JP2004360176A - 基礎地盤造成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コマ型ブロックの難沈下特性を最大限有効に発現させ、高い地盤安定化作用が得られる基礎地盤造成方法を提供する。
【解決手段】扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成又は複数連結形成して使用し、対象地盤1を軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に軸脚13を直立させてコマ型ブロック10又は連結コマ型ブロック100を互いに密接して配置する。このコマ型ブロック10群又は連結コマ型ブロック100群の全体を軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで間詰充填材50によって一体的に包み込む。前記掘下げ部2の外周部に軸脚13の下端レベルに相当する高さの反力支持壁20を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成又は複数連結形成して使用し、対象地盤1を軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に軸脚13を直立させてコマ型ブロック10又は連結コマ型ブロック100を互いに密接して配置する。このコマ型ブロック10群又は連結コマ型ブロック100群の全体を軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで間詰充填材50によって一体的に包み込む。前記掘下げ部2の外周部に軸脚13の下端レベルに相当する高さの反力支持壁20を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は扁平上面盤の下部に円錐形又は角錐形胴体を設け、該胴体の下部中心に円柱形又は角柱形軸脚を設けた地盤安定化用コマ型ブロックを使用する基礎地盤造成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コマ型ブロックは、ブロックそれ自体の重量及びブロックが受ける垂直荷重と、胴体並びに軸脚に生ずる地盤反力及び摩擦抵抗の総合力とを均衡させて、不等沈下のない水平地耐力を発揮させるものであり、各種の地盤安定化や基礎強化工法等において基本構成部材として使用されている。
【0003】
コマ型ブロックを使用した在来の典型的な基礎地盤造成方法では、対象地盤を胴体の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、該掘下げ部の底面に対し軸脚を垂直に突刺すように圧入して複数個のコマ型ブロックを密接して配置し、各コマ型ブロックの軸脚を下部連繋部材によって相互に連結し、各コマ型ブロックの上面盤を上部連繋部材によって相互に連結し、掘下げ部の内側空間を砕石等の間詰充填材によって胴体の下端レベルから上面盤の上端レベルまでに充填している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
前記構成の造成方法は軟弱地盤の改良等において、その有用性は既に広く実証されているところであるが、地盤の状況によっては軸脚を掘下げ部の底面に圧入する作業に難渋することがあり、単なる加圧では軸脚が挿入されないときには、先行的に挿入口を穿つ必要もあった。また、軸脚が垂直に圧入されないときには、コマ型ブロックの本来の難沈下性が有効に発揮されないことになった。
本発明者らは造成工法の改良について、種々の研究開発を続行したところ、対象地盤の掘下げ量を深く設定し、コマ型ブロック群を軸脚下端レベルから上面盤の上端レベルまで間詰充填材で包み込み、コマ型ブロックと間詰充填材が一体化した盤構造にすることが有効であるとの知見を得た。
【0005】また、掘下げ部の外周部を反力支持壁で包囲し、コマ型ブロックの軸脚先端に至るまで深く形成した間詰充填材層を周辺拘束すること、コマ型ブロックを複数単位連結形成してなる連結コマ型ブロックとして使用すること、コマ型ブロック又は連結コマ型ブロックを相互に連結する土木用高強度プラスチック網部材を間詰充填材層に絡み係合させることの有効性を見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記知見に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、軸脚が確実に垂直配置され、難沈下性能が有効に発現するため、地盤安定化作用が強化された基礎地盤造成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の基礎地盤造成方法は、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成して使用し、対象地盤1をコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に対して軸脚13を直立させて複数個のコマ型ブロック10を互いに密接して配置し、コマ型ブロック10の敷設と併行して、あるいはコマ型ブロック10の敷設後に前記掘下げ部2の内側空間を砕石等の間詰充填材50によって軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで置き換え、コマ型ブロック10と間詰充填材50が一体となった盤構造を形成するものである。
【0008】
請求項2の発明の基礎地盤造成方法は、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を複数単位連結形成してなる連結コマ型ブロック100を使用し、対象地盤1を連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、該掘下げ部2の底面3に対し各軸脚13を直立させて複数個の連結コマ型ブロック100を密接して配置し、連結コマ型ブロック100の敷設と併行して、あるいは連結コマ型ブロック100の敷設後に前記掘下げ部2の内側空間を砕石等の間詰充填材50によって軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで置き換え、連結コマ型ブロック100と間詰充填材50が一体となった盤構造を形成するものである。
【0009】
請求項3の発明の基礎地盤造成方法は、請求項1の発明の前記構成に加えて、前記掘下げ部2の外周部に少なくともコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を充填するものである。
【0010】
請求項4の発明の基礎地盤造成方法は、請求項2の発明の前記構成に加えて、前記掘下げ部2の外周部に少なくとも連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を充填するものである。
【0011】
請求項5の発明の基礎地盤造成方法は、請求項1又は請求項3の発明の前記構成に加えて、各コマ型ブロック10を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させてコマ型ブロック10と間詰充填材50の一体化を促進させるものである。
【0012】
請求項6の発明の基礎地盤造成方法は、請求項2又は請求項4の発明の前記構成に加えて、各連結コマ型ブロック100を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させて連結コマ型ブロック100と間詰充填材50の一体化を促進させたものである。
