロペニル、3−ヒドロキシ−1−プロペニル、2−(1−s−トリアジニル)エテニル、3−フェニル−3−ペンテニルなどが含まれる。
【0020】
置換されたアルキニル基の例には、2−メトキシエチニル、2−エチルスルファニルエチニル、4−(1−ピペラジニル)−3−ブチニル、3−フェニル−5−ヘキシニル、3−ジエチルアミノ−3−ブチニル、4−クロロ−3−ブチニル、4−シクロブチル−4−ヘキシニルなどが含まれる。
典型的な置換されたアルコキシ基には、アミノメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−ジエチルアミノエトキシ、2−エトキシカルボニルエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、6−カルボキシヘキシルオキシなどが含まれる。
更に、置換されたアルキル、アルケニル、及びアルキニル基の例には、ジメチルアミノメチル、カルボキシメチル、4−ジエチルアミノ−3−ブテン−1−イル、5−エチルメチルアミノ−3−ペンチン−1−イル、4−モルホリノブチル、4−テトラヒドロピリジニルブチル−3−イミダゾリジン−1−イルプロピル、4−テトラヒドロチアゾール−3−イルブチル、フェニルメチル、3−クロロフェニルメチルなどが含まれる。
【0021】
“Ar”という用語は、未置換及び置換芳香族及び複素芳香族基を意味する。複素芳香族基は、4〜9の環員原子を有し、その1〜4はO、S及びNから選択される。好ましい基は、5又は6員芳香族環中に1又は2のヘテロ原子を有する。単環及び二環系が含まれる。典型的なAr基には、フェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3−クロロフェニル、2,6−ジブロモフェニル、ピリジル、3−メチルピリジル、ベンゾチエニル、2,4,6−トリブロモフェニル、4−エチルベンゾチエニル、フラニル、3,4−ジエチルフラニル、ナフチル、4,7−ジクロロナフチルなどが含まれる。
好ましいAr基は、フェニル及び;アルキル、アルコキシ、アルカノイル、−CN、−NO 、−COOR (R は、C 〜C アルキル又はベンジルである)、−CF 、及びアルカノイルオキシから独立に選択される1、2又は3の基によって置換されたフェニルである。ジ置換フェニルが最も好ましく、3,5−ジメトキシフェニルのような3,5−ジ置換フェニルが特に好ましい。
【0022】
従って、典型的な好ましいAr置換フェニル基には、2−アミノフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,6−ジエチルフェニル、2−n−ヘキシル−3−フルオロフェニル、3−イソプロポキシフェニル、4−クロロメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、4−(3−アミノプロポキシ)フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、4−(ジエチルアミノエトキシ)フェニル、2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル、2,6−ジブロモフェニル、2,6−ジニトロフェニル、2,6−ジ(トリフルオロメチル)フェニル、3−(ジメチルアミノエチル)フェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,3,6−トリメチルフェニル、2,6−ジブロモ−4−メチルフェニルなどが含まれる。
この発明の方法は、式Iの2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)ピリド〔2,3−d〕ピリミジン、好ましくは塩酸塩のような酸付加塩をと塩基の存在下で有機溶媒中で4−アミノピリジンと反応させて、対応する式IIの2−(ピリジン−4−イルアミノ)ピリド〔2,3−d〕ピリミジンを提供することにより行なわれる。その反応は、以下に示すように起こる:
【0023】
【化19】
Figure 2004505974
【0024】
本法で使用される4−アミノピリジンは、式:
【化20】
Figure 2004505974
【0025】
(式中、R’及びR”は、出発原料の4−イミノ−1,4−ジヒドロピリジン環部分上と同じ置換基である。)を有する。式Iの出発ピリドピリミジン及び塩基は、典型的には、適切な等モル量で使用されるのに反して、4−アミノピリジンは、一般に触媒量だけ、例えば、ピリドピリミジン出発原料に比較して約0.05〜約0.5当量で使用される。
本明細書で使用される“塩基”という用語は、水又は有機溶媒の溶液中で陰イオンを提供するあらゆる無機化合物を意味する。典型的な塩基には、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム及び重炭酸ナトリウムのような無機炭酸塩及び重炭酸塩が含まれる。水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのような水酸化物も使用されることができる。
【0026】