【0013】
請求項7の発明の基礎地盤造成方法は、請求項5の発明の前記構成に加えて、前記連繋部材を土木用高強度プラスチック網部材によって構成したものである。
【0014】
請求項8の発明の基礎地盤造成方法は、請求項6の発明の前記構成に加えて、前記連繋部材を土木用高強度プラスチック網部材によって構成したものである。
【0015】
請求項9の発明の基礎地盤造成方法は、請求項1、請求項3、請求項5又は請求項7の発明の前記構成に加えて、コマ型ブロック10を上下複数段に敷設するとき、最下層のコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルまで地盤1を掘り下げ、コマ型ブロック10の敷設と併行して、あるいはコマ型ブロック10の敷設後に間詰充填材50によって掘下げ部2の内側空間を置き換えるようにしたものである。
【0016】
請求項10の発明の基礎地盤造成方法は、請求項2、請求項4、請求項6又は請求項8の発明の前記構成に加えて、連結コマ型ブロック100を上下複数段に敷設するとき、最下層の連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルまで地盤1を掘り下げ、連結コマ型ブロック100の敷設と併行して、あるいは連結コマ型ブロック100の敷設後に間詰充填材50によって掘下げ部2の内側空間を置き換えるようにしたものである。
【0017】
上記各請求項の発明において、円形系列のコマ型ブロック10とは、胴体11を円錐形とし、扁平上面盤12を円形とし、軸脚13を円柱形としたものであり、円とは必ずしも真円に限定されない。また、角形系列のコマ型ブロック10とは、例えば胴体11を水平断面が正八角形の角錐形とし、扁平上面盤12を正八角形とし、軸脚13を水平断面が正八角形の角柱形としたものであり、その角数は特に限定されない。
【0018】
前記各請求項の発明において、単独形成とは、胴体11、扁平上面盤12及び軸脚13がそれぞれ1個ずつしかないように製作されることである。また、複数連結形成とは、胴体11、扁平上面盤12及び軸脚13がそれぞれ複数個ずつ横方向に連結された形で製作されることであり、例えば縦横2個ずつの場合は4連型形成といい、縦2個横3個ずつの場合を6連型形成というが、連結単位数はこれらに限定されない。
連結コマ型ブロック100を構成する各単位のコマ型ブロック10は、その全てが円形系列である場合と、その全てが角形系列である場合と、円形系列及び角形系列の混在である場合とがある。
【0019】
コマ型ブロック10の設置に当っては、円形系列のもの又は角形系列のものだけを使用する場合と、円形系列のものと角形系列のものを混在させて使用する場合がある。また、単独形成のコマ型ブロック10と連結コマ型ブロック100だけを使用する場合の他、単独形成のコマ型ブロック10と連結コマ型ブロック100を混在させて使用する場合がある。
敷設面積の大部分を連結コマブロック100で埋めるとき、連結コマ型ブロック100では余りが出る半端部分や異形隅部に単独形成のコマ型ブロック10を設置する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に示した実施例で使用したコマ型ブロック10は、図2に示したように円形系列の単独形成によるものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって製造される。
該型枠には、胴体成形用部分と軸脚成形用部分の中心を通るように連結鉄筋14が挿入され、連結鉄筋14の折り曲げた上端部15は扁平上面盤12から突出する。該上端部15はコマ型ブロック10の運搬時において吊掛部として使用される。
【0021】
対象地盤1は、土木構造物や建築構造物などの上載物の底面形状にほぼ対応した平面形状に機械力によって所定深さに掘下げられる。対象地盤1の足場が悪いときには必要に応じて砕石を撒き散らしたりシートを敷いて、砕石層またはシート層を掘下げ部2の底面3に形成する。また、石灰を撒布して凝結させることも有効である。
請求項3の発明においては、掘下げ部2の外周部には反力支持壁20の成形用型枠が組立てられる。この型枠内部には所要の鉄筋組立体が配置され、セメントコンクリートを打ち込むことによって、鉄筋コンクリート製の反力支持壁20が連続的に構築される。
【0022】
請求項5の発明においては、コマ型ブロック10の配置に先行して、下部連繋部材30が掘下げ部2の底面3と平行に軸脚13の上端に相当する高さレベルに配置され、適当な支持部材によって固定される。図3に示したように本実施例では、下部連繋部材30は、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の縦鉄筋31と、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の横鉄筋32を直角に溶接して成る井桁状の鉄筋組立体であり、縦鉄筋31と横鉄筋32の交差部分に斜め鉄筋33を溶接して三角形区画34が設けられている。
【0023】
コマ型ブロック10の設置は、下部連繋部材30を位置決め用の定規手段として行われ、三角形区画34に挿入された軸脚13は、下端が掘下げ部2の底面に突き当てられる。据え付けたコマ型ブロック10は、胴体11の下端外周面が三角形区画34の三辺をなす縦鉄筋31と横鉄筋32と斜め鉄筋33の各一部に当接することによって垂直姿勢に保持される。
【0024】
縦横複数列に配置したコマ型ブロック10群の扁平上面盤12は、図4に示したように連結鉄筋14の上端部15を利用して上部連繋材40により相互に連結される。図3に示したように上部連繋部材40は、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の縦鉄筋41と、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の横鉄筋42を直角に溶接して成る井桁状の鉄筋組立体である。
上部連繋部材40は縦鉄筋41と横鉄筋42の交差部において、連結鉄筋14の上端部15に金属線の結束又は溶接によって固定される。
【0025】
反力支持壁20によって包囲された掘下げ部2の内部空間であって、コマ型ブロック10と下部連繋部材30及び上部連繋部材40に占められている以外の空間には、礫や砕石等よりなる間詰充填材50が充填され、人力による突き棒や棒バイブレータ等の機械力によって充分に密実に締固められ、水平に転圧される。
このように相互連結されたコマ型ブロック10群と間詰充填材50とが一体となった盤構造よりなる基礎構造の上面には、必要に応じて一定厚さの礫層が設けられ、土木構造物や建築構造物の基礎コンクリートが打設される。
【0026】
反力支持壁20の内側面には、コマ型ブロック群のうち最も外側のコマ型ブロックの扁平上面盤12が当接している。最も外側のコマ型ブロック10における地盤反力の分力が、反力支持壁20によって対抗される一方、最も外側のコマ型ブロック以外の内側のコマ型ブロック間では地盤反力の分力が相互に打消し合うため、複数列に配置された各コマ型ブロック10はいずれも水平方向に流動することなく、当初の直立状態に保持される。
前記実施例における下部連結部材30、上部連結部材40としては、鉄筋組立物の代わりに、ジオグリッドと称される土木用高強度プラスチック網部材を使用することもできる。
【0027】