この発明の方法は、一般に非反応性有機溶媒中で行なわれる。特定の溶媒が重要という訳ではない。普通に使用される典型的な溶媒には、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、グライム、ジグライム、スルホラン及びN−メチルピロリジン(NMP)が含まれる。
この反応は、一般に、約30〜約190℃の温度で行なわれたときに約24〜約60時間内に実質的に完結する。反応が行なわれる正確な温度は重要ではなく、室温を上回る加熱が、上記の時間範囲内で実質的な完結を促進するうえで概して好ましい。
この反応は、式III :
【0027】
【化21】
Figure 2004505974
【0028】
の二量体様化合物を介して進行する。この二量体様化合物は、式Iのイミンを式
【0029】
【化22】
Figure 2004505974
【0030】
のアミノピリジンと約1〜3時間混合することで生成される。しかしながら、攪拌を特に約60〜約100℃の高温で続けると、二量体様化合物の目的の式IIの化合物への転化が完結する。式III の二量体様化合物は、一般にアミノピリジンと in situで反応されるので、単離を回避することができる。しかしながら、この化合物は、望むなら単離することもできる。
この方法の最終生成物である式IIの化合物は、単に、反応混合液を濾過し、析出物を水又は6N塩酸のような溶媒で洗浄してから、アセトニトリル又はメタノールのような有機溶媒で洗浄することにより容易に単離される。また別に、その反応混合液は、まず、例えば、反応溶媒の減圧留去によって、濃縮され、そしてその混合物が酢酸エチル又はエタノールのような溶媒中に懸濁され、濾過され、そして再び水又は弱酸で洗浄されてから、有機溶媒で洗浄されてもよい。固体生成物は、一般に、減圧オーブン中で約30〜約50℃で乾燥される。
望ましければ、式IIの生成物は、クロマトグラフィー、DMSOのような溶媒からの再結晶のような常套的方法により更に精製されても、薬学的に許容できる酸付加塩に転化されてもよい。
式IIの化合物の薬学的に許容できる酸付加塩には、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜リン酸のような無機酸から誘導される塩、並びに脂肪族モノ及びジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、脂肪族及び芳香族スルホン酸のような有機酸から誘導される塩が含まれる。従って、そのような塩には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、スクシン酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸などが含まれる。アルギン酸塩のようなアミノ酸の塩及びグルコン酸塩、ガラクツロン酸塩も意図される(例えば、Berge SM, et al., “Pharmaceutical Salts,” J of Pharmaceutical Science, 1977;66:1−19 を参照のこと)。
【0031】
塩基性化合物の酸付加塩は、慣用的なやり方で、フリー塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させてその塩を生成させることにより調製される。フリー塩基形態は、慣用的なやり方で、その塩形態を塩基と接触させてフリー塩基を単離することにより再生させることができる。フリー塩基形態は、極性溶媒中での溶解性のような一定の物理的特性において幾分それらそれぞれの塩形態と異なるが、他の点では、塩は、本発明の目的のためには、それらそれぞれのフリー塩基と同等である。
本法に要求される出発原料は、式Iの2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)ピリド〔2,3−d〕ピリミジンである。この出発原料は、2−アルキルスルフィニルピリド〔2,3−d〕ピリミジンを4−アミノピリジンと反応させることにより調製されることができる。この2−アルキルスルフィニル化合物は、米国特許第5,733,914号に記載されているように入手可能である。この2−アルキルスルフィニルピリド〔2,3−d〕ピリミジンは、一般に酸付加塩としての等モル又は過剰の4−アミノピリジンと、次のように反応させられる:
【0032】
【化23】
Figure 2004505974
【0033】
この反応は、一般に、アセトニトリル、テトラヒドロフランのような有機溶媒中で行なわれ、そして、一般に、約30〜約80℃の高温で行なわれたときに約2〜約10時間内に実質的に完結する。式Iの生成物は、酸付加塩として、単に反応混合液を濾過しそしてそれをオーブン又は解放空気中で乾燥することにより容易に単離される。