土木用高強度プラスチック網部材は砕石等の間詰充填材50と良く馴染んで拘束効果の高いものであり、酸性土やアルカリ性土に対しても安定した性能を示し、地盤中に埋設しても機能の永続性があるものである。これには、例えばポリオレフィを原料として網目状に連続成型されるため品質は一定であり、更に一軸又は二軸方向に適度に延伸することによって必要な強度が付与されるものがある。また、ガラス繊維などの高性能連続繊維を耐蝕性に優れたプラスチック樹脂に含浸させながらグリッド状に一体成形したものもある。
【0028】
図5から図10に示した実施例の連結コマ型ブロック100(A)は、円形系列のコマ型ブロック10を縦横2個ずつ接続した4連型形成のものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって一体に製造される。
前記型枠には、各胴体成形用部分と各軸脚成形用部分の中心を通るように連結鉄筋14が挿入され、連結鉄筋14の折り曲げた上端部15は扁平上面盤12から突出する。該上端部15はコマ型ブロック10の運搬時において吊掛部として使用される。また、各扁平上面盤12は縦横の水平鉄筋16によって連結されている。
【0029】
図11から図14に示した実施例の連結コマ型ブロック100(B)は、円形系列のコマ型ブロック10を縦2個横3個に接続した6連型形成のものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって一体に製造される。
前記型枠には、各構成単位のコマ型ブロック10の各胴体成形用部分と各軸脚成形用部分の中心を通るように連結鉄筋14が挿入され、連結鉄筋14の折り曲げた上端部15は扁平上面盤12から突出する。該上端部15は連結コマ型ブロック100(A,B)の運搬時において吊掛部として使用される。また、各扁平上面盤12は縦横の水平鉄筋16によって連結されている。
【0030】
図15に示した実施例では、6連型形成の連結コマ型ブロック100(B)のみが使用され、図16に示した実施例では、4連型形成の連結コマ型ブロック100(A)と6連型形成の連結コマ型ブロック100(B)が混在して使用されている。
いずれの実施例においても、対象地盤1は、土木構造物や建築構造物などの上載物の底面形状にほぼ対応した平面形状に機械力によって所定深さに掘下げられる。対象地盤1の足場が悪いときには必要に応じて砕石を撒き散らしたりシートを敷いて、砕石層またはシート層を掘下げ部2の底面3に形成する。また、石灰を撒布して凝結させることも有効である。
請求項4の発明においては、掘下げ部2の外周部には反力支持壁20の成形用型枠が組立てられる。この型枠内部には所要の鉄筋組立体が配置され、セメントコンクリートを打ち込むことによって、鉄筋コンクリート製の反力支持壁20が断絶部なしに構築される。
【0031】
請求項6の発明においては、連結コマ型ブロック100(A,B)の配置に先行して、下部連繋部材30が掘下げ部2の底面3と平行に各軸脚13の上端に相当する高さレベルに配置され、適当な支持部材によって固定される。図15と図16に示した各実施例では、下部連繋部材30は、前記したジオグリッドと称される土木用高強度プラスチック網部材によって構成されている。
連結コマ型ブロック100(A,B)の設置は、下部連繋部材30を位置決め用の定規手段として行われ、下部連繋部材30の網目空間に挿入された各軸脚13は、下端が掘下げ部2の底面に突き当てられる。据え付けた連結コマ型ブロック100(A,B)は、複数の軸脚13の先端が前記掘下げ部底面に支持されることによって垂直姿勢に自立安定する。
【0032】
縦横に配置した連結コマ型ブロック100(A,B)は、図15及び図16に示したように連結鉄筋14の上端部15を利用して上部連繋部材40により相互に連結される。この上部連繋部材40も下部連結部材30と同様に前記したジオグリッドと称される土木用高強度プラスチック網部材によって構成されている。上部連繋部材40の網目空間には各扁平上面盤12の連結鉄筋14の上端部15が挿入され、必要に応じて金属線などによって結束固定される。
連結コマ型ブロック100(A、B)はそれ自身で自立安定性を有するため、連繋部材は全く使用しないか、上部又は下部の片側だけに使用するようにしてもよい。
【0033】
反力支持壁20によって包囲された掘下げ部2の内側空間であって、連結コマ型ブロック100(A,B)と下部連繋部材30又は上部連繋部材40に占められている以外の空間には、礫や砕石等よりなる間詰充填材50が充填され、人力による突き棒や棒バイブレータ等の機械力によって充分に密実に締固められる。
このように相互連結された連結コマ型ブロック100(A,B)群と間詰充填材50とが一体化された盤構造よりなる基礎構造の上面には、必要に応じて一定厚さの礫層が設けられ、土木構造物や建築構造物の基礎コンクリートが打設される。
前記反力支持壁20の内側面には、連結コマ型ブロック100(A,B)群のうち最も外側の連結コマ型ブロックの扁平上面盤12が当接している。
【0034】
図17から図20に示した実施例の連結コマ型ブロック100(A)は、角形系列のコマ型ブロック10を縦横2個ずつ接続した4連型形成のものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって一体に製造される。
地盤1の軟弱度などの環境条件に応じて、図21に示したように単独形成としたコマ型ブロックを上下2段に敷設することもでき、図22に示したように連結コマ型ブロックを上下2段に敷設することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明の基礎地盤造成方法では、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成して使用し、対象地盤1を軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に軸脚13を突き当てて複数のコマ型ブロック10を密接して配置するため、掘下げ部底面3を水平に仕上げて置けば、軸脚13を確実に垂直に配置することができるものであり、胴体11の中心軸線が垂直に設定された適正配置のコマ型ブロック群の全体を軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで間詰充填材50で包み込むことによって、上載荷重がコマ型ブロック10群を介して間詰充填材50を拘束・圧縮するように、コマ型ブロック10と間詰充填材50がコマ型ブロック10の全高さにおいて高度に一体化された盤構造を形成することになり、コマ型ブロック10の全高さに及ぶ間詰充填材50が応力を地盤内に均等に広く分散させ、更に間詰充填材50と軸脚13が周辺地盤を拘束して側方流動を抑制するため、前記盤構造全体としての支持力が増加し、沈下抑制効果が確実に高められる。
【0036】
請求項2の発明の基礎地盤造成方法では、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を複数単位連結形成した連結コマ型ブロック100を使用し、対象地盤1を各軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に各軸脚13を突き当てて複数の連結コマ型ブロック100を密接して配置するため、掘下げ部底面3を水平に仕上げて置けば、各軸脚13を確実に垂直に配置することができるものであり、各胴体11の中心軸線が垂直に保持された適正配置の連結コマ型ブロック100群の全体を各軸脚13の下端レベルから各扁平上面盤12の上端レベルまで間詰充填材50で包み込むことによって、上載荷重が連結コマ型ブロック100群を介して間詰充填材50を拘束・圧縮するように、連結マ型ブロック100と間詰充填材50が連結コマ型ブロック100の全高さにおいて高度に一体化された盤構造を形成することになり、連結コマ型ブロック10の全高さに及ぶ間詰充填材50が応力を地盤内に均等に広く分散させ、更に間詰充填材50と各軸脚13が周辺地盤を拘束して側方流動を抑制するため前記盤構造全体としての支持力が増加し、沈下抑制効果が確実に高められる。
大型で重量が重く、それ自身で自立安定性に優れた連結コマ型ブロック100がブロック群の最も外側に設置されたとき、外方へ広がろうとする地盤反力の分力を的確に受け止めることになり、反力支持壁20を設置したのと同様な機能を発揮する。
【0037】
請求項3の発明の基礎地盤造成方法では、前記掘下げ部2の外周部に少なくともコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、該反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を緻密に充填したので、最も外側のコマ型ブロック10における地盤反力の分力が反力支持壁20によって支承され、外方に広がろうとする力が確実に抑え込まれるので、コマ型ブロックの難沈下特性を最大限有効に発現させることができ、より高い地盤安定化作用が得られる。
【0038】
請求項4の発明の基礎地盤造成方法では、前記したように連結コマ型ブロック100それ自身が外方に広がろうとする力に対する大きな抵抗要素として働くだけでなく、前記掘下げ部2の外周部に少なくとも連結コマ型ブロック100の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、該反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を緻密に充填したので、最も外側の連結コマ型ブロック100における地盤反力の分力が該反力支持壁20によっても支承されることになり、側方流動が更に的確に抑え込まれるので、連結コマ型ブロック100の沈下抑制効果が更に確実に発現し、一層高い地盤安定化作用が得られる。
【0039】
請求項5の発明の基礎地盤造成方法では、各コマ型ブロック10を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させてコマ型ブロック10と間詰充填材50の一体化を促進させたこので、更に高い地盤安定化作用が得られる。
【0040】
請求項6の発明の基礎地盤造成方法では、各連結コマ型ブロック100を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させて連結コマ型ブロック100と間詰充填材50の一体化を促進させたこので、更に高い地盤安定化作用が得られる。
【0041】
請求項7と請求項8の各発明の基礎地盤造成方法においては、前記連繋部材として土木用の高強度プラスチック網部材を使用したので、該網部材よりなる連繋部材は単にコマ型ブロック10同士又は連結コマ型ブロック100同士を結するだけでなく、該網部材の網目開口に砕石などの間詰充填材50が入り込んだり、網目縁部に間詰充填材50が引掛り係合したり、該網部材が間詰充填材50同士の間に挟み付けられて網部材と間詰充填材50間に大きな摩擦抵抗が生じたり、該網部材が間詰充填材50を捕捉ないし拘束したりして、間詰充填部材50と連繋部材との間の係止作用が飛躍的に増進させられ、これによって前記盤構造の一体化が一層強化され、より高い地盤安定化作用が永続的に得られる。
【0042】
請求項9と請求項10の各発明の基礎地盤造成方法においては、コマ型ブロック10又は連結コマ型ブロック100は複数層に敷設され、地盤1の掘下げは最下層のコマ型ブロック又は連結コマ型ブロック100の軸脚の下端レベルまで行なわれ、その深さまで砕石等の間詰充填材50による置き換え充填が行なわれるから、相当な軟弱地盤においても必要充分な地盤安定化作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る造成方法により造成された基礎地盤の縦断面図である。
【図2】図1の基礎地盤に使用した円形系列で単独形成としたコマ型ブロックの斜視図である。
【図3】図2のコマ型ブロック群と下部連繋部材及び上部連繋部材の斜視図である。
【図4】図1の基礎地盤の平面図であり、上部連繋部材の図示は省略されている。
【図5】本発明の別の実施例における円形系列の4連型形成とした連結コマ型ブロックの平面図である。
【図6】図5の連結コマ型ブロックの底面図である。
【図7】図5の連結コマ型ブロックの正面図である。
【図8】図5のA−A線断面図である。
【図9】図5のB−B線断面図である。
【図10】図5のC−C線断面図である。
【図11】本発明の他の実施例における円形系列の6連型形成とした連結コマ型ブロックの正面図である。
【図12】図11の連結コマ型ブロックの底面図である。
【図13】図11の連結コマ型ブロックの右側面図である。
【図14】図13のD−D線断面図である。
【図15】図11の連結コマ型ブロックの施工例を示す垂直断面図である。
【図16】図5の連結コマ型ブロックと図11の連結コマ型ブロックを共に使用した施工例の垂直断面図である
【図17】本発明の更に他の実施例における角形系列の4連型形成とした連結コマ型ブロックの平面図である。
【図18】図17の連結コマ型ブロックの正面図である。
【図19】図17の連結コマ型ブロックの底面図である。
【図20】図17のE−E線断面図である。
【図21】単独形成としたコマ型ブロックを上下2段に敷設した一実施例の垂直断面図である。
【図22】連結コマ型ブロックを上下2段に敷設したときの一実施例の垂直断面図である。
【符号の説明】
1 対象地盤
2 掘下げ部
3 掘下げ部の底面
10 コマ型ブロック
11 胴体
12 扁平上面盤
13 軸脚
14 連結鉄筋
15 折曲げ上端部
16 水平鉄筋
20 反力支持壁
30 下部連繋部材
40 上部連繋部材
50 間詰充填材
100 連結コマ型ブロック
【発明の属する技術分野】本発明は扁平上面盤の下部に円錐形又は角錐形胴体を設け、該胴体の下部中心に円柱形又は角柱形軸脚を設けた地盤安定化用コマ型ブロックを使用する基礎地盤造成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コマ型ブロックは、ブロックそれ自体の重量及びブロックが受ける垂直荷重と、胴体並びに軸脚に生ずる地盤反力及び摩擦抵抗の総合力とを均衡させて、不等沈下のない水平地耐力を発揮させるものであり、各種の地盤安定化や基礎強化工法等において基本構成部材として使用されている。
【0003】
コマ型ブロックを使用した在来の典型的な基礎地盤造成方法では、対象地盤を胴体の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、該掘下げ部の底面に対し軸脚を垂直に突刺すように圧入して複数個のコマ型ブロックを密接して配置し、各コマ型ブロックの軸脚を下部連繋部材によって相互に連結し、各コマ型ブロックの上面盤を上部連繋部材によって相互に連結し、掘下げ部の内側空間を砕石等の間詰充填材によって胴体の下端レベルから上面盤の上端レベルまでに充填している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
前記構成の造成方法は軟弱地盤の改良等において、その有用性は既に広く実証されているところであるが、地盤の状況によっては軸脚を掘下げ部の底面に圧入する作業に難渋することがあり、単なる加圧では軸脚が挿入されないときには、先行的に挿入口を穿つ必要もあった。また、軸脚が垂直に圧入されないときには、コマ型ブロックの本来の難沈下性が有効に発揮されないことになった。