上記のように、2−アルキルスルフィニルピリド〔2,3−d〕ピリミジンは、米国特許第5,733,914号に記載されている方法により入手可能である。その方法は、アリールアセトニトリルを2−アルキルスルファニル−4−アルキルアミノピリミジン−5−カルボンアルデヒドと反応させて、対応する2−アルキルスルファニルピリド〔2,3−d〕ピリミジンを生成させてから、そのスルホキシドを酸化することを含んでなる。この発明の更なる態様は、アリール酢酸エステル(アリールアセトニトリルの代わり)を2−アルキルスルファニル−4−アルキルアミノピリミジン−5−カルボンアルデヒドと反応させることを含んでなる、初期2−アルキルスルファニル中間体を製造するための改良された方法である。それら反応体は、一般に、非反応性溶媒中で1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセンのようなカップリング触媒の存在下に凡そ等モル量で混合される。その反応は、一般に、約40〜約100℃の高温で行なわれたときに約1〜約8時間内に完結する。生成物である2−アルキルスルファニルピリドピリミジンは、濾過により容易に単離される。この方法は、米国特許第5,733,914号に記載されているものと比較して、驚くほど良好な収率と向上した純度を与える。2−アルキルスルファニルピリドピリミジンは、m−クロロ過安息香酸又はトランス−2−フェニルスルホニル−3−フェニルオキサジリジンのような普通の酸化剤との反応により、対応する2−アルキルスルフィニル誘導体に容易に酸化される。
次の詳細な実施例は、この発明の方法を更に例示する。これら実施例は、例示のためにだけ提供されるもので、いかなる意味でも本発明の限定を意図したものではない。
【0034】
【実施例】
製造例1
【化24】
Figure 2004505974
【0035】
4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル
22Lの4頸丸底フラスコに機械式攪拌器、滴下ロート、及び温度計が装備された。そのフラスコに4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボン酸エチル(1.53kg,6.56モル)、トリエチルアミン(2.74L,19.7モル,3当量)、及び7.5Lのテトラヒドロフランが仕込まれて溶液を与えた。エチルアミン水溶液(0.53L,6.56モル,1当量)が滴下ロートから20分かけて加えられた。滴下の間に反応温度が35℃まで上がった。反応液は、周囲温度で2時間攪拌された。TLC(SiO ;7:3/ヘプタン:酢酸エチル)を使用して反応の完了が確認された。析出物(トリエチルアミン塩酸塩)が濾去されて、テトラヒドロフランで2回洗浄され、その洗浄液が元の濾液と合わされた。テトラヒドロフランがロータリーエバポレーターで乾固近くまで飛ばされた。残渣が、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(500mL)と酢酸エチル(1L)に吸収された。この吸収とその後の洗浄の両方の間、炭酸水素塩からの二酸化炭素ガスの発生があることに注意を要する。分液し、そして有機層が炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で2回及び食塩水で1回洗浄された。その溶液は、硫酸マグネシウムで乾燥され、濾過され、そして濃縮され、表題の化合物をくすんだ白色固体として与えた。収率:95%。
【0036】
製造例2
【化25】
Figure 2004505974
【0037】
4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−イルメタノール
50Lの取り付け式反応器がアルゴンで3回パージされてから、アルゴンの正圧がこのプロセスの間中維持された。その反応器に4Lのテトラヒドロフランが仕込まれてから、水素化リチウムアルミニウム(テトラヒドロフラン中1M,6.77kg,7.48モル,1.2当量)が仕込まれた。冷却器/加熱器が18℃に設定されて活性化された。製造例1の生成物である4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル(1.5kg,6.23モル,1当量)が11Lのテトラヒドロフラン中に溶解され(0.58M)、そしてポンプを使用して反応容器中に2時間かけて加えられた。TLC(SiO ;7:3/ヘプタン:酢酸エチル)が反応の完了を追跡するために使用された。反応が完了したとき、冷却器/加熱器は10℃に設定された。過剰の水素化物が、1.25Lの水、1.25Lの15重量%水酸化ナトリウム、次いで4.1Lの水を逐次的に加えることにより、その活性を奪われた。最初の水は、発泡を抑えるため及び温度を30℃以下に抑えるため、非常にゆっくりかつ激しく攪拌しながら加えられた。冷却を続けながら、最終の水が定常流で加えられるようになるまで添加速度を徐々に高めた。次いで、その反応混合液は1時間攪拌されてから、2Lの磁製ロート中の1インチ圧のセライトを通して濾過された。塩は、そのロート上でテトラヒドロフランで1回洗浄された。テトラヒドロフランが飛ばされてから、残渣は1回につき1Lのトルエンで2回共沸留去された。得られた固体はヘプタンを使用してフラスコから洗浄されてから、減圧オーブン中で40℃で乾燥されて、表題の化合物を与え、それは更に精製することなく次工程で使用される。
【0038】
製造例3
【化26】
Figure 2004505974
【0039】
4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボンアルデヒド
機械式攪拌器を装備した50Lの丸底フラスコに、565g(2.84モル)の製造例2の生成物である4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−イルメタノール、1.23kg(14.2モル,5当量)の酸化マンガン(IV)、及び19Lのクロロホルムが仕込まれた。その混合液は、室温で24時間攪拌されてから、TLC(SiO ;7:3/ヘプタン:酢酸エチル)により反応の完了が確認された。その反応液は、セライトを通して濾過され、そしてクロロホルムが飛ばされて、表題の化合物を90%の収率で与えた。
【0040】
実施例1
2−メチルスルファニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン
【化27】
Figure 2004505974
【0041】
5L丸底フラスコに、516g(2.62モル)の4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボンアルデヒド、587g(2.62モル)の(3,5−ジメトキシフェニル)酢酸エチルエステル、及び391mL(2.62モル)の1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセンが仕込まれた。その混合液は、80℃で1時間加熱された。薄層クロマトグラフィー(TLC)(シリカ,6:4/ヘプタン:酢酸エチル,ヨード容器中で発色)で、全ての4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボンアルデヒドが消費されたことが分かった。エチルアルコール(無水,2.75L)がその反応容器に加えられ、そしてその反応混合液は室温まで冷却された。析出した固体が濾取され、エチルアルコールで1回洗浄され、そして45℃の減圧オーブン中で12時間乾燥され、530g(57%収率)の2−メチルスルファニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンを与えた。プロトンNMR(DMSO)は、その構造と一致する:H NMR (DMSO) δ 8.86 (s, 1H), 8.10 (s,1H), 6.83 (d, 2H), 6.51 (s, 1H), 4.36 (q, 2H), 3.75 (s, 1H), 2.58 (s, 3H), 1.22 (t, 3H)。合わせた母液及び洗浄液が室温で7日間放置された。その時点で第2の収量の析出物が濾取され、エチルアルコールで1回洗浄され、そして45℃の減圧オーブン中で12時間乾燥され、79g(8.5%収率)の2−メチルスルファニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンを与えた。プロトンNMR(DMSO)は、その構造と一致する。
【0042】
実施例1A
2−メチルスルファニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン
4.8kgの4−エチルアミノ−2−メチルスルファニルピリミジン−5−カルボンアルデヒド及び5.5kgの(3,5−ジメトキシフェニル)酢酸エチルエステルが、10LのDMSO中に室温で溶解されて攪拌された。4.4kgの1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセンがその反応混合液に加えられた。その混合液は約45〜50℃に少なくとも3時間加熱された。反応は、逆相HPLC(YMC−AQカラム,60:40CH CN/0.02M SDS,pH2.2,1.0mL/分,254nm)により追跡された。反応が完了したとき、エチルアルコール(3L)がその反応容器に加えられ、5〜15℃に冷却された。黄色生成物が析出し、濾取され、イソプロピルアルコールと水(3L+3L)の混合液で洗浄され、そして約40〜45℃の減圧トレー乾燥機中で室内減圧(〜30Hg)を使用して少なくとも12時間乾燥され、7.3kg(84%収率)の2−メチルスルファニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンを与えた。プロトンNMR(DMSO)は、その構造と一致する。
【0043】
実施例2
2−メチルスルフィニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン
CHCl (150mL)中の2−メチルスルファニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン(17.0g,0.048モル)の溶液に、トランス−2−フェニルスルホニル−3−フェニルオキサジリジン(15.2g,0.058モル;Organic Synthesis 1987; 66:203−210) を加えた。その反応混合液は、室温で一晩攪拌された。生成物は、CHCl で湿ったシリカゲルで満たされた大きな焼結ガラス製ロートを通して濾過することによって精製された。その生成物は、次の順序の溶媒でシリカゲルから溶出された:CHCl 、EtOAc、MeOH/CHCl (1:20)、及びMeOH/CHCl (1:10)。溶媒が減圧留去され、残渣がEtOAc(40mL)中に溶かされ、濾過され、そして20mLまで減圧濃縮された。生成物が分離されて濾取され、13.77gの表題の化合物が得られた。mp114〜116℃。