本発明者らは造成工法の改良について、種々の研究開発を続行したところ、対象地盤の掘下げ量を深く設定し、コマ型ブロック群を軸脚下端レベルから上面盤の上端レベルまで間詰充填材で包み込み、コマ型ブロックと間詰充填材が一体化した盤構造にすることが有効であるとの知見を得た。
【0005】また、掘下げ部の外周部を反力支持壁で包囲し、コマ型ブロックの軸脚先端に至るまで深く形成した間詰充填材層を周辺拘束すること、コマ型ブロックを複数単位連結形成してなる連結コマ型ブロックとして使用すること、コマ型ブロック又は連結コマ型ブロックを相互に連結する土木用高強度プラスチック網部材を間詰充填材層に絡み係合させることの有効性を見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記知見に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、軸脚が確実に垂直配置され、難沈下性能が有効に発現するため、地盤安定化作用が強化された基礎地盤造成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の基礎地盤造成方法は、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成して使用し、対象地盤1をコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に対して軸脚13を直立させて複数個のコマ型ブロック10を互いに密接して配置し、コマ型ブロック10の敷設と併行して、あるいはコマ型ブロック10の敷設後に前記掘下げ部2の内側空間を砕石等の間詰充填材50によって軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで置き換え、コマ型ブロック10と間詰充填材50が一体となった盤構造を形成するものである。
【0008】
請求項2の発明の基礎地盤造成方法は、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を複数単位連結形成してなる連結コマ型ブロック100を使用し、対象地盤1を連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、該掘下げ部2の底面3に対し各軸脚13を直立させて複数個の連結コマ型ブロック100を密接して配置し、連結コマ型ブロック100の敷設と併行して、あるいは連結コマ型ブロック100の敷設後に前記掘下げ部2の内側空間を砕石等の間詰充填材50によって軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで置き換え、連結コマ型ブロック100と間詰充填材50が一体となった盤構造を形成するものである。
【0009】
請求項3の発明の基礎地盤造成方法は、請求項1の発明の前記構成に加えて、前記掘下げ部2の外周部に少なくともコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を充填するものである。
【0010】
請求項4の発明の基礎地盤造成方法は、請求項2の発明の前記構成に加えて、前記掘下げ部2の外周部に少なくとも連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を充填するものである。
【0011】
請求項5の発明の基礎地盤造成方法は、請求項1又は請求項3の発明の前記構成に加えて、各コマ型ブロック10を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させてコマ型ブロック10と間詰充填材50の一体化を促進させるものである。
【0012】
請求項6の発明の基礎地盤造成方法は、請求項2又は請求項4の発明の前記構成に加えて、各連結コマ型ブロック100を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させて連結コマ型ブロック100と間詰充填材50の一体化を促進させたものである。
【0013】
請求項7の発明の基礎地盤造成方法は、請求項5の発明の前記構成に加えて、前記連繋部材を土木用高強度プラスチック網部材によって構成したものである。
【0014】
請求項8の発明の基礎地盤造成方法は、請求項6の発明の前記構成に加えて、前記連繋部材を土木用高強度プラスチック網部材によって構成したものである。
【0015】
請求項9の発明の基礎地盤造成方法は、請求項1、請求項3、請求項5又は請求項7の発明の前記構成に加えて、コマ型ブロック10を上下複数段に敷設するとき、最下層のコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルまで地盤1を掘り下げ、コマ型ブロック10の敷設と併行して、あるいはコマ型ブロック10の敷設後に間詰充填材50によって掘下げ部2の内側空間を置き換えるようにしたものである。
【0016】
請求項10の発明の基礎地盤造成方法は、請求項2、請求項4、請求項6又は請求項8の発明の前記構成に加えて、連結コマ型ブロック100を上下複数段に敷設するとき、最下層の連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルまで地盤1を掘り下げ、連結コマ型ブロック100の敷設と併行して、あるいは連結コマ型ブロック100の敷設後に間詰充填材50によって掘下げ部2の内側空間を置き換えるようにしたものである。
【0017】
上記各請求項の発明において、円形系列のコマ型ブロック10とは、胴体11を円錐形とし、扁平上面盤12を円形とし、軸脚13を円柱形としたものであり、円とは必ずしも真円に限定されない。また、角形系列のコマ型ブロック10とは、例えば胴体11を水平断面が正八角形の角錐形とし、扁平上面盤12を正八角形とし、軸脚13を水平断面が正八角形の角柱形としたものであり、その角数は特に限定されない。
【0018】
前記各請求項の発明において、単独形成とは、胴体11、扁平上面盤12及び軸脚13がそれぞれ1個ずつしかないように製作されることである。また、複数連結形成とは、胴体11、扁平上面盤12及び軸脚13がそれぞれ複数個ずつ横方向に連結された形で製作されることであり、例えば縦横2個ずつの場合は4連型形成といい、縦2個横3個ずつの場合を6連型形成というが、連結単位数はこれらに限定されない。
連結コマ型ブロック100を構成する各単位のコマ型ブロック10は、その全てが円形系列である場合と、その全てが角形系列である場合と、円形系列及び角形系列の混在である場合とがある。
【0019】
コマ型ブロック10の設置に当っては、円形系列のもの又は角形系列のものだけを使用する場合と、円形系列のものと角形系列のものを混在させて使用する場合がある。また、単独形成のコマ型ブロック10と連結コマ型ブロック100だけを使用する場合の他、単独形成のコマ型ブロック10と連結コマ型ブロック100を混在させて使用する場合がある。
敷設面積の大部分を連結コマブロック100で埋めるとき、連結コマ型ブロック100では余りが出る半端部分や異形隅部に単独形成のコマ型ブロック10を設置する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に示した実施例で使用したコマ型ブロック10は、図2に示したように円形系列の単独形成によるものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって製造される。