別に、CHCl (3.4L)中の実施例1又は1Aの生成物(536.2g,1.50モル)の溶液に、トランス−2−フェニルスルホニル−3−フェニルオキサジリジン(431g,1.65モル;Organic Synthesis 1987; 66:203−210) を加えた。その反応混合液は、室温で一晩攪拌された。メチルt−ブチルエーテル(MTBE)が、析出物が生成するまで(〜7L)その溶液に加えられた。その固体は濾取され、MTBEで1回洗浄され、そして減圧オーブン中で室温で乾燥された。プロトンNMR(DMSO)は、その構造と一致する。
【0044】
実施例3
2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン塩酸塩
2Lのアセトニトリル中の220g(0.59モル)の実施例2の生成物である2−メチルスルフィニル−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンの溶液に、700mLのエタノール中の100g(0.765モル,1.3当量)の4−アミノピリジン塩酸塩が加えられた。その混合液は40℃に加熱されて6時間攪拌された。次いで、その混合液は24℃まで冷却されて濾過され、256g(99%)の2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン塩酸塩を与えた。mp295〜300℃(分解)。
【0045】
実施例4
2−(ピリジン−4−イルアミノ)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン
1.5Lのジメチルスルホキシド中の330g(0.75モル)の2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン塩酸塩の攪拌されたの溶液に、114g(0.825モル)の粉末炭酸カリウムが一度に加えられてから、50mLのジメチルスルホキシド中の2.8g(0.03モル;0.05当量)の4−アミノピリジンがの溶液が加えられた。その反応混合液は100℃に加熱され、1持間後にアリコートが取り出されて、逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)(YMC−AQカラム,60:40CH CN/0.02M SDS,pH2.2,1.0mL/分,254nm)により分析された。40分後、表題の化合物と式:
【0046】
【化28】
Figure 2004505974
【0047】
の二量体様化合物が生成したことが分かった。
上記二量体様化合物は、2−{4−(6−〔3,5−ジメトキシフェニル−7−オキソ−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−2−イル〕イミノ)−4H−ピリジン−1−イル}−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンとして命名される。
その反応混合液は、100℃で全部で60時間攪拌され、その時点で、全ての二量体が2−(ピリジン−4−イルアミノ)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オンに転化されたことがRP−HPLCによって明らかになった。その反応混合液は45℃まで冷却され、そして300mLの6N塩酸の添加によって酸性にされた(酸性化は発熱性であった)。その酸性溶液は、24℃で4時間攪拌され、その間に生成物が明黄色固体として析出した。その析出物は濾取されて200mLの6N塩酸、250mLの水、800mLのアセトニトリルで洗浄され、そして最後に300mLのメチルtert−ブチルエーテルで洗浄された。その析出物は、40℃の減圧オーブン中で12時間乾燥され、303g(92%収率)の2−(ピリジン−4−イルアミノ)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン塩酸塩を与えた。mp295〜300℃(分解)。質量スペクトル(APCI)439.89m/z。
この塩酸塩は、1N水酸化ナトリウムと反応して、2−(ピリジン−4−イルアミノ)−6−(3,5−ジメトキシフェニル)−8−エチル−8H−ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−7−オン・フリー塩基を与えた。mp305〜307℃。質量スペクトル(APCI)403.9m/z。

Claims (10)

  1. 式II:
    Figure 2004505974
    の2−(ピリジン−4−イルアミノ)ピリド〔2,3−d〕ピリミジン類の製造方法であって、
    式:
    Figure 2004505974
    の4−アミノピリジンを、式I:
    Figure 2004505974
    〔式中、
    R’及びR”は、独立して、水素、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ、又はフェニルであり;