該型枠には、胴体成形用部分と軸脚成形用部分の中心を通るように連結鉄筋14が挿入され、連結鉄筋14の折り曲げた上端部15は扁平上面盤12から突出する。該上端部15はコマ型ブロック10の運搬時において吊掛部として使用される。
【0021】
対象地盤1は、土木構造物や建築構造物などの上載物の底面形状にほぼ対応した平面形状に機械力によって所定深さに掘下げられる。対象地盤1の足場が悪いときには必要に応じて砕石を撒き散らしたりシートを敷いて、砕石層またはシート層を掘下げ部2の底面3に形成する。また、石灰を撒布して凝結させることも有効である。
請求項3の発明においては、掘下げ部2の外周部には反力支持壁20の成形用型枠が組立てられる。この型枠内部には所要の鉄筋組立体が配置され、セメントコンクリートを打ち込むことによって、鉄筋コンクリート製の反力支持壁20が連続的に構築される。
【0022】
請求項5の発明においては、コマ型ブロック10の配置に先行して、下部連繋部材30が掘下げ部2の底面3と平行に軸脚13の上端に相当する高さレベルに配置され、適当な支持部材によって固定される。図3に示したように本実施例では、下部連繋部材30は、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の縦鉄筋31と、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の横鉄筋32を直角に溶接して成る井桁状の鉄筋組立体であり、縦鉄筋31と横鉄筋32の交差部分に斜め鉄筋33を溶接して三角形区画34が設けられている。
【0023】
コマ型ブロック10の設置は、下部連繋部材30を位置決め用の定規手段として行われ、三角形区画34に挿入された軸脚13は、下端が掘下げ部2の底面に突き当てられる。据え付けたコマ型ブロック10は、胴体11の下端外周面が三角形区画34の三辺をなす縦鉄筋31と横鉄筋32と斜め鉄筋33の各一部に当接することによって垂直姿勢に保持される。
【0024】
縦横複数列に配置したコマ型ブロック10群の扁平上面盤12は、図4に示したように連結鉄筋14の上端部15を利用して上部連繋材40により相互に連結される。図3に示したように上部連繋部材40は、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の縦鉄筋41と、扁平上面盤12の直径に等しい間隔で平行に配置した複数本の横鉄筋42を直角に溶接して成る井桁状の鉄筋組立体である。
上部連繋部材40は縦鉄筋41と横鉄筋42の交差部において、連結鉄筋14の上端部15に金属線の結束又は溶接によって固定される。
【0025】
反力支持壁20によって包囲された掘下げ部2の内部空間であって、コマ型ブロック10と下部連繋部材30及び上部連繋部材40に占められている以外の空間には、礫や砕石等よりなる間詰充填材50が充填され、人力による突き棒や棒バイブレータ等の機械力によって充分に密実に締固められ、水平に転圧される。
このように相互連結されたコマ型ブロック10群と間詰充填材50とが一体となった盤構造よりなる基礎構造の上面には、必要に応じて一定厚さの礫層が設けられ、土木構造物や建築構造物の基礎コンクリートが打設される。
【0026】
反力支持壁20の内側面には、コマ型ブロック群のうち最も外側のコマ型ブロックの扁平上面盤12が当接している。最も外側のコマ型ブロック10における地盤反力の分力が、反力支持壁20によって対抗される一方、最も外側のコマ型ブロック以外の内側のコマ型ブロック間では地盤反力の分力が相互に打消し合うため、複数列に配置された各コマ型ブロック10はいずれも水平方向に流動することなく、当初の直立状態に保持される。
前記実施例における下部連結部材30、上部連結部材40としては、鉄筋組立物の代わりに、ジオグリッドと称される土木用高強度プラスチック網部材を使用することもできる。
【0027】
土木用高強度プラスチック網部材は砕石等の間詰充填材50と良く馴染んで拘束効果の高いものであり、酸性土やアルカリ性土に対しても安定した性能を示し、地盤中に埋設しても機能の永続性があるものである。これには、例えばポリオレフィを原料として網目状に連続成型されるため品質は一定であり、更に一軸又は二軸方向に適度に延伸することによって必要な強度が付与されるものがある。また、ガラス繊維などの高性能連続繊維を耐蝕性に優れたプラスチック樹脂に含浸させながらグリッド状に一体成形したものもある。
【0028】
図5から図10に示した実施例の連結コマ型ブロック100(A)は、円形系列のコマ型ブロック10を縦横2個ずつ接続した4連型形成のものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって一体に製造される。
前記型枠には、各胴体成形用部分と各軸脚成形用部分の中心を通るように連結鉄筋14が挿入され、連結鉄筋14の折り曲げた上端部15は扁平上面盤12から突出する。該上端部15はコマ型ブロック10の運搬時において吊掛部として使用される。また、各扁平上面盤12は縦横の水平鉄筋16によって連結されている。
【0029】
図11から図14に示した実施例の連結コマ型ブロック100(B)は、円形系列のコマ型ブロック10を縦2個横3個に接続した6連型形成のものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって一体に製造される。
前記型枠には、各構成単位のコマ型ブロック10の各胴体成形用部分と各軸脚成形用部分の中心を通るように連結鉄筋14が挿入され、連結鉄筋14の折り曲げた上端部15は扁平上面盤12から突出する。該上端部15は連結コマ型ブロック100(A,B)の運搬時において吊掛部として使用される。また、各扁平上面盤12は縦横の水平鉄筋16によって連結されている。
【0030】
図15に示した実施例では、6連型形成の連結コマ型ブロック100(B)のみが使用され、図16に示した実施例では、4連型形成の連結コマ型ブロック100(A)と6連型形成の連結コマ型ブロック100(B)が混在して使用されている。
いずれの実施例においても、対象地盤1は、土木構造物や建築構造物などの上載物の底面形状にほぼ対応した平面形状に機械力によって所定深さに掘下げられる。対象地盤1の足場が悪いときには必要に応じて砕石を撒き散らしたりシートを敷いて、砕石層またはシート層を掘下げ部2の底面3に形成する。また、石灰を撒布して凝結させることも有効である。
請求項4の発明においては、掘下げ部2の外周部には反力支持壁20の成形用型枠が組立てられる。この型枠内部には所要の鉄筋組立体が配置され、セメントコンクリートを打ち込むことによって、鉄筋コンクリート製の反力支持壁20が断絶部なしに構築される。
【0031】
請求項6の発明においては、連結コマ型ブロック100(A,B)の配置に先行して、下部連繋部材30が掘下げ部2の底面3と平行に各軸脚13の上端に相当する高さレベルに配置され、適当な支持部材によって固定される。図15と図16に示した各実施例では、下部連繋部材30は、前記したジオグリッドと称される土木用高強度プラスチック網部材によって構成されている。
連結コマ型ブロック100(A,B)の設置は、下部連繋部材30を位置決め用の定規手段として行われ、下部連繋部材30の網目空間に挿入された各軸脚13は、下端が掘下げ部2の底面に突き当てられる。据え付けた連結コマ型ブロック100(A,B)は、複数の軸脚13の先端が前記掘下げ部底面に支持されることによって垂直姿勢に自立安定する。
【0032】