    は、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルキル、及びC 〜C アルケニルであって、該アルキル及びアルケニル基は、NR 、フェニル、置換フェニル、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができ;そして
    Arは、フェニル、置換フェニル、又は複素芳香環である。〕
    の2−(4−イミノ−4H−ピリジン−1−イル)ピリド〔2,3−d〕ピリミジンと塩基の存在下で反応させることを含んでなる方法。
  2. Arが置換フェニルである、請求項1記載の方法。
  3. Arがジ−C 〜C アルコキシフェニルである、請求項1記載の方法。
  4. がC 〜C アルキルである、請求項1記載の方法。
  5. R’及びR”の両方が水素である、請求項1記載の方法。
  6. 式:
    Figure 2004505974
    の化合物の製造方法であって、
    4−アミノピリジンを、式:
    Figure 2004505974
    の化合物と塩基の存在下で反応させることを含んでなる方法。
  7. 式I:
    Figure 2004505974
    〔式中、
    Arは、フェニル、置換フェニル、又は複素芳香環であり;
    R’及びR”は、独立して、水素、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ、又はフェニルであり;そして
    は、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルキル、及びC 〜C アルケニルであって、該アルキル及びアルケニル基は、NR 、フェニル、置換フェニル、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができる。〕
    の化合物。
  8. 式II:
    Figure 2004505974
    〔式中、
    Arは、フェニル、置換フェニル、又は複素芳香環であり;
    R’及びR”は、独立して、水素、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ、又はフェニルであり;そして
    は、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルキル、及びC 〜C アルケニルであって、該アルキル及びアルケニル基は、NR 、フェニル、置換フェニル、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができる。〕
    の化合物の製造方法であって、
    式:
    Figure 2004505974
    の4−アミノピリジンを、式III :
    Figure 2004505974
    の化合物と非反応性有機溶媒中で反応させることを含んでなる方法。
  9. 式III :
    Figure 2004505974
    〔式中、
    Arは、フェニル、置換フェニル、又は複素芳香環であり;
    R’及びR”は、独立して、水素、C 〜C アルキル、C 〜C アルコキシ、又はフェニルであり;そして
    は、水素、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルキル、及びC 〜C アルケニルであって、該アルキル及びアルケニル基は、NR 、フェニル、置換フェニル、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができる。〕
    の化合物。
  10. 式IV:
    Figure 2004505974
    〔式中、
    Arは、フェニル、置換フェニル、又は複素芳香環であり;そして
    は、水素、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、複素芳香環、シクロアルキル、C 〜C アルキル、及びC 〜C アルケニルであって、該アルキル及びアルケニル基は、NR 、フェニル、置換フェニル、シクロアルキルによって置換されていてもよく、そしてR 及びR は、独立して、C 〜C アルキル、C 〜C アルケニル、(CH Ph(Phはフェニル又は置換フェニルであり、nは0、1、2又は3である)、シクロアルキル、複素芳香環であり、そしてR 及びR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7の炭素原子を有しかつ窒素、置換された窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1、2又は3のヘテロ原子を場合により含有する環を完成することができる。〕
    の2−アルキルスルファニルピリドピリミジン類の製造方法であって、
    式:アルキル−O−C(=O)−CH −Ar
    のアリール酢酸エステルを、式
    Figure 2004505974
    の2−アルキルスルファニル−4−アルキルアミノピリミジン−5−カルボンアルデヒドと反応させることを含んでなる方法。
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