縦横に配置した連結コマ型ブロック100(A,B)は、図15及び図16に示したように連結鉄筋14の上端部15を利用して上部連繋部材40により相互に連結される。この上部連繋部材40も下部連結部材30と同様に前記したジオグリッドと称される土木用高強度プラスチック網部材によって構成されている。上部連繋部材40の網目空間には各扁平上面盤12の連結鉄筋14の上端部15が挿入され、必要に応じて金属線などによって結束固定される。
連結コマ型ブロック100(A、B)はそれ自身で自立安定性を有するため、連繋部材は全く使用しないか、上部又は下部の片側だけに使用するようにしてもよい。
【0033】
反力支持壁20によって包囲された掘下げ部2の内側空間であって、連結コマ型ブロック100(A,B)と下部連繋部材30又は上部連繋部材40に占められている以外の空間には、礫や砕石等よりなる間詰充填材50が充填され、人力による突き棒や棒バイブレータ等の機械力によって充分に密実に締固められる。
このように相互連結された連結コマ型ブロック100(A,B)群と間詰充填材50とが一体化された盤構造よりなる基礎構造の上面には、必要に応じて一定厚さの礫層が設けられ、土木構造物や建築構造物の基礎コンクリートが打設される。
前記反力支持壁20の内側面には、連結コマ型ブロック100(A,B)群のうち最も外側の連結コマ型ブロックの扁平上面盤12が当接している。
【0034】
図17から図20に示した実施例の連結コマ型ブロック100(A)は、角形系列のコマ型ブロック10を縦横2個ずつ接続した4連型形成のものであり、セメントコンクリート等の常温硬化型の流動性材料をコマ型の型枠に流し込み、養生硬化させることによって一体に製造される。
地盤1の軟弱度などの環境条件に応じて、図21に示したように単独形成としたコマ型ブロックを上下2段に敷設することもでき、図22に示したように連結コマ型ブロックを上下2段に敷設することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明の基礎地盤造成方法では、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成して使用し、対象地盤1を軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に軸脚13を突き当てて複数のコマ型ブロック10を密接して配置するため、掘下げ部底面3を水平に仕上げて置けば、軸脚13を確実に垂直に配置することができるものであり、胴体11の中心軸線が垂直に設定された適正配置のコマ型ブロック群の全体を軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで間詰充填材50で包み込むことによって、上載荷重がコマ型ブロック10群を介して間詰充填材50を拘束・圧縮するように、コマ型ブロック10と間詰充填材50がコマ型ブロック10の全高さにおいて高度に一体化された盤構造を形成することになり、コマ型ブロック10の全高さに及ぶ間詰充填材50が応力を地盤内に均等に広く分散させ、更に間詰充填材50と軸脚13が周辺地盤を拘束して側方流動を抑制するため、前記盤構造全体としての支持力が増加し、沈下抑制効果が確実に高められる。
【0036】
請求項2の発明の基礎地盤造成方法では、扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を複数単位連結形成した連結コマ型ブロック100を使用し、対象地盤1を各軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、掘下げ部2の底面3に各軸脚13を突き当てて複数の連結コマ型ブロック100を密接して配置するため、掘下げ部底面3を水平に仕上げて置けば、各軸脚13を確実に垂直に配置することができるものであり、各胴体11の中心軸線が垂直に保持された適正配置の連結コマ型ブロック100群の全体を各軸脚13の下端レベルから各扁平上面盤12の上端レベルまで間詰充填材50で包み込むことによって、上載荷重が連結コマ型ブロック100群を介して間詰充填材50を拘束・圧縮するように、連結マ型ブロック100と間詰充填材50が連結コマ型ブロック100の全高さにおいて高度に一体化された盤構造を形成することになり、連結コマ型ブロック10の全高さに及ぶ間詰充填材50が応力を地盤内に均等に広く分散させ、更に間詰充填材50と各軸脚13が周辺地盤を拘束して側方流動を抑制するため前記盤構造全体としての支持力が増加し、沈下抑制効果が確実に高められる。
大型で重量が重く、それ自身で自立安定性に優れた連結コマ型ブロック100がブロック群の最も外側に設置されたとき、外方へ広がろうとする地盤反力の分力を的確に受け止めることになり、反力支持壁20を設置したのと同様な機能を発揮する。
【0037】
請求項3の発明の基礎地盤造成方法では、前記掘下げ部2の外周部に少なくともコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、該反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を緻密に充填したので、最も外側のコマ型ブロック10における地盤反力の分力が反力支持壁20によって支承され、外方に広がろうとする力が確実に抑え込まれるので、コマ型ブロックの難沈下特性を最大限有効に発現させることができ、より高い地盤安定化作用が得られる。
【0038】
請求項4の発明の基礎地盤造成方法では、前記したように連結コマ型ブロック100それ自身が外方に広がろうとする力に対する大きな抵抗要素として働くだけでなく、前記掘下げ部2の外周部に少なくとも連結コマ型ブロック100の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、該反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を緻密に充填したので、最も外側の連結コマ型ブロック100における地盤反力の分力が該反力支持壁20によっても支承されることになり、側方流動が更に的確に抑え込まれるので、連結コマ型ブロック100の沈下抑制効果が更に確実に発現し、一層高い地盤安定化作用が得られる。
【0039】
請求項5の発明の基礎地盤造成方法では、各コマ型ブロック10を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させてコマ型ブロック10と間詰充填材50の一体化を促進させたこので、更に高い地盤安定化作用が得られる。
【0040】
請求項6の発明の基礎地盤造成方法では、各連結コマ型ブロック100を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させて連結コマ型ブロック100と間詰充填材50の一体化を促進させたこので、更に高い地盤安定化作用が得られる。
【0041】
請求項7と請求項8の各発明の基礎地盤造成方法においては、前記連繋部材として土木用の高強度プラスチック網部材を使用したので、該網部材よりなる連繋部材は単にコマ型ブロック10同士又は連結コマ型ブロック100同士を結するだけでなく、該網部材の網目開口に砕石などの間詰充填材50が入り込んだり、網目縁部に間詰充填材50が引掛り係合したり、該網部材が間詰充填材50同士の間に挟み付けられて網部材と間詰充填材50間に大きな摩擦抵抗が生じたり、該網部材が間詰充填材50を捕捉ないし拘束したりして、間詰充填部材50と連繋部材との間の係止作用が飛躍的に増進させられ、これによって前記盤構造の一体化が一層強化され、より高い地盤安定化作用が永続的に得られる。
【0042】
請求項9と請求項10の各発明の基礎地盤造成方法においては、コマ型ブロック10又は連結コマ型ブロック100は複数層に敷設され、地盤1の掘下げは最下層のコマ型ブロック又は連結コマ型ブロック100の軸脚の下端レベルまで行なわれ、その深さまで砕石等の間詰充填材50による置き換え充填が行なわれるから、相当な軟弱地盤においても必要充分な地盤安定化作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る造成方法により造成された基礎地盤の縦断面図である。
【図2】図1の基礎地盤に使用した円形系列で単独形成としたコマ型ブロックの斜視図である。
【図3】図2のコマ型ブロック群と下部連繋部材及び上部連繋部材の斜視図である。
【図4】図1の基礎地盤の平面図であり、上部連繋部材の図示は省略されている。
【図5】本発明の別の実施例における円形系列の4連型形成とした連結コマ型ブロックの平面図である。
【図6】図5の連結コマ型ブロックの底面図である。
【図7】図5の連結コマ型ブロックの正面図である。
【図8】図5のA−A線断面図である。
【図9】図5のB−B線断面図である。
【図10】図5のC−C線断面図である。
【図11】本発明の他の実施例における円形系列の6連型形成とした連結コマ型ブロックの正面図である。
【図12】図11の連結コマ型ブロックの底面図である。
【図13】図11の連結コマ型ブロックの右側面図である。
【図14】図13のD−D線断面図である。
【図15】図11の連結コマ型ブロックの施工例を示す垂直断面図である。
【図16】図5の連結コマ型ブロックと図11の連結コマ型ブロックを共に使用した施工例の垂直断面図である
【図17】本発明の更に他の実施例における角形系列の4連型形成とした連結コマ型ブロックの平面図である。
【図18】図17の連結コマ型ブロックの正面図である。
【図19】図17の連結コマ型ブロックの底面図である。
【図20】図17のE−E線断面図である。
【図21】単独形成としたコマ型ブロックを上下2段に敷設した一実施例の垂直断面図である。
【図22】連結コマ型ブロックを上下2段に敷設したときの一実施例の垂直断面図である。
【符号の説明】
1 対象地盤
2 掘下げ部
3 掘下げ部の底面
10 コマ型ブロック
11 胴体
12 扁平上面盤
13 軸脚
14 連結鉄筋
15 折曲げ上端部
16 水平鉄筋
20 反力支持壁
30 下部連繋部材
40 上部連繋部材
50 間詰充填材
100 連結コマ型ブロック
Claims (10)
- 扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を単独形成して使用し、対象地盤1をコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、該掘下げ部2の底面3に対して軸脚13を直立させて複数個のコマ型ブロック10を互いに密接して配置し、コマ型ブロック10の敷設と併行して、あるいはコマ型ブロック10の敷設後に前記掘下げ部2の内側空間を砕石等の間詰充填材50によって軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで置き換え、コマ型ブロック10と間詰充填材50が一体となった盤構造を形成するようにした基礎地盤造成方法。
- 扁平上面盤12の下部に胴体11を有し、胴体11の下部に軸脚13を有する円形系列又は角形系列のコマ型ブロック10を複数単位連結形成してなる連結コマ型ブロック100を使用し、対象地盤1を連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルに相当する深さまで掘下げ、該掘下げ部2の底面3に対して各軸脚13を直立させて複数個の連結コマ型ブロック100を密接して配置し、連結コマ型ブロック100の敷設と併行して、あるいは連結コマ型ブロック100の敷設後に前記掘下げ部2の内側空間を砕石等の間詰充填材50によって軸脚13の下端レベルから扁平上面盤12の上端レベルまで置き換え、連結コマ型ブロック100と間詰充填材50が一体となった盤構造を形成するようにした基礎地盤造成方法。
- 前記掘下げ部2の外周部に少なくともコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を充填したことを特徴とする請求項1に記載の基礎地盤造成方法。
- 前記掘下げ部2の外周部に少なくとも連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルに相当する高さを有する反力支持壁20を形成し、反力支持壁20で包囲された掘下げ部2の内側空間に砕石等の間詰充填材50を充填したことを特徴とする請求項2の記載の基礎地盤造成方法。
- 各コマ型ブロック10を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させてコマ型ブロック10と間詰充填材50の一体化を促進させたことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の基礎地盤造成方法。
- 各連結コマ型ブロック100を相互に連結する連繋部材を間詰充填材50の層内に延在させ、当該連繋部材を間詰充填材50に絡め係合させて連結コマ型ブロック100と間詰充填材50の一体化を促進させたことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の基礎地盤造成方法。
- 前記連繋部材を土木用高強度プラスチック網部材によって構成したことを特徴とする請求項5に記載の基礎地盤造成方法。
- 前記連繋部材を土木用高強度プラスチック網部材によって構成したことを特徴とする請求項6に記載の基礎地盤造成方法。
- コマ型ブロック10を上下複数段に敷設するとき、最下層のコマ型ブロック10の軸脚13の下端レベルまで地盤1を掘り下げ、コマ型ブロック10の敷設と併行して、あるいはコマ型ブロック10の敷設後に間詰充填材50によって掘下げ部2の内側空間を置き換えるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項5又は請求項7に記載の基礎地盤造成方法。
- 連結コマ型ブロック100を上下複数段に敷設するとき、最下層の連結コマ型ブロック100の各軸脚13の下端レベルまで地盤1を掘り下げ、連結コマ型ブロック100の敷設と併行して、あるいは連結コマ型ブロック100の敷設後に間詰充填材50によって掘下げ部2の内側空間を置き換えるようにしたことを特徴とする請求項2、請求項4、請求項6又は請求項8に記載の基礎地盤造成方法。
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Cited By (2)
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KR100851836B1 (ko) | 2007-12-28 | 2008-08-13 | 문형록 | 수직 측면부를 갖는 팽이말뚝집합체 및 이를 이용한지반보강공법 |
CN104532822A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 北京支盘地工科技开发中心 | 一种地基承载力改善用的结构的动态施工方法 |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003133740A patent/JP2004360176A/ja active Pending
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